JP2008306112A - 磁気抵抗効果膜、磁気センサ及び回転角度検出装置 - Google Patents

磁気抵抗効果膜、磁気センサ及び回転角度検出装置 Download PDF

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泰行 岡田
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Abstract

【課題】高感度で温度依存性を低減した磁気抵抗効果膜とそれを用いた磁気センサ及び回転角度検出装置を提供する。
【解決手段】一方向の磁気異方性を有する固定層と、磁化方向が外部磁界の方向に回転する自由層と、前記固定層と前記自由層に挟まれた中間層と、前記自由層の上層に形成される保護層とを有するスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜において、基体上に固定層・中間層・自由層・保護層の順で形成され、前記固定層がCoFe合金の第一の強磁性層とCoFe合金の第二の強磁性層と前記二つの強磁性層の磁化方向を反平行に結合させる第一の非磁性層で構成され、前記固定層の二つの強磁性層において磁化・膜厚積が等しく、前記保護層がRuを主成分とする第二の非磁性層とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜とそれを用いた磁気センサ及び回転角度検出装置に関するものである。
磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサは、物理量の変位を非接触で検出できる点で有用である。特に回転角を検出する磁気センサについては、回転磁界に対して磁気抵抗効果素子の検出感度が良好であることが要求される。
高感度な磁気抵抗効果膜として、スピンバルブ(SV)型巨大磁気抵抗効果膜(以下SVGMR膜と記載する)が用いられている。反強磁性材料を用いて固定層磁化に一方向異方性を付与する反強磁性層/強磁性層/中間層/自由層/保護層という構成をとるSVGMR膜が広く知られている。また、反強磁性層を含まず、第一の強磁性層/反強磁性結合層/第二の強磁性層からなる構成で固定層を構成する構造が特許文献1、特許文献2ならびに非特許文献1に開示されている。このような構成のSVGMR膜を、以下「セルフピン型SVGMR膜」と表記する。
セルフピン型SVGMR膜では、固定層の一方向異方性は2層の強磁性層の磁化方向で決定される。特許文献1および非特許文献1では、固定層をCo/Ru/Coの3層膜から構成している。バイアス磁界を印加しながら強磁性Co層を成膜し、さらにRu層を介して2つの強磁性層の磁化を反強磁性的に結合せしめることで、一方向異方性を誘導する手法が特許文献1に開示されている。また特許文献2では第一の磁性層/反強磁性結合層/第二の磁性層の積層構造において、2つの磁性層に磁化量の異なる材料を用い、成膜後に熱処理を施すことで第一の磁性層もしくは第二の磁性層いずれかの方向に一方向異方性を誘導する手法が開示されている。さらに特許文献3には、FeCo及びCoFeを用いて形成された固定層において、異なる材料について夫々の強磁性層の磁気モーメント差を適切な範囲に設定して構成したセルフピン型SVGMR膜が開示されている。
特許第3033934号公報 特表2002−519873号公報 特開2004−296000号公報 J.L.Leal,"Spin valves exchange biased by Co/Ru/Co synthetic antiferromagnets","Journal of Applied Physics",(米国),1998年,volume 83,number7,p.3720
非特許文献1には、反強磁性層を固定層に使用したSVGMR膜と、セルフピン型SVGMR膜の耐熱性が比較されている。前者は温度150℃以上で抵抗変化率(MR比:dR/R)が低下し、スピンバルブ動作が失われているが、後者は270℃までMR比が観測されている。しかしその値は室温で5%、270℃の熱処理後では2%弱とほぼ半減しており、十分な耐熱性を持っているとはいえない。また、室温でのMR比も、従来型のSVGMR膜で得られる値(14%以上)よりは低く、これを用いて作製した磁気センサは感度が低いと考えられる。
