JPH05291647A - 電流センサ - Google Patents

電流センサ

Info

Publication number
JPH05291647A
JPH05291647A JP4088756A JP8875692A JPH05291647A JP H05291647 A JPH05291647 A JP H05291647A JP 4088756 A JP4088756 A JP 4088756A JP 8875692 A JP8875692 A JP 8875692A JP H05291647 A JPH05291647 A JP H05291647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
conductor
current
patterns
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4088756A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Inoue
敬三 井上
Masaaki Kaneshige
昌明 金栄
Yoshifumi Ogiso
美文 小木曽
Takuji Nakagawa
卓二 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4088756A priority Critical patent/JPH05291647A/ja
Publication of JPH05291647A publication Critical patent/JPH05291647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】基板1上に感磁部としての強磁性磁気抵抗膜パ
ターン2,3をミアンダライン状に形成し、その上部に
絶縁層を介して導体膜パターン38,48を平面コイル
状に形成する。端子37,47から導体膜パターン3
8,48に被検出電流を通電することにより、その下層
の強磁性磁気抵抗膜パターン2,3は磁界を受ける。 【効果】導体膜パターン38,48の巻回分に応じて被
検出電流に対する発生磁界強度が増大し、またミアンダ
ライン状の強磁性磁気抵抗膜パターン2,3は導体膜パ
ターンによる発生磁界を効率よく受ける。これにより高
感度,高確度の電流センサが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被検出電流の通電によ
り生じる磁界を強磁性磁気抵抗膜により検出する電流セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】強磁性磁気抵抗膜を用いた従来の電流セ
ンサの構造を図13に示す。図13において50は絶縁
性ガラス基板であり、この基板50の上にNi25%C
o合金を磁場中蒸着法により膜厚400Å成膜し、次い
でフォトリソグラフィにより磁気容易軸を長手方向とし
て線幅10μm長さ300μmの短冊状パターンの強磁
性磁気抵抗膜51を形成する。この強磁性磁気抵抗膜5
1の上部で基板のほぼ全面にSiO2 膜52を高周波ス
パッタリング法により1μm成膜する。さらに、SiO
2 膜52の上部に強磁性磁気抵抗膜51と同一形状でT
i膜を下地としてAu/Ti膜53をリフトオフ蒸着法
によりそれぞれ3000Å/500Å形成する。このよ
うな構成であるため、導体53に被検出電流を通電すれ
ば、強磁性磁気抵抗膜51の磁気容易軸に対し直角方向
に磁界が生じる。したがって導体53に流れる被検出電
流量に応じて強磁性磁気抵抗膜51の抵抗値が変化す
る。この強磁性磁気抵抗膜51の抵抗値変化を電圧変化
または電流変化として出力する回路を接続することによ
って電流検出を行うことができる。被検出電流に対する
出力の変化例を図14に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
従来の強磁性磁気抵抗膜を用いた電流センサにおいて
は、強磁性磁気抵抗膜と導体とをそれぞれ一本ずつ絶縁
膜を介して基板上に積層しただけであるため、強磁性磁
気抵抗膜に印加される磁界は、導体からの距離と導体を
流れる被検出電流により決定され、充分な電流検出感度
を得ることができなかった。またこのような従来の電流
センサでは、被検出電流を通電する導体および強磁性磁
気抵抗膜の抵抗値が低いため、この電流センサに接続す
べき電流検出回路の設計上の自由度が低いという問題も
あった。
【0004】この発明の目的は、被検出電流の通電によ
る発生磁界を高めるとともに、強磁性磁気抵抗膜による
磁気抵抗効果を高め、さらに接続すべき電流検出回路の
設計上の自由度を高めることによって、高感度、高確度
の電流センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の電流センサ
は、ミアンダライン状の強磁性磁気抵抗膜パターンと複
数巻回分の平面コイル状の導体膜パターンを絶縁層を介
して基板上に積層形成してなり、前記導体パターンの通
電により生じる磁界を前記強磁性磁気抵抗膜パターンの
抵抗値変化により検出する。
【0006】
【作用】この発明の電流センサでは、被検出電流が流れ
る導体膜パターンは複数巻回分の平面コイル状に形成さ
れているため、この平面コイル状の導体膜パターンの近
傍には、その巻回分に応じた強度の磁界が発生する。一
方、強磁性磁気抵抗膜パターンはミアンダライン状に形
成されているため、導体膜パターンにより一定範囲に生
じる磁界を効率よく受ける。その結果、被検出電流の電
流変化に対する強磁性磁気抵抗膜パターンの抵抗値変化
は、平面コイル状導体膜パターンの巻回数およびミアン
ダライン状の折り返し回数に略比例して大きくなる。し
かも、導体膜パターンおよび強磁性磁気抵抗膜パターン
は、共に限られた微小面積内に細い線幅で実質上のパタ
ーン長を長くとることができるため、抵抗値を比較的高
くすることができ、接続すべき電流検出回路の設計上の
自由度を高めることができる。
【0007】
【実施例】この発明の実施例である電流センサの構造を
図1〜図11に示す。その内図2〜図8は製造途中の状
態を示す図であり、これらの図に基づき以下その作成手
順を示す。
【0008】まず、図2において1は熱酸化シリコン基
板であり、その絶縁面上にNi19%Fe合金を磁場中
蒸着法により膜厚300Å成膜し、次いでフォトリソグ
ラフィにより同図に示すように4つのミアンダライン状
の強磁性磁気抵抗膜パターン2,3,4,5を形成す
る。その内2,3は感磁部として作用し、4,5は後述
するブリッジ回路の対辺抵抗であるダミー抵抗として、
また後述するように温度補償抵抗として作用する。各強
磁性磁気抵抗膜パターンは、磁気容易軸を長手方向とし
て、線幅を30μm、間隙を10μmとして、またパタ
ーン2,3の両端間の長さを500μm、パターン4,
5の長さをそれぞれ175μmとして形成する。
【0009】次に、図3に示すように基板上にCo17
%Ni合金3000Å、Au1000Åからなる電極膜
を形成し、これをフォトリソグラフィにより図3に示す
ように電極6,7,8,9および補助電極10,11,
12,13,14,15,16,17,18,19,2
0,21をそれぞれ形成する。その際、これらの電極膜
および補助電極膜は図2に示した強磁性磁気抵抗膜パタ
