JPH0590646A - サーモパイル型赤外線センサおよびその製造方法 - Google Patents

サーモパイル型赤外線センサおよびその製造方法

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JPH0590646A
JPH0590646A JP4060915A JP6091592A JPH0590646A JP H0590646 A JPH0590646 A JP H0590646A JP 4060915 A JP4060915 A JP 4060915A JP 6091592 A JP6091592 A JP 6091592A JP H0590646 A JPH0590646 A JP H0590646A
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thin film
thermopile
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Shigeru Watanabe
渡辺  滋
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板1に設けるピット部4と、この基板に設
ける下絶縁膜51と、この下絶縁膜上でかつ基板のヒー
トシンク2に設ける薄膜サーミスタ3と、この薄膜サー
ミスタ上に設ける櫛形のサーミスタ電極31と、冷接点
部71と温接点部72とを有するサーモパイル70とを
備えるサーモパイル型赤外線センサ、およびその製造方
法。 【効果】 サーモパイル型赤外線センサに冷接点温度を
測るための薄膜サーミスタを搭載することができ、冷接
点部の温度がいかに変わろうと常に正確な冷接点温度を
測定できるため、高感度で小型なセンサを得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーモパイル型赤外線セ
ンサの構造、およびこの構造を形成するための製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】サーモパイル型赤外線センサとして、た
とえば特開昭61−259580号公報に記載のものが
ある。この公報に記載のサーモパイル型赤外線センサの
従来技術における構造を、図15および図16を用いて
説明する。図15は、従来のサーモパイル型赤外線セン
サの構造を示す平面図であり、図16はその断面図であ
る。以下図15と図16とを交互に参照して説明する。
【0003】図15と図16とに示すように、基板1上
に、異種の金属からなる熱電対7が複数個直列に接続し
た構造のサーモパイル70を、その温接点部72が基板
1中心付近に、冷接点部71が基板1周辺部になるよう
に配置し、サーモパイル70の上には、黒体用絶縁膜5
5が覆っている。この黒体用絶縁膜55の上には、サー
モパイル70の温接点部72上で、かつ冷接点部71上
にかからないように黒体9が配設される。基板1の裏側
またはおもて側の冷接点部71の付近には、基準温度、
すなわち冷接点部71の温度を測定するための温度検出
素子である薄膜サーミスタ3が設置される。
【0004】この公報記載の構造のサーモパイル型赤外
線センサにおいて、測定物から赤外線の入射があると、
黒体9がこの赤外線を吸収し、サーモパイル70の温接
点部72の温度が上昇し、温接点部72と冷接点部71
との間に温度差を生じ、これによって熱電対7にそれぞ
れ熱起電力が生じる。サーモパイル70には、これらの
熱電対7の熱起電力が足し合わされ、サーモパイル引き
出し電極75から出力を取り出すことができる。この場
合、基準温度となる冷接点部71の温度を薄膜サーミス
タ3によって測定することによって、測定物の赤外線量
を正確に測定でき、したがって測定物の温度を測定する
ことができる。また、バルク型のサーミスタなどで基準
温度を測定する方法と違い、直接冷接点部71の温度を
測定できるため、高感度で小型なサーモパイル型赤外線
センサを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に記載の構成において、温度検出素子の一例として薄
