JP2866609B2 - 乾燥粒状食品とその製造方法 - Google Patents

乾燥粒状食品とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米等の穀類に添加
し、煮炊きすることができるこんにゃくを原料とする乾
燥粒状食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】こんにゃくは、さつまいも科の多年生作
物である。原産地はインドとされ、日本に古く渡来し、
各地で栽培され、古くから食用に供されている。地下に
こんにゃく玉と呼ばれる大きな球茎を有し、その主成分
はマンナンである。食用としては、地下球茎の粉末に水
を加えて練り込み、さらに石灰乳を加えて煮沸し、固め
たものが食品として製造される。現在におけるその最も
一般的なこんにゃく食品の形態は、板状、糸状域は細長
いしらたき状のものである。みそ漬け、さしみこんにゃ
く等として食させることもあるが、主として煮物、鍋物
の具として使用される。
【0003】こんにゃくは食物繊維を豊富に持つ低カロ
リー食品であり、自然食品でもあるので、昨今の健康食
品ブームに乗って人気も高まっている。そのため、こん
にゃくを原料とする各種の製品が作られ、例えば、こん
にゃくゼリー、こんにゃくドリンク、こんにゃくライス
等、前途のこんにゃく食品のイメージからかけはなれた
多様な食品が作られるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】従来からのこんに
ゃく食品は、水分が95〜96%と非常に多く、しかも
アルカリ臭があるため、個人間の好き嫌いの違いが大き
く、毎日主食のようにして食するには敵していない。ま
た、新たに作られたこんにゃくゼリー等の新商品も、余
分な保存液が入っていて重い、開封後の日持ちがしない
ため保存性が悪い、こんにゃく特有の臭いがある等の欠
点を有する。そのため、こんにゃくの消費を決定的に増
大させるような商品とはなり得ない。本発明は、このよ
うな従来の課題に鑑み、米飯等に混ぜて違和感なく食べ
ることができるこんにゃくを主原料とする粒状食品を得
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、こんにゃくに穀粉、澱粉を添加してペ
レット状に成形し、その含有水分を糖分に置換し、さら
に乾燥することで、米に添加して炊飯する等、日常の食
事に供しても違和感なく食することができるこんにゃく
を主原料とする粒状食品を得たものである。
【0006】本発明による粒状食品の製造方法により得
られる粒状食品は、こんにゃくを主原料とし、これに穀
粉、澱粉及び糖類を含有し、20%以下の水分を含有す
るペレット状の食品である。この粒状食品は、穀粉及び
澱粉を3〜30重量%含有し、さらにカルシウムを0.
5〜4重量%含有していることが好ましい。さらに、糖
分としては、難消化性糖類或は糖アルコールを用いる
と、熱量が小さくなる。
【0007】本発明による前記粒状食品の製造方法は、
水に溶いたこんにゃくに穀粉及び澱粉を添加して混合し
て混合し、ゲル状のこんにゃく混合物を得る工程と、こ
のこんにゃく混合物をペレット状に成形する工程と、こ
の成形されたペレットを糖液に浸漬して内部の水分を糖
分と置換する工程と、水分を糖分と置換したペレットを
水分20%以下に乾燥する工程とを有することを特徴と
する。この乾燥工程では、成形されたペレットを浸漬す
る糖液の濃度は、30〜70%濃度がよく、水分を糖分
に置換したペレットは、穀粉、澱粉、骨粉と共に混合し
ながら乾燥する。
【0008】このような粒状食品は、穀粉及び澱粉を添
加してあるため、米に混ぜて炊飯すると適度な弾力が生
じ、米飯の食感に違和感を与えない。また、こんにゃく
が含有する水分が糖分と置換されているので、煮炊きし
たときに米飯と同じような適当な粘り気が出ると共に、
アルカリ臭がなくなり、風味も豊かになる。
【0009】粒状食品の含水量を20%以下とするの
は、保存性と米等の穀類と共に加水して炊飯するためで
あり、精米した米と同等の保存性と煮炊き具合いを得る
ためには、この含水量が必要である。穀粉及び澱粉の含
有量を3〜30重量%とするのは、その含有量がこれに
満たないと、粒状食品を煮炊きしたときの弾力性が乏し
く、粒子形状が崩れやすく、含有量がそれを越えると、
粘り気が強すぎて適当ではないからである。
【0010】また、本開発による前記粒状食品の製造方
法において、成形されたペレットを浸漬する糖液の濃度
を、30〜70%濃度とするのは、水分の置換性のため
である。すなわち、糖液の濃度がこれに満たないと水分
の置換に時間がかかり、生産性が極端に悪くなる一方、
糖液の濃度が前記の濃度を越えると、糖液の粘度が高く
なり過ぎ、浸漬時のペレットの沈降が極端に遅くなるた
め、結果として水分と糖分との置換に支障を来すことに
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施に形態につい
て具体的且つ詳細に説明する。まず、こんにゃく清粉、
穀粉と澱粉の少なくとも何れか、カルシウム粉及び少量
の石灰を水で溶いて撹拌混合し、ゲル状のこんにゃくを
得る。澱粉としては、例えばタビオカ澱粉、小麦澱粉、
とうころこし澱粉、馬鈴薯澱粉等を使用し、カルシュー
ム粉としては、一般的な牡蛎穀粉等も使用できるが、苦
みなどがない点から牛骨粉が適当である。これらの配分
は、水10000mlに対して、こんにゃく清粉25g
〜50g、穀粉と澱粉少なくとも何れかが総量で30〜
300g、カルシウム粉15〜30gを目安とする。
【0012】例えば、ノズル形状を米形状した押出し成
形機を使用し、前述のようにして得られたゲル状のこん
にゃくを、80〜90°Cの温度で20〜30分間加熱
しながら、押し出すと共にチョッピングし、米様のペレ
ット状に成形する。ペレット形状としては、押出し成形
機のノズル形状を変えることで、様々な形状とすること
ができる。
【0013】こうして得られてペレットを、30〜80
%濃度の糖液に3〜5時間程浸漬し、ペレット中の水分
を糖と置換した後乾燥する。これにより、粒状食品が完
成する。水分に置換する糖としては、単糖類、二糖類、
オリゴ糖、水飴、水溶性の植物繊維やポリデキストロー
ズ等の難消化性糖類、糖アルコール等が使用されるが、
特に食品の摂取熱量を低く抑えるために難消化性糖類、
糖アルコールを用いると好適である。また、乾燥は50
〜80°Cの熱風を当ててそのまま乾燥するか、或いは
ペレットに対して重量比5〜10%の穀粉、澱粉、牛骨
粉をまぶして、ベタつきを抑えながら流動乾燥機で50
〜80°Cの熱風を送りながら乾燥する。
【0014】このような粒状食品は、米に対して10〜
30%の容積を添加し、米と共に炊飯することで、米飯
に対して何等違和感なく低カロリーで繊維質を多く含ん
だ主食とすることができる。例えば、米に前記の比率で
粒状食品を混ぜ、通常の米と同時にして米と共に研ぎ、
通常の水加減で炊飯する。また、粒状食品100gに水
または湯を1リットル加え、30程放置して水戻しし、
その後研いで水加減を合わせた360リットル容器の米
と炊飯する。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について具体的且つ詳
細に説明する。水を100部、こんにゃく清粉を5部、
石灰を0.5部、粳粉、モチ米粉、タピオカ澱粉、小麦
澱粉、とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉及びエステル、酸
化、リン酸架橋した化学的処理澱粉を総量で18部、牛
骨粉を3部用意した。そして、水を約65°Cの温度で
加熱し、これに前記こんにゃく清粉、穀粉、澱粉及び牛
骨粉を添加し、澱粉が充分に膨潤し、糊化した後に石灰
を添加してゲル状のこんにゃくとし、これをさらに80
〜85°Cの温度に加熱した。
【0016】次に、ノズル形状を米形状した押出し成形
機を使用し、前述のようにして得られたゲル状のこんに
ゃくを、前記温度で加熱しながら、押し出すと共にチョ
ッピングし、米様のペレット状に成形した。その後、こ
うして得られたペレットを、オリゴ糖、水飴及びポリデ
キストローズを含む50%濃度の糖液に4時間浸漬し、
ペレットに含まれる水分と糖とを置換した。その後、ペ
レットに50〜80°Cの熱風を当てながら、3時間で
水分が15%程度になるまで乾燥した。これにより、米
様のペレット状からなる粒状食品を得た。
【0017】このような粒状食品の第一の使用法とし
て、米に対して25%の容積を添加し、米と共に研き、
通常の水加減で炊飯した。また、第二の使用法として、
粒状食品100gに水を1リットル加え、30程放置し
て水戻しし、その後研いで水加減を合わせた360リッ
トル容器の米と炊飯した。こうして得られた粒状食品の
食品成分及び熱量を精白米と比較したのが表1である。
さらに、前述のようにして米と共に炊いた場合の熱量を
表1に示した。なお、1)は前者の第一の炊飯法の場合
の熱量、2)は後者の第二の炊飯法の場合の熱量であ
る。
【0018】
【表1】 ─────────────────────── 成分 乾燥粒状食品 精白米 ─────────────────────── 水分 5.0% 15.5% 灰分 3.1% 0.6% 脂質 0.2% 1.3% 蛋白質 1.2% 6.8% 炭水化物 90.5% 75.8% カルシウム 800mg 6mg ─────────────────────── 本品熱量 330kcal 356kcal 1)熱量 250kcal 2)熱量 156kcal ───────────────────────
【0019】この表1から明らかな通り、得られた乾燥
粒状食品は、精白米に比べてカロリーが低く、非常に栄
養価の高いことがわかる。また、前記の炊飯法のよう
に、精白米に添加して炊飯しても、通常の飯と全く変わ
らない食味と風味が得られた。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、米
の添加して通常の米と同様にして炊飯することが出来る
と共に、日常の米飯と共に違和感なく食することができ
るこんにゃくを主体とする乾燥粒状食品が得られる。こ
の乾燥粒状食品は、熱量が低く、栄養価が高いものであ
り、簡単な使用法で食味及び風味共に違和感なく食する
ことが出来ることにより、健康食品であるこんにゃくの
有効な消費に資することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 敬志 広島県三原市須波西町680−28 東紀物 産株式会社広島事業所内 (56)参考文献 特開 平7−265011(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/212 - 1/218

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に溶いたこんにゃくに穀粉及び澱粉を
    添加して混合してゲル状のこんにゃく混合物を得る工程
    と、このこんにゃく混合物をペレット状に成形する工程
    と、この成形されたペレットを糖液に浸漬して内部の水
    分を糖分と置換する工程と、水分を糖分と置換したペレ
    ットを穀粉、澱粉、骨粉と共に混合しながら水分20%
    以下に乾燥する工程とを有することを特徴とする乾燥粒
    状食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 穀粉及び澱粉を3〜30重量%含有させ
    ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥粒状食品の製
    造方法
  3. 【請求項3】 カルシウムを0.5〜4重量%含有させ
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥粒状
    食品の製造方法
  4. 【請求項4】 糖分が難消化性糖類及び/又は糖アルコ
    ールであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の乾燥粒状食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 30〜70%濃度の糖液を使用すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の乾燥粒状食
    品の製造方法。
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