JP2874054B2 - 高濃度真珠様光沢剤分散液の製造方法 - Google Patents

高濃度真珠様光沢剤分散液の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えばシャンプー、リンス、化粧品、洗浄
剤などの商品価値を高めるために使用される真珠様光沢
剤を高濃度の分散液として製造する方法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 従来、シャンプーなどに真珠様光沢を付与して商品価
値を高めることが広く行われており、古くは、真珠様光
沢付与を目的として魚鱗、雲母片あるいは無機化合物の
薄片状結晶をシャンプー等の液状組成物中に分散させて
いたが、現在では脂肪酸ゴリコールエステルが真珠様光
沢剤として用いられている。
例えば、特公昭47−804号公報には、脂肪酸グリコー
ルエステルと脂肪酸モノアルキロールアミドとを併用す
ることにより、真珠様光沢剤を得ることが記載されてい
る。しかし、この真珠様光沢剤はいずれも融点が高く、
かつ融点差が小さいため、単にこれら2成分を混合溶融
して冷却しても良好な真珠様光沢剤が得られず、それ
故、均一溶液とするために多量の水、界面活性剤を用い
ることが必要となり、高濃度の真珠様光沢剤を得ること
ができない。また、この真珠様光沢剤を高濃度で調製す
ると粘度が異常に高くなり、常温でのシャンプー等への
配合および均一混合が困難となるという欠点があった。
更に、特公昭60−6693号公報には、脂肪酸グリコール
エステルに対し、溶媒としてアルキル硫酸エステル塩ま
たはポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、脂
肪酸ジアルカノールアミドおよび水を特定の範囲で併用
することにより、濃厚な真珠様光沢剤分散液を得ること
が報告されている。しかしながら、この方法では脂肪酸
グリコールエステルの結晶粒径のバラツキが大きく、ま
た、結晶核も不均一なため、美しい真珠様光沢を呈する
光沢剤を得ることができないものであった。
また、特開昭57−51799号公報には、脂肪酸グリコー
ルエステルを界面活性剤水溶液に加熱溶解した均一溶液
に対し温度制御下に成核剤を添加することにより、真珠
様光沢を有する液状界面活性剤組成物を製造する方法が
記載されている。この方法によれば、狭い粒度分布で光
沢剤が得られ、良好な真珠様光沢を付与することができ
るが、真珠様光沢剤を高濃度に含有せしめることが困難
であった。そのため、濃厚な真珠様光沢剤分散液を予め
調製し、これをシャンプー等に配合するというプロセス
を採用する上で問題があり、シャンプーの製造時に真珠
様光沢剤の晶析操作を組込む必要があった。
従って、高品質の真珠様光沢剤の高濃度分散液を工業
的に有利に製造し得る方法の開発が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、均一結晶粒
径で分散性が良く、美しい真珠様光沢を有する真珠様光
沢剤の高濃度分散液を簡単かつ確実に製造することがで
きる高濃度真珠様分散液の製造方法を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段及び作用 本出願人は先に、脂肪酸グリコールエステルを分散状
態で含有する低濃度分散液に、界面活性剤と高濃度の脂
肪酸グリコールエステルを加熱、溶解した高濃度溶解液
を添加、熟成して、美しい真珠様光沢を呈する光沢剤の
高濃度分散液を製造する方法(特開昭61−268797号)、
及び、上記高濃度分散液を連続的に製造する方法(特開
昭63−132973号)を提案した。
本発明者は更に検討を重ねた結果、上記方法において
真珠様光沢剤である脂肪酸グリコールエステル濃度が15
%以上の高濃度分散液を製造する場合、下記の条件を設
定することにより、真珠様光沢剤の結晶凝集がほとんど
なく、かつ、均一な熟成・成長を行なうことが可能で、
上記目的を達成できることを見い出した。
即ち、 (A)結晶核としての脂肪酸グリコールエステルを0.1
〜5重量%含有する低濃度真珠様光沢剤分散液と、 (B)脂肪酸グリコールエステル15〜65重量%および界
面活性剤13〜60重量%を含む水溶液からなる高濃度真珠
様光沢剤溶解液とを混合し、 該脂肪酸グリコールエステルの融点以下で、かつ、該
高濃度真珠様光沢剤溶解液が固化せずに均一成長に使わ
れる温度で、平均剪断速度7秒-1以下の低剪断力下で熟
成し、低濃度真珠様光沢分散液中の結晶核を成長せしめ
