JP2012119613A - 磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサ - Google Patents

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文人 小池
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Abstract

【課題】 特にSFP構造における第1磁性層の膜厚を、耐熱性及びΔMRの観点から適正化してなるセルフピン止め型の磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサを提供することを目的とする。
【解決手段】 固定磁性層とフリー磁性層とが非磁性材料層を介して積層された積層構造を備え、固定磁性層3は、第1磁性層3aと第2磁性層3cとが非磁性中間層3bを介して積層され、反平行に磁化固定されたセルフピン止め型であり、第1磁性層3aは第2磁性層よりも高保磁力材料のFexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、第1磁性層3aの膜厚t1は14Å以上で20.5Å以下の範囲内で第2磁性層よりも薄く、第1磁性層3aと第2磁性層3cの磁化量の差が実質的にゼロである。
【選択図】図1

Description

本発明は、セルフピン止め型の磁気検出素子に関する。
磁気検出素子を備える磁気センサは、高温、磁場中環境で使用されることから、固定磁性層の耐環境磁性が極めて重要である。固定磁性層の磁化状態が変化するとセンサ特性が劣化してしまうからである。
従来型の磁気検出素子には反強磁性層が設けられ、反強磁性層と固定磁性層との間で生じる交換結合磁界を利用して固定磁性層を所定方向に磁化固定していた。
しかしながら、従来型のように反強磁性層を用いた構造では、固定磁性層の耐熱性は反強磁性層のブロッキング温度(Tb)に主に依存する。磁気センサ、特に車載センサは、今後、より優れた耐熱性が要求されるが、反強磁性層を備える磁気検出素子の構造では限界があった。
一方、下記の特許文献にはセルフピン止め型の磁気検出素子の発明が開示されている。
例えば特許文献1には、第1磁性層:CoFe(21.2)/Ru/第2磁性層:CoFe(20)のSFP構造(Synthetic Ferri Pin)から成る固定磁性層が開示されている(特許文献1の[0023]欄参照)。第2磁性層が、非磁性材料層(特許文献1の中間層13)に接する磁性層である。なお各層の括弧内の数値は膜厚を示し単位はÅである。
セルフピン止め型の磁気検出素子は、反強磁性層を有していない。そのため上記したように、固定磁性層の耐熱性が反強磁性層のブロッキング温度に左右される問題は生じないものの、磁気抵抗効果(GMR効果)の起源となる固定磁性層の磁気特性は、SFP構造の特に第1磁性層の磁気特性の熱安定性が重要である。
特開2008−306112号公報 特開2009−180604号公報
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、特にSFP構造における第1磁性層の膜厚を、耐熱性及びΔMRの観点から適正化してなるセルフピン止め型の磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサを提供することを目的とする。
本発明における磁気検出素子は、
固定磁性層とフリー磁性層とが非磁性材料層を介して積層された積層構造を備え、
前記固定磁性層は、第1磁性層と第2磁性層とが非磁性中間層を介して積層され、前記第1磁性層と前記第2磁性層とが反平行に磁化固定されたセルフピン止め型であり、前記第2磁性層が前記非磁性材料層に接しており、
前記第1磁性層は前記第2磁性層よりも高保磁力材料のFexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、
前記第1磁性層の膜厚t1は14Å以上で20.5Å以下の範囲内で前記第2磁性層の膜厚t2よりも薄く、
前記第1磁性層と前記第2磁性層の磁化量の差が実質的にゼロであることを特徴とするものである。
上記構成により、耐熱性に優れ、且つ安定して高いΔMR(抵抗変化率)を得ることが可能なセルフピン止め型の磁気検出素子を実現できる。
