JP2859810B2 - 記録媒体の自動搬送再生装置 - Google Patents

記録媒体の自動搬送再生装置

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JP2859810B2
JP2859810B2 JP6067922A JP6792294A JP2859810B2 JP 2859810 B2 JP2859810 B2 JP 2859810B2 JP 6067922 A JP6067922 A JP 6067922A JP 6792294 A JP6792294 A JP 6792294A JP 2859810 B2 JP2859810 B2 JP 2859810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収納棚に収納されてい
るビデオカセットテープ等の記録媒体を再生装置に搬入
して自動的にその再生を行うと共に、再生終了後は再び
元の収納棚に返却する搬送機能を備えた記録媒体の自動
搬送再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この形式の自動搬送再生装置は、図書館
等においてビデオライブラリの視聴覚システムの一部と
して利用されている。図7には、代表的なこの形式の視
聴覚システムの構成例を示してある。図に示す自動搬送
再生装置100は、ビデオカセットテープを収納可能な
複数の収納部が形成された収納棚101と、ビデオカセ
ットテープを再生する複数台の再生装置102と、収納
棚101および再生装置102の間でビデオカセットテ
ープの搬送を行う搬送機構(図示せず)と、全体の駆動
制御を行うホストコンピュータ104を有している。再
生装置102で再生された情報は、ホストコンピュータ
104を介して、多数個設置された視聴ブース300の
一つに供給され、ブース内の画面上に表示されるように
なっている。各ブース300内においては、操作盤が配
置されており、ここで、視聴したいビデオカセットテー
プを選択すると、ホストコンピュータを介して、搬送機
構が駆動され、選択されたビデオカセットテープが収納
棚101から取り出されて、再生装置102の一つに挿
入されて再生が行われる。再生終了後は、搬送機構によ
って、ビデオカセットテープは、自動的に収納棚の元の
場所に返却される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構成の自動搬送再
生装置においては、上記のように、ホストコンピュータ
あるいは各ブースから入力される指示に応じて、自動的
に搬送機構が駆動され、ビデオカセットテープの搬送が
行われる。
【0004】この搬送動作において、指定された再生装
置にビデオカセットテープを挿入できない場合がある。
また、再生装置から抜き出したビデオカセットテープを
元の収納場所に返却できない場合がある。例えば、操作
者が、搬送機構を駆動せずに、手で、カセットテープを
再生装置にすでに挿入している場合等において、ビデオ
カセットテープが搬送機構によってその再生装置に搬入
する動作が行われることがある。この場合、搬送機構に
よって挿入されるビデオカセットテープと、既に挿入さ
れているビデオカセットテープとが衝突して、ビデオカ
セットテープが破損するおそれがある。また、このよう
な事態になると、搬送機構による自動搬送動作を中断し
て、手作業により回復作業を行う必要がある。
【0005】あるいは、再生済みのビデオカセットテー
プを再生装置から取り出して、元の収納場所に返却する
動作において、すでに、操作者等が手でその収納場所に
ビデオカセットテープを収納している場合には、搬送機
構によって返却されるビデオカセットテープが、既に収
納されているビデオカセットテープに衝突して、これら
が破損してしまうおそれがあり、また、この場合におい
ても、搬送機構による自動搬送動作が中断してしまう。
【0006】さらには、搬送機構がビデオカセットテー
プを搬送している途中に停電等が発生した場合には、人
手により、搬送中のビデオカセットテープを取り出し
て、その回復作業を行う必要がある。
【0007】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
同一の収納場所、あるいは同一の再生装置へのビデオカ
セットテープの搬送が指示された場合にも搬送機構の動
作を中断することなく対処することができ、また、停電