た後、平均剪断速度7秒-1以下の低剪断力下で冷却する
ことにより、結晶が凝集することなく成長して均一な結
晶粒径で分散性が良く、美しい真珠様光沢を有する真珠
様光沢剤の高濃度分散液を簡単かつ確実で工業的に有利
に製造できる。しかも、この高濃度真珠様光沢剤分散液
は、常温でシャンプー等に配合することにより美しい真
珠様光沢を付与することができ、シャンプー等の製造工
程において真珠様光沢剤の晶析操作を組み込む場合と比
較して、この操作に伴なう昇温、冷却工程が省略でき、
省エネルギー効果が得られるとともに、生産能力の増加
が可能であり、工業的に極めて優れているものである。
以下、本発明について更に詳述する。
本発明の高濃度真珠様光沢剤分散液の製造方法におい
て、低濃度真珠様光沢剤分散液(以下、低濃度分散液と
いう)は、常温で固体の脂肪酸グリコールエステルを分
散状態で0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%含有
するものである。脂肪酸グリコールエステルの含有量が
0.1重量%に満たない場合、あるいは5重量%を越えた
場合は、得られる高濃度真珠様光沢剤分散液において、
真珠様光沢剤の粒径のバラツキが大きくなり真珠様光沢
が劣化する。なお、この低濃度分散液の脂肪酸グリコー
ルエステルは、結晶核として働き、後工程で高濃度の脂
肪酸グリコールエステル溶解液が添加されて熟成される
ことにより、均一で大きな粒径の真珠様光沢剤に成長す
る。
このような低濃度分散液は、例えば、前出の特開昭57
−51799号公報に記載された技術を応用することにより
調製できる。即ち、まず、脂肪酸グリコールエステルを
界面活性剤の水溶液に加熱溶解させて均一溶液とし、次
いで、脂肪酸グリコールエステルの融点以下で、かつ、
自然晶析が実質上認められない温度以上に溶液を冷却
(一次冷却)し、この温度下に成核剤を添加し、結晶成
長に必要な脂肪酸グリコールエステルの結晶核を発生せ
しめるもので、核発生数は、目的とする高濃度真珠様光
沢剤分散液の濃度に応じて選択することができる。
ここで、自然晶析が実質上認められない温度とは、成
核剤を添加しないと脂肪酸グリコールエステルの結晶核
の発生が実質上起こらない温度であり、この核生成段階
で、最終目的物である高濃度真珠様光沢剤分散液を調製
するに足る量の脂肪酸グリコールエステルを用いると、
良好な真珠様光沢を得ることができない。
この場合、脂肪酸グリコールエステルとしては、常温
で固体のものが用いられ、次の一般式(I)で表わされ
るものが適当である。
XOCH2−CH2−OnCOR (I) (式中、Xは水素またはC14-24のアシル基を、RはC
13-23のアルキル基を、nは1〜3を表わす。) 脂肪酸グリコールエステルとして具体的には、エチレ
ングリコールジステアレート、エチレングリコールモノ
ステアレート、エチレングリコールジベヘニレート等が
例示される。
更に、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノ
ニオン界面活性剤、両性界面活性剤の1種又は2種以上
が用いられる。アニオン界面活性剤としては、具体的に
高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサ
ルフェート、α−オレフィンスルホネート、アルキルス
ルホネート、アルキルサルフェート、N−アシルグルタ
ミン酸塩たどが例示され、これらアニオン界面活性剤の
対イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のア
ルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン等が
挙げることができる。
また、ノニオン界面活性剤としては、ラウリン酸ジエ
タノールアミド、やし脂肪酸ジエタノールアミド、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルなどが具体例として挙げら
れ、両性活性剤としては、例えばアルキルジメチルカル
ボキシメチルアンモニウムベタイン、アルキルカルボキ
シメチルイミダゾリニウムベタイン、N−(N′−アシ
ルアミノアルキル)−N−ヒドロキシルアルキルアミノ
カルボン酸塩などが挙げられる。
成核剤としては、核発生の駆動力となる固体面の供給
が十分なされるものが使用され、好ましい成核剤として
は、硫酸ナトリウム、塩化アンモニウム、クエン酸、コ
ハク酸、シュウ酸、酒石酸、安息香酸ナトリウム、クエ