本発明では、前記第1磁性層は、FexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、前記第1磁性層の膜厚t1は、18Å以上で20.5Å以下であることが好ましい。これにより、より効果的に耐熱性を向上させることができる。
また本発明では、前記非磁性中間層はRuで形成され、前記非磁性中間層の膜厚は、3.4Å以上で4.2Å以下であることが好ましい。より効果的に、安定して高いΔMRを得ることができる。
また本発明における磁気センサは、基板上に、上記に記載された磁気検出素子が配置されていることを特徴とするものである。本発明では、感度軸方向の異なる複数の磁気検出素子が配置されている形態に好ましく適用される。
本発明の磁気センサでは、上記したセルフピン止め型の磁気検出素子を使用することで、耐熱性に優れ、且つ安定して高いΔMRを得ることができ、車載センサのように高い耐熱性が要求される用途にも好ましく適用できる。更に、セルフピン止め型の磁気検出素子を使用することで、反強磁性層を用いた従来型の磁気検出素子のように磁場中熱処理が必要なく、感度軸方向が異なる複数の磁気検出素子を同一基板上に簡単且つ適切に形成することが可能になる。
本発明では、耐熱性に優れ、且つ安定して高いΔMRを得ることが可能なセルフピン止め型の磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサを実現できる。
本実施形態における磁気検出素子の部分拡大縦断面図、 図1に示す磁気検出素子と、磁気検出素子に接続されるハードバイアス層との位置関係を示す部分縦断面図、 本実施形態における磁気センサの回路構成図、 本実施形態における磁気センサの製造方法を示す一工程図(平面図)、 反強磁性層を備えた従来型の磁気検出素子、及び、第1磁性層と第2磁性層の膜厚が異なる複数のセルフピン止め型の磁気検出素子に対して、加熱かつ固定磁性層の固定磁化方向に対して直交磁場を作用させた試験条件の下における、固定磁性層の角度変化量Δθを測定したグラフ、 反強磁性層を備えた従来型の磁気検出素子、及び、第1磁性層と第2磁性層の膜厚が異なるセルフピン止め型の磁気検出素子に対して、第1磁性層の膜厚(規定膜厚)からのずれ量と、固定磁性層の角度変化量Δθとの関係を示すグラフ、 第1磁性層の規定膜厚と、角度変化量Δθが絶対値で0.3(deg)以内に収まるときの前記規定膜厚からのずれ量(最大値)との関係を示すグラフ、 第1磁性層の規定膜厚と、傾きa(図6に示す一次関数から求めた傾き)との関係を示すグラフ、 反強磁性層を備えた従来型の磁気検出素子、及び、第1磁性層と第2磁性層の膜厚が異なるセルフピン止め型の磁気検出素子に対する、外部磁界HとΔMRとの関係を示すRHカーブ、 セルフピン止め型のGMR素子において、第1磁性層の膜厚を20.5Å、第2磁性層の膜厚を26ÅとしたときのRHカーブ、 セルフピン止め型のGMR素子において、第1磁性層の膜厚を21.5Å、第2磁性層の膜厚を28ÅとしたときのRHカーブ、 セルフピン止め型のGMR素子における第1磁性層の膜厚と、3kOeの外部磁界Hを印加した状態でのΔMRとの関係を示すグラフ、 Fe60at%Co40at%合金層の膜厚と、保磁力Hcとの関係を示すグラフ、 FexCo100−x合金層(膜厚を16.5Åに固定)のFe組成比xと、保磁力Hcとの関係を示すグラフ、 セルフピン止め型の磁気検出素子における非磁性中間層を構成するRu膜厚と、±3kOeの外部磁界Hを印加した状態でのΔMRとの関係を示すグラフ。
図1は、本実施形態における磁気検出素子の部分拡大縦断面図である。
図1に示すように本実施形態の磁気検出素子(GMR素子)1は、下から、シード層2、固定磁性層3、非磁性材料層4、フリー磁性層5及び保護層6の順に積層されて成膜される。磁気検出素子1を構成する各層は、例えばスパッタにて成膜される。
シード層2は、NiFeCrあるいはCr等で形成される。またシード層2の膜厚は、36〜60Å程度である。シード層2と、図示しない基板との間に、Ta,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,W等からなる下地層が形成されていてもよい。
固定磁性層3は、第1磁性層3aと第2磁性層3cと、第1磁性層3a及び第2磁性層3c間に介在する非磁性中間層3bとのSFP(Synthetic Ferri Pin)構造である。
図1に示すように第1磁性層3aの固定磁化方向(P1)と、第2磁性層3cの固定磁化方向(P2)は反平行となっている。
