JP2954619B2 - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
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Description
用する建築用パネル(以下、単にパネルという)に関す
るものである。
報に記載されているように雄、雌型連結部を実結合し、
かつ連結部表面からボルトを貫通し、下地にナットを介
して固定する構造、または、実開昭64-44906号公報に
示すように、雄、雌型連結構造の裏面に断面逆T字状の
カバープレートが介在された構造となっていた。
いるため防水性、防食性、および外観の意匠性に劣る不
利があった。また、耐火性に問題があった。さらに、こ
の耐火性の弱点を解決するために、前記のように、裏
面にカバープレートを介在させ、火災、熱気の浸入の阻
止を図ることも考えられているが、カバープレートの施
工は非常に手間のかかる作業であり、また割り付けによ
るカバープレートの施工誤差は、壁全体の外観に悪影響
を与えるものであった。
金属製表面材と金属性裏面材間に合成樹脂発泡体よりな
る芯材を形成して一体化し、金属製裏面材の幅方向の一
端縁には外方に突出した補強片を形成すると共に、両端
に雄雌嵌合構造を形成したパネルを提供するものであ
る。
ついて詳細に説明する。すなわち、第1図は上記パネル
を示す一部切り欠き斜視図であり、横断面がハット状
で、かつ、長尺体とした金属製表面材1(以下、単に表
面材という)と、表面材1の裏面に形成した横断面ハッ
ト状と芯材7と、芯材7の長手方向の少なくとも裏面を
被覆した金属製裏面材8(以下、単に裏面材という)と
からサンドイッチ構造に形成したものである。さらに説
明すると、表面材1、裏面材8は金属材、例えばAl、F
e、Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、カ
ラー鋼板、クラッド鋼板、制振鋼板(サンドイッチ鋼
板)、フッ素塗膜鋼板などの1種をロール成形、あるい
はプレス加工、押出成形等により成形したものである。
すなわち表面材1は第2図に示すように長尺状の化粧面
2と、化粧面2の両側縁を下方へ、化粧面2と垂直に、
あるいは内方、外方に傾斜して屈曲した側壁3と、側壁
3の下端を外側方へ屈曲し延長した突出片4と、その先
端を下方に傾斜して屈曲したガイド部5と、ガイド部5
の端縁を垂直下方に屈曲した側面片6とから構成したも
のである。なお、ガイド部5は第4図に示すように、中
央に安定片C1を持つ第5図に示すような目地カバー取付
具Cを装着する際のガイドとなるものである。また、側
面片6は芯材7の原料を充填する際、芯材7がガイド部
5、および突出片4の表面側に漏れないようにすると共
に、パネルAの側縁を直線状にし、パネルA同士を間隙
なく接触させるためのものである。さらに、ガイド部
5、側面片6はパネルA自体の補強としても機能するも
のである。また、表面材1の長さは4000〜10000mm位、
幅W1(化粧面2の幅)は400〜900mm程度、全幅W2は450
〜1200mm位、側壁3端縁から側面片6までの幅W3は20〜
100mm位、化粧面2から突出片4までの高さH1は10〜100
mm位である。芯材7は主に断熱材、防水材、吸音材、緩
衝材、もしくは防火材として機能するものである。その
素材としては、ポリイソシアヌレートフォーム、ポリウ
レタンフォーム、フェノールフォーム、ポリウレアフォ
ーム、およびこれらの難燃剤、難燃助剤を添加したもの
の1種、あるいはこれらの1種以上を積層したもの、も
しくは鉱物繊維、無機成形体を一層以上介在して積層し
た合成樹脂発泡体からなるものである。なお、芯材7は
表面材1の背面に原料を吐出してモールド構造で一体化
したり、成形体を接着剤により一体化したりするもので
ある。また裏面材8は第3図に示すようなものであり、
主に芯材7の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、
防火材、離型材の機能を有すると共に、芯材7が躯体α
に直接接触するのを防止する隔離材として役立つもので
ある。また、裏面材8の形状としては、幅方向の一端縁
には、表面材1の側面片6よりも外方に突出した補強片
9と、補強片9の先端を上方に突出した突起10と、補強
片9の末端を、さらに内方に略コ字状に屈曲した係止溝
11と、係止溝11の上縁を上方に屈曲した側面片12を形成
し、他端縁には前記補強片9と略同一形状で屈曲した切
り欠き13と、切り欠き13の先端をさらに外方に、断面略
コ字状に突出した係止片14と、係止片14の上縁先端を上
方に屈曲した側面片15を形成したものである。さらに詳
説すると、切り欠き13は、第4図に示すようにパネルA
同士を連結した際に、補強片9を収納してパネルA同士
に段差、間隙が生ずるのを阻止するためのものであると
共に、パネルA同士の目地部Eと裏面側のパネルAの目
地をずらし、また補強片9が敷目板として機能し、防火
性、防水性を大幅に向上するためのものである。また、
係止溝11は第4図に示すように、相隣るパネルAの係止
片14を係合し、裏面材8間に雄、雌嵌合構造を形成し、
パネルA間の連結を強固なものとするものである。な
お、裏面材8において側面片12、15間の幅をW4、補強片
9の先端から係止溝11最奥までの長さをW5、切り欠き13
の幅をW6、係止溝11の深さをW7、係止片14の長さをW8、
係止溝11の開口高さをh1、係止片14の厚さをh2とする
と、W4≒W2、W5≒W6、W7≒W8、h1>h2の関係である。な
お、裏面材8は、第1図に示すように表面材1と接触し
ないように形成し、表面材1、裏面材8が熱橋にならな
いように形成する方が好ましいものである。
図に示すようなパネルA、アクリル系のコーキング材よ
りなる目地材B、第5図に示すようなステンレス製の目
地カバー取付具C、第6図に示すような長尺状の目地カ
バーDを用いて目地部Eを形成するとする。まず、C型
鋼よりなる躯体αに、第1図に示すように形成したパネ
ルA1の補強片9をスクリュービスよりなる固定具βによ
り固定する。その後、パネルA1の補強片9上にパネルA2
の切り欠き13を載置すると共に、パネルA1の係止溝11に
係止片14を挿入するようにして係合し、突出片4をスク
