JP2001274478A - 磁気抵抗センサ - Google Patents

磁気抵抗センサ

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JP2001274478A
JP2001274478A JP2000087343A JP2000087343A JP2001274478A JP 2001274478 A JP2001274478 A JP 2001274478A JP 2000087343 A JP2000087343 A JP 2000087343A JP 2000087343 A JP2000087343 A JP 2000087343A JP 2001274478 A JP2001274478 A JP 2001274478A
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magnetic tunnel
magnetoresistive sensor
metal
tunnel effect
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Hideki Sato
秀樹 佐藤
Toshinao Suzuki
利尚 鈴木
Akira Kaneko
明 金子
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気トンネル効果素子を用いて外部磁界の変
化を検出する磁気抵抗センサにおいて温度補償を図る。 【解決手段】 基板10上に下部電極層21を設けると
ともに、同下部電極層21上に強磁性膜22,23、絶
縁層24、強磁性膜25、ダミー膜26からなる一対の
磁気トンネル効果素子を形成する。一対の磁気トンネル
効果素子は層間絶縁膜27により分離されるとともに、
上部電極層28によって直列に接続される。一対の磁気
トンネル効果素子の側方には、層間絶縁膜27に連続し
て設けた絶縁膜32を基板10上に形成し、絶縁膜32
上に長尺状に形成した金属抵抗膜32を形成する。金属
抵抗膜32の両端は、上部電極層28により磁気トンネ
ル効果素子に直列に接続される。この金属抵抗膜32の
温度による抵抗変化によって磁気トンネル効果素子の温
度による抵抗変化が補償される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上磁性層と下磁性
層との間に絶縁層を挟んで構成した磁気トンネル効果素
子を用いて、外部磁界の変化を検出する磁気抵抗センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平10−4227
号公報に示されているように、磁化の向きを固定した固
定磁化層及び磁化の向きを外部磁界によって自由に変化
させるようにした自由磁化層の一方を下磁性層とすると
もに他方を上磁性層とし、下磁性層と上磁性層との間に
絶縁層を挟んで磁気トンネル効果を有する磁気トンネル
効果素子を構成し、同磁気トンネル効果素子に対する外
部磁界の強さ、方向の変化に応じて変化する抵抗値を用
いて外部磁界の変化を検出する磁気抵抗センサは知られ
ている。これによれば、磁気トンネル効果素子の磁気抵
抗変化率は大きな値を示すので、外部磁界の強さ、方向
などの変化が感度よく検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の磁
気トンネル効果素子を用いた磁気抵抗センサにおいて
は、図2(A)に示すように、磁気トンネル効果素子の磁
界変化による最小抵抗値Ro及び最大抵抗値Ro+ΔR
が温度Tの上昇にしたがって減少する。これにより、従
来の磁気抵抗センサにあっては、環境温度が変化する
と、同センサ(磁気トンネル効果素子)の磁界変化によ
る最小及び最大抵抗値Ro,Ro+ΔRが大きく変化
し、外部磁界の変化の検出にとって好ましくない。
【0004】また、前記のように磁気抵抗センサの磁界
変化による最小及び最大抵抗値Ro,Ro+ΔRが変化
するとともに、最大抵抗値Ro+ΔRの温度変化に対す
る減少率は最小抵抗値Roの温度変化に対する減少率に
比べて大きい。したがって、基準値Ref1との大小比較
により外部磁界の変化を検出する場合、この磁気抵抗セ
ンサの使用温度範囲は最大でも最小抵抗値Roと最大抵
抗値Ro+ΔRとがそれぞれ等しくなる2点間の温度範
囲(例えば、図示T1−T2間)に制限され、温度が大
きく変化する環境下では使用することができない。
【0005】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されもので、その目的は、磁気抵抗センサの磁界変化に
よる最小及び最大抵抗値の温度変化による影響を少なく
して外部磁界の変化の検出精度を高くするとともに、使