図1に示すように、第1磁性層3aはシード層2上に形成されており、第2磁性層3cは、後述する非磁性材料層4に接して形成されている。
本実施形態における第1磁性層3aは、第2磁性層3cよりも高保磁力材料のFexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成される。
また図1に示すように、第1磁性層3aの膜厚t1は、14Å以上で20.5Å以下の範囲内であり、第2磁性層3cの膜厚t2よりも薄い。
これにより本実施形態では第1磁性層3aの保磁力Hcを50(kA/m)以上の安定した値に設定できる。
非磁性材料層4に接する第2磁性層3cは磁気抵抗効果(GMR効果)に寄与する層であり、第2磁性層3cには、アップスピンを持つ伝導電子とダウンスピンを持つ伝導電子の平均自由行程差を大きくできる磁性材料が選択される。
具体的には第2磁性層3cは、CoyFe100-y(ただしyは85at%以上100at%よりも小さい)あるいはCoで形成される。
そして第2磁性層3cの膜厚t2は、16.5Å以上で26Å以下の範囲内で第1磁性層3aの膜厚t2よりも厚く形成されている。
第1磁性層3a及び第2磁性層3cの各膜厚t1,t2は、第1磁性層3aと第2磁性層3cの磁化量(飽和磁化Ms・膜厚t)の差が実質的にゼロとなるように調整されている。
ここで「実質的にゼロ」とは、[(第1磁性層3aの磁化量−第2磁性層3cの磁化量)/第1磁性層3aと第2磁性層3cの平均磁化量]が絶対値で0.7%以下であることをいう。
本実施形態における固定磁性層3は、SFP構造によるセルフピン止め型である。すなわち反強磁性層を備えない構成であり、これにより磁気検出素子1の温度特性が反強磁性層のブロッキング温度に制約を受ける問題を解決できる。
ところで、固定磁性層3の磁化固定力を高めるには、上記したように、第1磁性層3aの保磁力Hcを高めること、第1磁性層3aと第2磁性層3cの磁化量の差を実質的にゼロに調整すること、更に非磁性中間層3bの膜厚t3を調整して第1磁性層3aと第2磁性層3c間に生じるRKKY相互作用による反平行結合磁界を強めることが重要とされている。
そして、セルフピン止め型の固定磁性層3において、後述する実験結果に示すように、優れた耐熱性や安定して高いΔMR(抵抗変化率)を得るには、第1磁性層3a(FexCo100-x)の膜厚t1が重要であることがわかったのである。
すなわち本実施形態におけるセルフピン止め型の磁気検出素子1は、第1磁性層3aの膜厚t1を、14Å以上で20.5Å以下の範囲内とし第2磁性層3cの膜厚t2よりも薄く形成した点に特徴的部分がある。
これにより優れた耐熱性と安定して高いΔMRを得ることが可能になる。「耐熱性」について考察すると、第1磁性層3aと第2磁性層3cとが実質的に同じ磁化量となるように各膜厚t1,t2を高精度に調整できれば、極めて優れた耐熱性を得ることが出来る。しかしながら、第1磁性層3aの膜厚t1が、成膜時に規定膜厚から膜厚ずれを起こすと(第2磁性層3cの膜厚t2は固定とする)、第1磁性層3aと第2磁性層3cとの間で磁化量(飽和磁化Ms・膜厚t)の差が大きくなり、徐々に耐熱性は劣化する。ここでいう「規定膜厚」とは、第1磁性層3aと第2磁性層3cの磁化量の差がゼロとなるように調整するための膜厚をいう。このとき、第1磁性層3aは膜厚t1が厚いほど、規定膜厚からの膜厚ずれが大きくなっても、後述する耐熱性実験(図7参照)に示すように、加熱下であって、且つ固定磁性層3の固定磁化方向に直交する磁場印加環境下にて、固定磁性層3の角度変化量Δθを許容範囲内に収めることが出来る。
そして、本実施形態のように、第1磁性層3aの膜厚t1を14Å以上とすることで、第1磁性層3aが規定膜厚から絶対値で0.1Å以上の膜厚ずれがあっても、固定磁性層3の角度変化量Δθを許容範囲内に収めることができ、高い耐熱性を得ることが可能になる。しかも、絶対値で0.1Å以上の膜厚ずれを許容できるため、第1磁性層3aを成膜する際の膜厚制御を容易にできる(許容される膜厚ずれを成膜装置における膜厚制御の限界よりも広げることが出来る)。
また、ΔMRについては、第1磁性層3aの膜厚t1を厚くし、それに伴い磁化量の差を実質的にゼロにすべく第2磁性層3cの膜厚t2も厚くすることで、ある一定の膜厚範囲内では、安定して高いΔMRを得ることが出来る。