リュービス等の固定具βにより固定する。この工程を順
次繰り返して行うことにより、パネルAの目地部Eが形
成されたら、次に目地材Bを目地部Eに連続状に植設す
る。その後、第5図に示すような目地カバー取付具C
を、固定部C2を固定具βにより固定することにより複数
個固定する。目地カバー取付具Cの取り付けが全て完了
したら、この目地カバー取付具Cの係止部C3に、第6図
に示すような長尺状の目地カバーDの係合部D1を嵌着
し、パネルA同士の目地部Eを目地カバーDにより被覆
して、施工を完了するものである。
ぎず、第7図(a)〜(r)、第8図(a)〜(f)、
および第9図(a)、(b)に示すように形成すること
もできる。すなわち、第7図(a)〜(r)において、
(a)〜(m)は化粧面2を各々変形したパネルA、
(n)〜(r)図は突出片4を各々変形したパネルAで
ある。また、第8図(a)〜(f)において、(a)図
は芯材7が合成樹脂発泡体のように、原料で吐出した際
に表、裏面材1、8間より液漏れしないようにシート状
物16で端部を被覆したパネルA、(b)図は芯材7の中
間、または、表、裏面材1、8の裏面にロックウール、
アスベスト等の鉱物繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等
の繊維状物、繊維シート状物17を介在させたパネルA、
(c)図は芯材7を有機と無機の2層にしたパネルA、
(d)図は補強兼隔離材、液洩れ防止材、ストッパ材、
防火材として機能する補強材18(無機材等)を表面材
1、裏面材8の中間に配設したパネルA、(e)図は液
洩れ防止材、防水材、気密材として機能する、軟質PVC
よりなる目地部材19を形成したパネルA、(f)図はパ
ーライト粒、シラスバルーン、ガラスビーズのような無
機軽量骨材20を突出片4の芯材7、あるいは図示しない
が芯材7の全面に高密度に充填し、耐火性を向上したパ
ネルAである。さらに、第9図(a)はパネルAの長手
方向の一端縁、あるいは図示しないが両端縁に、(b)
図(第9図(a)のイ−イ線断面図)に示すように表面
材1の端縁を下方に屈曲して形成した端面壁2aを形成し
たものであり、パネルAの端部間の目地部におけるコー
キング材の施工性、耐久性、耐候性、耐震性を向上する
ためのものである。
製裏面材の一端縁に形成した補強片が敷目板として機能
し、防火性、耐火性(火炎の浸入防止)、防水性を大幅
に向上した壁体となる。目地部裏面に対し、敷目板を
介在させることがなく施工性が向上した壁体となる。
金属製裏面材の両端に形成した係止溝、係止片により、
躯体に固定具により固定された係止溝で、係止片を固定
する裏面構造となり、パネルの躯体への固定が確実、強
固となる。目地部に固定具の頭部が露出しなく、固定
具の耐食性、意匠性が向上する。両端でパネルを固定
するため、耐震性が向上する。大型のパネルとするこ
とができる。金属製表、裏面材が目地部においても接
触しないため、熱橋が遮断し、結露も生じない。等の特
徴、効果がある。
り欠き斜視図、第2図は表面材の一例を示す説明図、第
3図は裏面材の一例を示す説明図、第4図は施工状態を
示す断面図、第5図は目地カバー取付具の一実施例を示
す説明図、第6図は目地カバーの一実施例を示す説明
図、第7図(a)〜(r)、第8図(a)〜(f)、お
よび第9図(a)、(b)はその他の実施例を示す説明
図である。 A……建築用パネル、1……金属製表面材、4……突出
片、7……芯材、8……金属製裏面材、9……補強片、
11……係止溝、13……切り欠き、14……係止片。
Claims (1)
- 【請求項1】長尺状の化粧面と該化粧面の両側縁に設け
た釘打設兼用の突出片と、該突出片の端縁を下方に傾斜
して内方に屈曲したガイド部とから断面をハット状に形
成した金属製表面材と、該表面材の裏面に充填した断面
ハット状で合成樹脂発泡体よりなる芯材と、該芯材の少
なくとも裏面を被覆すると共に、幅方向の一端縁には、
前記表面材の全幅よりも外方に突出するように形成した
補強片と、該補強片の金属製表面材側の末端には内方に
コ字状に屈曲した係止溝を形成し、他端縁には補強片と
略同一形状で屈曲した切り欠きを有し、該切り欠きの先
端を金属製表面材の側端よりも外方に前記係止溝に対応
して突出した断面コ字状の係止片を有する金属製裏面材
とから構成したことを特徴とする建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31712189A JP2954619B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31712189A JP2954619B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 建築用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03176554A JPH03176554A (ja) | 1991-07-31 |
JP2954619B2 true JP2954619B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=18084671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31712189A Expired - Fee Related JP2954619B2 (ja) | 1989-12-05 | 1989-12-05 | 建築用パネル |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105544754B (zh) * | 2016-01-31 | 2018-06-12 | 江西昭阳建设工程有限公司 | 一种阻燃的幕墙保温板 |
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-
1989
- 1989-12-05 JP JP31712189A patent/JP2954619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH03176554A (ja) | 1991-07-31 |
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