JP2873696B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2873696B2
JP2873696B2 JP17509389A JP17509389A JP2873696B2 JP 2873696 B2 JP2873696 B2 JP 2873696B2 JP 17509389 A JP17509389 A JP 17509389A JP 17509389 A JP17509389 A JP 17509389A JP 2873696 B2 JP2873696 B2 JP 2873696B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置に適用して有効な技術に関する
もので、例えば、電気的信号を扱う配線層が4層以上積
層された半導体装置に利用して有効な技術に関するもの
である。
[従来の技術] 近年においては、LSIの高集積化の要請から、従来の
縦横に走る(互いに直交する)2層の配線層の上にさら
に配線層を積層し、3層配線構造としたものが現れてき
ている。
この3層配線構造の半導体装置については、例えば、
Y.Suehiro et al“A 120K−GATE USABLE CMOS SEA OF G
ATES PACKING 1.3M TRANSISTORS",CICC 1988,p.20.5.2
に記載されている。
この記載によると、第1層配線M1の配線間ピッチP1は
2.9μm、第2層配線M2の配線間ピッチP2は3.8μm、第
3層配線M3の配線間ピッチP3は5.8μmとなっており、
最上層の第3層配線M3の配線間ピッチP3は他の2層M1,M
2の配線層のそれよりも長く低容量配線となっているこ
とから、配線長の長い信号配線やクロック配線に使われ
ていると考えられる。ここで、各々の配線層M1,M2,M3の
配線方向については明確な記載がないが、第3層配線M3
の配線間ピッチP3が第1層配線M1の配線間ピッチP1の2
倍となっており、配線をしやすくすべく第1層配線層M1
と第2層配線層M2とは通常直交させるので、第15図、第
16図、第17図にそれぞれ示されるように、第1層配線M1
と第3層配線M3が同一方向の配線を受け持ち、第2層配
線M2がこれら第1層配線M1、第3層配線M3と直交する方
向の配線を受け持っているものと考えられる。
配線の材料および配線間(配線層M1とM2との間、M2と
M3との間)の層間絶縁膜の膜厚についても記載がない
が、この層間絶縁膜厚については、文献T.Kobayashi“D
LM/TLM Compatible 1.0μm Gate Array with Over 100K
Usable Gates",CICC 1988,p.20.9.1によるとおよそ、
第1層配線M1と第2層配線M2との間の層間絶縁膜3の膜
厚T1と、第2層配線M2と第3層配線M3との間の層間絶縁
膜4の膜厚T2はいずれも1.0μm程度になっており、そ
の膜厚T1,T2はそれぞれ等しいものとされている。
なお、符号1は半導体基板を、2は半導体基板1と第
1層配線M1との間の絶縁膜を、5は第3層配線M3上のパ
ッシベーション膜をそれぞれ示している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記構成の半導体装置においては以下
の問題点がある。
すなわち、上記半導体装置において高速化を図るべく
配線の電流密度を高く(増加)すると、エレクトロマイ
グレーション現象が生じ、信頼性の低下を招くという問
題点がある。
ここで、上述のように配線間ピッチを単に広げれば多
少なりとも配線容量は低減され、電流密度を増加するこ
となく、すなわち信頼性を低下することなく高速化を若
干図ることが可能となるが充分ではなく、しかも高集積
化を図ることは難しくなる。
この問題は3層以下の配線構造を備える半導体装置に
おいてはそれほど問題とならないが、特に、今後増える
であろう4層以上の多層配線を備える半導体装置にとっ
ては非常に問題となる。
本発明は係る問題点に鑑みなされたものであって、信
頼性の低下を引き起こすことなく、高集積化と高速化が
同時に図られた半導体装置を簡易に提供することを主目
的としている。
[課題を解決するための手段] 本願において開示される発明のうち代表的なものの概
要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、能動素子が形成された半導体基板と、前記
半導体基板上に順次形成された第1の厚さを有する第1
の絶縁膜,第1のピッチを有する第1配線層,第2の厚
さを有する第2の絶縁膜,第2のピッチを有する第2配
線層,第3の厚さを有する第3の絶縁膜,第3のピッチ
を有する第3配線層,第4の厚さを有する第4の絶縁膜
及び第4のピッチを有する第4配線層とを備えた半導体
装置であって、前記第1配線層及び第2配線層は、前記
第3配線層及び第4配線層よりも高密度の配線層で構成
し、前記絶縁膜の第3及び第4の厚さは、前記第1及び
第2の厚さより厚く、かつ、前記配線層の第3及び第4
のピッチは、前記第1及び第2のピッチよりも大きく設
定して、前記第3配線層及び第4配線層を低容量配線層
としたものである。
[作用] 上述した手段によれば、第1配線層及び第2配線層
は、前記第3配線層及び第4配線層よりも高密度の配線
層で構成し、前記絶縁膜の第3及び第4の厚さは、前記
第1及び第2の厚さより厚く、かつ、前記配線層の第3
及び第4のピッチは、前記第1及び第2のピッチよりも
大きく設定して、前記第3配線層及び第4配線層を低容
量配線層としたので、低容量配線層においてはエレクト
ロマイグレーション現象を生じさせることなく高速化を
図ることができ、また高密度配線層においては高集積化
を図ることができるという相乗作用により、信頼性を損
なうことなく高集積化と高速化を同時に図るという上記
目的が達成されることになる。
また、上層の低容量配線層は互いに直交する方向の配
線層により構成されているので、該低容量配線層を自由
度を大きくして配線できるという作用により、配線のDA
(デザインオートメーション)化が容易となり、簡易に
製造するという上記目的が達成されることになる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図、第2図、第3図には本発明に係る半導体装置
の実施例が示されている。その概要を説明すれば次のと
おりである。
第1図、第2図、第3図において、符号11は半導体基
板を示しており、この半導体基板11上には絶縁膜12を介
して第1層配線M11が、この第1層配線M11上には第1の
層間絶縁膜13を介して第2層配線M12が、この第2層配
線M12上には第2の層間絶縁膜14を介して第3層配線M13
が、この第3層配線M13上には第3の層間絶縁膜15を介
して第4層配線M14がそれぞれ形成されており、該第4
層配線M14上にはパッシベーション膜16が形成されてい
る。上記第1層配線M11及び第3層配線M13、第2層配線
M12及び第4層配線M14はそれぞれ同方向を向いており、
第1層配線M11及び第3層配線M13と、第2層配線M12及
び第4配線層M14とは互いに直交する方向を向くよう配
置されている。
ここで、第1層配線M11の配線間ピッチP11及び第2層
配線M12の配線間ピッチP12はそれぞれ3μmに、第3層
配線M13の配線間ピッチP13及び第4層配線M14の配線間
ピッチP14はそれぞれ6μmになっており、上層の配線
層の配線間ピッチ、すなわち第3層配線M13の配線間ピ
ッチP13及び第4層配線M14の配線間ピッチP14は上層の
配線層より下方の配線層の配線間ピッチ、すなわち第1
層配線M11の配線間ピッチP11及び第2層配線M12の配線
間ピッチP12の2倍となっている。
また、上記第1の層間絶縁膜13の膜厚T11は1μm
に、第2の層間絶縁膜14の膜厚T12及び第3の層間絶縁
膜15の膜厚T13はそれぞれ2μmになっており、上層の
配線層の形成された領域の層間絶縁膜の厚さ、すなわち
第2の層間絶縁膜14の膜厚T12及び第3の層間絶縁膜15
の膜厚T13は、それより下方に形成された領域の層間絶
縁膜の厚さ、すなわち第1の層間絶縁膜13の膜厚T11の
2倍となっている。
ここで、本発明者は配線の隣接間容量と配線容量を実
験により調べた。その結果が表1及び第4図に示されて
いる。
表1は配線間ピッチを変えずに層間絶縁膜を厚くした
場合の隣接間容量の比較表である。ここで、AとBはい
ずれも配線幅が1.6μmの平行方向の同層配線である。
同表から明らかなように、配線A,B間のスペース(1.6
μm)を変えずに層間絶縁膜を単に厚くした場合には
(0.8μmがケース2、3.2μmがケース1)、隣接間容
量(配線Aの容量に対する配線Aの対B間の容量)CAB/
CTOTALが大きくなってしまうということが分かる。
すなわち、層間絶縁膜を厚くした場合には配線間ピッ
チも大きくしないと隣接間容量が低減できないというの
が導きだされる。また、層間絶縁膜を厚くした場合には
全容量CTOTALに対する隣接配線間容量が大きいため、配
線Aは配線Bからのノイズを受けやすいことが導きださ
れる。
また、第4図は配線間ピッチをパラメータとした場合
の層間絶縁膜厚と配線容量との関係図である。
同図から明らかなように、層間絶縁膜厚を厚くした場
合には配線間ピッチSを比較的長くしなければ配線容量
の低減が良好になされないということが分かる。
すなわち配線間ピッチ、層間絶縁膜の厚さのいずれか
一方のみを大きくした場合には、配線容量はあまり低減
できないということが分かる。
このように、本発明者の実験によれば、配線間のピッ
チと層間絶縁膜厚とを共に大きくしないと配線層の低容
量化が良好になされないということ、また、隣接配線か
らノイズの影響を受けやすいことが分かる。
ところで、本実施例の半導体装置においては、上層の
互いに直交する方向の配線層(第3層配線M13及び第4
層配線M14)の配線間ピッチP13、P14をそれぞれ長くす
ると共に、この配線層M13,M14の形成された領域におけ
る第2、第3層間絶縁膜14,15を厚くしているので、こ
の上層の配線層(第3層配線M13及び第4層配線M14)は
極めて低容量の配線層となっている。また、隣接配線か
らのノイズも小さくなっている。
このように、本実施例の半導体装置の上層においては
エレクトロマイグレーション現象を生ぜしめることなく
高速化を図ることが可能となっている。
従って、本実施例においては、これら低容量配線層M1
3,M14に回路遅延の大きい個所(高速化が望まれる個
所)が優先的に利用されている。
しかも配線容量が減少すると配線のCR時定数が短くな
り短いパルスを伝送することが可能になると共に、配線
の充電電流が小さくなり信頼性を向上できることから、
該低容量配線層M13,M14には専らそのような配線、すな
わち短いパルスを伝送する長い配線や、配線容量の充電
のために配線の電流が大きくなり配線の信頼度が低下す
る個所が優先的に利用されている。
特に、最上層配線層(本実施例においては第4層配線
M14)は、上層になればなるほどレイアウトの関係から
配線間ピッチが大きくなり、しかもその上に配線層が形
成されていないことから配線容量が特に小さくなってい
るので、上記の個所のうち特に問題となる部位が当て嵌
められている。
一方、上層の低容量配線層M13,M14より下方の配線層
(第1層配線M11及び第2層配線M12)の配線間ピッチP1
1、P12及びこの配線層M11,M12の形成された領域におけ
る第1層間絶縁膜13は従来通りそれぞれ短くされている
(従来通りの長さとされている)ので、この上層より下
方の配線層M11,M12は高密度配線層となっている。
従って、上層より下方の配線層においては高集積化を
図ることが可能となっている。
また、上記低容量配線層M13,M14は、例えばアルミニ
ウム、銅、銀等により、一方高密度配線層M11,M12は、
例えばタングステン等の高融点金属によりそれぞれ構成
されており、上記低容量配線層M13,M14の材質の方が高
密度配線層M11,M12の材質より低抵抗となっているの
で、低容量配線層M13,M14における高速化の効果が高め
られている。
しかも、本実施例においては低容量配線層M13,M14の
断面積を高密度配線層M11,M12のそれより大きくなるよ
う構成しているので、低容量配線層M13,M14における高
速化の効果がさらに高められている。
また、低容量配線層M13,M14に接続される高密度配線
層M11,M12は、M13,M14と同じ電流が流れるため低容量配
線層M13,M14より電流密度が高くなり、エレクトロマイ
グレーション現象が生じる畏れがあるが、本実施例にお
いては、上記高密度配線層M11,M12の材質(タングステ
ン等の高融点金属)の方が低容量配線層M13,M14の材質
(アルミニウム、銅、銀等)よりエレクトロマイグレー
ションに対する強さが強くなっているので、その畏れは
なくなっている。
このように、本実施例の半導体装置においては、信頼
性の低下を引き起こすことなく、高集積化と高速化を同
時に図ることが可能となっている。
次にこのように構成される半導体装置の製造方法の一
例を第5図乃至第14図を用いて説明すれば次のとおりで
ある。
先ず、第5図に示されるように、FET,バイポーラ等の
能動素子等を集積することになる半導体基板11を用意す
る。本発明は配線に関するため基板11の詳細の構造につ
いて記載しない。
次に、全面に厚さ1.0μmのBPSG(Boron doped PSG)
をCVD法にて形成し、950℃の熱処理におけるリフローに
より表面の平坦化を行ないBPSG膜(絶縁膜)12とし、第
6図に示される状態とする。
次いで、公知のホトエッチング法によりBPSG膜12にコ
ンタクトホール31を形成し、第7図に示される状態とす
る。
次に、全面にTiN膜をスパッタ法で0.1μmの厚さに形
成し、続いてW(Mo等の高融点金属でも可)をスパッタ
法で0.6μm形成する。ここで、TiN膜はWとSiの反応防
止及びBPSG膜12との接着性を向上させる働きをしてい
る。積層膜は上記W等の高融点金属の他、AlやCu合金等
でも良いが、W等の高融点金属は上述のごとくAl、Cu、
Ag等よりエレクトロマイグレーションに対する強さが強
く(下層配線層において望まれる)、しかも第9図、第
11図における工程での高温熱処理に耐え得ることから、
本実施例においてはW等の高融点金属が用いられてい
る。ここで、Wは抵抗がAl合金、Cu合金等より大きく高
速化が多少問題となるが、本実施例においては下層の配
線層(後述する第1層配線M11、第2層配線M12)に短い
配線を主体として用いるようにしているので、電気特性
への影響は少なくなっている。その後公知のホトエッチ
ング法によりパターニングし、第1層配線M11を形成
し、第8図に示される状態とする。この第1層配線M11
は、第8図における左右方向の配線を受け持っており、
第3図に示される配線間ピッチP11は3.0μmに、配線ス
ペースは1.4μmにそれぞれなっている。
次いで、全面にSOG(Spin on Glass)を0.3μm塗付
し600℃の高温ベークを行ない該SOGを固化する。ここ
で、第1層配線M11をW等の高融点金属ではなくAl合金
等で構成した場合には、該Al合金がW等の高融点金属よ
り高温熱処理に耐えられないのでベーク温度は約500℃
としなければならない。その場合には、若干強度の弱い
SOGが形成されることになる。SOGは下地凹部に厚く塗付
され、第9図に示されるようなSOG膜33となるので、表
面の平坦化をする場合には極めて有効である。そして、
公知のプラズマ法によりSiO2を0.7μm形成し全体で第
1の層間絶縁膜13とし、第2図、第3図に示される第1
の層間絶縁膜13の膜厚T11を1.0μmとする。
次に、公知のホトエッチ法を用いて第1層配線M11と
第2層配線M12とを接続するスルーホール32を形成し、
その後全面にTiNを0.1μmの厚さとなるようにスパッタ
法で形成し、続いてWを0.6μmの厚さでスパッタ法で
形成する。上述のように、Wの他、Mo等の高融点金属や
Al合金、Cu合金を用いることも可能であるが、高融点金
属以外の金属(Al合金等)を用いた場合には上述の問題
点、すなわち求められるエレクトロマイグレーションに
対する強さが弱くなると共に、後に行なわれる高温熱処
理の温度が下がり強度の弱いSOGが形成されてしまうと
いう問題点が残ることになる。続いて公知のホトエッチ
ング法でパターニングを行ない、第2層配線M12を形成
し、第10図に示される状態とする。ここで、第2層配線
M12は図面に垂直な方向の配線を受け持っており、第2
図に示される配線間ピッチP12は3.0μmとなっている。
このように、配線間ピッチP11,P12及び第1の層間絶
縁膜13の膜厚T11はそれぞれ短くされており、第1層配
線M11、第2層配線層12は共に高密度の配線層となって
いる。
次いで、全面にSOGを0.3μm塗布し600℃のベークを
行ない表面の平坦化を行なう。ここで、第1層配線M1
1、第2層配線M12をW等の高融点金属ではなくAl合金等
で構成した場合には、上述のようにベーク温度は約500
℃とされる。そして、プラズマCVD法によりSiO2を1.7μ
m形成し全体で第2の層間絶縁膜14とし、第2図、第3
図に示される第2の層間絶縁膜14の膜厚T12を2.0μmと
する。続いて公知のホトエッチ法を用いてスルーホール
20を形成し、第11図に示される状態とする。
次に、スルーホール部20のみにWをCVD法により選択
的に形成する(WF6のSiH4還元による公知の方法)。こ
の方法を用いたのは、スルーホール20の径を大きくせず
に下層のスルーホール31,32と同様なスパッタリング法
により該スルーホール20の充填を行なうと、第2の層間
絶縁膜14が厚いためにスルーホール20内が良好に充填さ
れず断線等の畏れを生じることとなり、これを回避すべ
くスルーホール20の径を単に大きくした場合には第2層
配線M12も太くしなければならなくなり、第2層配線M12
の高密度配線層化が図れなくなるからである。続いてAl
合金又はCuをスパッタ法で0.8μmの厚さに形成し、公
知のホトエッチ法を用いてパターニングを行なって第3
層配線M13を形成し、第12図に示される状態とする。こ
こで、第3層配線M13は第1層配線M11と同様に図の左右
方向の配線を受け持っており、第3図に示される配線間
ピッチP13は6.0μmになっている。
次いで、第3の層間絶縁膜15とスルーホール21の形成
を第11図の場合と同様に行ない第13図に示される状態と
する。
次に、スルーホール部21のWの形成と第4層配線M14
の形成を第12図の場合と同様に行ない第14図に示される
状態とする。ここで、第4図配線M14は第2層配線M12と
同様に図に垂直な方向の配線を受け持っており、第2図
に示される配線間ピッチP14は6.0μmになっている。
このように、上層を構成する第3層配線M13と第4層
配線M14の配線間ピッチP11,P12及び第2の層間絶縁膜14
の膜厚T12、第3の層間絶縁膜15の膜厚T13はそれぞれ長
くされているので、第3層配線M13と第4層配線M14は共
に低容量の配線層となっている。
しかも第3層配線M13と第4層配線M14はAl合金、Cu合
金等より構成されており、下層の配線層を構成するW等
の高融点金属より低抵抗となっているので、高速化が図
られている。
以上のようにして上層の低容量配線層(第3層配線M1
3、第4層配線M14)と該上層より下方の高密度配線層
(第1層配線M11、第2層配線M12)とが形成されること
になり、第14図に示される半導体装置にパッシベーショ
ン膜16を被膜すると第1、2、3図に示される半導体装
置が得られることになる。
ここで、上記第1〜第4層配線M11〜M14はDA(デザイ
ンオートメーション)により配置が決定されている。
本実施例の自動配線においては、先ず第1層配線M1
1、第2層配線M12、第3層配線M13、第4層配線M14の配
線容量を、例えば以下の表2、表3、表4にそれぞれ示
されるように隣接条件(周囲の状況)から2次元的にそ
れぞれ予め算出しておき(これら表は3層配線構造の場
合における例を示している)、次に、第1層配線M11と
第2層配線M12を用いて配線を行なった場合の遅延時間
をこの予め求めた配線容量の和に基づいて計算し、その
結果が設計値より大きな遅延時間となった場合には、そ
の配線を第3層配線M13と第4層配線M14として主に使用
するようにし、配線の配置決定を行なうようにしてい
る。
このように、本実施例においては、従来行なわれてい
る3次元のシュミレーションを行なうことなく、2次元
のシュミレーションを行なうことにより、すなわち配線
容量を隣接条件(周囲の状況)から2次元的にそれぞれ
予め算出しておき、この配線容量の和により3次元の配
線容量を求めるようにしているので、簡易にDA化がなさ
れるようになっている。
しかも、第3層配線M13と第4層配線M14とは互いに直
交する方向の配線層となっており、従来の第1層配線M1
1及び第2層配線M12の場合と同様に配線をする場合の自
由度が高くなっているので、そのDA化が極めて簡易にな
されるようになっている。
このように構成される半導体装置によれば次のような
効果を得ることができる。
すなわち、上層の互いに直交する方向の配線層(第3
層配線M13と第4層配線M14)を低容量配線層に、該上層
より下方の配線層(第1層配線M11及び第2層配線M12)
を高密度配線層にそれぞれなるよう構成したので、上層
の低容量配線層においてはエレクトロマイグレーション
現象を生ぜしめることなく高速化が、一方該上層より下
方の高密度配線層においては高集積化がそれぞれ図れる
という作用により、また上層よりエレクトロマイグレー
ションに強い配線材料を用いることにより、信頼性の低
下を引き起こすことなく高集積化、高速化を同時に図る
ことが可能となる。
また、上層の低容量配線層は互いに直交する方向の配
線層により構成されているので、該低容量配線層を自由
度を大きくして配線できるという作用により、配線のDA
(デザインオートメーション)化が容易となり、簡易に
製造することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施例おいては、4層配線層を備える半
導体装置に対する適用例が述べられているが、本発明は
5層以上の配線層を備える半導体装置に対しても勿論適
用できる。この場合においても、低容量配線層は上層の
互いに直交する方向の配線層により構成されるというの
はいうまでもなく、しかも低容量配線層を奇数本の配線
層、例えば7層の配線層となった場合における第5層、
第6層、第7層という互いに直交する3本(奇数本)の
配線層で構成することも可能である。
また、上記実施例においては、配線容量の和に基づい
て計算された時間が設計値より大きな遅延時間となった
場合に、その配線を第3層配線M13と第4層配線M14とし
て主に使用するようにしているが、単純に、設定したあ
る基準長さより配線長が長い場合に第3層配線M13、第
4層配線M14を使用するというようにしても良い。
[発明の効果] 本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりであ
る。
すなわち、能動素子が形成された半導体基板と、前記
半導体基板上に順次形成された第1の厚さを有する第1
の絶縁膜,第1のピッチを有する第1配線層,第2の厚
さを有する第2の絶縁膜,第2のピッチを有する第2配
線層,第3の厚さを有する第3の絶縁膜,第3のピッチ
を有する第3配線層,第4の厚さを有する第4の絶縁膜
及び第4のピッチを有する第4配線層とを備えた半導体
