JP2872046B2 - フード装置 - Google Patents

フード装置

Info

Publication number
JP2872046B2
JP2872046B2 JP6165364A JP16536494A JP2872046B2 JP 2872046 B2 JP2872046 B2 JP 2872046B2 JP 6165364 A JP6165364 A JP 6165364A JP 16536494 A JP16536494 A JP 16536494A JP 2872046 B2 JP2872046 B2 JP 2872046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
opening
absorbing member
baffle plate
air flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6165364A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0828917A (ja
Inventor
裕平 成瀬
健志 鈴木
雄一 片山
重敏 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6165364A priority Critical patent/JP2872046B2/ja
Publication of JPH0828917A publication Critical patent/JPH0828917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2872046B2 publication Critical patent/JP2872046B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の壁面等に換気
用に穿設された通口に設置されるフード装置に関し、特
に雨水の浸入を阻止するフード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.従来、フード内部及びダクト内に雨水が浸入
することを防止するための手段としては、図14及び1
5に示されるような構成のフードがある(実開平4−1
03537号,実開昭59−152322号公報等)。
すなわち、壁面に設けられたフード1が通気口2を覆
い、通気口2の下方に板3を設け、フード1の下端面4
を板3の下方よりも壁側により延設して開口5を小さく
し、雨水の浸入を板3ので阻止するようにしたものであ
る。特に図14のものでは、板3の傾斜角度を鋭角とし
て風路6(矢印で示す)を狭め、雨水等の浸入をより確
実にしようとしている。
【0003】従来例2.また、換気扇の排気音の騒音低
下のための構成であるが、図16のものも知られている
(実開昭64−5032号公報)。すなわち、フード1
が通気口2を覆い、風路の途中に板3,3を設け、フー
ド1内で風路を折曲させるようにし、吸音部材7をフー
ド1内に設け、室内側への防音効果を高めるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のものでは、
板3を施さないものに比較して水分の室内側への浸入を
より少なくできるが、板3と下端面4との間隔が狭く、
しかも、より広い通気口2に空気流が入り込むことを妨
げるものがないため、この板3と下端面4との間を空気
流が素早く通り抜け、同時に雨水も運ばれてしまい、室
内側へ雨水の浸入がやはり生じてしまうという問題があ
った。また、板3が下端面4と共に形成する風路6が狭
く、この狭い空間を過ぎると直ぐに3倍近く広い通気口
2に連通しているため、空気流の圧力損失が比較的大き
くなり、送風機に余分な負荷を強いるという問題があっ
た。特に図14のものでは、板3の傾斜がきついため、
圧力損失が顕著に現れ易いものであった。
【0005】また、従来例2のものでは、排気用の構成
を示しているが、これを給気用として用いても、風路6
が長く、しかもその折曲が従来例1のものに比較しても
激しくなっているため、空気の圧力損失が大きく、また
フードが大嵩になってしまうという問題があった。
【0006】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、空気流の圧力損失による送風
機の負荷の増大を極力小さくすると共に、雨水の浸入を
更に少なくでき、コンパクトなフード装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために本発明では、
壁面に形成され室内側に連通する通口の前方側を覆いそ
の下方に上記通口に連通する開口を有するフードと、こ
のフードの下面側且つ前方側に配置され上記開口を画成
し、この開口に空気流を案内する案内板と、上記通口の
前面下方側に上記通口を部分的に覆うよう配置され、そ
の上方の先端側が折曲または湾曲して上記フードの内壁
を指向する邪魔板とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、開口を画成する案内板の端縁が、邪
魔板の先端の下方に位置し、かつ邪魔板は通口のほぼ半
分の面積を覆う構成であることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、開口を画成する案内板の端縁がフー
ド下端面のほぼ中央となるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0010】また、邪魔板の上方の先端側が指向するフ
ードの内壁面の近傍に水分を吸収する吸収部材を設けた
ことを特徴とするものである。
【0011】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
水分を吸収する吸収部材を有することを特徴とするもの
である。
【0012】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
空気を通過させる通気孔を有することを特徴とするもの
である。
【0013】また、フードの内壁面に、多数の小孔を有
し、水分の付着が可能な吸収部材を設け、この吸収部材
とフードの内壁面との間に空気流の通過が可能な隙間を
形成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明では、フード内の邪魔板が通口前面を部
分的に覆うから、通口内への雨水の浸入を更に防止し易
くし、しかも通口がより小さくなるため、壁面の通口に
対してフードを大きくする必要がなく、フード装置はよ
りコンパクトとなる。また、邪魔板は通口前面を覆うた
め、開口の寸法と通口の寸法をより近い寸法関係とする
ことが可能となり、従来のフード装置のように邪魔板と
案内板との間隔を狭くさせずにより大きくでき、空気流
の圧力損失をより少なくする。
【0015】更に、開口を画成する案内板の端縁が、邪
魔板の先端の下方に位置し、邪魔板が通口のほぼ半分の
面積を覆う構成としたから、邪魔板の先端と案内板の端
縁が形成する風路をより大きなものなり易く、雨水の浸
入を邪魔板が充分に防止しつつフード内の風路の断面積
をより均一化して、空気流の圧力損失をより低減させ
る。
【0016】また、開口を画成する案内板の端縁がフー
ド下端面のほぼ中央となるようにしたため、開口を大き
くしてより空気流の流入を容易とし、フード内の風路の
断面積がより均等化され、空気流の圧力損失をより少な
くする。
【0017】また、邪魔板の上方の先端側が指向するフ
ードの内壁面の近傍に水分を吸収する吸収部材を設けた
ものでは、邪魔板に導かれた空気流が吸収部材に当たり
易く、ここで水分が漉しとられ、より水分の少ない空気
流を室内側へ供給し、雨水の室内側への浸入をより減少
させる。
【0018】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
水分を吸収する吸収部材を有するものでは、空気流がフ
ード内の風路を通過する際にこれら吸収部材に水分が漉
し取られるため、より水分の少ない空気流が室内側へ供
給され、従って雨水の室内側への浸入をより減少させ
る。
【0019】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
空気を通過させる通気孔を有するものでは、吸収部材に
より水分を漉し取られた空気の一部がこの通気孔を通っ
て直に室内側へ吸い込まれるため、雨水の室内側への浸
入はより減少され、同時に空気の圧力損失を更に減少さ
せる。
【0020】また、フードの内壁面に、多数の小孔を有
し、水分の付着が可能な吸収部材を設け、この吸収部材
とフードの内壁面との間に空気流の通過が可能な隙間を
形成したものでは、空気流が小孔に当たると乱流が生
じ、吸収部材に水分が付着しやすくなると共に、多数の
小孔が吸収部材において水分が集中して大きな水滴とな
ることを防止し、空気流に運ばれて室内側へ水分を移動
させることを防止する。
【0021】
【実施例】以下この発明の実施例を図を用いて説明する
が、各実施例において同一の符号で示したものは同一ま
たは相当する部材を表している。 実施例1.図1は、住宅のベランダ等の床面Gに近い位
置に設置されたフード装置の断面図であり、11は外表