ン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウムなど
が例示される。
上記成分は、低濃度分散液に、界面活性剤が3〜35重
量%、好ましくは10〜30重量%、成核剤が0.1〜10重量
%、好ましくは0.5〜5重量%含まれるように用いるの
が適当である。なお、既に説明したように、脂肪酸グリ
コールエステルは、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3
重量%含まれるように配合される。
次に、本発明方法に使用される高濃度真珠様光沢剤溶
解液(以下、高濃度溶解液と言う)は、脂肪酸グリコー
ルエステルおよび界面活性剤を加熱、溶解した水溶液で
ある。
ここで、脂肪酸グリコールエステルおよび界面活性剤
としては、既に低濃度分散液の調製において説明したも
のと同様のものを使用できるが、特にノニオン界面活性
剤は、HLBが約13以上のものが好ましく用いられる。
また、脂肪酸グリコールエステルは、水溶液中に15〜
65重量%、好ましくは15〜50重量%含有される。高濃度
溶解液中の脂肪酸グリコールエステルの量が65重量%を
超えると液がゲル化し、添加時の結晶成長が不均一とな
って、真珠様光沢が劣化し、15重量%に満たないと最終
製品である高濃度真珠様光沢剤分散液の真珠様光沢剤濃
度が15%未満となり、濃度が希薄すぎるので、好ましく
ない。
更に、界面活性剤は高濃度溶解液中に13〜60重量%、
好ましくは20〜45重量%含有される。界面活性剤の量が
13重量%未満または60重量%を超えた場合は、液がゲル
化し易く、添加時の結晶成長が不均一となり、真珠様光
沢が悪くなる。
なお、界面活性剤として、例えばα−オレフィンスル
ホネート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフ
ェート、アルキルスルホネート、アルキルサルフェート
のようなアニオン界面活性剤を用いると、界面活性剤、
脂肪酸グリコールエステルおよび水の3成分系では、脂
肪酸グリコールエステルの融点以上に加熱しても極めて
粘度が高くなる。そこで、高濃度溶解液にさらに減粘剤
を添加することが好ましく、減粘剤を高濃度溶解液の粘
度が120P/80℃以下、好ましくは60P/80℃以下になるよ
うに添加することが好適であり、減粘剤は通常0〜15重
量%の範囲で用いられる。この結果、ラインミキサー等
での微分散が容易になって熟成時にいっそう均一に結晶
を成長させることができる。
ここで、減粘剤としては、例えば塩化カリウム、エチ
レンジアミン4酢酸2ナトリウム塩、ポリエチレングリ
コール、メタクリル酸エステル重合体、リンゴ酸ナトリ
ウム、チオン酸ナトリウム、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコールなどが用いら
れる。
なお、上記成分は脂肪酸グリコールエステル、界面活
性剤共に80〜90℃の加熱下で混合し、溶解させることが
できるが、成分によっては界面活性剤に常温で予め混合
溶解させることが可能である。
本発明では、上述した低濃度分散液(結晶核分散液)
に予め真珠様光沢剤成分を加熱、溶解した高濃度溶解液
を混合・分散させ、次いで熟成させるもので、この熟成
により真珠様光沢剤の結晶成長が行なわれ、粒径の大き
な真珠様光沢剤を得ることができる。
この場合、低濃度分散液とは高濃度溶解液との混合
は、特開昭63−132973号公報に記載の方法を採用して行
なうことができ、例えば両溶液をラインミキサー、パイ
プラインホモミキサー等に連続的に供給し、周速5〜20
m/秒の条件で回転する撹拌翼で高濃度溶解液を微分散さ
せることができる。
次に、熟成は脂肪酸グリコールエステルの融点以下
で、かつ、高濃度溶解液が固化せずに均一成長に消費さ
れる温度で行なわれるもので、融点以上の温度では、脂
肪酸グリコールエステルが溶融して、結晶成長が起こら
ない。例えば、エチレングリコールジステアレートで
は、62〜73℃が好ましい熟成温度である。
また、熟成時間は熟成温度などに応じて適宜調整され
るが、一般的に30〜120分程度である。
更に、熟成は低剪断力下で行なうもので、7秒-1
下、好ましくは5秒-1以下の平均剪断速度で行なう。平
均剪断速度が上記値より大きく、強い流動及び強い剪断
力下では、析出した脂肪酸グリコールエステル結晶同士
の衝突、結晶と器壁の衝突、結晶と撹拌翼の衝突により
結晶表面が凹凸になり易いため、結晶凝集が起こって真
珠様光沢が劣化する。なお、この現象は、温度が高い程
結晶表面が柔かく傷つき易いため、激しくなる。