しかしながら、第1磁性層3a及び第2磁性層3cの各膜厚t1,t2を厚くしすぎると、非磁性中間層3bを介して第1磁性層3aと第2磁性層3c間に作用するRKKY相互作用による反平行結合磁界Hexが小さくなる結果、ΔMRが不安定化する。
反平行結合磁界Hexと各膜厚t1,t2及び各磁性層3a,3cの飽和磁化Ms1、Ms2との間には、以下の[数1]に示す関係がある。
Figure 2012119613
ここでEは層間交換結合エネルギーであり、層間交換結合エネルギーEは、固定値である。このため、[数1]から反平行結合磁界Hexは、各膜厚t1,t2が大きくなると小さくなることがわかる。
そして後述する実験によれば、第1磁性層3aの膜厚t1を20.5Å以下に設定することで、安定して高いΔMRを得ることが可能である。
また第1磁性層3aは、FexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、前記第1磁性層3aの膜厚t1は、18Å以上で20.5Å以下であることが好ましい。
第1磁性層3aの膜厚t1を18Å以上に設定することで、より効果的に耐熱性を向上させることができる。後述する実験によれば、反強磁性層を用いた従来型の磁気検出素子以上の耐熱性を効果的に得ることが出来る。
またFexCo100-xのFe組成比xは60at%に近いほど好適であり、Fe組成比xを57at%〜63at%の範囲内に収めることが更に好適である。
また第1磁性層3aと第2磁性層3cの間に位置する非磁性中間層3bはRuで形成され、非磁性中間層3bの膜厚t3は、3.4Å以上で4.2Å以下であることが好ましい。これにより、より効果的に、安定して高いΔMRを得ることが出来る。
非磁性材料層4は、Cu(銅)などの非磁性導電材料で形成される。また、非磁性材料層4は絶縁層で形成されTMR素子にも適用できる。フリー磁性層5は、NiFe、CoFe、CoFeNiなどの軟磁性材料で形成される。図1に示す構造では、フリー磁性層5は、CoFe合金層5aとNiFe合金層5bとの積層構造であるが、フリー磁性層5の構造は限定されるものでない。すなわちフリー磁性層5の材質を限定するものでなく、また、単層構造、積層構造、及び積層フェリ構造の別を問わない。保護層6は、Ta(タンタル)などの非磁性材料で形成される。
図2は、図1に示す磁気検出素子1と、磁気検出素子1に接続されるハードバイアス層との位置関係を示す部分縦断面図である。
図2(a)に示すように、磁気検出素子1は、支持基板9上に絶縁層50を介して形成されている。図2(a)に示すように磁気検出素子1上には、絶縁層51が設けられ、各ハードバイアス層36が絶縁層51の平坦化面上に形成される。
あるいは図2(b)に示すように、磁気検出素子1の一部を除去して、その除去された凹部1a上にハードバイアス層36を形成してもよい。または図2(c)に示すように、ハードバイアス層36の形成位置における磁気検出素子1を全て削除して、分離した各磁気検出素子1の間に各ハードバイアス層36を介在させる構成とすることも出来る。
これにより、磁気検出素子1を構成するフリー磁性層5(図1参照)にY方向からバイアス磁界が供給され、フリー磁性層5の磁化は、固定磁性層3の固定磁化方向に対して直交する方向に向けられる。
本実施形態では図2に示すY方向に長く延びる磁気検出素子1がX方向に間隔を空けて複数本、配置され、各磁気検出素子1の端部間が導電層により接続されたミアンダ形状となっている。
このようにミアンダ形状にて構成された磁気検出素子1は、複数個、設けられ、図3に示すブリッジ回路を構成する。図3では、各磁気検出素子1を区別するために第1磁気検出素子1b〜1e、第2磁気検出素子1f〜1iと符号を付すこととする。
図3に示すように、本実施形態の磁気センサSは、4個の第1磁気検出素子1b〜1eにより構成された第1ブリッジ回路10と、4個の第2磁気検出素子1f〜1iにより構成された第2ブリッジ回路11とを有して構成される。
図3に示すように、第1ブリッジ回路10を構成する第1磁気検出素子1b,1eの感度軸方向(図1に示す固定磁性層3を構成する第2磁性層3cの固定磁化方向(P1))と、第1磁気検出素子1c,1dの感度軸方向とは、反平行にされている。そして、第1磁気検出素子1bと第1磁気検出素子1c、及び、第1磁気検出素子1dと第1磁気検出素子1eとが、夫々、直列に接続される。第1磁気検出素子1b,1dは、入力端子(Vdd)20に接続され、第1磁気検出素子1c,1eはグランド端子(GND)21に接続され、第1磁気検出素子1bと第1磁気検出素子1cとの間、及び第1磁気検出素子1dと第1磁気検出素子1eとの間に夫々、出力端子(VX1,VX2)22,23が接続されている。
また、図3に示すように第2ブリッジ回路11を構成する第2磁気検出素子1f,1iの感度軸方向(図3では、「P3」で示す)と、第2磁気検出素子1g,1hの感度軸方向とは、反平行にされている。そして、第2磁気検出素子1fと第2磁気検出素子1g、及び、第2磁気検出素子1hと第2磁気検出素子1iとが、夫々、直列に接続される。第2磁気検出素子1f,1hは、入力端子(Vdd)20に接続され、第2磁気検出素子1g,1iはグランド端子(GND)21に接続され、第2磁気検出素子1fと第2磁気検出素子1gとの間、及び第2磁気検出素子1hと第2磁気検出素子1iとの間に夫々、出力端子(VY1,VY2)24,25が接続されている。
図3に示すように各第1磁気検出素子1b〜1eの感度軸方向(P1)と、各第2磁気検出素子1f〜1iの感度軸方向(P3)とは直交している。
図3に示す磁気センサSには、図示しない磁石が高さ方向(Z)に間隔を空けて対向している。そして磁石から各磁気検出素子1b〜1iに外部磁界Hが作用する。
例えば外部磁界Hが図3に示す方向に作用したとすると、第1ブリッジ回路10を構成する第1磁気検出素子1b,1eでは感度軸方向と外部磁界Hの方向が一致するため電気抵抗値は小さくなり、一方、第1磁気検出素子1c,1dでは、感度軸方向と外部磁界Hの方向が反対であるため電気抵抗値は大きなり、出力端子22,23の中点電位が変動することでセンサ出力を得ることが出来る。一方、第2ブリッジ回路11では、外部磁界Hが各感度軸方向(P3)に対して直交する方向から作用するため、各第2磁気検出素子1f〜1iの電気抵抗値は等しくなり、出力端子24,25の中点電位は変動しない(センサ出力はゼロである)。外部磁界Hの方向が変動すれば、それに伴い各ブリッジ回路10,11のセンサ出力も変動する。
そして、各ブリッジ回路10、11から得られるセンサ出力に基づいて、磁石の移動方向や移動量(相対位置)を知ることができる。
本実施形態の磁気センサは、例えば、磁気検出素子が基板上に1個で、残りが固定抵抗からなるブリッジ回路とすることも可能である。
図3に示す磁気センサSは、例えば、次のようにして製造することができる。図4(a)〜図4(b)は本実施形態における磁気センサSの製造方法を示す一工程図である。各図は製造工程中における平面図を示している。
図4(a)では、基板65を用意する。基板65は、第1センサ領域65aと、第2センサ領域65bとを有している。
図4(a)の工程では、基板65の第1センサ領域65a及び第2センサ領域65bに夫々、2個ずつ第1磁気検出素子1b〜1eを形成する。磁場処理を施してSFP構造からなるセルフピン止め型の固定磁性層3(図1参照)を同じX方向に磁化固定する。図4(a)に示すP1は、各第1磁気検出素子1b〜1eを構成する固定磁性層3の第2磁性層3cの固定磁化方向(感度軸方向)を示している。
次に、図4(b)の工程では、基材65の第1センサ領域65a及び第2センサ領域65bに夫々、2個ずつ第2磁気検出素子1f〜1iを形成する。磁場処理を施してSFP構造からなるセルフピン止め構造の固定磁性層3を同じY方向に磁化固定する。図4(b)に示すP3は、各第2磁気検出素子1f〜1iを構成する固定磁性層3の第2磁性層3cの固定磁化方向(感度軸方向)を示している。
本実施形態では、各固定磁性層3の磁化固定制御に対して熱処理を施さないため、図4(b)の工程で、第2磁気検出素子1f〜1iの固定磁性層3をY方向に磁化固定するために磁場を施しても、図4(a)の工程にて、既に形成された第1磁気検出素子1b〜1eの固定磁性層3の固定磁化方向(P1)をX方向に向けた状態のまま適切に保つことが出来る。
その後、図4に示す第1センサ領域65aと第2センサ領域65bとを分離し、第2センサ領域65bを第1センサ領域65aに対して180度反転させた状態として、図3に示す入力端子20、グランド端子21及び各出力端子22〜25との間で電気的接続を行う。これにより図3に示す第1ブリッジ回路10と第2ブリッジ回路11とを形成することが出来る。
本実施形態における磁気センサSは、優れた耐熱性を有しており、車載用のセンサ等、高い耐熱性の要求される用途に対して、本実施形態の磁気センサSを好ましく適用することが可能である。
反強磁性層を備えた従来型のGMR素子(1)〜(3)(13)と、セルフピン止め型のGMR素子(4)〜(12)、(14)〜(18)とを作製した。
(反強磁性層を備えた従来型のGMR素子;積層構造1)
シード層:NiFeCr(60)/反強磁性層:PtMn(200)/固定磁性層[第1磁性層:co90at%Fe10at%(12.5±0.5)/非磁性中間層:Ru(9.1)/第2磁性層Co90at%Fe10at%(10.5)]/非磁性材料層:Cu(20.5)/フリー磁性層[CoFe(12)/NiFe(20)]/保護層:Ta(50)
各層における括弧内の数値は膜厚を示し、単位はÅである。
(セルフピン止め型のGMR素子;積層構造2)
シード層:NiFeCr(42)/固定磁性層[第1磁性層:Fe60at%Co40at%(X±0.2)/非磁性中間層:Ru(3.6)/第2磁性層Co90at%Fe10at%(Y)]/非磁性材料層:Cu(22)/フリー磁性層[CoFe(12)/NiFe(20)]/保護層:Ta(50)
各層における括弧内の数値は膜厚を示し、単位はÅである。
第1磁性層と第2磁性層の各膜厚を(X=16.5、Y=20)、(X=19.2、Y=24)、(X=21.9、Y=28)とした。これら各膜厚の組み合わせは、第1磁性層と第2磁性層との磁化量の差がゼロとなる理想状態を示している。
試験条件を、加熱温度150℃、直交磁場600Oe(1Oe=約79.6A/m)、試験時間0時間〜1000時間とした。直交磁場は、固定磁性層3の固定磁化方向に対して直交する方向、すなわち図1ではY方向への磁場を指す。
実験では固定磁性層3の固定磁化方向が、上記試験条件の下、試験時間の経過とともにどの程度、変化(回転)したかを求めた。その実験結果が図5に示されている。図5の縦軸が角度変化量Δθを示している。
図5に示すように、第1磁性層と第2磁性層とが夫々規定膜厚で形成されて、第1磁性層と第2磁性層との磁化量の差がゼロに調整された理想状態の各GMR素子(2)(5)(8)(11)では、いずれも、角度変化量Δθを非常に小さい値に収めることができる。
しかしながら第1磁性層の膜厚が各規定膜厚から外れると(膜厚ずれが生じると)、第1磁性層と第2磁性層との磁化量バランスが崩れ、固定磁性層の磁化は回転しやすくなる(角度変化量Δθが大きくなる)。
セルフピン止め型のGMR素子(4)〜(12)をみてみると、第1磁性層の膜厚が規定膜厚から±0.2Åずれたとき、角度変化量Δθは、第1磁性層の規定膜厚が21.9Å<19.2Å<16.5Åの順で大きくなることがわかった。
図5に示す実験結果に基づき、反強磁性層を備えた従来型のGMR素子、セルフピン止め型のGMR素子(第1磁性層の規定膜厚:13.5Å、第2磁性層の規定膜厚16Å)、セルフピン止め型のGMR素子(第1磁性層の規定膜厚:16.5Å、第2磁性層の規定膜厚20Å)、セルフピン止め型のGMR素子(第1磁性層の規定膜厚:19.2Å、第2磁性層の規定膜厚24Å)、セルフピン止め型のGMR素子(第1磁性層の規定膜厚:21.9Å、第2磁性層の規定膜厚28Å)を用いて、図5と同じ試験条件下で、試験時間を500時間としたときの各固定磁性層の角度変化量Δθが、第1磁性層における規定膜厚からのずれ量(第2磁性層の膜厚は固定とする)に対してどのように変化するか測定した。その実験結果が図6に示されている。
反強磁性層を備えた従来型のGMR素子、及び各セルフピン止め型のGMR素子の実験結果を、図6の横軸をx、縦軸をyとした一次関数に近似して、各実験結果に基づく一次関数の傾きaを求めた。この傾きaが小さいほど、規定膜厚から膜厚ずれが生じても角度変化量Δθを小さく保つことができ、優れた耐熱性を備えることになる。
傾きaを以下の表1に示した。
Figure 2012119613
なお表1では、複数の試料に対して試験時間を1000時間として傾きaを求めたが、500時間の試験時間で既に傾きaが大きい二つの試料については試験時間を1000時間としたときの傾きaを求めていない。
また図5の実験結果に基づき、角度変化量Δθが±0.3(deg)(図5の点線で示す)となるときの、第1磁性層に対する規定膜厚からの膜厚ずれ量を調べた。その実験結果が表1に示されている。すなわち表1に示されている規定膜厚からの膜厚ずれ量が生じていても、角度変化量Δθを、絶対値で0.3(deg)以内に収めることができ、優れた耐熱性を得ることができる。
表1に示す「第1磁性層の規定膜厚」と「規定膜厚からの膜厚ずれ量」との関係をグラフ化したものが図7である。
図7に示すように、第1磁性層の規定膜厚が厚くなるほど、徐々に規定膜厚からの膜厚ずれ量が大きくなっても、角度変化量Δθを、絶対値で0.3(deg)以内に収めることが可能になる。第1磁性層の膜厚(規定膜厚)を14Å以上に設定することで、第1磁性層が規定膜厚から絶対値で0.1Å以上の膜厚ずれが生じても、固定磁性層の角度変化量Δθを±0.3(deg)以内に収めることができ、安定して高い耐熱性を得ることが可能になる。
しかも、絶対値で0.1Å以上の膜厚ずれを許容できるため、第1磁性層を成膜する際の膜厚制御を容易にできる(許容される膜厚ずれ量を成膜装置における膜厚制御の限界よりも広げることが出来る)。
次に図6や表1に記載された実験結果に基づいて、第1磁性層の規定膜厚と、傾きaとの関係をグラフ化したものが図8である。
既に説明したように傾きa(絶対値)は小さいほど耐熱性に優れている。図8に示すように、第1磁性層の膜厚(規定膜厚)を18Å以上に設定すると、反強磁性層を用いた従来型のGMR素子における傾きa(絶対値)以下の傾きa(絶対値)にでき、従来型のGMR素子以上の耐熱性を効果的に得ることが出来る。
続いて、上記積層構造1からなる反強磁性層を備えた従来型のGMR素子(13)と、上記積層構造2からなるセルフピン止め型のGMR素子(14)〜(18)を作製した。
セルフピン止め型のGMR素子(14)では、第1磁性層の膜厚を10.5Å、第2磁性層の膜厚を11Åとした。また、セルフピン止め型のGMR素子(15)では、第1磁性層の膜厚を13.5Å、第2磁性層の膜厚を16Åとした。また、セルフピン止め型のGMR素子(16)では、第1磁性層の膜厚を16.5Å、第2磁性層の膜厚を20Åとした。また、セルフピン止め型のGMR素子(17)では、第1磁性層の膜厚を19Å、第2磁性層の膜厚を24Åとした。また、セルフピン止め型のGMR素子(18)は、第1磁性層の膜厚を22Å、第2磁性層の膜厚を28Åとした。
実験では、固定磁性層の固定磁化方向(図1のX方向)に平行な方向から外部磁界Hをかけて、ΔMR(規格化ΔR/R(−))を求めた。ここでの「規格化ΔR/R(−)」とは、RHカーブの上下を揃えるために、ΔMRをΔMRmax値で除算し(ΔMR/ΔMRmax)、0〜1(−)で比較(カーブの形状を比較しやすい)したものを指す。
図9に示すように、セルフピン止め型のGMR素子(14)〜(18)において、第1磁性層及び第2磁性層の各膜厚が厚くなると、RHカーブにヒステリシスが見られた。要因の一つは、既に説明した[数1]で示すように、第1磁性層及び第2磁性層の各膜厚が厚くなると反平行結合磁界Hexの低下が大きくなるためであり、その結果、図1の固定磁性層3を構成するSFP構造が外部磁界Hに対して弱くなり、図9に示すRHカーブの乱れ、ヒステリシスの発生によるΔMRの劣化に繋がる。
図10は、セルフピン止め型のGMR素子において、第1磁性層の膜厚を20.5Å、第2磁性層の膜厚を26ÅとしたときのRHカーブ、図11は、セルフピン止め型のGMR素子において、第1磁性層の膜厚を21.5Å、第2磁性層の膜厚を28ÅとしたときのRHカーブを示す。
図10と図11とを比較してみると、図10に比べて図11のほうが、高磁場領域のみならず低磁場領域でもヒステリシスが現れることがわかった。
図12は、図9、図10、及び図11の実験結果、さらには第1磁性層及び第2磁性層の各膜厚を図9、図10、図11と異ならせてなるセルフピン止め型のGMR素子において図9と同様のRHカーブを求め、これら各セルフピン止め型のGMR素子の第1磁性層の膜厚と、±3kOeの外部磁界印加時におけるΔMR(抵抗変化率)との関係を示すグラフである。
図12に示すように、第1磁性層の膜厚が20.5Å程度までは、ΔMRは安定して高い値に保たれているが、それ以上、厚くなると、ΔMRは低下し始める。これは、第1磁性層及び第2磁性層の各膜厚が厚くなることで、ΔMRに寄与しないシャントロスが増大することが一因である。
また図9ないし図11に示す実験結果からも第1磁性層の膜厚を20.5Å以下に設定することで、RHカーブの特に低磁場領域におけるヒステリシスを小さくすることができる。
以上により第1磁性層の膜厚の上限値を20.5Åに設定した。これにより安定して高いΔMRを得ることができる。