面が円弧状に張り出し、屋外に設置されて外気を導入す
るフードで、背部の接続部12を壁に穿設された通気口
13に挿入されるダクト14に接続してある。ダクト1
3は室内に設置された送風機を内蔵した空調装置15に
接続されている。フード11の壁面側にはフードの取付
たのめのネジ孔を設けたフランジ16がフード11に一
体に周設されている。
【0022】16はフード11の下端面17の前方側に
設けられた板金を折曲して形成した支持部材で、その下
面側には図9に示すような水分を吸収し、空気を透過さ
せる不織布等からなる吸収部材18を取付けてあり、支
持部材16と吸収部材18が案内板19を構成してい
る。案内板19の後方側(壁側)の端縁20はフードの
後方側壁面とで空気流を導く開口21を画成しており、
更にこの実施例では案内板19はフード11の下端面1
7の面積のほぼ半分を占有し、他の半分が開口となるよ
うに、下端面17のほぼ中央まで延ばしている。すなわ
ち図1の点Aで示される位置にまで延在させている。な
お、支持部材16のフード11内壁への取付は、溶接や
ネジ締め等の一般的な手法によればよく、また支持部材
16への吸収部材18の取付は、ピン止めや接着等の公
知の手法によればよいが、本実施例ではネジ止めとして
ある。
【0023】22は内面側に水分を吸収し、空気を透過
させる吸収部材18と同様に不織布等からなる吸収部材
23を取付けた板金を折曲して形成した支持部材であ
り、この支持部材22と吸収部材23が邪魔板24を構
成している。邪魔板24はフード11後端かつ下端面1
7から垂直に立ち上がった立上り部25から折曲部26
がフード11内壁面を指向してほぼ直角に折曲されてい
る。従って、邪魔板24の輪郭とフード11の内壁との
間には図1の矢印で示されるように、うねった風路30
が形成される。立上り部25は図1の点Bに示される位
置、すなわち、フード11の高さの中央まで延在し、折
曲部26はフードの張出方向においてフード11の下端
面17のほぼ中央まで延在している。従って、邪魔板2
4の先端27と案内板19の端縁20とは、垂線L上に
位置するようになっている。すなわち、案内板19の端
縁20は邪魔板24の先端27の下方に位置しており、
邪魔板24のほぼ真下に位置している。なお、端縁20
は邪魔板24の先端27から垂直に下ろした線L(図
1)を越える範囲よりも、越えない範囲に設けられるこ
とが空気の圧力損失が少なくて好ましい。なお、本実施
例では邪魔板24をL字状のものとしてあるが、これを
フード11側へ湾曲させて設けてもよい。
【0024】29はフード11の背面に設けられ、ダト
ク14に連通する通口であり、本実施例では、その開口
面積自体はダクト14よりも大きくなるように形成して
あるが、邪魔板24によってほぼ半分の開口面積が塞が
れている。よって通口29の実際の開口面積は、ダクト
14のほぼ半分の開口面積となっている。
【0025】31は水分を吸収し、空気を通過させる不
織布等からなる吸収部材であり、フード11の内壁面に
接着材にて付着されている。この吸収部材31は、邪魔
板24の上方の先端27側が指向するフード11の内壁
面の近傍に設けられており、さらに詳細には、先端27
が指向するフード11内壁面の位置よりも若干空気流の
下流側に配置される。ただし、吸収部材31はフード1
1内壁面全面に貼設してもよいが、少なくとも邪魔板2
4の上方の先端27が指向するフードの内壁面の近傍で
あれば、邪魔板24に案内された空気流が当たり易くな
るから、この部分にあればよい。また、吸収部材31の
材質は吸収部材18,23と同じものを使用すればよい
が、好ましくは水分を吸収しても吸収部材から自然に滴
下するような性質を有する材料がよい。
【0026】なお、本実施例では支持部材16及び支持
部材22は図3に示されるように、支持部材の端片側を
折曲して吸収部材18,23の周辺を囲うようにしてあ
り、この折曲された端片側にフード11の側面からネジ
28によって取付けられ、ネジ28は支持部材及び吸収
部材の両方をフード11の側面に固定している。その
他、32はフード11と平行に配置された排気経路用の
排気フードであり、内部に排気口33を若干塞ぎ、この
排気口33の前面下方に位置する雨返し34を設けて排
気口33への雨水の浸入を防止している。
【0027】次に本実施例によるフード装置の雨天時の
作用につき説明する。空調装置15内の送風機により室
内へ外気を導き、また、室内の空気を室外へ排出するが
(図2の矢印)、特にフード11に導かれる水分を含ん
だ空気は開口21に進入し、風路30を蛇行して通口2
9に進入し、ダクト14を経由して室内へ給気される。
そして、開口に進入する空気流には、直に開口21に進