特許文献2に開示されているセルフピン型SVGMR膜は、固定層に用いる2つの強磁性層の磁化を異なる構成にすることにより、固定層着磁方向を第一の強磁性層もしくは第二の強磁性層いずれかの方向に向けることが可能である。しかしながら固定層の磁化量、すなわち磁化と膜厚の積に差分が生じるため、固定層/自由層間の交換結合磁界が小さくSVGMR膜の感度が上げられないという問題がある。
特許文献3では、磁気ヘッドの加工プロセスにおける磁気抵抗効果素子の特性劣化を抑制、ならびに劣化した素子の特性回復方法についての記載がある。しかしながら、ヘッド浮上面加工による特性劣化を抑制するために、固定層を構成する2層の強磁性層の膜厚に差分をつけていることから、回転角センサとして応用する上では適当でない(理由は後述する)。また、MR比や自由層/固定層間交換結合磁界(Hint)の温度依存性を積極的に抑えるものではなく、高温動作時の特性安定性について議論されてはいない。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、高感度で温度依存性を低減した磁気抵抗効果膜とそれを用いた磁気センサ及び回転角度検出装置を提供することを目的とするものである。
本発明の磁気抵抗効果膜は、一方向の磁気異方性を有する固定層と、磁化方向が外部磁界の方向に回転する自由層と、前記固定層と前記自由層に挟まれた中間層と、前記自由層の上層に形成される保護層とを有するスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜において、
基体上に固定層・中間層・自由層・保護層の順で形成され、
前記固定層が、CoとFeの合金である第一の強磁性層と、CoとFeの合金である第二の強磁性層と、前記二つの強磁性層の磁化方向を反平行に結合させる第一の非磁性層で構成され、
前記固定層の二つの強磁性層において磁化・膜厚積が等しく、
前記保護層がRuを主成分とする第二の非磁性層であることを特徴とする。
ここで、前記自由層と前記保護層の間に電子反射層を含んでもよい。また、前記保護層が2つ以上の非磁性層で構成されており、前記自由層と接する側の非磁性層の主成分がRuであることを特徴とする。
さらに、磁気抵抗効果膜の形成順が、基体上に自由層・中間層・固定層・保護層の順で形成されていても良い。この際に、前記保護層は2つ以上の非磁性層で構成してもよく、前記固定層と接する側の非磁性層の主成分はRuとする。
また、上記本発明のいずれかの保護層のうち磁性層と接する側の非磁性層の主成分はRu,Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちの1種もしくは2種以上の元素で構成されていてもよい。
本発明の磁気センサは、上述の磁気抵抗効果膜を少なくとも4以上の偶数個用いて作製した磁気抵抗効果素子をブリッジ状に接続し、前記磁気抵抗効果素子のピン止め方向が夫々90°ずつ異なることを特徴とする。
本発明の回転角度検出装置は、前記磁気センサと、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与える磁石とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、高感度で温度依存性を低減した磁気抵抗効果膜とそれを用いた磁気センサ及び回転角度検出装置を得ることができる。
以下、本発明について具体的な実施形態を図面を用いて説明する。ただし、これら実施形態により本発明が必ずしも限定されるものではない。
(実施形態1)
図1に磁気抵抗効果膜の構成の1例を示す。ただし、積層関係を図示しており、相対的な層の厚さを示すものではない。ガラスやSi、もしくはこれらの材料の上にAlやSiOなどの絶縁層を形成してなる基体10上に下地層11を形成し、その上に第一の強磁性層121、反平行結合層122、第二の強磁性層123を形成する。この3層で固定層12が形成される。その上に非磁性の中間層13を介し、第一の強磁性層141、第二の強磁性層142を形成する。2つの強磁性層141,142は強磁性的に結合し、外部磁界に対して磁化方向が自由に変化する自由層14として振舞う。最上面に保護層15を形成して磁気抵抗効果膜を構成する。
(実施形態2)
