JP2873861B2 - 差動型磁気抵抗素子 - Google Patents

差動型磁気抵抗素子

Info

Publication number
JP2873861B2
JP2873861B2 JP2120633A JP12063390A JP2873861B2 JP 2873861 B2 JP2873861 B2 JP 2873861B2 JP 2120633 A JP2120633 A JP 2120633A JP 12063390 A JP12063390 A JP 12063390A JP 2873861 B2 JP2873861 B2 JP 2873861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetoresistive element
differential type
resistor
electrode
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2120633A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0417377A (ja
Inventor
直樹 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2120633A priority Critical patent/JP2873861B2/ja
Publication of JPH0417377A publication Critical patent/JPH0417377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2873861B2 publication Critical patent/JP2873861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、差動型磁気抵抗素子に係り、特に集積化に
有利な占有面積の小さい差動型磁気抵抗素子に関する。
(従来技術) 紙幣の識別には、光による識別と磁気による識別との
2つが用いられている。
これらのうち、磁気による識別は、紙幣にはなんらか
の形で磁性インクが用いられているのを利用し、この磁
性インクの分布を検出することにより紙幣識別を行うも
のである。
磁気抵抗素子は、磁場Bの印加により、電流経路が曲
げられて長くなることに起因して抵抗値が増大する−い
わゆる磁気抵抗効果を利用したものである。
この磁気抵抗素子の1つに、第5図に一例を示すよう
に、インジウムアンチモン(InSb)などの磁気抵抗体10
と多結晶シリコンなどの磁気抵抗効果をもたない抵抗体
20とを並設し、これらを第6図に等価回路を示すよう
に、直列接続し、この分圧を測定することにより、磁場
の大きさを測定するようにしたものがある。
しかしながら、このような差動型磁気抵抗素子では、
2つの抵抗体が並設されているため、アレイ化等の目的
に対しては、占有面積が大きく微細化が困難である一
方、占有面積の微細化をはかろうとすれば、磁気検出側
の素子面積が小さくなり、感度の低下を免れ得ないとい
う問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の差動型磁気抵抗素子は、占有面積が
大きく、素子の微細化に限界があり、微細なアレイ化が
困難であるため、高感度のものを得ることができない
上、生産性も悪いという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、高感度
でかつ生産性の良好な差動型磁気抵抗素子を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決する手段) そこで本発明の差動型磁気抵抗素子では、表面が絶縁
性である基板上に形成された磁気抵抗効果をもたない基
準抵抗体と、この基準抵抗体と直列接続するようにこの
上層に、絶縁層を介して形成された磁気抵抗体とを具備
し、この基準抵抗体と磁気抵抗体の両端に所定の電圧を
印加し、これらの接続部の電位の変化を測定するように
している。
(作用) 上記構成によれば、基準抵抗体と磁気抵抗体とが2層
構造になっているため、占有面積を小さくすることがで
き、アレイ化が容易となり、高感度で生産性の高い差動
型磁気抵抗素子を得ることが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細
に説明する。
第1図(a)乃至第1図(d)は本発明実施例の差動
型磁気抵抗素子を示す図である。第1図(b)は第1図
(a)のA−A′断面図、第1図(c)は第1図(a)
のB−B′断面図、第1図(d)は基準抵抗素子の電極
配置を示す図である。
この差動型磁気抵抗素子は、シリコン基板上(図示せ
ず)に形成された酸化シリコン膜1上に磁気抵抗効果を
もたない多結晶シリコンからなる基準抵抗素子2と、磁
気抵抗効果をもつインジウムアンチモン(InSb)からな
る磁気抵抗素子3とが層間絶縁膜4を介して積層されて
いることを特徴とするものである。
この基準抵抗素子は、酸化シリコン膜1上に形成され
た長方形の多結晶シリコンパターンからなる抵抗体2a
と、この両端部に形成されたアルミニウム層からなる第
1および第2の電極2b,2cとから構成されている。そし
てこの第1の電極2bは、素子幅の半分に形成されてい
る。また、これらの電極は層間絶縁膜としての酸化シリ
コン膜4に形成されたスルーホールHを介して磁気抵抗
体2aに接続されるように形成されている。さらに、この
第1の電極2bに並設され、磁気抵抗体3aとは離間して第
3の電極2dが形成されている。
また、磁気抵抗素子は、層間絶縁膜4としての酸化シ
リコン膜上に形成されたミアンダ状のパターンからなる
磁気抵抗体3aと、一端がこの磁気抵抗体に重なるように
形成されると共に、他端が第3および第2の電極上に重
なるようにインジウムからなる接続電極3bがこの磁気抵
抗体3aの両端に形成されて、電気的接続を達成してい
る。この磁気抵抗体3aはInSb層内にNiSb針状金属sが電
流方向と垂直となるように配向して混在しており、大電
流を流すことができるようになっている。
この差動型磁気抵抗素子の等価回路は、第6図に示し
た従来例の等価回路と全く同じであり、磁気抵抗素子と
基準抵抗素子とが直列接続されている。
この第1の電極と第2の電極との間に所定の電圧を印
加し、第3の電極の電位に変化を測定するものである。
次に、本発明実施例の差動型磁気抵抗素子の製造方法
について説明する。
まず、第2図(a)に示すように、シリコン基板(図
示せず)表面に、所定の素子領域(図示せず)を形成し
た後、スパッタリング法、CVD法等を用いて酸化シリコ
