JP2874913B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP2874913B2 JP27242789A JP27242789A JP2874913B2 JP 2874913 B2 JP2874913 B2 JP 2874913B2 JP 27242789 A JP27242789 A JP 27242789A JP 27242789 A JP27242789 A JP 27242789A JP 2874913 B2 JP2874913 B2 JP 2874913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は給油所に設置される給油装置に係り、特に車
両等の燃料タンクへ誤った油種の油類の給油を防止する
場合に用いて好適な給油装置に関する。
【従来の技術】
従来、給油所で給油作業者がガソリンエンジン搭載の
車両へ軽油を給油したり、あるいはディーゼルエンジン
搭載の車両へガソリンを給油したりする等の誤給油を防
止するため、給油ノズルの吐出パイプ先端部と給油装置
本体内との間に油類蒸気吸引ホースを配設すると共に、
給油装置本体内に油種識別センサを配設した構造の給油
装置が提供されている。 この種の給油装置では、給油作業者が給油作業開始に
当たり給油ノズルを車両燃料タンク内へ挿入した際に、
油類蒸気吸引ホースにより車両燃料タンクの油類蒸気を
油種識別センサへ向けて吸引し、該油種識別センサによ
り検出した油類蒸気濃度に基づき、当該給油車両の燃料
タンクの油種を判別している。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の給油装置においては、次のよう
な問題があった。 例えば当該車両への満タン給油時において、給油の進
展に伴い車両燃料タンクが満タン状態になると、燃料タ
ンク内に挿入状態にある給油ノズルの吐出パイプが燃料
タンク内を上昇してくる油類に浸漬されるため、該吐出
パイプ先端部の油類蒸気吸引ホースも油類に浸漬される
という現象が発生する。この結果、油類蒸気吸引ホース
へ当該給油時における車両燃料タンクの油類が付着した
ままであると、次回の給油時における別の車両燃料タン
クの油類の蒸気濃度を油種識別センサにより検出する際
に、油種を誤検出する虞れがある。このような油種誤検
出が発生すると、車両へ不適合油種の油類を給油する誤
給油を引起こす不具合が発生するという問題があった。 本発明は前記課題を解決するもので、油類蒸気吸引ホ
ースの先端部が車両等の燃料タンクの油面へ接触する不
具合を解消して油類蒸気吸引ホースへの油類の残留を防
止することにより、燃料タンクへ誤った油種の油類の給
油を防止することを達成した給油装置の提供を目的とす
る。
【課題を解決するための手段】
本発明は、給油装置本体に設けられ、油類蒸気の濃度
を検出する油種検出手段と、伸縮可能とされた先端部が
給油ノズルの先端部に開口すると共に基端部が前記給油
装置本体に案内され、前記給油ノズルが挿入された燃料
タンク内の油類蒸気を前記油種検出手段へ向け吸気する
吸気通路と、前記吸気通路の先端部を前記給油ノズルの
先端部に沿って伸縮させる駆動手段と、前記吸気通路の
前記基端部側に前記油種検出手段を介して接続され、前
記吸気通路を介し吸気を行わせる吸気手段と、前記油種
検出手段による油類蒸気濃度の検出前に前記駆動手段を
制御し前記吸気通路の先端部を初期位置より前記給油ノ
ズルの先端部に沿って伸長させて突出させる一方、前記
油種検出手段による油類蒸気濃度の検出後は前記駆動手
段を制御し前記吸気通路を伸長状態から初期位置へ復帰
させる制御手段とを具備してなることを特徴とする。 また本発明は、給油装置本体に設けられ、油類蒸気の
濃度を検出する油種検出手段と、伸縮可能とされた先端
部が給油ノズルの先端部に開口すると共に基端部が前記
給油装置本体に案内され、前記給油ノズルが挿入された
燃料タンク内の油類蒸気を前記油種検出手段へ向け吸気
する吸気通路と、前記吸気通路の先端部を前記給油ノズ
ルの先端部に沿って伸縮させる駆動手段と、前記吸気通
路の前記基端部側に前記油種検出手段を介して接続さ
れ、前記吸気通路を介し吸気を行わせる吸気手段と、前
記給油ノズルのノズル収納部への着脱を検出するノズル
検出手段と、前記給油ノズルの燃料タンクへの挿入を検
出する挿入検出手段と、前記ノズル検出手段により前記
給油ノズルの前記ノズル収納部からの取外し又は前記挿
入検出手段により前記給油ノズルの燃料タンクへの挿入
が検出されたときは前記駆動手段を制御し前記吸気通路
の先端部を初期位置より前記給油ノズルの先端部に沿っ
て伸長させて突出させる一方、前記給油ノズルによる燃
料タンクへの油類の注入に際しては前記駆動手段を制御
し前記吸気通路を伸長状態から初期位置へ復帰させる制
御手段とを具備してなることを特徴とする。
【作用】
本発明によれば、油種検出手段による油類蒸気濃度の
検出前に、駆動手段により吸気通路の先端部を初期位置
から給油ノズルの先端部に沿って伸長させて突出させ、
油種検出手段による油類蒸気濃度の検出後は、駆動手段
により吸気通路を伸長状態から初期位置へ復帰させる。 また、本発明によれば、ノズル検出手段により給油ノ
ズルがノズル収納部から取外されたことを検出したと
き、または挿入検出手段により給油ノズルが燃料タンク
へ挿入されたことを検出したときは、駆動手段により吸
気通路の先端部を初期位置から給油ノズルの先端部に沿
って伸長させて突出させ、給油ノズルによる燃料タンク
への油類の注入開始後は駆動手段を制御し前記吸気通路
を伸長状態から初期位置へ復帰させる。 これにより、吸気通路の先端部が車両等の燃料タンク
の油面へ接触する現象を解消し吸気通路への油類の付着
を防止するため、次回の給油に際しては油種の誤検出が
成されることなく、この結果、燃料タンクへ誤った油種
の油類の給油を防止することができる。
【実施例】
以下、本発明の実施例による給油装置を固定式給油装
置に適用した場合を、図面に基づいて説明する。 第1図は本実施例の給油装置の全体構成を示す概略図
であり、同図において、給油所の敷地内に設置された計
量機1の内部には、地下タンクへ接続された地下配管
(以上、図示略)と連通した配管2が配設されており、
該配管2の途中にはポンプモータ3によって駆動され前
記地下タンクから油類を汲上げるためのポンプ4、流量
を計測する流量計5が配設され、該流量計5には流量に
比例した流量パルスを発信する流量パルス発信器6が付
設されている。また、計量機1の外壁部正面には給油量
表示器7が配設され、流量パルス発信器6からの流量パ
ルスに基づき、車両等の燃料タンクへの給油量を積算表
示するようになっている。 また、前記計量機1の側壁部には給油ホース8が配設
されており、該給油ホース8の基端側が前記配管2へ接
続されると共に先端側には給油ノズル9が配設され、該
給油ノズル9には吐出パイプ9Aが配設されている。車両
等の燃料タンクへの給油時には、給油ノズル9を開弁操
作することにより燃料タンクへ油類を吐出するようにな
っている。更に、計量機1の側壁部には給油ノズル9を
掛け/外しするためのノズル収納部10が配設され、該ノ
ズル収納部10に配設されたノズルスイッチ11は、ノズル
収納部10への給油ノズル9の掛け/外しに伴いOFF信号/
ON信号を後述の制御装置26へ出力するようになってい
る。 また、前記給油ホース8及び給油ノズル9に沿って吸
気ホース12が配設されており、該吸気ホース12の一端部
は給油ノズル9の吐出パイプ9A先端部まで延在し、該吐
出パイプ9Aに取付けられたシリンダ13の内部を貫通する
と共に、該吸気ホース12の一端部の先端側が燃料タンク
油類蒸気の吸気用/吸気ホース油類蒸気の排気用の開口
端となっている。一方、前記吸気ホース12の他端部は計
量機1内部へ延在し、油種検出センサ14を介し吸気ポン
プ15と接続されている。該油種検出センサ14、吸気ポン
プ15、後述の圧縮空気ホース、コンプレッサ、三方電磁
弁等からなる吸排気部の構成については後述する。 ここで、前記吐出パイプ9Aに取付けられたシリンダ13
の構造を第2図により説明すると、該シリンダ13内には
バネ16及び第2図左右方同へ可動可能なピストン17が配
設されており、該ピストン17に吸気ホース12の先端部側
が固定されると共に、該ピストン17とシリンダ13端部と