等の後の立ち上がり動作も人手をなるべく介在させるこ
となく簡単に行うことのできる記録媒体の自動搬送再生
装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用】上記の課題を解決
するために、本発明の記録媒体の自動搬送再生装置は:
記録媒体を収納可能な複数の収納部を備えた第1の収納
棚と;記録媒体の再生を行う複数の再生手段と;前記第
1の収納棚の収納部から記録媒体を取り出して前記再生
手段に搬入すると共に、当該再生手段から記録媒体を取
り出して前記第1の収納棚の収納部に返却する搬送動作
を行う搬送手段と;前記再生手段から前記第1の収納棚
における指定された収納部に記録媒体を返却することが
不可能であることを判別する第1の判別手段と;前記第
1の収納棚から取り出した記録媒体を指定された前記再
生手段の一つに搬入することが不可能であることを判別
する第2の判別手段と;前記第1および第2の判別手段
によって返却あるいは搬入が不可能であると判断された
場合に、前記搬送手段によって返却あるいは搬入される
べき記録媒体を収納可能な収納部を備えた第2および第
3の収納棚と;前記搬送手段を駆動制御して、前記第1
の収納棚および前記再生手段の間で記録媒体の搬送動作
を行わせると共に、前記第1の判別手段によって返却が
不可能であると判断された場合には、返却されるべき記
録媒体を前記第2の収納棚の収納部に収納させ、以後の
前記第1の収納手段および前記再生手段の間における当
該搬送手段による搬送動作の継続を可能とし、また、前
記第2の判別手段によって搬入が不可能であると判断さ
れた場合には、搬入されるべき記録媒体を前記第3の収
納棚の収納部に収納させ、以後の前記第1の収納棚およ
び前記再生手段の間における当該搬送手段による搬送動
作の継続を可能とする駆動制御手段と;を有することを
特徴としている。
【0009】この構成の自動搬送再生装置においては、
例えば、既に記録媒体が収納されている第1の収納棚の
収納場所に対して、搬送手段によって別の記録媒体の返
却動作が行われ、この返却が不可能であった場合には、
自動的に、その記録媒体は第2の収納棚の収納部に収納
される。このため、このような記録媒体の返却動作によ
って、搬送手段の正常な自動搬送動作が中断されること
なく、継続される。
【0010】また、既に記録媒体が挿入されている再生
装置に対して、別個の記録媒体の収納動作が行われた場
合に、その記録媒体は、自動的に第3の収納棚に収納さ
れ、以後の、搬送手段による自動搬送動作が継続され
る。
【0011】ここに、第2の収納棚に対して記録媒体を
収納した場合には、その旨を操作者等に報知するため
に、前記駆動制御手段には、前記第2の収納棚に記録媒
体を収納したことを出力する出力手段を設けることが好
ましい。
【0012】また、前記駆動制御手段は、前記第3の収
納棚に記録媒体を収納したことを操作者等に報知するた
めに、その旨を出力する出力手段を有していることが好
ましい。
【0013】更に、既に記録媒体が収納されている収納
場所に別個の記録媒体の収納動作を行うことにより、記
録媒体同志が衝突して破損等が発生することを回避する
ために、前記第1の判別手段は、記録媒体を返却すべき
収納部に既に記録媒体が収納されていることを検知する
ために、前記搬送手段に搭載された第1の記録媒体感知
手段を備えていることが好ましい。この感知手段を用い
れば、前記駆動制御手段は、記録媒体が既に収納されて
いる場合には、その収納場所に対して別個の記録媒体の
収納動作を実際に行う前に、第2の収納棚への収納動作
を行うように、搬送手段を駆動制御することができる。
【0014】更に、第4の収納棚を有し、前記駆動制御
手段は、駆動電源の投入時に前記搬送手段によって記録
媒体が保持された状態にある場合には、当該記録媒体を
前記第4の収納棚の収納部、および前記第1の収納棚に
おける元の収納部のうちの何れかに収納すべく、当該搬
送手段を駆動制御することが望ましい。
【0015】また、既に記録媒体が収納されている再生
装置に対して、別の記録媒体の挿入動作が実際に行われ
ることの無いように、前記第2の判別手段は、記録媒体
の搬入が指示された前記再生手段に既に記録媒体が収納
されていることを検知するために、各再生手段に取り付
けられた第2の記録媒体感知手段を有していることが好
ましい。この感知手段の出力に基づき、前記駆動制御手
段は、この記録媒体感知手段によって記録媒体が検知さ
れた場合には、当該指示を無効にして、搬送手段による
記録媒体の挿入動作を回避することができ、かかる動作
によって、記録媒体同志が衝突して破損する等の弊害を
防止できる。
【0016】さらに、前記駆動制御手段は、前記第1の
収納棚の各収納部に記録媒体が収納されているか否かを
記憶する第1の記憶手段と、当該記憶手段の記憶内容に
基づき、記録媒体が収納されていない収納棚からの記録
媒体の取り出しが指示されたことを検知する第1の検知
手段とを有し、当該指示が入力された場合には、前記搬
送手段を駆動することなく、当該指示が無効であること
示す出力を出すようにすることが好ましい。この構成に
よれば、搬送手段の無駄な動作を防止できる。
【0017】さらにまた、前記駆動制御手段は、前記再
生手段のそれぞれに記録媒体が搬入されているか否かを
記憶する第2の記憶手段と、当該記憶手段の内容に基づ
き、記録媒体が既に搬入されている再生手段への記録媒
体の搬入が指示されたことを検知する第2の検知手段と
を有し、当該指示が入力された場合には、前記搬送手段
を駆動することなく、当該指示が無効であることを示す
信号を出力することが好ましい。
【0018】この構成によれば、再生手段に対する記録
媒体の二重挿入動作を、動作前に防止できる。したがっ
て、このような動作によって第3の収納棚に収納される
記録媒体の数を少なくすることができる。
【0019】次に、停電時などの対応策としては、前記
第1および第2の記憶手段は、駆動電源が遮断された場
合においても、記憶内容を保持可能なバックアップ機能
を備えていることが好ましい。
【00020】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【00021】図1ないし図3には、本発明を適用した
ビデオカセットの自動搬送再生装置の構成を示してあ
り、図4には、この自動搬送再生装置の制御系の概略ブ
ロック図を示してある。
【00022】まず、図1、図2に示すように、本例の
自動搬送再生装置1の基本的な構成要素は、従来のもの
と同様であり、装置ケース2内において直方体形状に組
まれた架台3により、ビデオデッキ収納棚4およびビデ
オカセットテープ収納棚5が支持されている。本例で
は、中央にビデオデッキ収納棚4が配置され、ここに、
複数台のビデオデッキ41が収納されている。これを挟
み、左右には、それぞれビデオカセットテープ収納棚5
R、5Lが配置されている。一方の収納棚5Rの下側に
は、後述のように、不適切なビデオカセットテープの搬
送動作が行われた場合等に、その際に搬送されるビデオ
カセットテープを収納するための第2、第3および第4
の収納棚6、7、8が区画形成されている。各収納棚
6、7、8は、それぞれ複数のビデオカセットテープ収
納部61、71、81を備えている。
【00023】収納棚の前面側には、ビデオカセットテ
ープの搬送を行うための搬送機構11が配置されてい
る。この搬送機構11は、ビデオカセットテープを把持
するためのグリッパー111と、このグリッパーを収納
棚の奥行き方向(Z軸方向)に移動するZ軸移動機構1
12と、このZ軸移動機構112を昇降(Y軸方法への
移動)させるY軸移動機構113と、このY軸移動機構
113を左右(X軸方向)に移動するX軸移動機構11
4から構成されている。
【00024】図3に示すように、グリッパー111
は、駆動機構によって開閉動作して、ビデオカセットテ
ープ9の把持動作を行う。また、Z軸移動機構112
は、支持台112aと、この上面においてグリッパー1
11をZ軸方向に移動可能に支持しているガイド機構1
12b、112cと、グリッパーをZ軸方向に移動させ
るための駆動機構112eを備えている。
【00025】ここで、本例においては、グリッパー1
11の先端部分には、収納棚の収納部内にビデオカセッ
トテープが収納されているか否かを検知するための記録
媒体感知手段としてのセンサ111aが担持されてい
る。このセンサは例えば、反射形光学センサを用いるこ
とができる。この他にも、グリッパーには、そこにビデ
オカセットテープが正しく把持されたか否かを検知する
ための複数個のセンサが取付けられている(図示せ
ず。)
【00026】一方、図2に示すように、各ビデオデッ
キ41におけるビデオカセットテープの挿入口41aに
は、ビデオカセットテープが挿入されているか否かを検
知するための記録媒体感知手段としてのセンサ41bが
取付けられている。このセンサも光学式センサを用いる
ことができる。あるいは、ビデオデッキ41におけるビ
デオカセットテープのローディング機構に取り付けたリ
ミットスイッチ等を利用して、この出力によりビデオカ
セットテープの有無を判別するようにしてもよい。
【00027】図4に示すように、本例の自動搬送再生
装置1の各部分は、コントローラ21によって駆動が制
御される。このコントローラ21には、外部装置とし
て、ホストコンピュータ22および、各ブース(図7参
照)に配置した表示装置23等の外部装置が接続されて
いる。また、このコントローラ21には、上記のセンサ
111aおよび41bの出力が入力される。このコント
ローラ21はマイクロコンピュータから構成することが
でき、ROM内に格納された制御プログラムにしたがっ
て、ビデオカセットテープの自動搬送動作を制御するよ
うになっている。
【00028】本例のコントローラ21は、ビデオデッ
キ41から収納棚5R、5Lにおける指定された収納部
51に対して、ビデオカセットテープを自動返却するこ
とが不可能であることを判別する第1の判別機能を有し
ている。また、収納棚5R、5Lの収納部51から取り
出したビデオカセットテープを指定されたビデオデッキ
に挿入することが不可能であることを判別する第2の判
別機能も有している。さらには、搬送機構によってビデ
オカセットテープを、第2、第3、第4の収納棚に収納
した場合に、それを表す信号を出力するための出力端子
T1を備えている。
【00029】また、コントローラ21は、メモリとし
て、収納棚5R、5Lの各収納部51にビデオカセット
テープが収納されているか否かを記憶する第1のメモリ
を備えており、このメモリの記憶内容に基づき、ビデオ
カセットテープが収納されていない収納部からのビデオ
カセットテープの取り出しが指示されたこと検知する第
1の検知機能を備えている。また、この検知機能によっ
て、このような取り出しが指示された場合には、搬送機
構を駆動することなく、当該指示を無効にして、その旨
を表示する信号を出力する出力端子T2を備えている。
【00030】さらには、ビデオデッキ41のそれぞれ
にビデオカセットテープが挿入されているか否かを記憶
する第2のメモリも備えており、このメモリの内容に基
づき、ビデオカセットテープが既に挿入されているビデ
オデッキへのビデオカセットテープの挿入が指示された
ことを検知する第2の検知機能を備えている。そして、
この検知機能によって、このような挿入動作が指示され
た場合には、搬送機構を駆動することなく、当該指示を
無効にして、その旨を表示する信号を出力する出力端子
T3を備えている。
【00031】ここに、本例の第1および第2のメモリ
は、駆動電源が遮断された場合においても、それらの記
憶内容を保持可能なバックアップ機能を備えた形式のも
のとして構成してある。
【00032】本例の自動搬送再生装置1においては、
コントローラ21の制御の下に搬送機構が駆動制御され
て次のようにビデオカセットテープの搬送動作を行うよ
うになっている。まず、正常な自動搬送動作において
は、外部から入力された指令に基づき、収納棚5R、5
Lの指定された収納部からビデオカセットテープを取り
出して、指定されたビデオデッキ41に挿入する自動挿
入動作を行う。また、指定されたビデオデッキ41から
ビデオカセットテープを取り出して、元の収納部51に
返却する自動返却動作を行う。
【00033】しかるに、自動返却動作において、指定
された収納部51内に既にビデオカセットテープが収納
されている場合には、それをセンサ111aによって感
知すると、自動返却動作を行わずに、ビデオカセットテ
ープを第2の収納棚の収納部に収納する。また、自動挿
入動作において、指定されたビデオデッキ内に既にビデ
オカセットテープが挿入されていることを、ビデオデッ
キ側のセンサ41bによって感知した場合には、自動挿
入動作を行わずに、このような指令を無効にする。
【00034】また、本例では、このようなセンサによ
る判断に先立って、第1および第2のメモリの内容に基
づき、入力された自動挿入動作および自動返却動作が可
能な否かを判断しており、不可能であると判断された場
合には、このような指令を無効にする。
【00035】さらに、搬送機構によってビデオカセッ
トテープが搬送される途中において停電等により装置が
停止した場合においては、電源再投入時には、このよう
な搬送中にあるビデオカセットテープを、第4の収納棚
の収納部に収納するようにしている。
【00036】図5および図6には、本例の自動搬送再
生装置1の概略動作フローを示してある。これらのフロ
ーに従って、本例の装置1の動作を説明する。
【00037】まず、図5には、本例の装置1のシステ
ムフローの概要を示してある。このフローに従って説明
すると、先ず、ステップST1において、コントローラ
21は、ホストコンピュータ22からの指示待ちの状態
にある。この待機状態で、ホストコンピュータ22の側
から、ビデオカセットテープの自動挿入動作の指示(指
定されたビデオデッキに対して、収納棚5の指定された
収納部51からビデオカセットテープを取り出して、搬
送して挿入する動作の指示)が出された場合には、ステ
ップST2ないしステップST5を順次実行する。逆
に、ビデオカセットテープの自動返却動作の指示(収納
棚5の指定された収納部に対して、指定されたビデオデ
ッキからビデオカセットテープを取り出して、搬送返却
する動作の指示)が出された場合には、ステップST2
AないしステップST5Aに進む制御を順次に実行す
る。
【00038】次に、外部指令の無効処理について説明
する。
【00039】前述したように、本例の装置1において
は、コントローラ21内に第1および第2のメモリを形
成し、第1のメモリ内には、収納棚5の各収納部にビデ
オカセットテープが収納されているか否かを記憶してあ
る。第2のメモリ内には、各ビデオデッキ41内にビデ
オカセットテープが挿入されているか否かを記憶してあ
る。
【00040】したがって、コントローラ21は、外部
から、ビデオカセットテープの自動返却動作の指示を受
け取った場合には、まず、指定された収納部51に既に
ビデオカセットテープが収納されているか否かを第1の
メモリの内容に基づき検出し、既に収納されている場合
には、搬送機構11を駆動することなく、このような指
令を無効にする。そして、無効にした旨を外部に出力す
る。次に、指定された収納部51が空であることが検出
された場合には、第2のメモリの内容に基づき、指定さ
れたビデオデッキ内にビデオカセットテープが挿入され
ているか否かを検出する。挿入されていない場合には、
搬送機構11を駆動することなく、このような指令を無
効にして、その旨を出力する。指定された収納部51が
空であり、指定されたビデオデッキ内にビデオカセット
テープが挿入されている場合には、コントローラ21
は、外部指令を受け付けて、搬送機構11を駆動制御し
て、ビデオカセットテープの自動返却動作を実行する。
【00041】ここで、第1および第2のメモリの内容
が、収納棚5の収納部51およびビデオデッキ41の現
状と対応していない場合がある。例えば、操作者が手作
業により、ビデオカセットテープを収納棚5の収納部5
1に収納し、あるいは、ビデオデッキ41に挿入した場
合等である。この場合には、コントローラ21によって
搬送機構11が駆動されてしまう。以下に、この場合の
動作を説明する。
【00042】まず、図6には、既にビデオカセットテ
ープが収納されている収納部51へのビデオカセットテ
ープの自動返却動作が起動された場合のフローを示して
ある。この場合には、搬送機構11が駆動されて、指定
されたビデオデッキ41からビデオカセットテープが取
り出されて、収納棚5の指定された収納部51の前方位
置までビデオカセットテープが搬送される。この状態に
なると、搬送機構11のZ軸移動機構111に担持され
ているセンサ111aによって、収納部51内に収納さ
れているビデオカセットテープが検知される。テープが
検知されると、ステップST11から「YES」の流れ
に沿って制御が進み、ステップST12において、再
度、搬送機構11の原点出しを行う。次に、ステップS
T13において再度指定されている収納部51の前まで
移動する。この後、ステップST14において再度、収
納部51内にテープが収納されているか否かを、センサ
111aの出力に基づき再確認する。
【00043】テープが収納されていることが再確認さ
れた場合には、ステップST15に進み、搬送機構11
を駆動して、ビデオカセットテープを第2の収納棚6に
おける空き収納部61の前に搬送し、次いで、ステップ
ST16において、ビデオカセットテープをこの収納部
61内に収納する。収納部61内にテープを収納した後
は、ステップST17において、その旨を示すコマンド
を出力して、搬送機構11を原点位置に戻して制御を終
了する。
【00044】なお、本例においては、第2のメモリの
内容と、実際のビデオデッキの挿入状態とが食い違って
いる場合には、各ビデオデッキ41には、ビデオカセッ
トテープが挿入されているか否を検知するセンサ41b
が取付けられている。コントローラ21では、第2のメ
モリの内容とともに、これらのセンサの出力に基づき、
指定されたビデオデッキ41内に既にビデオカセットテ
ープが収納されているか否かを検出する。既にビデオカ
セットテープが挿入されているビデオデッキ41へのビ
デオカセットテープの自動挿入動作が指示された場合に
は、この外部指令を無効とし、搬送機構11を駆動する
ことなく、その旨を出力する。
【00045】ここで、各ビデオデッキ41にセンサ4
1bが配置されていない場合には、ビデオカセットテー
プの自動挿入動作が起動されてしまう。この場合には、
次のように制御を行えばよい。すなわち、搬送機構11
が駆動されるので、収納棚5の指定された収納部51か
らビデオカセットテープが取り出されて、指定されたビ
デオデッキ41の前までビデオカセットテープが搬送さ
れる。そして、ビデオカセットテープの挿入が試みられ
る。しかるに、ビデオデッキには既にテープが収納され
ているので、挿入することができない。例えば、この挿
入を2度試みて、挿入が出来ない場合には、ビデオデッ
キ内には既にテープが収納されていると判断して、搬送
機構11を駆動して、ビデオカセットテープを収納棚の
元の収納部51内に戻す。あるいには、この場合に、ビ
デオカセットテープを、第3の収納部7の空き収納部7
1に収納するように制御してもよい。
【00046】次に、本例の装置1においては、搬送機
構11によってビデオカセットテープを搬送中に停電等
により駆動が停止した場合、電源の再投入時には、次の
ようにして、搬送中のビデオカセットテープを処理する
ようにしている。すなわち、電源が再投入されると、コ
ントローラ21は搬送機構11によってビデオカセット
テープが搬送状態にあるか否かを検知する。搬送状態に
あることが分かると、搬送機構11を駆動して、第4の
収納棚8の空き収納部81に搬送して、そこにビデオカ
セットテープを収納する。そして、このように処理した
旨を出力表示する。
【00047】以上説明したように、本例の自動搬送再
生装置1においては、コントローラ21は第1および第
2のメモリを備え、収納棚5の収納部51の状態、およ
びビデオデッキ41の状態を保持している。したがっ
て、既にテープが収納されているビデオデッキへのテー
プの挿入指示、あるいは既にテープが収納されている収
納部へのテープの返却指示があった場合には、搬送機構
11を駆動することなく、このような動作を回避するこ
とができる。よって、このような動作を実際に起動して
しまい、テープの自動挿入動作および自動返却動作が中
断することが防止できる。また、空の収納部あるいは空
のビデオデッキからのテープ取り出し指令があった場合
にも、搬送機構11を駆動することなく、そのような指
令が無効にされるので、好ましい。
【00048】また、既にテープが収納されている収納
部へのテープの自動返却動作が起動されてしまった場合
においては、テープを、第2の収納棚6の空き収納部6
1内に収納するようにしている。したがって、この場合
にも、動作を中断することなく、以後のテープの自動返
却、自動挿入動作を継続することができる。
【00049】さらに、本例では、搬送機構11にセン
サ111aを担持させて、収納部内に収納されているテ
ープを検知するようにしている。したがって、既に収納
されている収納部に対して別のテープの挿入を行うこと
により、テープ同志が衝突して破損してしまう等の弊害
を回避できる。
【00050】なお、以上の説明においては、記録媒体
としてビデオカセットテープを例にして説明したが、こ
れ以外の記録媒体、例えば、コンパクトディスク、レー
ザーディスク、通常のカセットテープ等の記録媒体を自
動的に搬送および再生する場合にも同様に適用すること
ができる。
【00051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
の自動搬送再生装置は、記録媒体を収納する第1の収納
棚に加えて、第2の収納棚を配置し、再生手段から第1
の収納棚における指定された収納部に記録媒体を返却す
ることが不可能である場合には、返却されるべき記録媒
体を第2の収納棚の収納部に収納するようにしている。
この構成によれば、このような記録媒体の自動返却動作
が指示されても、人手等を介在させることなく、以後の
正常な記録媒体の自動搬送動作を中断することなく行う
ことができる。
【00052】また、本発明では、搬送手段は、第1の
収納棚の収納部内に記録媒体が収納されているか否を検
知する記録媒体感知手段を備えている。したがって、既
に収納たされている記録媒体に対して別の記録媒体を挿
入してしまい、双方の記録媒体が衝突して破損する等の
弊害を回避することができる。
【00053】さらに、本発明では、駆動電源が遮断さ
れた場合においても、それまでの駆動状態を保持可能な
バックアップ手段を有してるので、このような事態が発
生しても、電源再投入後、ただちに記録媒体の自動搬送
を再開することができる。
【00054】次に、本発明の記録媒体の自動搬送再生
装置は、第1の収納棚から取り出した記録媒体を指定さ
れた再生手段の一つに搬入することが不可能である場合
には、記録媒体を別途設けた第2の収納棚の収納部に収
納するようにしている。したがって、このような動作が
指示された場合においても、以後の自動搬送動作を中断
することなく継続することができる。
【00055】また、本発明では、再生手段に対して、
記録媒体が既に挿入されていることを検知するための記
録媒体感知手段を取り付けているので、既に記録媒体が
挿入されている再生手段に対して記録媒体の挿入動作が
行われ、記録媒体同志が衝突して破損してしなう等の弊
害を解消できる。また、このような無効となる指令によ
り搬送手段が実際に駆動されることがないので、無駄な
駆動を回避できる。
【00056】一方、本発明においては、第1の収納棚
の各収納部に記録媒体が収納されているか否かを記憶す
る第1の記憶手段と、各再生手段に記録媒体が挿入され
ているか否かを記憶する第2の記憶手段とを備えてお
り、これらの記憶内容に基づき、無効となる外部指令に
よっては搬送手段は駆動しないようになっている。した
がって、無駄な搬送動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるビデオカセットテープ
の自動搬送再生装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】図1の装置におけるグリッパーの部分を示す図
であり、(a)はその概略部分側面図であり、(b)は
その概略部分平面図である。
【図4】図1の装置の制御系の概略ブロック図である。
【図5】図1の装置のシステムフローを示すフローチャ
ートである。
【図6】図1の装置におけるビデオカセットテープが第
1の収納棚に収納できない場合の処理手順を示す概略フ
ローチャートである。
【図7】ビデオ視聴覚システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1・・・自動搬送再生装置 4・・・ビデオデッキ棚 41・・・ビデオデッキ 41b・・・センサ 5・・・第1の収納棚 51・・・第1の収納棚の収納部 6・・・第2の収納棚 61・・・第2の収納棚の収納部 7・・・第3の収納棚 71・・・第3の収納棚の収納部 8・・・第3の収納棚 81・・・第3の収納棚の収納部 9・・・ビデオカセットテープ 11・・・搬送機構 111a・・・センサ 21・・・コントローラ 22・・・ホストコンピュータ 23・・CRT等

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納可能な複数の収納部を備
    えた第1の収納棚と、 記録媒体の再生を行う複数の再生手段と、 前記第1の収納棚の収納部から記録媒体を取り出して前
    記再生手段に搬入すると共に、当該再生手段から記録媒
    体を取り出して前記第1の収納棚の収納部に返却する搬
    送動作を行う搬送手段と、 前記再生手段から前記第1の収納棚における指定された
    収納部に記録媒体を返却することが不可能であることを
    判別する第1の判別手段と、 前記第1の収納棚から取り出した記録媒体を指定された
    前記再生手段の一つに搬入することが不可能であること
    を判別する第2の判別手段と、 前記第1および第2の判別手段によって返却あるいは搬
    入が不可能であると判断された場合に、前記搬送手段に
    よって返却あるいは搬入されるべき記録媒体を収納可能
    な収納部を備えた第2および第3の収納棚と、 前記搬送手段を駆動制御して、前記第1の収納棚および
    前記再生手段の間で記録媒体の搬送動作を行わせると共
    に、前記第1の判別手段によって返却が不可能であると
    判断された場合には、返却されるべき記録媒体を前記第
    2の収納棚の収納部に収納させ、以後の前記第1の収納
    手段および前記再生手段の間における当該搬送手段によ
    る搬送動作の継続を可能とし、また、前記第2の判別手
    段によって搬入が不可能であると判断された場合には、
    搬入されるべき記録媒体を前記第3の収納棚の収納部に
    収納させ、以後の前記第1の収納棚および前記再生手段
    の間における当該搬送手段による搬送動作の継続を可能
    とする駆動制御手段と、 を有することを特徴とする記録媒体の自動搬送再生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記駆動制御手段
    は、前記第2および第3の収納棚に記録媒体を収納した
    ことを出力する出力手段を有していることを特徴とする
    記録媒体の自動搬送再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1の
    判別手段は、記録媒体を返却すべき収納部に既に記録媒
    体が収納されていることを検知するために、前記搬送手
    段に搭載された第1の記録媒体感知手段を有しており、
    前記駆動制御手段は、この記録媒体感知手段によって記
    録媒体が検知された場合には、返却されるべき記録媒体
    を前記第2の収納棚の収納部に収納すべく前記搬送手段
    を制御することを特徴とする記録媒体の自動搬送再生装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちの何れかの項に
    おいて、第4の収納棚を有し、前記駆動制御手段は、駆
    動電源の投入時に前記搬送手段によって記録媒体が保持
    された状態にある場合には、当該記録媒体を前記第4の
    収納棚の収納部、および前記第1の収納棚における元の
    収納部のうちの何れかに収納すべく、当該搬送手段を駆
    動制御することを特徴とする記録媒体の自動搬送再生装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちの何れかの項に
    おいて、前記第2の判別手段は、記録媒体の搬入が指示
    された前記再生手段に既に記録媒体が収納されているこ
    とを検知するために、各再生手段に取り付けられた第2
    の記録媒体感知手段を有しており、前記駆動制御手段
    は、この記録媒体感知手段によって記録媒体が検知され
    た場合には、当該指示を無効にすることを特徴とする記
    録媒体の自動搬送再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のうちの何れかの項に
    おいて、前記駆動制御手段は、前記第1の収納棚の各収
    納部に記録媒体が収納されているか否かを記憶する第1
    の記憶手段と、当該記憶手段の記憶内容に基づき、記録
    媒体が収納されていない収納部からの記録媒体の取り出
    しが指示されたことを検知する第1の検知手段とを有
    し、当該指示が入力された場合には、前記搬送手段を駆
    動することなく、当該指示が無効であること示す出力を
    出すことを特徴とする記録媒体の自動搬送再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうちの何れかの項に
    おいて、前記駆動制御手段は、前記再生手段のそれぞれ
    に記録媒体が搬入されているか否かを記憶する第2の記
    憶手段と、当該記憶手段の内容に基づき、記録媒体が既
    に搬入されている再生手段への記録媒体の搬入が指示さ
    れたことを検知する第2の検知手段とを有し、当該指示
    が入力された場合には、前記搬送手段を駆動することな
    く、当該指示が無効であることを示す出力を出すことを
    特徴とする記録媒体の自動搬送再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、前記第1お
    よび第2の記憶手段は、駆動電源が遮断された場合にお
    いても、記憶内容を保持可能なバックアップ機能を備え
    ていることを特徴とする記録媒体の自動搬送再生装置。
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