JP2000055431A - ウエザーカバー - Google Patents

ウエザーカバー

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JP2000055431A
JP2000055431A JP10221707A JP22170798A JP2000055431A JP 2000055431 A JP2000055431 A JP 2000055431A JP 10221707 A JP10221707 A JP 10221707A JP 22170798 A JP22170798 A JP 22170798A JP 2000055431 A JP2000055431 A JP 2000055431A
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JP
Japan
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box
exhaust
intake
opening
port
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JP10221707A
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Masaki Muramoto
雅紀 村本
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気及び排気の流れを安定したものにするこ
とができて、安定した喚起性能を得ることができるとと
もに、排出された空気の一部が再度、吸気口より吸引さ
れることを防止することができるウエザーカバーを提供
する。 【解決手段】 建物外側表面に相互に隣り合わせに並設
された吸気口(60)及び排気口(61)からなる同時吸排換気
口(11)の室外側を覆うウエザーカバー(10)であって、吸
気口(60)及び排気口(61)の室外側に位置して左右方向に
開口する四角筒状のボックス(20)と、このボックス(20)
内に位置してボックス(20)の一方の開口からの空気を吸
気口(60)に案内する吸気翼(40)と、ボックス(20)内に位
置して排気口(61)からの空気をボックス(20)の他方の開
口に案内する排気翼(50)とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸気と排気とが
同時に行われる換気扇等の同時吸排喚起口の外側に雨避
けとして取り付けられるウエザーカバーに関するもので
ある。
【0002】
【先行技術】従来の換気扇等の換気口の建物外側表面に
は、雨風が換気口を介して建物躯体内部に入り込むこと
を防止するために箱状であって下面側に開口部を有する
ウエザーカバーが形成されていた。一方、近年では、建
物の高気密化に伴い、喚起効率を高めるために吸気と排
気とが同時に行われる同時吸排換気口が使用されてい
る。この同時吸排換気口は、通常、吸気口と排気口とが
建物の外側表面に相互に隣り合わせに並んで設置されて
いる。
【0003】図5は、従来の同時吸排換気口装置用のウ
エザーカバーの外観斜視図を示すものである。
【0004】この従来のウエザーカバー110は、吸気口1
60及び排気口170からなる同時吸排換気口の室外側を覆
う全体形状が四角筒状のボックス120を備えているもの
である。このボックス120は、吸気口160を覆う吸気用ボ
ックス部140と、排気口170を覆う排気用ボックス部150
と、吸気用ボックス部140及び排気用ボックス部150の間
を仕切る板状の仕切板130とを備えている。そして、吸
気用ボックス部140の側面には、ボックス120の一方側の
開口である吸気用開口部141が形成され、排気用ボック
ス部150の側面には、ボックス120の他方側の開口である
排気用開口部151が形成されている。そして、吸気用開
口部141及び排気用開口部151には、雨水等が直接、ボッ
クス120内部に入り込まないように細幅の板を斜め羽重
ね状に隙間を開けて取り付けたルーバー142,152が形成
されている。
【0005】また、他の従来技術として、実開昭63−
113832号公報に記載されている技術であって、上
述したウエザーカバー110のボックス120の内部に水切り
を形成したもの等が見受けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のウエザ
ーカバー110や、実開昭63−113832号公報に記
載されている技術は、ボックス120の内部において、仕
切板130により排気と吸気とを分離し、吸気は、ボック
ス120の一方側端部の吸気用開口部141により吸い込み、
排気は、ボックス120の他方側端部の排気用開口部151か
ら排出している。そして、排気口170から排出される空
気は、排気口170の建物躯体内部のファン等により強制
的に所定の流速により、排気用ボックス部150の内部に
排出され、その後、排気用開口部151から外部に排出さ
れる。
【0007】しかし、この排気用ボックス部150の内部
に排出された排気は、拡散及び混合されて当初の流速を
維持することはできず、排気用開口部151を介して外部
に排出される際には、排気口(61)から排出された当初の
流速と比較して小さな流速となり、排気用開口部151か
ら排出された空気は排気用開口部151の近傍に滞留する
こととなる。かかる場合、排気用開口部151より排出さ
れた汚れた排気を再度、吸気用開口部141が吸気として
室内に吸引する状態、いわゆるショートサーキット現象
が発生するという問題点があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、吸気及び排気の流れを安
定したものにすることができて、安定した喚起性能を得
ることができるとともに、排出された空気の一部が再
度、吸気口より吸引されることを防止することができる
ウエザーカバーを提供しようとするものである。
【0009】これに加え、請求項2記載の発明は、連通
路内に基本気流を発生させたことにより、排出された排
気が排気口近傍に滞留することを抑え、排出された空気
の一部が再度、吸気口より吸引されることを防止するこ
とができるウエザーカバーを提供しようとするものであ
る。
【0010】これに加え、請求項3記載の発明は、連通
路内の基本気流の流れの乱れを横方向の流れに整流して
効果的な基本気流を発生させることができるウエザーカ
バーを提供しようとするものである。
【0011】これに加え、請求項4記載の発明は、吸気
口から吸入される吸気と、排気口から排出される排気と
の間隔を開けて両者の分離を確実なものにするとともに
吸気及び排気の流れをスムーズなものにすることができ
るウエザーカバーを提供しようとするものである。
【0012】これに加え、請求項5記載の発明は、狭幅
部を設けたことにより基本気流の流速を増加させること
ができるウエザーカバーを提供しようとするものであ
る。
【0013】なお、上記の課題を解決する技術を、日本
特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリ
ス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以後の特
許出願、実用新案登録出願を調査した。
【0014】 検索式 : F24F07/013.101C その結果、特許出願40余件、実用新案登録出願120
余件を抽出した。しかし、この先行技術調査によって
は、本願発明と同一の技術は発見できなかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。
【0016】請求項1記載の発明は、建物外側表面に相
互に隣り合わせに並設された吸気口(60)及び排気口(61)
からなる同時吸排換気口(11)の室外側を覆うウエザーカ
バー(10)であって、吸気口(60)及び排気口(61)の室外側
に位置して左右方向に開口する四角筒状のボックス(20)
と、このボックス(20)内に位置してボックス(20)の一方
の開口からの空気を吸気口(60)に案内する吸気翼(40)
と、ボックス(20)内に位置して排気口(61)からの空気を
ボックス(20)の他方の開口に案内する排気翼(50)とを備
えたことを特徴とする。
【0017】なお、ここで、「ボックス(20)内に位置し
てボックス(20)の左右方向の一方の開口からの空気を吸
気口(60)に案内する吸気翼(40)」とは、ボックス(20)の
一方の開口から室外の新鮮な空気が入り込み、吸気翼(4
0)に沿って流入させることにより吸気口(60)に向かって
かかる外部の空気を入り込ませることができるようなも
のであれば良いものである。例えば、ボックス(20)の左
右方向の一方の開口と吸気口(60)との間をカーブを描い
て連続的に結ぶ薄板シート状のものや、開口と吸気口(6
0)との間を結ぶ流線上に沿って配置された複数の短冊板
状のもの等を含むものである。
【0018】また、「ボックス(20)内に位置して排気口
(61)からの空気をボックス(20)の他方の開口に案内する
排気翼(50)」とは、排気翼(50)から排出された空気が排
気翼(50)に沿って流出し、ボックス(20)の他方の開口か
ら室外に向かって排出することができるようなものであ
れば良いものである。例えば、排気口(61)とボックス(2
0)の左右方向の他方の開口との間をカーブを描いて連続
的に結ぶ薄板シート状のものや、開口と排気口(61)との
間を結ぶ流線上に沿って配置された複数の短冊板状のも
の等を含むものである。
【0019】本発明は、ボックス(20)内に吸気翼(40)を
備えているため、ボックス(20)の左右方向の一方の開口
と、吸気口(60)との間の空気の流れを、時間的に変化し
ない、いわゆる定常流に近い状態にすることができ、空
気の流れをスムーズなものにすることができる。これに
より、吸気の流れが安定したものとなり、効率的な吸引
効果を得ることができる。そして、吸引効果を高めるこ
とができるため、ボックス(20)の左右方向の一方側のよ
り遠い箇所から外部の空気をボックス(20)内に引き入れ
ることができる。これにより、排気口(61)から排出され
た空気を再度、吸入することを抑えることができる。
【0020】また、本発明は、ボックス(20)内に排気翼
(50)を備えているため、ボックス(20)の左右方向の他方
の開口と、排気口(61)との間の空気の流れを、時間的に
変化しない定常流に近い状態にすることができ、空気の
流れをスムーズなものにすることができる。これによ
り、排気の流れが安定したものとなり、排気口(61)から
所定の流速で排出された排気が、途中で流れが乱される
ことなく、当初の流速を略維持した状態のまま、ボック
ス(20)の左右方向の他方側に向かって排出させることが
できる。これにより、流速の低下を押さえ、ボックス(2
0)の左右方向の他方側のより遠方に排気を押し出すこと
ができ、排気が再度、吸気口(60)より吸入することを抑
えることができる。
【0021】上述したように、本発明は、吸気翼(40)及
び排気翼(50)を設けたことにより、吸気は、ボックス(2
0)の左右方向の一方側のより遠方の空気を引き入れるこ
とができ、また、排気は、ボックス(20)の左右方向の他
方側のより遠方にまで排気を排出することができる。こ
れにより、排気口(61)から排出された汚れた空気が、再
度、吸気口(60)により室内に吸引される、いわゆるショ
ートサーキット現象が発生する可能性を低下させること
ができる。
【0022】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、ボックス(20)内には、吸気翼(40)
及び排気翼(50)の反建物躯体側に位置してボックス(20)
の両開口を連通する連通路(30)を設け、この連通路(30)
は、その一方側から他方側に向かって流れる基本気流
(C)を発生させることを特徴とする。
【0023】本発明は、ボックス(20)内であって、吸気
翼(40)及び排気翼(50)の反建物躯体側に位置してボック
ス(20)の両開口を連通する連通路(30)を設けている。こ
のため、吸気翼(40)により外部の空気が吸引され、吸気
口(60)に向かって案内される吸気の流れに誘引されて、
連通路(30)の左右方向の一方側の内部に入り込む外部の
空気の流れ(以下、吸気誘引気流(A)という。)が発生
する。また、排気口(61)から排出されて排気翼(50)によ
り外部に案内される排気に誘引されて連通路(30)の左右
方向の他方側から外部に排出される連通路(30)内部の空
気の流れ(以下、排気誘引気流(B)という。)が発生す
る。そして、連通路(30)の左右方向の一方側の内部に入
り込む吸気誘引気流(A)と、連通路(30)の左右方向の他
方から外部に排出される排気誘引気流(B)とにより、連
通路(30)の内部に、連通路(30)の左右方向の一方側から
他方側に向かって流れる基本気流(C)が発生する。この
基本気流(C)を発生させることができることにより、ボ
ックス(20)の左右には、ボックス(20)の左右方向の一方
側から他方側に向かって流れる大きな空気の流れを形成
することができる。このため、吸気は、ボックス(20)の
左右方向の一方側のより遠い箇所から吸引することがで
き、排気は、ボックス(20)の左右方向の他方側のより遠
い箇所に排出することができる。これにより、排気口(6
1)から排出される汚れた排気を吸気口(60)から室内に向
かって吸引することを抑えることができ、いわゆるショ
ートサーキット現象の発生を抑えることができる。
【0024】請求項3記載の発明は、上記した請求項2
記載の特徴点に加え、連通路(30)内には、上下方向に所
定間隔に配列された横方向に延びる複数枚の整流板(70)
を設けたことを特徴とする。
【0025】なお、ここで、「整流板(70)」は、「上下
方向に所定間隔に配列された横方向に延びる複数枚の整
流板(70)」であれば良いものである。例えば、左右横方
向に長尺方向を有する薄板状のものが複数枚、上下方向
に所定間隔で積層された状態で配置されているものや、
多数の細幅の板を前後に渡して表裏面が左右横方向と略
平行になるように配置しているもの等を含むものであ
る。
【0026】本発明は、連通路(30)内に上下方向に所定
間隔に配列された横方向に延びる複数枚の整流板(70)を
設けている。このため、連通路(30)内の左右方向の一方
から他方側に向かって流れる基本気流(C)が、整流板(7
0)の間を通り抜けると、基本気流(C)の流れの方向のう
ち上下方向の流れを抑えて、流れの方向の乱れを整え、
安定した横方向の流れにすることができる。これによ
り、流れの方向の乱れによる流速の低下を抑えて、ショ
ートサーキット現象の発生を抑えるのに効果的な基本気
流(C)を発生させることができる。
【0027】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、吸気
口(60)には、ボックス(20)の一方側の開口から遠い一部
を閉塞する吸気閉塞部(62)を設け、排気口(61)には、ボ
ックス(20)の他方側の開口から遠い一部を閉塞する排気
閉塞部(63)を設けたことを特徴とする。
【0028】なお、ここで「吸気閉塞部(62)」及び「排
気閉塞部(63)」は、吸気口(60)若しくは排気口(61)の一
部の開口断面積の一部を閉塞することができるようなも
のであれば良いものであって、その形状は特に限定され
るものではない。例えば、吸気口(60)又は排気口(61)の
開口断面の一部を覆う平板状のものや、全体形状が略半
球状であって、その吸気用開口部41側若しくは排気用開
口部51側が開口しているようのもの等を含むものであ
る。
【0029】本発明は、吸気口(60)にボックス(20)の一
方側の開口部から遠い一部を閉塞する吸気閉塞部(62)を
設けたことにより、吸気口(60)に吸引される吸気の通り
道をボックス(20)の一方側の開口部に近づけることがで
きる。これにより、吸気の経路を短くすることができ、
外部からの吸気の流れをスムーズなものにすることがで
きる。
【0030】また、排気口(61)にボックス(20)の他方側
の開口部から遠い一部を閉塞する排気閉塞部(63)を設け
たことにより、排気口(61)から排出される排気の通り道
をボックス(20)の他方側の開口部に近づけることができ
る。これにより、排気経路を短くすることができ、外部
への排気の流れをスムーズなものにすることができる。
【0031】また、吸気口(60)における吸気の通り道
と、排気口(61)における排気の通り道との間隔を、かか
る吸気閉塞部(62)及び排気閉塞部(63)を使用しない場合
よりも、大きくすることができ、吸気及び排気の分離を
より確実なものにすることができ、いわゆるショートサ
ーキット現象の発生を抑えることができる。
【0032】請求項5記載の発明は、上記した請求項
2、請求項3または請求項4記載の特徴点に加え、連通
路(30)内には、その一部断面を狭くして基本気流(C)の
流速を増加可能な狭幅部(64)を設けたことを特徴とす
る。
【0033】本発明は、連通路(30)内に、その一部断面
を狭くして基本気流(C)の流速を増加させることができ
る狭幅部(64)を設けている。これにより、連通路(30)か
ら排出される基本気流(C)の流速を増加させることがで
き、ボックス(20)の左右方向の他方側から外部に向かっ
て飛び出す基本気流(C)の流速を大きくすることができ
る。これにより、排気口(61)から排出されてボックス(2
0)の左右方向の他方側に排気翼(50)に案内されて排出さ
れた排気も、同時にボックス(20)の左右方向の他方側の
より遠方に導かれることとなる。これにより、排気口(6
1)より排出された汚れた排気が再度、吸気口(60)により
吸引されることを抑えることができ、いわゆるショート
サーキット現象の発生を抑えることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。
【0035】図1乃至図4は、本発明の実施の形態を示
すものであり、図1はウエザーカバーの横断面図、図2
はウエザーカバーの縦断面図、図3はウエザーカバーの
左側面図、図4はウエザーカバーの概略斜視図をそれぞ
れ示す。
【0036】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。
【0037】本実施の形態に係るウエザーカバー10は、
建物外側表面に相互に隣り合わせに並設された吸気口60
及び排気口61からなる同時吸排換気口11の室外側を覆う
ものである。この同時吸排換気口11は、特に図示してい
ないが台所と連通するように形成されているものであ
る。そして、排気口61は台所のレンジフードと連通して
おり、レンジフードにより集めた煙や熱等をレンジフー
ド内部に設けたファンにより強制的に室外に排出するも
のである。また、吸気口60は台所のレンジフードの上方
において台所室内と連通するように形成されているもの
であって、高気密化された室内の喚起を効率的に行うた
めに形成されているものである。
【0038】前記ウエザーカバー10は、吸気口60及び排
気口61からなる同時吸排換気口11の室外側に位置して左
右方向に開口する四角筒状のボックス20と、このボック
ス20内に位置してボックス20の一方の開口からの空気を
吸気口60に案内する吸気翼40と、ボックス20内に位置し
て排気口61からの空気をボックス20の他方の開口に案内
する排気翼50とを備えている。
【0039】前記ボックス20は、建物躯体12の表面に左
右方向に長尺方向を有するように配置されている。そし
て、このボックス20の右方向の側面には、右方向に向か
って開口する吸気用開口部41が形成されている。この吸
気用開口部41は、雨水等が直接、ボックス20内部に入り
込まないように細幅の板を斜め羽重ね状に隙間を開けて
取り付けたルーバー42を備えている。そして、同様にボ
ックス20の左方向の側面には、左方向に向かって開口す
る排気用開口部51が形成されている。この排気用開口部
51は、雨水等が直接、ボックス20内部に入り込まないよ
うに細幅の板を斜め羽重ね状に隙間を開けて取り付けた
ルーバー52を備えている。
【0040】また、ボックス20の右方向の下面にも、下
方に向かって開口する吸気用下面開口部43が形成されて
いる。この吸気用下面開口部43は、鳥等の小動物や虫等
がボックス20内部に入り込まないような金属細線で網目
状に織った網44を備えている。
【0041】前記吸気翼40は、ボックス20の吸気用開口
部41と吸気口60との間を横断面形状がカーブを描いて連
続的に結ぶ薄板シート状に形成されている。具体的に
は、吸気翼40の左側端部が、吸気口60の反吸気用開口部
41側の建物躯体12側に固定され、吸気翼40の右側端部
は、吸気用開口部41側に延びるとともにボックス20内に
位置するように設定されている。
【0042】また、排気翼50は、排気口61とボックス20
の排気用開口部51との間を横断面形状がカーブを描いて
連続的に結ぶ薄板シート状に形成されている。具体的に
は、排気翼50の右側端部が、排気口61の反排気用開口部
51側の建物躯体12側に固定され、排気翼50の左側端部
は、排気用開口部51側に延びるとともにボックス20内に
位置するように設定されている。
【0043】ボックス20内には、吸気翼40及び排気翼50
の反建物躯体側に位置してボックス20の吸気用開口部41
及び排気用開口部51を連通する連通路30を設けている。
この連通路30は、その吸気用開口部41側から排気用開口
部51側に向かって流れる基本気流Cを発生させるもので
ある。そして、この連通路30内には、上下方向に所定間
隔に配列された横方向に延びる4枚の整流板70を設けて
いる。なお、この整流板70は、縦断面形状が僅かに山形
の曲線を描くように形成されており、吸気用開口部41及
び吸気用下面開口部43を介して斜め下方より入り込んだ
空気が、排気用開口部51に向かって僅かに斜め下方に排
出することができるように設定されている。
【0044】そして、連通路30の内部の反建物躯体側に
は、縦方向に立設する薄板シート状の調整シート65が二
枚、形成されている。この調整シート65は、横方向の断
面形状が連通路30の内側に向かって凸状に突出するよう
な状態で連通路30内部に配置されている。そして、連通
路30内部には、前記調整シート65と、排気翼50及び吸気
翼40との間の連通路30の断面を狭くして基本気流Cの流
速を増加可能な狭幅部64を設けている。
【0045】そして、吸気口60には、ボックス20の吸気
用開口部41から遠い略半円を閉塞する平板状の吸気閉塞
部62を設け、排気口61には、ボックス20の排気用開口部
51から遠い略半円を閉塞する平板状の排気閉塞部63を設
けている。
【0046】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。
【0047】本実施の形態は、ボックス20内に吸気翼40
を備えているため、ボックス20の吸気用開口部41と、吸
気口60との間の空気の流れを、時間的に変化しない、い
わゆる定常流に近い状態にすることができ、空気の流れ
をスムーズなものにすることができる。これにより、吸
気の流れが安定したものとなり、効率的な吸引効果を得
ることができる。そして、吸引効果を高めることができ
るため、ボックス20の右方向のより遠い箇所から外部の
空気をボックス20内に引き入れることができる。
【0048】また、本実施の形態は、ボックス20内に排
気翼50を備えているため、ボックス20の排気用開口部51
と、排気口61との間の空気の流れを、時間的に変化しな
い定常流に近い状態にすることができ、空気の流れをス
ムーズなものにすることができる。これにより、排気の
流れが安定したものとなり、排気口61から所定の流速で
排出された排気が、途中で流れが乱されることなく、当
初の流速を略維持した状態のまま、ボックス20の左方向
に向かって排出させることができる。これにより、流速
の低下を押さえ、ボックス20の左方向のより遠方に排気
を押し出すことができる。
【0049】上述したように、本実施の形態は、吸気翼
40及び排気翼50を設けたことにより、吸気は、ボックス
20の吸気用開口部41の右方向のより遠方の空気を引き入
れることができ、また、排気は、ボックス20の排気用開
口部51の左方向のより遠方にまで排気を排出することが
できる。これにより、排気口61から排出された汚れた空
気が、再度、吸気口60により室内に吸引される、いわゆ
るショートサーキット現象が発生する可能性を低下させ
ることができる。
【0050】さらに、本実施の形態は、ボックス20内で
あって、吸気翼40及び排気翼50の反建物躯体側に位置し
てボックス20の吸気用開口部41及び排気用開口部51を連
通する連通路30を設けている。このため、吸気翼40によ
り外部の空気が吸引され、吸気口60に向かって案内され
る吸気の流れに誘引されて、外部の空気が連通路30の右
側の内部に入り込む。これにより、吸気誘引気流Aが発
生する。また、排気口61から排出されて排気翼50により
外部に案内される排気に誘引されて、連通路30内部の空
気が連通路30の左側から外部に排出される。これによ
り、排気誘引気流Bが発生する。そして、連通路30の右
側の内部に入り込む吸気誘引気流Aと、連通路30の左側
から外部に排出される排気誘引気流Bとにより、連通路
30の内部に、連通路30の右側から左側に向かって流れる
基本気流Cが発生する。この基本気流Cを発生させるこ
とができることにより、ボックス20の左右には、ボック
ス20の右側から左側に向かって流れる大きな空気の流れ
を形成することができる。このため、吸気は、ボックス
20の右側のより遠い箇所から吸引することができ、排気
は、ボックス20の左側のより遠い箇所に排出することが
できる。これにより、排気口61から排出される汚れた排
気を吸気口60から室内に向かって吸引することを抑える
ことができ、いわゆるショートサーキット現象の発生を
抑えることができる。
【0051】また、本実施の形態は、連通路30内に上下
方向に所定間隔に配列された横方向に延びる4枚の整流
板70を設けている。このため、連通路30内の右側から左
側に向かって流れる基本気流Cが、整流板70の間を通り
抜けると、基本気流Cの流れの方向のうち上下方向の流
れを抑えて、流れの方向の乱れを整え、安定した横方向
の流れにすることができる。これにより、流れの方向の
乱れによる流速の低下を抑えて、ショートサーキット現
象の発生を抑えるのに効果的な基本気流Cを発生させる
ことができる。
【0052】また、本実施の形態において、吸気口60
が、吸気用開口部41から遠い略半分側を閉塞する吸気閉
塞部62を備えたことにより、吸気口60に吸引される吸気
の通り道を吸気用開口部41に近づけることができる。こ
れにより、吸気の経路を短くすることができ、外部から
の吸気の流れをスムーズなものにすることができる。
【0053】また、排気口61が、ボックス20の排気用開
口部51から遠い略半分側を閉塞する排気閉塞部63を備え
たことにより、排気口61から排出される排気の通り道を
排気用開口部51に近づけることができる。これにより、
排気の経路を短くすることができ、外部への排気の流れ
をスムーズなものにすることができる。
【0054】また、吸気口60における吸気の通り道と、
排気口61における排気の通り道との間隔を、かかる吸気
閉塞部62及び排気閉塞部63を使用しない場合よりも、大
きくすることができて、吸気及び排気の分離をより確実
なものにすることができ、ショートサーキット現象の発
生を抑えることができる。
【0055】また、本実施の形態は、連通路30内に、二
枚の調整シート65を設けたことにより、その一部断面を
狭くして基本気流Cの流速を増加させることができる狭
幅部64を設けている。このため、連通路30の右側の吸気
翼40及び調整シート65から形成される狭幅部64により、
連通路30に入り込む基本気流Cの流速を増加させること
ができる。さらに、連通路30の左側の排気翼50及び調整
シート65から形成される狭幅部64により、連通路30から
排出される基本気流Cの流速を増加させることができ
る。これにより、ボックス20の排気用開口部51から外部
に向かって飛び出す基本気流Cの流速を大きくすること
ができる。そして、排気口61から排出されて排気翼50に
案内され、ボックス20の左側に排出された排気も、流速
が増加した基本気流Cと共にボックス20の左側のより遠
方に導かれることとなる。これにより、排気口61より排
出された汚れた排気が再度、吸気口60により吸引される
ことを抑えることができ、いわゆるショートサーキット
現象の発生を抑えることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】請求項1記載の発明によれば、吸気及び排
気の流れを安定したものにすることができて、安定した
喚起性能を得ることができるとともに、排出された空気
の一部が再度、吸気口より吸引されることを防止するこ
とができるウエザーカバーを提供することができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、連通路内に
基本気流を発生させたことにより、排出された排気が排
気口近傍に滞留することを抑え、排出された空気の一部
が再度、吸気口より吸引されることを防止することがで
きるウエザーカバーを提供することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、連通路内の
基本気流の流れの乱れを横方向の流れに整流して効果的
な基本気流を発生させることができるウエザーカバーを
提供することができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、吸気口から
吸入される吸気と、排気口から排出される排気との間隔
を開けて両者の分離を確実なものにするとともに吸気及
び排気の流れをスムーズなものにすることができるウエ
ザーカバーを提供することができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、狭幅部を設
けたことにより基本気流の流速を増加させることができ
るウエザーカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、ウエザーカバー
を示す横断面図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、ウエザーカバー
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、ウエザーカバー
を示す左側面図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、ウエザーカバー
を示す概略斜視図である。
【図5】従来の同時吸排換気口装置用のウエザーカバー
を示す外観斜視図である。
【符号の説明】 10 ウエザーカバー 11 同時吸排換気口 12 建物躯体 20 ボックス 30 連通路 40 吸気翼 41 吸気用開口部 42 ルーバー 43 吸気用下面開口部 44 網 50 排気翼 51 排気用開口部 52 ルーバー 60 吸気口 61 排気口 62 吸気閉塞部 63 排気閉塞部 64 狭幅部 65 調整シート 70 整流板 A 吸気誘引気流 B 排気誘引気流 C 基本気流 110 ウエザーカバー 120 ボックス 130 仕切板 140 吸気用ボックス部 141 吸気用開口部 142 ルーバー 150 排気用ボックス部 151 排気用開口部 152 ルーバー 160 吸気口 170 排気口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物外側表面に相互に隣り合わせに並設
    された吸気口及び排気口からなる同時吸排換気口の室外
    側を覆うウエザーカバーであって、 吸気口及び排気口の室外側に位置して左右方向に開口す
    る四角筒状のボックスと、 このボックス内に位置してボックスの一方の開口からの
    空気を吸気口に案内する吸気翼と、 ボックス内に位置して排気口からの空気をボックスの他
    方の開口に案内する排気翼とを備えたことを特徴とする
    ウエザーカバー。
  2. 【請求項2】 ボックス内には、吸気翼及び排気翼の反
    建物躯体側に位置してボックスの両開口を連通する連通
    路を設け、 この連通路は、その一方側から他方側に向かって流れる
    基本気流を発生させることを特徴とする請求項1記載の
    ウエザーカバー。
  3. 【請求項3】 連通路内には、上下方向に所定間隔に配
    列された横方向に延びる複数枚の整流板を設けたことを
    特徴とする請求項2記載のウエザーカバー。
  4. 【請求項4】 吸気口には、ボックスの一方側の開口か
    ら遠い一部を閉塞する吸気閉塞部を設け、 排気口には、ボックスの他方側の開口から遠い一部を閉
    塞する排気閉塞部を設けたことを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3記載のウエザーカバー。
  5. 【請求項5】 連通路内には、その一部断面を狭くして
    基本気流の流速を増加可能な狭幅部を設けたことを特徴
    とする請求項2、請求項3または請求項4記載のウエザ
    ーカバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH699931A1 (de) * 2008-11-27 2010-05-31 Reto Pfeiffer Anlage zur Belüftung von Gebäuden
JP2010266137A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Corona Corp 室外ユニットの防雪カバー
JP2021520320A (ja) * 2018-04-03 2021-08-19 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ パッケージ機及び密封されたパッケージを生産するための方法
KR20220080290A (ko) * 2020-12-07 2022-06-14 김흥국 역풍방지 후드캡

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