ーン2,3,4,5の磁気容易軸方向に着磁形成する。
(但し図面を明瞭化するため、図3では図2に示した強
磁性磁気抵抗膜パターン2,3,4,5を省略してい
る。)ここで補助電極10〜21は図2に示した強磁性
磁気抵抗膜パターン2,3,4,5の折り返し部分にお
ける磁気抵抗効果の影響を受けないようにするためと、
電極6,7,8,9にそれぞれミアンダライン状の強磁
性磁気抵抗膜パターンの端部を接続するための電極とし
て作用する。図8は図3におけるAで示す部分の拡大図
である。なお、図3に示す電極6,7,8,9の端部6
a,7a,8a,9aは後述するように電流検出回路を
接続するための端子となる。
【0010】次に、図4に示すように、基板上に膜厚1
0μmのポリイミド膜30を絶縁層として形成する。こ
こで31,32,33,34は図3に示した端子6a,
7a,8a,9aに対応するコンタクトホールである。
【0011】その後、図5に示すように、絶縁膜上に下
層導体膜パターン38を形成する。
【0012】この下層導体膜パターン38は、図に示す
ように37を端子、39をコンタクト部とする複数巻回
分の平面コイルとして作用する。
【0013】続いて、図6に示すように、上面にさらに
膜厚5μmのポリイミド膜40を絶縁層として形成す
る。ここで41,42,43,44は図3に示した端子
6a,7a,8a,9aのコンタクトホール、45は図
5に示した端子37のコンタクトホール、46は図5に
示したコンタクト部39に対応するスルーホールであ
る。
【0014】さらに図7に示すように絶縁膜上に上層導
体膜パターン48を形成する。この上層導体膜パターン
48は47を端子、49をコンタクト部とする複数巻回
分の平面コイルとして作用する。コンタクト部49は図
6に示したスルーホール46を介して図5に示した下層
導体膜パターンのコンタクト部39と導通する。これに
より37,47を端子とする二層の平面コイルを形成す
る。
【0015】図9は以上のようにして構成した電流セン
サの導体膜パターンおよび感磁部の強磁性磁気抵抗膜パ
ターンを直交するラインにおける部分断面図である。こ
のように強磁性磁気抵抗膜パターン2,3の上部に絶縁
層30を介して導体膜パターン38,48を形成してい
る。したがって導体膜パターン38,48に図に示す方
向に被検出電流が通電すれば、図中矢印で示す方向に磁
界が発生し、強磁性磁気抵抗膜パターン2,3はその磁
界の影響を受けることになる。
【0016】図1は以上のようにして構成した電流セン
サの平面図である。ここで端子37,47間に被検出電
流を通電することによって、導体膜パターン38,48
は、その下層にある強磁性磁気抵抗膜パターン2,3に
対し磁界を与える。この導体膜パターン38,48の発
する磁界はダミー抵抗として作用する強磁性磁気抵抗膜
パターン4,5にはほとんど印加されない。
【0017】図10は図1に示した電流センサにおける
強磁性磁気抵抗膜パターンによる回路を簡略化した図、
図11はこれを電気回路として示した図である。このよ
うに一方の対辺を感磁部としての強磁性磁気抵抗膜パタ
ーン2,3、他方の対辺をダミー抵抗としての強磁性磁
気抵抗膜パターン4,5とするブリッジ回路が構成され
る。したがって、たとえば端子6a−8a間に定電圧を
印加すれば、端子9a−7a間に強磁性磁気抵抗膜パタ
ーン2,3の抵抗値変化に応じた電圧が現れる。ここで
抵抗膜パターン2,3,4,5の抵抗値をそれぞれR
2,R3,R4,R5と表せば、導体膜パターンに通電
される被検出電流が0のとき、平衡状態すなわちR2・
R3=R4・R5の関係とすれば、被検出電流が0のと
き端子9a−7a間の出力電圧は最低(ほぼ0)とな
り、被検出電流がいずれかの方向に通電されれば、出力
電圧が大きく上昇することになる。なお、強磁性磁気抵
抗膜パターン2,3と強磁性磁気抵抗膜パターン4,5
は同一材料であり、その抵抗温度係数が同一(約250
0ppm/℃)であるため、強磁性磁気抵抗膜パターン
4,5は図11に示したブリッジ回路を構成することに
よって、温度補償抵抗としても作用する。
【0018】図12は図11に示したブリッジ回路によ
る被検出電流に対する出力電圧の変化を示す。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、被検出電流に対する
発生磁界が充分高まり、さらに強磁性磁気抵抗膜パター
ンの感磁効率も高まるため、高感度、高確度の電流セン
サが得られる。また、導体膜パターンおよび強磁性磁気
抵抗膜パターンの抵抗値を比較的高めることができ、電
流センサに接続すべき電流検出回路の設計上の自由度が
高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電流センサの構造を示
す平面図である。
【図2】基板上に強磁性磁気抵抗膜パターンを形成した
状態を示す平面図である。
【図3】基板上の電極パターンの形状を示す平面図であ
る。
【図4】絶縁層のパターンを示す平面図である。
【図5】下層導体膜パターンを示す平面図である。
【図6】絶縁層のパターンを示す平面図である。
【図7】上層導体膜パターンを示す平面図である。
【図8】図3におけるA部分の拡大平面図である。
【図9】強磁性磁気抵抗膜パターンと導体膜パターンを
直交するラインにおける部分断面図である。
【図10】電流センサにおける強磁性磁気抵抗膜パター
ンの簡略図である。
【図11】電流センサにおける強磁性磁気抵抗膜パター
ン電気回路図である。
【図12】実施例に係る電流センサの特性図である。
【図13】従来の電流センサの構造を示す断面図であ
る。
【図14】従来の電流センサの特性図である。
【符号の説明】
1−基板 2,3−感磁部としての強磁性磁気抵抗膜パターン 4,5−ダミー抵抗としての強磁性磁気抵抗膜パターン 6,7,8,9−電極 30−絶縁層 38−下層導体膜パターン 48−上層導体膜パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 卓二 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミアンダライン状の強磁性磁気抵抗膜パタ
    ーンと複数巻回分の平面コイル状の導体膜パターンを絶
    縁層を介して基板上に積層形成してなり、前記導体パタ
    ーンの通電により生じる磁界を前記強磁性磁気抵抗膜パ
    ターンの抵抗値変化により検出する電流センサ。
JP4088756A 1992-04-09 1992-04-09 電流センサ Pending JPH05291647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4088756A JPH05291647A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 電流センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4088756A JPH05291647A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 電流センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05291647A true JPH05291647A (ja) 1993-11-05

