JP2016206075A - 磁気センサ、磁気センサの製造方法および磁気センサの設計方法 - Google Patents

磁気センサ、磁気センサの製造方法および磁気センサの設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強磁性体層の製造工程における公差が存在したとしても、角度誤差を生じない、温度信頼性の高い磁気センサを提供する。
【解決手段】前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22、および、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22、の関係を満足している磁気センサを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサ、磁気センサの製造方法および磁気センサの設計方法に関する。
たとえば、特許文献1は、GMR膜のPin層がSynthetic−Pin構造を有し、第1磁性層の膜厚を、耐熱性及びΔMRの観点から適正化してなるセルフピン止め型の磁気検出素子及びそれを用いた磁気センサが開示されている。当該磁気センサは、固定磁性層とフリー磁性層とが非磁性材料層を介して積層された積層構造を備え、固定磁性層は、第1磁性層と第2磁性層とが非磁性中間層を介して積層され、反平行に磁化固定されたセルフピン止め型であり、第1磁性層は第2磁性層よりも高保磁力材料のFeCo100−x(ただしxは、55at%以上で65at%以下)で形成され、第1磁性層の膜厚は14Å以上20.5Å以下の範囲内で第2磁性層よりも薄く、第1磁性層と第2磁性層の磁化量の差が実質的にゼロである、とされている。
たとえば、特許文献2は、同一チップ上に感度軸方向が異なり、ブリッジ回路を構成する複数の磁気抵抗効果素子を形成でき、測定精度に優れた磁気センサ開示されている。当該磁気センサは、同一チップ上に磁気抵抗効果素子が複数個、備えられてブリッジ回路を構成している。各磁気抵抗効果素子の固定磁性層はセルフピン止め型であり、直列回路を構成する磁気抵抗効果素子同士は、感度軸方向が反平行となっている。各磁気抵抗効果素子のフリー磁性層の上面には、フリー磁性層との間で磁場中でのアニール処理を行うことなく交換結合バイアスを生じさせ各フリー磁性層の磁化方向を磁化変動可能な状態で感度軸方向に対して直交方向に揃えることができる反強磁性層が設けられている。
特開2012−119613号公報 特開2012−185044号公報
セルフピン止め型の磁気検出素子においては、固定磁性層のピン止めは、反強磁性体や反平行結合層を介した強磁性体の保磁力により維持され、室温においては外部磁界に影響されることなく安定に保磁されるよう設計されている。しかし、反強磁性体のブロッキング温度や強磁性体のキュリー温度に近い高温環境下では、外部磁場によって固定磁性層の磁界が回転し、その状態で温度が低下すると、設計が意図した方向とは異なる方向で磁化が固定されてしまう。意図しない方向での磁化の固定はセンサの誤差になるため、これを抑制する必要がある。そこで、高温環境下で外部磁化が印加されても、磁界が回転しないよう、反平行結合層の上下に位置する強磁性体層の磁化量を同じにするバランスピン設計が採用される。
しかし、強磁性体層の磁化量は厚さに依存し、強磁性体層の製造工程における公差から厚さのばらつきをゼロにすることはできない。厚さのばらつきに起因して強磁性体層の磁化量にアンバランスが発生し、外部磁界によって固定磁性層の磁化方向が変化する可能性がある。発明者らの検討によれば、強磁性体層の厚さの公差を±0.2Åとし、150℃の温度で600Oeの直流磁場を1000時間印加した場合に、±0.15Deg程度の角度誤差が発生してしまうことが判明している。
本発明の目的は、強磁性体層の製造工程における公差が存在したとしても、角度誤差を生じない、温度信頼性の高い磁気センサを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介して反強磁性的に結合されており、前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサであって、前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22、および、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22、の関係を満足している磁気センサを提供する。
前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の厚さをそれぞれt21およびt22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはt21>t22、および、Mst11<Mst12の場合にはt21<t22、の関係を満足してもよい。前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の飽和磁化をそれぞれMs21およびMs22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMs21>Ms22、および、Mst11<Mst12の場合にはMs21<Ms22、の関係を満足してもよい。
本発明の第2の態様においては、第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介してが反強磁性的に結合されており、前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサの製造方法であって、前記第1磁気センサ素子を形成する工程と、前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量の大小関係を測定する工程と、前記第2磁気センサ素子を形成する工程と、を有し、前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMst21>Mst22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMst21<Mst22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成する磁気センサの製造方法を提供する。
前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の厚さをそれぞれt21およびt22とした場合、大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてt21>t22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてt21<t22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成してもよい。前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の飽和磁化をそれぞれMs21およびMs22とした場合、大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMs21>Ms22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMs21<Ms22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成してもよい。
本発明の第3の態様においては、第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介して反強磁性的に結合されており、前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサの設計方法であって、前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22、および、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22、の条件を満足するよう前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量の大小関係を設計する磁気センサの設計方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
磁気センサ100の平面図である。 磁気センサ100の一部断面図である。 磁気センサ100の回路図である。 磁気センサ100の出力の一例を示す。 磁気センサ100の磁場中耐熱性劣化を説明する概念図である。 固定磁性層の磁化方向が変動した場合の出力変動を示す図である。 固定磁性層の磁化方向が変動した場合の出力変動を示す図である。 固定磁性層の磁化方向が変動した場合の出力変動を示す図である。 固定磁性層の磁化方向が変動した場合の出力変動を示す図である。 第1強磁性層および第2強磁性層のバランスを評価するための磁界‐抵抗曲線を示す図である。 第1強磁性層および第2強磁性層のバランスを評価するための磁界‐抵抗曲線を示す図である。 第1強磁性層および第2強磁性層のバランスを評価するための磁界‐抵抗曲線を示す図である。 磁気センサ100の製造方法の一例を示すフロー図である。 第1強磁性層の厚さが変動した場合の抵抗変化を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、磁気センサ100の平面図であり、図2は、磁気センサ100の一部断面図である。磁気センサ100は、基板110上に4つの磁気センサ素子120a〜dを有する。なお、4つの磁気センサ素子120a〜dを区別しない場合には、単に磁気センサ素子120と称することとする。
磁気センサ素子120は、巨大磁気抵抗効果素子(GMR:以下単に「GMR素子」と言う場合がある。)またはトンネル磁気抵抗効果素子(TMR:以下単に「TMR素子」と言う場合がある。)等、セルフピン止め型のスピンバルブ素子である。ここでは、磁気センサ素子120がGMR素子である場合を説明する。
磁気センサ素子120は、固定磁性層の磁化方向が異なる4つの磁気センサ素子120a〜dを有する。図1において磁気センサ素子120a〜dのそれぞれの近傍に示した白抜き矢印は、磁気センサ素子120a〜dの各固定磁性層における磁化方向を示す。磁気センサ素子120a〜dのそれぞれは、配線によって接続され、ブリッジ回路が構成される。
図2に示すように、磁気センサ素子120は、シード層122、固定磁性層124、非磁性中間層126、フリー磁性層128およびキャップ層130を有する。固定磁性層124は、第1強磁性層124a、反平行結合層124bおよび第2強磁性層124cを有する。フリー磁性層128は、エンハンス層128aおよびフリー層128bを有する。固定磁性層124は、セルフピン止め型の固定磁性層である。但し、固定磁性層124はPtMn層、IrMn層等の反強磁性層を含んでいても良い。フリー磁性層128は、外部磁場によって磁化方向が変化し、固定磁性層124の磁化方向とフリー磁性層128の磁化方向の角度に応じて磁気センサ素子120であるGMR素子の抵抗値が変化する。
図3は、磁気センサ100の回路図を示す。固定磁性層124の磁化方向が異なる8個の磁気センサ素子120a〜dで2つのブリッジ回路が構成され、+Sin端子および−Sin端子間からSin差動信号が出力され、+Cos端子および−Cos端子間からCos差動信号が出力される。Sin差動出力とCos差動出力から、アークタンジェントを計算すれば、外部磁界の回転角を求めることができる。図4は、磁気センサ100の出力の一例であり、図1における紙面水平右方向を基準とした場合の回転角に対するブリッジ回路のSin差動出力およびCos差動出力である。
以上のようにして、磁気センサ100により外部磁界を測定できる。しかし、磁気センサ素子120を構成する各層の厚さ等は、製膜装置の公差をゼロにはできなことから、ばらつきが存在する。特に、固定磁性層124の第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cにばらつきが生じた場合には、両層の磁化量にアンバランスが発生し、磁場中の耐熱性に劣化を生じる。
図5は、磁気センサ100の磁場中耐熱性劣化を説明する概念図である。第1強磁性層124aの磁化量(図5において破線矢印で示す。)および第2強磁性層124cの磁化量(図5において実線矢印で示す。)がバランスしている場合(図5(a)の場合)、高温状態において外部磁界が加わったとしても、第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cのそれぞれの磁化方向の回転は相殺され、バランスするので、磁化の回転は生じない。つまり磁場中の高温信頼性は高い状態にある。しかし、第1強磁性層124aの磁化量が第2強磁性層124cの磁化量より大きい場合(図5(b)の場合)や第1強磁性層124aの磁化量が第2強磁性層124cの磁化量より小さい場合(図5(c)の場合)には、高温状態において外部磁界が加わると、磁化量の大きい方の回転が優勢となって、固定磁性層124の磁化方向が当初設計から外れて回転する。
このような固定磁性層124の回転がブリッジ回路の出力に及ぼす影響を説明する。図6から図9は、固定磁性層124の磁化方向が変動した場合の出力変動を示す図である。図6から図9において上側の図はブリッジ回路と各抵抗(磁気センサ素子120)における固定磁性層124の回転方向を示し、下側の表は、第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量の関係、固定磁性層124の回転方向、磁気センサ素子120の抵抗変化のそれぞれを、磁気センサ素子120bと磁気センサ素子120dとについて示した。
図6は、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dの両方とも、第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より大きく、この場合、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dの固定磁性層124の回転方向は、それぞれ反時計方向(表中「+」で示す)、時計方向(表中「−」で示す)になる。これは素子抵抗が、双方とも小さくなる方向であり、ブリッジ回路の出力は素子抵抗の変化に相殺されてあまり変動しない。つまり、問題を生じない。
図7は、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dの両方とも、第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より小さく、この場合、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dの固定磁性層124の回転方向は、それぞれ時計方向(表中「−」で示す)、反時計方向(表中「+」で示す)になる。これは素子抵抗が、双方とも大きくなる方向であり、ブリッジ回路の出力は素子抵抗の変化に相殺されてあまり変動しない。つまり、問題を生じない。
図8は、磁気センサ素子120bでは第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より大きく、磁気センサ素子120dでは第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より小さい場合であり、固定磁性層124の回転方向は、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dで双方とも反時計方向(表中「+」で示す)となり、これは素子抵抗が、磁気センサ素子120bについては小さく、磁気センサ素子120dについては大きくなる方向であり、ブリッジ回路の出力は大きく変動して問題を生じる。
図9は、磁気センサ素子120bでは第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より小さく、磁気センサ素子120dでは第2強磁性層124cの磁化量(表中「Pin2」で示す)が第1強磁性層124aの磁化量(表中「Pin1」で示す)より大きい場合であり、固定磁性層124の回転方向は、磁気センサ素子120bおよび磁気センサ素子120dで双方とも時計方向(表中「−」で示す)となり、これは素子抵抗が、磁気センサ素子120bについては大きく、磁気センサ素子120dについては小さくなる方向であり、ブリッジ回路の出力は大きく変動して、図8の場合と同様、問題を生じる。
以上を総合すると、仮に第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量にアンバランスがあっても、ブリッジ回路の出力変動を小さく抑えることは可能であり、そのためには、以下の条件を満足する必要があるといえる。すなわち、磁気センサ素子120b(第1磁気センサ素子)の第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、磁気センサ素子120d(第2磁気センサ素子)の第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22の関係、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22の関係、を満足すればよい。
磁化量は、飽和磁化Msと厚さtの掛け算であることから、上記の条件は、以下のようにもいえる。すなわち、磁気センサ素子120d(第2磁気センサ素子)の第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの厚さをそれぞれt21およびt22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはt21>t22、および、Mst11<Mst12の場合にはt21<t22、とすることができる。あるいは、磁気センサ素子120d(第2磁気センサ素子)の第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの飽和磁化をそれぞれMs21およびMs22とした場合、Mst11>Mst12の場合にはMs21>Ms22、および、Mst11<Mst12の場合にはMs21<Ms22、とすることができる。
なお、第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量の大小関係は、磁気センサ素子120の磁界‐抵抗曲線を測定することで判定できる。図10から図12は、第1強磁性層および第2強磁性層のバランスを評価するための磁界‐抵抗曲線を示す図である。図10は、グラフ右上(磁界が正方向の領域)にヒステリシスが観測され、この場合、第2強磁性層124cの方が第1強磁性層124aより磁化量が大きいと評価できる。図11は磁界の正負領域でヒステリシスがバランスしており、第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量はバランスしていると評価できる。図12は、グラフ左下(磁界が負方向の領域)にヒステリシスが観測され、この場合、第1強磁性層124aの方が第2強磁性層124cより磁化量が大きいと評価できる。
図13は、磁気センサ100の製造方法の一例を示すフロー図である。磁気センサ100は、磁気センサ素子120a〜dを、印加する磁界を変えて、順次形成する。各磁気センサ素子を構成するシード層122、固定磁性層124、非磁性中間層126、フリー磁性層128およびキャップ層130は、たとえばスパッタ法で成膜することができ、成膜した積層膜は、マスクをパターニングした後にエッチングする方法あるいは、予めパターニングされたマスクをリフトオフする方法によってパターニングすることができる。
ここでは、磁気センサ素子120bにおける第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量の大小関係を評価し、磁気センサ素子120dの第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの成膜工程において磁化量を調整する例を説明する。すなわち、磁気センサ素子120bを前記した方法で作成し(S1)、磁気センサ素子120bの第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量の大小関係を、たとえば前記した磁界‐抵抗曲線によって評価する(S2)。当該評価結果に基づき、上記した条件を満足するように、磁気センサ素子120dの第1強磁性層124aおよび第2強磁性層124cの磁化量を決定する(S3)。磁化量は、厚さまたは飽和磁化を変えて調整できる。S3で決定した条件で磁気センサ素子120dを作成し(S4)、残りの磁気センサ素子120を作成して、配線を形成する(S5)。以上のようにして、磁気センサ100を製造することができる。
上記した磁気センサ100によれば、製造工程における公差が存在したとしても、角度誤差を生じない、温度信頼性の高い磁気センサを提供することができる。
図14は、第1強磁性層124aの厚さが変動した場合の抵抗変化を示す図である。第2強磁性層124cの厚さは16Åとした。抵抗変化率が最大となる第1強磁性層124aの厚さは13.3Åであり、抵抗変化率の劣化を5%以内に抑えようとすれば、第1強磁性層124aの厚さの変動は±0.5Å程度とするのが適切である。よって、上記したS3の磁化量の決定において、第1強磁性層124aの厚さでバランスを実現しようとする場合には、設計厚さから±0.5Åの範囲内で調整することが好ましいといえる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
たとえば、上記実施形態では、磁気センサ100およびその製造方法を説明したが、磁気センサ100の設計方法として発明を把握することも可能である。
100…磁気センサ、110…基板、120…磁気センサ素子、120a〜d…磁気センサ素子、122…シード層、124…固定磁性層、124a…第1強磁性層、124b…反平行結合層、124c…第2強磁性層、126…非磁性中間層、128…フリー磁性層、128a…エンハンス層、128b…フリー層、130…キャップ層。

Claims (7)

  1. 第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、
    前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、
    前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介して反強磁性的に結合されており、
    前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサであって、
    前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、
    Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22、および、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22、
    の関係を満足している
    磁気センサ。
  2. 前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の厚さをそれぞれt21およびt22とした場合、
    Mst11>Mst12の場合にはt21>t22、および、Mst11<Mst12の場合にはt21<t22、
    の関係を満足している
    請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の飽和磁化をそれぞれMs21およびMs22とした場合、
    Mst11>Mst12の場合にはMs21>Ms22、および、Mst11<Mst12の場合にはMs21<Ms22、
    の関係を満足している
    請求項1に記載の磁気センサ。
  4. 第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、
    前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、
    前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介して反強磁性的に結合されており、
    前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサの製造方法であって、
    前記第1磁気センサ素子を形成する工程と、
    前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量の大小関係を測定する工程と、
    前記第2磁気センサ素子を形成する工程と、を有し、
    前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、
    大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMst21>Mst22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、
    大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMst21<Mst22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成する
    磁気センサの製造方法。
  5. 前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の厚さをそれぞれt21およびt22とした場合、
    大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてt21>t22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、
    大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてt21<t22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成する
    請求項4に記載の磁気センサの製造方法。
  6. 前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の飽和磁化をそれぞれMs21およびMs22とした場合、
    大小関係を測定する工程においてMst11>Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMs21>Ms22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成し、
    大小関係を測定する工程においてMst11<Mst12と測定された場合には、前記第2磁気センサ素子を形成する工程においてMs21<Ms22となるよう前記第2磁気センサ素子の前記第1強磁性層および前記第2強磁性層を形成する
    請求項4に記載の磁気センサの製造方法。
  7. 第1磁気センサ素子と第2磁気センサ素子とを有するブリッジ回路からなり、
    前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子のそれぞれが、固定磁性層と、非磁性中間層と、フリー磁性層と、を有し、
    前記固定磁性層が、第1強磁性層と、第2強磁性層と、前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の間に位置する反平行結合層と、を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とが前記反平行結合層を介してが反強磁性的に結合されており、
    前記第1磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向と前記第2磁気センサ素子における固定磁性層の磁化方向とが異なる磁気センサの設計方法であって、
    前記第1磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst11およびMst12とし、前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量をそれぞれMst21およびMst22とした場合、
    Mst11>Mst12の場合にはMst21>Mst22、および、Mst11<Mst12の場合にはMst21<Mst22、
    の条件を満足するよう前記第1磁気センサ素子および前記第2磁気センサ素子における前記第1強磁性層および前記第2強磁性層の磁化量の大小関係を設計する
    磁気センサの設計方法。
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