図2には磁気抵抗効果膜の別の構成を示す。図1と同様、厚さの拡大倍率は一定ではない。また各層の機能を図1と比較して示すため、同一の機能をもつ層は図1と同一の番号で表記した。基体10上に下地層11を形成し、その上に自由層14を構成する第一の強磁性層142、第二の強磁性層141を形成する。その上に非磁性の中間層13を介し、固定層12を構成する第一の強磁性層123、反平行結合層122、第二の強磁性層121を形成する。基体からもっとも離れた面に保護層15を形成し磁気抵抗効果膜を形成する。本構成は図1に示した構成の固定層と自由層を逆にした構成である。
なお、フォトレジストとの密着性を向上させたり、パターニング時の寸法公差を低減させたりする目的で、保護層の上面に素子形成プロセス上必要な層を形成しても良い。具体的には、Ru保護層上にTa層が形成されていても良い。
磁気抵抗効果膜の成膜にはDCマグネトロンスパッタリング装置を用いる。強磁性層の成膜時には、装置内に設けられた永久磁石により誘導磁界を印加する。固定層の形成時には、例えば図1の左から右の方向に磁界を印加するが、第一の強磁性層及び反平行結合層を成膜すると、第二の強磁性層は反平行結合層の効果により図面の右から左の方向に磁化される。このときピン止め方向は中間層に接する第二の強磁性層123の磁化方向、すなわち図面の右から左の方向となる。なお図2の場合においては、第二の強磁性層を成膜後に第一の強磁性層を成膜することになるため、印加磁界方向を図面左から右の方向に設定した場合は第一の強磁性層の磁化方向が図面右から左の方向となり、ピン止め方向は中間層に接する第二の強磁性層の方向、すなわち図面の左から右の方向となる。理解のため固定層の各強磁性層の磁化方向を図中に矢印で示した。
セルフピン型SVGMR膜において、固定層の磁化・膜厚積が有限の値をとる場合、固定層磁化方向は外部磁界によって影響を受け一方向に定まらない。SVGMR膜では固定層磁化と自由層磁化の相対角度で磁気抵抗変化量が決定されるため、固定層磁化方向が外部磁界によって変化してしまうとMR比が低下するだけでなく、磁気抵抗効果素子に用いる場合、出力の低下や外部磁界に対するヒステリシスの増大、さらには回転角度検出装置に適用した場合に角度精度の劣化につながる。したがって、固定層の磁化・膜厚積は0に設定することが望ましい。以下、固定層の形成手法について詳細に説明する。
図1の磁気抵抗効果膜において、基体10(ガラス基板/Al層)/下地層11(NiFeCr:厚さ4nm)/第一の強磁性層121(CoFe:厚さ2.12nm)、/反強磁性結合層122(Ru:厚さ0.4nm)、/第二の強磁性層123(CoFe:厚さ2.0nm)/中間層13(Cu:厚さ2.3nm)/第一の強磁性層141(CoFe:厚さ1nm)、/第二の強磁性層142(NiFe:厚さ2nm)/保護層15(Ru:厚さ3nm)としたものを作製した。
本発明では、第一の強磁性層にFe−Co100−x合金(x=50−75at%)を、第二の強磁性層にCo100−y−Fe合金(y=5−25at%)を用いた。at%は原子%に相当する。特に第一の強磁性層は固定層の一方向異方性を誘導するため高い保磁力を示す必要がある。そこで、反強磁性体を用いる一般的なスピンバルブ型磁気抵抗効果膜の構成(図示せず)において、第一の強磁性層を自由層に適用して保磁力の値を測定した結果、上記xの組成範囲において保磁力が8kA/m(100Oe)以上を示すことを確認した。なお第二の強磁性層の組成は軟磁気特性が良い領域、具体的には保磁力が800A/m(10Oe)以下を示す組成範囲を採用した。
第一および第二の強磁性層の材料について、文献(R.M.Bozorth著,Ferromagnetism,IEEE Press(1951))に示されている飽和磁束密度(Bs)はそれぞれ22kGauss,19kGaussである。しかしながら薄膜においては同様の値が得られるものではなく、先に述べたように第一及び第二の強磁性層の磁化・膜厚積を等しくするためには、各層の膜厚を正確に設定して磁化量も正確に設定する必要がある。そこで、磁化・膜厚積差の測定を行った。具体的には、図1の構成の磁気抵抗効果膜において、固定層の第一もしくは第二の強磁性層いずれかの膜厚を数種類変化させた試料について、夫々磁気抵抗効果膜の飽和磁化と膜厚を測定し、飽和磁化と膜厚の積を磁化・膜厚積として定義した。ここで飽和磁化は振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定した。このとき、自由層は100Oe(8kA/m)で十分飽和するため、測定磁界は200Oe(16kA/m)とした。また磁性層膜厚の測定には蛍光X線分析装置を用いた。固定層に磁化・膜厚積差が存在する場合、固定層磁化は自由層磁化と合算されて測定されるため、固定層磁化は磁化曲線の上下オフセット量として表される。オフセット量が0となる点が、第一および第二の強磁性層の磁化・膜厚積が等しい膜厚となる。
