JP2869995B2 - 高抵抗半導体層埋め込み型半導体レーザの製造方法 - Google Patents

高抵抗半導体層埋め込み型半導体レーザの製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光通信光源として用いられる、高性能な半
導体レーザ及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
高度情報化社会の構築に伴ない光通信システムの大容
量化および通信ネットワークの高度化が進められてい
る。光通信システムの大容量化に有力な1つの手段とし
て変調速度の高速化が挙げられる。光源を超高速変調し
て高速化を図った光通信システムにおいては、高速応答
性に優れた半導体レーザが要求される。一方、通信ネッ
トワークの高度化に伴ない、加入者系光通信システムに
対しては、低価格の半導体レーザが要求される。半導体
レーザの活性領域だけに電流を有効に閉じ込め、光も屈
折率差により活性領域に有効に閉じ込めるための埋め込
み層として、近年、半導体中の深い準位を利用した高抵
抗半導体層を用いることが注目され、この構造の半導体
レーザの研究及び開発が盛んになされている。高抵抗半
導体層を埋め込み層に用いた半導体レーザではp−n接
合電流ブロック層を活性領域への電流狭さくに用いてい
ないから寄生容量が小さく高速変調が可能である。しか
も、p−n接合電流ブロック層を有する半導体レーザで
は、p−n接合面の位置が漏れ電流に大きく左右する
が、高抵抗半導体層を埋め込み層に用いた半導体レーザ
では、高抵抗埋め込み層が再現性よく得られれば高い良
品素子歩留まりが期待できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
高抵抗半導体層を埋め込み層に用いた半導体レーザの
従来例を第3図に示す。第3図(A)は側面に(111)
A面をもつ逆メサのチャンネル部を高抵抗半導体層38で
埋め込んだ構造である(KATO:The 19th Confevence on
Solid State Devices and Materials,Tokyo 1987,pp 95
-98)。
第3図(B)は高抵抗半導体層38を半導体基板31上に
有機金属気相成長法(MOVPE)等により成長した後、矢
じり状の溝を基板に到達する深さまで形成し、n型クラ
ッド層36、活性層37、p型クラッド層32を溝内に液相成
長法(LPE)により成長し、三日月状の活性層37を形成
するものである(W.H.Cheng etal Applied Physics Let
ter 51,20July 1987 PP155〜157)。
第3図(A),(B)の構造ともに、p型クラッド層
32に高抵抗半導体層38が直接接している。一般に、高抵
抗半導体層としては、禁制帯中に深い準位を形成する不
純物として、砒化ガリウム(GaAs)燐化やインジウム
(InP)の半導体に対して鉄(Fe)やチタン(Ti)等が
用いられる。しかし、これらの不純物が形成する深い準
位は、電子トラップであり、正孔トラップではない。そ
れゆえに、高抵抗半導体層がp型クラッド層に直接接し
ていると、p型クラッド層中の多数キャリアである正孔
は、高抵抗半導体層の深い準位に捕獲された電子と容易
に再結合する。この過程は非発光再結合過程であり、こ
れにより電流が流れる。この電流は活性領域以外を流れ
る漏れ電流となり、しきい値電流の上昇、外部微分量子
効率の低下、最大光出力の低下という、半導体レーザの
特性の劣化を招いていた。
以上に述べたように従来の技術では、性能に優れた高
抵抗半導体層を電流ブロック層に用いた半導体レーザを
得ることが困難であった。そこで、本発明の目的は、上
記従来の技術の欠点を改善し、高性能な高抵抗半導体層
埋め込み型半導体レーザ及びその製造方法を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の課題を解決するために本発明が提供する高抵抗
半導体層埋め込み型半導体レーザは、n型半導体基板上