次に、NiFeCr(42)/Fe60at%Co40at%(X)/Ru(4)/Cu(22)/Ta(50)とした積層構造3(各層の括弧内の数値は膜厚を示し、単位はÅである)を作製し、Fe60at%Co40at%合金層の膜厚Xを変化させて、保磁力Hcを測定した。その実験結果が図13に示されている。
本実施例では、図7、図12等の実験結果により、第1磁性層(Fe60at%Co40at%)の膜厚を14Å以上で20.5Å以下に設定したが、図13にも示すように膜厚を14Å以上で20.5Å以下とすることで、Fe60at%Co40at%合金層の保磁力Hcを50(kA/m)以上にでき、しかも安定して高い保磁力Hcを得ることができるとわかった。
次に上記積層構造3のFeCo合金層の膜厚Xを16.5Åに固定し、FeCo合金層のFeの組成比xを変化させて、Fe組成比xと保磁力Hcとの関係を測定した。その実験結果が図14に示されている。
この実験結果によりFe組成比xを55at%〜65at%とすることで、FeCo合金層の保磁力Hcを50(kA/m)以上にできることがわかった。
次に、シード層:NiFeCr(42)/固定磁性層[第1磁性層:Fe60at%Co40at%(16.5)/非磁性中間層:Ru(V)/第2磁性層Co90at%Fe10at%(20)]/非磁性材料層:Cu(22)/フリー磁性層[Co90at%Fe10at%(10)/Ni81.5at%Fe18.5at%(40)]/保護層:Ta(50)の積層構造4を作製した。なお各層の括弧内の数値は膜厚を示し、単位はÅである。
そして、Ruからなる非磁性中間層の膜厚Vを変化させるとともに、熱処理なし(無磁場)、200℃で3時間の加熱処理(無磁場)、250℃で3時間の加熱処理(無磁場)、300℃で3時間の加熱処理(無磁場)を施して、図9の実験と同様にRHカーブを求め、外部磁界Hが±3kOeのときのΔMRを求めた。その実験結果が図15に示されている。
図15に示すように、Ru厚を3.4Å以上で4.2Å以下の範囲内に設定すると安定して高いΔMRを得ることができるとわかった。
B1 第1バイアス磁界
B2 第2バイアス磁界
P1、P2 磁化固定方向
S 磁気センサ
10 第1ブリッジ回路
11 第2ブリッジ回路
15、15a〜15d 第1磁気検出素子
16、16a〜16d 第2磁気検出素子
20 入力端子
21 グランド端子
22〜25 出力端子
30 第1素子部
31 第1ハードバイアス層
35 第2素子部
36、36a〜36c 第2ハードバイアス層
40、41,43,44 側面
61 固定磁性層
61a、61b 磁性層
61c 非磁性中間層
63 フリー磁性層
70 磁石

Claims (5)

  1. 固定磁性層とフリー磁性層とが非磁性材料層を介して積層された積層構造を備え、
    前記固定磁性層は、第1磁性層と第2磁性層とが非磁性中間層を介して積層され、前記第1磁性層と前記第2磁性層とが反平行に磁化固定されたセルフピン止め型であり、前記第2磁性層が前記非磁性材料層に接しており、
    前記第1磁性層は前記第2磁性層よりも高保磁力材料のFexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、
    前記第1磁性層の膜厚t1は14Å以上で20.5Å以下の範囲内で前記第2磁性層の膜厚t2よりも薄く、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層の磁化量の差が実質的にゼロであることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 前記第1磁性層は、FexCo100-x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、前記第1磁性層の膜厚t1は、18Å以上で20.5Å以下である請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 前記非磁性中間層はRuで形成され、前記非磁性中間層の膜厚は、3.4Å以上で4.2Å以下である請求項1又は2に記載の磁気検出素子。
  4. 基板上に、請求項1ないし3のいずれか一項に記載された磁気検出素子が配置されていることを特徴とする磁気センサ。
  5. 感度軸方向の異なる複数の前記磁気検出素子が配置されている請求項4記載の磁気センサ。
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