装置であって、前記第1配線層及び第2配線層は、前記
第3配線層及び第4配線層よりも高密度の配線層で構成
し、前記絶縁膜の第3及び第4の厚さは、前記第1及び
第2の厚さより厚く、かつ、前記配線層の第3及び第4
のピッチは、前記第1及び第2のピッチよりも大きく設
定して、前記第3配線層及び第4配線層を低容量配線層
としたので、低容量配線層においてはエレクトロマイグ
レーション現象を生じさせることなく高速化を図ること
ができ、また高密度配線層においては高集積化を図るこ
とができるようになる。その結果、信頼性の低下を引き
起こすことなく高集積化、高速化を同時に図ることが可
能となる。
また、上層の低容量配線層は互いに直交する方向の配
線層により構成されているので、該低容量配線層を自由
度を大きくして配線できることとなり、配線のDA(デザ
インオートメーション)化が容易となり、簡易に製造す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る半導体装置の実施例の上面図、 第2図は第1図中のC−C断面図、 第3図は第1図中のD−D断面図、 第4図は配線間ピッチをパラメータとした場合の層間絶
縁膜厚と配線容量との関係図、 第5図乃至第14図は本発明に係る半導体装置の製造方法
を示す各工程図、 第15図は従来技術の半導体装置の上面図、 第16図は第15図中のA−A断面図、 第17図は第15図中のB−B断面図である。 M11,M12……上層より下方の配線層(高密度配線層)、M
13,M14……上層の配線層(低容量配線層)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】能動素子が形成された半導体基板と、前記
    半導体基板上に順次形成された第1の厚さを有する第1
    の絶縁膜,第1のピッチを有する第1配線層,第2の厚
    さを有する第2の絶縁膜,第2のピッチを有する第2配
    線層,第3の厚さを有する第3の絶縁膜,第3のピッチ
    を有する第3配線層,第4の厚さを有する第4の絶縁膜
    及び第4のピッチを有する第4配線層とを備えた半導体
    装置であって、 前記第1配線層及び第2配線層は、前記第3配線層及び
    第4配線層よりも高密度の配線層で構成し、 前記絶縁膜の第3及び第4の厚さは、前記第1及び第2
    の厚さより厚く、かつ、前記第3及び第4のピッチは、
    前記第1及び第2のピッチよりも大きく設定して、前記
    第3配線層及び第4配線層を低容量配線層としたことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1配線層及び第2配線層は、前記第
    3配線層及び第4配線層よりも短い配線が主体であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1,第2,第3及び第4配線層は、予め
    2次元的に求めた各配線層の配線容量に基づいて求めた
    遅延時間と設計値とを比較することにより配置が決定さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1配線層及び前記第2配線層からな
    る前記高密度配線層は互いに直交し、前記第3配線層及
    び前記第4配線層からなる前記低容量配線層は互いに直
    交するとともに、 前記第3配線層及び前記第4配線層は、前記第1配線層
    及び第2配線層よりも低抵抗の材質からなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項から第3項の何れかに記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第1配線層及び前記第2配線層からな
    る前記高密度配線層は互いに直交し、前記第3配線層及
    び前記第4配線層からなる前記低容量配線層は互いに直
    交するとともに、 前記第1配線層及び前記第2配線層は、前記第3配線層
    及び前記第4配線層よりもエレクトロマイグレーション
    に強い材質からなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項から第4項の何れかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1配線層及び前記第2配線層はタン
    グステンからなり、前記第3配線層及び前記第4配線層
    はアルミニウム,銅或いは銀からなることを特徴とする
    特許請求の範囲第5項記載の半導体装置。
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