膜サーミスタを挙げているが、温度検出素子の具体的構
成、また、温度検出素子の電極形状や電極の引き出し方
法、あるいは温度検出素子の保護方法などが明示されて
おらず、比較的高抵抗でかつ不安定な、金属酸化物から
なる薄膜サーミスタなどを温度検出素子として用いるこ
とは困難である。
【0006】そこで本発明の目的は、上記課題を解決し
て、冷接点温度を測定するための薄膜サーミスタを設置
したサーモパイル型赤外線センサの構造と、その製造方
法とを示し、高感度で小型なサーモパイル型赤外線セン
サを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明においては、下記記載の構造と製造方法とを採用
する。
【0008】本発明のサーモパイル型赤外線センサの構
造は、基板に設けるピット部と、この基板に設ける下絶
縁膜と、この下絶縁膜上で、かつ基板のヒートシンクに
設ける薄膜サーミスタと、この薄膜サーミスタ上に設け
る櫛型の形状を有する薄膜サーミスタ電極と、冷接点部
と温接点部とを有するサーモパイルとを有する。
【0009】本発明のサーモパイル型赤外線センサの構
造は、基板に設けるピット部と、基板のヒートシンク上
に設ける薄膜サーミスタと、この薄膜サーミスタのおも
て面に設ける上サーミスタ電極および薄膜サーミスタの
うら面に設ける下サーミスタ電極と、基板上および薄膜
サーミスタ上に設けるダイアフラム用絶縁膜と、冷接点
部と温接点部とを有するサーモパイルとを有する。
【0010】本発明のサーモパイル型赤外線センサの製
造方法は、基板のおもて面に下絶縁膜を形成し、さらに
この下絶縁膜上に薄膜サーミスタ材料を形成し、フォト
エッチングによりこの薄膜サーミスタ材料をパターニン
グして薄膜サーミスタを形成し、さらに全面にサーミス
タ電極材料を形成し、フォトエッチングによりこのサー
ミスタ電極材料をパターニングし、サーミスタ電極を形
成する工程と、基板のおもて面に上絶縁膜を形成し、フ
ォトエッチングによりこの上絶縁膜にスルーホールを形
成する工程と、基板のおもて面にサーモパイル引き出し
電極を形成し、熱電対を形成する工程と、基板をエッチ
ングしてピット部を形成する工程とを有する。
【0011】本発明のサーモパイル型赤外線センサの製
造方法は、基板のおもて面に下サーミスタ電極材料を形
成し、フォトエッチングによりこの下サーミスタ電極材
料をエッチングし、下サーミスタ電極を形成する工程
と、この下サーミスタ電極上に薄膜サーミスタ材料を形
成し、フォトエッチングにより薄膜サーミスタ材料をエ
ッチングし、薄膜サーミスタを形成する工程と、この薄
膜サーミスタ上に上サーミスタ電極材料を形成し、フォ
トエッチングにより上サーミスタ電極材料をエッチング
し、上サーミスタ電極を形成する工程と、基板のおもて
面の全面にダイアフラム用絶縁膜を形成し、フォトエッ
チングによりこのダイアフラム用絶縁膜にスルーホール
を形成する工程と、基板のおもて面にサーモパイル引き
出し電極を形成し、熱電対を形成する工程と、基板をエ
ッチングしてピット部を形成する工程とを有する。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。まず本発明の第1の実施例を、図1、図2、図3、
図4、図5、図6および図7を用いて説明する。図1は
本発明におけるサーモパイル型赤外線センサの構造を示
す平面図であり、図2はこの断面を示す断面図である。
さらに、図3、図4、図5、図6、および図7は、サー
モパイル型赤外線センサの製造方法を工程順に示す断面
図である。
【0013】本発明によるサーモパイル型赤外線センサ
の構造を、図1および図2を用いて説明する。
【0014】基板1のおもて面に下絶縁膜51を被覆
し、さらにこの下絶縁膜51上の冷接点部71の付近に
薄膜サーミスタ3を設置する。この薄膜サーミスタ3上
に櫛形の形状を持つサーミスタ電極31を設け、これら
薄膜サーミスタ3、サーミスタ電極31、および下絶縁
膜51の上部を上絶縁膜53で被覆する。サーミスタ電
極31のサーミスタ電極引き出し部の上絶縁膜53にス