の間に前記バネ16が固定されている。また、シリンダ13
内の吸気ホース12の非固定側は、後述する如く吸気ホー
ス12の先端側がシリンダ13外方へ突出可能なように余裕
を持った状態で螺旋状に巻回されている。また、シリン
ダ13の端部には吸気ホース12が固定されると共に、圧縮
空気をシリンダ13内へ送込むための圧縮空気ホース18の
開口側先端部が固定されており、該圧縮空気ホース18の
他端部は計量機1内部へ延在し、後述のコンプレッサ21
と接続されている。 他方、第3図に示す如く、前記計量機1内部へ延在し
た吸気ホース12の他端部は、車両燃料タンクの油類の蒸
気濃度を検出する油種検出センサ14へ連通しており、さ
らに吸気ホース12の下流側にはCOM(コモン)ポートを
介し三方電磁弁19が接続されると共に、三方電磁弁19の
NO(ノーマルオープン)ポートを介し吸気ポンプ15が接
続されている。また、前記計量機1内部へ延在した圧縮
空気ホース18の下流側には、COMポートを介し三方電磁
弁20が接続されると共に、該三方電磁弁20のNC(ノーマ
ルクローズ)ポートを介しコンプレンッサ21が接続され
ている。更に、前記三方電磁弁19のNCポートと圧縮空気
ホース18とが管路22を介し接続され、前記三方電磁弁20
のNOポートには計量機1外部へ連通した管路23が接続さ
れている。この場合、前記三方電磁弁19、20は第3図の
破線矢印方向が初期状態とされている。 前記三方電磁弁20を前記初期状態でコンプレンッサ21
を駆動した場合は、コンプレッサ21からの圧縮空気が圧
縮空気ホース18を介しシリンダ13内へ送込まれるように
なっており、シリンダ13内へ圧縮空気が送込まれると、
ピストン17がバネ16を圧縮して第2図左方へ移動するた
め、吸気ホース12が第2図の位置からシリンダ13外方へ
突出するようになっている。これにより、給油作業者が
給油ノズル9の吐出パイプ9Aを車両燃料タンクへ挿入し
た際に、吸気ホース12による油類蒸気の吸気が可能とな
るようになっている。また、前記三方電磁弁20を前記初
期状態から実線矢印方向へ切換えた場合は、シリンダ13
内の圧縮空気は圧縮空気ホース18、三方電磁弁20、管路
23を介し計量機1外部へ排気されるようになっている。
これによりピストン17が第2図右方へ移動するため、シ
リンダ13の外方へ突出していた吸気ホース12がシリンダ
13内へ引込まれ、第2図の位置へ復帰するようになって
いる。 他方、前記三方電磁弁19を前記初期状態で吸気ポンプ
15を駆動した場合は、吸気ホース12を介し車両燃料タン
クの油類蒸気が油種検出センサ14へ向けて吸気されるた
め、該油種検出センサ14により油類蒸気濃度が検出され
るようになっている。また、前記三方電磁弁19を前記初
期状態から実線矢印方向へ切換えた場合には、コンプレ
ッサ21からの圧縮空気が管路22、三方電磁弁19を介し、
吸気ホース18から排気されるようになっている。これに
より、吸気ホース19に残留した油類蒸気が該吸気ホース
18から排出されるようになっている。 尚、第2図及び第3図中矢印Aで示す方向は吸気ホー
ス12における排気時の圧縮空気の流れを示し、矢印Bで
示す方向は圧縮空気ホース18におけるピストン17押圧時
の圧縮空気の流れを示している。 他方、前記給油ノズル9の吐出パイプ9Aの先端部には
挿入センサ24が配設されており、車両燃料タンクに対す
る給油ノズル9の吐出パイプ9Aの挿入状態を検出するよ
うになっている。尚、図中25は計量機1の外壁部に配設
された警報用のブザーである。 また、計量機1内部に配設された制御装置26はノズル
スイッチ11、油種検出センサ14、挿入センサ24からの出
力信号に基づき、計量機1の各部を制御するようになっ
ており、該制御装置26の制御系は第4図に示す如く構成
されている。 前記ノズルスイッチ11の出力信号(1:ON信号、0:OFF
信号)はアンド回路30の第1入力端と、油種判別回路31
と、タイマ回路32と、アンド回路33の第1入力端とへ供
給されるようになっている。また、挿入センサ24の出力
信号(1:挿入検出信号、0:未挿入信号)はアンド回路30
の第2入力端と、油種判別回路31と、タイマ回路32と、
アンド回路33の第2入力端とへ供給されるようになって
いる。また、油種検出センサ14の出力信号(1:検出信
号、0:未検出信号)と、油種記憶回路34の出力信号とは
油種判別回路31へ供給され、該油種判別回路31の出力信
号はオア回路35の第1入力端と、タイマ回路32と、アン
ド回路33の第3入力端とへ供給されるようになってい
る。 前記アンド回路30の出力信号は、吸気ポンプ15を駆動
制御する吸気ポンプ駆動回路36と、コンプレッサ21を駆
動制御するコンプレッサ駆動回路37とへ供給されるよう
になっている。また、オア回路35の出力信号(制御信
号)は、吸気ポンプ駆動回路36と、吸気ポンプ15側の三
方電磁弁19を駆動制御する三方電磁弁駆動回路38と、コ
ンプレッサ21側の三方電磁弁20を駆動制御する三方電磁
弁駆動回路39とへ供給されるようになっている。また、
アンド回路33の出力信号は、ポンプモータ3を駆動制御
するポンプモータ駆動回路40へ供給されるようになって
いる。また、タイマ回路32の出力信号はオアゲート35の
第2入力端と、誤油種検出を報知するための発光ダイオ
ード41を駆動制御するLED駆動回路42へ供給されるよう
になっている。 この場合、前記発光ダイオード41は、例えば第1図に
示す如く給油ノズル9の手元に配設されているが、第1
図の箇所に限定されるものではなく、給油作業者が該発
光ダイオード41を視認可能な箇所であればよい。 上記構成により、前記アンド回路30はノズルスイッチ
11からON信号が入力され、且つ挿入センサ24から挿入検
出信号が入力されたときにのみ駆動信号を出力するよう
になっている。また、前記吸気ポンプ駆動回路36はアン
ド回路30から駆動信号が入力され、且つオア回路35から
制御信号が入力されていないときにのみ駆動信号を出力
し、吸気ポンプ15を駆動するようになっている。また、
前記コンプレッサ駆動回路37はアンド回路30から駆動信
号が入力されているときにのみ駆動信号を出力し、コン
プレッサ21を駆動するようになっている。 また、前記油種判別回路31はノズルスイッチ11からON
信号が入力され且つ挿入センサ24から挿入検出信号が入
力されると、油種検出センサ14から入力される検出信号
に基づく燃料タンク油種が油種記憶回路34に記憶されて
いる油種と同一か否か判別し、両油種が同一であると判
別したときは該油種判別以降、ノズルスイッチ11からON
信号が入力されている間は油種合致信号を出力する一
方、ノズルスイッチ11からON信号が入力されなくなると
油種合致信号の出力を停止するようになっている。この
場合、油種記憶回路34には、油種検出センサ14から出力
される検出信号に基づく油種ごとに異なった電圧値のう
ち所望の油種の電圧値が記憶されている。 また、前記タイマ回路32は挿入センサ24から挿入検出
信号が入力されてくると、油種判別回路31から油種合致
信号が入力されているか否か所定時間連続して繰返し判
断し、油種合致信号が所定時間入力されなかった場合
は、ノズルスイッチ11からON信号が入力されなくなるま
で誤油種検出信号を出力する一方、ノズルスイッチ11か
らON信号が入力されなくなると誤油種検出信号の出力を
停止するようになっている。また、前記オア回路35は、
油種判別回路31からの油種合致信号と、タイマ回路32か
らの誤油種検出信号とのうち少なくとも何れかの信号が
入力されている場合は、制御信号を出力するようになっ
ている。 また、前記三方電磁弁駆動回路38はオア回路35から制
御信号が入力されている間は駆動信号を出力し、吸気ポ
ンプ15側の三方電磁弁19を切換えるようになっている。
また、前記三方電磁弁駆動回路39はオア回路35から制御
信号が入力されている間は駆動信号を出力し、コンプレ
ッサ21側の三方電磁弁20を切換えるようになっている。
また、前記アンド回路33は、油種判別回路31からの油種
合致信号と、ノズルスイッチ11からのON信号と、挿入セ
ンサ24からの挿入検出信号とが入力されているときにの
みポンプモータ制御信号を出力するようになっている。
また、前記ポンプモータ駆動回路40は、アンド回路33か
らポンプモータ制御信号が入力されているときにのみポ
ンプモータ3を駆動するようになっている。また、前記
LED駆動回路42はタイマ回路32から誤油種検出信号が入
力されている間は発光信号を出力し、発光ダイオード41
を発光させるようになっている。 本実施例の給油装置は上記のように構成されるが、以
下、該給油装置の作動を説明する。 給油作業者が当該車両への給油作業を開始すべく、計
量機1のノズル収納部10から給油ノズル9を取外すと、
ノズルスイッチ11が給油ノズル9の取外しを検出しON信
号を制御装置26へ出力する。次いで、給油作業者が給油
ノズル9の吐出パイプ9Aを車両燃料タンクへ挿入する
と、該吐出パイプ9A先端の挿入センサ24が給油ノズル9
の燃料タンクへの挿入を検出し、挿入検出信号を制御装
置26へ出力する。これに伴い、制御装置26のアンド回路
30は、吸気ポンプ駆動回路36とコンプレッサ駆動回路37
とへ駆動信号を出力するため、吸気ポンプ15及びコンプ
レッサ21の駆動が開始される。 前記コンプレッサ21の駆動により、コンプレッサ21か
ら圧縮空気が三方電磁弁20、圧縮空気ホース18を介し、
吐出パイプ9A先端に配設されたシリンダ13内へ送込まれ
る。該シリンダ13内部へ送込まれた圧縮空気により押圧
されたピストン17が、バネ16を圧縮して第2図左方へ移
動するため、吸気ホース12が第2図の位置からシリンダ
13外方へ突出する。これにより、吸気ポンプ15は、車両
燃料タンクへ挿入されている給油ノズル9の吐出パイプ
9A先端から突出状態にある吸気ホース12を介し、燃料タ
ンクの油類蒸気を油種検出センサ14へ向け吸気する。前
記油種検出センサ14により車両燃料タンクの油類蒸気濃
度が検出され、油種に対応した検出信号が油種判別回路
31へ出力されると、油種判別回路31は油種検出センサ14
の検出信号に基づく油種が、油種記憶回路34に記憶され
ている油種と同一か否か判別し、両油種が同一と判別し
た場合は該油種判別以降、給油作業者が給油ノズル9を
ノズル収納部10から取外している間、即ちノズルスイッ
チ11からON信号が入力されている間は油種合致信号を出
力する。 この場合、タイマ回路32は油種判別回路31から油種合
致信号が所定時間入力されなかった場合は、ノズルスイ
ッチ11からON信号が入力されなくなるまで誤油種検出信
号をオア回路35とLED駆動回路42へ出力するため、吸気
ポンプ15の駆動が停止し、三方電磁弁19・20が初期状態
(第3図の実線矢印方向)へ戻ると共に、発光ダイオー
ド41が発光し誤油種検出の旨を給油作業者へ報知する。 上記のように、前記アンド回路33へノズルスイッチ11
からON信号(“1")と、挿入センサ24から挿入検出信号
(“1")と、油種判別回路31から油種合致信号(“1")
とが入力されると、該アンド回路33から駆動信号がポン
プモータ駆動回路40へ供給されるため、該ポンプモータ
駆動回路40によりポンプモータ3が駆動され、ポンプ4
は地下タンクから油類の汲上げを開始する。この結果、
給油作業者が給油ノズル9を開弁操作すると燃料タンク
へ油類が供給される。 一方、前記油種判別回路31から油種合致信号が出力さ
れるとオア回路35から制御信号が出力されるため、三方
電磁弁19、20が切換わる。即ち、コンプレッサ21側の三
方電磁弁20が第3図の破線矢印方向から実線矢印方向へ
切換わると、シリンダ13内の圧縮空気が圧縮空気ホース
18により吸気された後、管路23を介し計量機1外部へ排
気される。この結果、ピストン17が第2図右方へ移動す
るため、シリンダ13外方へ突出していた吸気ホース12が
シリンダ13内へ引込まれ第2図の位置へ復帰する。これ
により、給油の進展に伴い車両燃料タンクが満タン状態
となった場合においても、吸気ホース12の開口側先端が
油面に浸漬される現象を防止できるため、次回の給油時
における別の車両燃料タンクの油種を検出する際の誤検
出を解消でき、この結果、誤給油を防止することができ
る。 また、吸気ポンプ15側の三方電磁弁19が第3図の破線
矢印方向から実線矢印方向へ切換わると、コンプレッサ
21からの圧縮空気が管路22、三方電磁弁19を介し吸気ホ
ース12へ送込まれる。この結果、吸気ホース12内の油類
蒸気が該吸気ホース12の先端側開口部から排気される。