Family

ID=13951737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4088756A Pending JPH05291647A (ja) 1992-04-09 1992-04-09 電流センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05291647A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014081384A (ja) * 2010-03-12 2014-05-08 Alps Green Devices Co Ltd 電流センサ
WO2015141236A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 公立大学法人大阪市立大学 電流センサアレイとそれを用いた電流可視化装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014081384A (ja) * 2010-03-12 2014-05-08 Alps Green Devices Co Ltd 電流センサ
WO2015141236A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 公立大学法人大阪市立大学 電流センサアレイとそれを用いた電流可視化装置
JPWO2015141236A1 (ja) * 2014-03-20 2017-04-06 公立大学法人大阪市立大学 電流センサアレイとそれを用いた電流可視化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3465059B2 (ja) 磁化反転導体と一又は複数の磁気抵抗レジスタとからなる磁界センサ
US6642714B2 (en) Thin-film magnetic field sensor
US7145331B2 (en) Magnetic sensor having a closed magnetic path formed by soft magnetic films
JP4347040B2 (ja) 磁場を測定するためのセンサ及びそのセンサの調整方法
JPH11513128A (ja) 磁気抵抗ブリッジを有する磁場センサ
JPS649649B2 (ja)
US4506220A (en) Temperature compensated magnetoresistive effect thin film magnetic sensor
JP2005502888A (ja) 磁気センサのセット及びオフセットストラップの効率を改善する方法及びシステム
JP3089828B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子
US7183767B2 (en) Magnetic sensing element, magnetic sensor, and its manufacturing method
JPH06130088A (ja) 電流センサ
JPH05291647A (ja) 電流センサ
JP3035838B2 (ja) 磁気抵抗複合素子
US6366084B1 (en) Magnetic sensor having soft magnetic metallic element formed in zigzag shape
JPH06275887A (ja) 磁気抵抗素子
JP2576763B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子
JP3144051B2 (ja) 電流検出器
JPH07297464A (ja) 差動型磁気抵抗効果素子
JPH10170619A (ja) 磁気センサとその交番バイアス磁界印加方法
JP2001274478A (ja) 磁気抵抗センサ
JP2806549B2 (ja) 磁気抵抗効果素子
RU2066504C1 (ru) Магниторезистивный датчик
JP2873861B2 (ja) 差動型磁気抵抗素子
JP3047607B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子
JP3182858B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子