ルーホール32を形成する。
【0015】したがって薄膜サーミスタ3は、上絶縁膜
53およびサーミスタ電極31により保護されている。
下絶縁膜51および上絶縁膜53は、基板1の裏側から
形成したピット部4の領域ではダイアフラム6を形成し
ている。さらにピット部4を形成していない基板1上で
は、下絶縁膜51と上絶縁膜53とは基板1とともにヒ
ートシンク2を形成している。
【0016】上絶縁膜53の上には、異種金属からなる
熱電対7が複数個直列に接続しサーモパイル70を形成
する。サーモパイル70の冷接点部71をヒートシンク
2上に、温接点部72をダイアフラム6上に配置する。
【0017】さらに、上絶縁膜53上には、サーモパイ
ル70の出力をとるためのサーモパイル引き出し電極7
5を配置する。
【0018】また、出力を向上させるために、サーモパ
イル70の上に、黒体用絶縁膜55を被覆し、赤外線吸
収体である黒体9をダイアフラム6と同じ大きさか若干
小さめに設置する。
【0019】ただし、サーモパイル70の温接点部72
で直接赤外線を吸収できる構造の場合は、黒体9およ
び、黒体用絶縁膜55は不要となる。
【0020】さらに、黒体9が絶縁性である場合、また
は黒体9がそれぞれの熱電対7の温接点部72のみ配置
され、それぞれの温接点部72どおしが黒体9によって
短絡していない場合には、黒体用絶縁膜55がなくても
良い。
【0021】この図1と図2に示す構造のサーモパイル
型赤外線センサにおいて、測定物から発せられる赤外線
をサーモパイル70の温接点部72、または黒体9が受
光することによりダイアフラム6の温度が上昇し、サー
モパイル70の温接点部72と冷接点部71との間に温
度差が生じる。
【0022】この温度差によりサーモパイル70に熱起
電力が生じサーモパイル70の出力電圧をサーモパイル
引き出し電極75から取り出し、この時同時に冷接点部
71の温度を薄膜サーミスタ3の抵抗値として測定し
て、入射した赤外線量を正確に測定し、測定物の温度を
正確に測ることができる。
【0023】つぎに、本発明によるサーモパイル型赤外
線センサの製造方法を図1、図2、図3、図4、図5、
図6、および図7を用いて説明する。図1、および図2
は、完成した状態を示し、図3、図4、図5、図6、図
7は製造する工程の途中段階を順番に示す断面図であ
る。
【0024】まず、図3を用いて説明する。基板1とし
ては(100)面配向したシリコンウェハーを用い、こ
の基板1の裏面にはピット部4を形成するためのマスク
用絶縁膜50として、金などの金属、あるいは各種酸化
物、各種窒化物などのアルカリに不溶な膜を厚さ200
nm程度真空蒸着法により形成し、通常のフォトエッチ
ング技術を用いてピット部4の非形成領域にマスク用絶
縁膜50を形成するようにパターニングする。
【0025】基板1のおもて面側には、下絶縁膜51と
して、プラズマCVD法により形成する窒化シリコン膜
を約1000nmの膜厚で形成し、さらにこの窒化シリ
コン膜上にイオンプレーティング法により酸化シリコン
膜を膜厚2000nm程度形成する。
【0026】この下絶縁膜51は、応力緩和あるいは機
械的強度などを考慮して、多層膜としているが、単層膜
でも構わないし、作成方法、膜厚についても変更は可能
である。
【0027】なお、下絶縁膜51とマスク用絶縁膜50
とを同一材料で構成して同時に作成する方法としては、
下絶縁膜51となる窒化シリコン膜を基板1のおもて面
と裏面との両面に、プラズマCVD法により同時形成し
て、裏面にも形成する窒化シリコン膜をマスク用絶縁膜
50として用いることも可能となる。
【0028】この下絶縁膜51上に、マンガン(Mn)
およびニッケル(Ni)の金属、あるいは酸化物のター
ゲットを用い、薄膜サーミスタ3をスパッタリング法に
よって約500nmの厚さで形成する。
【0029】この薄膜サーミスタ3の形成条件として
は、基板温度150℃、ターゲット組成をMn40%,
Ni60%とし、10%の酸素を添加したアルゴンガス
雰囲気で、高周波パワーを約200Wで作成すると、サ
ーミスタの温度−抵抗特性を示すB値が、約3000と