入する空気流の他に、案内板19の下面に沿って進入す
る空気流とがあり、後者の空気流はこのときに吸収部材
18に水分を吸収されるため、より乾いた空気流となっ
て開口21へ進入する。
【0028】開口21に進入した空気流は次に、邪魔板
24の内壁面に沿って風路30を更に進入してゆくが、
このときに空気流は吸収部材23に水分を吸収されるた
め、より乾いた空気流となる。更に、邪魔板24に沿っ
て吸入される空気流は、邪魔板24の先端が指向する先
のフード11の内壁面にある吸収部材31に沿って吸入
されるため、この吸収部材にも水分を吸収させ、空気流
自体はより乾いたものとなる。
【0029】従って、ダクト14内迄に進入した空気流
は、各吸収部材18,23,31に水分を渡してより乾
燥しており、ダクト14内あるいはより室内側へ雨水に
よる水滴を浸入させることをよく防止できる。また、邪
魔板24はフード11の通口29の下方側のほぼ半分を
塞いでいるため、強風によって雨水が直にダクト14内
に浸入することを充分に防止できる。
【0030】また、本実施例によると、邪魔板24の輪
郭とフード11の内壁面が形成する風路30の断面面積
は、従来のものに比較してより変化が少なく、そのため
空気流の圧力損失はより少なくなり、開口21から進入
した空気流は従来のものよりもより緩やかとなり、水滴
を室内側へ運び難くなる。また、フード11内の邪魔板
24が通口29前面を部分的に覆うから、邪魔板24を
覆うフードの高さ寸法を従来のものよりも小さくするこ
とが可能となり、通口29に対してもフード11を大き
くする必要はなく、よりコンパクトとなり、図1のよう
にベランダ等の床面Gに近い位置に設置できるなど、特
殊な場所に設置可能となる。
【0031】更に、開口21を画成する案内板19の端
縁20が、邪魔板24の先端27から垂直に下ろした線
Lを越えない範囲に設け、邪魔板24が通口29のほぼ
半分の面積を覆う構成としたから、開口21を大きくと
りつつ邪魔板24により雨水の浸入を防止し、フード1
1内の風路の断面積をより均一化して空気流の圧力損失
をより低減させることが可能となる。
【0032】また、開口21を画成する案内板19の端
縁20がフード11下端面17のほぼ中央となるように
したため、開口21を大きくしてより空気流の流入を容
易とし、フード11内の風路30の断面積をより均等化
でき、空気流の圧力損失をより少なくできる。
【0033】本実施例における空気流の圧力損失につい
ての試験結果を以下に説明する。試験では品質工学に基
づき、圧力に関する制御因子として、邪魔板24の高さ
がフード11の高さに対してどの程度の位置にあるか
(制御因子1)、立上り部25に対する折曲部26の角
度を水平と鈍角で比較する(制御因子2)、邪魔板24
の先端27と案内板19の端縁20との線Lに対する位
置関係がどの程度交差(+)あるいは齟齬(−)してい
るか(制御因子3)をピックアップし(表1)、圧力損
失が低いものを分析した。その結果、制御因子の組合せ
のうち、最も圧力損失が低い順に並べた結果を表2に表
す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表2から明らかなように、邪魔板24の高
さはフード11の高さ寸法のほぼ中央で、折曲部26の
立上り部25に対する角度は0°(平行)であり、邪魔
板24の先端27と案内板19の端縁20との線Lに対
する交差がない0mmの場合が最も空気流の圧力損失が
少なくなる。
【0037】実施例2.図6は邪魔板24の支持部材2
2と、案内板19の支持部材16とを示す斜視図であ
り、板金からなる支持部材22に矩形の通気孔35を6
条設け、ほぼL字状に折曲してあり、一方図6の支持部
材16は矩形の大型の通気口35を設けてある。実施例
1に係るフード装置にこの支持部材16,22を用い、
水分を吸収し、空気を通過させる吸収部材18,23を
実施例1と同様にして設ければ、図4に示す矢印36の
ように支持部材16,22を通過する空気流が生じ、空
気流の圧力損失がさらに減少する。
【0038】また、図7は同様に支持部材を異なる構成
とした実施例を現し、ワイヤー37を格子状に編んで1
mm角程度の大きさの通気孔35を多数形成した支持部
材16,22を示している。この格子状の多数の通気孔
35を実施例1の支持部材の替わりに用いれば、さらに
空気流の圧力損失が減少して好ましい。
【0039】さらに図8は板金からなる支持部材16,
22に設ける通気孔35を、直径が1cm程度の円孔と
した実施例を現し、実施例2,3と同様に用いられ、同
様の効果が期待できる。
【0040】実施例3.図10は吸収部材23や18と
して用いることが可能な他の吸収部材の実施例を示し、