ここで、流動、剪断力の強さは、平均剪断速度()
で表わされ、配管、熱交換機内などの流動下では下記
式、 :平均流速 r:円管の半径 また、撹拌槽内の剪断力下では下記式 =K・n K:定数(撹拌翼形式によって異なる) n:撹拌翼の回転数 に従ってそれぞれ算出することができる。
次に結晶の熟成・成長後は、系の温度を30〜40℃にま
で冷却(二次冷却)するもので、この二次冷却は2〜3
時間あるいは30秒程度の時間でも行なうことができる。
ここで、二次冷却は低剪断力下で行なうもので、7秒
-1以下、好ましくは5秒-1以下の平均剪断速度で行な
う。この二次冷却時も平均剪断速度が上記値よりも大き
く、強い流動及び剪断力下では、温度が高いため熟成時
と同様に結晶が傷つき易く、結晶凝集が起こって真珠様
光沢が劣化する。なお、本発明者の検討では、滞留時間
30秒の熱交換機内での平均剪断速度8秒-1の条件におい
て70℃から40℃に冷却するだけで結晶凝集が発生した。
しかし、冷却後は強い剪断力をかけても何ら問題はな
い。
発明の効果 本発明の製造方法によれば、真珠様光沢剤として脂肪
酸グリコールエステルを用い、真珠様光沢剤の結晶核と
なる脂肪酸グリコールエステルを分散した低濃度分散液
と、高濃度の脂肪酸グリコールエステルを界面活性剤と
ともに加熱、溶解した高濃度溶解液とを混合して高濃度
溶解液を微分散し、これを熟成し、結晶核を成長せしめ
て、粒径の大きな真珠様光沢剤とすることにより、シャ
ンプー等に配合した際に美しい真珠様光沢を呈する真珠
様光沢剤を濃厚な分散液として得ることができる。
このように本発明の方法を用いて予め濃厚分散液を製
造し、これを常温でシャンプー等に配合することによ
り、真珠様光沢を付与することができ、シャンプー等の
製造工程において真珠様光沢剤の晶析操作を組み込む場
合と比較して、この操作に伴なう昇温、冷却工程が省略
でき、省エネルギー効果が得られるとともに、生産能力
の増加が可能となる。
更に、本発明の製造方法は、このような真珠様光沢剤
の高濃度分散液を高品質で、かつ、安定に得ることがで
きるので、工業的に極めて優れた方法である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
〔実施例1〜14、比較例1〜4〕 第1表に示す真珠様光沢剤1.0重量%および界面活性
剤15重量%を含む水溶液を第1表の温度に加熱して均一
溶液とし、これを第1表の温度に冷却(1次冷却)した
のち、成核剤(クエン酸)2.0重量%を添加して、ライ
ンミキサーで混合することにより、結晶核となる真珠様
光沢剤を生成せしめて、低濃度分散液を得た。
ここで、界面活性剤としては、各実施例および比較例
において、次のものを用いた。
実施例1〜5および比較例1〜3: ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エチレンオキサイドの平均付加モル数:3モル)とやし
脂肪酸ジエタノールアミドを4対1の比率で配合したも
の 実施例6〜14および比較例4: 平均炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム
とポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エチレンオキサイドの平均付加モル数:3モル)とやし
脂肪酸ジエタノールアミドとを3対1対1の比率で配合
したもの 次いで、このようにして得られた低濃度分散液と、第
2表に示す成分を混合して80〜95℃に予じめ加熱して均
一にすることにより得た高濃度溶解液とをラインミキサ
ーの上流側に連続的に供給し、周速5m/秒の条件で回転
する撹拌翼で高濃度溶解液を微分散した後、第2表に示
す温度、時間、平均剪断速度で熟成して結晶を生成させ
た。
なお、真珠様光沢剤は、低濃度分散液に含まれている
ものと同じものを高濃度溶解液に溶解して用いた。
次に得られた高濃度真珠様光沢剤分散液を第2表に示
す平均剪断速度下で冷却(二次冷却)し、真珠様光沢剤
を以下の基準で評価した。その結果を第2表に示した。
結晶粒径、頻度 結晶粒径は、位相差顕微鏡にて分散粒子500個の長径
を測定した。また、この粒径分布から頻度を算出した。
結晶の分散性 位相差顕微鏡を使用して、以下の基準に従って視覚判
定により分散性を評価した。
○:非常に良好な分散状態にある。
×:凝集が多い。
真珠様光沢 真珠様光沢剤濃度が2重量%となるように、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムの17重量%