いう値が得られる。
【0030】もちろん、MnとNiの組成や、作成方法
を変えたり、他の物質を使用したりすれば、所望の性
質、すなわち抵抗率とB値を示す薄膜サーミスタ3を得
ることができる。
【0031】その後、この薄膜サーミスタ3上の全面
に、感光性樹脂を形成し、所定のフォトマスクを用いて
露光し、現像処理を行い、感光性樹脂をパターニング
し、その後この感光性樹脂をエッチングのマスクとして
薄膜サーミスタ3をエッチングする、いわゆるフォトエ
ッチング技術により、薄膜サーミスタ3をパターニング
する。
【0032】薄膜サーミスタ3のエッチャントとして
は、希塩酸と過酸化水素水との混合溶液を温度50℃程
度に加熱したものを用いる。
【0033】つぎにサーミスタ電極31として、金(A
u)を厚さ約200nm程度真空蒸着法により形成す
る。このとき、サーミスタ電極31の金と、薄膜サーミ
スタ3との密着性を向上させるための密着層として、ク
ロム(Cr)などを用いると良い。
【0034】その後、金およびクロムをフォトエッチン
グ技術によりサーミスタ電極31として、櫛形にパター
ニングする。このサーミスタ電極31の平面形状は、図
1に示す。それぞれ対向する櫛形のサーミスタ電極31
の反対側は、サーミスタ電極引き出し部となる。
【0035】相対する櫛形の2つのサーミスタ電極31
間の距離は、本実施例では、薄膜サーミスタ3の抵抗値
を約50kΩに設定するため10000nm程度とする
が、得たい抵抗値により、両サーミスタ電極31間の距
離を調整する。
【0036】つぎに図4を用いて説明する。その後全面
に、上絶縁膜53として窒化シリコン膜を約1000n
mの膜厚で形成する。この上絶縁膜53の形成は、薄膜
サーミスタ3およびサーミスタ電極31の段差部分にも
上絶縁膜53が段差被膜性良く形成できるように、プラ
ズマCVD法などによって作成すると良い。
【0037】その後、フォトエッチング技術により、サ
ーミスタ電極引き出し部の上絶縁膜53に、弗化水素酸
をエッチング液としスルーホール32を設ける。このス
ルーホール32からサーミスタの抵抗を測定する端子を
取り出すようにする。
【0038】その後、上絶縁膜53の上にサーモパイル
引き出し電極75として、密着層にクロムを用い、金を
厚さ約200nm真空蒸着法により形成し、フォトエッ
チング技術によりパターン化する。このサーモパイル引
き出し電極75の平面形状を図1に示す。
【0039】ここで、密着層のクロムの膜厚は特に規定
しないが、サーモパイル引き出し電極75のパターニン
グのために金をエッチングする際の、サーミスタ電極3
1をエッチングしないよう、マスクとして可能な程度の
膜厚が良い。
【0040】つぎに図5を用いて説明する。その後、感
光性樹脂を全面に形成し、所定のフォトマスクを用いて
露光し、現像処理を行うことによって感光性樹脂を所定
の形状にパターニングし、その後、全面に金属を真空蒸
着法によって形成し、感光性樹脂を取り除くことによっ
て、感光性樹脂の非形成領域に金属をパターニングす
る、いわゆるリフトオフ法によって、ビスマスおよびア
ンチモンをそれぞれパターニングし、サーモパイル70
を形成する。
【0041】このとき、ビスマスおよびアンチモンの形
成は、どちらを先に形成しても良いが、本実施例では、
アンチモンよりビスマスの方が低融点金属であることを
考慮して、アンチモンを先に形成するものとする。
【0042】このサーモパイル70の温接点部72は、
後に形成するダイアフラム6上に配設して、冷接点部7
1はヒートシンク2上に配設する。サーモパイル70の
平面形状は、図1に示す。
【0043】このとき、ビスマスとアンチモンとのそれ
ぞれの接点の密着性を上げるためには、サーモパイル引
き出し電極75作成時に、金をこのビスマスとアンチモ
ンとの接点にパターニングしておいて、この金を介して
ビスマスとアンチモンとを接続しても良い。このような
構造にしてもサーモパイルの出力特性は変わらない。
【0044】つぎに図6を用いて説明する。その後、シ
リコンからなる基板1の裏面を、マスク用絶縁膜50の
パターンに従って、ヒドラジン水溶液を温度約80℃に
加熱したエッチャントを用いた異方性エッチングにより
エッチングし、ピット部4を作成する。
【0045】この場合、おもて面にある薄膜サーミスタ
3は、上絶縁膜53によって保護されているため変性し
ない。
【0046】ピット部4上にある下絶縁膜51、および
上絶縁膜53によりダイアフラム6を形成し、基板1の
ピット部4が形成されていない領域は、下絶縁膜51お
よび上絶縁膜53などとともにヒートシンク2を形成す
る。
【0047】サーモパイル70の温接点部72と冷接点
部71の温度差を大きくし、出力を向上させる方法とし
ては、図7を用いて説明するように、赤外線吸収体とし
ての黒体9を配置すればよい。
【0048】すなわち、上記工程の後に、金属薄板に所
定の形状の穴をあけたマスクを用いて、基板1のおもて
面にこのマスクを密着させ、真空蒸着法などにより所望
の物質の薄膜をパターニングする、いわゆるマスク蒸着
法により、酸化シリコン膜などの絶縁膜を、黒体用絶縁
膜55として数100nm程度の膜厚に作成する。
【0049】黒体用絶縁膜55の膜厚は、絶縁が保たれ
る限りにおいて、なるべく薄くした方が熱容量が小さく
なり有利である。黒体用絶縁膜55の大きさは、後に述
べる黒体9よりも若干大きめであれば良い。
【0050】ただし、黒体9が絶縁性を有する材料であ
る場合、あるいは黒体9がそれぞれの熱電対7の温接点
のみに独立に配設されるようにパターニングする場合に
は、この黒体用絶縁膜55は形成する必要はない。
【0051】その後、赤外線吸収体である黒体9を、マ
スク蒸着法によって5000nm程度の膜厚で作成す
る。
【0052】本発明では黒体9として、金の微粒子膜を
用いるが、ビスマス、銀、チタン、銅などの金属の微粒
子膜など、赤外線を吸収しやすいものであれば何でも構
わない。
【0053】また、黒体9の膜厚に関しては特に制限は
ないが、黒体9の大きさはサーモパイル70の温接点部
72を覆い、かつダイアフラム6よりも小さいことが望
ましい。黒体9の平面形状は、図1に示す。
【0054】以上の製造方法の実施例では黒体9を形成
する例を示したが、以下に記す理由によって、黒体9お
よび黒体用絶縁膜55の形成は不要となる。すなわち、
サーモパイル70の温接点部72は赤外線を直接吸収
し、この熱吸収量は、黒体9から熱伝導で黒体用絶縁膜
55を介して、温接点部72に伝わる量より若干少ない
が、サーモパイル70での出力は使用上問題ない。
【0055】本発明の第2の実施例を図8、図9、図1
0、図11、図12、図13および図14を用いて説明
する。図8は本発明におけるサーモパイル型赤外線セン
サの構造を示す平面図であり、図9はこの断面を示す断
面図である。また、図10、図11、図12、図13、
および図14は、サーモパイル型赤外線センサの製造方
法を工程順に示す断面図である。
【0056】本発明の第2の実施例におけるサーモパイ
ル型赤外線センサの構造を、図8および図9を用いて説
明する。
【0057】図8と図9に示すように、基板1のおもて
面で冷接点部71の付近に薄膜サーミスタ3を設置す
る。この薄膜サーミスタ3は、ちょうど下サーミスタ電
極33および上サーミスタ電極34とによって挟まれた
構造となっている。
【0058】薄膜サーミスタ3を形成した領域を含む基
板1の全面には、ダイアフラム用絶縁膜52を設け、上
サーミスタ電極34よりも一回り小さい大きさのスルー
ホール32を形成している。したがって薄膜サーミスタ
3は、ダイアフラム用絶縁膜52および上サーミスタ電
極34により保護されている。
【0059】さらにダイアフラム用絶縁膜52は、基板
1の裏側から形成したピット部4の領域では、ダイアフ
ラム6を形成している。
【0060】そして、ダイアフラム用絶縁膜52上に
は、上絶縁膜53上に設けるサーモパイル70と、サー
モパイル引き出し電極75と、黒体用絶縁膜55と、黒
体9とが、第1の実施例と同様な形状で配置している。
【0061】この図8と図9に示す構造のサーモパイル
型赤外線センサにおいても、第1の実施例と同様に薄膜
サーミスタ3が冷接点部71の温度を抵抗値として測定
することで、センサとして測定対象物の赤外線量を正確
に測定することができ、測定物の温度を正確に測ること
ができる。
【0062】つぎに、本発明の第2の実施例におけるサ
ーモパイル型赤外線センサの製造方法を図8、図9、図
10、図11、図12、図13、および図14を用いて
説明する。図8、および図9は、完成した状態を示し、
図10、図11、図12、図13、図14は製造する工
程の途中段階を順番に示す断面図である。
【0063】まず、図10により説明する。基板1とし
ては(100)面配向したシリコンウェハーを用いる。
この基板1の裏面には、ピット部4を形成するためのマ
スク用絶縁膜50として、金などの金属、あるいは各種
酸化物、各種窒化物などのアルカリに不溶な膜を厚さ2
00nm程度真空蒸着法により形成し、通常のフォトエ
ッチング技術を用いてピット部4の非形成領域にマスク
用絶縁膜50を形成するようにパターニングする。
【0064】基板1のおもて面には、まず下サーミスタ
電極用材料として金を用い、厚さ約200nm程度真空
蒸着法により形成する。この時密着層としてクロムを用
いるとなお良い。また基板1の表面には熱酸化膜のよう
な絶縁膜が存在していても問題はない。そして金および
クロムをフォトエッチング技術により、下サーミスタ電
極用材料をパターニングして、下サーミスタ電極33を
形成する。この下サーミスタ電極33の平面形状を図8
に示す。
【0065】つづいて薄膜サーミスタ3となるMn―N
i酸化物膜をスパッタリング法によって約500nmの
厚さで形成する。材料の組成あるいは作製条件は、第1
の実施例で述べたものと同じである。
【0066】このMn―Ni酸化物膜を、フォトエッチ
ング技術を用いて、図8に示すように、すでに形成した
サーミスタ電極33より一回り小さい大きさにパターニ
ングする。なお薄膜サーミスタ3のエッチングは、希塩
酸と過酸化水素水の混合溶液を、温度50℃程度に加熱
したものを用いて行う。
【0067】さらに薄膜サーミスタ3の上には上サーミ
スタ電極34として、密着層にクロムを用い、金を約2
00nm真空蒸着法により形成し、さらにフォトエッチ
ングによりパターニングすることで形成する。この上サ
ーミスタ電極34の平面形状は、図8に示すように、2
つの長方形からなる電極であり、どちらも薄膜サーミス
タ3の外周よりは内側に位置している。
【0068】この分離した2つの上サーミスタ電極34
間に電流を流すと、電流は薄膜サーミスタ3および下サ
ーミスタ電極33を介して流れる。金の抵抗値は薄膜サ
ーミスタ3に比較して非常に小さいため、つまりは薄膜
サーミスタ3の抵抗が測定することができる。
【0069】本実施例では、薄膜サーミスタ3の平面形
状を450×1000μmとし、膜厚はすでに述べたよ
うに500nmとし、さらに2つの上サーミスタ電極3
4の平面形状を400×200μm、上サーミスタ電極
34間の間隔を560μmとした。この結果、抵抗値は
約10kΩとなった。
【0070】ただし薄膜サーミスタ3の膜厚や平面形
状、あるいは上サーミスタ電極34の大きさや間隔など
を変化させることで、抵抗値は任意に調整することがで
きる。
【0071】つぎに図11を用いて説明する。その後全
面にダイアフラム用絶縁膜52として窒化シリコン膜を
約2μmの膜厚で形成する。窒化シリコン膜の作成は、
プラズマCVD法によって行う。
【0072】その後、上サーミスタ電極34上のダイア
フラム用絶縁膜52に、フォトエッチング技術により、
スルーホール32を形成する。このスルーホール32
は、薄膜サーミスタ3の抵抗を測定するための端子を取
り出す領域となり、図8に示すように、上サーミスタ電
極34よりも一回り小さくスルーホール32を形成して
いる。
【0073】その後のサーモパイル型赤外線センサの製
造工程、および製造工程中に形成する領域の形状あるい
は配置は、第1の実施例に示したものと同じである。
【0074】まず密着層にクロムを用いた金によってサ
ーモパイル引き出し電極75を形成する。
【0075】つづいて図12に示すように、ビスマスお
よびアンチモンを真空蒸着法により形成し、さらにフォ
トエッチングによりパターニングし、サーモパイル70
を形成する。
【0076】その後、図13に示すように、基板1の裏
面を、マスク用絶縁膜50のパターンに従って、ヒドラ
ジン溶液中でエッチングし、ピット部4を形成する。こ
のときダイアフラム6を形成するのは、ダイアフラム用
絶縁膜52である。
【0077】そして最後に、酸化シリコンなどの絶縁膜
をマスク蒸着法により形成し、黒体用絶縁膜55を形成
した後、やはりマスク蒸着法によって金の微粒子膜を用
いた黒体9を形成する。
【0078】またさらに、黒体用絶縁膜55および黒体
9は、これらも第1の実施例と同様に形成しない場合も
ある。
【0079】以上説明した第1の実施例および第2の実
施例においては、基板、絶縁層、薄膜サーミスタ、熱電
対、電極、黒体、エッチャントなどに具体的な物質名を
例として挙げたが、それぞれの目的に合えば、他の物質
を用いても良いことは明らかである。
【0080】たとえば、基板1には、シリコンの他に、
ガラス、マイカ、セラミックスなどが適用できる。
【0081】また、下絶縁膜51、上絶縁膜53、ダイ
アフラム用絶縁膜52などの絶縁膜には、窒化シリコ
ン、酸化シリコン、アルミナ、酸化タンタル、弗化カル
シウムなどの、各種金属の窒化物、酸化物、弗化物など
や、有機膜など絶縁性を示すものであれば何でも構わな
い。
【0082】薄膜サーミスタ3は、マンガンとニッケル
の複合酸化物を例として挙げたが、他に鉄、コバルト、
クロムなどを含む2元、3元、4元などの複合酸化物の
一般的なサーミスタ材料ならば、何でも構わない。また
さらに、炭化珪素などでも薄膜サーミスタ3として使用
できる。
【0083】さらに、熱電対7の材料には、ビスマスと
アンチモンを例に挙げたが、それぞれにテルルなどを合
金化させた材料でも代用できる。
【0084】またさらに、サーミスタ電極31や、上サ
ーミスタ電極34や、下サーミスタ電極33や、サーモ
パイル引きだし電極75などの電極材料には、金のほか
に、銀、銅、アルミニウムなどの金属やその合金、IT
O(酸化インジウムスズ)など、何でも構わない。
【0085】また、黒体9は金の他に、銀、銅、ビスマ
ス、アルミニウムなどの金属やその酸化物などの微粒子
で、赤外線を吸収するものであれば何でも構わない。
【0086】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、サーモパ
イル型赤外線センサに、冷接点温度を測定するための薄
膜サーミスタを搭載することができ、高抵抗でかつ不安
定な薄膜サーミスタを用いても、高感度なサーモパイル
型赤外線センサを得ることができる。
【0087】さらに、冷接点温度がいかに変わろうと、
常に正確な冷接点温度を測定できるために、赤外線量測
定時に冷接点の温度を変動させないように熱容量を大き
くするなどの工夫する必要がなくなり、小型化が可能と
なる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの構造を示す平面図である。
【図2】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの構造を示す断面図である。
【図3】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明における第1の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明における第2の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの構造を示す平面図である。
【図9】本発明における第2の実施例のサーモパイル型
赤外線センサの構造を示す断面図である。
【図10】本発明における第2の実施例のサーモパイル
型赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図11】本発明における第2の実施例のサーモパイル
型赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明における第2の実施例のサーモパイル
型赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明における第2の実施例のサーモパイル
型赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図14】本発明における第2の実施例のサーモパイル
型赤外線センサの製造方法を示す断面図である。
【図15】従来のサーモパイル型赤外線センサの構造を
示す平面図である。
【図16】従来のサーモパイル型赤外線センサの構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 3 薄膜サーミスタ 6 ダイアフラム 7 熱電対 31 サーミスタ電極 32 スルーホール 33 下サーミスタ電極 34 上サーミスタ電極 51 下絶縁膜 52 ダイアフラム用絶縁膜 53 上絶縁膜 70 サーモパイル 71 冷接点部 72 温接点部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けるピット部と、該基板に設け
    る下絶縁膜と、該下絶縁膜上で、かつ前記基板のヒート
    シンクに設ける薄膜サーミスタと、該薄膜サーミスタ上
    に設ける櫛形の形状を有するサーミスタ電極と、冷接点
    部と温接点部とを有するサーモパイルとを有することを
    特徴とするサーモパイル型赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 基板に設けるピット部と、該基板のヒー
    トシンク上に設ける薄膜サーミスタと、該薄膜サーミス
    タのおもて面に設ける上サーミスタ電極および前記薄膜
    サーミスタのうら面に設ける下サーミスタ電極と、前記
    基板上および薄膜サーミスタ上に設けるダイアフラム用
    絶縁膜と、冷接点部と温接点部とを有するサーモパイル
    とを有することを特徴とするサーモパイル型赤外線セン
    サ。
  3. 【請求項3】 基板のおもて面に下絶縁膜を形成し、さ
    らに該下絶縁膜上に薄膜サーミスタ材料を形成し、フォ
    トエッチングにより該薄膜サーミスタ材料をパターニン
    グして薄膜サーミスタを形成し、さらに該薄膜サーミス
    タ上にサーミスタ電極材料を形成し、フォトエッチング
    により該サーミスタ電極材料をパターニングし、サーミ
    スタ電極を形成する工程と、該基板のおもて面に上絶縁
    膜を形成し、フォトエッチングにより該上絶縁膜にスル
    ーホールを形成する工程と、前記基板のおもて面にサー
    モパイル引き出し電極を形成し、熱電対を形成する工程
    と、前記基板をエッチングしてピット部を形成する工程
    とを有することを特徴とするサーモパイル型赤外線セン
    サの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板のおもて面に下サーミスタ電極材料
    を形成し、フォトエッチングにより該下サーミスタ電極
    材料をエッチングし、下サーミスタ電極を形成する工程
    と、該下サーミスタ電極上に薄膜サーミスタ材料を形成
    し、フォトエッチングにより該薄膜サーミスタ材料をエ
    ッチングし、薄膜サーミスタを形成する工程と、該薄膜
    サーミスタ上に上サーミスタ電極材料を形成し、フォト
    エッチングにより該上サーミスタ電極材料をエッチング
    し、上サーミスタ電極を形成する工程と、前記基板のお
    もて面の全面にダイアフラム用絶縁膜を形成し、フォト
    エッチングにより該ダイアフラム用絶縁膜にスルーホー
    ルを形成する工程と、前記基板のおもて面にサーモパイ
    ル引き出し電極を形成し、熱電対を形成する工程と、前
    記基板をエッチングしてピット部を形成する工程とを有
    することを特徴とするサーモパイル型赤外線センサの製
    造方法。
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