ワイヤーを格子状に編んで1mm角程度の小孔を多数形
成してある。この実施例で示される吸収部材23(1
8)を図3に示される孔を形成していない支持部材1
6,22に取付ければ、水分を含んだ空気流がこのワイ
ヤーの格子に触れて水分が空気流からワイヤー側へ移動
し、このワイヤーに水分が漉し取られることとなり、空
気流の乾燥化が実現できる。また、図11も吸収部材2
3(18)の他の実施例を現しており、板金に1mm程
度の直径の小孔を多数穿設した吸収部材23(18)と
しており、図3に示される孔を形成していない支持部材
16,22に取付ければ、水分を含んだ空気流がこの吸
収部材23(18)に当たり、水分が吸収部材23(1
8)表面に付着し保持されることとなる。
【0041】実施例4.図12及び図13はフード11
の内壁面に取付ける吸収部材31を異なる構成により実
現した実施例を示し、図12ではワイヤーを格子状に編
んでほぼ1mm角の小孔を多数形成し細かい波板状に形
成した吸収部材31をフードの内壁面にネジにより取付
ける状態を示している。図12のものでは、吸収部材3
1の波の凹凸がフード11の内壁面との間で空気流が通
過し得る隙間を形成することとなる。又また図13の吸
収部材31は板金に1mm程度の直径の小孔を多数穿設
したパンチングメタルにより形成してあり、この吸収部
材31とフード内壁面との間に空気流が通過し得る間隔
を形成するスペーサ38,38を介在させている。
【0042】この実施例によれば、空気流が小孔に当た
ると乱流が生じ、吸収部材31に水分が付着しやすくな
ると共に、多数の小孔が吸収部材31において水分が集
中して大きな水滴となることを防止し、空気流に運ばれ
て室内側へ水分を移動させることを防止してよく雨水の
浸入を防止できる。また、不織布等の素材からなるもの
よりも、耐久性が高く、メンテナンスがより簡易にでき
る。
【0043】
【発明の効果】本発明では、フード内の邪魔板が通気口
前面を部分的に覆うから、通気口内への雨水の浸入を更
に防止し易くでき、しかも通気口がより小さくなるた
め、壁面の通気口に対してフードを大きくする必要がな
く、よりコンパクトなフード装置を提供することができ
る。また、邪魔板は通気口前面を覆うため、開口の寸法
と通気口の寸法をより近い寸法関係とすることが可能と
なり、従来のフード装置のように邪魔板と案内板との間
隔を狭くさせずにより大きくでき、空気流の圧力損失を
より少なくすることができる効果を有する。
【0044】更に、開口を画成する案内板の端縁が、邪
魔板の先端の下方に位置し、邪魔板が通気口のほぼ半分
の面積を覆う構成としたから、雨水の浸入を充分に防止
しつつフード内の風路の断面積をより均一化して、空気
流の圧力損失をより低減させることが可能となる効果を
有する。
【0045】また、開口を画成する案内板の端縁がフー
ド下端面のほぼ中央となるようにしたため、開口を大き
くしてより空気流の流入を容易とし、フード内の風路の
断面積をより均等化でき、空気流の圧力損失をより少な
くできる効果を有する。
【0046】また、邪魔板の上方の先端側が指向するフ
ードの内壁面の近傍に水分を吸収する吸収部材を設けた
ものでは、邪魔板に導かれた空気流が吸収部材に当た
り、ここで水分が漉しとられ、より水分の少ない空気流
を室内側へ供給するため、雨水の室内側への浸入をより
減少させることができる。
【0047】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
水分を吸収する吸収部材を有するものでは、空気流がフ
ード内の風路を通過する際にこれら吸収部材に水分が漉
し取られるため、より水分の少ない空気流を室内側へ供
給することができ、従って雨水の室内側への浸入をより
減少させることができる。
【0048】また、邪魔板と案内板の少なくとも一方が
空気を通過させる通気孔を有するものでは、吸収部材に
より水分を漉し取られた空気の一部がこの通気孔を通っ
て直に室内側へ吸い込まれるため、雨水の室内側への浸
入をより減少させることができるだけでなく、同時に空
気の圧力損失を更に減少させることができる効果を有す
る。
【0049】また、フードの内壁面に、多数の小孔を有
し、水分の付着が可能な吸収部材を設け、この吸収部材
とフードの内壁面との間に空気流の通過が可能な隙間を
形成したものでは、空気流が小孔に当たると乱流が生
じ、吸収部材に水分が付着しやすくなると共に、多数の
小孔が吸収部材において水分が集中して大きな水滴とな
ることを防止し、空気流に運ばれて室内側へ水分を移動
させることを防止してよく雨水の浸入を防止できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施例の要部を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施例の要部断面図である。
【図5】この発明の実施例の要部断面図である。
【図6】この発明の他の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図7】この発明の他の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明の他の吸収部材を示す斜視図である。
【図9】この発明の他の吸収部材を示す斜視図である。
【図10】この発明の他の吸収部材を示す斜視図であ
る。
【図11】この発明の他の吸収部材を示す斜視図であ
る。
【図12】この発明の他の吸収部材を示す斜視図であ
る。
【図13】この発明の他の吸収部材を示す斜視図であ
る。
【図14】従来のフード装置を示す断面図である。
【図15】従来のフード装置を示す断面図である。
【図16】従来のフード装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 フード 16 支持部材 17 下端面 18 吸収部材 19 案内板 20 端縁 21 開口 22 支持部材 23 吸収部材 24 邪魔板 27 先端 29 通口 30 風路 31 吸収部材 35 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 雄一 岐阜県中津川市手賀野下巾3番40号 三 菱電機エンジニアリング株式会社 名古 屋事業所中津川支所内 (72)発明者 日比野 重敏 岐阜県中津川市手賀野下巾3番40号 三 菱電機エンジニアリング株式会社 名古 屋事業所中津川支所内 (56)参考文献 実開 昭56−148529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 7/04 F24F 7/013 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に形成され室内側に連通する通口の
    前方側を覆いその下方に上記通口に連通する開口を有す
    るフードと、このフードの下面側且つ前方側に配置され
    上記開口を画成し、この開口に空気流を案内する案内板
    と、上記通口の前面下方側に上記通口を部分的に覆うよ
    配置され、その上方の先端側が折曲または湾曲して上
    記フードの内壁を指向する邪魔板とを具備することを特
    徴とするフード装置。
  2. 【請求項2】 開口を画成する案内板の端縁が、邪魔板
    の先端の下方に位置し、かつ邪魔板は通口のほぼ半分の
    面積を覆う構成であることを特徴とする請求項1記載の
    フード装置。
  3. 【請求項3】 開口を画成する案内板の端縁がフード下
    端面のほぼ中央となるようにしたことを特徴とする請求
    項2記載のフード装置。
  4. 【請求項4】 邪魔板の上方の先端側が指向するフード
    の内壁面の近傍に水分を吸収する吸収部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフード
    装置。
  5. 【請求項5】 邪魔板と案内板の少なくとも一方が水分
    を吸収する吸収部材を有することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のフード装置。
  6. 【請求項6】 邪魔板と案内板の少なくとも一方が吸収
    部材に対応する位置に空気を通過させる通気孔を有する
    ことを特徴とする請求項5記載のフード装置。
  7. 【請求項7】 フードの内壁面に、多数の小孔を有し、
    水分の付着が可能な吸収部材を設け、この吸収部材とフ
    ードの内壁面との間に空気流の通過が可能な隙間を形成
    したことを特徴とする請求項1記載のフード装置。
JP6165364A 1994-07-18 1994-07-18 フード装置 Expired - Fee Related JP2872046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6165364A JP2872046B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 フード装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6165364A JP2872046B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 フード装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828917A JPH0828917A (ja) 1996-02-02
JP2872046B2 true JP2872046B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=15810970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6165364A Expired - Fee Related JP2872046B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 フード装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2872046B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083654A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JP2005282883A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Fusoo Kasei Kk 排気管カバー
JP4755466B2 (ja) * 2005-08-24 2011-08-24 ヤンマー株式会社 定置式エンジン作業機の外装筐体の構造
JP4871048B2 (ja) * 2006-07-21 2012-02-08 株式会社荏原製作所 真空弁ユニット
DE102008020941B4 (de) * 2008-04-25 2020-09-24 Ventomaxx Gmbh Luftführungselement zum Zuführen und/oder Abführen von Luft
JP5446330B2 (ja) * 2009-03-09 2014-03-19 パナソニック株式会社 換気用ベントキャップ
JP6478706B2 (ja) * 2015-02-26 2019-03-06 三菱電機株式会社 換気端末部品
JP7127079B2 (ja) * 2020-03-13 2022-08-29 三菱電機システムサービス株式会社 ダクト及び換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0828917A (ja) 1996-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1051710A (en) Ventilating apparatus
KR101543603B1 (ko) 방수형 환기구캡
JP2872046B2 (ja) フード装置
US20140011440A1 (en) Vent cover
JP2004124764A (ja) ガスタービン吸気フィルタ装置
JP3414116B2 (ja) 換気フード
KR20020079534A (ko) 항공기 엔진회전점검용 격납고
WO2011096186A1 (ja) 外壁端末換気口
JP5362874B2 (ja) 通気口部材
JP3193511B2 (ja) 塗装ブースのベンチュリー式排気装置
CN107366940B (zh) 吸油烟机
JPH04302910A (ja) 燃焼装置
KR20020079533A (ko) 항공기 엔진회전점검용 격납고
JP2010223518A (ja) 通気口部材
CA1069749A (en) Ventilating apparatus
CN217817356U (zh) 一种具有调节功能的散流器
JP2802986B2 (ja) 建物の吸気装置、排気装置、及び換気装置
JP3527970B2 (ja) 換気用ベントキャップ
WO2019184510A1 (zh) 防虫防鼠装置及具有其的空调室内机
TWM556261U (zh) 通風散熱罩結構
CN216953456U (zh) 空调设备通风管接头
JP4214829B2 (ja) 空気調和機
CN218251120U (zh) 一种喷涂室用的压风结构
JPH0734559A (ja) 屋根裏通気構造体
JP4409051B2 (ja) 壁用換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080108

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120108

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees