JP2001093218A - 情報記録再生装置ならびにその記録媒体装着完了判断方法および記録媒体装着完了通知方法 - Google Patents

情報記録再生装置ならびにその記録媒体装着完了判断方法および記録媒体装着完了通知方法

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JP2001093218A
JP2001093218A JP09868298A JP9868298A JP2001093218A JP 2001093218 A JP2001093218 A JP 2001093218A JP 09868298 A JP09868298 A JP 09868298A JP 9868298 A JP9868298 A JP 9868298A JP 2001093218 A JP2001093218 A JP 2001093218A
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Masato Yokota
正人 横田
Keiji Tadokoro
敬二 田所
Nobuhiro Tsurumaki
伸寛 鶴巻
Toru Yumine
亨 湯峯
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体収納棚から情報記録再生装置に記録
媒体を搬送する際の無駄な待ち時間をなくしてシステム
全体の効率を向上させる。 【解決手段】 各ドライブ装置13ごとに、カセット収
納棚15からカセットが搬送されてきたことを検出する
ための光検出センサ132を設ける。この光検出センサ
132によって、カセットがドライブ装置13に搬送さ
れたことが検出されると、ライブラリコントローラ2
は、ドライブ装置13における準備動作であるロード処
理の実行を待たずに、カセットの装着が終了したものと
判断し、カセット装着終了通知をホストコンピュータ3
に送る。ホストコンピュータ3は、その通知を受けた時
点で、直ちに、次のカセットの搬送をライブラリコント
ローラ2に対して要求できる。カセットライブラリシス
テム全体として、カセット搬送にかかる無駄な待ち時間
を省くことができ、処理が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置に対
して着脱可能なカセットテープ等の記録媒体を複数収納
すると共に、必要に応じて、収納された記録媒体に対す
る各種情報の記録または記録媒体からの情報の再生が可
能な情報記録再生装置、ならびにそのような情報記録再
生装置の記録媒体装着完了判断方法および記録媒体装着
完了通知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録再生装置に対して着脱可
能な記録媒体(例えば、カセットテープやディスク状の
記録媒体等)を複数収納すると共に、必要に応じて、収
納された記録媒体に対して各種情報の記録を行ったり、
記録された情報を再生するようなシステムがある。この
ようなシステムは、ライブラリシステムまたはオートチ
ェンジャ等と呼ばれているが、以下の説明では、ライブ
ラリシステムと呼ぶことにする。
【0003】ライブラリシステムには、予め決められた
構成のものもあるが、ユーザに応じて、構成をある程度
自由に変更できるようにしたものもある。このように構
成を変更できるライブラリシステムとしては、例えば、
記録媒体に対する情報の記録や再生を行う記録再生装置
を有する記録再生用コンソールや、それぞれ記録媒体を
収納可能な複数の収納部を有する記録媒体収納用コンソ
ール等の、互いの位置を変更可能に接続される複数のコ
ンソールを備え、これらの複数のコンソールを任意に組
み合わせて様々な規模や配置のライブラリシステムを構
築可能なものがある。記録再生用コンソールには、それ
ぞれ記録媒体を収納可能な複数の収納部を有するものも
ある。また、このようなライブラリシステムは、記録媒
体収納用コンソールにおける任意の収納部と記録再生装
置との間で記録媒体を搬送する搬送装置と、記録再生装
置と搬送装置とを制御する制御部とを備えている。
【0004】このライブラリシステムでは、多数の記録
媒体に対する各種情報の記録や記録媒体からの情報の再
生を自動的に行うことができるので、例えば映像データ
等のような多量の情報を取り扱うシステムに適用した場
合にも、大幅な省力化が可能である。特に、構成を変更
可能にしたライブラリシステムとして構築した場合に
は、取り扱う情報量が増大した場合等のように、状況の
変化に応じて柔軟な対応を採ることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のライブラリシステムでは、搬送装置によって記
録媒体を記録媒体収納用コンソールから記録再生装置に
搬送して装填すると、記録再生装置が、装填された記録
媒体から所定の検索情報を読み込む準備動作を行うよう
にしているものがある。この準備動作で読み込まれる検
索情報は、記録媒体に記録された各データの記録媒体上
におけるアドレス等を示す情報であり、この検索情報を
前もって読み込んでおくことにより、上位制御コンピュ
ータからの再生要求に応じて記録媒体上のデータにアク
セスする場合の処理速度を高めることができ、ライブラ
リシステム全体としての処理効率がよくなる。
【0006】この場合、記録再生装置は、上記の準備動
作が終了したのちに、上位制御コンピュータに対して記
録媒体搬送終了の通知を行い、上位制御コンピュータ
は、この通知を待って次の記録媒体搬送コマンドをライ
ブラリシステムに発行する。
【0007】ところが、上記の準備動作は、30秒ない
し長い場合には1分という比較的長い時間を要する。し
たがって、この間、上位制御コンピュータは記録再生装
置からの記録媒体搬送終了通知があるまで待つこととな
る。このため、ライブラリシステムの搬送装置もまた待
ち状態となって、ここに無駄な時間が生じる。このた
め、ライブラリシステム全体としての処理効率が低下す
るという問題があった。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、記録媒体の搬送に係る無駄な待ち時
間をなくしてシステム全体の効率を向上させることがで
きる情報記録再生装置ならびにその記録媒体装着完了判
断方法および記録媒体装着完了通知方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録再生装
置は、着脱可能な記録媒体を用いて、情報の記録と再生
のうちの少なくとも一方を行う記録再生手段と、それぞ
れ記録媒体を収納可能な複数の収納部を有する記録媒体
収納手段と、この記録媒体収納手段における任意の収納
部と記録再生手段との間で、記録媒体を搬送する搬送手
段と、記録媒体が搬送手段によって記録再生手段に搬送
されたことを検出する検出手段と、搬送手段および記録
再生手段を制御する手段であって、記録媒体収納手段の
収納部に収納された記録媒体を記録再生手段に装着する
要求を搬送手段に対して行うと共に、検出手段によって
記録媒体が記録再生手段に対して搬送されたことが検出
されたら、記録媒体装着後の記録再生手段における準備
動作の完了を待たずに、記録媒体の装着が完了したもの
と判断する機能を有する制御手段とを備えている。ここ
で、制御手段は、クライアントからの要求に応じて、記
録媒体収納手段の収納部に収納された記録媒体を記録再
生手段に装着する要求を搬送手段に対して行うと共に、
記録再生手段への記録媒体の装着が完了したと判断した
ら、さらに、クライアントに対して、記録媒体装着完了
の通知を送るように構成することも可能である。
【0010】本発明に係る情報記録再生装置の記録媒体
装着完了判断方法は、着脱可能な記録媒体を用いて、情
報の記録と再生のうちの少なくとも一方を行う記録再生
手段と、それぞれ記録媒体を収納可能な複数の収納部を
有する記録媒体収納手段と、記録媒体収納手段における
任意の収納部と記録再生手段との間で、記録媒体を搬送
する搬送手段と、搬送手段および記録再生手段を制御す
る制御手段とを備えた情報記録再生装置において、記録
媒体装着完了の判断を行うための方法であって、制御手
段において、記録媒体収納手段の収納部に収納された記
録媒体を記録再生手段に装着する要求を搬送手段に対し
て行うと共に、記録媒体が搬送手段によって記録再生手
段に搬送されたことを検出する検出手段によって記録媒
体が記録再生手段に対して搬送されたことが検出された
ら、記録媒体装着後の記録再生手段における準備動作の
完了を待たずに、記録媒体の装着が完了したものと判断
するようにしたものである。
【0011】本発明に係る情報記録再生装置の記録媒体
装着完了通知方法は、着脱可能な記録媒体を用いて、情
報の記録と再生のうちの少なくとも一方を行う記録再生
手段と、それぞれ記録媒体を収納可能な複数の収納部を
有する記録媒体収納手段と、記録媒体収納手段における
任意の収納部と記録再生手段との間で、記録媒体を搬送
する搬送手段と、クライアントからの要求に応じて、搬
送手段および記録再生手段を制御する制御手段とを備え
た情報記録再生装置において、クライアントに対して記
録媒体装着完了の通知を送る方法であって、制御手段に
おいて、クライアントから、記録媒体収納手段における
収納部に収納された記録媒体を記録再生手段に装着する
要求を受けた場合に、記録媒体が記録再生手段に対して
搬送されたことを検出する検出手段によって記録媒体が
記録再生手段に対して搬送されたことが検出されたら、
記録媒体装着後の記録再生手段における準備動作の完了
を待たずに、記録媒体の装着が完了したものと判断し、
クライアントに対して、記録媒体装着完了の通知を送る
ようにしたものである。
【0012】本発明の情報記録再生装置またはその記録
媒体装着完了判断方法では、記録媒体収納手段の収納部
に収納された記録媒体を記録再生手段に装着する要求が
搬送手段に対して行われる。そして、検出手段によって
記録媒体が記録再生手段に搬送されたことが検出される
と、記録媒体装着後に記録再生手段によって行われるべ
き準備動作の完了を待たずに、記録媒体の装着が完了し
たものと判断がなされる。
【0013】本発明に係る情報記録再生装置の記録媒体
装着完了通知方法では、クライアントからの要求に応じ
て、記録媒体収納手段の収納部に収納された記録媒体を
記録再生手段に装着する要求が搬送手段に対して行われ
る。そして、検出手段によって記録媒体が記録再生手段
に搬送されたことが検出されると、記録媒体装着後に記
録再生手段によって行われるべき準備動作の完了を待た
ずに、記録媒体の装着が完了したものと判断がなされ、
クライアントに対して記録媒体装着完了の通知が送られ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1および図2は、本発明の一実施の形態
に係る情報記録再生装置としてのライブラリシステムの
概略を示す構成図であり、図1は、本実施の形態に係る
ライブラリシステムの基本構成を示す正面図、図2は、
図1に示したカセットライブラリ1の全体構成を示す平
面図である。なお、本発明の一実施の形態に係る情報記
録再生装置の記録媒体装着完了判断方法および記録媒体
装着完了通知方法は、本実施の形態に係る情報記録再生
装置としてのライブラリシステムによって具現化される
ので、以下、併せて説明する。
【0016】本実施の形態に係るライブラリシステム
は、記録媒体としてのビデオテープカセット(以下、単
にカセットと記す。)Kを複数収納すると共に、要求に
応じて、収納された任意のカセットKを用いて情報の記
録や再生を行うカセットライブラリ1と、カセットライ
ブラリ1の制御を行うためのライブラリコントローラ2
とを備えている。
【0017】ライブラリコントローラ2は、カセットラ
イブラリ1を制御するための装置であるコントローラ本
体21と、このコントローラ本体21に対して制御に必
要な情報の入力や指示等を行うためのマウスやキーボー
ドからなる入力装置22と、コントローラ本体21に接
続され、制御に伴う情報等を表示するための表示画面を
有した表示装置23とを備えている。コントローラ本体
21は、例えば、RS−232C規格の伝送路24,2
5によってカセットライブラリ1に接続されている。ま
た、コントローラ本体21は、例えば、SCSI(Small
Computer System Interface) 規格の伝送路31によっ
て、カセットライブラリ1を利用するクライアントとし
てのホストコンピュータ3に接続可能となっている。ま
た、コントローラ本体21は、例えば、イーサネット(E
thernet)等の所定の規格の通信ネットワーク32を介し
てホストコンピュータ3に接続することも可能となって
いる。
【0018】カセットライブラリ1は、基本(Basic) コ
ンソール1B、ドライブコンソール1D、カセットコン
ソール1Cおよびジャンクションコンソール1Jの4種
類のコンソールと、カセットライブラリ1の内部におい
てカセットKの搬送を行うためのカセット搬送機16と
を備えている。4種類のコンソールは、互いの位置を変
更可能に選択的に接続されるものであり、カセットライ
ブラリ1は、これらの4種類のコンソールの一部または
全てを用いたライブラリ構成が可能となっている。な
お、ライブラリシステムを実現するための必要最小限の
カセットライブラリ1の構成は、基本コンソール1Bと
ドライブコンソール1Dの構成である。ここで、カセッ
ト搬送機16が本発明における「搬送手段」に対応す
る。
【0019】図1では、カセットライブラリ1の基本的
な構成についてのみ示しており、基本コンソール1Bの
一側面にドライブコンソール1Dの一側面が接続され、
ドライブコンソール1Dの他の側面にカセットコンソー
ル1Cの一側面が接続された例について示している。ま
た、図2では、基本コンソール1Bの一側面方向に、基
本コンソール1B側から順に、ドライブコンソール1D
(1D11,1D12,..)およびカセットコンソール1
C(1C11,1C12,..)を交互に接続して基本とな
るコンソール列L1を形成すると共に、ドライブコンソ
ール1D11の前面方向にジャンクションコンソール1J
1 を介してドライブコンソール1D(1D21,1
22,..)およびカセットコンソール1C(1C21
1C22,..)を交互に接続して拡張されたコンソール
列L2を形成し、更に、カセットコンソール1C12の前
面方向にジャンクションコンソール1J2 を介してドラ
イブコンソール1D(1D31,1D32,..)およびカ
セットコンソール1C(1C31,1C32,..)を交互
に接続して拡張されたコンソール列L3を形成した例に
ついて示している。なお、図2に示したように、コンソ
ール列が複数ある場合には、それぞれのコンソール列に
カセット搬送機16が設置されるようになっている。ま
た、それぞれのコンソール列間におけるカセットKの受
け渡しは、ジャンクションコンソール1Jのジャンクシ
ョンポート部18を介して行われるようになっている。
【0020】なお、各コンソールの接続関係は、図1お
よび図2に示したものに限定されるものではなく、例え
ば、基本コンソール1Bとドライブコンソール1Dのみ
を接続した構成であっても、ライブラリシステムとして
の基本的な機能は実現できるようになっている。
【0021】カセットライブラリ1において、ドライブ
コンソール1Dは、カセットKに対する情報の記録や再
生を行う記録再生手段としての複数(例えば4つ)のド
ライブ装置13と、複数の収納部を有してカセットKを
複数収納可能なカセット収納棚14とを備えている。ま
た、ドライブコンソール1Dは、ドライブ装置13を制
御するためのドライブ制御部70(図2)を備えてい
る。なお、ドライブ装置13においてカセットKのテー
プ100に記録するデータは、例えばRAID(Redunda
nt Array of Inexpensive Disks)等を用いて構成された
図示しない映像編集装置等から図示しないデータライン
を介してドライブ制御部70に直接入力され、ドライブ
装置13に供給されるようになっている。また、ドライ
ブ装置13においてカセットKから再生されたデータ
は、ドライブ制御部70を経由して上記データラインを
介して上記映像編集装置等に直接出力されるようになっ
ている。カセットコンソール1Cは、複数の収納部を有
してカセットKを複数収納可能なカセット収納棚15を
備えている。ジャンクションコンソール1Jが接続され
るドライブコンソール1Dとカセットコンソール1Cで
は、ジャンクションコンソール1Jを接続した際に、ジ
ャンクションコンソール1Jとの間でカセットKの受け
渡しができるように、カセット収納棚14,15が部分
的に取り外された構成となっている。ここで、ドライブ
装置13が本発明における「記録再生手段」に対応し、
カセット収納棚14,15が本発明における「記録媒体
収納手段」に対応する。
【0022】基本コンソール1Bは、前面からカセット
Kをライブラリ内に取り込むと共に、ライブラリ内のカ
セットKを自動的に外部に排出するための入出力ポート
部11と、基本コンソール1Bの前面においてカセット
ライブラリ1に関する制御情報等の各種情報を表示する
表示部12とを有している。また、基本コンソール1B
は、取り込んだカセットKに付加されたID(識別情
報)を示すバーコード情報を読みとるための図示しない
バーコード読取装置を有している。入出力ポート部11
は、基本コンソール1Bの上段に設けられた上段ポート
部11aと、下段に設けられた下段ポート部11bとか
ら構成されている。カセットKの入出力を行うための上
段ポート部11aおよび下段ポート部11bは、それぞ
れ複数(例えば4つ)の入出力ポートを有している。表
示部12は、例えば、液晶表示装置により構成されてい
る。基本コンソール1Bは、更に、伝送路24によって
ライブラリコントローラ2のコントローラ本体21に接
続される基本制御部60(図2)と、伝送路25によっ
てライブラリコントローラ2のコントローラ本体21に
接続されると共に、ドライブコンソール1Dのドライブ
制御部70に接続される主ドライブ制御部61(図2)
とを有している。
【0023】ジャンクションコンソール1Jは、コンソ
ール間の接続を拡張するために用いられるものであり、
他のコンソールの前面または後面に自らの一側面を接続
可能に構成されている。ジャンクションコンソール1J
の一側面には、図2に示したように、接続された他のコ
ンソールとの間でカセットKの受け渡しをするための機
構を有したジャンクションポート部18が、基本コンソ
ール1Bの上段ポート部11aに対応する位置に備えら
れている。また、ジャンクションコンソール1Jの前面
には、基本コンソール1Bの入出力ポート部11と同様
の機能を有する入出力ポート部17が基本コンソール1
Bの下段ポート部11bに対応する位置に備えられてい
る。また、ジャンクションコンソール1Jは、ジャンク
ションポート部18におけるカセットKの受け渡しをす
るための機構の制御や拡張されたコンソール列において
カセット搬送機16等の制御を行うための基本制御部8
0を備えている。基本制御部80は、基本コンソール1
Bの基本制御部60に電気的に接続されている。なお、
ジャンクションコンソール1Jのその他の基本的な構成
は、基本コンソール1Bと同様となっている。
【0024】基本コンソール1B,ドライブコンソール
1D,カセットコンソール1Cおよびジャンクションコ
ンソール1Jの内部の中央部分には、図2に示したよう
に、カセット搬送機16が移動するための空間である搬
送エリア103が設けられている。搬送エリア103内
には、カセット搬送機16が移動する際の搬送路となる
ガイドレール101がカセット搬送機16の搬送方向に
沿って設けられている。更に、ガイドレール101の側
部には、カセット搬送機16に電力を供給するための通