図3に、第一・第二の強磁性層の磁化・膜厚積差を測定した結果を示す。このとき第二の強磁性層の膜厚は2.0nmで一定とした。縦軸は磁化・膜厚積差を示し、横軸は第一の強磁性層の膜厚を示す。この図におけるx切片、すなわち磁化・膜厚積差が0となる2.12nmを、実施例1における第一の強磁性層の膜厚に設定した。
図4に、図1の構成で形成した実施例1の磁気抵抗効果膜について、中間層膜厚を変化させた際のHintの変化挙動を示す。縦軸に示したHintの値は、横軸に示したCu膜厚によって変化し、特にHintが0となるCu膜厚は1.9nm近傍と2.3nm近傍である。Cu膜厚が比較的厚い領域では膜厚に対するHintの変化が比較的緩やかであることから、成膜制御性の観点から考えてもCu膜厚を2.3nm近傍に設定することが望ましい。特に回転角度検出装置に適用する場合、Hintの変動は角度誤差に直接影響することから、膜厚に対してHintの変動は少ないほうが好ましい。
図5に、図1の構成で形成した実施例1の磁気抵抗効果膜のMR曲線を、4端子法で測定した結果を示す。横軸は測定磁界であり、縦軸はMR比である。磁気抵抗効果膜に印加する測定磁界を負から正の方向に変えていくと、磁界0近傍で磁気抵抗効果膜の抵抗変化が見られることがわかる。これは反強磁性層で固定層の一方向異方性を付与するスピンバルブ膜と同様のMR曲線である。
図6及び7に、保護層材料が夫々異なる図1記載の磁気抵抗効果膜のMR曲線を示す。比較例の保護層材料はTaである。本発明の実施例ではRuを用いている。成膜直後(as depo)でのMR比は夫々10.5%と9.6%を示しているが、温度を上げて熱処理したところ、Ta保護層を用いた場合は310℃の処理でスピンバルブ動作が劣化しており、MR比が急激に低下していることがわかる。320℃の熱処理を施した後ではMR比が4%以下にまで低下しており、また0磁界近傍での抵抗変化の挙動に異常が生じている。すなわち、負磁界を印加しても磁気抵抗が変化していることから、固定層の一方向異方性が劣化し、固定層磁化方向の一部が外部磁界とともに変化した結果、スピンバルブ動作が得られなくなっていると考えられる。一方、本発明であるRu保護層を用いた場合、熱処理温度の増加に伴ってMR比は若干低下する傾向が見られるものの、その値は約9%であり、Ta保護層の場合と比較しても耐熱性が著しく向上していることが分かる。
図8は図6及び7で得られたMR曲線から算出したMR比及びHintの熱処理温度依存性を纏めたものである。これらの図からも明らかなように、Ru保護層を用いることで熱処理によるMR比の低下を十分低減できた。さらに、Hintは初期値(約160A/m(2Oe))からほとんど変化していないことも明らかである。
TaはRuと比較して酸化しやすく、膜表面側から数nmにわたって酸化物層を形成する。この酸化Ta層は不動態であることから、ウェハプロセスにおける薬液浸漬などのダメージから磁気抵抗効果膜を保護する点で有用とされている。しかしながらセルフピン型SVGMR膜においては、その不動態によって成膜直後の状態から応力が変化することとなり、成膜後に印加される熱プロセスで自由層/中間層界面や中間層/固定層界面に歪が生じ、その結果としてスピンバルブ動作を劣化させる。一方、RuはTaと比較して酸化しにくいため不動態を作らず、高い熱エネルギーに対して安定であるため、熱プロセス後でも応力変化を生じず、成膜直後の状態とほとんど変わらないスピンバルブ動作が得られることとなる。
以上述べたように、Ru保護層を用いることで外部温度変化による特性変化が小さい磁気抵抗効果膜を得ることができた。
図9は本発明に係る回転角度検出装置の構成を示す。該装置は後述する磁気センサ21と、径方向にNS2極に着磁した円盤状の永久磁石23とを対向して配置した。磁石取り付け冶具24はシャフト24b(回転体)と機械的に接続され、永久磁石23の回転に伴い漏洩磁界の分布が変化する。図9中、1点鎖線は回転中心軸に相当する。永久磁石23と磁気センサ21間の実線の矢印22は磁力線を表わす。この構成によって、磁気抵抗効果素子面内方向の磁界変化を磁気センサで検出した。磁気センサ21及びシャフト24bを支持するフレームの図示は省略した。
磁気センサ21は、磁気抵抗効果膜をパターニングして形成した磁気抵抗効果素子をブリッジ状に接続することで構成した。基体上に形成された磁気抵抗効果膜は、フォトリソグラフィーの手法を用いて素子パターンの形状に加工される。この基体の面は磁界センサ21中で回転中心軸と直交する。成膜時に着磁方向を夫々90°異なる方向に設定することで、方向の異なる4種類の磁気抵抗効果素子を同一ウェハ上に形成した。
図10は磁気抵抗効果素子を構成する、パターニングした磁気抵抗効果膜をブリッジ接続した回路図を示している。この回路は磁気センサ21中に形成したものである。太い矢印の方向は固定層の磁化方向を表す。磁気抵抗効果素子31a〜31dのうち、磁気抵抗効果素子31a及び31bを接続し、磁気抵抗効果素子31c及び31dを接続してホイートストンブリッジを構成した。ここで、磁気抵抗効果素子31a及び31dのピン方向が同一で(基準軸に対して0°方向)、磁気抵抗効果素子31b及び31cのピン方向が同一(基準軸に対して180°方向)である。所定の電源電圧Vccを印加することで中点電位Vx1及びVx2を検出した。これらの対を90°回転させて形成した磁気抵抗効果素子32a〜32dを用いて、同様のホイートストンブリッジを構成し、中点電位Vy1及びVy2を検出した。それぞれの中点電位から出力電圧Vx,Vyを得た。図9に示した永久磁石23が回転して正弦波状の磁界変化が生じると、図11で示すように出力電圧Vx及びVyは夫々サイン波,コサイン波の関係になった。これらの信号から逆正接(tan−1)演算を行うことで外部磁界角度θcalcを得ることができた。この外部磁界角度θcalcは、永久磁石23の回転角度θappと同一となることが望ましいが、磁気抵抗効果素子に起因する信号歪が発生すると、必ずしも同一とはならない。図11の外部磁界角度θはθappに相当する。
図12はHintによる角度誤差の変動をシミュレーションにより算出したグラフである。便宜的に、図10で示した磁気抵抗効果素子31a〜31dを、電圧Vxを出力するXブリッジと表し、同様に磁気抵抗効果素子32a〜32dをYブリッジと表す。横軸はYブリッジ内、すなわち素子32a,32dと32b,32cとのHintの差分を示す。縦軸は素子出力から算出した角度θcalcと外部磁界角度θappの差分、すなわち検出角度誤差を示す。グラフの原点から外側に離れるほど、X−Yブリッジ間のHintの差分が大きいことになり、角度誤差が増加していることが分かる。
図13には素子間にHintの差分がない条件で、Hintの値を有限値に設定して角度誤差シミュレーションを行った結果を示す。Hintの増加によって角度誤差は増加する傾向がみられることから、Hintは極力0に近い値、望ましくは±400A/m(±5Oe)の範囲内に設定する必要がある。またこの結果は温度変化によってHintの絶対値が増加しても角度誤差が増加することを意味している。
MR比の変動も角度誤差に大きく影響を及ぼすことがシミュレーションからわかっている。磁気センサを構成する磁気抵抗効果素子がたとえ同じ抵抗値で作製されたとしても、MR比は素子抵抗変化の絶対値に直接影響するため、センサとして使用する際には出力電圧の変動として現れる。
このように、磁気抵抗効果膜のMR比とHintは検出角度精度に大きく影響するため、これらのパラメータの温度依存性を低減することは回転角度検出装置の精度を向上することになる。
本発明で得られた磁気抵抗効果膜を用いた磁気センサを適用し、図10で示した回転角度検出装置を構成した。本発明で得られた磁気抵抗効果膜は、MR比が大きいため印加電圧に対して十分大きな出力電圧を得ることができ、−40〜150℃の温度範囲において出力電圧の変動が小さい磁気センサを作製できる。さらに磁気抵抗効果膜のHintの変動が小さいため、検出角度誤差の温度依存性も十分小さくできる。
したがって本発明の磁気抵抗効果膜を用いることで、感度の高い磁気抵抗効果素子と磁気センサを得ることができ、特性の温度依存性を十分に低減できた高精度の回転角度検出装置を得ることができた。
磁気抵抗効果膜の構成を示す断面図である。 磁気抵抗効果膜の別の構成を示す断面図である。 固定層を構成する強磁性層の磁化・膜厚積差と固定層を構成する第一強磁性層膜厚との関係を示すグラフである。 中間層膜厚によるHintの変化挙動を示すグラフである。 図1の磁気抵抗効果膜のMR曲線を示すグラフである。 磁気抵抗効果膜のMR曲線の温度依存性を示すグラフである。 磁気抵抗効果膜のMR曲線の温度依存性を示すグラフである。 磁気抵抗効果膜のMR比及びHintの温度依存性を示すグラフである。 回転角度検出装置の正面図を示す。 磁気センサを構成する磁気抵抗効果素子をブリッジ接続した回路図を示す。 磁気センサの出力電圧波形を示すグラフである。 磁気抵抗効果素子のHintによる角度誤差変化をシミュレーションにより算出したグラフである。 磁気抵抗効果素子のHintによる角度誤差変化をシミュレーションにより算出したグラフである。
符号の説明
10:基体
11:下地層
12:固定層
13:中間層
14:自由層
15:保護層
121:第一の強磁性層
122:反平行結合層
123:第二の強磁性層
141:第一の強磁性層
142:第二の強磁性層
21:磁気センサ
22:磁力線
23:永久磁石
24:磁石取り付け冶具
24b:シャフト
31a〜31d,32a〜32d:磁気抵抗効果素子

Claims (8)

  1. 一方向の磁気異方性を有する固定層と、磁化方向が外部磁界の方向に回転する自由層と、前記固定層と前記自由層に挟まれた中間層と、前記自由層の上層に形成される保護層とを有するスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜において、
    基体上に固定層・中間層・自由層・保護層の順で形成され、
    前記固定層が、CoとFeの合金である第一の強磁性層と、CoとFeの合金である第二の強磁性層と、前記二つの強磁性層の磁化方向を反平行に結合させる第一の非磁性層で構成され、
    前記固定層の二つの強磁性層において磁化・膜厚積が等しく、
    前記保護層がRuを主成分とする第二の非磁性層であることを特徴とする磁気抵抗効果膜。
  2. 前記自由層と前記保護層の間に電子反射層を含むことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果膜。
  3. 前記保護層が2つ以上の非磁性層で構成されており、前記自由層と接する側の非磁性層の主成分がRuであることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気抵抗効果膜。
  4. 一方向の磁気異方性を有する固定層と、磁化方向が外部磁界によって回転する自由層と、前記固定層と前記自由層に挟まれた中間層と、前記固定層の上層に形成される保護層とを有するスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜において、
    基体上に自由層・中間層・固定層・保護層の順で形成され、
    前記固定層が、CoとFeの合金である第一の強磁性層と、CoとFeの合金である第二の強磁性層と、前記二つの強磁性層の磁化方向を反平行に結合させる第一の非磁性層で構成され、
    前記固定層の二つの強磁性層において磁化・膜厚積が等しく、
    前記保護層がRuを主成分とする第二の非磁性層であることを特徴とする磁気抵抗効果膜。
  5. 前記保護層が2つ以上の非磁性層で構成され、前記固定層と接する側の非磁性層の主成分がRuであることを特徴とする請求項4記載の磁気抵抗効果膜。
  6. 前記保護層において、磁性層と接する側の非磁性層の成分がRu、Rh,Pd,Os,Ir,Ptのうちの1種もしくは2種以上の元素で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気抵抗効果膜。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気抵抗効果膜を、少なくとも4以上の偶数個用いて作製した磁気抵抗効果素子をブリッジ状に接続し、前記磁気抵抗効果素子のピン止め方向が夫々90°ずつ異なることを特徴とする磁気センサ。
  8. 請求項7記載の磁気センサと、前記磁気抵抗効果素子に磁界を与える磁石とを備える回転角度検出装置。
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