用温度範囲を大きくして温度が大きく変化する環境下で
も使用することが可能な磁気トンネル効果素子を用いた
磁気抵抗センサを提供することにある。
【0006】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、上磁性層と下磁性層との間に絶縁層を挟ん
で構成した磁気トンネル効果素子と、前記磁気トンネル
効果素子に電気的に直列に接続した温度補償用の金属抵
抗とを備えたことにある。
【0007】この場合、前記磁気トンネル効果素子を構
成する上磁性層及び下磁性層のいずれか一方を、CoC
r,NiCrなどの強磁性膜からなる固定磁化層で構成
したり、PtMn,NiMn,IrMnなどの反強磁性
膜からなる固定磁化層で構成することができる。
【0008】上記のように構成した本発明においては、
磁気トンネル効果素子の抵抗値に金属抵抗の抵抗値が加
算され、この金属抵抗の抵抗値をRmとするとともに、
磁気トンネル効果素子の磁界変化による最小抵抗値及び
最大抵抗値をそれぞれRo,Ro+ΔRとすると、磁気
抵抗センサ全体の磁界変化による最小抵抗値及び最大抵
抗値はそれぞれRo+Rm,Ro+ΔR+Rmとなる。
この場合、金属抵抗の抵抗値Rmは温度Tの上昇にした
がって増加するので,温度Tに対する磁気抵抗センサ全
体の磁界変化による最小抵抗値Ro+Rm及び最大抵抗
値Ro+ΔR+Rmの変化を小さくすることができる。
したがって、本発明によれば、磁気抵抗センサの環境温
度が変化しても、精度よく外部磁界の変化を検出できる
ようになる。
【0009】また、金属抵抗の量すなわち抵抗値Rmの
大きさに応じて、磁気抵抗センサ全体の磁界変化による
最小抵抗値Ro+Rm及び最大抵抗値Ro+ΔR+Rm
の温度Tに対する変化を種々の態様で変更することがで
きる。例えば、前記最小抵抗値Ro+Rmの温度Tの上
昇にしたがった減少率を小さくするように補正すれば
(図2(B)参照)、最小抵抗値Roと最大抵抗値Ro+
ΔRとがそれぞれ等しくなる2点間の温度範囲が大きく
なる。また、最小抵抗値Ro+Rmを温度Tの上昇にし
たがって増加するように補正してもよい(図2(C)参
照)。したがって、基準値Ref2,Ref3との大小比較に
より外部磁界の変化を検出する場合、この磁気抵抗セン
サの使用温度範囲は広くなり、同磁気抵抗センサを温度
が大きく変化する環境下でも使用することができるよう
になる。
【0010】また、前記磁気抵抗センサにおいて、前記
磁気トンネル効果素子と前記金属抵抗とを同一基板上に
形成するとよい。この場合、前記金属抵抗を前記基板上
にて前記磁気トンネル効果素子と並設するとともに、前
記磁気トンネル効果素子と前記金属抵抗とを電極層によ
り電気的に接続することができる。また、前記金属抵抗
を前記磁気トンネル効果素子のための電極層で構成する
こともできる。これによれば、磁気抵抗センサを単体で
構成できるので、金属抵抗の温度を磁気トンネル効果素
子の温度に正確に追従させることができる。
【0011】また、前記磁気抵抗センサにおいて、前記
磁気トンネル効果素子を前記基板上に複数設けるように
するとよい。これによれば、一つの磁気トンネル効果素
子の抵抗値が小さくても、磁気センサ全体の抵抗値を大
きくすることができるので、抵抗値の変化を検出し易く
なる。
【0012】また、前記磁気抵抗センサにおいて、前記
金属抵抗を前記磁気トンネル効果素子を設けた基板の近
傍に設けるようにしてもよい。これによっても、磁気ト
ンネル効果素子と金属抵抗との温度をほぼ同一に保つこ
とができる。
【0013】また、前記磁気抵抗センサにおいて、前記
金属抵抗として単体金属を用いるとよい。単体金属の温
度上昇にしたがった抵抗値の増加率は、合金に比べて大
きいので、金属抵抗として少量のみを用いても、温度特
性の補償を充分に行うことができる。また、金属抵抗を
少量のみ用いることは、金属抵抗の抵抗値Rmを小さく
することを意味し、下記数1のようにして計算される磁
気抵抗変化率ΔR/(Ro+Rm)からも理解できるよう
に、前記温度特性の補償に伴う磁気抵抗変化率の低下を
最小限に抑えることができる。
【0014】
【数1】{(Ro+ΔR+Rm)−(Ro+Rm)}/(Ro+Rm)
=ΔR/(Ro+Rm)
【0015】この場合、単体金属としては、Al,C
u,Moなどのうちのいずれか一つを用いたり、Ni,
Sn,Feなどのうちのいずれか一つを用いたりすると
よい。Al,Cu,Moなどの単体金属の前記温度特性
は、特に室温(25℃)付近で直線性がよいので、これ
らのAl,Cu,Moのうちのいずれか一つを金属抵抗
として用いた磁気抵抗センサは室温付近の狭い範囲内で
使用するのに適する。また、Ni,Sn,Feなどの単
体金属の前記温度特性はその傾きが大きいので、前記温
度特性の補償に伴う磁気抵抗変化率の低下を最小限に抑
えることができ、高い磁気抵抗変化率を必要とする磁気
抵抗センサに適する。
【0016】
【発明の実施の形態】a.基本構成例 以下、本発明の実施形態に係る磁気抵抗センサについ
て、図面を用いて説明する。図1(A)はこの磁気抵抗セ
ンサの第1基本構成例を概略平面図により示しており、
図1(B)は同センサの第2基本構成例を概略平面図によ
り示している。
【0017】第1基本構成例においては、基板10上
に、上磁性層と下磁性層との間に絶縁層を挟んで構成し
た磁気トンネル効果素子11と、同素子11に電気的に
直列に接続した温度補償用の金属抵抗12とが設けられ
ている。第2基本構成例においては、第1基板10a及
び第2基板10bが密着され、第1基板10a上には前
記と同様な磁気トンネル効果素子11が設けられ、第2
基板10b上には前記と同様な金属抵抗12が設けられ
ている。この場合も、磁気トンネル効果素子11と金属
抵抗12は、リード線などにより電気的に直列に接続さ
れている。
【0018】上記のように構成した第1基本構成例にお
いても、第2基本構成例においても、磁気トンネル効果
素子11及び金属抵抗12は近接しているので、ほぼ同
じ温度に保たれる。磁気トンネル効果素子11の磁界変
化による最小抵抗値及び最大抵抗値をそれぞれRo,R
o+ΔRとするとともに、金属抵抗12の抵抗値をRm
とすると、各抵抗値Ro,Ro+ΔR,Rmは温度Tの
変化に対して図2(A)に示すように変化する。そして、
磁気トンネル効果素子11と金属抵抗12は直列に接続
されているので、磁気抵抗センサ全体の磁界変化による
最小抵抗値及び最大抵抗値はそれぞれRo+Rm,Ro
+ΔR+Rmとなる。
【0019】この場合、金属抵抗の抵抗値Rmは温度T
の上昇にしたがって増加するので,温度Tに対する磁気
抵抗センサ全体の磁界変化による最小抵抗値Ro+Rm
及び最大抵抗値Ro+ΔR+Rmの変化を小さくするこ
とができる。したがって、第1及び第2基本構成例によ
れば、磁気抵抗センサの環境温度が変化しても、精度よ
く外部磁界の変化を検出できるようになる。
【0020】また、金属抵抗の量すなわち抵抗値Rmの
大きさに応じて、磁気抵抗センサ全体の磁界変化による
最小抵抗値Ro+Rm及び最大抵抗値Ro+ΔR+Rm
の温度Tに対する変化を種々の態様で変更することがで
きる。例えば、前記最小抵抗値Ro+Rmの温度Tの上
昇にしたがった減少率を小さくするように補正すれば
(図2(B)参照)、最小抵抗値Roと最大抵抗値Ro+
ΔRとがそれぞれ等しくなる2点間の温度範囲が大きく
なる。また、最小抵抗値Ro+Rmを温度Tの上昇にし
たがって増加するように補正してもよい(図2(C)参
照)。したがって、基準値Ref2,Ref3との大小比較に
より外部磁界の変化を検出する場合、この磁気抵抗セン
サの使用温度範囲は広くなり、同磁気抵抗センサを温度
が大きく変化する環境下でも使用することができるよう
になる。
【0021】また、前記のように構成した磁気抵抗セン
サの磁気抵抗変化率について説明しておくと、同磁気抵
抗変化率Rrは下記数2のように表される。
【0022】
【数2】Rr={(Ro+ΔR+Rm)−(Ro+Rm)}/(Ro
+Rm)=ΔR/(Ro+Rm)
【0023】前記数2からも理解できるように、磁気抵
抗変化率Rrは金属抵抗12の抵抗値Rmの増加にした
がって減少するので、磁気抵抗変化率Rrの観点からす
れば、金属抵抗12の抵抗値Rmを小さくすることが望
ましい。すなわち、金属抵抗12の抵抗値Rmを磁気ト
ンネル効果素子11の磁界変化による最小抵抗値Roに
比べて極めて小さく設定すれば、磁気抵抗変化率Rrの
減少を小さく抑えて、磁気抵抗変化率Rrを大きく保つ
ことができる。
【0024】b.第1具体例 上記第1基本構成例の第1具体例について図面を用いて
説明すると、図3は層間絶縁膜27を省略した状態で同
第1具体例に係る磁気抵抗センサを平面視した同センサ
の概略平面図であり、図4は図3の4−4線に沿って見
た同センサの一部の拡大断面図である。なお、図3及び
後述する磁気抵抗センサの概略平面図においては、積層
されている各部の関係を示すために各部を若干ずらして
示している。
【0025】この第1具体例は、SiO/Si、ガラ
ス又は石英からなる基板10上に、一対の磁気トンネル
効果素子を一組とした磁気トンネル構造部20と、磁気
トンネル構造部20の温度補償のための金属抵抗を構成
する金属抵抗部30とを交互にジグザク上に直列接続し
て、同磁気トンネル構造部20及び金属抵抗部30をマ
トリクス上に配置させている。なお、図3及び後述する
磁気抵抗センサの概略平面図においては、少ない数の磁
気トンネル構造部20及び金属抵抗部30を配置して示
しているが、実際には、多数の磁気トンネル構造部20
及び金属抵抗部30が配置されている。
【0026】磁気トンネル構造部20においては、基板
10上に、平面形状を長方形状に形成した複数の下部電
極層21が図示横方向に所定の間隔を隔てて複数列に配
置されており、同下部電極層21は、導電性非磁性金属
材料であるCr(又はTi)により膜厚10nm程度に
形成されている。各下部電極層21上には、下部電極層
21と同一平面形状に形成され、CoPtCrからなり
膜厚30nm程度の複数の強磁性膜22がそれぞれ積層
されている。この強磁性膜22は、磁気抵抗センサの製
造工程中に又は完成後に磁化されるもので、少なくとも
同磁気抵抗センサの使用時には、この強磁性膜22は所
定方向に既に磁化されている。
【0027】複数の強磁性膜22上には、膜厚5nm程
度のNiFeからなる一対の強磁性膜23,23が間隔
を隔てて積層されている。この強磁性膜23,23は、
強磁性膜22と共に磁化の向きを固定した固定磁化層を
構成するもので、その平面形状は長方形状(例えば、2
0×120μm)に形成され、各長辺を平行に対向させ
て配置されている。この強磁性膜23としては、磁気ト
ンネル効果素子の磁気抵抗変化率を大きくするために、
分極率の大きな材料が用いられるとともに、前記固定磁
化層全体の保磁力の低下を回避するために膜厚をなるべ
く薄く、例えば1〜20nm程度に設定することが好ま
しい。なお、これらの強磁性膜22,23が磁気トンネ
ル効果素子の一部を構成する下磁性層に相当する。
【0028】各強磁性膜23上には、各強磁性膜23と
同一平面形状を有する絶縁層24及び強磁性膜25がそ
れぞれこの順に積層されている。絶縁層24は、膜厚1
〜4nm程度のAlからなる絶縁材料により構成
されている。強磁性膜25は、絶縁層24に接する膜厚
2nm程度のCo膜を下層とし、同Co膜に接する膜厚
60nm程度のNiFe膜を上層とする2層構造に構成
されていて、絶縁層24及び強磁性膜22,23(固定
磁化層)と共に磁気トンネル効果素子を形成するもので
ある。この強磁性膜25は、その磁化の向きを外部磁界
の向きに応じて自由(フリー)に変える自由磁化層を構
成するもので、磁気トンネル効果素子の一部を構成する
上磁性層に相当する。
【0029】各強磁性膜25上には、同各強磁性膜25
と同一平面形状のダミー膜26がそれぞれ形成されてい
る。これは、後述するコンタクトホール27aを形成す
る際、強磁性膜25及び絶縁層24にまでエッチングが
及ばないようにするためである。このダミー膜26は、
膜厚30nm程度の導電性非磁性金属材料からなるMo
膜によって構成されている。
【0030】基板10、下部電極層21、強磁性膜2
2,23、絶縁層24、強磁性膜25及びダミー膜26
を覆う領域には、各強磁性膜22上に設けた一対の強磁
性膜23、絶縁層24、強磁性膜25及びダミー膜26
をそれぞれ絶縁分離するための層間絶縁膜27が設けら
れている。この層間絶縁膜27は、例えばSiOから
なって膜厚250nm程度に形成されている。この層間
絶縁膜27には、各ダミー膜26上にてコンタクトホー
ル27aがそれぞれ形成されている。このコンタクトホ
ール27aを埋設するように、例えば膜厚300nmの
Alからなる上部電極層28,28がそれぞれ形成され
ている。
【0031】金属抵抗部30は、基板10上にて、前述
した層間絶縁膜27を延長して同時に一体形成した絶縁
膜31を備えている。この絶縁膜31上には、平面形状
を長方形状に形成した複数の金属抵抗膜32が各磁気ト
ンネル構造部20の各間にて配置されており、同金属抵
抗膜32は、導電性非磁性金属材料であるAlにより膜
厚5〜50nm程度に形成されている。なお、この金属
抵抗膜32は図示横方向の長さ、同方向と直角方向の
幅、及び膜厚を種々に変更することにより、その材料に
応じて抵抗値を適当に定めることができる。この金属抵
抗膜32の両端には前述した上部電極層28の各端部が
積層されている。
【0032】このような構成により、一対の磁気トンネ
ル効果素子を直列接続した磁気トンネル構造部20と、
金属抵抗部30とが、基板10上にて順次直列接続され
た構成となっている。なお、磁気トンネル構造部20及
び金属抵抗部30を直列に順次接続するために、折り返
し部に相当する図3にて左右両端に位置する磁気トンネ
ル構造部20に関しては、上下に位置する一対のダミー
膜26,26間が図示縦方向に長尺状の上部電極層28
により接続されている。
【0033】上記のように構成した第1具体例に係る磁
気抵抗センサにおいては、多数の磁気トンネル構造部2
0及び金属抵抗部30が直列かつ交互に順次接続されて
いるが、同センサの等価回路は、図1(A)に示す第1基
本構成例に示したものと同じである。したがって、この
第1具体例に係る磁気抵抗センサにおいても、磁気トン
ネル構造部20が金属抵抗部30によって上述したよう
に温度補償されて、温度変化に対する磁気抵抗センサの
抵抗値の変化が小さくなり外部磁界の変化の検出精度が
良好になるとともに、使用可能な温度範囲を広くするこ
とができて同磁気抵抗センサを温度が大きく変化する環
境下でも使用することができるようになる。
【0034】次に、上記のように構成した磁気抵抗セン
サにおける温度と抵抗値の変化に関する実験結果につい
て説明しておく。この実験においては、金属抵抗部30
を有していない従来の磁気抵抗センサ及び金属抵抗部3
0を付加した本発明に係る磁気抵抗センサのそれぞれ対
して1mAの定電流を流すとともに、各磁気抵抗センサ
に対して外部磁界を−100エルステッドから100エ
ルステッドまで連続的に往復して変化させながら、各磁
気抵抗センサの両端間の電圧を測定した。
【0035】図5は、従来技術に相当する金属抵抗部3
0を有さず、25℃(室温)での磁界変化による最大及
び最小抵抗値がそれぞれ1.38Ω,1.17Ωであ
り、150℃での磁界変化による最大及び最小抵抗値が
それぞれ1.28Ω,1.13Ωである磁気トンネル効
果素子を1000個(上記磁気トンネル構造部20を5
00個)直列に接続した磁気抵抗センサについて、25
℃における磁気−抵抗変化特性(図示実線)及び150
℃における磁気−抵抗変化特性(図示破線)を示してい
る。これによれば、磁気抵抗センサ全体における25℃
(室温)での磁界変化による最大及び最小抵抗値がそれ
ぞれ1.38kΩ,1.17kΩとなるとともに、15
0℃での磁界変化による最大及び最小抵抗値がそれぞれ
1.28Ω,1.13kΩとなり、同磁気抵抗センサの
磁気抵抗変化率は、25℃で18%、150℃で13%
であった。
【0036】図6は、前記1000個の磁気トンネル効
果素子に、抵抗値が25℃で0.14Ω、150℃で
0.2Ωの金属抵抗部30を1000個直列に接続した
磁気抵抗センサについて、25℃における磁気−抵抗変
化特性(図示実線)及び150℃における磁気−抵抗変
化特性(図示破線)を示している。これによれば、磁気
抵抗センサ全体における25℃(室温)での磁界変化に
よる最大及び最小抵抗値がそれぞれ1.52kΩ,1.
31kΩとなるとともに、150℃での磁界変化による
最大及び最小抵抗値がそれぞれ1.48Ω,1.33k
Ωとなり、同磁気抵抗センサの磁気抵抗変化率は、25
℃で13%、150℃で11%であった。
【0037】この実験結果からも、温度変化に対する本
発明に係る磁気抵抗センサの抵抗値の変化が小さくなり
外部磁界の変化の検出精度が良好になるとともに、使用
可能な温度範囲を広くすることができて同磁気抵抗セン
サを温度が大きく変化する環境下でも使用することがで
きることが解る。また、前記結果から、金属抵抗部30
を付加しても、磁気抵抗センサの磁気抵抗変化率はそれ
ほど低下しないことも理解できる。
【0038】次に、前記第1具体例の変形例について説
明すると、図7は層間絶縁膜27を省略した状態で同変
形例に係る磁気抵抗センサを平面視した同センサの概略
平面図であり、図8(A)は図7の8A−8A線に沿って
見た同センサの一部の拡大断面図であり、図8(B)は図
7の8B−8B線に沿って見た同センサの一部の拡大断
面図である。
【0039】この変形例は、一対の磁気トンネル効果素
子を一組とした磁気トンネル構造部20を基板10上に
短い間隔で順次配置するとともに、金属抵抗部30を一
箇所に集中させて配置している。金属抵抗部30は、上
記第1具体例と同様に、基板10上に設けた絶縁膜31
を介して金属抵抗膜32を設けるとともに、同金属抵抗
膜32の両端上に上部電極層28,28を設けたもので
あるが、絶縁膜31及び金属抵抗膜32は上記第1具体
例の場合よりも図示横方向に長く構成されている。
【0040】このように構成した変形例においても、金
属抵抗膜32は磁気トンネル構造部20と同一基板10
上に近接して設けられており、また金属抵抗膜32の膜
厚、長さ、幅などを調整することによって抵抗値を上記
第1具体例と同じにすることができる。したがって、こ
の変形例においても、上記第1具体例と同様な効果が期
待できる。
【0041】なお、上記第1具体例の変形例において
は、長く構成した金属抵抗膜32を有する金属抵抗部3
0を基板10上の一箇所にだけ設けるようにしたが、同
金属抵抗部30を基板10上の複数箇所に設けるように
してもよい。
【0042】c.第2具体例 次に、上記第1基本構成例の第2具体例について説明す
ると、図9は層間絶縁膜27を省略した状態で同第2具
体例に係る磁気抵抗センサを平面視した同センサの概略
平面図であり、図10は図9の10−10線に沿って見
た同センサの一部の拡大断面図である。
【0043】この第2具体例は、上記第1具体例の磁気
トンネル構造部20を順次連結して構成されているが、
一対の磁気トンネル効果素子の各間の下部電極層21及
び強磁性膜22を同磁気トンネル構造部20の配列方向
(図示横方向)に長く構成して、同下部電極層21及び
強磁性膜22が金属抵抗部30を構成するようにしてい
る。
【0044】すなわち、各磁気トンネル構造部20を構
成する直列接続された一対の磁気トンネル効果素子間を
流れる電流は下部電極層21及び強磁性膜22を通り、
これらの下部電極層21及び強磁性膜22は、前記電流
の流れる方向に長く設定されているので、温度上昇にし
たがって抵抗値を増加させる機能を有し、同下部電極層
21及び強磁性膜22が金属抵抗部30を構成する。な
お、この場合、磁気トンネル構造部20の配列方向に長
く構成した各下部電極層21及び強磁性膜22の膜厚、
長さ、幅などを調整することにより、金属抵抗部30の
合計抵抗値の大きさを調整できる。他の構成について
は、上記第1具体例と同じである。
【0045】次に、前記第2具体例の変形例について説
明すると、図11は層間絶縁膜27を省略した状態で同
変形例に係る磁気抵抗センサを平面視した同センサの概
略平面図であり、図12(A)は図11の12A−12A
線に沿って見た同センサの一部の拡大断面図であり、図
12(B)は図11の12B−12B線に沿って見た同セ
ンサの一部の拡大断面図である。
【0046】この変形例は、上記第1具体例の変形と同
様に、一対の磁気トンネル効果素子を一組とした磁気ト
ンネル構造部20を基板10上に短い間隔で順次配置す
るとともに、金属抵抗部30を一箇所に集中させて配置
している。金属抵抗部30は、上記第2具体例と同様
に、両端部に一対の磁気トンネル効果素子を配置すると
ともに、基板10上に設けた下部電極層21及び強磁性
膜22により構成されるものであるが、下部電極層21
及び強磁性膜22は上記第2具体例の場合よりも図示横
方向に長く構成されている。この場合、金属抵抗部30
を構成する強磁性膜22は層間絶縁膜27により覆われ
ていない。なお、下部電極層21及び強磁性膜22の膜
厚、長さ、幅などを調整することにより、金属抵抗部3
0の合計抵抗値の大きさを調整できる。
【0047】また、この第2具体例の変形例において
も、長く構成した下部電極層21及び強磁性膜22から
なる金属抵抗部30を基板10上の一箇所にだけ設ける
ようにしたが、同金属抵抗部30を基板10上の複数箇
所に設けるようにしてもよい。
【0048】このように構成した第2具体例及びその変
形例においても、金属抵抗部30を構成する下部電極層
21及び強磁性膜22は磁気トンネル構造部20と同一
基板10上に近接して設けられており、また下部電極層
21及び強磁性膜22の膜厚、長さ、幅などを調整する
ことによって抵抗値を上記第1具体例と同じにすること
ができる。したがって、この第2具体例及びその変形例
においても、上記第1具体例と同様な効果が期待でき
る。
【0049】d.第3具体例 次に、上記第1基本構成例の第3具体例について説明す
ると、図13は層間絶縁膜27を省略した状態で同第3
具体例に係る磁気抵抗センサを平面視した同センサの概
略平面図であり、図14(A)は図13の14A−14A
線に沿って見た同センサの一部の拡大断面図であり、図
14(B)は図13の14B−14B線に沿って見た同セ
ンサの一部の拡大断面図でありる。
【0050】この第3具体例は、上記第1及び第2具体
例の各変形例と同様に、一対の磁気トンネル効果素子を
一組とした磁気トンネル構造部20を基板10上に短い
間隔で順次配置するとともに、金属抵抗部30を一箇所
に集中させて配置している。この場合、金属抵抗部30
は、上記各例と同様な一つの磁気トンネル効果素子のダ
ミー膜26を金属抵抗膜として利用している。なお、製
造上の共通化のために、基板10上に、下部電極層2
1、強磁性膜22,23、絶縁層24及び強磁性膜25
からなる積層構造を有し、同積層構造上にダミー膜26
(金属抵抗膜)を設けているが、この積層構造は磁気ト
ンネル効果素子としては機能しない。そして、この積層
構造及びダミー膜26(金属抵抗膜)は、上記各例にお
ける一組の磁気トンネル効果素子よりも図示横方向に長
く構成されており、その両端は上部電極層28,28に
接続されている。なお、この場合、ダミー膜26(金属
抵抗膜)の膜厚、長さ、幅などを調整することにより、
金属抵抗部30の合計抵抗値の大きさを調整できる。
【0051】また、この第3具体例においても、長く構
成したダミー膜26(金属抵抗膜)からなる金属抵抗部
30を基板10上の一箇所にだけ設けるようにしたが、
同金属抵抗部30を基板10上の複数箇所に設けるよう
にしてもよい。
【0052】このように構成した第3具体例において
も、金属抵抗部30を構成するダミー膜26(金属抵抗
膜)は磁気トンネル構造部20と同一基板10上に近接
して設けられており、またダミー膜26(金属抵抗膜)
の膜厚、長さ、幅などを調整することによって抵抗値を
上記各例と同じにすることができる。したがって、この
第3具体例及びその変形例においても、上記第1具体例
と同様な効果が期待できる。
【0053】e.その他の変形例 上記図7,11,13に示すように金属抵抗部30を長
尺状に形成した場合には、その中間部に切欠きなどを設
けて抵抗値を調整することもできる。例えば、図15
は、上記第2具体例の変形例(図11)をさらに変形し
た磁気抵抗センサを概略平面図により示している。この
変形例においては、金属抵抗膜30を構成する強磁性膜
22及び下部電極層21にトリミングを行ってその一部
に切欠き22aを設けたものであり、これにより、強磁
性膜22及び下部電極層21の抵抗値を簡単に調整する
ことができる。
【0054】また、上記第1具体例及びその変形例では
金属抵抗部30を構成する金属抵抗膜32をAlで構成
し、上記第2具体例及びその変形例では金属抵抗部30
の一部を構成する下部電極層21をCr又はTiで構成
し、上記第3具体例及びその変形例では金属抵抗部30
を構成するダミー膜26(金属抵抗膜)をMoで構成し
た。しかし、これらの金属抵抗部30を構成する各膜及
び層をそれぞれ単体金属であるAl,Cu,Moなどの
うちのいずれか一つで構成できる。この場合、Al,C
u,Moなどの単体金属の前記温度特性は、特に室温
(25℃)付近で直線性がよいので、これらのAl,C
u,Moなどのうちのいずれか一つを金属抵抗部30に
用いた磁気抵抗センサは室温付近の狭い範囲内で使用す
るのに適する。
【0055】また、前記金属抵抗部30を構成する各膜
及び層をそれぞれ単体金属であるNi,Sn,Feなど
のうちのいずれか一つで構成できる。この場合、Ni,
Sn,Feなどは温度上昇にしたがった抵抗値の増加に
おける傾きが大きいので、温度特性の補償に伴う磁気抵
抗変化率の低下を最小限に抑えることができ、高い磁気
抵抗変化率を必要とする磁気抵抗センサに適する。
【0056】また、上記実施形態では、強磁性膜22を
CoPtCrで構成したが、この強磁性膜22をCoC
r、CoTaCr,NiCrなどの保磁力の大きな合金
で構成することができる。また、強磁性膜23の磁化の
向きを固定するための強磁性膜22を、PtMn,Ni
Mn,IrMn,RhMn,FeMn等の反強磁性膜で
置換することもできる。
【0057】上記各具体例及びその変形例においては、
一つの磁気トンネル構造部20において、下部電極層2
1及び強磁性膜22(又は反強磁性膜)を共通にし、同
共通の強磁性膜22上に、各一対の強磁性膜23、絶縁
層24、強磁性膜25及びダミー膜26を分離して設け
るようにした。しかし、下部電極層21、強磁性膜22
(又は反強磁性膜)及び強磁性膜23までを共通にし、
同共通の強磁性膜23上に、各一対の絶縁層24、強磁
性膜25及びダミー膜26を分離して設けるように構成
してもよい。
【0058】また、下部電極層21のみを共通にし、同
共通の下部電極層21上に、各一対の強磁性膜22(又
は反強磁性膜)、強磁性膜23、絶縁層24、強磁性膜
25及びダミー膜26を分離して設けるようにしてもよ
い。特に、第2具体例(図9,10)及びその変形例
(図11,12)においては、金属抵抗部30を下部電
極層21及び強磁性膜22で構成したので、この場合に
は、金属抵抗部30は下部電極層21のみで構成される
ことになる。そして、この下部電極層21は単体金属で
構成されるので、この電極層21の膜厚、長さ、幅など
を変更すれば、同変更が金属抵抗部30の抵抗値の変化
に直接関係するので、本発明には好適である。
【0059】また、自由磁化層である強磁性膜25を下
部電極層21と絶縁層24と間に配置して下磁性層とす
るとともに、固定磁化層としての強磁性膜(又は反強磁
性膜)22及び強磁性膜23を絶縁層24とダミー膜2
6との間に配置して上磁性層としてもよい。この場合、
強磁性膜25を構成するCo膜を絶縁層24に接するよ
うにするとともに、Co膜と下部電極層21との間にN
iFe膜を配置するようにする。また、固定磁化層を構
成する強磁性膜23を絶縁層24に接するようにすると
ともに、強磁性膜22を絶縁層24とダミー膜26との
間に配置するようにする。
【0060】さらに、上記第2基本構成例を具体化する
場合には、上記第1及び第2具体例の各変形例並びに上
記第3具体例及びその変形例における金属抵抗部30を
磁気トンネル構造部20とは異なる基板に形成するよう
にすればよい。ただし、この場合でも、金属抵抗部30
の温度変化を磁気トンネル構造部20の温度変化に追従
させるために金属抵抗部30と磁気トンネル構造部20
