JP2000131147A - 赤外線センサ - Google Patents

赤外線センサ

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JP2000131147A
JP2000131147A JP10302567A JP30256798A JP2000131147A JP 2000131147 A JP2000131147 A JP 2000131147A JP 10302567 A JP10302567 A JP 10302567A JP 30256798 A JP30256798 A JP 30256798A JP 2000131147 A JP2000131147 A JP 2000131147A
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Japan
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insulating film
thermopile
infrared sensor
thin film
diaphragm
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JP10302567A
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Kensho Nagatomo
憲昭 長友
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/12Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using thermoelectric elements, e.g. thermocouples
    • G01J5/14Electrical features thereof
    • G01J5/16Arrangements with respect to the cold junction; Compensating influence of ambient temperature or other variables

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度、高速熱応答性、高精度であり、赤外
線が斜めに入射した場合においても、サーモパイル冷接
点部温度を正確に測定することが可能であり小型化可能
で量産性に優れた赤外線センサを提供する。 【解決手段】 このサーモパイル型赤外線センサは、半
導体基板1と、該半導体基板1の一方の表面に設けた下
絶縁膜2と、該下絶縁膜2を残すように該半導体基板の
一部を除去することにより形成されたピット3及び該ピ
ット3を覆っている該下絶縁膜2よりなるダイヤフラム
4と、該ダイヤフラム4上に形成されたサーモパイル8
と、上絶縁膜9と、該上絶縁膜9に形成した薄膜サーミ
スタ10と、該薄膜サーミスタ10上に形成した櫛形電
極11とを有する。サーモパイル8の冷接点はヒートシ
ンク5上に位置している。薄膜サーミスタ10はダイヤ
フラム4を取り囲むように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被測定物体の温度を
非接触で検知する赤外線センサに係り、特に、体温計測
等の放射温度計測に用いられるサーモパイル型の赤外線
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】サーモパイル型の赤外線センサは、半導
体基板上に絶縁薄膜を形成し、その絶縁薄膜上に異種の
金属あるいは半導体からなる熱電対が複数個直列に接続
した構造を有する。このサーモパイル型の赤外線センサ
においては、温接点部が基板中心付近に、冷接点部が基
板周辺部に配置されている。また、この温接点部がある
絶縁薄膜の下側の半導体基板層を孔状に除去し、該絶縁
膜よりなるダイヤフラムを形成している。
【0003】受光部たる温接点に赤外線が入射すると温
接点の温度が上昇し、冷接点部との間に温度差を生じ、
ゼーベック効果により熱起電力が生じる。この熱起電力
によって赤外線が検出される。この場合、基準温度とな
る冷接点部の温度を測定し、温度補償を行うことによっ
て、被測定物体の赤外線量を正確に測定でき、被測定物
体の温度を非接触で測定することができる。
【0004】通常は、サーミスタ等の温度検出器をサー
モパイル型の赤外線センサのパッケージに接着させて温
度を測定し、温度補償を行っている。しかし、得られた
温度はサーモパイルの冷接点部の実際の温度と異なり、
正確な温度補償が行われない問題点があった。また、サ
ーモパイルと別に温度素子を設けるために部品点数を多
く必要とし、取り付け等が煩雑であった。