に活性層とp型クラッド層とを少なくとも含んでなる2
重ヘテロ構造半導体レーザにおいて、活性層を含むスト
ライプ状の活性領域と、この活性領域の両側に設けた電
流ブロック層とを少くとも有し、電流ブロック層が、電
子を捕獲する深い準位を有した高抵抗半導体層とn型半
導体層の2層より成り、該p型クラッド層は該n型半導
体層により、該高抵抗半導体層と分離され、該p型クラ
ッド層と該高抵抗半導体層の接触部分が存在しないこと
を特徴とする構成となっている。また、前述の課題を解
決するために本発明が提供する高抵抗半導体層埋め込み
型半導体レーザの製造方法は2つあり、その1つは、n
型半導体基板上、または、n型半導体基板上にエピタキ
シャル成長したn型半導体層上に、該n型半導体よりも
狭い禁制帯幅を有する活性層をエピタキシャル成長する
工程と、該ヘテロエピタキシャル層に選択的エッチング
を施し、該活性層の両脇が凹状になったメサストライプ
を形成する工程と、該活性層の両脇の凹部分に、該メサ
ストライプの高さよりも薄い厚みもしくは同等の厚みの
電子を捕獲する深い準位を有した高抵抗半導体層を選択
的に埋め込み成長する行程と、該高抵抗半導体層上にn
型半導体層を選択的に埋め込み成長する工程と、該活性
層上、及び該n型半導体層上に、該活性層よりも広い禁
制帯幅を有するp型半導体層をエピタキシャル成長する
工程とを少くとも含むことを特徴とする構成になってい
る。この方法に該活性層の上に、活性層よりも広い禁制
帯幅を有するp型半導体層を0.1〜0.2μm薄くエピタキ
シャル成長する工程を含んでいても本発明の主旨に変わ
りはない。
また、もう1つの製造方法は、(100)n型半導体基
板上、または、n型半導体基板上にエピタキシャル成長
したn型半導体層上に、該n型半導体よりも狭い禁制帯
幅を有する活性層をエピタキシャル成長する工程と該ヘ
テロエピタキシャル層に選択的エッチングを施し、該活
性層の両脇が凹状になったメサストライプを〈011〉方
向に形成する行程と、該活性層の両脇の凹部分に該メサ
ストライプの高さを上回る厚みの電子を捕獲する深い準
位を有した高抵抗半導体層を選択的に埋め込み成長する
工程と、該埋め込み成長によって現れた該高抵抗半導体
層上の(111)B面を化学エッチングにより高次の面に
変える行程と、該高抵抗半導体層上、及び高次の面が現
われた該高抵抗半導体層上にn型半導体層を選択的にエ
ピタキシャル成長する工程と、該活性層よりも広い禁制
帯幅を有するp型半導体層を該活性層上、及び該n型半
導体層上に表面が平坦になるまでエピタキシャル成長す
る工程とを少くとも含むことを特徴とする構成である。
また、この製造方法も該活性層の上に、活性層よりも広
い禁制帯幅を有するp型半導体層を0.1〜0.2μm薄くエ
ピタキシャル成長する工程を含んでいても本発明の主旨
に変わりはない。
〔作用〕
p型半導体層、深い電子捕獲準位を有する高抵抗半導
体層、n型半導体層が接触しており、順方向のバイアス
電圧がかけられたときのエネルギーバンド図を第4図に
示す。第3図に示した従来の高抵抗半導体層埋め込み型
半導体レーザでは、p型クラッド層と高抵抗半導体層と
n型クラッド層が直接つながっており、半導体レーザ駆
動時には、順方向にバイアス電圧がかかり、第4図に示
すエネルギーダイアグラム図と等価となり、p型クラッ
ド層と高抵抗半導体層の界面付近において電子と正孔が
再結合し、再結合電流が流れる。
一方、本発明の高抵抗半導体層埋め込み型半導体レー
ザは、高抵抗半導体層がn型半導体層で囲まれているゆ
え、高抵抗半導体層の深い準位に捕獲された電子にホー
ルが再結合することはない。さらに、高抵抗半導体層上
に設けられたn型半導体層とp型クラッド層において
は、広い面積で接しているが、n型半導体層はn型クラ
ッド層もしくはn型基板と高抵抗半導体層をはさんでい
るため、電子がn型半導体層へ供給されることはなく、
このp−n接合において電流が流れることはない。以上
述べたように、本発明による高抵抗層埋め込み型半導体
レーザにおいては、漏れ電流がほとんどなく、注入電流
が有効に活性層において光に変換されるため、低しきい
値電流、高い外部微分量子効率、高い光出力を期待する
ことができる。
次に本発明が提供する高抵抗半導体層埋め込み型半導
体レーザの製造方法に関して、その作用を説明する。本
発明の製造方法においては、n型半導体基板上、また
は、n型半導体基板上にエピタキシャル成長したn型半
導体層上に、活性層をエピタキシャル成長し、発光領域
外の活性層、及び一部のn型半導体層を選択的にエッチ
ングし、活性領域の上部を除いた部分を高抵抗半導体層
で選択的に、その厚みがメサストライプの高さ以下にな
る様、埋め込み成長する。メサストライプの側面は、埋
め込み成長の際、露出しているため、活性領域の両脇も
含めて、完全に高抵抗半導体層により覆われる。さら
に、高抵抗半導体層上に選択的にn型半導体層を成長す
ることにより、高抵抗半導体層はn型半導体層で囲ま
れ、高抵抗半導体層中の深い準位に捕獲された電子は、
正孔と再結合することはほとんどない。また、活性領域
と高抵抗半導体層上に設けられたn型半導体層とは、直
接接していることがないため、活性領域へ注入された電
子は、有効に活性領域において誘導放出に寄与し、高性
能な高抵抗半導体層埋め込み型半導体レーザが実現でき
る。また、活性層のエピタキシャル成長後、0.1〜0.2μ
m程度の薄いp型半導体層を連続的にエピタキシャル成
長し、活性領域外を選択的にエッチングすることによ
り、加工による活性層表面の汚染や、活性層への破損を
必要最小限に抑えることができ、より高性能、高信頼な
高抵抗半導体層埋め込み型半導体レーザが期待できる。
p型半導体層を活性層上に薄くエピタキシャル成長した
後、メサストライプに加工して、活性領域外に高抵抗半
導体層を埋め込み成長すると、わずかにp型半導体層と
高抵抗半導体層が接触するが、その接触面積を考えると
この部分に流れる電流量は無視し得る。
〈011〉方向に活性層を含むメサストライプを形成し
た後、メサストライプの高さを上回る厚みの高抵抗半導
体層を活性領域外に選択的に成長する製造方法において
は、高抵抗半導体層を有機金属気相成長法(MOVPE)ま
たは、ハイドライド気相成長法によりエピタキシャル成
長すると、選択成長用マスクの付近において(111)B
面が現われる。しかし、(111)B面は結晶成長上、最
も成長し難い結晶面であることが知られている。したが
って、高抵抗半導体層をn型半導体層で覆うためには、
(111)B面以外の面を出し、n型半導体層を傾斜面に
成長させなければならない。(111)B面は化学エッチ
ングにより高次の面に変えることができる。これによ
り、n型半導体層を高抵抗半導体層の傾斜面に成長させ
ることができ、高抵抗半導体層はn型半導体層に囲まれ
た構造を実現できる。
また、活性層のエピタキシャル成長後、0.1〜0.2μm
程度の薄いp型半導体層を連続的にエピタキシャル成長
し、活性領域外を選択的にエッチングすることにより、
加工による活性層表面の汚染や、活性層への破損を必要
最小限に抑えることができ、より高性能、高信頼な高抵
抗半導体層埋め込み型半導体レーザが期待できる。p型
半導体層を活性層上に薄くエピタキシャル成長した後、
メサストライプに加工して、活性領域外に高抵抗半導体
層を埋め込み成長すると、わずかにp型半導体層と高抵
抗半導体層が接触するが、その接触面積を考えると、こ
の部分に流れる電流量は無視し得る。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図,第2図は本発明の高抵抗半導体層埋め込み
型半導体レーザの実施例を示す断面図である。実施例に
おいては、長波長系材料である燐化インジウム(InP)
系材料の例を説明する。まず、(100)面の出た硫黄
(S)ドーピングn型InP基板11上にハイドライド気相
成長法(VPE)を用いて硫黄(S)ドーピングn型InP層
17〔n=1×1018cm-3〕を厚さ1μm、発光波長1.3μ
mのバンドギャップを有するInGaAsP活性層18を厚さ0.1
5μm、亜鉛(Zn)ドーピングP型InP層16〔P=1×10
18cm-3〕を厚さ0.1μm、それぞれ連続的にエピタキシ
ャル成長する。次にCVD技術、及びフォトリソグラフィ
ーの手法により、〈011〉方向に厚み約2000Å、幅2μ
mのSiO2ストライプ状マスクを300μm間隔で形成す
る。次に、化学的エッチングにより、厚み0.1μmのp
型InP層16、InGaAsP活性層18、n型InP層17,11をメサス
トライブの高さが2.5μmとなる様にエッチングする。
さらに、SiO2ストライプ状マスクを残したままメサスト
ライブの凹部分に、鉄(Fe)ドーピング高抵抗InP層12
を厚み2μm、ハイドライド気相成長法(VPE)により
選択的にエピタキシャル成長する。さらに、硫黄(S)
ドーピングn型InP層13〔n=1×1018cm-3〕を、鉄ド
ーピング高抵抗InP層上に厚さ1μmエピタキシャル成
長する。SiO2ストライプ状マスクを弗化アンモニウムに
より除去した後、厚さ0.1μmのp型InP層16上、及び厚
さ1μmのn型InP層13上に、厚さ1.5μmの亜鉛(Zn)
ドーピング型InP層14を表面が平坦になる様、ハイドラ
イド気相成長法(VPE)により、エピタキシャル成長
し、続いて、亜鉛(Zn)ドーピングp型InGaAsPコンタ
クト層15〔p=1×1019cm-3〕を厚さ0.5μm、ハイド
ライド気相成長法によりエピタキシャル成長する。最後
に全体の厚さが120μm程度になるまで研磨し、p型半
導体側及びn型半導体基板側の電極10を真空蒸着法によ
り形成し、アニーリングした後、個々の半導体レーザに
へき開、分離して全加工を終了し、第1図に示す半導体
レーザが出来上る。
次に、他の実施例について第2図を用いて説明する。
(100)面の出た硫黄(S)ドーピングn型InP基板21上
に、ハイドライド気相成長法(VPE)を用いて硫黄
(S)ドーピングn型InP層27〔n=1×1018cm-3〕を
厚さ1μm、発光波長1.3μmのバンドギャップを有す
るInGaAsP活性層26を厚さ0.15μm、亜鉛(Zn)ドーピ
ングp型InP層28〔p=1×1018cm-3〕を厚さ0.1μm、
それぞれ連続的にエピタキシャル成長する。
次に、CVD技術、及びフォトリソグラフィーの手法に
より、〈011〉方向に厚み約2000Å、幅2μmのSiO2
トライプ状マスクを300μm間隔で形成する。次に、化
学的エッチングにより、厚み0.1μmのp型InP層28、In
GaAsP層26、n型InP層27,21をメサストライプの高さが
0.5μmとなる様にエッチングする。さらに、SiO2スト
ライプ状マスクを残したまま、メサストライプの凹部分
に、鉄(Fe)ドーピング高抵抗InP層22を厚さ2.5μmと
なる様に、ハイドライド気相成長法(VPE)により、メ
サストライブの高さを上回るまで選択成長する。〔作
用〕の項で述べた通りハイドライド気相成長法(VPE)
により、選択成長をすると、〈011〉方向のSiO2ストラ
イプマスクに沿った壁面は(111)B面が現われ、その
ままでは、この面上にエピタキシャル成長しない。そこ
で、塩酸(HCl)水溶液により、わずかに化学エッチン
グを施すと、SiO2ストライプマスクに沿った壁面は、高
次の面を有する曲面28となり、側面の結晶上にもエピタ
キシャル成長するようになる。この状態でさらに、硫黄
(S)ドーピングn型InP層23〔n=1×1018〕を鉄ド
ーピング高抵抗InP層22の(100)面上、及び壁面29上に
厚さ0.5μmエピタキシャル成長する。
SiO2ストライプ状マスクを弗化アンモニウムにより除
去した後、厚さ、0.1μmのp型インジウム燐層28上、
及び厚さ0.5μmのn型InP層23上に、活性層からの厚み
が4μmとなる様に、亜鉛(Zn)ドーピングp型InP層2
4〔P=1×1018cm-3〕をハイドライド気相成長法によ
りエピタキシャル成長する。引き続いて、亜鉛(Zn)ド
ーピングp型InGaAsPコンタクト層25〔p=1×1019cm
-3〕を厚さ0.5μmハイドライド気相成長法によりエピ
タキシャル成長する。最後に、全体の厚さが120μm程
度になるまで研磨し、p型半導体側、及びn型半導体基
板側の電極20を真空蒸着法により形成し、アニーリング
した後、個々の半導体レーザにへき開・分離して全加工
を終了し、第2図に示す半導体レーザが出来上る。
以上に説明した高抵抗半導体層埋め込み型半導体レー
ザにおいては、InP系長波長半導体レーザに適用すれ
ば、活性層以外を流れる無効漏れ電流がほとんど無く、
p−n接合を電流ブロック層に用いたVSB型(V-grooved
Substrate Buried Heterostructure Lasers)やDC-PBH
型(Double Channel Planar Buried Hetevostructure L
asers)と同程度の10mA前後のしきい値電流、及び30%
前後の片面外部微分量子効率が得られる。
さらに、厚さ2〜3μmの高抵抗半導体層を電流ブロ
ック層に用いているゆえ、寄生容量は4〜5pFと考えら
れ、数ギガビット毎秒(Gb/sec)クラスの光通信システ
ム用光源として実用的に十分使用できる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、低しきい値
電流、高い外部微分量子効率、超高速変調特性を有する
高抵抗半導体層埋め込み型半導体レーザを歩留まりよく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による高抵抗半導体層埋め込み型半導
体レーザの実施例の1つの構造を示す断面図である。第
2図は本発明による高抵抗半導体層埋め込み型半導体レ
ーザの他の実施例の構造を示す断面図である。第3図
(A),(B)は従来の高抵抗電流ブロック層を有する
半導体レーザの構造を示す断面図である。第4図は、n
型半導体層、深い準位を有する高抵抗半導体層、p型半
導体層が接し、これに順バイアスがかけられたときのバ
ンド構造を示す図である。 10……電極、11……n型半導体基板、12……高抵抗半導
体層、13……n型半導体層、14……p型半導体層、15…
…p型コンタクト層、16……p型半導体層、17……n型
半導体層、18……活性層、20……電極、21……n型半導
体基板、22……高抵抗半導体層、23……n型半導体層、
24……p型半導体層、25……p型コンタクト層、26……
活性層、27……n型半導体層、28……p型半導体層、29
……高次の面方位を有した壁面、31……n型半導体基
板、32……p型半導体層、36……n型半導体層、37……
活性層、38……高抵抗半導体層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(100)n型半導体基板上、または(100)
    n型半導体基板上にエピタキシャル成長したn型半導体
    層上に、該n型半導体よりも狭い禁制帯幅を有する活性
    層をエピタキシャル成長する工程と、該ヘテロエピタキ
    シャル層に選択的エッチングを施し、該活性層の両脇が
    凹状になったメサストライプを〈011〉方向に形成する
    工程と、該活性層の両脇の凹部分に該メサストライプの
    高さを上回る厚みの電子を捕獲する深い準位を有した高
    抵抗半導体層を選択的に埋め込み成長する工程と、該埋
    め込み成長によって現れた該高抵抗半導体層上の(11
    1)B面を化学エッチングにより、高次の面に変える工
    程と、該高抵抗半導体層上、及び高次の面が現れた該高
    抵抗半導体層側面上にn型半導体層を選択的にエピタキ
    シャル成長する工程と、該活性層よりも広い禁制帯幅を
    有するp型半導体層を該活性層上、及び該n型半導体層
    上に表面が平坦になるまでエピタキシャル成長する工程
    とを少なくとも含むことを特徴とした高抵抗半導体層埋
    め込み型半導体レーザの製造方法。
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