JP2861885B2 - 効果付与アダプタ - Google Patents
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Description
用いて好適な効果付与アダプタに関する。
と略す)より取り込まれる歌唱音声(以下、ボーカル音
という)に対応したボーカル信号と、メロディ、伴奏等
の音楽ソースの再生信号(以下、ミュージック信号とい
う)とをミキシングしてスピーカより放音するカラオケ
装置が知られている。かかるカラオケ装置の分野では、
ボーカル音とともに協和音を構成する楽音を生成し、こ
れによってボーカル音にいわゆるハモリ効果を付与する
カラオケ装置が各種開発されている。
ミュージック信号とをミキシングするミキシングアンプ
に、上記ハモリ効果をボーカル音に付与するための信号
を生成する効果付与回路(ピッチシフタ等)を内蔵した
構成になっている。
オケ装置にハモリ効果を付与する機能を追加する場合、
既存のミキシングアンプを上記効果付与回路を内蔵した
ミキシングアンプと交換する必要がある。このため、ハ
モリ効果を付与する機能を追加する場合には、既存のミ
キシングアンプが無駄になってしまうという問題があっ
た。
たもので、既設のカラオケ装置において、既存のミキシ
ングアンプを使用したまま、容易に、ボーカル音にハモ
リ効果を付与する機能を追加することができる効果付与
アダプタを提供することを目的としている。
ために、請求項1記載の発明は、カラオケ用のマイクミ
キシング装置のマイク信号入力端子に着脱自在に接続さ
れる効果付与アダプタであって、マイクロホンから供給
される原音のボーカル信号を増幅するマイクアンプと、
前記ボーカル信号に対して協和音となるハーモニ信号を
生成するハーモニ信号生成手段と、前記ハーモニ信号と
前記マイクアンプから出力されたボーカル信号とを混合
して前記マイクミキシング装置に出力する混合手段とを
具備し、原音のボーカル信号成分についての入出力ゲイ
ンが0デシベルとなるように、前記マイクアンプによっ
て増幅されたボーカル信号の減衰を行い、かつ前記ボー
カル信号の周波数特性を変えずに出力することを特徴と
している。
載の発明において、前記ハーモニ信号生成手段は、ステ
レオ信号としての2つのハーモニ信号生成系統を有し、
前記混合手段は前記各系統の出力信号を別々に出力し、
前記各系統の出力信号を別々に出力するステレオ出力端
子、および前記各系統の出力信号を混合してモノラル信
号として出力するモノラル出力端子を具備することを特
徴としている。
の実施形態について説明する。以下説明する実施形態
は、本発明に係る効果付与アダプタをホストコンピュー
タから配信されるMIDI(Musical Instrument Digita
l Interface)データに基づきカラオケ演奏を行う通信カ
ラオケシステムに適用したものである。
図1において、1はマイクであり、利用者のボーカル音
を電気信号に変換し、これをボーカル信号として出力す
る。2は本発明に係る効果付与アダプタであり、マイク
1の出力端とミキシングアンプ3のマイク入力端3aと
の間に着脱自在に接続されるようになっている。
21、A/D(アナログ/ディジタル)変換器22、ハ
ーモニ信号生成回路23、イコライザ24、ボリウム調
整部25、D/A(ディジタル/アナログ)変換器2
6、オンオフスイッチ27L,27R、加算器28L,
28R、アテネータ29、加算器30、MIDIインタ
フェース31、CPU32、ユーザインタフェース33
およびリモコン受光部34から構成されている。
り取り込まれるボーカル信号を所定の増幅率で増幅す
る。このマイクアンプ21から出力されるボーカル信号
は、原音系OSとハーモニ信号生成系HSとに分岐され
る。
変換器22は、マイクアンプ21から出力されるボーカ
ル信号をディジタル信号に変換する。ハーモニ信号生成
回路23は、CPU32の制御下、A/D変換器22か
ら出力されるボーカル信号をピッチシフトすることによ
り原音のボーカル音と協和音を構成する楽音に対応した
ハーモニ信号を生成し、これをL(左チャネル)、R
(右チャネル)に分けて出力する。イコライザ24は、
CPU32の制御下、ハーモニ信号生成回路23から出
力されるL、Rのハーモニ信号の周波数特性を補正す
る。ボリウム調整部25は、CPU32の制御下、イコ
ライザ24から出力されるL、Rのハーモニ信号のボリ
ウムレベルを調整する。D/A変換器26は、ボリウム
調整部25から出力されるボリウムレベル調整後のハー
モニ信号をアナログ信号に変換する。オンオフスイッチ
27L,27Rは、CPU32の制御下、D/A変換器
26のL、Rの出力のオン/オフを切り替える。すなわ
ち、この効果付与アダプタ2は、ボーカル音にハモリ効
果を付与するハモリ効果モードと、ボーカル音を原音の
まま出力する原音モードの2つの動作モードを有してお
り、原音モードの場合、スイッチ27L,27Rはオフ
状態とされ、ハモリ効果モードの場合、スイッチ27
L,27Rはオン状態とされる。
換器26から出力されるL、Rのハーモニ信号と上記原
音系OSに分岐されたL、Rのボーカル信号をそれぞれ
ミキシングする。アテネータ29は、上記ミキシングし
たL、Rの信号を減衰させる。ここでの減衰率は、マイ
クアンプ21で増幅された原音成分(原音系OSに分岐
されたボーカル信号)の信号レベルを増幅前のレベルに
もどす大きさに設定されている。例えば、マイクアンプ
21のゲインが10デシベルであれば、アテネータ29
のゲインは−10デシベルとなる。これによって、原音
成分についての入出力ゲインは0デシベルとなる。アテ
ネータ29の出力は、L、Rの出力端2b,2cより出
力される一方、加算器30によってミキシングされ、ミ
キシングアンプ3のマイク入力端3aと接続されたモノ
ラルの出力端2dより出力される。
PU32と図示しない外部装置(例えば、ホストコンピ
ュータから配信されたMIDIデータを記憶するハード
ディスク装置)との間でのデータ入出力を仲介する。す
なわち、MIDIデータに含まれるハモリ制御データが
入力端2eより入力されると、MIDIインタフェース
31はこれを受信し、CPU32へ出力する。ここで、
ハモリ制御データとは、例えばカラオケのメインメロデ
ィとコーラスメロディに関するデータであって、両メロ
ディの音高差に基づきハーモニ信号を生成する際のピッ
チシフト量が決定される。
タ2の各部を制御する。ユーザインタフェース33は、
キー入力部と表示部からなり、キー入力部における入力
操作に対応した信号をCPU32へ出力する一方、CP
U32から供給されるメッセージ等を表示する。リモコ
ン受光部34は、図示しないリモートコントローラから
供給される利用者の入力操作に対応した光信号を受光
し、これを電気信号に変換してCPU32へ出力する。
CPU32は、MIDIインタフェース31から供給さ
れるハモリ制御データに基づきハーモニ信号生成回路2
3を制御するとともに、ユーザインタフェース33およ
びリモコン受光部34から供給される各種入力値に基づ
きイコライザ24とボリウム調整部25を制御する。
プ41、A/D変換器42、エコー生成回路43、加算
器44、D/A変換器45、アンプ46L,46R、加
算器47L,47Rおよびアンプ48L,48Rから構
成されている。
からマイク入力端3aを介し取り込まれるハモリ効果付
与後のボーカル信号を所定の増幅率で増幅する。A/D
変換器42は、マイクアンプ41から出力されるボーカ
ル信号をディジタル信号に変換する。エコー生成回路4
3は、A/D変換器42から出力されるボーカル信号に
基づきエコー成分を生成する。このエコー成分は、加算
器44において、A/D変換器42の出力であるボーカ
ル信号に付加される。また、D/A変換器45は、加算
器44の出力をアナログ信号に変換する。
力端3b,3cより入力されるL、Rのミュージック信
号を所定の増幅率で増幅する。ここで、ミュージック信
号は、ホストコンピュータから配信されるMIDIデー
タに基づき図示しない音源回路において生成される。加
算器47L,47Rは、D/A変換器45の出力である
効果付与後のボーカル信号と上記ミュージック信号とを
L、Rそれぞれについてミキシングし、これを出力す
る。アンプ48L,48Rは、上記ミキシングしたL、
Rの信号をさらに増幅してスピーカSPL,SPRへ出
力する。
下では、効果付与アダプタ2における2つの動作モード
(ハモリ効果モードと原音モード)に分けて説明する。 (1)ハモリ効果モード まず、ホストコンピュータより配信されたMIDIデー
タの再生が開始され、カラオケの音楽に合わせて利用者
が歌唱すると、そのボーカル音はマイク1より取り込ま
れ、ボーカル信号として効果付与アダプタ2へ供給され
る。
号はマイクアンプ21を通過した後、原音系OSとハー
モニ信号生成系HSとに分岐される。原音系OSに分岐
されたボーカル信号は、後述するハーモニ信号とミキシ
ングされるまで、特に信号処理が施されることはない。
たボーカル信号は、A/D変換器22によってディジタ
ル信号に変換された後、ハーモニ信号生成回路23へ供
給される。ハーモニ信号生成回路23では、ボーカル信
号に対しハモリ制御データに対応したシフト量でピッチ
シフトが施され、L、Rのハーモニ信号が生成される。
このハーモニ信号は、イコライザ24にて周波数特性が
補正された後、ボリウム調整部25によってボリウムレ
ベルが調整され、D/A変換器26にてアナログ信号に
変換される。
るので、オンオフスイッチ27L,27Rがオン状態と
なり、生成されたL、Rのハーモニ信号は加算器28
L,28Rにて原音系OSに分岐されたL、Rのボーカ
ル信号と各々ミキシングされる。このミキシングされた
L、Rの信号は、アテネータ29によって減衰された
後、加算器30において重畳され、モノラルの出力端2
dよりミキシングアンプ3へ出力される。
モリ効果付与後のボーカル信号は、エコー成分が付加さ
れた後、L、R成分に分岐され、ソース入力端3b,3
cより入力されるL、Rのミュージック信号と各々ミキ
シングされる。そして、このミキシングされた信号は、
スピーカSPL,SPRより放音される。
おいては、オンオフスイッチ27L,27Rがオフ状態
となり、原音系OSに分岐されたL、Rのボーカル信号
にはハーモニ信号は付加されず、そのまま出力される。
すなわち、マイク入力端より取り込まれる原音のボーカ
ル信号は、マイクアンプ21によって一旦増幅される
が、アテネータ29によって減衰され、再び増幅前の元
の信号レベルにもどされる。これにより、原音のボーカ
ル信号についての入出力ゲインは0デシベルとなる。ま
た、ボーカル信号の周波数特性についても特に入力時か
ら変更されることなくミキシングアンプ2へ出力され
る。
原音のボーカル信号は、ハモリ効果モードの場合と同
様、エコー成分が付加された後、カラオケのミュージッ
ク信号とミキシングされ、スピーカSPL,SPRより
放音される。
グアンプ3の間に効果付与アダプタ2を着脱自在に接続
する構成にしたので、既存のミキシングアンプ3を無駄
にすることなく、容易に原音のボーカル信号にハモリ効
果を付与する機能を追加することができる。
カル信号についての入出力ゲインを0デシベルとし、該
ボーカル信号の周波数特性を変化させずに出力するの
で、原音モードでは、ミキシングアンプ3の設定等を変
えることなく、マイク1とミキシングアンプ3を直結し
た場合と同様のボーカル出力を得ることができる。
ウムレベルが可変になるよう構成したので、ボーカル音
に付与すべきハモリ効果を所望の態様に変化させること
ができる。
されるMIDIデータに基づき音源回路(図示略)にて
カラオケのミュージック信号を生成する通信カラオケシ
ステムに適用したが、これに限らず、LD(レーザディ
スク)、CD(コンパクトディスク)等の記憶媒体から
カラオケのミュージック信号を再生するカラオケ装置に
適用することも可能である。この場合、ハモリ制御デー
タは、上記実施形態のようにMIDIデータとして供給
するのではなく、例えばROM等の記憶媒体に記録して
おきこれを再生するようにしてもよい。
ば、既設のカラオケ装置のミキシングアンプを交換する
ことなく、容易に、ボーカル音にハモリ効果を付与する
機能を追加することが可能となる。
力ゲインを0デシベルとし、かつ周波数特性を変えずに
出力するよう構成したので、後段に接続されるミキシン
グアンプにおける信号レベルや音色等の設定を特に変え
ることなく、マイクロホンを直接ミキシングアンプに接
続した場合と同一のボーカル音が得られる。
る。
ンプ、21,41…マイクアンプ、22,42…A/D
変換器、23…ハーモニ信号生成回路、24…イコライ
ザ、25…ボリウム調整部、26,45…D/A変換
器、27L,27R…オンオフスイッチ、28L,28
R,30,44,47L,47R…加算器、29…アテ
ネータ、31…MIDIインタフェース、32…CP
U、33…ユーザインタフェース、34…リモコン受光
部、43…エコー生成回路、46L,46R,48L,
48R…アンプ、SPL,SPR…スピーカ。
Claims (2)
- 【請求項1】 カラオケ用のマイクミキシング装置のマ
イク信号入力端子に着脱自在に接続される効果付与アダ
プタであって、 マイクロホンから供給される原音のボーカル信号を増幅
するマイクアンプと、 前記ボーカル信号に対して協和音となるハーモニ信号を
生成するハーモニ信号生成手段と、前記ハーモニ信号と前記マイクアンプから出力されたボ
ーカル信号とを混合して前記マイクミキシング装置に出
力する混合手段とを具備し、 原音のボーカル信号成分についての入出力ゲインが0デ
シベルとなるように、前記マイクアンプによって増幅さ
れたボーカル信号の減衰を行い、 かつ前記ボーカル信号
の周波数特性を変えずに出力することを特徴とする効果
付与アダプタ。 - 【請求項2】 前記ハーモニ信号生成手段は、ステレオ
信号としての2つのハーモニ信号生成系統を有し、前記
混合手段は前記各系統の出力信号を別々に出力し、前記
各系統の出力信号を別々に出力するステレオ出力端子、
および前記各系統の出力信号を混合してモノラル信号と
して出力するモノラル出力端子を具備することを特徴と
する請求項1記載の効果付与アダプタ。
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