水溶液に高濃度真珠様光沢剤分散液を加えて均一状態と
したのち、以下の基準に従って視覚判定により真珠様光
沢を評価した。
○:非常に良好 ×:不良 * 第2表中の略号は以下の通りである(以下同様)。
LES−Na:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナト
リウム(エチレンオキサイドの平均付加モル数:3モル) AOS−Na:平均炭素数14の直鎖α−オレフィンスルホン酸
ナトリウム CNS:2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン 両性ポリマー1:ユカフォーマーAM−75WH(三菱油化ファ
インケミカル製) 両性ポリマー2:ユカフォーマーAM−75W(三菱油化ファ
インケミカル製) PEG6000:ポリエチレングリコール(平均分子量6000) 第2表の結果より、本発明の製造方法により得られた
高濃度真珠様光沢剤分散液(実施例1〜14)は、本発明
の条件外の方法(比較例1〜4)により得られたものに
比べ、粒径が均一で分散性が良く、しかも美しい真珠様
光沢を有する真珠様光沢剤であることがわかった。
〔実施例15〜50、比較例5〜11〕 下記に示す界面活性剤を使用し、各種真珠様光沢剤に
ついて第3表に示す温度条件を採用すると共に、成核剤
として安息香酸ナトリウムを用いた以外は実施例1〜14
と同様にして低濃度分散液を得た。
界面活性剤 実施例15〜43および比較例5〜10: ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エチレンオキサイドの平均付加モル数:3モル) 実施例44〜50および比較例11: ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エチレンオキサイドの平均付加モル数:3モル)とやし
脂肪酸ジエタノールアミドを4対1の比率で配合したも
但し、実施例22,44〜49では成核剤添加温度を30〜40
℃、実施例50では成核剤添加温度を40〜50℃とした。
更に、上記各成分(真珠様光沢剤、界面活性剤、成核
剤)は、低濃度分散液にそれぞれ第4表および第5表に
示した量を用いた。
次いで、このようにして得られた低濃度分散液と、第
4,5表に示す成分を混合して80〜95℃に予じめ加熱して
均一にすることにより得た高濃度溶解液とをパイプライ
ンホモミキサー(特殊機化工業社製M型)に連続的に供
給し、周速5m/秒の条件で回転する撹拌翼で高濃度溶解
液を微分散した後、第4,5表に示す温度、時間、平均剪
断速度で熟成して結晶を生成させた。
なお、真珠様光沢剤は、低濃度分散液に含まれている
ものと同じものを高濃度溶解液に溶解して用いた。
得られた高濃度真珠様光沢剤分散液を第4,5表に示す
平均剪断速度で冷却(二次冷却)し、実施例1〜14と同
様に評価した。結果を第4,5表に示す。
**第4,5表中の略号は以下の通りである。
AS−Na:ラウリル硫酸ナトリウム 第4,5表の結果より、本発明の製造方法(実施例15〜5
0)は、均一粒径で分散性の良い美しい真珠様光沢を有
する真珠様光沢剤の高濃度分散液を与えることが確認さ
れた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−132973(JP,A) 特開 昭61−268797(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 13/00 A61K 7/00 C11D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)結晶核としての脂肪酸グリコールエ
    ステルを0.1〜5重量%含有する低濃度真珠様光沢剤分
    散液と、 (B)脂肪酸グリコールエステル15〜65重量%および界
    面活性剤13〜60重量%を含む水溶液からなる高濃度真珠
    様光沢剤溶解液とを混合し、 該脂肪酸グリコールエステルの融点以下で、かつ、該高
    濃度真珠様光沢剤溶解液が固化せずに均一成長に使われ
    る温度で、平均剪断速度7秒-1以下の低剪断力下におい
    て熟成、該低濃度真珠様光沢剤分散液中の結晶核を成長
    せしめた後、平均剪断速度7秒-1以下の低剪断力下にお
    いて冷却することを特徴とする高濃度真珠様光沢剤分散
    液の製造方法。
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