JP2859219B2 - 集合型記憶装置の制御方法 - Google Patents

集合型記憶装置の制御方法

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JP2859219B2 JP8242802A JP24280296A JP2859219B2 JP 2859219 B2 JP2859219 B2 JP 2859219B2 JP 8242802 A JP8242802 A JP 8242802A JP 24280296 A JP24280296 A JP 24280296A JP 2859219 B2 JP2859219 B2 JP 2859219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合型記憶装置に
関し、更に詳しくは、記憶媒体を格納する複数の格納室
から成る収納エリアを有する集合型記憶装置における搬
送機構の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集合型記憶装置の一例が、特開平4-1252
06号公報に記載されている。該集合型記憶装置は、コン
ピュータシステムの補助記憶装置として用いられる大容
量記憶装置であり、磁気テープカートリッジや光ディス
クカートリッジ等の記憶媒体を投入又は排出するための
1つの投入排出口と、複数のアクセッサ機構部(記憶媒
体搬送機構)とを備える。
【0003】上記集合型記憶装置では、複数の記憶媒体
を収容する収容棚を備え、収容棚に設けられた記憶媒体
を格納する複数の格納室(セル)に記憶媒体を格納して
いる。指定された記憶媒体を、アクセッサ機構部のメカ
ニカルハンドによって取り出し、記録再生部に搬送して
セットし、データの書き込み/読み出しを行う。データ
の書き込み/読み出しが完了すると、再び記録再生部か
ら記憶媒体を取り出し、収容棚に搬送して格納室に収容
すると共に、上位処理装置からの命令(指令)によって
不要になった記憶媒体を排出口に搬送する。一種の倉庫
として構成された該集合型記憶装置は、記憶媒体の搬送
効率を上げるために、共通のレール上で往復移動する記
憶媒体搬送機構を2基備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の集合型記憶
装置では、上位処理装置からの媒体搬送命令に基づいて
選択された第1の記憶媒体搬送機構が稼働する稼働範囲
内に、選択されなかった第2の記憶媒体搬送機構が存在
する場合には、その稼働中に次の媒体搬送命令があり、
第2記憶媒体搬送機構がその命令に基づいて動作可能で
ある場合にも、稼働中の第1記憶媒体搬送機構の動作完
了を待たなければ第2記憶媒体搬送機構は稼働できな
い。つまり、双方の搬送機構に共通の媒体搬送区間に、
選択されない記憶媒体搬送機構が存在する場合には、そ
の記憶媒体搬送機構が次の媒体搬送命令を受けても、稼
働中の記憶媒体搬送機構による媒体搬送動作の完了を待
って稼働しなければならない場合が頻繁に発生する。こ
のため、上位処理装置から連続して媒体搬送命令が出力
されても、記憶媒体搬送機構の稼働効率を向上させるこ
とができない。
【0005】本発明は、上記に鑑み、上位処理装置から
の媒体搬送命令を、2基の記憶媒体搬送機構によって効
率良く連続して実行可能な集合型記憶装装置の制御方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の集合型記憶装置の制御方法は、記憶媒体を
格納する複数の格納室が配列された収納エリアと、該格
納室の並び方向に延在する共通のレール上を往復移動し
つつ記憶媒体を搬送する第1及び第2の記憶媒体搬送機
構とを備えた集合型記憶装置の制御方法において、前記
収納エリアを、前記共通のレールに沿って、第1記憶媒
体搬送機構の稼働を優先する第1優先稼働区間と、第2
記憶媒体搬送機構の稼働を優先する第2優先稼働区間
と、第1及び第2優先稼働区間の間に位置し前記第1及
び第2記憶媒体搬送機構を共通に稼働させる共通稼働区
間とに区分し、前記第1及び第2優先稼働区間の一方に
位置する搬送元格納室から他方に位置する搬送先格納室
に記憶媒体を搬送する遠距離搬送時には、搬送元格納室
を自優先稼働区間に持つ一方の記憶媒体搬送機構により
記憶媒体を搬送元格納室から取り出し、搬送先格納室を
自優先稼働区間に持つ他方の記憶媒体搬送機構に移管し
た後に搬送先格納室に搬送することを特徴とする。
【0007】本発明の集合型記憶装置の制御方法によれ
ば、例えば、第1稼働区間に位置する搬送元格納室から
第2稼働区間に位置する搬送先格納室に記憶媒体を搬送
する場合に、第1記憶媒体搬送機構によって取り出した
記憶媒体を第2記憶媒体搬送機構に移管して搬送先格納
室に搬送できるので、記憶媒体を移管した後の第1記憶
媒体搬送機構を、第2記憶媒体搬送機構の稼働完了を待
たずに稼働させることができる。このように、先の媒体
搬送命令の実行中であっても次の媒体搬送命令を実行す
る可能性が高くなるため、第1及び第2記憶媒体搬送機
構がタイミング的に稼働できない場合が少なくなり、連
続する媒体搬送命令に対応して効率良く稼働することが
可能となる。
【0008】好ましくは、前記搬送元及び搬送先格納室
が共に第1優先稼働区間に位置する場合、又は、搬送元
及び搬送先格納室が夫々第1優先稼働区間及び共通稼働
区間に位置する場合には第1記憶媒体搬送機構を稼働さ
せて搬送を行い、搬送元及び搬送先格納室が共に第2優
先稼働区間に位置する場合、又は、搬送元及び搬送先格
納室が夫々第2優先稼働区間及び共通稼働区間に位置す
る場合には第2記憶媒体搬送機構を稼働させて搬送を行
う。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1〜3は、本発明の一実施形態例の集合
型記憶装置を動作状態で示す正面図、図4は、図1〜3
の集合型記憶装置の制御系を示すブロック図、図5は、
図4の制御系による記憶媒体搬送機構選択のための条件
表を示す図、図6及び図7は、図4の制御系による記憶
媒体搬送機構選択処理時のフロー図である。
【0010】図1に示すように、集合型記憶装置11
は、同図の上下及び左右方向に区分されて相互に隣接す
る複数の格納室21と、複数の格納室21の下方におい
て左右方向に配設された共通のレールを成す横方向レー
ル10と、横方向レール10に沿って同図左右方向に往
復移動可能に支持された左側記憶媒体搬送機構(第1記
憶媒体搬送機構)AL及び右側記憶媒体搬送機構(第2
記憶媒体搬送機構)ARとを備える。左側記憶媒体搬送
機構AL及び右側記憶媒体搬送機構ARは夫々、左側ハ
ンド機構14と右側ハンド機構15とを備える。左側ハ
ンド機構14及び右側ハンド機構15は夫々、図示しな
いハンド部によって記憶媒体16を把持又は解放すると
共に、左側記憶媒体搬送機構ALの縦方向レール19及
び右側記憶媒体搬送機構ARの縦方向レール20に沿っ
て上下方向に移動する。これら縦方向レール19及び2
0は夫々、横方向レール10に対して90゜に維持され
つつ左右に移動する。
【0011】記憶媒体16を格納する複数の格納室21
が配列された収納エリアは、横方向レール10に沿っ
て、左側記憶媒体搬送機構ALの稼働を優先する左側優
先稼働区間(第1優先稼働区間)SAと、右側記憶媒体
搬送機構ARの稼働を優先する右側優先稼働区間(第2
優先稼働区間)SBと、左側及び右側優先稼働区間S
A、SBの間に位置し左側及び右側記憶媒体搬送機構A
L、ARを共通に稼働させる共通稼働区間SCとに区分
して管理される。
【0012】集合型記憶装置10の作動を制御する制御
系は、図4に示すように、上位処理装置22、記憶媒体
搬送機構選択部23、左側記憶媒体搬送機構制御部2
4、及び、右側記憶媒体搬送機構制御部25を備える。
【0013】上位処理装置22は、左右及び上下の何番
目の格納室21を媒体搬送元として、左右及び上下の何
番目の格納室21を媒体搬送先として記憶媒体16の搬
送を行うかの媒体搬送命令を、記憶媒体搬送機構選択部
23に出力する。
【0014】記憶媒体搬送機構選択部23は、媒体搬送
命令に基づき、媒体搬送元として指定された格納室(例
えば21a)に格納された記憶媒体16を、媒体搬送先
として指定された格納室(例えば21b)に搬送するた
めに必要な左側記憶媒体搬送機構制御部24又は右側記
憶媒体搬送機構制御部25を選択して作動信号を出力す
る。
【0015】左側記憶媒体搬送機構制御部24は、記憶
媒体搬送機構選択部23からの作動信号に基づいて、左
側記憶媒体搬送機構ALによる記憶媒体16の搬送を実
行する。また、右側記憶媒体搬送機構制御部25は、記
憶媒体搬送機構選択部23からの作動信号に基づいて、
右側記憶媒体搬送機構ARによる記憶媒体16の搬送を
実行する。
【0016】ここで、図1〜3を参照して集合型記憶装
置10の動作の概要を説明する。例えば、図1の状態に
おいて、オペレータにより、格納室21の搬送元と媒体
搬送先とが入力されると、上位処理装置22が該入力に
対応した媒体搬送命令を記憶媒体搬送機構選択部23に
出力する。これにより、記憶媒体搬送機構選択部23
が、図5に示す選択条件に基づいて、まず左側記憶媒体
搬送機構制御部14を選択する。この場合、搬送元格納
室21aが左側記憶媒体搬送機構AL内に在り、搬送先
格納室21bが右側記憶媒体搬送機構AR内に在るた
め、記憶媒体搬送機構選択部23は、記憶媒体16を、
格納室21aから左側記憶媒体搬送機構ALによって取
り出した後に、右側記憶媒体搬送機構ARに移管し、右
側記憶媒体搬送機構ARによって格納室21bに搬送し
て格納する手順を選択する。
【0017】従って、図1の状態において、左側記憶媒
体搬送機構ALが、左側ハンド機構14によって媒体搬
送元の格納室21aから記憶媒体16を取り出すと同時
に、右側記憶媒体搬送機構ARが左側記憶媒体搬送機構
ALの近傍に移動する。この後、図2に示すように、記
憶媒体16が、左側ハンド機構14によって取り出され
た後に右側ハンド機構15に移管され、図3に示すよう
に、媒体搬送先に移動する左側記憶媒体搬送機構ARに
よって、格納室21bに搬送されて格納される。
【0018】一方、上位処理装置22から受けた媒体搬
送命令が、左側優先稼働区間SAを含まないものであれ
ば、搬送動作は右側記憶媒体搬送機構ARのみで行う。
また、搬送元と搬送先が共に左側優先稼働区間SA内に
位置する場合、或いは、左側優先稼働区間SAと共通稼
働区間SCとに夫々位置する場合には、搬送動作は、左
側記憶媒体搬送機構ALのみで行う。また、媒体搬送命
令が、右側優先稼働区間SBを含まないものであれば、
搬送動作は左側記憶媒体搬送機構ALのみで行う。搬送
元と搬送先が共に右側優先稼働区間SB内に位置する場
合、或いは、右側優先稼働区間SBと共通稼働区間SC
とに夫々位置する場合には、搬送動作は、右側記憶媒体
搬送機構ARのみで行う。
【0019】次に、上記構成の集合型記憶装置10の動
作を、図5の選択条件表と、図6及び図7のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。
【0020】すなわち、記憶媒体搬送機構選択部23
が、媒体搬送命令を受けると、媒体搬送命令の搬送元格
納室は左側優先稼働区間SA、右側優先稼働区間SB及
び共通稼働区間SCの内の何れに在るかを判断する(ス
テップS1〜S7)。この結果、搬送元格納室と搬送先
格納室とが共に左側優先稼働区間SAである場合には、
右側記憶媒体搬送機構ARを右側優先稼働区間SBに待
機させた後に、左側記憶媒体搬送機構ALの動作をチェ
ックしその動作完了を待ちつつ、左側記憶媒体搬送機構
ALのみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS
1、S2、S8〜S11)。
【0021】搬送元格納室が左側優先稼働区間SAに在
り搬送先格納室が右側優先稼働区間SBに在る場合に
は、記憶媒体16を左側記憶媒体搬送機構ALで取り出
した後に、右側記憶媒体搬送機構ARに移管し、左側記
憶媒体搬送機構ALを左側優先稼働区間SAで待機させ
た後に、搬送先格納室21bに右側記憶媒体搬送機構A
Rによって格納する(ステップS1〜S3、S12)。
右側記憶媒体搬送機構ARに移管する際には、右側記憶
媒体搬送機構ARが動作中か否かをチェックし、動作中
であればその動作が完了するまで待機する。
【0022】搬送元格納室が左側優先稼働区間SAに在
り搬送先格納室が共通稼働区間SCに在る場合には(ス
テップS1〜S3)、まず、右側記憶媒体搬送機構AR
が動作中か否かをチェックし(ステップS13)、動作
中であれば、右側記憶媒体搬送機構ARが共通稼働区間
SCに進入している否かをチェックし(ステップS1
4)、進入していれば右側記憶媒体搬送機構ARの動作
の完了を待ち(ステップS15)、右側記憶媒体搬送機
構ARを右側優先稼働区間SBに待機させた後、左側記
憶媒体搬送機構ALの動作をチェックしその動作完了を
待ちつつ、左側記憶媒体搬送機構ALのみで記憶媒体1
6の搬送を実行する(ステップS8〜S11)。一方、
ステップS13で、右側記憶媒体搬送機構ARが動作中
でなければ右側記憶媒体搬送機構ARが共通稼働区間S
C内に位置するか否かをチェックし(ステップS1
6)、共通稼働区間SC内に位置すれば、右側記憶媒体
搬送機構ARを右側優先稼働区間SBに待機させた後
に、左側記憶媒体搬送機構ALの動作をチェックしその
動作完了を待ちつつ、左側記憶媒体搬送機構ALのみで
記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS8〜S1
1)。ステップS16で、右側媒体搬送機構ARが共通
稼働区間SC内に位置しなければ、左側記憶媒体搬送機
構ALの動作をチェックしその動作完了を待ちつつ、左
側記憶媒体搬送機構ALのみで記憶媒体16の搬送を実
行する(ステップS9〜S11)。
【0023】また、搬送元格納室と搬送先格納室とが共
に右側優先稼働区間SBに在る場合には、左側記憶媒体
搬送機構ALを左側優先稼働区間SAに待機させた後
に、右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェックしその
動作完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構ARのみで
記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS4、S6、
S17〜S20)。
【0024】搬送元格納室が右側優先稼働区間SBに在
り搬送先格納室が左側優先稼働区間SAに在る場合に
は、記憶媒体16を右側記憶媒体搬送機構ARで取り出
した後に左側記憶媒体搬送機構ALに移管して、搬送先
格納室に左側記憶媒体搬送機構ALにより格納する(ス
テップS1、S4、S6、S7、S21)。
【0025】搬送元格納室が右側優先稼働区間SBに在
り搬送先格納室が共通稼働区間SCに在る場合には、ま
ず、左側記憶媒体搬送機構ALが動作中か否かをチェッ
クし(ステップS22)、動作中であれば左側記憶媒体
搬送機構ALが共通稼働区間SCに進入しているか否か
をチェックし(ステップS23)、進入していれば左側
記憶媒体搬送機構ALの動作の完了を待ち(ステップS
24)、左側記憶媒体搬送機構ALを左側優先稼働区間
SAに待機させた後に、右側記憶媒体搬送機構ARの動
作をチェックしその動作完了を待ちつつ、右側記憶媒体
搬送機構ARのみで記憶媒体16の搬送を実行する(ス
テップS17〜S20)。一方、ステップS22で、左
側記憶媒体搬送機構ALが動作中でなければ、左側記憶
媒体搬送機構ALが共通稼働区間SC内に位置するか否
かをチェックし(ステップS25)、左側媒体搬送機構
ALが共通稼働区間SC内に位置すれば、左側記憶媒体
搬送機構ALを左側優先稼働区間SAに待機させた後、
右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェックしその動作
完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構ARのみで記憶
媒体16の搬送を実行する(ステップS17〜S2
0)。ステップS25で、共通稼働区間SC内に位置し
なければ、右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェック
しその動作完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構AR
のみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS18
〜S20)。
【0026】更に、搬送元格納室と搬送先格納室とが共
に共通稼働区間SCに在る場合には、まず、左側記憶媒
体搬送機構ALが動作中か否かをチェックし(ステップ
S22)、動作中であれば左側記憶媒体搬送機構ALが
共通稼働区間SCに進入しているかチェックし(ステッ
プS23)、進入していれば左側記憶媒体搬送機構AL
の動作の完了を待ち(ステップS24)、左側記憶媒体
搬送機構ALを左側優先稼働区間SAに待機させた後
に、右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェックしその
動作完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構ARのみで
記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS17〜S2
0)。一方、ステップS22で、左側記憶媒体搬送機構
ALが動作中でなければ左側記憶媒体搬送機構ALが共
通稼働区間SC内に位置するか否かをチェックし(ステ
ップS25)、共通稼働区間SC内に位置すれば、左側
記憶媒体搬送機構ALを左側優先稼働区間SAに待機さ
せた後に、右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェック
しその動作完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構AR
のみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS17
〜S20)。ステップS25で、左側媒体搬送機構AL
が共通稼働区間SC内に位置しなければ、右側記憶媒体
搬送機構ARの動作をチェックしその動作完了を待ちつ
つ、右側記憶媒体搬送機構ARのみで記憶媒体16の搬
送を実行する(ステップS18〜S20)。
【0027】搬送元格納室が共通稼働区間SCに在り搬
送先格納室が左側優先稼働区間SAに在る場合には(ス
テップS1、S4、S5)、右側記憶媒体搬送機構AR
が共通稼働区間SCに進入しているか否かをチェックし
(ステップS14)、進入していれば右側記憶媒体搬送
機構ARの動作の完了を待ち(ステップS15)、右側
記憶媒体搬送機構ARを右側優先稼働区間SBに待機さ
せた後に、左側記憶媒体搬送機構ALの動作をチェック
しその動作の完了を待ちつつ、左側記憶媒体搬送機構A
Lのみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS8
〜S11)。一方、ステップS14で、右側記憶媒体搬
送機構ARが共通稼働区間SCに進入しなければ、右側
記憶媒体搬送機構ARを右側優先稼働区間SBに待機さ
せた後に、左側記憶媒体搬送機構ALの動作をチェック
しその動作の完了を待ちつつ、左側記憶媒体搬送機構A
Lのみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS8
〜S11)。
【0028】搬送元格納室が共通稼働区間SCに在り搬
送先格納室が右側優先稼働区間SBに在る場合には、左
側記憶媒体搬送機構ALを左側優先稼働区間SAに待機
させた後に、右側記憶媒体搬送機構ARの動作をチェッ
クしその動作の完了を待ちつつ、右側記憶媒体搬送機構
ARのみで記憶媒体16の搬送を実行する(ステップS
17〜S20)。
【0029】上記のように、本発明の集合型記憶装置に
よれば、異なる記憶媒体搬送機構相互間で記憶媒体16
を受け渡して移管し、記憶媒体16の取り出しと格納と
を異なる記憶媒体搬送機構で行うことができるので、媒
体搬送命令実行中の不稼働範囲を極力小さくし、連続し
た媒体搬送命令の実行を効率良く行うことができる。つ
まり、取り出した記憶媒体16を記憶媒体搬送機構相互
間で移管することができるため、記憶媒体搬送機構の実
際の稼働区間を広げて、次の媒体搬送命令を実行できる
可能性を高くすることができる。
【0030】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の集合型記憶装置は、上記実
施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実
施形態例の構成から種々の修正及び変更を施した集合型
記憶装置も、本発明の範囲に含まれる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集合型記
憶装置の制御方法によれば、先の媒体搬送命令の実行中
であっても次の媒体搬送命令を実行する可能性が高くな
り、第1及び第2記憶媒体搬送機構を、連続する媒体媒
体搬送命令に対応して効率良く稼働させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の集合型記憶装置を動作
状態で示す正面図である。
【図2】図1の集合型記憶装置を別の動作状態で示す正
面図である。
【図3】図1の集合型記憶装置を更に別の動作状態で示
す正面図である。
【図4】図1〜3の集合型記憶装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【図5】図4の制御系による記憶媒体搬送機構選択のた
めの条件表を示す図である。
【図6】図4の制御系による記憶媒体搬送機構選択処理
時のフロー図の一例である。
【図7】図4の制御系による記憶媒体搬送機構選択処理
時のフロー図の別の例である。
【符号の説明】
11 集合型記憶装置 16 記憶媒体 21 格納室 22 上位処理装置 23 記憶媒体搬送機構 AL 左側記憶媒体搬送機構(第1記憶媒体搬送機構) AR 右側記憶媒体搬送機構(第2記憶媒体搬送機構) SA 左側優先稼働区間(第1優先稼働区間) SB 右側優先稼働区間(第2優先稼働区間) SC 共通稼働区間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−192602(JP,A) 特開 平7−44335(JP,A) 特開 平4−23118(JP,A) 特開 平1−167104(JP,A) 特開 昭62−185604(JP,A) 特開 平3−100822(JP,A) 特開 平7−196106(JP,A) 特開 平4−125206(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/00 - 1/20 G11B 15/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体を格納する複数の格納室が配列
    された収納エリアと、該格納室の並び方向に延在する共
    通のレール上を往復移動しつつ記憶媒体を搬送する第1
    及び第2の記憶媒体搬送機構とを備えた集合型記憶装置
    の制御方法において、 前記収納エリアを、前記共通のレールに沿って、第1記
    憶媒体搬送機構の稼働を優先する第1優先稼働区間と、
    第2記憶媒体搬送機構の稼働を優先する第2優先稼働区
    間と、第1及び第2優先稼働区間の間に位置し前記第1
    及び第2記憶媒体搬送機構を共通に稼働させる共通稼働
    区間とに区分し、 前記第1及び第2優先稼働区間の一方に位置する搬送元
    格納室から他方に位置する搬送先格納室に記憶媒体を搬
    送する遠距離搬送時には、搬送元格納室を自優先稼働区
    間に持つ一方の記憶媒体搬送機構により記憶媒体を搬送
    元格納室から取り出し、搬送先格納室を自優先稼働区間
    に持つ他方の記憶媒体搬送機構に移管した後に搬送先格
    納室に搬送することを特徴とする集合型記憶装置の制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記搬送元及び搬送先格納室が共に第1
    優先稼働区間に位置する場合、又は、搬送元及び搬送先
    格納室が夫々第1優先稼働区間及び共通稼働区間に位置
    する場合には第1記憶媒体搬送機構を稼働させて搬送を
    行い、搬送元及び搬送先格納室が共に第2優先稼働区間
    に位置する場合、又は、搬送元及び搬送先格納室が夫々
    第2優先稼働区間及び共通稼働区間に位置する場合には
    第2記憶媒体搬送機構を稼働させて搬送を行うことを特
    徴とする、請求項1に記載の集合型記憶装置の制御方
    法。
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