とを近接させて使用するようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明に係る磁気抵抗センサの第1基
本構成例を示す概略平面図であり、(B)は同センサの第
2基本構成例を示す概略平面図である。
【図2】 (A)は磁気トンネル効果素子の磁界変化によ
る最大及び最小抵抗値、並びに金属抵抗の抵抗値の温度
変化特性を示すグラフであり、(B)は本発明に係る磁気
抵抗センサの磁界変化による最大及び最小抵抗値の温度
変化特性の一例を示すグラフであり、(C)は本発明に係
る磁気抵抗センサの磁界変化による最大及び最小抵抗値
の温度変化特性の他の例を示すグラフである。
【図3】 前記第1基本構成例の第1具体例を表す磁気
抵抗センサの概略平面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿って見た磁気抵抗センサ
の一部の拡大断面図である。
【図5】 従来の磁気抵抗センサの磁気−抵抗変化特性
を表すグラフである。
【図6】 本発明に係る磁気抵抗センサの磁気−抵抗変
化特性を表すグラフである。
【図7】 前記第1具体例の変形例を表す磁気抵抗セン
サの概略平面図である。
【図8】 (A)は図7の8A−8A線に沿って見た磁気
抵抗センサの一部の拡大断面図であり、(B)は図7の8
B−8B線に沿って見た磁気抵抗センサの一部の拡大断
面図である。
【図9】 前記第1基本構成例の第2具体例を表す磁気
抵抗センサの概略平面図である。
【図10】 図9の10−10線に沿って見た磁気抵抗
センサの一部の拡大断面図である。
【図11】 前記第2具体例の変形例を表す磁気抵抗セ
ンサの概略平面図である。
【図12】 (A)は図11の12A−12A線に沿って
見た磁気抵抗センサの一部の拡大断面図であり、(B)は
図11の12B−12B線に沿って見た磁気抵抗センサ
の一部の拡大断面図である。
【図13】 前記第1基本構成例の第3具体例を表す磁
気抵抗センサの概略平面図である。
【図14】 (A)は図13の14A−14A線に沿って
見た磁気抵抗センサの一部の拡大断面図であり、(B)は
図13の14B−14B線に沿って見た磁気抵抗センサ
の一部の拡大断面図である。
【図15】 前記第2具体例の変形例をさらに変形した
磁気抵抗センサの概略平面図である。
【符号の説明】
10…基板、20…磁気トンネル構造部、21…下部電
極層、22,23,25…強磁性膜、24…絶縁層、2
6…ダミー膜(金属抵抗膜)、27…層間絶縁膜、28
…上部電極層、30…金属抵抗部、31…絶縁膜、32
…金属抵抗膜。
フロントページの続き (72)発明者 金子 明 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AB05 AB07 AC04 AD55 AD62 AD63 AD65 5D034 BA04 BA15 BA16 CA03 CA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上磁性層と下磁性層との間に絶縁層を挟ん
    で構成した磁気トンネル効果素子と、前記磁気トンネル
    効果素子に電気的に直列に接続した温度補償用の金属抵
    抗とを備えた磁気抵抗センサ。
  2. 【請求項2】前記磁気トンネル効果素子と前記金属抵抗
    とを同一基板上に形成した前記請求項1に記載の磁気抵
    抗センサ。
  3. 【請求項3】前記請求項2に記載の磁気抵抗センサにお
    いて、前記金属抵抗を前記基板上にて前記磁気トンネル
    効果素子と並設するとともに、前記磁気トンネル効果素
    子と前記金属抵抗とを電極層により電気的に接続した磁
    気抵抗センサ。
  4. 【請求項4】前記請求項2に記載の磁気抵抗センサにお
    いて、前記金属抵抗を前記磁気トンネル効果素子のため
    の電極層で構成した磁気抵抗センサ。
  5. 【請求項5】前記請求項2乃至請求項4のうちのいずれ
    か一つに記載の磁気抵抗センサにおいて、前記磁気トン
    ネル効果素子を前記基板上に複数設けるようにした磁気
    抵抗センサ。
  6. 【請求項6】前記請求項1に記載の磁気抵抗センサにお
    いて、前記金属抵抗を前記磁気トンネル効果素子を設け
    た基板の近傍に設けた磁気抵抗センサ。
  7. 【請求項7】前記請求項1乃至請求項6のいずれか一つ
    に記載の磁気抵抗センサにおいて、前記金属抵抗として
    単体金属を用いたことを特徴とする磁気抵抗センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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