電用レール102が設けられている。
【0025】カセット搬送機16は、搬送エリア103
内において、通電用レール102から電力が供給されて
ガイドレール101に沿ってカセットKを保持しつつ水
平方向に移動することが可能であると共に、図示しない
垂直方向移動機構によって各コンソール内においてカセ
ットKを保持しつつ垂直方向(上下方向)に移動するこ
とが可能となっている。また、カセット搬送機16は、
図示しないが、各コンソールに対してカセットKの受け
渡しをするための機構を有しており、例えば、基本コン
ソール1Bの入出力ポート部11から取り込まれたカセ
ットKを、カセットコンソール1Cのカセット収納棚1
5まで搬送して受け渡すような動作を行うことが可能と
なっている。
【0026】図3は、ライブラリコントローラ2の回路
構成を示すブロック図である。ライブラリコントローラ
2は、コントローラ本体21内に、表示装置23の制御
を行うための画面制御部41と、入力装置22の制御を
行うための入力制御部42と、伝送路31を介してSC
SI規格でホストコンピュータ3とライブラリコントロ
ーラ2とを接続するための制御を行うSCSI制御部4
3と、通信ネットワーク32とライブラリコントローラ
2とを接続するための制御を行うネットワーク制御部4
4とを備えている。なお、コントローラ本体21内の各
ブロック要素は、内部バス40によって互いに接続され
ている。
【0027】また、ライブラリコントローラ2は、例え
ば、RS−232C規格の伝送路24,25によってカ
セットライブラリ1とライブラリコントローラ2とを接
続するための制御を行うシリアル回線制御部45と、C
PU(中央処理装置)等を含んで構成され、ライブラリ
コントローラ2の全体の制御やカセットライブラリ1に
対する実質的な制御を行う中央演算制御部46と、ライ
ブラリコントローラ2自体の基本的な動作を行うのに必
要な基本プログラム等を記憶した読出専用メモリ47
と、例えば、中央演算制御部46がプログラムを実行す
る際に使用するワークエリアとなる一時記憶用メモリ4
8と、ライブラリシステムに関する各種のシステム情報
を含むシステム情報ファイル等を格納した内蔵ハードデ
ィスクを駆動するためのハードディスクドライブ49
と、フロッピーディスクに対する情報の記録再生を行う
ためのフロッピーディスク(図では、FDと記す。)ド
ライブ50とを備えている。カセットライブラリ1を制
御するためのプログラムは、ハードディスクドライブ4
9の上記内蔵ハードディスク内に格納され、中央演算制
御部46は、このプログラムを実行することによって、
カセットライブラリ1を制御する機能を実現するように
なっている。ここで、ライブラリコントローラ2の主と
して中央演算制御部46が本発明における「制御手段」
に対応する。
【0028】図7は、ライブラリコントローラ2の表示
装置23において表示される制御用の画面の一例を示す
ものである。ライブラリコントローラ2は、ユーザがマ
ウス等を用いて画面上での操作を行うことが可能なGU
I(Graphical User Interface)環境によるインタフェー
スを実現した画面を制御用の画面として、表示装置23
において表示するようになっている。図7に示した制御
用の画面は、例えば、ライブラリコントローラ2の起動
時に制御用のメイン画面として表示されるものである。
このメイン画面には、ライブラリシステムの制御の指示
を行うためのメニューバー等が所定の領域(図7の領域
91)に表示されると共に、カセットライブラリ1の基
本的な構成についての情報が所定の領域(図7の領域9
2)に、直感的に分かるような形態でグラフィック表示
されるようになっている。ライブラリコントローラ2
は、ライブラリコントローラ2の起動時において、カセ
ットライブラリ1から、コンソールの種類や各コンソー
ルの接続関係等の現在のコンソールの構成を示す情報を
取得し、この取得した情報に基づいて、図7の領域92
で示したような形態のグラフィック画面を表示するよう
になっている。
【0029】図4は、ライブラリコントローラ2の機能
的な構成の要部を示すブロック図である。ライブラリコ
ントローラ2は、入力装置22,表示装置23およびカ
セットライブラリ1を制御するための機能を有する制御
機能部55を備えている。制御機能部55は、ライブラ
リコントローラ2の全体の制御やカセットライブラリ1
に対する実質的な制御を行うように機能する主制御部5
1と、この主制御部51に接続され、表示装置23の制
御を行うように機能する画面制御部52と、主制御部5
1に接続され、入力装置22の制御を行うように機能す
る入力制御部53と、ライブラリシステムに関するシス
テム情報等の各種情報を記憶するように機能する記憶部
54とを有している。
【0030】図5は、基本コンソール1Bの回路構成を
示すブロック図である。基本コンソール1Bは、伝送路
24によってライブラリコントローラ2のコントローラ
本体21に接続され、基本コンソール1B自身の制御や
カセット搬送機16の搬送制御等を行うための基本制御
部60と、伝送路25によってライブラリコントローラ
2のコントローラ本体21に接続されると共に、ドライ
ブコンソール1Dのドライブ制御部70に接続され、ド
ライブ制御部70に対してドライブ装置13の制御を行
わせるための主ドライブ制御部61とを備えている。主
ドライブ制御部61は、例えば、マイクロコンピュータ
によって実現される。
【0031】基本制御部60は、基本制御部60におけ
る各構成ブロックの制御やカセット搬送機16の搬送制
御等を行うコンソール制御部62と、拡張されたコンソ
ール列L2,L3との間で通信線72を介して通信を行
うためのコンソール列間通信部63と、基本コンソール
1Bを含んだ基本となるコンソール列L1を構成する各
コンソールの構成に関する情報等を採取するコンソール
構成採取部64と、基本コンソール1Bの前面に設けら
れた表示部12(図1)の表示制御を行う表示制御部6
5と、基本コンソール1Bの前面に設けられた入出力ポ
ート部11(図1)におけるカセットKの受け渡し機構
の制御を行うための入出力ポート制御部66と、カセッ
ト搬送機16との間で赤外線71によって制御用の通信
を行う搬送機通信部67とを有している。基本制御部6
0の各ブロック要素は、内部バス68によって互いに接
続されている。コンソール制御部62は、例えば、マイ
クロコンピュータによって実現される。
【0032】コンソール構成採取部64は、基本となる
コンソール列L1を構成する各コンソールの構成情報送
出部10B,10D11,10C11,10D12,...か
ら各コンソールの構成に関する情報等を採取するように
なっている。
【0033】コンソール制御部62は、コンソール構成
採取部64で得られた基本となるコンソール列L1にお
けるコンソールの構成に関する情報や、コンソール列間
通信部63を介して受信した他のコンソール列における
コンソールの構成に関する情報等をライブラリコントロ
ーラ2に送出するようになっている。また、コンソール
制御部62には、さらに、各ドライブコンソール1Dの
ドライブ装置13ごとに設けられた後述する光検出セン
サ132(図8)から出力されるカセット搬送検知信号
135が入力されるようになっている。なお、図2で
は、このカセット搬送検知信号135の図示を省略して
いる。
【0034】図6は、ジャンクションコンソール1Jj
(j=1,2)の回路構成を示すブロック図である。ジ
ャンクションコンソール1Jj は、ジャンクションコン
ソール1Jj 自身の制御やジャンクションコンソール1
j によって拡張されたコンソール列Li(i=2,
3)においてカセット搬送機16の搬送制御等を行うた
めの基本制御部80と、必要に応じてジャンクションコ
ンソール1Jj によって拡張されたコンソール列におい
てドライブ制御部70に対してドライブ装置13の制御
を行わせるための主ドライブ制御部81とを備えてい
る。主ドライブ制御部81は、ドライブコンソール1D
を多数使用する場合に、基本コンソール1Bの主ドライ
ブ制御部61と、複数のドライブコンソール1D内のド
ライブ制御部70とのインタフェースのために用いられ
るものである。
【0035】基本制御部80は、コンソール制御部82
と、コンソール列間通信部83と、コンソール構成採取
部84と、表示制御部85と、入出力ポート制御部86
と、搬送機通信部87とを有している。コンソール構成
採取部84は、拡張されたコンソール列Liを構成する
各コンソールの構成情報送出部10J,10Di1,10
i1,10Di2,...から各コンソールの構成に関す
る情報等を採取するようになっている。また、基本制御
部80は、ジャンクションコンソール1Jの側面に設け
られたジャンクションポート部18(図2)におけるカ
セットKの受け渡し機構の制御を行うためのジャンクシ
ョンポート制御部89を有している。基本制御部80の
各ブロック要素は、内部バス88によって互いに接続さ
れている。なお、ジャンクションポート制御部89を除
く基本制御部80の各ブロック要素は、基本的に、基本
コンソール1Bの基本制御部60の各ブロック要素と同
様の機能を有するものである。なお、コンソール制御部
82には、ジャンクションコンソール1Jj が接続され
る他のコンソール列(図2の例では、コンソール列L
1)におけるコンソールの構成情報送出部から、構成に
関する情報90が送られてくるようになっている。例え
ば、ジャンクションコンソール1J1 の場合には、図5
におけるドライブコンソール1D11の構成情報送出部1
0D11から、構成に関する情報90が、図6におけるコ
ンソール制御部82に送られるようになっている。これ
により、コンソール列間の接続関係の認識が可能になっ
ている。
【0036】図8はドライブコンソール1Dにおけるド
ライブ装置13の外観構成を表すものである。この図に
示したように、ドライブ装置13は、その前面側に、カ
セットKを着脱するためのカセット着脱口131を有し
ている。カセット搬送機16(本図では図示せず)によ
ってカセット収納棚14,15から搬送されてきたカセ
ットKは、カセット着脱口131からドライブ装置13
の内部に挿入されて装着されるようになっている。
【0037】カセット着脱口131の両端部には、1対
の発光部132aおよび受光部133bからなる透過型
の光検出センサ132が配置されている。この光検出セ
ンサ132は、カセット着脱口131からドライブ装置
13の内部にカセットKが装着されたことを検知するた
めのものである。発光部132aと受光部133bとの
間をカセットKが通過している間、発光部132aから
受光部133bへの光がカセットKによって一旦遮られ
て受光部133bは光を検知しない状態となるが、その
後、カセットKが通過を完了すると、再び受光部133
bは発光部132aからの光を受光する状態となる。す
なわち、カセットKをドライブ装置13に装着する際
に、受光部133bから出力されるカセット搬送検知信
号135のレベルはH−L−Hという順に変化するよう
になっている。
【0038】ドライブ制御部70(図5)により制御さ
れるドライブ装置13は、カセットKの装填後にこのカ
セットKのテープ100から所定の検索情報を読み込む
ロード処理を自動的に行うモードである自動ロードモー
ドと、このロード処理をライブラリコントローラ2から
の要求に応じて行うモードである他動ロードモードのい
ずれかに設定されるようになっている。これらのいずれ
のモードに設定されているかを示すモード設定情報は、
ドライブ制御部70の図示しない不揮発性メモリに記憶
されているほか、ライブラリコントローラ2におけるハ
ードディスクドライブ49の内蔵ハードディスク内にあ
るシステム情報ファイルにも格納されている。ここで、
ロード処理が本発明における「準備動作」に対応する。
【0039】上記した検索情報とは、図9に示したよう
に、カセットKのテープ100の先頭部分に記録された
情報であり、テープ上に記録された各データのアドレス
を表すものである。ここで、図9は、カセットKのテー
プ100の記録内容を簡略化して表したもので、テープ
先端部のヘッダ部101に続いて検索情報記録部102
が設けられ、さらに、このあとにつづくデータ記録領域
103にビデオデータやオーディオデータ等の各データ
が順次記録されている。この図では、データ記録領域1
03にデータA,B,C,…が記録されると共に、検索
情報記録部102には、これらの各データA,B,C,
…が記録されている領域の各先頭アドレスが記録されて
いる。したがって、この検索情報を最初に読み込んでお
くことにより、その後に各データの再生の要求があった
ときに、迅速に目的のデータにアクセスすることが可能
となっている。ドライブ装置13を制御するドライブ制
御部70は、ドライブ装置13におけるロード処理が終
了したことを確認すると、基本コンソール1Bの主ドラ
イブ制御部61を介してライブラリコントローラ2にロ
ード終了通知を送るようになっている。
【0040】再び、図8に戻って説明する。光検出セン
サ132の受光部133bから出力されるカセット搬送
検知信号135は、図5におけるコンソール制御部62
を介してライブラリコントローラ2に送られる。そし
て、ライブラリコントローラ2は、このカセット搬送検
知信号135のレベルがH−L−Hと変化したことをも
って、カセットKがドライブ装置13に搬送されたこと
を認知できるようになっている。
【0041】ライブラリコントローラ2は、光検出セン
サ132からのカセット搬送検知信号135によりカセ
ット搬送完了を認知したときにドライブ装置13におけ
る上記のロード処理の終了を待たずに直ちにカセット装
着完了と判断するモード(以下、即断モードとい
う。)、または光検出センサ132からの信号によるカ
セット搬送完了を認知したときにドライブ装置13にお
ける上記のロード処理の終了を待ってカセット装着完了
と判断するモード(以下、ロード待ちモードという。)
のいずれかに設定される。これらのいずれのモードとす
るかは、ライブラリコントローラ2におけるハードディ
スクドライブ(図3)の内蔵ハードディスクにあるシス
テム情報ファイルに予め格納されている。
【0042】次に、以上のような構成のライブラリシス
テムの動作を説明する。まず、全体の動作を説明する。
【0043】ライブラリコントローラ2が起動される
と、ライブラリコントローラ2の表示装置23におい
て、図7に示したようなGUI環境による制御用のメイ
ン画面が表示される。ユーザは、表示された制御用のメ
イン画面上でマウス等を用いた操作を行うことにより、
ライブラリシステムの制御を行うための各種の設定を行
う。
【0044】ライブラリコントローラ2は、ホストコン
ピュータ3からの要求に応じて、カセットライブラリ1
の基本コンソール1Bに対して、所望のカセットKを、
カセット搬送機16を用いて、基本コンソール1Bの入
出力ポート部11、カセットコンソール1Cのカセット
収納棚15およびドライブコンソール1Dのドライブ装
置13等の相互間で移動させるための命令や、ドライブ
コンソール1Dのドライブ装置13において、情報の記
録や再生を行わせるための命令を送信する。カセットK
をカセット搬送機16を用いて移動させるための命令
は、伝送路24を介して基本コンソール1Bの基本制御
部60に送信される。また、ドライブ装置13におい
て、情報の記録や再生を行わせるための命令は、伝送路
25を介して基本コンソール1Bの主ドライブ制御部6
1に送信される。
【0045】基本制御部60では、伝送路24を介して
受信したライブラリコントローラ2からの命令に基づい
て、カセット搬送機16を制御する。基本制御部60か
らカセット搬送機16への制御は、搬送機通信部67
(図5)を介して赤外線通信によって行われる。カセッ
ト搬送機16は、基本制御部60からの制御に基づい
て、例えば、基本コンソール1Bの入出力ポート部11
から取り込まれたカセットKを、カセットコンソール1
Cのカセット収納棚15まで搬送して受け渡すような搬
送動作を行う。なお、ジャンクションコンソール1Jに
よって拡張されたコンソール列においては、ジャンクシ
ョンコンソール1Jの基本制御部80が、ライブラリコ
ントローラ2からの命令を基本コンソール1Bの基本制
御部60より受け取り、拡張されたコンソール列におけ
るカセット搬送機16を基本制御部60と同様に制御す
る。
【0046】主ドライブ制御部61は、伝送路25を介
して受信したライブラリコントローラ2からの命令に基
づいて、各ドライブコンソール1Dのドライブ制御部7
0を制御し、ドライブ装置13において情報の記録や再
生を行わせるための制御を行う。ドライブ制御部70
は、主ドライブ制御部61の制御に基づいて、ドライブ
装置13に対して情報の記録や再生を行わせる。
【0047】次に、図10を参照して、このライブラリ
システムにおける本発明の特徴部分に係る動作を説明す
る。なお、この図10は、ライブラリコントローラ2の
コントローラ本体21(図3)における主として中央演
算制御部46の動作を表すものである。この図に示した
ように、ライブラリコントローラ2の中央演算制御部4
6は、ホストコンピュータ3からコマンドが入力された
か否かを常時監視し、ホストコンピュータ3からコマン
ドが入力されたときには(図10ステップS101;
Y)、この入力されたコマンドの内容を調べる。この結
果、入力されたコマンドが、カセット収納棚14,15
のカセットKをドライブ装置13に搬送することを要求
するコマンドであったときは(ステップS102;
Y)、このコマンドが示すカセット収納棚14,15に
おける収納部のアドレスとドライブ装置13のアドレス
とを調べると共に、これらの取得したアドレス情報を用
いて、カセットKをカセット収納棚14,15からドラ
イブ装置13に搬送するためのコマンドを作成し、カセ
ットライブラリ1に送出する(ステップS103)。そ
れ以外のコマンドであったときは(ステップS102;
N)、他の処理を行う。
【0048】ライブラリコントローラ2から送出され
た、カセットKをカセット収納棚14,15からドライ
ブ装置13に搬送するためのコマンドは、カセットライ
ブラリ1の基本コンソール1Bにおける基本制御部60
に送られ、さらに、この基本制御部60の搬送機通信部
67からカセット搬送機16に送られる。これを受けた
カセット搬送機16は、カセット収納棚14,15の指
示された収納部からカセットKを取り出して、指示され
たドライブ装置13へと搬送する。ドライブ装置13へ
と搬送されたカセットKは、図8に示したように、カセ
ット着脱口131からその内部に挿入される。この動作
は光検出センサ132によって検出される。具体的に
は、受光部133bからのカセット搬送検知信号135
が基本コンソール1Bにおける基本制御部60のコンソ
ール制御部62に送られ、さらにライブラリコントロー
ラ2へと送られることで、中央演算制御部46によって
認知される。
【0049】ライブラリコントローラ2の中央演算制御
部46は、ステップS103においてカセットKをカセ
ット収納棚14,15からドライブ装置13に搬送する
ためのコマンドをカセットライブラリ1に送出したの
ち、カセットライブラリ1からの応答を監視する。そし
て、ドライブ装置13の光検出センサ132からのカセ
ット搬送検知信号135によってカセットKがドライブ
装置13に搬送されたことを検出すると(ステップS1
04;Y)、中央演算制御部46は、ハードディスクド
ライブ49のシステム情報ファイルを読み出して、自シ
ステムがロード待ちモードまたは即断モードのいずれに
設定されているかを調べる。この結果、即断モードに設
定されていたときは(ステップS105;N)、ドライ
ブ装置13を制御するドライブ制御部70からのロード
処理終了通知を待たずに直ちにカセット装着完了と判断
し、カセット装着終了通知をホストコンピュータ3に送
る(ステップS106)。
【0050】一方、ロード待ちモードに設定されていた
ときは(ステップS105;Y)、中央演算制御部46
はさらに、ハードディスクドライブ49のシステム情報
ファイルを読み出してドライブ装置13が自動ロードモ
ードまたは他動ロードモードのいずれに設定されている
かを調べる。この結果、ドライブ装置13が他動ロード
モードに設定されていたときは(ステップS107;
N)、中央演算制御部46はドライブ装置13を制御す
るドライブ制御部70に対してロード実行コマンドを送
出し(ステップS108)、その後、そのドライブ装置
13のドライブ制御部70からの応答を監視する。ま
た、ドライブ装置13が自動ロードモードに設定されて
いたときは(ステップS107;Y)、そのままドライ
ブ装置13のドライブ制御部70からの応答を監視す
る。そして、ドライブ装置13のドライブ制御部70か
らロード終了通知があると(ステップS109;Y)、
中央演算制御部46は、ここで初めてカセット装着完了
と判断し、カセット装着終了通知をホストコンピュータ
3に送る(ステップS106)。
【0051】ライブラリコントローラ2からカセット装
着終了通知を受けたホストコンピュータ3は、さらに、
次のカセットの搬送を行うためのコマンドをライブラリ
コントローラ2に送出する。以下同様の処理を繰り返す
こととなる。
【0052】このように、本実施の形態に係るライブラ
リシステムによれば、カセットKがドライブ装置13に
搬送されたことを検出するための光検出センサ132を
設け、この光検出センサ132によって、カセットKが
ドライブ装置13に搬送されたことが検出された場合
に、ライブラリコントローラ2は、ドライブ装置13に
おけるロード処理の実行を待たずに、カセットKの装着
が終了したものと判断するようにしたので、カセットK
の搬送に係る無駄な待ち時間をなくすことができる。し
かも、この場合、ライブラリコントローラ2はカセット
装着終了の通知をホストコンピュータ3に送るようにし
たので、ホストコンピュータ3は、その通知を受けた時
点で、直ちに、次のカセットの搬送をライブラリコント
ローラ2に対して要求することができる。したがって、
ライブラリシステム全体としても無駄な待ち時間を省く
ことができ、カセット搬送効率が向上する。
【0053】また、本実施の形態によれば、ドライブ装
置13は、搬送されたカセットKに対してまずロード処
理を行うこととしたので、その後にカセットK上のデー
タにアクセスする場合の処理速度を高めることができ
る。
【0054】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で
は、光検出センサ132をドライブ装置13の前面部に
おけるカセット着脱口131の両側に配置するようにし
たが、その他の位置、例えばドライブ装置13の内部に
配置するようにしてもよい。
【0055】また、上記実施の形態では、記録媒体がカ
セットテープであるものとして説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、他の形態の記録媒体(例
えば光ディスクや交換可能型磁気ディスクのようなディ
スク状記録媒体等)にも適用可能である。
【0056】また、上記実施の形態では、ライブラリコ
ントローラ2は、ロード待ちモードまたは即断モードの
いずれかを選択可能であるものとして説明したが、即断
モードのみを有するように構成してもよい。
【0057】また、上記実施の形態では、ドライブ装置
13を制御するドライブ制御部70は、自動ロードモー
ドまたは他動ロードモードのいずれかに設定されている
ものとして説明したが、自動ロードモードのみを有する
ように構成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4のいずれかに記載の情報記録再生装置、請求項5
記載の情報記録再生装置の記録媒体装着完了判断方法ま
たは請求項6記載の情報記録再生装置の記録媒体装着完
了通知方法によれば、記録媒体収納手段の収納部に収納
された記録媒体を記録再生手段に装着する要求を搬送手
段に対して行うと共に、記録媒体が記録再生手段に搬送
されたか否かを検出し、記録媒体が記録再生手段に搬送
されたことを検出した場合に、記録媒体装着後に記録再
生手段によって行われるべき準備動作の完了を待たず
に、記録媒体の装着が完了したものと判断するようにし
たので、従来より生じていた記録媒体の搬送に係る無駄
な待ち時間をなくすことができ、情報記録再生装置にお
ける処理効率が向上するという効果がある。
【0059】特に、請求項2記載の情報記録再生装置ま
たは請求項6記載の情報記録再生装置の記録媒体装着完
了通知方法によれば、クライアントからの要求に応じ
て、記録媒体収納手段の収納部に収納された記録媒体を
記録再生手段に装着する要求を搬送手段に対して行うと
共に、記録媒体が記録再生手段に搬送されたか否かを検
出し、記録媒体が記録再生手段に搬送されたことを検出
した場合に、記録媒体装着後に記録再生手段によって行
われるべき準備動作の完了を待たずに、記録媒体の装着
が完了したものと判断し、クライアントに対して記録媒
体装着完了の通知を送るようにしたので、クライアント
は、記録再生手段によって行われるべき準備動作の完了
を待たずに、次の要求を情報記録再生装置に出すことが
できる。したがって、従来よりクライアントにとって無
駄であった待ち時間を省くことができ、クライアントと
情報記録再生装置とを含めたシステム全体としての処理
効率が向上するという効果がある。
【0060】また、請求項3または請求項4記載の情報
記録再生装置によれば、記録再生手段が、記録媒体装着
後に、記録媒体に記録された内容の検索用の情報を読み
取る準備動作を行うようにしたので、上記効果に加え
て、さらに、記録媒体上のデータにアクセスする場合の
処理速度を高めることができることとなり、情報記録再
生装置全体としての処理効率がさらに向上するという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るライブラリシステ
ムの基本構成を示す正面図である。
【図2】図1に示したカセットライブラリの全体構成の
一例を示す平面図である。
【図3】図1に示したライブラリコントローラの回路構
成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したライブラリコントローラの機能的
な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した基本コンソールの回路構成を示す
ブロック図である。
【図6】図1に示したジャンクションコンソールの回路
構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示したライブラリコントローラにおいて
表示される制御用のメイン画面を示す説明図である。
【図8】ドライブ装置にカセットを挿入するときの状態
を表す外観斜視図である。
【図9】カセットのテープにおける記録内容の一例を表
す説明図である。
【図10】図1に示したライブラリコントローラによる
カセット搬送に係る処理を説明するための流れ図であ
る。
【符号の説明】
1…カセットライブラリ、1B…基本コンソール、1C
…カセットコンソール、1D…ドライブコンソール、1
J…ジャンクションコンソール、2…ライブラリコント
ローラ、3…ホストコンピュータ、11…入出力ポート
部、13…ドライブ装置、14,15…カセット収納
棚、16…カセット搬送機、46…中央演算制御部、6
0…基本制御部、61…主ドライブ制御部、62…コン
ソール制御部、70…ドライブ制御部、131…カセッ
ト着脱口、132…光検出センサ、K…カセット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴巻 伸寛 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 湯峯 亨 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D057 AA22 AA27 BE05 CA08 CA11 CA13 CA15 EB11 5D072 AB22 AB27 BE05 CA08 CA13 CA15 EB12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な記録媒体を用いて、情報の記
    録と再生のうちの少なくとも一方を行う記録再生手段
    と、 それぞれ前記記録媒体を収納可能な複数の収納部を有す
    る記録媒体収納手段と、 この記録媒体収納手段における任意の収納部と前記記録
    再生手段との間で、前記記録媒体を搬送する搬送手段
    と、 記録媒体が搬送手段によって記録再生手段に搬送された
    ことを検出する検出手段と、 前記搬送手段および記録再生手段を制御する手段であっ
    て、記録媒体収納手段の収納部に収納された記録媒体を
    記録再生手段に装着する要求を前記搬送手段に対して行
    うと共に、前記検出手段によって記録媒体が記録再生手
    段に対して搬送されたことが検出されたら、記録媒体装
    着後の記録再生手段における準備動作の完了を待たず
    に、記録媒体の装着が完了したものと判断する機能を有
    する制御手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、クライアントからの要
    求に応じて、記録媒体収納手段の収納部に収納された記
    録媒体を記録再生手段に装着する要求を前記搬送手段に
    対して行うと共に、記録再生手段への記録媒体の装着が
    完了したと判断したら、さらに、クライアントに対し
    て、記録媒体装着完了の通知を送る機能を有することを
    特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録再生手段は、記録媒体装着後
    に、自動的に、記録媒体に記録された内容の検索用の情
    報を読み取る準備動作を行うものであることを特徴とす
    る請求項1記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録再生手段は、記録媒体装着後
    に、前記制御手段からの要求に応じて、記録媒体に記録
    された内容の検索用の情報を読み取る準備動作を行うも
    のであることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 着脱可能な記録媒体を用いて、情報の記
    録と再生のうちの少なくとも一方を行う記録再生手段
    と、それぞれ前記記録媒体を収納可能な複数の収納部を
    有する記録媒体収納手段と、記録媒体収納手段における
    任意の収納部と前記記録再生手段との間で、前記記録媒
    体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段および記録再生
    手段を制御する制御手段とを備えた情報記録再生装置に
    おいて、記録媒体装着完了の判断を行うための方法であ
    って、 前記制御手段において、記録媒体収納手段の収納部に収
    納された記録媒体を記録再生手段に装着する要求を前記
    搬送手段に対して行うと共に、記録媒体が搬送手段によ
    って記録再生手段に搬送されたことを検出する検出手段
    によって記録媒体が記録再生手段に対して搬送されたこ
    とが検出されたら、記録媒体装着後の記録再生手段にお
    ける準備動作の完了を待たずに、記録媒体の装着が完了
    したものと判断することを特徴とする情報記録再生装置
    の記録媒体装着完了判断方法。
  6. 【請求項6】 着脱可能な記録媒体を用いて、情報の記
    録と再生のうちの少なくとも一方を行う記録再生手段
    と、それぞれ前記記録媒体を収納可能な複数の収納部を
    有する記録媒体収納手段と、記録媒体収納手段における
    任意の収納部と前記記録再生手段との間で、前記記録媒
    体を搬送する搬送手段と、クライアントからの要求に応
    じて、前記搬送手段および記録再生手段を制御する制御
    手段とを備えた情報記録再生装置において、クライアン
    トに対して記録媒体装着完了の通知を送る方法であっ
    て、 前記制御手段において、クライアントから、記録媒体収
    納手段における収納部に収納された記録媒体を記録再生
    手段に装着する要求を受けた場合に、記録媒体が記録再
    生手段に対して搬送されたことを検出する検出手段によ
    って記録媒体が記録再生手段に対して搬送されたことが
    検出されたら、記録媒体装着後の記録再生手段における
    準備動作の完了を待たずに、記録媒体の装着が完了した
    ものと判断し、クライアントに対して、記録媒体装着完
    了の通知を送ることを特徴とする情報記録再生装置の記
    録媒体装着完了通知方法。
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