ン膜1を形成した後、CVD法により多結晶シリコン膜を
形成し、これを長方形をなすようにパターニングし、抵
抗体2aを形成する。
そしてこの上層に、第2図(b)に示すように、CVD
法、熱酸化法等により層間絶縁膜としての酸化シリコン
膜を形成し、該抵抗体2aの両端部に相当する位置にスル
ーホールHを形成し、さらにこの上層にスパッタリング
法、真空蒸着法等によりアルミニウム層を形成し、これ
をパターニングして第1の電極、第2の電極、第3の電
極を形成する。
さらに、第2図(c)に示すように、真空蒸着法によ
り膜厚0.5〜1μmのInSb膜3nを形成し、さらにこの上
層に真空蒸着法により膜厚0.05〜0.1μmのNi薄膜3sを
形成し、フォトリソ法により、帯域溶融再結晶化法用の
バーズビーク状のシード部を有するパターンを形成す
る。
続いて第2図(d)に示すように、10-6Torr程度の真
空中で、この基板を下部ヒータH1上で所定の温度まで加
熱した後、ストリップ状の上部ヒータH2を用いて狭帯域
を加熱溶融し、このストリップ状の上部ヒータH2を動か
し、微小領域づつ再結晶化させていくようにする。この
とき上部ヒータの温度は1700〜2000℃、下部ヒータの温
度は300℃とし、上部ヒータを基板から0.6mm程度の位置
で、速度0.04〜0.06mm/secで走行させるようにする。
このようにして、第2図(e)に示すように、示すよ
うにNiはSbと結合して針状金属のNiSbとなり、前記スト
リップ状の上部ヒータH2の走行方向に多数の配向した磁
性体薄膜3aが形成される。
そして最後に第2図(f)に示すように、フォトリソ
法により、NiSbの配向方向と電流方向が垂直となるよう
にミアンダ状のパターンを形成し、さらにこの上層に電
極3bとしてのインジウム(In)を真空蒸着しパターニン
グを行い、磁気抵抗素子が完成する。
このようにして形成された差動型磁気抵抗素子は極め
て高感度を有している。
また、この方法によれば極めて容易にNiSb針状金属を
配向せしめることができる。また、このようにして形成
された磁気抵抗素子は、NiSb針状金属が極めて良好な配
向性を呈しており、高感度の素子特性を得ることができ
る。
さらに、本発明の第2の実施例として、第3図(a)
および第3図(b)に示す(第3図(a)は等価回路
図、第3図(b)は配置例を示す断面図)ように、基準
抵抗素子Rに並列にサーミスタThを接続し温度上昇に伴
う抵抗値変化を補償するようにしてもよい。
すなわち、基準抵抗素子Rと並行するように正方向の
温度特性を有するサーミスタThを形成し、このサーミス
タThの両端子を前記第1および第2の電極に接続するよ
うにしてもよい。ここで磁気抵抗素子はMRで示す。
他の部分については前記第1の実施例と同様である。
なお、前記実施例では、NiSb針状金属を含むInSb薄膜
を磁気抵抗体として用いるようにしたが、InSb薄膜、Ga
As薄膜等、他の磁気抵抗体を用いても良い。また、InSb
薄膜やNi薄膜の形成に真空蒸着法を用いたが、真空蒸着
法に限定されることなく、スパッタリング法等、他の方
法を用いても良い。また、前記実施例では、InSb薄膜上
にNi薄膜を形成し、帯域溶融法を用いて再結晶化を行う
ようにしたが、InSb薄膜上にNiSb薄膜を形成し、再結晶
化を行うようにしてもよい。さらにまた、電極のパター
ンについても前記実施例に限定されることなく、第4図
(a)に示すような通常の長方形のパターンや、第4図
(b)に示すようなコルビノ形状パターンなど、他のパ
ターンにも適用可能であることはいうまでもない。
また、基準抵抗素子についても、多結晶シリコンに限
定されることなく、他の材料を用いても良いことはいう
までもない。
加えて、前記実施例ではシリコン基板上に酸化シリコ
ン膜を形成し表面を絶縁化したものについて説明した
が、絶縁性基板を用いても良い。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明の差動型磁気抵抗素
子によれば、基準抵抗体と磁気抵抗体とが2層構造にな
っているため、アレイ化が容易で、高感度で生産性の高
い差動型磁気抵抗素子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)乃至第1図(d)は本発明の第1の実施例
の差動型磁気抵抗素子を示す図、第2図(a)乃至第2
図(f)は同差動型磁気抵抗素子の製造工程を示す図、
第3図(a)および第3図(b)は本発明の第2の実施
例の差動型磁気抵抗素子を示す図、第4図(a)および
第4図(b)はそれぞれ本発明の差動型磁気抵抗素子の
磁気抵抗素子の変形例を示す図、第5図は差動型磁気抵
抗素子の等価回路を示す図、第6図は従来例の差動型磁
気抵抗素子を示す図である。 1……酸化シリコン膜、2……基準抵抗素子、3……磁
気抵抗素子、4……層間絶縁膜、2a……抵抗体、2b……
第1の電極、2c……第2の電極、2d……第3の電極、4
磁気抵抗素子、3n……InSb膜、3s……Ni薄膜、3a……磁
気抵抗薄膜パターン、3b……電極、S……シード部、H1
……下部ヒータ、H2……上部ヒータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に形成された磁気抵抗効果を
    もたない基準抵抗体と、 前記基準抵抗体と直列接続するようにこの上層に、絶縁
    層を介して形成された磁気抵抗体とを具備し、 前記基準抵抗体と磁気抵抗体の両端に所定の電圧を印加
    し、これらの接続部の電位の変化を測定するようにした
    ことを特徴とする差動型磁気抵抗素子。
JP2120633A 1990-05-10 1990-05-10 差動型磁気抵抗素子 Expired - Fee Related JP2873861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2120633A JP2873861B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 差動型磁気抵抗素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2120633A JP2873861B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 差動型磁気抵抗素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0417377A JPH0417377A (ja) 1992-01-22
JP2873861B2 true JP2873861B2 (ja) 1999-03-24

