JP2870625B2 - ハニカムカーテンウォールおよび該ハニカムカーテンウォールに用いるハニカムパネル - Google Patents

ハニカムカーテンウォールおよび該ハニカムカーテンウォールに用いるハニカムパネル

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JP2870625B2 JP5077704A JP7770493A JP2870625B2 JP 2870625 B2 JP2870625 B2 JP 2870625B2 JP 5077704 A JP5077704 A JP 5077704A JP 7770493 A JP7770493 A JP 7770493A JP 2870625 B2 JP2870625 B2 JP 2870625B2
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    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B2/00Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
    • E04B2/88Curtain walls
    • E04B2/90Curtain walls comprising panels directly attached to the structure
    • E04B2/92Sandwich-type panels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/24149Honeycomb-like

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムカーテンウォ
ールおよび該ハニカムカーテンウォールに用いるハニカ
ムパネル、特に、大型で且つ厚みが大きく、ハニカムパ
ネルが有する剛性強度のみで建築物の外壁部に負荷され
る外力を支えることができるとともに、太陽熱による加
熱、冷却の繰り返しで応力がかかっても変形を生じない
ハニカムパネルを使用して構成したハニカムカーテンウ
ォールおよび当該ハニカムパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォールは、図8に示すよう
に、多数のパネル11を並設して建物の外壁面を構成す
るものであり、パネル11の取り付けは、従来、建物の
床部5に取り付けたマリオン(方位柱)12に縦枠13
および横枠14をブラケット15を介して取り付け、縦
枠13、横枠14にパネル11を固定することにより行
われている。
【0003】カーテンウォールのパネルは、通常、4.5
〜 6mm程度の厚さのアルミニウム合金板材からなり、所
定の剛性が必要なところからアルミニウム押出形材をも
って形成される縦横の枠材で補強されて使用されるが、
構造の関係で補強が部分的になるため、あまり大型のパ
ネルを使用することができず、マリオン12の間隔を小
さくし、縦枠13や横枠14を密に構成するなどして、
多数のパネル11を取り付けなければならない。従っ
て、特に最近の高層化時代においては、パネルの運搬、
取付施工に手数がかかり工期も長くなるという問題があ
り、その施工上の要求から大型パネルが使用できるカー
テンウオール方式が求められている。また、太陽熱によ
る繰り返し加熱により歪みも生じ易く、平坦度を維持す
ることにも問題がある。
【0004】パネルとしてアルミニウム合金板材を使用
する場合の上記問題点をなくすために、ハニカムパネル
をパネルとして使用するカーテンウォール構造も提案さ
れている。ハニカムパネルは、ハニカムコアの両面に1.
5mm 程度の厚さの外面板および1.0mm 厚さ程度の内面板
を接着してなる15〜40mm程度の厚さを具えたもので、ア
ルミニウム合金板を用いたパネルに比較して平面性に優
れ剛性強度もかなり高いため、特に高級なビル外装パネ
ルに要求される外観上のフラットネスがきわめて良好で
あるという利点がある。
【0005】しかしながら、従来のハニカムパネルは、
ハニカムコアの生産性が低いため高価であるとともに、
技術的にも前記の厚さ以上のものが経済的に生産でき
ず、従ってカーテンウォールに適用した場合、ハニカム
パネル単独では風圧力、太陽熱による繰り返し応力など
カーテンウォールに負荷される外力および自重を支える
に不十分で、パネルの裏面にはこれらの外力を支えるた
めに別の支持枠が必要となる。ハニカムパネルは、この
支持枠に取り付けられ、支持枠はさらに取り付け金物を
介して建築躯体に取り付けられる他、隣接する支持枠の
接合部や隣接ユニット枠の気密、防水接合部やガラスパ
ネルとの嵌合部などもすべてハニカムパネルの厚み外に
付設された支持枠により行われるから、ハニカムパネル
の受ける風圧などの外力は支持枠を介して躯体に伝えら
れる。
【0006】全体構成としては、ハニカムパネルは、平
面性および剛性の良好な単板として枠に係合して用いら
れているに過ぎない。このように、ハニカムパネルの支
持枠としてパネル裏面にユニット枠や方立て、無目など
の部材が別に必要であり、これらの部材は、製造上もハ
ニカムパネルの製造とは別工程で組み上げられ、これに
ハニカムパネルが取り付けられる方式である。すなわ
ち、これらの枠材はハニカムパネルと一体的に剛性接合
されたものではなく、バラバラの部材を係合集成したも
のであり、曲げ剛性は各部材の剛性を単に加えた値にし
かならない。このことは、外部風圧が同じ場合は重量が
増加し、重量の割に剛性が低いことになるから、パネル
の大型化に限界が生じることとなる。また、パネルと支
持枠の合計厚み寸法がより大きくなるという問題があ
る。
【0007】しかも、一般的には、パネルの接続部での
防水はハニカムパネルの厚み内で解決しなくてはなら
ず、ハニカムパネルが薄い場合、接続目地は不定形ゴム
シールの現場充填工法程度のものとなるから、パネル大
型化による熱膨張、収縮の増大により目地の切断のおそ
れがある。このことからもカーテンウォール構造に薄い
ハニカムパネルを使用する場合には、パネルの大型化に
限界が生じる。ハニカムパネルを躯体に直接取り付ける
ようにした壁面施工方法も提案されている(特開平5−
18083号公報)が、この方法は、躯体の凹凸に伴う
壁面ハニカムパネル表面の平滑性の乱れを調整して平滑
な表面を確保することを目的とし、躯体にL型材を固
着、突出させ、突出端側に連結片を突出長さ調節可能に
取り付け、連結片の先端部に配設した支持材を躯体と平
行配置し、壁面ハニカムパネルに設けた接着剤封入済の
穴部に挿入して、壁面ハニカムパネルを躯体と平行配置
するもので、ハニカムパネルと躯体とは接着剤を介して
行われているから、建物の外装カーテンウォール部材と
して風圧などの外力や自重に耐えるには問題があるた
め、パネル寸法の小さいものに限られるという難点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のカー
テンウォールにおける上記問題点を改善するために、軽
量で高剛性を具え、大型パネルとして使用可能なパネル
材を開発したことに基づいてなされたものであり、その
目的は、パネルとしてハニカムコアの周縁部に枠材を配
設し該枠材とハニカムコアを面板で挟持してなる大型で
且つ平坦度の優れた複合ハニカムパネルを使用し、該複
合ハニカムパネルの枠材を直接建築躯体に取り付けるこ
とにより、超高層ビルなど大型ビルにおいてデザイン的
に求められているパネル外形の大きさ、フラットネスの
要求、多層床の面積効率の観点から求められる壁厚の削
減、水漏れやエア漏れのおそれのあるパネル面積当たり
の接合長さの削減の要求を満足するハニカムカーテンウ
ォールおよび該カーテンウォールに用いるハニカムパネ
ルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるハニカムカーテンウォールは、多数の
パネルを建築躯体に取り付けて外壁部を形成する建物の
外装カーテンウォール構造において、該パネルが、アル
ミニウム板(アルミニウム合金板を含む)からなるハニ
カムコアの周縁部にハニカムコアと同じ厚さを有する金
属製の枠材を配設し、該枠材とハニカムコアをアルミニ
ウム板(アルミニウム合金板を含む)からなる面板で一
体に挟着し、建物の床部間に略またがる大きさに形成さ
れた厚さが80mm以上の複合ハニカムパネルからな
り、該複合ハニカムパネルの枠材部分が取り付け金物を
介して直接建築躯体に取り付けられ、且つ枠材部分が隣
接する複合ハニカムパネル、ガラスパネルなど隣接部材
との連結部を構成し、隣接した複合ハニカムパネル同士
は連結部にパッキング材を介設して互いにスライド可能
に連結されて建物の外壁部を構成し、複合ハニカムパネ
ルが有する剛性強度のみで建築躯体の外壁部に負荷され
る外力を支えるようにしたこと、複合ハニカムパネルの
枠材間にパッキング材を介してガラスパネルが設けられ
ていること、および複合ハニカムパネルに周縁枠材以外
の内部枠材が配設されていることを構成上の特徴とし、
ハニカムカーテンウォールに用いるハニカムパネルは、
複合ハニカムパネルのコアが、熱歪みに基づく単位長さ
当たりのハニカムパネルの反り量とt/c(但し、t:
ハニカムコアを構成する材料の板厚、c:ハニカムコア
のセルサイズ)との関係から、熱歪みに基づく単位長さ
当たりのパネルの反り量が1.5mm以下となるよう選
定されたtおよびcをそなえたハニカムコアで構成され
ることを構成上の特徴とする。
【0010】コア厚さを従来より増大して、軽量でより
高剛性のハニカムパネルは既に開発されている。本発明
のハニカムカーテンウォールはこのハニカムパネルを基
本として実現されたものであり、ハニカムコアの周縁部
および所定位置に枠材を配設して面板で挟着し、複合ハ
ニカムパネルを構成する。ハニカムコアはきわめて薄い
アルミニウム箔などの金属箔から成形されるから軽量で
あり、例えばコア厚さを従来の3 倍程度に増大しても、
重量の増加はきわめてわずかである。面板の板厚は同
じ、コアと面板とを接合する接着剤も同量で、枠材の重
量も同じとするとハニカムパネルの重量は従来の薄いも
のとほとんど変わらない。
【0011】一方、ハニカムパネルの曲げ剛性は厚さの
3 乗に比例するから、剛性は従来の27倍と飛躍的に向上
し、本発明の複合ハニカムパネル単体で高層ビルの風圧
に耐えることが可能となる。軽量、高剛性であるからパ
ネルの大型化が可能となり、パネルの運搬、取り付け施
工の工数が少なくなるという利点がある。本発明のハニ
カムパネルは、建物の床部から床部まで取り付ける階高
パネルとすることが可能であり、床部先端の梁などの上
下に、取り付け金物を介してパネルを上下に跳ね出した
りまたは片持ちに固定し、他端にガラスパネルを取り付
けるスパンドレルパネルとすることも可能である。ま
た、ハニカムパネルの周縁枠材や内部枠材は、建築躯体
への取り付け部、隣接パネルとの接合部、ガラスパネル
の嵌合部、ビル外壁を清掃するゴンドラのガイドレー
ル、開口枠として機能することもできる。
【0012】また、隣接するパネルとの気密を保持し、
防水を保つための接合部分は、パネルが従来の3 倍以上
の厚さを有するので、外面に雨除け材、内面に気密ゴム
部材を配設し両者の間の空間に外部風圧を導入し外部風
圧と等圧化することにより雨水の侵入を防止する等圧排
水目地を採用することが容易となり、単に目地に不定形
ゴムシールを充填したシール目地と異なりきわめて長期
の防水耐久性が確保できる。パネル間の空間にビル外壁
面清掃用ゴンドラのガイドレールの機能を与えることも
できる。
【0013】本発明のハニカムカーテンウォール構造の
具体的態様としては、例えば図1に示すように、建物の
外壁面が、建物の床部5、5間に略またがる大きさに成
形したハニカムパネル1(階高パネル)により形成され
る。ハニカムパネル1は、図2に示すように、厚さ50〜
100 μm のアルミニウム箔を構成材料とするアルミニウ
ムハニカムコア3の周縁部に枠材2を配設し、両面にア
ルミニウム合金板からなる面板4を接合した複合ハニカ
ムパネルとする。ハニカムコアは、短冊状のアルミニウ
ム箔に所定間隔を置いて接着剤を塗布し、接着剤を塗布
した部分が千鳥状になるように積層して部分的に接着し
た後、積層方向に展張して接着剤塗布部以外の部分を六
角形状に拡げ、あるいは予めコルゲート状に加工したア
ルミニウム箔の平行部同志を接合することにより成形さ
れる。周縁枠材2以外に内部枠材を配設したハニカムパ
ネルも使用できる。内部枠材は、コア3とともに面板内
に収納されている場合もあり、内部枠材部分の面板が切
除され内部枠材が露出している場合もある。
【0014】本発明において使用するパネルは、強度的
観点から厚さが少なくとも80mm以上のものを使用するの
が好ましい。しかし、このような厚いパネルは、従来の
薄いパネルに比べて建物内外の温度差、日射熱によりパ
ネルの内外面板に温度差が生じ易く、面板の熱膨張差に
より複合ハニカムパネル全体が曲がってフラットネスが
損なわれるおそれがある。また、熱膨張差による曲がり
が何らかの拘束力によって抑えられた場合や内部枠材の
熱容量がハニカムコア、面板より大きいために生じる枠
材と面板とに伸縮差が発生した場合は、接着面に繰り返
しの剪断応力が生じ、長期の疲労により枠材との接着面
が破壊する危険性がある。
【0015】この問題点を解消するために、本発明のハ
ニカムカーテンウォールに用いられるハニカムパネル
は、太陽熱により加熱冷却が繰り返される熱応力がかか
っても変形が生じることなく、平坦度を保つことができ
るよう、ハニカムパネルについて加熱冷却を繰り返し、
単位長さ当たりの反り量を測定する反り試験の結果か
ら、パネルへの熱貫流に基づく単位長さ当たりの反り量
とt/c(但し、t:ハニカムコアを構成する材料の板
厚、c:ハニカムコアのセルサイズ)との関係を求め、
反り量が所定の値以下になるt/cの範囲から選択、決
定されたtおよびcを具えたハニカムコアで構成された
ものを使用して、ハニカムコアを介して行われる面板間
の温度伝達を好ましい水準に保ち、好ましくはパネルの
裏面全面に断熱材を配設することによりパネル内外の温
度差を反りの防止および接着剤の疲労防止に望ましい範
囲に制御する。
【0016】図3は、アルミニウム箔を構成材料とする
ハニカムコアを有するハニカムパネルについて,反り試
験を行った結果求めた単位長さ(1m)当たりのそり量
(b/m)(b:mm)とt/c(t:μm、c:イン
チ)の関係を示すグラフである。この場合は、1m当た
りのそり量が所定値、例えば1.5mm以下となる領域
Aのグラフ線からt(μm)およびc(インチ)を決定
し、このコア材厚さおよびセルサイズを具えたハニカム
コアによってハニカムパネルを構成し、ハニカムカーテ
ンウォールのパネルとして使用することになる。
【0017】上記のように選択、決定されたtおよびc
を具えたハニカムコアで構成されたハニカムパネルは、
高い剛性を有し、太陽熱による加熱冷却で繰り返し応力
がかかっても熱歪み(反り)が生じないため、大型のパ
ネルの使用が可能となる。カーテンウォールの施工に際
しては、例えば建物の床部と床部に略またがる大きさに
成形し、ファスナー(取り付け金具)を介して直接床部
に取り付け、隣接したハニカムパネル同志は枠材をパッ
キング材により互いにスライド可能に連結するなど、ハ
ニカムパネルの枠材が隣接部材との連結部を構成する。
従来のカーテンウォールのように、床部間にマリオンを
取り付けさらにマリオンに枠材を取り付けて、枠材にパ
ネルを固定するという構成をとる必要がないから、構造
が単純となり、合理的かつ機能的なカーテンウオールが
形成でき、建物内部の室内空間を広くとることもでき
る。
【0018】
【作用】本発明のハニカムカーテンウォールおよび該ハ
ニカムカーテンウォールに用いるハニカムパネルは、上
記の構成および機能を有し、本発明で用いられる複合ハ
ニカムパネルは軽量、高剛性で、且つ熱歪みがなく平面
性に優れたものであるから、建物の床部と床部の間にま
たがる大型パネルとして十分に使用することができる。
また、従来のマリオン、横枠、縦枠などを介することな
く直接建築躯体に取り付けられ、しかも、その取り付け
は、複合ハニカムパネルの金属製枠材を取り付け金物に
固定することにより強固に行われ、且つ複合ハニカムパ
ネルは少なくとも80mm厚さをそなえた強度の高いも
のであるから、建物の外壁を構成する複合ハニカムパネ
ルが有する剛性強度のみで建築躯体の外壁部に負荷され
る外力および自重を支えることができる。従って、施工
が容易となり、建物の壁部の厚さを減少させて、建物内
部の室内空間を広くとることができるなど種々の利点が
生じる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ハ
ニカムパネルとして、アルミニウム箔を構成材料とする
ハニカムコアとアルミニウム合金(JIS 3003 合金) の面
板とを組み合わせ、図3に示す単位長さ当たりのそり量
とt/cとの関係から、1 m当たりのそり量が0.7 mm
以下となるよう、ハニカムコアの構成材料の厚さ(t)
として76μm,セルサイズ(c)として3 /8 インチを
選定した。そしてこれらの寸法を具えた幅6000mm、長さ
3000mm、厚さ100mm のハニカムコアの両面に1.5mm 厚さ
の外側面板と0.8mm 厚さの内側面板を接着するととも
に、ハニカムコアの周縁にはアルミニウム押出材の枠材
を接着して厚さ102.3mm のハニカムパネルを形成した。
さらに、ハニカムパネルの裏面には断熱材を配設した。
【0020】このハニカムパネルを、図4に示すよう
に、建物の躯体にファスナーを介して取り付ける。詳細
には、ハニカムパネルの上方部分の枠材がファスナー6
により床部5に固定されるもので、ファスナー6は、埋
め込みファスナー8、一次ファスナー9および二次ファ
スナー10からなり、床部5に埋め込み固定された埋め
込みファスナー8にアングル状の一次ファスナ−9をボ
ルト・ナット16の手段により取り付け、さらに一次フ
ァスナー9に二次ファスナー10を中間部材19を介し
てボルト・ナット17により結合する。20は中間部材
19に当接して一次ファスナー9に対する二次ファスナ
ー10の位置を調整するためのレベル調整ボルトであ
る。
【0021】二次ファスナー10に対するハニカムパネ
ル1の取り付けは、図5に示すように、ハニカムコアの
端部に配設した枠材21のホロー部26にボルト・ナッ
ト18のボルト頭を嵌入してナット止めすることによっ
て行われる。ハニカムパネルの熱膨張を吸収できるよ
う、適所の二次ファスナー10にはルーズホールが穿設
される。左右に連結するハニカムパネルの結合は、図5
に示すように、ハニカムコアの端部に位置する雄雌嵌合
部を具えた枠材21、22、およびパッキング7の組み
合わせにより行われ、上下に並設されるハニカムパネル
は、図6に示すように、ハニカムコアの端部に配設され
た雄雌嵌合部を具えた枠材23、24、25、およびパ
ッキング7の組み合わせにより連結される。ハニカムパ
ネル間にガラスパネルを配設する場合は、同様にパッキ
ングを介設して枠材間にガラスパネルを設置する。
【0022】図7は、内部枠材27が設けられたハニカ
ムパネルの1使用態様を示すものであり、ハニカムパネ
ル1は二次ファスナー10を介してボルト・ナット18
により躯体に取り付けられ、内部枠材27には、外壁面
を清掃するためのゴンドラのローラー28を受け入れる
ガイドレール部30が形成されている。29はハニカム
パネル1の熱膨張を吸収するために二次ファスナー10
に設けられたルーズホールである。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり、本発明により提供される
ハニカムパネルは、軽量、高剛性で、熱歪みを生じるこ
とがないから、カーテンウォールに用いた場合、建物の
床部間に略またがる大きさの大型パネルを使用して、パ
ネルを躯体に直接取り付ける構造が可能となる。従っ
て、施工が容易となり、壁部の厚さが薄くなるから建物
の室内空間を広くとることができるようになり、吸音効
果や衝撃エネルギーの吸収効果にも優れたカーテンウォ
ール構造が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテンウォールの取り付けの概略を
示す斜視図である。
【図2】本発明のハニカムパネルの斜視図である。
【図3】本発明のハニカムパネルを構成するハニカムコ
アの寸法を選定するための反り量とt/cとの関係を示
すグラフである。
【図4】本発明のハニカムカーテンウォールの取り付け
の詳細を示す斜視図である。
【図5】本発明のハニカムカーテンウォールの取り付け
および隣接するハニカムパネル同志の連結状態を示す断
面図である。
【図6】本発明のハニカムカーテンウォールの隣接する
ハニカムパネル同志の連結状態を示す断面図である。
【図7】本発明の内部枠材を有するハニカムパネルの使
用態様を示す断面図である。
【図8】従来のカーテンウォールの取り付けの概略を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 複合ハニカムパネル 2 周縁枠材 3 ハニカムコア 4 面板 5 床部 6 ファスナー 7 パッキング 8 埋め込みファスナー 9 一次ファスナー 10 二次ファスナー 11 カーテンウォールパネル 12 マリオン 13 縦枠 14 横枠 15 ブラケット 16 ボルト・ナット 17 ボルト・ナット 18 ボルト・ナット 19 中間部材 20 レベル調整ボルト 21 枠材 22 枠材 23 枠材 24 枠材 25 枠材 26 ホロー部 27 内部枠材 28 ゴンドラのローラー 29 ルーズホール 30 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−248735(JP,A) 特開 平4−128452(JP,A) 特開 平5−18083(JP,A) 特開 平3−39575(JP,A) 特開 平5−1451(JP,A) 実開 昭61−59494(JP,U) 実開 平4−73125(JP,U) 米国特許3998024(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/90 - 2/92

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のパネルを建築躯体に取り付けて外
    壁部を形成する建物の外装カーテンウォール構造におい
    て、該パネルが、アルミニウム板からなるハニカムコア
    の周縁部にハニカムコアと同じ厚さを有する金属製の枠
    材を配設し、該枠材とハニカムコアをアルミニウム板か
    らなる面板で一体に挟着し、建物の床部間に略またがる
    大きさに形成された厚さが80mm以上の複合ハニカム
    パネルからなり、該複合ハニカムパネルの枠材部分が取
    り付け金物を介して直接建築躯体に取り付けられ、且つ
    枠材部分が隣接する複合ハニカムパネル、ガラスパネル
    など隣接部材との連結部を構成し、隣接した複合ハニカ
    ムパネル同士は連結部にパッキング材を介設して互いに
    スライド可能に連結されて建物の外壁部を構成し、複合
    ハニカムパネルが有する剛性強度のみで 建築躯体の外
    壁部に負荷される外力を支えるようにしたことを特徴と
    するハニカムカーテンウォール。
  2. 【請求項2】 複合ハニカムパネルの枠材間に、パッキ
    ング材を介してガラスパネルが設けられることを特徴と
    する請求項1記載のハニカムカーテンウォール。
  3. 【請求項3】 複合ハニカムパネルに、周縁枠材以外の
    内部枠材が配設されていることを特徴とする請求項1記
    載のハニカムカーテンウォール。
  4. 【請求項4】 複合ハニカムパネルのハニカムコアが、
    熱歪みに基づく単位長さ当たりのハニカムパネルの反り
    量とt/c(但し、t:ハニカムコアを構成する材料の
    板厚、c:ハニカムコアのセルサイズ)との関係から、
    熱歪みに基づく単位長さ当たりのパネルの反り量が1.
    5mm以下の値となるよう選定されたtおよびcをそな
    えたハニカムコアで構成されることを特徴とする請求項
    1記載のハニカムカーテンウォールに用いるハニカムパ
    ネル。
JP5077704A 1993-03-11 1993-03-11 ハニカムカーテンウォールおよび該ハニカムカーテンウォールに用いるハニカムパネル Expired - Fee Related JP2870625B2 (ja)

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