【0005】特開平5−90646号公報には、半導体
基板上に絶縁膜を形成し、その絶縁膜上にサーモパイル
と薄膜サーミスタを並べて形成した赤外線センサが記載
されている。かかる赤外線センサであれば、冷接点の温
度を従来よりも高精度に測定でき、高感度で小型なサー
モパイル型の赤外線センサが提供される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】I.上記特開平5−9
0646号公報記載の赤外線センサにおいては、斜めに
赤外線が入射するとサーミスタによる冷接点部間の検出
温度に誤差が生じ、温度補償の誤差が大きくなることが
ある。
【0007】本発明は、温度補償誤差が小さく、きわめ
て高精度の温度測定を行うことができる赤外線センサを
提供することを第1の目的とする。
【0008】II.上記特開平5−90646号公報の赤
外線センサにあっては、サーモパイルの冷接点部と温度
補償用薄膜サーミスタは同一基板上のヒートシンク部に
配置されているので、冷接点部とサーミスタの熱容量は
同容量であり、周囲温度が急激に変化した場合でも、冷
接点部と薄膜サーミスタは熱応答性が等しい。しかしな
がら、サーモパイルの温接点はダイヤフラム部であり、
冷接点はヒートシンク部となっているため、周囲温度が
安定している場合には、冷接点温度を正確に計測するこ
とができ、被測定物の温度を高精度に測定することがで
きるが、周囲温度が急激に変化した場合、温接点部と冷
接点部の熱容量が異なるために、温接点部と冷接点部の
周囲温度に対する熱応答性に違いが生じ、被測定物体の
温度を正確に測定することが困難である。
【0009】本発明は、周囲温度が急激に変化した場合
でも、被測定物体の温度を正確に測定することができる
赤外線センサを提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)の赤
外線センサは、半導体基板と、該半導体基板の表面に設
けた下絶縁膜と、該下絶縁膜を残すようにして該基板の
中央部の半導体基板層を孔状に除去して設けたピット
と、該ピットを覆っている前記絶縁膜よりなるダイヤフ
ラムと、基板周辺部のヒートシンク部と、該ヒートシン
ク部の該下絶縁膜上に冷接点を有し、該ダイヤフラム上
に温接点を有する複数の熱電対からなるサーモパイル
と、該サーモパイル上に設けた上絶縁膜と、該上絶縁膜
の冷接点部の上にダイヤフラムを囲むように設けた薄膜
サーミスタとを有するものである。
【0011】かかる赤外線センサにあっては、サーモパ
イルを載せたダイヤフラムを囲むように薄膜サーミスタ
を配置しているので、赤外線が斜めに入射しても冷接点
部の検出温度の誤差を小さくし、温度補償の誤差を小さ
くすることができる。
【0012】本発明(請求項2)の赤外線センサは、半
導体基板と、該半導体基板の表面に設けた下絶縁膜と、
該下絶縁膜を残すようにして該基板中央部及び周辺部下
の半導体基板層を孔状に除去して設けたピットと、該ピ
ットを覆っている前記絶縁膜からなるダイヤフラムと、
該基板中央部のダイヤフラム上に温接点を有し、基板周
辺部のダイヤフラム上に冷接点を有する複数の熱電対か
らなるサーモパイルと、該サーモパイル上に設けた上絶
縁膜と、少なくとも一部の該冷接点部の上に設けた薄膜
サーミスタとを有するものである。
【0013】かかる赤外線センサにおいては、サーモパ
イル温接点部領域下だけでなく冷接点部領域下もダイヤ
フラム構造となっているので、温接点部、冷接点部、薄
膜サーミスタの熱容量は同容量となり、周囲温度が急激
に変化した場合でも、温接点部、冷接点部、薄膜サーミ
スタの熱応答性は高速でかつ等しいものとなり、被測定
物体の温度を正確にかつ連続的に計測することができ
る。
【0014】本発明では、薄膜サーミスタ上に櫛形電極
が形成され、薄膜サーミスタの抵抗値が該櫛形電極を介
して測定されるようにすることが好ましい。この場合、
櫛形電極の一部をレーザートリミング等によって切断
し、サーミスタ素子の抵抗値を調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。図1(a)は請求項1,3の発明の
実施の形態に係るサーモパイル型赤外線センサの製造途
中の平面図、図1(b)はこのサーモパイル型赤外線セ
ンサの平面図、図2は図1(b)のII−II線に沿う断面
図である。
【0016】このサーモパイル型赤外線センサは、半導
体基板1と、該半導体基板1の一方の表面(図の上面)
に設けた下絶縁膜2と、該下絶縁膜2を残すように該半
導体基板の一部を孔状に除去することにより形成された
ピット3及び該ピット3を覆っている該下絶縁膜2より
なるダイヤフラム4と、基板1の周辺部のヒートシンク
部5と、該ヒートシンク部5の該下絶縁膜2上に冷接点
6を有し、該ダイヤフラム4上に温接点7を有する複数
の熱電対からなるサーモパイル8と、該サーモパイル8
上に設けた上絶縁膜9と、該上絶縁膜9の冷接点6の上
にダイヤフラム4を囲むように設けた薄膜サーミスタ1
0と、該薄膜サーミスタ10上に形成した櫛形電極11
とを有する。
【0017】次に、このサーモパイル型赤外線センサの
製造法について図2〜5を参照して説明する。以下、ウ
エハ内に赤外線センサ素子を大量に作製するので、図2
〜5中では1個の赤外線センサ素子で説明を行う。ま
た、図面を明瞭とするために図5では断面のハッチング
の図示を大部分省略してある。
【0018】図5(a)の通り、厚さが100〜500
μm例えば約100μm又は250μm程度の(10
0)面配向した基板1(シリコンウエハ)の両面に下絶
縁膜2,2’として0.1〜2μm例えば約1μm程度
のシリコン酸化膜をウエット酸化、CVD法、ドライ酸
化等により形成する。この下絶縁膜2,2’は、シリコ
ン酸化物だけでなく各種酸化物やCVD法により形成す
る窒化シリコン膜などの各種窒化物でもよい。なお、下
絶縁膜2,2’は応力緩和あるいは機械的強度等を考慮
して多層膜構造の方がよいが、単層膜でも構わない。
【0019】この下絶縁膜2上にリフトオフ法によって
アンチモン、ビスマスの順にそれぞれパターニングし、
サーモパイル8を形成する。具体的には、まず、表面の
下絶縁膜2上に感熱性樹脂を全面に形成し、所定のフォ
トマスクを用いて露光し、現像処理を行うことによっ
て、感光性樹脂を所定形状にパターニングし、その後、
スパッタリング法により全面にアンチモン薄膜を形成
し、感光性樹脂を取り除きアンチモン薄膜線を形成す
る。その後、ビスマスについても同様にビスマス薄膜線
をアンチモン薄膜線と交互に電気的に接続するよう形成
する。
【0020】ビスマス薄膜、アンチモン薄膜の厚みは
0.5〜2.0μm例えば、1μm程度が好ましい。こ
のビスマス薄膜線とアンチモン薄膜線とは、基板中央部
及び外周部でそれぞれ接続されており、中央部が温接点
7、外周部が冷接点6となる。
【0021】次に、サーモパイル引き出し電極13及び
電極パット部14を形成するためにウエハ全面にスパッ
タリング法により厚さ0.2〜1.0μm例えば0.5
μmの金(Au)薄膜を形成する。この金薄膜上の全面
に感光性樹脂を形成し、所定のフォトマスクを用いて露
光し、現像処理を行い、感光性樹脂をパターニングし、
その後この感光性樹脂をマスクとして金薄膜をエッチン
グし、所定の形状にパターニングすることにより引き出
し電極13を形成する(図5(b)参照)。
【0022】次に、図5(c)の通り、上絶縁膜9を形
成するために全面にスパッタリング法によりシリコン酸
化物等の各種酸化物やCVD法により窒化シリコン膜な
どの各種窒化物を形成する。上絶縁膜9の厚みは0.5
〜2μm例えば1.0μm程度が好ましい。シリコン酸
化膜を形成する場合、スパッタ条件は、例えば基板温度
200℃、アルゴンガス雰囲気中で高周波パワー800
W程度とすることができる。
【0023】次に、感光性樹脂を形成し、所定のフォト
マスクを用いて露光し、現像処理を行い、感光性樹脂を
パターニングし、その後この感光性樹脂をマスクとし
て、サーモパイル薄膜引き出し電極部の上絶縁膜にフッ
化水素酸をエッチング液とし、ワイヤボンディング用パ
ット部としてのスルーホール16を形成する。図5
(c)はこの状態を示す。
【0024】このようにして形成された上絶縁膜上の全
面にマンガン、コバルトの金属あるいは酸化物ターゲッ
トを用いたスパッタリング法や、マンガン、コバルトの
有機金属塗布溶液によるスピンコート法により薄膜サー
ミスタを形成する。薄膜サーミスタの膜厚は0.3〜2
μm例えば0.6μm程度が好ましい。薄膜サーミスタ
をスパッタリングで形成する場合、スパッタ条件を、基
板温度200℃、ターゲット組成をマンガン35mol
%、コバルト65mol%とし、20%の酸素を添加し
たアルゴンガス雰囲気中で、高周波パワー450Wとす
ることにより、B定数が約4100Kの薄膜サーミスタ
が得られる。
【0025】このようにして形成された薄膜サーミスタ
上の全面に感光性樹脂を形成し、所定のフォトマスクを
用いて、露光し、現像処理を行い、感光性樹脂をパター
ニングし、その後この感光性樹脂をマスクとして薄膜サ
ーミスタをエッチングし、サーモパイルの冷接点の上方
位置に薄膜サーミスタ10を形成する。図5(d)はこ
の状態を示す。この薄膜サーミスタのエッチャントとし
ては例えば希塩酸を用いることができる。
【0026】次に、櫛形電極等を形成するために薄膜サ
ーミスタ上の全面にサーミスタ電極としてスパッタリン
グ法により金の薄膜を形成する。金薄膜の厚みは0.2
〜1.0μm例えば0.5μm程度が好ましい。この金
薄膜をフォトエッチングすることにより櫛形電極11、
サーミスタ引き出し電極18及びワイヤボンディングの
ためのサーミスタ用電極パット部19を形成する。
【0027】櫛形電極11の一部をレーザトリミングに
より切断(図4の符号24はこの切断箇所を示す。)
し、ウエハ内の各サーミスタ素子の抵抗値調整を行っ
た。図5(e)及び図2はこの状態を示す。
【0028】ウエハ内のサーミスタ素子の抵抗値バラツ
キはトリミング前で約10%程度であるがトリミング後
でバラツキ約1%にまで小さくすることができる。な
お、ウエハ内の各サーミスタ素子の抵抗値バラツキが小
さい場合には、トリミングによる抵抗値調整は省くこと
ができる。
【0029】基板1の両面の全面に感光性樹脂を形成
し、所定のフォトマスクを用いて、露光し、現像処理を
行い、感光性樹脂をパターニングし、その後この感光性
樹脂をマスクとして、フッ化水素酸をエッチング液と
し、基板1の裏面のダイヤフラム4形成予定部(ピット
3の形成予定部)の下絶縁膜2’をエッチングにより図
5(f)の通り取り除く。
【0030】次いで、裏面の下絶縁膜2’をマスクとし
て、パターンに従って、例えば水酸化テトラメチルアン
モニウムを約90℃に加熱したエッチャントを用いた異
方性エッチングにより、サーモパイルの温接点の領域下
の半導体基板1を孔状に除去し、ピット3を形成するこ
とによりダイヤフラム14を作製した。
【0031】次に、シリコンウエハをダイシングマシー
ンにより例えば3.5×3.5mm又は5×5mmのチ
ップ状に切断することにより複数個の赤外線センサが得
られる。図5(g)及び前記図1(b)はこの状態を示
している。
【0032】図6の通り、この赤外線センサを赤外線透
過窓を有した気密封止可能なカンパッケージ30内に配
置し、ワイヤボンディング31による接続を行うことに
よりセンサ製品とされる。なお、赤外線の吸収を良くす
るために、図3,6に示すように上絶縁膜9の上に、金
属薄板に所定の形状の孔をあけたマスクを用いて窒素ガ
ス雰囲気中でAuを真空蒸着させること等により黒体2
6を形成するのが好ましい。ただし、黒体がなくともサ
ーモパイルの出力は使用上問題はないレベルになる。
【0033】かかるサーモパイル型赤外線センサ及びそ
の製造方法にあっては、サーモパイル8と薄膜サーミス
タ10が1チップで形成できるので、部品点数の削減及
び取り付けが簡単となり、低コスト化、小型化が可能で
ある。また、サーモパイル8の温接点7の領域下をダイ
ヤフラム構造にすることにより、高感度で高速熱応答性
の赤外線センサを得ることができる。
【0034】薄膜サーミスタ10をサーモパイル8の冷
接点6の上部にダイヤフラム4を囲むように設置するこ
とにより、赤外線が斜めに入射した場合においても、サ
ーモパイル冷接点部温度を正確に測定することが可能と
なり、高精度の赤外線センサを得ることができる。
【0035】また、櫛形電極11のレーザトリミングに
より薄膜サーミスタ10の抵抗値調整が可能であり、高
精度薄膜サーミスタを得ることができるため、量産性に
優れた高精度の赤外線センサを得ることができる。
【0036】上記実施の形態は請求項1,3の発明の実
施の形態に係るものであることから、ヒートシンク部5
の上方にサーモパイル8の冷接点6を配置しているが、
請求項2,3の発明の実施の形態にあっては、図7,8
の通り基板1の周辺部に下絶縁膜2を残すようにして孔
(ピット)41を設け、この孔41の上側の下絶縁膜2
によってダイヤフラム42を形成し、このダイヤフラム
42上にサーモパイル8の冷接点6を配置している。
【0037】この赤外線センサのその他の構成は、上記
実施の形態に係る赤外線センサと同一である。
【0038】この図7,8の赤外線センサを製造するに
は、前記図5(f),(g)のようにして孔をエッチン
グによって形成する際に図7の通り孔3’と孔41とを
併せて形成すれば良い。
【0039】この図7,8のサーモパイル型赤外線セン
サ及びその製造方法にあっても、サーモパイル8と薄膜
サーミスタ10が1チップで形成できるので、部品点数
の削減及び取り付けが簡単となり、低コスト化、小型化
が可能である。また、サーモパイル8の温接点7の領域
下をダイヤフラム構造にすることにより、高感度で高速
熱応答性の赤外線センサを得ることができる。なお、図
9は図7,8のセンサをパッケージした状態の透視図で
ある。
【0040】薄膜サーミスタ10をサーモパイル8の冷
接点6の上部にダイヤフラム4を囲むように設置するこ
とにより、赤外線が斜めに入射した場合においても、サ
ーモパイル冷接点部温度を正確に測定することが可能と
なり、高精度の赤外線センサを得ることができる。
【0041】また、櫛形電極11のレーザトリミングに
より薄膜サーミスタ10の抵抗値調整が可能であり、高
精度薄膜サーミスタを得ることができるため、量産性に
優れた高精度の赤外線センサを得ることができる。
【0042】特に、この図7,8のサーモパイル型赤外
線センサにあっては、サーモパイル温接点7領域下及び
冷接点6領域下が同じダイヤフラム4,42構造にする
ことにより、温接点7、冷接点6、薄膜サーミスタ10
の熱容量は同容量となり、周囲温度が急激に変化した場
合でも、温接点7、冷接点6、薄膜サーミスタ10の熱
応答性は高速でかつ等しいため、被測定物体の温度を正
確にかつ連続計測することができる。
【0043】図7,8ではすべての冷接点6の上に薄膜
サーミスタ10を設けているが、図10の如く一部(例
えば1個)の冷接点6の上にのみ薄膜サーミスタ10を
設けても良い。図10のその他の構成は図7,8と同様
であり、同一符号は同一部分を示している。
【0044】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、高感度、
高速熱応答性、高精度であり、小型化可能で量産性に優
れた赤外線センサが安価に提供される。
【0045】なお、請求項1,3の赤外線センサにおい
ては、赤外線が斜めに入射した場合においても、サーモ
パイル冷接点部温度を正確に測定することが可能であ
り、請求項2,3の赤外線センサにおいては、周囲温度
が急激に変化した場合でも、被測定物体の温度を正確に
かつ連続計測することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係るサーモパイル型赤
外線センサの製造途中の平面図、(b)図は該センサの
平面図である。
【図2】図1(b)のII−II線に沿う断面図である。
【図3】別の実施の形態に係るサーモパイル型赤外線セ
ンサの断面図である。
【図4】実施の形態に係るサーモパイル型赤外線センサ
の櫛形電極の平面図である。
【図5】実施の形態に係るサーモパイル型赤外線センサ
の製造法の説明図である。
【図6】実施の形態に係るサーモパイル型赤外線センサ
を備えた赤外線センサ製品の内部透視図である。
【図7】別の実施の形態に係る赤外線センサの断面図で
ある。
【図8】(a)図は図7の実施の形態に係る赤外線セン
サの製造途中の平面図、(b)図は該センサの平面図で
ある。
【図9】図8の実施の形態に係るサーモパイル型赤外線
センサを備えた赤外線センサ製品の内部透視図である。
【図10】さらに別の実施の形態に係る赤外線センサの
平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,2’ 下絶縁膜 3,41 孔 4,42 ダイヤフラム 5 下部電極 6 冷接点 7 上部電極 8 焦電素子 9 上絶縁膜 10 薄膜サーミスタ 11 櫛形電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 該半導体基板の表面に設けた下絶縁膜と、 該下絶縁膜を残すようにして該基板の中央部の半導体基
    板層を孔状に除去して設けたピットと、 該ピットを覆っている前記絶縁膜よりなるダイヤフラム
    と、 基板周辺部のヒートシンク部と、 該ヒートシンク部の該下絶縁膜上に冷接点を有し、該ダ
    イヤフラム上に温接点を有する複数の熱電対からなるサ
    ーモパイルと、 該サーモパイル上に設けた上絶縁膜と、 該上絶縁膜の冷接点部の上にダイヤフラムを囲むように
    設けた薄膜サーミスタと、を有する赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 該半導体基板の表面に設けた下絶縁膜と、 該下絶縁膜を残すようにして該基板中央部及び周辺部下
    の半導体基板層を孔状に除去して設けたピットと、 該ピットを覆っている前記絶縁膜からなるダイヤフラム
    と、 該基板中央部のダイヤフラム上に温接点を有し、基板周
    辺部のダイヤフラム上に冷接点を有する複数の熱電対か
    らなるサーモパイルと、 該サーモパイル上に設けた上絶縁膜と、 少なくとも一部の該冷接点部の上に設けた薄膜サーミス
    タと、を有する赤外線センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記薄膜サー
    ミスタ上に櫛形電極が設けられていることを特徴とする
    赤外線センサ。
JP10302567A 1998-10-23 1998-10-23 赤外線センサ Pending JP2000131147A (ja)

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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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