これにより、次回の別の車両燃料タンクの油種検出時
に、前回の給油時における吸気ホースの残留油類のため
に油種を誤検出する不具合を防止することができる。 次に、当該車両への所定量の給油終了に伴い、給油作
業者が給油ノズル9の吐出パイプ9Aを燃料タンクから引
抜くと、挿入センサ24から未挿入信号(“0")がアンド
回路33へ入力されるため、該アンド回路33からポンプモ
ータ駆動回路40へ停止信号が出力される。これにより、
ポンプモータ駆動回路40はポンプモータ3の駆動を停止
するため、ポンプ4による地下タンクからの油類の汲上
げが停止する。また、前記挿入センサ24から未挿入信号
がアンド回路30へ入力されるため、アンド回路30から吸
気ポンプ駆動回路36、コンプレッサ駆動回路37へ停止信
号が出力される。 これにより、吸気ポンプ駆動回路36は吸気ポンプ15の
駆動を停止すると共に、コンプレッサ駆動回路37はコン
プレッサ21の駆動を停止する。この後、給油作業者が給
油ノズル9をノズル収納部10へ掛戻すと、当該車両への
給油作業が完了する。 即ち、本実施例によれば、吸気ホース12の先端部が車
両等の燃料タンクの油面へ接触する不具合を解消して吸
気ホース12への油類の残留を防止するため、従来のよう
に吸気ホースへ当該給油時における車両燃料タンクの油
類が付着した状態のために、次回の別の車両燃料タンク
の油類蒸気濃度を検出する際に油種を誤検出する虞れが
無くなるため、誤給油を確実に防止することが可能とな
る。
【変形例】 上記実施例では、給油装置を固定式給油装置に適用
する構成としたが、これに限定されるものではなく、懸
垂式給油装置に適用することも可能である。 上記実施例では、給油ノズル9をノズル収納部10か
ら外すと共に給油ノズル9の吐出パイプ9Aを車両燃料タ
ンクへ挿入したときに、吸気ポンプ15及びコンプレッサ
21を駆動する構成としたが、これに限定されるものでは
なく、給油ノズル9をノズル収納部10から外したとき
に、吸気ポンプ9及びコンプレッサ21を駆動することも
可能である。 上記実施例では、吸排気部として第3図により構成
したが、これに限定されるものではなく、前記吸排気部
の機能と同様の機能を有する他の構成とすることも可能
である。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、給油装置本体に
設けられ、油類蒸気の濃度を検出する油種検出手段と、
伸縮可能とされた先端部が給油ノズルの先端部に開口す
ると共に基端部が前記給油装置本体に案内され、前記給
油ノズルが挿入された燃料タンク内の油類蒸気を前記油
種検出手段へ向け吸気する吸気通路と、前記吸気通路の
先端部を前記給油ノズルの先端部に沿って伸縮させる駆
動手段と、前記吸気通路の前記基端部側に前記油種検出
手段を介して接続され、前記吸気通路を介し吸気を行わ
せる吸気手段と、前記油種検出手段による油類蒸気濃度
の検出前に前記駆動手段を制御し前記吸気通路の先端部
を初期位置より前記給油ノズルの先端部に沿って伸長さ
せて突出させる一方、前記油種検出手段による油類蒸気
濃度の検出後は前記駆動手段を制御し前記吸気通路を伸
長状態から初期位置へ復帰させる制御手段とを具備する
構成とし、 また本発明は、給油装置本体に設けられ、油類蒸気の
濃度を検出する油種検出手段と、伸縮可能とされた先端
部が給油ノズルの先端部に開口すると共に基端部が前記
給油装置本体に案内され、前記給油ノズルが挿入された
燃料タンク内の油類蒸気を前記油種検出手段へ向け吸気
する吸気通路と、前記吸気通路の先端部を前記給油ノズ
ルの先端部に沿って伸縮させる駆動手段と、前記吸気通
路の前記基端部側に前記油種検出手段を介して接続さ
れ、前記吸気通路を介し吸気を行わせる吸気手段と、前
記給油ノズルのノズル収納部への着脱を検出するノズル
検出手段と、前記給油ノズルの燃料タンクへの挿入を検
出する挿入検出手段と、前記ノズル検出手段により前記
給油ノズルの前記ノズル収納部からの取外し又は前記挿
入検出手段により前記給油ノズルの燃料タンクへの挿入
が検出されたときは前記駆動手段を制御し前記吸気通路
の先端部を初期位置より前記給油ノズルの先端部に沿っ
て伸長させて突出させる一方、前記給油ノズルによる燃
料タンクへの油類の注入に際しては前記駆動手段を制御
し前記吸気通路を伸長状態から初期位置へ復帰させる制
御手段とを具備する構成としたので、以下の効果を奏す
る。 油種検出後は、吸気通路の先端部が車両等の燃料タ
ンクの油面へ接触する不具合を解消して吸気通路への油
類の残留を防止するため、従来のように吸気ホースへ当
該給油時における車両燃料タンクの油類が付着した状態
のために次回の別の車両燃料タンクの油類蒸気濃度を検
出する際に油種を誤検出するという虞れが無くなるた
め、誤給油を確実に防止することが可能となる。 また、車両等の燃料タンクの油種を迅速に検出する
ことが可能となり、給油作業の効率化を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による給油装置の全体構成を示
す概略図、第2図は本実施例の吐出パイプに配設したシ
リンダの概略図、第3図は本実施例の吸排気部の概略
図、第4図は本実施例の制御装置の構成を示すブロック
図である。 1……計量機、9……給油ノズル、9A……吐出パイプ、
10……ノズル収納部、11……ノズルスイッチ(ノズル検
出手段)、12……吸気ホース(吸気通路)、13……シリ
ンダ(駆動手段)、14……油種検出センサ(油種検出手
段)、15……吸気ポンプ(吸気手段)、17……ピストン
(駆動手段)、18……圧縮空気ホース(駆動手段)、19
・20……三方電磁弁、21……コンプレッサ(吸気手
段)、24……挿入センサ(挿入検出手段)、26……制御
装置(制御手段)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給油装置本体に設けられ、油類蒸気の濃度
    を検出する油種検出手段と、 伸縮可能とされた先端部が給油ノズルの先端部に開口す
    ると共に基端部が前記給油装置本体に案内され、前記給
    油ノズルが挿入された燃料タンク内の油類蒸気を前記油
    種検出手段へ向け吸気する吸気通路と、 前記吸気通路の先端部を前記給油ノズルの先端部に沿っ
    て伸縮させる駆動手段と、 前記吸気通路の前記基端部側に前記油種検出手段を介し
    て接続され、前記吸気通路を介し吸気を行わせる吸気手
    段と、 前記油種検出手段による油類蒸気濃度の検出前に前記駆
    動手段を制御し前記吸気通路の先端部を初期位置より前
    記給油ノズルの先端部に沿って伸長させて突出させる一
    方、前記油種検出手段による油類蒸気濃度の検出後は前
    記駆動手段を制御し前記吸気通路を伸長状態から初期位
    置へ復帰させる制御手段と、 を具備してなることを特徴とする給油装置。
  2. 【請求項2】給油装置本体に設けられ、油類蒸気の濃度
    を検出する油種検出手段と、 伸縮可能とされた先端部が給油ノズルの先端部に開口す
    ると共に基端部が前記給油装置本体に案内され、前記給
    油ノズルが挿入された燃料タンク内の油類蒸気を前記油
    種検出手段へ向け吸気する吸気通路と、 前記吸気通路の先端部を前記給油ノズルの先端部に沿っ
    て伸縮させる駆動手段と、 前記吸気通路の前記基端部側に前記油種検出手段を介し
    て接続され、前記吸気通路を介し吸気を行わせる吸気手
    段と、 前記給油ノズルのノズル収納部への着脱を検出するノズ
    ル検出手段と、 前記給油ノズルの燃料タンクヘの挿入を検出する挿入検
    出手段と、 前記ノズル検出手段により前記給油ノズルの前記ノズル
    収納部からの取外し又は前記挿入検出手段により前記給
    油ノズルの燃料タンクヘの挿入が検出されたときは前記
    駆動手段を制御し前記吸気通路の先端部を初期位置より
    前記給油ノズルの先端部に沿って伸長させて突出させる
    一方、前記給油ノズルによる燃料タンクへの油類の注入
    に際しては前記駆動手段を制御し前記吸気通路を伸長状
    態から初期位置へ復帰させる制御手段と、 を具備してなることを特徴とする給油装置。
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