JP2859492B2 - 芳香族ポリエステルカーボネート及びその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルカーボネート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ポリエステルカー
ボネート及びその製造法に関するものであり、更に詳し
くは、2価カルボン酸化合物として、特定のインダン化
合物、例えば1―(P―カルボキシフェニル)―1,
3,3―トリアルキル―6―カルボキシインダン(IV)
を用いた耐熱性に優れた芳香族ポリエステルカーボネー
ト及び加熱溶融重合による該芳香族ポリエステルカーボ
ネートを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2,2―ビス(4―ヒドロキシフェニ
ル)プロパンをジオール成分とするポリカーボネート樹
脂は優れた機械的性質、特に耐衝撃性や寸法安定性、透
明性に特徴があり種々の用途を有する。
【0003】しかしながらこのポリカーボネート樹脂
は、耐熱温度が低く、得られた成形品は加熱により熱変
形しやすい等の問題があった。
【0004】このポリカーボネートの耐熱性を向上させ
る方策としては、例えばテレフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸等の二価カルボン酸を共重合させポリエステル
カーボネートとする方法が知られている。しかしなが
ら、これを界面重合法により共重合させる場合、カルボ
ン酸部分を酸クロリドにする必要があり、また、重合
時、塩化メチレン等のハロゲン系溶媒を使用するという
問題があった。
【0005】またこれを溶融重合法により共重合させる
場合、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸をそのま
ま用いると、これらの溶解性が悪く、反応が困難である
という問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の一つ
の目的は芳香族ポリカーボネートに特定の2価カルボン
酸成分を共重合することにより、耐熱性に優れた新規芳
香族ポリエステルカーボネートを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は上記芳香族ポリエステ
ルカーボネートを加熱、溶融重合方法により製造する方
法を提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は以下の説明から
明らかとなろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
式(I)で示される繰返し単位99〜50モル%及び下
記式(II)で示される繰返し単位1〜50%よりなり、
かつ還元粘度が0.4以上であるランダム共重合芳香族
ポリエステルカーボネートである。
【0010】
【化5】
【0011】[式(I)中、X1 ,X2 は同一又は異な
り、水素、炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲンを示
す。R1 ,R2 は同一又は異なり、水素又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す。m,nは同一又は異なり、0,
1又は2を示す。]
【0012】
【化6】
【0013】[式(II)中、X1 ,X2 は同一又は異な
り、水素、炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲンを示
す。X3 ,X4 ,X5 は同一又は異なり、炭素数1〜5
のアルキル基を示す。R1 ,R2 は同一又は異なり、水
素又は炭素数1〜6のアルキル基を示す。m,nは同一
又は異なり0,1又は2を示す。] また、本発明は、下記式(III )で示される、少なくと
も一種の2価ヒドロキシ芳香族化合物、該2価ヒドロキ
シ芳香族化合物に対し1〜50モル%の下記式(IV)で
示される2価カルボン酸と該2価ヒドロキシ芳香族化合
物及び該2価カルボン酸の合計量に対し100〜120
モル%のビスアリールカーボネートを、触媒存在下で加
熱溶融重合させることを特徴とする芳香族ポリエステル
カーボネートの製造方法によって達成される。
【0014】
【化7】
【0015】[式(III )中、X1 ,X2 は同一又は異
なり、水素及び炭素数1〜6のアルキル基及びハロゲン
を示す。R1 ,R2 は同一又は異なり、水素又は炭素数
1〜6のアルキル基を示す。m,nは同一又は異なり、
0,1又は2を示す。]
【0016】
【化8】
【0017】[式(IV)中、X3 ,X4 ,X5 は同一又
は異なり、炭素数1〜6のアルキル基を示す。] 上記式(I)において、X1 ,X2 は、同一又は異な
り、水素、炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲンを示
す、R1 ,R2 は同一又は異なり、水素又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す、m,nは同一又は異なり、0,
1又は2を示す。この中でR1 ,R2 はメチル基である
ことが好ましい。X1 ,X2 は水素であることが好まし
い。
【0018】また、上記式(II)において、X1 ,X2
は同一又は異なり、水素、炭素数1〜6のアルキル基又
はハロゲン、X3 ,X4 ,X5 は同一又は異なり、炭素
数1〜6のアルキル基、R1 ,R2 は、同一又は異な
り、水素又は炭素数1〜6のアルキル基、m,nは同一
又は異なり、0,1又は2を示す。
【0019】この中で、R1 ,R2 ,X3 ,X4 ,X5
はメチル基であることが好ましい。X1 ,X2 は水素で
あることが好ましい。
【0020】本発明のランダム共重合芳香族ポリエステ
ルカーボネートは、上記式(I)で示される繰返し単位
99〜50モル%と上記式(II)で示される繰返し単位
1〜50モル%が線状にランダム共重合したものであ
る。
【0021】上記式(II)で示される繰返し単位が1モ
ル%未満では耐熱性の向上が期待できない。
【0022】本発明の芳香族ポリエステルカーボネート
はフェノール/テトラクロロエタン混合溶媒(重量比6
0/40)中、濃度1.2g/dl、温度35℃で測定
した還元粘度が0.4以上である。還元粘度が0.4未
満では得られる成形品の機械特性が不十分となる。
【0023】還元粘度は0.5以上であることが好まし
く、0.6以上であることが特に好ましい。また還元粘
度の上限は1.5程度であることが好ましい。
【0024】本発明において用いられる2価ヒドロキシ
芳香族化合物(III )としては、具体的には、2,2―
ビス―(4―ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2―
ビス―(4―ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2―ビ
ス―(4―ヒドロキシフェニル)―4―メチルペンタ
ン、2,2―ビス―(4―ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、4,4′―ジヒドロキシ―2,2,2―トリフェニ
ルエタン、2,2―ビス―(3,5―ジブロモ―4―ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2―ビス―(4―ヒ
ドロキシ―3―メチルフェニル)プロパン、2,2―ビ
ス―(4―ヒドロキシ―3―イソプロピルフェニル)プ
ロパン、2,2―ビス―(4―ヒドロキシ―3―sec
―ブチルフェニル)プロパン、2,2―ビス―(3,5
―ジメチル―4―ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2―ビス―(4―ヒドロキシ―3―ターシャリーブチル
フェニル)プロパン、1,1―ビス―(4―ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン等が挙げられる。更に、これ
らの2種又は3種以上の2価ヒドロキシ化合物を組み合
せて共重合芳香族ポリエステルカーボネートを製造する
ことも可能である。またこれらの中で、2,2―ビス
(4―ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)が好ましく使用しうる。
【0025】本発明において用いられる上記2価カルボ
ン酸化合物(IV)において式(IV)中X3 ,X4 ,X5
は、同一又は異なり、炭素数1〜6のアルキル基を示す
が、この中でX3 ,X4 ,X5 がメチル基である1―
(p―カルボキシフェニル)―1,3,3―トリメチル
―6―カルボキシインダンが好ましく使用しうる。使用
量としては上記芳香族2価ヒドロキシ化合物(III )に
対し1〜50モル%の範囲で使用しうる。
【0026】また上記化合物(IV)は溶解性が良好で、
200℃程度ですみやかに反応を進めることが可能であ
る。
【0027】本発明において用いられるビスアリールカ
ーボネートとしては具体的には、ジフェニルカーボネー
ト、ビス(2,4―ジクロルフェニル)カーボネート、
ビス(2,4,6―トリクロルフェニル)カーボネー
ト、ビス(2―シアノフェニル)カーボネート、ビス
(o―ニトロフェニル)カーボネート、ジトリルカーボ
ネート、ビス(ジフェニル)カーボネート等が挙げられ
る。これらのうちジフェニルカーボネートが好ましく使
用しうる。
【0028】ビスアリールカーボネートの使用量として
は、上記2価ヒドロキシ芳香族化合物(III )と上記2
価カルボン酸化合物(IV)の合計量に対し100〜12
0モル%好ましくは100〜110モル%の範囲であ
る。
【0029】本発明において用いられる重合触媒として
は特に制限はなく、重合反応を速かに進行せしめるもの
であればよいが、例えば、(a)金属を含んだ触媒に類
する触媒として、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素ルビ
ジウム、水素化ホウ素セシウム、水素化ホウ素ペリリウ
ム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素カルシウ
ム、水素化ホウ素ストロンチウム、水素化ホウ素バリウ
ム、水素化ホウ素アルミニウム、水素化ホウ素チタニウ
ム、水素化ホウ素スズ、水素化ホウ素ゲルマニウム、テ
トラフェノキシリチウム、テトラフェノキシナトリウ
ム、テトラフェノキシカリウム、テトラフェノキシルビ
ジウム、テトラフェノキシセシウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化スズ(I
V)、ジブチルスズオキシド、テトラブチルチタネー
ト、水素化ベリリウム、水素化マグネシウム、水素化ゲ
ルマニウム、酢酸ベリリウム、酢酸マグネシウム、酢酸
スズ(IV)、酢酸ゲルマニウム、炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸ベリリウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸スズ(IV)、炭酸ゲルマニウム、硝酸スズ
(IV)、硝酸ゲルマニウム、三酸化アンチモン、ビスマ
ストリメチルカルボキシレート等が挙げられる。
【0030】(b)電子供与性アミン化合物に類する触
媒としては、N,N―ジメチル―4―アミノピリジン、
4―ジエチルアミノピリジン、4―アミノピリジン、2
―アミノピリジン、2―ヒドロキシピリジン、2―メト
キシピリジン、4―メトキシピリジン、4―ヒドロキシ
ピリジン、2―ジメチルアミノイミダゾール、2―メト
キシイミダゾール、2―メルカプトイミダゾール、アミ
ノキノリン、イミダゾール、2―メチルイミダゾール、
4―メチルイミダゾール、ジアザビシクロオクタン(D
ABCO)等が挙げられる。
【0031】また、(c)上記電子供与性アミン化合物
の炭酸、酢酸、ギ酸、硝酸、亜硝酸、しゅう酸、フッ化
ホウ素酸、フッ化水素酸塩等が挙げられる。
【0032】(d)電子供与性リン化合物に類する触媒
としては、トリエチルホスフィン、トリ―n―プロピル
ホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ―n―
ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ―o
―ジメトキシフェニルホスフィン、トリ―p―トリルホ
スフィン、トリ―o―トリルホスフィン、トリブチルホ
スファイト、トリフェニルホスファイト、トリ―p―ト
リルホスファイト、トリ―o―トリルホスファイト等が
挙げられる。
【0033】更に、(e)ボラン錯体に類する触媒とし
ては、ボランと以下の化合物との錯体、すなわちアンモ
ニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、t―ブチルアミン、ジメチルアニリン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン、モルホリン、ピペラジ
ン、ピロール、テトラヒドロフラン、ジメチルスルフィ
ド、トリ―n―ブチルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、トリフェニルホスファイト等の錯体が挙げられ
る。
【0034】これらの触媒は1種または2種以上を併用
することもできる。
【0035】上記触媒の使用量は特に制限はないが、2
価ヒドロキシ芳香族化合物(III )に対して好ましくは
0.0001〜1モル%、より好ましくは0.001〜
0.5モル%程度の量である。
【0036】本発明において、芳香族ポリエステルカー
ボネートの製造方法は、ポリカーボネートのエステル交
換法による加熱溶融重合系に、上記二価カルボン酸化合
物(IV)と所定量のビスアリールカーボネートを加える
ことにより可能となる。具体的には、上記2価ヒドロキ
シ芳香族化合物(III )、上記2価カルボン酸化合物
(IV)、上記ビスアリールカーボネートを触媒存在下、
反応容器中で加熱溶融重合せしめる。
【0037】また、上記2価カルボン酸化合物(IV)の
仕込時期は重合開始時の一括仕込みに限定されず、重合
反応を速やかに進行させる目的で、反応途中に添加、も
しくは逐次添加していくことも好ましく実施しうる。
【0038】反応温度としては、180℃以上350℃
までの範囲で好ましくは、200℃から320℃の範囲
である。200℃未満では、高分子量をはかるためのフ
ェノール等の除去が難しく、320℃を越えると樹脂の
着色や副反応が促進されるので望ましくない。この重縮
合反応は比較的低温で反応を開始し、重合の進行に従っ
て徐々に反応温度を上昇させることが好ましい。
【0039】また反応雰囲気は、常圧の不活性ガス気流
下から徐々に真空条件とし、フェノール等の副生物を速
かに系外へ留出させることが好ましい。場合により、反
応開始時より200Torr以下程度の弱真空下とする
ことも好ましく実施できる。
【0040】また、触媒の添加時期としては、一括初期
仕込みもしくは反応中にそれぞれ適切な触媒を使用する
ことも可能である。
【0041】反応時間は特に制限はなく、目的とする芳
香族ポリエステルカーボネートが十分な重合度となる時
間であればよく、またこの時間は、モノマー、触媒の種
類や仕込比、重合条件等によっても異なるが、大略1〜
20時間程度とすることが好ましく、2〜10時間程度
とすることが特に好ましい。
【0042】上記の重合反応はバッチ式の反応容器を用
いて実施してもよいし、場合によりエクストルーダー等
を用いた連続式の反応方式により実施してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリエステルカーボネー
トは、フェニルインダン構造を有しておりこれをエステ
ル結合により導入することにより、耐熱性及び透明性に
優れた芳香族ポリエステルカーボネートが得られる。ま
た、用いるジカルボン酸の溶解性及び反応性が良好なた
め通常のポリカーボネートと同様のエステル交換法によ
る加熱溶融重縮合で製造することが可能であり、その工
業的意義は大きい。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
実施例中「部」は重量部を意味する。またTgはDSC
により10℃/分の昇温速度で測定した。
【0045】
【実施例1〜3及び比較例1】2,2―ビス―(4―ヒ
ドロキシフェニル)プロパン100部、表1に示した1
―(p―カルボキシフェニル)―1,3,3―トリメチ
ル―6―カルボキシインダン、ジフェニルカーボネート
の所定量、テトラブチルチタネート0.1部を撹拌装置
及び真空留出系を備えた反応容器に入れ、窒素置換した
後200℃まで昇温し溶解した。次に同温度で100m
mHgの減圧下とし、これを徐々に280℃まで昇温し
更に0.5mmHgの減圧下にて約60分反応させた。
得られたポリマーの還元粘度(ηsp/c)、Tgを表
1に示す。比較としてビスフェノールAのホモポリマー
についても併記する。
【0046】
【実施例4】2,2―ビス―(4―ヒドロキシフェニ
ル)プロパン100部、1―(p―カルボキシフェニ
ル)―1,3,3―トリメチル―6―カルボキシインダ
ン17部、ジフェニルカーボネート116部、炭酸ナト
リウム0.005部を撹拌装置及び真空留出系を備えた
反応容器に入れ、230℃まで昇温し溶解した。次に同
温度で100mmHgの減圧下とし、2時間反応させた
後、20mmHgの減圧下とし0.5時間反応させた。
【0047】次にこれを徐々に280℃まで昇温し、更
に0.5mmHgの減圧下にて約60分反応させた。得
られたポリマーの還元粘度(ηsp/c)、Tgを表1
に示す。
【0048】
【実施例5】2,2―ビス―(4―ヒドロキシフェニ
ル)プロパン100部、ジフェニルカーボネート116
部、炭酸ナトリウム0.005部を撹拌装置及び真空留
出系を備えた反応容器に入れ、230℃まで昇温し溶解
した。次に同温度で100mmHgの減圧下とし、0.
5時間反応させた。ここで、1―(p―カルボキシフェ
ニル)―1,3,3―トリメチル―6―カルボキシイン
ダン17部を反応容器中に加え、250℃、100mH
gの減圧下で1時間反応させた後、20mmHgの減圧
下0.5時間反応させた。
【0049】次にこれを徐々に280℃まで昇温し、更
に0.5mmHgの減圧下にて約30分反応させた。得
られたポリマーの還元粘度(ηsp/c)、Tgを表1
に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1より本発明のポリエステルカーボネー
トが、耐熱性に優れていることがわかる。また得られた
ポリエステルカーボネートはいずれも淡黄色で透明性に
優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 63/64 CA(STN) REGISTRY(CA)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で示される繰返し単位99
    〜50モル%及び下記式(II)で示される繰返し単位1
    〜50モル%よりなり、かつ還元粘度が0.4以上であ
    るランダム共重合芳香族ポリエステルカーボネート。 【化1】 [式(I)中、X1 ,X2 は同一又は異なり、水素、炭
    素数1〜6のアルキル基又はハロゲンを示す。R1 ,R
    2 は同一又は異なり、水素又は炭素数1〜6のアルキル
    基を示す。m,nは同一又は異なり、0,1又は2を示
    す。] 【化2】 [式(II)中、X1 ,X2 は同一又は異なり、水素、炭
    素数1〜6のアルキル基又はハロゲンを示す。X3 ,X
    4 ,X5 は同一又は異なり、炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。R1 ,R2 は同一又は異なり、水素又は炭素数
    1〜6のアルキル基を示す。m,nは0,1又は2を示
    す。]
  2. 【請求項2】 下記式(III )で示される少なくとも一
    種の2価のヒドロキシ芳香族化合物、該2価ヒドロキシ
    芳香族化合物に対し1〜50モル%の下記式(IV)で示
    される2価カルボン酸及び該2価のヒドロキシ芳香族化
    合物と該2価カルボン酸の合計量に対し100〜120
    モル%のビスアリールカーボネートを、触媒存在下で加
    熱溶融重合せしめることを特徴とするランダム共重合芳
    香族ポリエステルカーボネートの製造方法。 【化3】 [式(III )中、X1 ,X2 は同一又は異なり、水素及
    び炭素数1〜6のアルキル基及びハロゲンを示す。
    1 ,R2 は同一又は異なり、水素又は炭素数1〜6の
    アルキル基を示す。m,nは同一又は異なり、0,1又
    は2を示す。] 【化4】 [式(IV)中、X3 ,X4 ,X5 は同一又は異なり、炭
    素数1〜6のアルキル基を示す。]
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