Family

ID=14791055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2120633A Expired - Fee Related JP2873861B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 差動型磁気抵抗素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2873861B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0417377A (ja) 1992-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347040B2 (ja) 磁場を測定するためのセンサ及びそのセンサの調整方法
US4795498A (en) Low cost thermocouple apparatus and methods for fabricating the same
US5784772A (en) Method of simultaneously forming MR sensors in a dual element MR head
JPH0590646A (ja) サーモパイル型赤外線センサおよびその製造方法
US4631350A (en) Low cost thermocouple apparatus and methods for fabricating the same
JP2873861B2 (ja) 差動型磁気抵抗素子
JPH08306986A (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法
KR101976461B1 (ko) 수직 적층된 온습도 복합 센서 및 그 제조방법
JP2879588B2 (ja) 磁気センサの製造方法
JP2006292455A (ja) 半導体磁気センサおよびその製造方法
JPH08130338A (ja) 薄膜磁気センサ
JPH05291647A (ja) 電流センサ
JPH0140510B2 (ja)
JPH04139755A (ja) 光・磁気検出装置
JPH04255276A (ja) 磁気抵抗素子
JP2001183202A (ja) フローセンサおよびその製造方法
JP2001274478A (ja) 磁気抵抗センサ
JP3288241B2 (ja) 抵抗材料および抵抗材料薄膜
JP2586680B2 (ja) 磁気抵抗素子とその製造方法
JPS63169058A (ja) 薄膜集積回路
JPS61243910A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPS62115883A (ja) 磁気抵抗素子
JPH0325036B2 (ja)
JPS6326451B2 (ja)
JPS6135976Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees