JP2866840B2 - 殺生物用水溶性3−イソチアゾロン組成物 - Google Patents
殺生物用水溶性3−イソチアゾロン組成物Info
- Publication number
- JP2866840B2 JP2866840B2 JP9152300A JP15230097A JP2866840B2 JP 2866840 B2 JP2866840 B2 JP 2866840B2 JP 9152300 A JP9152300 A JP 9152300A JP 15230097 A JP15230097 A JP 15230097A JP 2866840 B2 JP2866840 B2 JP 2866840B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- nitrosamine
- isothiazolone
- ppm
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D275/00—Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
- C07D275/02—Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings
- C07D275/03—Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/49—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q17/00—Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
- A61Q17/005—Antimicrobial preparations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/52—Stabilizers
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Birds (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニトロソアミン不純
物を殆んど又は全く含有しない特に化粧品又は薬剤用に
適する3−イソチアゾロン組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】3−イソチアゾロン類はカビ類、細菌、
藻類、粘液菌、フジツボ、ベト病菌等のような動物およ
び植物の多数疫病に対して生物機能停止作用および/ま
たは殺生物作用を有する生物学的に活性な殺菌剤の大き
なグループを構成している(米国特許第3,761,4
88号参照)。この化合物は次の一般式で表わすことが
できる: 【0003】 【化1】 【0004】式中、RおよびR′は個別に水素、ハロゲ
ンまたは炭素1〜4原子のアルキル基から選択され;Y
は炭素1〜8原子のアルキル基、炭素3〜6原子のシク
ロアルキル基、炭素8原子以下のアラルキル基、または
炭素6原子のアリール基もしくは置換アリール基であ
る。 【0005】3−イソチアゾロンはY(上記式参照)が
低級アルキルであり、そしてRおよびR′の少なくとも
1方がハロゲンである(他方は、通常Rは水素である)
とき、この化合物は水に殆んど制限なく可溶性である有
効な工業用殺菌剤である(米国特許第4,105,43
1号参照)。水溶性がもっと低い、高級アルキル3−イ
ソチアゾロンは一般に有機溶液やエマルジョン製品例え
ばペイント状の殺ベト病菌剤や殺カビ剤として有用であ
る。また、高級アルキルイソチアゾロンはエタノール、
イソプロパノール、アセトン等のような種々の有機溶剤
に可溶である。このような溶液は水で容易に増量するこ
とができる。また、イソチアゾロン類は固形状でも使用
され、好ましくは粒状キャリヤ上または中に吸収され
る。あいにく、3−イソチアゾロン類の溶液特に水溶液
またはアルコールのような極性有機溶剤の溶液は不安定
であり、生物学的効果が低下する。これは特に低級アル
キル系の場合、即ち、上記YがC1 〜C4 アルキルまた
は脂環基である場合にそうである。不安定性はイソチア
ゾロン環の開裂によって環化合物と同じ生物学的性質を
有さない鎖状化合物が生成される結果である。開環を防
止するため、硝酸塩特にカルシウム、銅、マグネシウ
ム、マンガン、ニッケルおよび亜鉛のような多価金属の
硝酸塩をイソチアゾロン溶液に添加することができる。
従って、水または有機溶剤またはそれ等混合液を含有す
る溶液状の3−イソチアゾロン殺菌剤の多くは3−イソ
チアゾロンの分解防止用硝酸塩安定剤を配合することが
今日商業的に望ましい(米国特許第3,870,795
号参照)。 【0006】3−イソチアゾロン殺菌剤は非常に低い使
用量で有効であることから、さらに例えば化粧品のよう
な人間との接触を意図した製品に応用することが奨励さ
れ、従って以前工業的用途に必要とされていたよりも高
い純度の必要性が生ずる。3−イソチアゾロン類の製造
に使用されている現行の工業的方法はジスルフィドのア
ミド化およびその後のジスルフィドアミドのハロゲン化
環化を包含する: 【0007】 【化2】 【0008】 【化3】【0009】式中、XおよびZ〔上記一般式におけるR
およびR′(但し後で付着するハロゲンを除く)であ
る〕は水素または低級アルキルであり、そしてYは上記
一般式において説明したものと同じである。 【0010】環化はアミドをハロゲン化剤と接触させる
ことによって行われる。代表的なハロゲン化剤は塩素、
臭素、塩化スルフリル、臭化スルフリル、N−クロロス
クシンイミド、N−ブロモスクシンイミド等を包含す
る。塩素および塩化スルフリルが好ましいハロゲン化剤
である。大概の工業的目的のためには、ジスルフィド中
間体(以後、「ジスルフィド」と称す)のアミド化によ
ってアミド中間体(以後、「アミド」と称す)が生成さ
れ、そして終局的に比較的高純度の3−イソチアゾロン
化合物が生成される。上記反応式(A)および(B)に
従って製造された場合、3−イソチアゾロン類は一般に
2種以上のイソチアゾロン活性成分(Al)と一緒に今
迄その性質が明らかにされていなかったアミンを包含す
る種々の副生成物を含有する混合物として生成される。
本願において用語「イソチアゾロン」は個々のものを指
すため又は生物学的に活性な化合物の複数からなる反応
混合物をまとめて指すために使用されている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】今度、発明者等によっ
て、従来のジスルフィド中間体を使用して生成された特
定の3−イソチアゾロン殺菌剤はニトロソ化条件にさら
したときにニトロソ化合物に転化し得る第2または第3
アミン基を有する副生成不純物を含有していると云うこ
とが解明された。グループとして、ニトロソ化合物は一
般に発癌物質の可能性があると思われる。従って、特に
人間または動物と接触すると予想される分野に使用され
る製品にとっては、ニトロソアミンを生ずる先駆物質と
して作用するこれ等副生成不純物の極微量をも除去する
手段が見い出されることが望まれる。 【0012】ニトロソアミンの問題は3−イソチアゾロ
ン組成物が硝酸塩の添加を必要とする場合(米国特許第
4,067,878号参照)又は別のニトロソ化剤がイ
ソチアゾロン中に存在する溶液状、即ち水溶液または有
機溶剤のいずれかまたはその混合液の状態で配合されて
いる場合に一層悪くなる。安定剤として金属硝酸塩が存
在する場合、3−イソチアゾロン反応混合物中に存在す
る副生成第2または第3アミン化合物は発癌物質と思わ
れるニトロソ化合物にニトロソ化されやすい。「ニトロ
ソアミン先駆物質」または単に「先駆物質」が意味する
ところはニトロソアミンに転化し得る第2アミン(およ
び、もし存在するならば、第3アミン)副生成物化合物
を意図している。 【0013】本発明の目的はニトロソアミン先駆物質ま
たはニトロソアミンを含有しない特定の3−イソチアゾ
ロン組成物を提供することである。本発明の別の目的は
ニトロソアミンまたはニトロソアミン化合物に転化し得
るニトロソアミン先駆物質を実質的に含有しない3−イ
ソチアゾロン水溶液を提供することである。さらに本発
明の目的はニトロソアミン先駆物質の生成を阻止するた
め又はニトロソ化条件にさらされる前にニトロソアミン
先駆物質を除去するために使用できる3−イソチアゾロ
ン類を提供することである。それ以上の目的は以下の記
述から明らかになろう。別に断わらない限り、パーセン
トは全て重量による。 【0014】 【課題を解決するための手段】通常のジスルフィド中間
体(例えばジメチル−3,3−ジチオジプロピオネー
ト)のアミド化による工業用殺菌剤の製造において、発
明者等はアミド生成物(アミド)中に約0.5重量%
(5,000ppm)〜約1.1重量%(11,000
ppm)のニトロソアミン先駆物質が典型的に存在する
ことを解明した。アミド化された中間体を塩素化し、濾
過し、中和し、金属硝酸塩安定剤と一緒に水に溶解し、
それから副生成不純物を除去するために加熱処理した後
の最終生成物中には、ニトロソアミンが(元々の先駆物
質の)約6〜16重量%含有されている、即ち、元々の
先駆物質含有量が5,000ppmの場合、最終生成物
中には概して750ppmのニトロソアミンが含有され
ていることが判明した。工業的用途においては高度に希
釈するため、使用条件下ではニトロソアミンが10億分
の1の単位以上の濃度で存在することはめったにない。 【0015】中でも細菌の生長を阻止するために最も有
効な殺菌剤は主として5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オンとからなる3−イソチアゾロン混合物
(塩素化条件に依存した混合物)であり、その場合、塩
素化された物は全体の活性成分(Al)の60重量%〜
90重量%を構成している。この製造方法は次のような
ものを包含する: 【0016】 【化4】 【0017】 【化5】 【0018】 【化6】 【0019】上記第1の反応式(1)はモノ−、ジ−お
よびトリ−チオジアミド約95%とメタノールを含有す
る混合物を生成する。ジスルフィドの分裂によって(ア
ミド化中)、N−メチルアクリルアミド副生成物が生ず
ると思われる。この分裂副生成物にモノメチルアミンが
共役付加することによって、主なニトロソアミン先駆物
質N−メチル−3−(N′−メチルアミノ)プロピオン
アミドの生成が下記の推定反応式に従って起る: 【0020】 【化7】【0021】また、上記反応式(4)によって生成され
たMMAPに対してN−メチルアクリルアミドは理論的
に下記に従って付加する: 【0022】 【化8】 【0023】上記ニトロソアミン先駆物質は両方ともジ
スルフィド出発物質のアミド化時に生成された中間体ア
ミド中に存在するものとして同定された。ニトロソアミ
ン先駆物質はAlと一緒に塩素化、中和および3−イソ
チアゾロン組成物の配合段階を通して金属硝酸塩が添加
される迄残存し、その添加時にニトロソ化が起って(主
に加熱処理中)ニトロソアミンを生ずる、例えば: 【0024】 【化9】 【0025】アミド化反応(1)は有機溶剤、脂肪族ま
たは芳香族どちらかまたはそれ等混合液中で行われる。
使用される溶剤の具体例はメタノール、トルエンおよび
ラクタン(Laktane)である。ラクタンは市販
(Exxon)の炭化水素溶剤であって引火点−3.9
℃(25°F)、沸点範囲102〜108℃を有し、そ
して次の組成を有する: パラフィン 28%w/w シクロパラフィン 54%w/w トルエン 18%w/w アミド化によって得られるジスルフィドアミド反応混合
物は高固形分を有する。濾過したアミド混合物を環状3
−イソチアゾロン塩酸塩混合物にするための塩素化
(2)は有機溶剤例えばトルエン、パークロロエチレ
ン、酢酸エチルまたは酢酸トリブチル中の濃厚スラリ状
態のアミドによって実施される。この反応は好ましくは
反応容器中のアミドスラリに対して塩素ガスを適当なモ
ル比で(アミド1モル当り3〜6モル好ましくは5モル
のCl2 )同時供給することを包含する。 【0026】濾過された3−イソチアゾロン塩酸塩反応
混合物を中和して工業用等級の生成物を得るためには酸
化マグネシウムの水性スラリを使用してもよい。次い
で、最終加熱処理段階の前に、この工業級生成物に金属
硝酸塩安定剤化合物が添加される。熱処理は副生成物の
除去又は分解に有効である。その他、市販の3−イソチ
アゾロン殺菌剤の製造における望ましい工程は次の実施
例中に説明されており、また、ここに引用した先行特許
特に米国特許第3,849,430号中に明らかにされ
ている。 【0027】発明者等は、(I)アミド中間体反応混合
物からニトロソアミン先駆物質を除去することによって
又は(II)アミド化反応中にニトロソアミン先駆物質
が生成されないように防止することによって、3−イソ
チアゾロン生成物からニトロソアミンを有効に無くする
ことができることを明らかにした。(I)および(I
I)の各に対して種々の態様を開発した。本発明の方法
によって製造できる安定化された3−イソチアゾロン組
成物はニトロアミン先駆物質およびニトロソアミンを実
質的に含有しない、即ち、その組成物はかかる物質を約
100ppm以下、好ましくは50ppm以下含有す
る。殆んど希釈しないで使用しなければならない感じや
すい用途のためには20ppm以下の先駆物質およびニ
トロソアミンを含有する組成物がより一層好ましい。後
で示されるように、ニトロソアミンまたは先駆物質の化
合物が検出されない組成物を生成することさえ可能であ
る。 【0028】アミド中間体からの先駆物質の除去または
一部除去は(a)イオン交換、(b)結晶化もしくは再
結晶化、または(c)溶剤抽出(濾過および洗浄)のよ
うな分離技術またはこれらの分離技術の組合せによって
行ってもよい。これ等技術は従来の工業的方法に従って
ジスルフィド中間体から生成されたアミド反応混合物に
対して有効であり、またニトロソアミン先駆物質の生成
を防止するための本願に(下記に)開示されている代替
方法と併用する場合に有効である。3−イソチアゾロン
生成物が本質的にニトロソアミンを含有してはならない
場合、例えば化粧品のような場合、2つの技術の組合わ
せはしばしば好ましい。 【0029】2−プロパノールからのN,N′−ジメチ
ル−3,3′−ジチオジプロピオンアミドの再結晶化は
ジスルフィドとメチルアミンとの反応混合物からニトロ
ソアミン先駆物質N−メチル−3−(N′−メチルアミ
ノ)プロピオンアミドを有効に除去する。濾過および
N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオプロピオンアミ
ド湿潤濾滓のメタノール洗浄は、先駆物質N−メチル−
3−(N′−メチルアミノ)プロピオンアミドの量を5
000ppmから400ppmに低下させる。反応混合
物の選択的イオン交換によるニトロソアミン先駆物質の
除去も有効である。 【0030】N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジ
プロピオンアミドのメタノール溶液をスルホン酸カチオ
ン交換樹脂(ペンシルバニア州フィラデルフィアのRo
hm& Hass社の商標Amberlyst 15)
で処理することによって、ジスルフィドとモノメチルア
ミンとの反応混合物(上記反応式1参照)からN−メチ
ル−3−(N′−メチルアミノ)プロピオンアミドを良
好に除去することができる。この樹脂はメタノール塩酸
で再生できる。イオン交換プロセスは次のように表わす
ことができる: 【0031】 【化10】 【0032】イオン交換処理した中間体から製造された
最終生成物3−イソチアゾロンはニトロソアミン含量が
大巾に低下している。 【0033】 【発明の実施の形態】ニトロソアミン先駆物質の生成は
アミド化反応においてアミド化反応用に別の中間体を選
択することによって防止できる。大概の脂肪族および芳
香族メルカプタンは、主なニトロソアミン先駆物質の生
成の原因となる反応性化合物であるN−アルキルアクリ
ルアミド中間体(上記反応式4および5参照)に対する
付加反応に有効である。他のマイクル付加反応体例えば
アルコールのナトリウムまたはカリウム塩は他の出発物
質と高反応性であるため一般に望ましくない。 【0034】 【化11】【0035】アミド化反応において通常のジスルフィド
中間体の代りにメルカプタン中間体を選択した場合、ニ
トロソアミン先駆物質の生成が独自に回避されると云う
ことは重要であり、予測できなかった本発明による解明
である。好ましいメルカプタン中間体は式 【0036】 【化12】 【0037】(式中、XおよびZは先に示した意味を有
する)を有する。この中間体はアミド化反応に使用した
従来のジスルフィド反応体の本質的に半分である(上記
反応式A参照)が、驚くべきことは求核性スキャベンジ
ャーについて上記に仮定したと多分同じ機能によってニ
トロソアミン先駆物質が大巾に少ない生成物を生ずる。
上記(反応式1〜5参照)に説明したイソチアゾロン殺
菌剤混合物の場合、使用可能なメルカプタンは式HSC
H2 CH2 COOCH3 を有しており、これはMMP
(メチル−3−メルカプトプロピオネート)として既知
である。通常のジスルフィドの代りにMMPを使用した
ときのアミド中のニトロソアミン先駆物質の顕著な減少
は次の表に示されている: 【0038】 【表1】 【0039】 【表2】【0040】メルカプタン中間体(例えばMMP)を使
用することのその他の利点はメルカプタンとアミンとの
反応生成物のなかにも見い出すことができる。MMPの
場合、アミドはジスルフィド中間体による場合のような
固体ではなくむしろ液体である(実施例1参照)。従っ
て、取扱い、攪拌、吸上げおよび反応において通常遭遇
する困難を回避できる。さらに、メルカプタン中間体の
使用はアミドの環化に必要なハロゲン(塩素)の量を通
常の中間体1モル当りの3.0〜6.0モルから中間体
1モル当り2.8〜3.4モル好ましくは3.0モルに
低下させる。 【0041】アミド化反応のニトロソアミン先駆物質副
生成物は最終生成物に残るが、生成物のAlの希釈によ
ってより低い濃度になる。従って、最終の安定化された
3−イソチアゾロン組成物は通常、アミド中に存在する
先駆物質の濃度の約15%のニトロソアミン濃度を有す
る。第2表は本発明によってMMP出発物質から生成さ
れたアミド中の主なニトロソアミン先駆物質(MMA
P)の種々濃度と、それに対応する安定化された(硝酸
塩添加/熱処理)生成物〔5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オンを(Alとして)含有する混合物〕
中のニトロソアミン(MMNP)とを比較して示してい
る。 【0042】 【表3】【0043】上記MMP方式におけるニトロソアミン減
少の機構はアミド中のニトロソアミン先駆物質N−メチ
ル−3−(N′−メチル)アミノプロピオンアミド(M
MAP)の減少に帰するものと思われる。仮定のN−メ
チルアクリルアミド中間体(上記反応式4参照)を生ず
るアミドジスルフィド源は少量の反応副生成物をもたら
さざるをえない。また、MMP出発物質およびN−メチ
ル−3−メルカプトプロピオンアミドはうまくモノメチ
ルアミンと対向してN−メチルアクリルアミドを消費す
るので、MMAPの生成が避けられるものと思われる。
このように推定された反応経路は次の通りである: 【0044】 【化13】 【0045】真の効果はMMAPの量がジスルフィド方
式における約5000〜11000ppmからMMP方
式における約<100ppmに減少することである。 【0046】 【実施例】次の特定の実施例は本発明を説明するための
ものであり、本発明を制限することを意図するものでは
ない。 【0047】比較例1(従来状態の説明) 段階1:N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロ
ピオンアミド中間体のアミド化合成 蒸気の漏れない反応容器にジメチル−3,3−ジチオジ
プロピオネート(37.7kg(101ポンド)0.4
24モル)、ラクタン(48.7kg(131ポン
ド))およびメタノール(1887g(5.06ポン
ド))を装入した。混合物を攪拌しながら15〜20℃
に冷却した。15〜20℃および351.6〜703k
g/m2 (5〜10psi)で攪拌しながら反応混合物
の表面の内側にモノメチルアミン(12.2kg(3
2.8ポンド)、1.06モル)を2時間かけて添加し
た。モノメチルアミン添加完了後、混合物を15〜20
℃で10時間攪拌した。粘稠な淡黄色スラリが得られ
た。この時点で混合物から未反応モノメチルアミンとメ
タノール副生成物を〜100mmHgで蒸留除去した。
蒸留後、黄色スラリを回転真空乾燥し、そして洗浄せず
に単離してN−メチル−3−(N′−メチル)アミノプ
ロピオンアミド5000ppmを含有する乾燥粗N,
N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンアミド
(100ポンド、100%収率)を得た。 【0048】段階2:塩素化(酸化環化) 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン塩酸塩と2−メチル−4−イソタゾリン−3−オン塩
酸塩の混合物の合成。 段階1の粗N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプ
ロピオンアミド反応生成物のスラリをトルエンで希釈し
そして塩素化して5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン塩酸塩と2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン塩酸塩および母液を含有するスラリを
生成した。 【0049】段階3:濾過および中和 段階2の塩素化スラリを濾過しそして酸化マグネシウム
スラリで中和して工業級生成物を得た。 【0050】段階4:配合および加熱処理(安定化) 段階3で製造された工業用生成物に硝酸マグネシウム6
水和物を添加することによって配合し、そして攪拌器と
還流冷却器を具備した加熱処理反応容器にその混合物を
移した。この生成物を4時間加熱処理しそれから室温に
冷却した。このバッチを濾過して少量の懸濁固体を除去
した。これによって、次のようなAl分析結果を有する
生成物が得られた: 【0051】成 分 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 9.8 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 6.0 ニトロソアミン〔N−メチル−3−(N′−メチル−N′ −ニトロソ)アミノプロピオンアミド(MMNP)〕 750ppm 【0052】比較例2(従来状態および濾過による除
去) 段階1:アミド化 機械的攪拌器、温度計、ガス分配管および窒素流入アダ
プターを有するドライアイス冷却器を具備した3リット
ルの4つ口フラスコ内にジメチル−3,3′−ジチオジ
プロピオネート(1,062.5g、4.46モル)、
トルエン(535.0g)およびメタノール(55.0
g)を入れた。装置を窒素でパージして、混合物を10
℃に冷却した。10〜20℃で攪拌しながら、モノメチ
ルアミン(346.0g、11.14モル)をガス分配
管によって2時間かけて添加した。モノメチルアミン添
加完了後、混合物を20℃で20時間攪拌して反応を完
了させた。粘稠な淡黄色スラリが得られた。この時点
で、混合物から未反応モノメチルアミンとメタノール副
生成物を〜100mmHgで蒸留除去した。乾燥粗N,
N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンアミド
中間体(1,022.4g、97%収率)は11,00
0ppmのN−メチル−3−(N′−メチル)アミノプ
ロピオンアミドを含有していた。中間体スラリの一部を
濾過し、トルエンで洗浄し、そして乾燥した。この乾燥
中間体は8,000ppmのN−メチル−3−(N′−
メチル)アミノプロピオンアミドを含有していた。 【0053】段階2:塩素化 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン塩酸塩と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
塩酸塩の混合物の合成。 1リットルの3つ口丸底フラスコに頭上攪拌器、供給ラ
イン(流出口)、および乾燥管を有する冷却器を装備し
た。このフラスコ中にN,N′−ジメチル−3,3′−
ジチオジプロピオンアミド(8,000ppmの先駆物
質を含有する)のトルエンスラリを入れて攪拌した。1
リットルの5つ口樹脂反応容器(即ち、塩素化器)に攪
拌器、Cl2 流入フリットガラスガス分配管、温度計、
排ガススクラバーと結合した冷却器、および中間スラリ
用供給ライン流入口を装備した。この反応容器は氷水循
環用ジャケットを備えていた。この冷却システムで塩素
化バッチを25〜30℃に維持した。この塩素化器に1
08gのトルエンをヒールとして装入し、そして攪拌器
をスタートさせた。スラリとCl2 を同時にモル供給比
5.2で供給した。従って、約8.2g/分の速度でス
ラリ453gが55分間かけて装入され、他方検量フロ
ーメーターによってCl2 (ガス)227gが速度約
4.1g/分で供給された。 【0054】段階3:濾過および中和 攪拌されている塩素化スラリに水20gを徐々に添加し
た。攪拌10分後、このバッチを沈降させ、そしてディ
ップスティックを使用しながら母液をサイフォンで吸い
出した。さらに水45gを加え、さらに母液を除去し
た。塩酸塩の湿潤濾滓に水116gを加えた。混合物に
MgOの水スラリを徐々に添加することによってpH
4.5に中和した。この中和された物質を分離漏斗に移
し、そして有機相から水性の工業級生成物469gを分
離した:活性成分(工業級) 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 17.1 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.5 【0055】段階4:配合および加熱処理(安定化) 上記工業級生成物のpHを2.9に調整してから、Al
100gに対して硝酸マグネシウム6水和物46.5
gおよび水7.24gを攪拌しながら添加して次の組成
の溶液を得た:成 分 呼称濃度(重量%) 全Al 15.2 Mg(NO3 )2 17.4 頭上攪拌器、水冷冷却器、およびサーモウオッチと加熱
マントル支持空気ポットリフターアセンブリに結合して
いる温度計を具備した500ml3つ口丸底フラスコ内
に、上記配合生成物を移した。 【0056】配合生成物を95℃で4時間加熱処理し
た。極微量の固形物を除去するため生成物153.7g
を濾過し、そして分析した。 分析結果: 成 分 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 10.1 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.0 ニトロソアミン* 1200ppm ──────────────────────────────────── 【0057】 【化14】 【0058】実施例1 (メルカプタン反応経路による先駆物質の除去) 段階1:N−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド
(MMPA)の合成 機械的攪拌器、温度計、ガス分配管、および窒素流入ア
ダプターを有するドライアイス冷却器を具備した1リッ
トルの4つ口フラスコ中にメチル−3−メルカプトプロ
ピオネート(MMP、504.7g、4.20モル)を
装入した。反応容器を窒素をパージして、液体を10℃
に冷却した。10〜20℃で攪拌しながら、モノメチル
アミン(163.0g、5.25モル)をガス分配管に
よって1時間かけて添加した。添加完了後、混合物を2
0℃で20時間攪拌して反応を終了させた。この時点で
混合物からメタノール副生成物と未反応モノメチルアミ
ンを〜100mmHgで蒸留除去した。得られた混合物
を回転蒸発させて、N−メチル−3−(N′−メチル)
アミノプロピオンアミドを30ppm未満含有する粗N
−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド(500.
8g、100%収率)を得た。 【0059】段階2:塩素化 N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンア
ミドの代りにN−メチル−3−メルカプトプロピオンア
ミド(MMPA)を使用することによって実施例2に記
載の方法を改善した。こうして、トルエン中のN−メチ
ル−3−メルカプトプロピオンアミドの31%溶液およ
びCl2 を約3.2のモル供給比で同時に供給した。ト
ルエンヒール59.5gに対して、31%MMPA溶液
398.9gを速度7.1g/分で55分間かけて添加
し、他方220gのCl2 を供給速度4.0g/分で同
時供給した。 【0060】段階3:濾過および中和 上記のように製造した塩素化スラリを、実施例2に記載
されている手順に従って処理しそして中和して次の組成
の工業級の3−イソチアゾロン355gを得た。 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 16.0% 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.3% 段階4:配合および加熱処理(安定化) 上記のように製造した工業級材料の一部200gに実施
例2の手順に従って87.7g Mg(NO3 )2 ・6
H2 Oおよび2.1gの水を添加して配合した。この配
合生成物を加熱処理し、冷却し、そして濾過して次の組
成の3−イソチアゾロン生成物289gを得た。 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 12.2% 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 3.9% ニトロソアミン 3.9ppm 【0061】実施例2〔メルカプタン反応経路によるN
−(n−オクチル)−3−メルカプトプロピオンアミド
の合成〕 磁気的攪拌器とガス流入口を具備した複数口の小さな反
応容器内にイソプロパノール(2ml)、メチル−3−
メルカプトプロピオネート(2.0g、16.64ミリ
モル)、およびn−オクチルアミン(2.19g、1
6.94ミリモル)を装入した。この反応容器はメルカ
プタン蒸気を捕獲するためのブリーチ含有トラップに連
結されており、反応物を反応温度30〜35℃に維持し
ながら19.5時間攪拌した。塩化メチレンを添加し、
そして粗生成物を丸底フラスコに移した。減圧下で溶剤
を蒸発させて粗N−(n−オクチル)−3−メルカプト
プロピオンアミドを油状の白色固体として本質的に定量
収率で生成した。実施例2のN−(n−オクチル)−3
−メルカプトプロピオンアミドは実質的にニトロソアミ
ンおよびニトロソアミン先駆物質を含有しない反応2−
n−オクチル−イソチアゾリン−3−オンに転化するこ
とができる。 【0062】実施例3(メルカプタン反応経路によるN
−プロピル−3−メルカプトプロピオンアミドの合成) 磁気的攪拌器、還流冷却器、およびガス流入口を具備し
た複数口の小さな反応容器内にイソプロパノール(2m
l)、n−プロピルアミン(1.00g、16.92ミ
リモル)、およびメチル−3−メルカプトプロピオネー
ト(2.0g、16.64ミリモル)を装入した。この
反応容器はブリーチ含有トラップと連結しており、そし
て反応物を30〜35℃で19.5時間攪拌した。粗反
応混合物を減圧下で濃縮して過剰アミン、溶剤およびメ
タノールを除去した。明るい黄色液体が得られたが、そ
れは本質的に全てN−プロピル−3−メルカプトプロピ
オンアミドであった。実施例3のN−プロピル−3−メ
ルカプトプロピオンアミドは実質的にニトロソアミンお
よびニトロソアミン先駆物質を含有しない対応N−プロ
ピル−イソチアゾリン−3−オンに転化することができ
る。
物を殆んど又は全く含有しない特に化粧品又は薬剤用に
適する3−イソチアゾロン組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】3−イソチアゾロン類はカビ類、細菌、
藻類、粘液菌、フジツボ、ベト病菌等のような動物およ
び植物の多数疫病に対して生物機能停止作用および/ま
たは殺生物作用を有する生物学的に活性な殺菌剤の大き
なグループを構成している(米国特許第3,761,4
88号参照)。この化合物は次の一般式で表わすことが
できる: 【0003】 【化1】 【0004】式中、RおよびR′は個別に水素、ハロゲ
ンまたは炭素1〜4原子のアルキル基から選択され;Y
は炭素1〜8原子のアルキル基、炭素3〜6原子のシク
ロアルキル基、炭素8原子以下のアラルキル基、または
炭素6原子のアリール基もしくは置換アリール基であ
る。 【0005】3−イソチアゾロンはY(上記式参照)が
低級アルキルであり、そしてRおよびR′の少なくとも
1方がハロゲンである(他方は、通常Rは水素である)
とき、この化合物は水に殆んど制限なく可溶性である有
効な工業用殺菌剤である(米国特許第4,105,43
1号参照)。水溶性がもっと低い、高級アルキル3−イ
ソチアゾロンは一般に有機溶液やエマルジョン製品例え
ばペイント状の殺ベト病菌剤や殺カビ剤として有用であ
る。また、高級アルキルイソチアゾロンはエタノール、
イソプロパノール、アセトン等のような種々の有機溶剤
に可溶である。このような溶液は水で容易に増量するこ
とができる。また、イソチアゾロン類は固形状でも使用
され、好ましくは粒状キャリヤ上または中に吸収され
る。あいにく、3−イソチアゾロン類の溶液特に水溶液
またはアルコールのような極性有機溶剤の溶液は不安定
であり、生物学的効果が低下する。これは特に低級アル
キル系の場合、即ち、上記YがC1 〜C4 アルキルまた
は脂環基である場合にそうである。不安定性はイソチア
ゾロン環の開裂によって環化合物と同じ生物学的性質を
有さない鎖状化合物が生成される結果である。開環を防
止するため、硝酸塩特にカルシウム、銅、マグネシウ
ム、マンガン、ニッケルおよび亜鉛のような多価金属の
硝酸塩をイソチアゾロン溶液に添加することができる。
従って、水または有機溶剤またはそれ等混合液を含有す
る溶液状の3−イソチアゾロン殺菌剤の多くは3−イソ
チアゾロンの分解防止用硝酸塩安定剤を配合することが
今日商業的に望ましい(米国特許第3,870,795
号参照)。 【0006】3−イソチアゾロン殺菌剤は非常に低い使
用量で有効であることから、さらに例えば化粧品のよう
な人間との接触を意図した製品に応用することが奨励さ
れ、従って以前工業的用途に必要とされていたよりも高
い純度の必要性が生ずる。3−イソチアゾロン類の製造
に使用されている現行の工業的方法はジスルフィドのア
ミド化およびその後のジスルフィドアミドのハロゲン化
環化を包含する: 【0007】 【化2】 【0008】 【化3】【0009】式中、XおよびZ〔上記一般式におけるR
およびR′(但し後で付着するハロゲンを除く)であ
る〕は水素または低級アルキルであり、そしてYは上記
一般式において説明したものと同じである。 【0010】環化はアミドをハロゲン化剤と接触させる
ことによって行われる。代表的なハロゲン化剤は塩素、
臭素、塩化スルフリル、臭化スルフリル、N−クロロス
クシンイミド、N−ブロモスクシンイミド等を包含す
る。塩素および塩化スルフリルが好ましいハロゲン化剤
である。大概の工業的目的のためには、ジスルフィド中
間体(以後、「ジスルフィド」と称す)のアミド化によ
ってアミド中間体(以後、「アミド」と称す)が生成さ
れ、そして終局的に比較的高純度の3−イソチアゾロン
化合物が生成される。上記反応式(A)および(B)に
従って製造された場合、3−イソチアゾロン類は一般に
2種以上のイソチアゾロン活性成分(Al)と一緒に今
迄その性質が明らかにされていなかったアミンを包含す
る種々の副生成物を含有する混合物として生成される。
本願において用語「イソチアゾロン」は個々のものを指
すため又は生物学的に活性な化合物の複数からなる反応
混合物をまとめて指すために使用されている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】今度、発明者等によっ
て、従来のジスルフィド中間体を使用して生成された特
定の3−イソチアゾロン殺菌剤はニトロソ化条件にさら
したときにニトロソ化合物に転化し得る第2または第3
アミン基を有する副生成不純物を含有していると云うこ
とが解明された。グループとして、ニトロソ化合物は一
般に発癌物質の可能性があると思われる。従って、特に
人間または動物と接触すると予想される分野に使用され
る製品にとっては、ニトロソアミンを生ずる先駆物質と
して作用するこれ等副生成不純物の極微量をも除去する
手段が見い出されることが望まれる。 【0012】ニトロソアミンの問題は3−イソチアゾロ
ン組成物が硝酸塩の添加を必要とする場合(米国特許第
4,067,878号参照)又は別のニトロソ化剤がイ
ソチアゾロン中に存在する溶液状、即ち水溶液または有
機溶剤のいずれかまたはその混合液の状態で配合されて
いる場合に一層悪くなる。安定剤として金属硝酸塩が存
在する場合、3−イソチアゾロン反応混合物中に存在す
る副生成第2または第3アミン化合物は発癌物質と思わ
れるニトロソ化合物にニトロソ化されやすい。「ニトロ
ソアミン先駆物質」または単に「先駆物質」が意味する
ところはニトロソアミンに転化し得る第2アミン(およ
び、もし存在するならば、第3アミン)副生成物化合物
を意図している。 【0013】本発明の目的はニトロソアミン先駆物質ま
たはニトロソアミンを含有しない特定の3−イソチアゾ
ロン組成物を提供することである。本発明の別の目的は
ニトロソアミンまたはニトロソアミン化合物に転化し得
るニトロソアミン先駆物質を実質的に含有しない3−イ
ソチアゾロン水溶液を提供することである。さらに本発
明の目的はニトロソアミン先駆物質の生成を阻止するた
め又はニトロソ化条件にさらされる前にニトロソアミン
先駆物質を除去するために使用できる3−イソチアゾロ
ン類を提供することである。それ以上の目的は以下の記
述から明らかになろう。別に断わらない限り、パーセン
トは全て重量による。 【0014】 【課題を解決するための手段】通常のジスルフィド中間
体(例えばジメチル−3,3−ジチオジプロピオネー
ト)のアミド化による工業用殺菌剤の製造において、発
明者等はアミド生成物(アミド)中に約0.5重量%
(5,000ppm)〜約1.1重量%(11,000
ppm)のニトロソアミン先駆物質が典型的に存在する
ことを解明した。アミド化された中間体を塩素化し、濾
過し、中和し、金属硝酸塩安定剤と一緒に水に溶解し、
それから副生成不純物を除去するために加熱処理した後
の最終生成物中には、ニトロソアミンが(元々の先駆物
質の)約6〜16重量%含有されている、即ち、元々の
先駆物質含有量が5,000ppmの場合、最終生成物
中には概して750ppmのニトロソアミンが含有され
ていることが判明した。工業的用途においては高度に希
釈するため、使用条件下ではニトロソアミンが10億分
の1の単位以上の濃度で存在することはめったにない。 【0015】中でも細菌の生長を阻止するために最も有
効な殺菌剤は主として5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オンとからなる3−イソチアゾロン混合物
(塩素化条件に依存した混合物)であり、その場合、塩
素化された物は全体の活性成分(Al)の60重量%〜
90重量%を構成している。この製造方法は次のような
ものを包含する: 【0016】 【化4】 【0017】 【化5】 【0018】 【化6】 【0019】上記第1の反応式(1)はモノ−、ジ−お
よびトリ−チオジアミド約95%とメタノールを含有す
る混合物を生成する。ジスルフィドの分裂によって(ア
ミド化中)、N−メチルアクリルアミド副生成物が生ず
ると思われる。この分裂副生成物にモノメチルアミンが
共役付加することによって、主なニトロソアミン先駆物
質N−メチル−3−(N′−メチルアミノ)プロピオン
アミドの生成が下記の推定反応式に従って起る: 【0020】 【化7】【0021】また、上記反応式(4)によって生成され
たMMAPに対してN−メチルアクリルアミドは理論的
に下記に従って付加する: 【0022】 【化8】 【0023】上記ニトロソアミン先駆物質は両方ともジ
スルフィド出発物質のアミド化時に生成された中間体ア
ミド中に存在するものとして同定された。ニトロソアミ
ン先駆物質はAlと一緒に塩素化、中和および3−イソ
チアゾロン組成物の配合段階を通して金属硝酸塩が添加
される迄残存し、その添加時にニトロソ化が起って(主
に加熱処理中)ニトロソアミンを生ずる、例えば: 【0024】 【化9】 【0025】アミド化反応(1)は有機溶剤、脂肪族ま
たは芳香族どちらかまたはそれ等混合液中で行われる。
使用される溶剤の具体例はメタノール、トルエンおよび
ラクタン(Laktane)である。ラクタンは市販
(Exxon)の炭化水素溶剤であって引火点−3.9
℃(25°F)、沸点範囲102〜108℃を有し、そ
して次の組成を有する: パラフィン 28%w/w シクロパラフィン 54%w/w トルエン 18%w/w アミド化によって得られるジスルフィドアミド反応混合
物は高固形分を有する。濾過したアミド混合物を環状3
−イソチアゾロン塩酸塩混合物にするための塩素化
(2)は有機溶剤例えばトルエン、パークロロエチレ
ン、酢酸エチルまたは酢酸トリブチル中の濃厚スラリ状
態のアミドによって実施される。この反応は好ましくは
反応容器中のアミドスラリに対して塩素ガスを適当なモ
ル比で(アミド1モル当り3〜6モル好ましくは5モル
のCl2 )同時供給することを包含する。 【0026】濾過された3−イソチアゾロン塩酸塩反応
混合物を中和して工業用等級の生成物を得るためには酸
化マグネシウムの水性スラリを使用してもよい。次い
で、最終加熱処理段階の前に、この工業級生成物に金属
硝酸塩安定剤化合物が添加される。熱処理は副生成物の
除去又は分解に有効である。その他、市販の3−イソチ
アゾロン殺菌剤の製造における望ましい工程は次の実施
例中に説明されており、また、ここに引用した先行特許
特に米国特許第3,849,430号中に明らかにされ
ている。 【0027】発明者等は、(I)アミド中間体反応混合
物からニトロソアミン先駆物質を除去することによって
又は(II)アミド化反応中にニトロソアミン先駆物質
が生成されないように防止することによって、3−イソ
チアゾロン生成物からニトロソアミンを有効に無くする
ことができることを明らかにした。(I)および(I
I)の各に対して種々の態様を開発した。本発明の方法
によって製造できる安定化された3−イソチアゾロン組
成物はニトロアミン先駆物質およびニトロソアミンを実
質的に含有しない、即ち、その組成物はかかる物質を約
100ppm以下、好ましくは50ppm以下含有す
る。殆んど希釈しないで使用しなければならない感じや
すい用途のためには20ppm以下の先駆物質およびニ
トロソアミンを含有する組成物がより一層好ましい。後
で示されるように、ニトロソアミンまたは先駆物質の化
合物が検出されない組成物を生成することさえ可能であ
る。 【0028】アミド中間体からの先駆物質の除去または
一部除去は(a)イオン交換、(b)結晶化もしくは再
結晶化、または(c)溶剤抽出(濾過および洗浄)のよ
うな分離技術またはこれらの分離技術の組合せによって
行ってもよい。これ等技術は従来の工業的方法に従って
ジスルフィド中間体から生成されたアミド反応混合物に
対して有効であり、またニトロソアミン先駆物質の生成
を防止するための本願に(下記に)開示されている代替
方法と併用する場合に有効である。3−イソチアゾロン
生成物が本質的にニトロソアミンを含有してはならない
場合、例えば化粧品のような場合、2つの技術の組合わ
せはしばしば好ましい。 【0029】2−プロパノールからのN,N′−ジメチ
ル−3,3′−ジチオジプロピオンアミドの再結晶化は
ジスルフィドとメチルアミンとの反応混合物からニトロ
ソアミン先駆物質N−メチル−3−(N′−メチルアミ
ノ)プロピオンアミドを有効に除去する。濾過および
N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオプロピオンアミ
ド湿潤濾滓のメタノール洗浄は、先駆物質N−メチル−
3−(N′−メチルアミノ)プロピオンアミドの量を5
000ppmから400ppmに低下させる。反応混合
物の選択的イオン交換によるニトロソアミン先駆物質の
除去も有効である。 【0030】N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジ
プロピオンアミドのメタノール溶液をスルホン酸カチオ
ン交換樹脂(ペンシルバニア州フィラデルフィアのRo
hm& Hass社の商標Amberlyst 15)
で処理することによって、ジスルフィドとモノメチルア
ミンとの反応混合物(上記反応式1参照)からN−メチ
ル−3−(N′−メチルアミノ)プロピオンアミドを良
好に除去することができる。この樹脂はメタノール塩酸
で再生できる。イオン交換プロセスは次のように表わす
ことができる: 【0031】 【化10】 【0032】イオン交換処理した中間体から製造された
最終生成物3−イソチアゾロンはニトロソアミン含量が
大巾に低下している。 【0033】 【発明の実施の形態】ニトロソアミン先駆物質の生成は
アミド化反応においてアミド化反応用に別の中間体を選
択することによって防止できる。大概の脂肪族および芳
香族メルカプタンは、主なニトロソアミン先駆物質の生
成の原因となる反応性化合物であるN−アルキルアクリ
ルアミド中間体(上記反応式4および5参照)に対する
付加反応に有効である。他のマイクル付加反応体例えば
アルコールのナトリウムまたはカリウム塩は他の出発物
質と高反応性であるため一般に望ましくない。 【0034】 【化11】【0035】アミド化反応において通常のジスルフィド
中間体の代りにメルカプタン中間体を選択した場合、ニ
トロソアミン先駆物質の生成が独自に回避されると云う
ことは重要であり、予測できなかった本発明による解明
である。好ましいメルカプタン中間体は式 【0036】 【化12】 【0037】(式中、XおよびZは先に示した意味を有
する)を有する。この中間体はアミド化反応に使用した
従来のジスルフィド反応体の本質的に半分である(上記
反応式A参照)が、驚くべきことは求核性スキャベンジ
ャーについて上記に仮定したと多分同じ機能によってニ
トロソアミン先駆物質が大巾に少ない生成物を生ずる。
上記(反応式1〜5参照)に説明したイソチアゾロン殺
菌剤混合物の場合、使用可能なメルカプタンは式HSC
H2 CH2 COOCH3 を有しており、これはMMP
(メチル−3−メルカプトプロピオネート)として既知
である。通常のジスルフィドの代りにMMPを使用した
ときのアミド中のニトロソアミン先駆物質の顕著な減少
は次の表に示されている: 【0038】 【表1】 【0039】 【表2】【0040】メルカプタン中間体(例えばMMP)を使
用することのその他の利点はメルカプタンとアミンとの
反応生成物のなかにも見い出すことができる。MMPの
場合、アミドはジスルフィド中間体による場合のような
固体ではなくむしろ液体である(実施例1参照)。従っ
て、取扱い、攪拌、吸上げおよび反応において通常遭遇
する困難を回避できる。さらに、メルカプタン中間体の
使用はアミドの環化に必要なハロゲン(塩素)の量を通
常の中間体1モル当りの3.0〜6.0モルから中間体
1モル当り2.8〜3.4モル好ましくは3.0モルに
低下させる。 【0041】アミド化反応のニトロソアミン先駆物質副
生成物は最終生成物に残るが、生成物のAlの希釈によ
ってより低い濃度になる。従って、最終の安定化された
3−イソチアゾロン組成物は通常、アミド中に存在する
先駆物質の濃度の約15%のニトロソアミン濃度を有す
る。第2表は本発明によってMMP出発物質から生成さ
れたアミド中の主なニトロソアミン先駆物質(MMA
P)の種々濃度と、それに対応する安定化された(硝酸
塩添加/熱処理)生成物〔5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オンを(Alとして)含有する混合物〕
中のニトロソアミン(MMNP)とを比較して示してい
る。 【0042】 【表3】【0043】上記MMP方式におけるニトロソアミン減
少の機構はアミド中のニトロソアミン先駆物質N−メチ
ル−3−(N′−メチル)アミノプロピオンアミド(M
MAP)の減少に帰するものと思われる。仮定のN−メ
チルアクリルアミド中間体(上記反応式4参照)を生ず
るアミドジスルフィド源は少量の反応副生成物をもたら
さざるをえない。また、MMP出発物質およびN−メチ
ル−3−メルカプトプロピオンアミドはうまくモノメチ
ルアミンと対向してN−メチルアクリルアミドを消費す
るので、MMAPの生成が避けられるものと思われる。
このように推定された反応経路は次の通りである: 【0044】 【化13】 【0045】真の効果はMMAPの量がジスルフィド方
式における約5000〜11000ppmからMMP方
式における約<100ppmに減少することである。 【0046】 【実施例】次の特定の実施例は本発明を説明するための
ものであり、本発明を制限することを意図するものでは
ない。 【0047】比較例1(従来状態の説明) 段階1:N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロ
ピオンアミド中間体のアミド化合成 蒸気の漏れない反応容器にジメチル−3,3−ジチオジ
プロピオネート(37.7kg(101ポンド)0.4
24モル)、ラクタン(48.7kg(131ポン
ド))およびメタノール(1887g(5.06ポン
ド))を装入した。混合物を攪拌しながら15〜20℃
に冷却した。15〜20℃および351.6〜703k
g/m2 (5〜10psi)で攪拌しながら反応混合物
の表面の内側にモノメチルアミン(12.2kg(3
2.8ポンド)、1.06モル)を2時間かけて添加し
た。モノメチルアミン添加完了後、混合物を15〜20
℃で10時間攪拌した。粘稠な淡黄色スラリが得られ
た。この時点で混合物から未反応モノメチルアミンとメ
タノール副生成物を〜100mmHgで蒸留除去した。
蒸留後、黄色スラリを回転真空乾燥し、そして洗浄せず
に単離してN−メチル−3−(N′−メチル)アミノプ
ロピオンアミド5000ppmを含有する乾燥粗N,
N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンアミド
(100ポンド、100%収率)を得た。 【0048】段階2:塩素化(酸化環化) 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン塩酸塩と2−メチル−4−イソタゾリン−3−オン塩
酸塩の混合物の合成。 段階1の粗N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプ
ロピオンアミド反応生成物のスラリをトルエンで希釈し
そして塩素化して5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン塩酸塩と2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン塩酸塩および母液を含有するスラリを
生成した。 【0049】段階3:濾過および中和 段階2の塩素化スラリを濾過しそして酸化マグネシウム
スラリで中和して工業級生成物を得た。 【0050】段階4:配合および加熱処理(安定化) 段階3で製造された工業用生成物に硝酸マグネシウム6
水和物を添加することによって配合し、そして攪拌器と
還流冷却器を具備した加熱処理反応容器にその混合物を
移した。この生成物を4時間加熱処理しそれから室温に
冷却した。このバッチを濾過して少量の懸濁固体を除去
した。これによって、次のようなAl分析結果を有する
生成物が得られた: 【0051】成 分 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 9.8 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 6.0 ニトロソアミン〔N−メチル−3−(N′−メチル−N′ −ニトロソ)アミノプロピオンアミド(MMNP)〕 750ppm 【0052】比較例2(従来状態および濾過による除
去) 段階1:アミド化 機械的攪拌器、温度計、ガス分配管および窒素流入アダ
プターを有するドライアイス冷却器を具備した3リット
ルの4つ口フラスコ内にジメチル−3,3′−ジチオジ
プロピオネート(1,062.5g、4.46モル)、
トルエン(535.0g)およびメタノール(55.0
g)を入れた。装置を窒素でパージして、混合物を10
℃に冷却した。10〜20℃で攪拌しながら、モノメチ
ルアミン(346.0g、11.14モル)をガス分配
管によって2時間かけて添加した。モノメチルアミン添
加完了後、混合物を20℃で20時間攪拌して反応を完
了させた。粘稠な淡黄色スラリが得られた。この時点
で、混合物から未反応モノメチルアミンとメタノール副
生成物を〜100mmHgで蒸留除去した。乾燥粗N,
N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンアミド
中間体(1,022.4g、97%収率)は11,00
0ppmのN−メチル−3−(N′−メチル)アミノプ
ロピオンアミドを含有していた。中間体スラリの一部を
濾過し、トルエンで洗浄し、そして乾燥した。この乾燥
中間体は8,000ppmのN−メチル−3−(N′−
メチル)アミノプロピオンアミドを含有していた。 【0053】段階2:塩素化 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン塩酸塩と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
塩酸塩の混合物の合成。 1リットルの3つ口丸底フラスコに頭上攪拌器、供給ラ
イン(流出口)、および乾燥管を有する冷却器を装備し
た。このフラスコ中にN,N′−ジメチル−3,3′−
ジチオジプロピオンアミド(8,000ppmの先駆物
質を含有する)のトルエンスラリを入れて攪拌した。1
リットルの5つ口樹脂反応容器(即ち、塩素化器)に攪
拌器、Cl2 流入フリットガラスガス分配管、温度計、
排ガススクラバーと結合した冷却器、および中間スラリ
用供給ライン流入口を装備した。この反応容器は氷水循
環用ジャケットを備えていた。この冷却システムで塩素
化バッチを25〜30℃に維持した。この塩素化器に1
08gのトルエンをヒールとして装入し、そして攪拌器
をスタートさせた。スラリとCl2 を同時にモル供給比
5.2で供給した。従って、約8.2g/分の速度でス
ラリ453gが55分間かけて装入され、他方検量フロ
ーメーターによってCl2 (ガス)227gが速度約
4.1g/分で供給された。 【0054】段階3:濾過および中和 攪拌されている塩素化スラリに水20gを徐々に添加し
た。攪拌10分後、このバッチを沈降させ、そしてディ
ップスティックを使用しながら母液をサイフォンで吸い
出した。さらに水45gを加え、さらに母液を除去し
た。塩酸塩の湿潤濾滓に水116gを加えた。混合物に
MgOの水スラリを徐々に添加することによってpH
4.5に中和した。この中和された物質を分離漏斗に移
し、そして有機相から水性の工業級生成物469gを分
離した:活性成分(工業級) 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 17.1 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.5 【0055】段階4:配合および加熱処理(安定化) 上記工業級生成物のpHを2.9に調整してから、Al
100gに対して硝酸マグネシウム6水和物46.5
gおよび水7.24gを攪拌しながら添加して次の組成
の溶液を得た:成 分 呼称濃度(重量%) 全Al 15.2 Mg(NO3 )2 17.4 頭上攪拌器、水冷冷却器、およびサーモウオッチと加熱
マントル支持空気ポットリフターアセンブリに結合して
いる温度計を具備した500ml3つ口丸底フラスコ内
に、上記配合生成物を移した。 【0056】配合生成物を95℃で4時間加熱処理し
た。極微量の固形物を除去するため生成物153.7g
を濾過し、そして分析した。 分析結果: 成 分 重量% 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 10.1 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.0 ニトロソアミン* 1200ppm ──────────────────────────────────── 【0057】 【化14】 【0058】実施例1 (メルカプタン反応経路による先駆物質の除去) 段階1:N−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド
(MMPA)の合成 機械的攪拌器、温度計、ガス分配管、および窒素流入ア
ダプターを有するドライアイス冷却器を具備した1リッ
トルの4つ口フラスコ中にメチル−3−メルカプトプロ
ピオネート(MMP、504.7g、4.20モル)を
装入した。反応容器を窒素をパージして、液体を10℃
に冷却した。10〜20℃で攪拌しながら、モノメチル
アミン(163.0g、5.25モル)をガス分配管に
よって1時間かけて添加した。添加完了後、混合物を2
0℃で20時間攪拌して反応を終了させた。この時点で
混合物からメタノール副生成物と未反応モノメチルアミ
ンを〜100mmHgで蒸留除去した。得られた混合物
を回転蒸発させて、N−メチル−3−(N′−メチル)
アミノプロピオンアミドを30ppm未満含有する粗N
−メチル−3−メルカプトプロピオンアミド(500.
8g、100%収率)を得た。 【0059】段階2:塩素化 N,N′−ジメチル−3,3′−ジチオジプロピオンア
ミドの代りにN−メチル−3−メルカプトプロピオンア
ミド(MMPA)を使用することによって実施例2に記
載の方法を改善した。こうして、トルエン中のN−メチ
ル−3−メルカプトプロピオンアミドの31%溶液およ
びCl2 を約3.2のモル供給比で同時に供給した。ト
ルエンヒール59.5gに対して、31%MMPA溶液
398.9gを速度7.1g/分で55分間かけて添加
し、他方220gのCl2 を供給速度4.0g/分で同
時供給した。 【0060】段階3:濾過および中和 上記のように製造した塩素化スラリを、実施例2に記載
されている手順に従って処理しそして中和して次の組成
の工業級の3−イソチアゾロン355gを得た。 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 16.0% 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5.3% 段階4:配合および加熱処理(安定化) 上記のように製造した工業級材料の一部200gに実施
例2の手順に従って87.7g Mg(NO3 )2 ・6
H2 Oおよび2.1gの水を添加して配合した。この配
合生成物を加熱処理し、冷却し、そして濾過して次の組
成の3−イソチアゾロン生成物289gを得た。 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 12.2% 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 3.9% ニトロソアミン 3.9ppm 【0061】実施例2〔メルカプタン反応経路によるN
−(n−オクチル)−3−メルカプトプロピオンアミド
の合成〕 磁気的攪拌器とガス流入口を具備した複数口の小さな反
応容器内にイソプロパノール(2ml)、メチル−3−
メルカプトプロピオネート(2.0g、16.64ミリ
モル)、およびn−オクチルアミン(2.19g、1
6.94ミリモル)を装入した。この反応容器はメルカ
プタン蒸気を捕獲するためのブリーチ含有トラップに連
結されており、反応物を反応温度30〜35℃に維持し
ながら19.5時間攪拌した。塩化メチレンを添加し、
そして粗生成物を丸底フラスコに移した。減圧下で溶剤
を蒸発させて粗N−(n−オクチル)−3−メルカプト
プロピオンアミドを油状の白色固体として本質的に定量
収率で生成した。実施例2のN−(n−オクチル)−3
−メルカプトプロピオンアミドは実質的にニトロソアミ
ンおよびニトロソアミン先駆物質を含有しない反応2−
n−オクチル−イソチアゾリン−3−オンに転化するこ
とができる。 【0062】実施例3(メルカプタン反応経路によるN
−プロピル−3−メルカプトプロピオンアミドの合成) 磁気的攪拌器、還流冷却器、およびガス流入口を具備し
た複数口の小さな反応容器内にイソプロパノール(2m
l)、n−プロピルアミン(1.00g、16.92ミ
リモル)、およびメチル−3−メルカプトプロピオネー
ト(2.0g、16.64ミリモル)を装入した。この
反応容器はブリーチ含有トラップと連結しており、そし
て反応物を30〜35℃で19.5時間攪拌した。粗反
応混合物を減圧下で濃縮して過剰アミン、溶剤およびメ
タノールを除去した。明るい黄色液体が得られたが、そ
れは本質的に全てN−プロピル−3−メルカプトプロピ
オンアミドであった。実施例3のN−プロピル−3−メ
ルカプトプロピオンアミドは実質的にニトロソアミンお
よびニトロソアミン先駆物質を含有しない対応N−プロ
ピル−イソチアゾリン−3−オンに転化することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ラメツシユ バルブハイ ペテイガラ
アメリカ合衆国ペンシルバニア州ハツト
フイールド スチュワート ドライブ
2185
(56)参考文献 米国特許4150026(US,A)
米国特許3849430(US,A)
連邦官報第43巻第189号第516040頁
(1977)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
A01N 43/80
WPI(DIALOG)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ニトロソアミン不純物およびニトロソアミン先駆物
質を100ppm(重量による)以下含有する安定化さ
れた殺生物用水溶性3−イソチアゾロン組成物であっ
て、該3−イソチアゾロン組成物が(a)メチル−3−
メルカプトプロピオネートのアミド化により得られる実
質的にニトロソアミン先駆物質を含まない中間体アミド
を、塩素化剤で環化させてなる3−イソチアゾロンと、
(b)該3−イソチアゾロンを安定化するのに充分な量
の硝酸マグネシウムとからなる、前記組成物。 2.中間体アミドが、メチル−3−メルカプトプロピオ
ネートをメチルアミンでアミド化し得られたN−メチル
−3−メルカプトプロピオンアミドである、請求項1に
記載の3−イソチアゾロン組成物。 3.3−イソチアゾロン組成物が、60〜90重量%の
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾロン−3−オ
ンと、40〜10重量%の2−メチル−4−イソチアゾ
ロン−3−オンの混合物である、請求項1又は2に記載
の3−イソチアゾロン組成物。 4.ニトロソアミン不純物及びニトロソアミン先駆物質
を20ppm(重量による)以下含有する、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の3−イソチアゾロン組成物。 5.ニトロソアミン不純物及びニトロソアミン先駆物質
が検出されない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
3−イソチアゾロン組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US38385882A | 1982-06-01 | 1982-06-01 | |
US383858 | 1982-06-01 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2183860A Division JPH07119164B2 (ja) | 1982-06-01 | 1983-05-31 | 殺生物用水溶性3―イソチアゾロン組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081608A JPH1081608A (ja) | 1998-03-31 |
JP2866840B2 true JP2866840B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=23515027
Family Applications (4)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58096868A Expired - Lifetime JPH0657701B2 (ja) | 1982-06-01 | 1983-05-31 | 3―イソチアゾロン組成物及び同組成物からなる殺生物剤 |
JP2183860A Expired - Lifetime JPH07119164B2 (ja) | 1982-06-01 | 1983-05-31 | 殺生物用水溶性3―イソチアゾロン組成物の製造方法 |
JP6316815A Expired - Lifetime JPH0816043B2 (ja) | 1982-06-01 | 1994-12-20 | 3−イソチアゾロン組成物の製造方法 |
JP9152300A Expired - Lifetime JP2866840B2 (ja) | 1982-06-01 | 1997-06-10 | 殺生物用水溶性3−イソチアゾロン組成物 |
Family Applications Before (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58096868A Expired - Lifetime JPH0657701B2 (ja) | 1982-06-01 | 1983-05-31 | 3―イソチアゾロン組成物及び同組成物からなる殺生物剤 |
JP2183860A Expired - Lifetime JPH07119164B2 (ja) | 1982-06-01 | 1983-05-31 | 殺生物用水溶性3―イソチアゾロン組成物の製造方法 |
JP6316815A Expired - Lifetime JPH0816043B2 (ja) | 1982-06-01 | 1994-12-20 | 3−イソチアゾロン組成物の製造方法 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0095907B1 (ja) |
JP (4) | JPH0657701B2 (ja) |
AT (1) | ATE33834T1 (ja) |
CA (1) | CA1189514A (ja) |
DE (1) | DE3376423D1 (ja) |
DK (1) | DK163268C (ja) |
ES (2) | ES8407484A1 (ja) |
FI (1) | FI78813C (ja) |
GR (1) | GR79204B (ja) |
HK (1) | HK86188A (ja) |
IE (1) | IE55498B1 (ja) |
IL (1) | IL68816A (ja) |
MY (1) | MY103591A (ja) |
NO (1) | NO163661C (ja) |
SG (1) | SG40588G (ja) |
ZA (1) | ZA833898B (ja) |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4868310A (en) * | 1986-08-04 | 1989-09-19 | Rohm And Haas Company | Process for preparing isothiazolones |
DE3643183A1 (de) * | 1986-12-18 | 1988-06-30 | Riedel De Haen Ag | Verfahren zur isolierung von isothiazolinonderivaten |
US4861896A (en) * | 1987-10-26 | 1989-08-29 | Rohm And Haas Company | Preparation of halo substituted isothiazolones |
US4994574A (en) * | 1987-11-27 | 1991-02-19 | Lein Jr George M | Preparation of isothiazolones |
US5008395A (en) * | 1988-12-22 | 1991-04-16 | Rohm And Haas Company | Purification of isothiazolones |
US5068344A (en) * | 1990-01-12 | 1991-11-26 | Rohm And Haas Company | Process for the preparation of salt free, water free 3-isothiazolone compounds |
CA2056711A1 (en) * | 1990-12-11 | 1992-06-12 | Ramesh B. Petigara | Process for 3-isothiazolone compounds |
IL97166A (en) | 1991-02-06 | 1995-10-31 | Bromine Compounds Ltd | Process for the preparation of 2-methyl-isothiazolin-3-one compounds |
JPH07119219B2 (ja) * | 1991-05-10 | 1995-12-20 | スンキョン インダストリイズ カンパニイ リミテッド | 4−イソチアゾリン−3−オンの製造方法 |
US5137899A (en) * | 1991-10-30 | 1992-08-11 | Rohm And Haas Company | Bromate as inhibitor of nitrosamine formation for nitrate stabilized isothiazolones and process |
GB9504629D0 (en) * | 1995-03-08 | 1995-04-26 | Kodak Ltd | A material and method for inhibiting bacterial growth in an aqueous medium |
EP0774207B1 (de) * | 1995-11-17 | 2001-02-14 | THOR GmbH | Verfahren zur Herstellung von bioziden oder biostatischen 3-Isothiazolinon-Zusammensetzungen |
KR100212963B1 (ko) * | 1995-12-21 | 1999-08-02 | 조민호 | 안정화된 이소티아졸론 조성물과 이소티아졸론 혼합물의 제조방법 |
DE10008507A1 (de) * | 2000-02-24 | 2001-08-30 | Bayer Ag | Mikrobizide Mittel |
KR100703995B1 (ko) * | 2001-05-08 | 2007-04-04 | 에스케이케미칼주식회사 | 이소티아졸론 조성물과 안정화 방법, 및 이를 이용하는미생물의 생장 억제 방법 |
KR100703996B1 (ko) * | 2001-05-08 | 2007-04-04 | 에스케이케미칼주식회사 | 이소티아졸론 조성물 및 안정화 방법, 그리고 이를이용하는 미생물의 생장 억제방법 |
KR100493933B1 (ko) * | 2002-09-09 | 2005-06-10 | 주식회사 한서켐 | 2-메틸-4-이소티아졸린-3-온 및 이의 염의 제조 방법 |
KR101004368B1 (ko) | 2003-07-29 | 2010-12-27 | 에스케이케미칼주식회사 | N,n'-디치환-3,3'-디티오디프로피온아미드 제조방법 및그를 이용한 치환된 3-이소티아졸론 제조방법 |
JP4999321B2 (ja) * | 2005-11-28 | 2012-08-15 | 株式会社マンダム | 防腐殺菌剤を配合した医薬品、及び防腐殺菌方法 |
JP5101826B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2012-12-19 | 日本曹達株式会社 | イソチアゾロン系化合物を含有する水溶性製剤およびイソチアゾロン系化合物の安定化方法 |
US7893273B2 (en) * | 2006-04-03 | 2011-02-22 | Beijing Tianqing Chemicals Co. Ltd. | Preparation of N-substituted isothiazolinone derivatives |
CN101081031B (zh) * | 2006-06-02 | 2011-03-30 | 罗门哈斯公司 | 杀微生物性组合物 |
JP2008019215A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Nippon Soda Co Ltd | 殺菌剤組成物 |
CN101417966A (zh) * | 2007-10-25 | 2009-04-29 | 北京天擎化工有限责任公司 | 3-异噻唑啉酮衍生物的连续式生产方法 |
CN102365022B (zh) * | 2009-03-31 | 2014-05-14 | 长瀬化成株式会社 | 杀微生物剂 |
US20120330061A1 (en) * | 2009-12-16 | 2012-12-27 | Sk Chemicals Co., Ltd. | Preparation method of n,n'-dialkyl-3,3'-dithiodipropionamide |
JP5897980B2 (ja) | 2012-04-27 | 2016-04-06 | 矢崎総業株式会社 | 同軸電線の端末処理方法及び端末処理装置 |
CN106018632B (zh) * | 2016-05-11 | 2018-04-10 | 清华大学 | 一种基于离子交换技术富集纯化水中亚硝胺前体物的方法 |
CN118619860A (zh) * | 2024-08-08 | 2024-09-10 | 山东裕滨新材料有限公司 | 一种n,n'-二甲基-3,3'-二硫代二丙酰胺的纯化工艺 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3452034A (en) * | 1967-03-09 | 1969-06-24 | American Cyanamid Co | Substituted 2-(1,3,4-thiadiazol-2-yl)-4(5)-nitroimidazoles |
US4150026A (en) * | 1971-05-12 | 1979-04-17 | Rohm And Haas Company | Metal salt complexes of 3-isothiazolones |
US4062946A (en) * | 1971-10-18 | 1977-12-13 | Rohm And Haas Company | Parasiticidal animal dip compositions protected against microbial buildup |
US3870795A (en) * | 1973-02-28 | 1975-03-11 | Rohm & Haas | Stabilization of solutions of 3-isothiazolones employing certain metal nitrates and nitrites |
US4067878A (en) * | 1976-03-05 | 1978-01-10 | Rohm And Haas Company | Stabilization of solutions of 3-isothiazolones |
-
1983
- 1983-05-18 CA CA000428388A patent/CA1189514A/en not_active Expired
- 1983-05-27 DE DE8383303064T patent/DE3376423D1/de not_active Expired
- 1983-05-27 AT AT83303064T patent/ATE33834T1/de not_active IP Right Cessation
- 1983-05-27 EP EP83303064A patent/EP0095907B1/en not_active Expired
- 1983-05-30 ZA ZA833898A patent/ZA833898B/xx unknown
- 1983-05-30 ES ES522794A patent/ES8407484A1/es not_active Expired
- 1983-05-30 IL IL68816A patent/IL68816A/xx not_active IP Right Cessation
- 1983-05-30 FI FI831920A patent/FI78813C/fi not_active IP Right Cessation
- 1983-05-30 GR GR71510A patent/GR79204B/el unknown
- 1983-05-30 NO NO831917A patent/NO163661C/no not_active IP Right Cessation
- 1983-05-31 IE IE1285/83A patent/IE55498B1/en not_active IP Right Cessation
- 1983-05-31 JP JP58096868A patent/JPH0657701B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1983-05-31 JP JP2183860A patent/JPH07119164B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1983-05-31 DK DK244083A patent/DK163268C/da not_active IP Right Cessation
-
1984
- 1984-02-16 ES ES529803A patent/ES529803A0/es active Granted
-
1988
- 1988-06-21 SG SG405/88A patent/SG40588G/en unknown
- 1988-07-20 MY MYPI88000811A patent/MY103591A/en unknown
- 1988-10-27 HK HK861/88A patent/HK86188A/xx not_active IP Right Cessation
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316815A patent/JPH0816043B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-06-10 JP JP9152300A patent/JP2866840B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
連邦官報第43巻第189号第516040頁(1977) |
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2866840B2 (ja) | 殺生物用水溶性3−イソチアゾロン組成物 | |
US4939266A (en) | Nitrosamine-free 3-isothiazolone | |
HU229889B1 (en) | Aniline derivatives and process for the preparation of the same | |
HUT74778A (en) | Anthranilic acid derivatives, fungicid compositions containing these compounds and using thereof | |
JP3157314B2 (ja) | 硝酸塩安定化イソチアゾロン類用のニトロサミン生成の抑制剤としての臭素酸塩及び製法 | |
US4353734A (en) | Maleimide and succinimide derivatives and herbicidal method of use thereof | |
US5453507A (en) | Process for preparing 4-isothiazolin-3-one | |
US6376680B1 (en) | Process for the preparation of 3-isothiazolone mixture and composition comprising the mixture | |
US5068338A (en) | Process for nitrosamine-free sabilized isothiazolones | |
JP3022365B2 (ja) | 3−イソチアゾロン混合物の製造方法およびそれを含有する組成物 | |
JP2897777B2 (ja) | 3―イソチアゾロン組成物の製造法 | |
US5420290A (en) | Nitrosamine-free 3-isothiazolones and process | |
KR100493933B1 (ko) | 2-메틸-4-이소티아졸린-3-온 및 이의 염의 제조 방법 | |
KR100285281B1 (ko) | 3-이소티아졸론염 혼합물의 제조방법 | |
KR100450692B1 (ko) | 이소티아졸론 조성물의 제조방법 | |
KR940000239B1 (ko) | 2-메틸-4-이소티아졸린-3-온 염의 제조방법 | |
CS240955B2 (en) | Production method of in core substituted benzylhalogenides | |
FR2649107A1 (fr) | Derives 2-phenyl nicotiniques fongicides | |
JPH03157374A (ja) | トリアゾール系化合物 | |
CH527838A (fr) | Procédé de préparation d'un dérivé de la thiazolidine et utilisation de ce dérivé | |
GB2080302A (en) | Arylhydrazo-aldoximes | |
JPH10195062A (ja) | 3−イソチアゾロン類の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981208 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |