JP2858861B2 - 写真乳剤の製造方法 - Google Patents

写真乳剤の製造方法

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JP2858861B2 JP2089014A JP8901490A JP2858861B2 JP 2858861 B2 JP2858861 B2 JP 2858861B2 JP 2089014 A JP2089014 A JP 2089014A JP 8901490 A JP8901490 A JP 8901490A JP 2858861 B2 JP2858861 B2 JP 2858861B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、写真乳剤の製造方法に関し、特に厚い平板
状の粒子を有するハロゲン化銀乳剤の製造方法に関す
る。
平板状の粒子は、実質的に平行している2つの主表面
を有する結晶であり、これらの表面の平均直径は、これ
らの表面を分離している距離の少なくとも3倍(および
しばしばこれより多数倍)である結晶である。
平板状またはプレート状形状(plate−like shape)
を有する結晶の高割合を含有する臭化銀写真乳剤は、Be
rry et al.,Photographic Science and Engineering,19
61,Vol.5,Pages 332−333によって容易に造ることがで
き、そしてこの文献には、濃度をpKr0.77として特定し
た臭素イオンの限定した高過剰を、バランスドダブリュ
ジェット(balanced double jet)法による添加によっ
て行う結晶の成長の間に、乳化媒質の中に存在させてい
る。これは、このタイプの結晶を満足して成長させるた
めの基本的条件を明らかにしている。また、他のタイプ
の乳剤と同じように、よく知られている結晶の成長方
法、例えば、結晶の直径を成長させるように、最初の小
さい結晶核を生成させるために初期添加速度を遅くする
こと、連続的または段階的の添加速度を高速度に増加さ
せること、等を適用することは有用である。
前記方法、または臭化物の異った添加速度を用いる操
作による添加またはpBr1.1を越えない僅かに変えた臭化
物の過剰条件等を包含する前記方法の変法、によって造
った乳剤中の平板状結晶は、直径:厚さの典型的平均比
が20:1〜30:1を有するように、大きな直径を有し、そし
てしばしば2ミクロン以上の直径を有し、かつままた主
表面間は薄く典型的には0.1ミクロン以下である。カラ
ーネガ材料およびX線写真材料中にそのような乳剤を使
用することは、米国特許第4,433,048号、同第4,435,499
号、同第4,439,520号、およびその他の関連特許に記載
されている。
一般に、平板状の粒子は、良好な現像性およびそれら
の高い表面積:容量の比に起因する銀の重量当りの増感
用色素の有効な吸収の増加等の有利性を期待できるが、
また極めて高い直径:厚さの比を有する平板状粒子は、
ある種の不利益を有している。これらの1つは、ひずみ
(stress)を示すことであり、それらのもろさ(fragil
ity)に起因する複合した問題であり、そして機械的圧
力(mechanical strain)下で物理的変形(physical di
stortion)が容易になされること等である。乳剤の粒子
サイズ分布曲線は、その末尾はより大きな粒子の存在を
示す傾向にあり、1〜2ミクロンの平均粒径を有する典
型的な乳剤は、4ミクロン以上の粒径を有意な割合で含
んでいる。これらの結晶および通常存在している細い針
状結晶は、物理的損傷およびカブリの生成をより多く受
け易い。また、満足することができる化学増感および安
定化は、従来の粒子よりも薄い平板状の粒子の方が困難
であり、その結果、後で塗布するときの不安定さは重大
な問題である。薄い平板状の粒子から現像した銀像は、
医学用のX線フィルムのためには極めて不利益である顕
著な赤色を帯びた褐色の色相を有し、そのフィルムにお
いては、該色相が診断的に重要である低濃度領域から中
間濃度領域に主として表示され、かく放射線医学におい
ては受け入れることができないからである。
厚い平板状の粒子、例えば直径:厚さの比が12:1以下
である粒子は、これらの大抵の問題を克服することを期
待することができる。厚い平板状粒子を、実質的にpBr
0.77以上または以下のpBrを使用することにより、また
は従来の乳剤において極めて普通であるように、この領
域中のpBrの範囲の間で銀を添加し、高ハロゲン化物濃
度で始めることにより、乳剤を造ることは知られてい
る。そのような乳剤の例は、米国特許第4,210,450号お
よび同第4,425,426号に記載されている。また、従来の
アンモニア乳剤のように、AgX用の非ハロゲン化物溶
媒、例えばアンモニアまたは種々な硫黄化合物の実質量
を、結晶を成長させる間に存在させることは、平板状の
外観を有する厚い粒子の存在を結果として生じさせる。
また、更に方法としては、臭化物のコア(core)を添加
して乳化を始めることであり、また米国特許第4,184,87
8号に記載されているように、沃化銀または沃臭化銀の
非平板状の種結晶を使用することである。
しかし、これらの方法では、結晶の最後の厚さを、結
晶の成長中随意に調節することは可能でなく、かつそれ
らの多くは、主として非常に低い直径:厚さの比の結
晶、ある場合には異った厚さおよび形態の結晶の混合
物、有する乳剤を与えるので不満足である。
ヨーロッパ特許出願第0263508号には、 (a)硝酸銀を、最初の臭素イオン濃度が0.08〜0.25規
定である媒質/臭化物分散混合液を含有する容器に添加
して、平板状の種粒子を生成させ、 (b)全硝酸銀の少なくとも2%を前記容器に添加した
後に、アンモニア塩基溶液を添加して該塩基の0.002〜
0.2規定を達成させ、 (c)硝酸銀およびBr-、およびBrI-から成る群から採
択したハロゲン化物を、バランスドダブリュジェット法
により添加して平板状の粒子を生成させる ことから成る、増感により高感度を示し、約0.05〜0.5
μmの厚さ、約0.05〜1.0μm3の平均粒子容量、および
2:1より大きい平均アスペクト比(aspect ratio)を有
する平板状ハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤の製造
方法が記載されている。
米国特許第4,722,886号には、 (a)硝酸銀を、最初の臭素イオン濃度が0.08〜0.25規
定である媒質/臭化物分散混合液を含有する容器に添加
して、平板状の種粒子を生成させ、 (b)全硝酸銀の少なくとも2重量%を前記容器に添加
した後に、塩基性のハロゲン化銀溶媒溶液を添加して該
塩基の0.02〜0.2規定を達成させ、 (c)0.5〜60分間硝酸銀の添加を停止して、平板状の
種粒子を熟成させるようにし、臭素イオン濃度は0.005
〜0.05規定の範囲になるようにし、 (d)存在している少なくともいくらかの溶媒を中和
し、 (e)硝酸銀およびBr-およびBrI-から成る群から採択
したハロゲン化物を、バランスドダブリュジェット法に
よって添加して狭いサイズ分布の平板状粒子を生成させ
る ことから成る、狭いサイズ分布を有する平板状のハロゲ
ン化銀粒子を含有する写真乳剤の製造方法が記載されて
いる。
前記ヨーロッパ特許出願および米国特許の2つの方法
における特別な例においては、全硝酸銀の10重量%を添
加する前に、アンモニア塩基溶液を添加している。狭い
サイズ分布を達成させるためには、アンモニア塩基を添
加し、そして初期の硝酸銀の添加を、0.005〜0.05Nの範
囲における臭素イオン濃度において、1〜60分間停止
し、次いで少なくともいくらかのアンモニア塩基を中和
している。
本発明者は、アンモニアを添加する前に、粒子の成長
の実質的部分を完成させるならば、結晶の厚さは、直径
から独立して意のままに調節でき、かつ狭い粒子サイズ
分布を得ることができることを見出した。
それ故、本発明により、 (i) pBr0.6〜1.0の範囲の有する媒質/臭化物の分
散混合液を造り、 (ii) この混合液に硝酸銀を添加し、更に臭化物の過
剰を維持するのに必要なハロゲン化物を添加し、それに
より平板状の種粒子を生成させ、 (iii) 全硝酸銀の少なくとも20重量%を添加した後
に、前記混合液にアンモニア塩基溶液を添加して塩基の
少なくとも0.02Nを達成させ、 (iv) アンモニア塩基の濃度を少なくとも0.02Nに維
持しながら、バランスドダブリュジェット法により更に
硝酸銀およびハロゲン化物を添加し、それにより厚くな
った平板状の粒子を生成させる ことから成る、アスペクト比が12:1〜3:1の範囲および
モノモダル(monomodal)の狭いサイズ分布を有する平
板状のハロゲン化銀を含有する写真乳剤の製造方法、 が提供される。
本発明方法は、平板状の形状のハロゲン化銀粒子から
成り、かつ直径:厚さの比が3:1〜12:1の範囲を有する
乳剤を提供する。これを成し遂げる手段は、アンモニア
の不存在下において、かつたいてい他の非ハロゲン化物
の熟成剤の不存在下において、有効な成長のための最適
な臭化物の過剰条件下で、ハロゲン化銀粒子を成長させ
ることである。この最初の成長工程は、平板状結晶の直
径における全成長、およびアンモニアの存在下におい
て、より高いpBrにおける次の成長工程、から成ってい
る。この後の段階の成長においては、平板状結晶の直径
は殆ど増加しないかまたは全く増加しない。この後の段
階の成長時間は、結晶が要求した厚さに達するまで、従
って要求したアスペクト比に達するまで、長くする。結
果的に得られた結晶は、モノモダル(monomodal)の狭
い粒子サイズ分布を有し、かつ適当な増感を行って広範
囲の写真要素に利用することができる。これらの写真要
素には、X線フィルム、グラフィックアーツフィルム、
カラー写真フィルム等が包含される。
結晶の最初の成長段階は、アンモニア塩基を添加する
前に、全硝酸銀の少なくとも25重量%、更に好ましくは
少なくとも30重量%、およびしばしば50重量%以上を添
加するように行うことが好ましい。最初の成長段階にお
ける平板状結晶のアスペクト比は、最後の結晶に要求さ
れているアスペクト比より高く、一般的には少なくとも
4:1である。最初の成長段階においては、硝酸銀の少な
くとも1部は、ハロゲン化物を使用するバランスドダブ
リュジェット法による添加によって加える。好ましく
は、全硝酸銀の少なくとも9%、更に好ましくは少なく
とも30%を、バランスドダブリュジェット法によって、
ハロゲン化物を用いる工程(ii)において添加する。一
般的には、混合物のpBrが1.0を越える前に、前硝酸銀の
少なくとも10%、好ましくは少なくとも14.5%、更に好
ましくは少なくとも35%を添加する。
アンモニア塩基の添加は、好ましくは、この塩基が少
なくとも0.10Nの濃度を達成するような量において行
う。硝酸銀の添加を長時間停止することは有利でなく、
またこの塩基の少なくとも1部を中和することも有利で
ない。従って、アンモニア塩基の濃度は、好ましくは、
結晶の後の成長段階の間、少なくとも0.05Nの濃度に維
持する。実施においては、アンモニア塩基の濃度は、後
の成長段階の間に添加した硝酸銀およびハロゲン化物に
よる希釈効果を簡単にうける。乳剤の成長のための供給
材料には、有利には、臭化物より他のハロゲン化物を包
含させることができる。例えば、沃化物塩と臭化物塩と
の混合物を使用することができ、これらの混合物におい
ては、沃化物:臭化物の比は、同じでもよく、また沈殿
中に連続的または非連続的に変えてもよく、そのいずれ
でもよい。全ハロゲン化物の12重量%までの沃化物を、
結晶成長における有害な影響なしに含有させることがで
きる。
結晶の粒径は、結晶の成長条件を選択することによっ
て、あらかじめ定めることができる。X線フィルム用に
適当な乳剤は、好ましくは、粒子サイズが1.0〜1.4ミク
ロン、好ましくは1.2〜1.3ミクロンの範囲であり、かつ
アスペクト比が7:1〜8:1である純粋な臭化銀を含有して
いる。
本発明を次の実施例によって例示する。
なお、これらの実施例において使用した分光増感用色
素は、次の構造式を有している: 第1図および第2図は、実施例6および12の乳剤の相
対頻度に対して粒子の直径をプロットした図である。
実施例においては、銀のある種のモル数の使用につい
て述べているが、これは、銀含有溶液の充分な容量を、
反応用の銀の充分な重量を提供するように反応混合物に
添加したことを意味するものである。
実施例1 それぞれ1%および0%のAgIを有する連続区域によっ
て囲まれた、2%AgIコアー領域(21Ag%)によって覆
われた、AgBr核(1.6Ag%)を有し、それぞれ全部の銀
の67.9%および9.4%を含有する、AgBrI(全部で1%Ag
I)の厚い平板状粒子の成長 最初のpBrが0.94になるようにKBrを含有する55℃の1.
3%水性不活性骨ゼラチンの1.88に、AgNO3の1.0M溶液
を、Agの0.051モルを使用して、8分間の間に、一定の
速度で加えた。同時に、KBrの1.33M溶液を、pBr0.94を
維持するのに充分な速度で加えた。ついで、AgNO3の1.1
1M溶液を、Agの0.40モルを使用して、増加させた速度
(4.07×最終における速さ)において20分間の間に加え
た。KBrの1.19M溶液、またKIの0.025M溶液を、同時に、
pBr0.94を維持するのに充分な同じように加速した速度
で加えた。次いで、AgNO3の1.10M溶液(これはまた溶解
したAgIでは0.013Mであった)を、pBrを1.78に上げるよ
うに、銀の0.257モルを使用して、32.7分間一定の速度
で加えた。ついで、全濃度が3.3%になるように、不活
性骨ゼラチンを更に加え、そして温度を50℃に下げた。
次いで、AgNO3の2.02M溶液(これはまた溶解したAgIで
は0.021Mであった)を、銀の0.027モルを使用して、2.7
分間の間に加えた。アンモニアの12M溶液を加えて、NH3
中において0.1Mの乳剤を造り、そして0.21MのAgIを含有
している2.02MのAgNO3を、Agの2.18モルを使用して、5
3.6分間の間に、一定の速度で続けて加えた。同時に、K
Brの2.08M溶液を加えて、一定のpBr2.24に維持した。次
いで、AgNO3の2.00M溶液を、Agの0.3モルを使用して、
7.5分間の間に一定の速度で添加し、一方、2.08MのKBr
を同時に添加することにより、pBrを2.24に維持し続け
た。アンモニア(最終濃度0.057M)を、H2SO4を加えてp
H6に中和し、この乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、45℃の角度において影のあるカ
ーボンレプリカ(carbon replica)の透過型電子顕微鏡
[transmission electron microscopy(TEM)]によっ
て測定し、六角形または欠陵した三角形(truncated tr
iangles)の形態の厚い小板から成っていることを見出
した。これらの平均した均等の円周直径は1.44ミクロン
であり、かつ平均厚さは0.2ミクロンであった。直径:
厚さの比は7.2:1であった。
実施例2 AgBrシェル(shell)(86Ag%)によって囲まれた12%A
gIコアー領域(12.4Ag%)によって覆われたAgBr核(1.
6Ag%)有するAgBrI(全部で1.4%AgI)の厚い平板粒子
の成長 最初のpBrが0.93になるようにKBrを含有する50℃の1.
3%水性不活性骨ゼラチンの1.97に、AgNO3の1.0M溶液
を、Agの0.055モルを使用して、8分間の間に、一定の
速度で加えた。同時に、KBrの1.36M溶液を、pBr0.93を
維持するのに充分な速度で加えた。ついで、AgNO3の1.0
9M溶液を、Agの0.407モルを使用して、増加させた速度
(4.0×最終における速さ)において20分間の間に加え
た。KBrの1.16M溶液、またKIの0.125M溶液を、同時に、
pBr0.93を維持するのに充分な同じように加速した速度
で加えた。次いで、AgNO3の1.09M溶液を、pBrを2.24に
上げるように、銀の0.314モルを使用して、29分間一定
の速度で加えた。ついで、全濃度が3.3%になるよう
に、不活性骨ゼラチンを更に加え、そしてアンモニアの
12M溶液を加えて、NH3中において0.1Mの乳剤を造った。
2.0MのAgNO3を、Agの2.4モルを使用して、60分間の間に
一定の速度で加えた。同時に、KBrの2.08M溶液を加え
て、一定のpBr2.24に維持した。次いで、アンモニア
(最終濃度0.057M)を、H2SO4を加えてpH6以下に中和
し、この乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は45゜の角度において影のあるカー
ボンレプリカ(carbon replica)のTEMによって測定
し、六角形または欠陵した三角形(truncated triangle
s)の形態の厚い小板から成っていることを見出した。
これらの平均した均等の円周直径は1.44ミクロンであ
り、かつ平均厚さは0.17ミクロンであった。直径:厚さ
の比は、8.5:1であった。
実施例3 AgBrシェル(84Ag%)によって囲まれたAgIBr核(12%A
gI)(16Ag%)を有するAgIBr(全部で1.7%AgI)の厚
い平板状粒子の成長 最初のpBrが0.89になるようにKBrを含有する50℃の2.
6%水性不活性75%フタル化骨ゼラチンの2.05に、AgN
O3の1.09M溶液を、Agの0.113モルを使用して、8分間の
間に、一定の速度で加えた。同時に、KBrの1.88M溶液、
またKIの0.113M溶液を、pBr0.89を維持するのに充分な
速度で加えた。ついで、AgNO3の1.09M溶液を、Agの0.43
6モルを使用して、増加させた速度(2.6×最終における
速さ)において20分間の間に加えた。KBrの1.189M溶
液、またKIの0.113M溶液を、同時に、同じ速度で加え
た。次いで、AgNO3の1.09M溶液を、減少した速度(2.5
×最終における遅さ)において15分間の間に加え、次い
で、pBrを2.3に上げるように、0.367モルAgを使用し
て、最終の速度において、7分間加えた。次いで、全濃
度が3.1%になるように、不活性75%フタル化骨ゼラチ
ンを更に加え、そしてアンモニアの12M溶液を加えて、N
H3中において0.12Mの乳剤を造った。2.0MのAgNO3溶液
を、Agの2.5モルを使用して、60分間の間に、一定の速
度で加えた。同時に、KBrの2.08M溶液を加えて、一定の
pBr2.3に維持した。アンモニア(最終濃度0.07M)を、H
2SO4を加えて中和し、この乳剤を凝集させて水洗した。
実施例4 1%AgIを含有するシェルによって囲まれた、2%AgIコ
アー領域(12Ag%)によって覆われた、AgBr核(3.1Ag
%)を有し、より高い最終アンモニア濃度を使用するこ
とを例示している、AgBrI(全部で1%AgI)の厚い平板
状粒子の成長 最初のpBrが0.94になるようにKBrを含有する50℃の1.
3%水性不活性骨ゼラチンの1.85に、AgNO3の1.0M溶液
を、Agの0.101モルを使用して、8分間の間に、一定の
速度で加えた。同時に、KBrの1.33M溶液を、pBr0.94を
維持するのに充分な速度で加えた。ついで、AgNO3の1.1
1M溶液を、Agの0.40モルを使用して、増加させた速度
(4.0×最終における速さ)において20分間の間に加え
た。KBrの1.19M溶液、またKIの0.033M溶液を、同時に、
pBr0.94を維持するのに充分な同じように加速した速度
で加えた。次いでAgNO3の1.11M溶液を、銀の0.112モル
を使用して、4.3分間一定の速度で加えた、次いで、銀
の0.142モルを使用して、10.9分間一定の速度で加え、
次いで銀の0.03モルを使用して5.9分間一定の速度で加
えた(これらの条件の全てはpBrを2.24に上げるためで
ある)。次いで、不活性骨ゼラチンを加えて全濃度3.3
%にし、アンモニアの12M溶液を加えて、NH3中において
0.2Mの乳剤を造った。2.0MのAgNO3溶液を、Agの2.4モル
を使用して、60分間の間に一定の速度で加えた。同時
に、KBrの2.12M溶液を加えて(これはまたKI溶液中にお
いて0.021Mであった)、一定のpBr2.24に維持した。ア
ンモニア(最終濃度0.112M)を、H2SO4を加えてpH6以下
に中和し、この乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は45゜の角度において影のあるカー
ボンレプリカ(carbon replica)の透過型電子顕微鏡
[transmission electron microscopy(TEM)]によっ
て測定し、六角形または欠陵した三角形(truncated tr
iangles)の形態の厚い小板から成っていることを見出
した。これらの平均した均等の円周直径は1.55ミクロン
であり、かつ平均厚さは0.30ミクロンであった。直径:
厚さの比は、5.2:1であった。
実施例5 高い最初の希釈液における沈殿に起因する改良された均
質性を示すAgBrの厚い平板状粒子の成長 最初のpBrが0.73になるようにKBrを含有し、かつチオ
シアン酸ナトリウムの4.3ミリモル濃度を含有する55℃
の1.1%水性不活性骨ゼラチンの3.46に、AgNO3の2.0M
溶液を、Agの0.096モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、pBrを0.80に上げた。次いで、2MのAgN
O3溶液を、0.92モルAgを使用して、増加した速度(6.8
×最初〜最終)において19.5分間の間に加えた。同時
に、KBrの2.02溶液を、同じ速度で加えて、添加の終り
までにpBrを0.89に上げた。次いで、AgNO3の2.0M溶液
を、銀の0.509モルを使用して、25.5分間の間に、一定
の速度で加え、pBrを1.9に上げた。アンモニアの12溶液
を加えて、NH3中において乳剤0.16Mを造った。2.0MのAg
NO3溶液を、Agの1.0モルを使用して、30分間の間に、一
定の速度で加えた。同時に、KBrの2.02M溶液を加えて、
一定のpBr1.9に維持した。アンモニア(最終濃度0.13
M)を、H2SO4を加えてpH6以下に中和し、この乳剤を凝
集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、18゜の角度において影のあるカ
ーボンレプリカ(carbon replica)の透過型電子顕微鏡
(TEA)によって測定し、いくぶん丸みのある六角形ま
たは欠陵した三角形の形態の厚い小板から成っているこ
とを見出した。直径0.6ミクロン以上、厚さ0.3ミクロン
以下の厚い平板状粒子が全投影面積の97%を算定した。
これらは、平均した均等の円周直径は1.41ミクロンであ
り、かつ平均厚さは0.2ミクロンであり、直径:厚さの
比は、8.6:1であった。
実施例6 直径を最小に、最大の均質性を与えるような条件下で成
長させたAgBrの厚い平板状の粒子 最初のpBrが0.82になるようにKBrを含有し、かつチオ
シアン酸ナトリウムの4.3ミリモル濃度を含有する55℃
の0.87%水性不活性骨ゼラチンの3.46に、AgNO3の2.0
M溶液を、Agの0.096モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、pBrを0.92に上げた。次いで、2MのAgN
O3溶液を、Agの0.92モルを使用して、増加した速度(6.
8×最初〜最終)において、19.5分間の間に加えた。同
時に、KBrの2.02溶液を、同じ速度で加えて、添加の終
りまでにpBrを1.01に上げた。次いで、AgNO3の2.0M溶液
を、銀の0.269モルを使用して、3.36分間、一定の速度
で加え、pBrを1.44に上げ、次いで、Agの0.123モルを使
用して、6.2分間、一定の速度で加え、pBrを2.05に上げ
た。アンモニアの12M溶液を加えて、NH3中において乳剤
0.13Mを造った。2.0MのAgNO3溶液を、Agの1.0モルを使
用して、30分間の間に一定の速度で加えた。同時に、KB
rの2.02M溶液を加えて、一定のpBr2.05に維持した。ア
ンモニア(最終濃度0.11M)を、H2SO4を加えてpH6以下
に中和し、この乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、走査型電子顕微鏡[scanning e
lectron microscopy(SEM)]によって測定し、僅かに
丸みのある六角形または欠陵した三角形の形態の厚い小
板から成っていることを見出した。全ての粒子の平均し
た均等の円周直径は1.11ミクロンであり、標準偏差0.31
ミクロンであった。サイズ分布を第1表に示した。直接
に粒子のエッジ(edges)を示すためにタイル(tilte
d)したSEMビュー(views)を使用することにより、平
均厚さは0.25ミクロンであり、直径:厚さの平均比は4.
5:1である、と査定した。
実施例7 純粋なAgBrシェルまたは5%AgI含量までのAgIBrシェル
を有する粒子のために、pBr2.4におけるシェルの成長の
間に、アンモニア濃度(最初0.12−0.29M)およびチオ
シアン酸塩濃度(最初0−0.09M)を変えることの効果
を示す、普通のAgBrコアー領域(全Ag20%)を有する厚
い平板状粒子の成長 最初のpBrが0.74になるようにKBrを含有している55℃
の2.0%水性不活性骨ゼラチンの1.37に、AgNO3の2.0M
溶液を、Agの0.073モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、同時に、KBrの2.16M溶液を、同じ速度
で加えた。次いで、AgNO3の2.0M溶液を、Agの0.395モル
を使用して、増加した速度(4.8×最終における速さ)
において、15分間の間に加えた。KBrの2.16M溶液を、こ
の添加の最後の9分間の間に、銀と同じ速度において加
えて、pBrを、最初の6分間の間に1.0に上げ、この値を
一定に保った。次いで、2.0MのAgNO3を、銀の0.136モル
を使用して、5分間一定の速度で加え続けて、pBrを1.6
に上げ、次いで、銀の0.037モルを使用して、2.7分間の
間に、一定の速度で加え、pBrを2.4に上げた。次いで、
不活性骨ゼラチンを更に加え、全濃度を2.25%にした。
次いで、沈殿の残りは、9種の乳剤A−Iになるよう
に、12MのNH3および1MのNaSCNの異った量を加えた後
に、生成させた。最初のアンモニア濃度は、0.11M〜0.2
9Mの範囲に変え、チオシアン酸塩の濃度は、0〜0.09M
の範囲に変えた。それらの値は第1表に示した。2.0Mの
AgNO3溶液を、Agの2.5モルを使用して、60分間の間に、
一定の速度で加えた。同時に、KBrの2.08M溶液を加え、
一定のpBr2.24に維持した。乳剤A−Dは、全てAgBrで
あり、乳剤E−Iにおいては、この最後の沈殿生成のた
めに使用したハロゲン化物溶液中のKBrの1部を、KIに
よって置換し、乳剤E−Kにおいては、全沃化物含量が
4%AgIの粒子、乳剤Iにおいては2%AgIになるように
した。アンモニア、その最終濃度を0.051M〜0.131M(第
1表参照)に変えたアンモニアに、H2SO4を加えて、pH6
以下に中和し、これら乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、SEMによって測定し、六角形ま
たは欠陵した三角形の形態の厚い小板から成っているこ
とを見出した。各乳剤の平均した均等の円周直径を第1
表に示し、また、この表には粒子の近似的厚さを示し、
かつ前記直径はSEM図に見られる粒子の形態から求め
た。沃化物含量およびチオシアン酸塩熟成剤の濃度は、
使用した範囲内において、粒子サイズおよび厚さについ
て殆んど効果はなく、粒子の厚さは、主に、使用したア
ンモニア濃度によって支配されており、特に認知可能な
平板状粒子の製造のための上部値に近い0.3MのNH3の高
レベルを有する使用アンモニア濃度によって支配されて
いる。
実施例8 0.18Mの最初のアンモニア濃度においてAgBrIシェル(Ag
I2.6%)の成長の間に、pBrを1.6〜2.4の範囲に、そし
てチオシアネート濃度を0.004〜0.4Mの範囲に、変える
ことによる効果を示す、普通のAgBrコアー領域(全Ag22
%)を有する厚い平板状粒子の成長 最初のpBrが0.74になるようにKBrを含有している50℃
の2.0%水性不活性骨ゼラチンの1.49に、AgNO3の2.0M
溶液を、Agの0.079モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、同時に、KBrの2.16M溶液を、同じ速度
で加えた。次いで、AgNO3の2.0M溶液を、Agの0.431モル
を使用して、増加した速度(4.8×最終における速さ)
において、15分間の間に加えた。KBrの2.16M溶液を、こ
の添加の最後の9分間の間に、銀と同じ速度において加
えて、pBrを、最初の6分間に1.0に上げ、この値を一定
に保った。次いで、2.0MのAgNO3の添加を、銀の0.148モ
ルを使用して、5分間一定の速度で続けて、pBrを1.6に
上げ、次いで、銀の0.041モルを使用して、2.7分間の間
に、一定の速度で加えて、pBrを2.4に上げた。次いで、
不活性骨ゼラチンを更に加え、全濃度を2.25%にし、そ
して12Mアンモニアを加えて、NH3濃度を0.18Mにした。
次いで、沈殿の残りは、5種の乳剤A−Eになるよう
に、1MのNaSCNの異った量およびKBrの異った量を加えた
後に、生成させた。最初のチオシアネート濃度は、0.00
4M〜0.0429Mの範囲に変え、pBrは1.6〜2.4の範囲に変え
た(第2表参照)。2.0MのAgNO3溶液を、Agの2.5モルを
使用して、60分間の間に、一定の速度で加えた。同時
に、KBrの2.03M溶液(これはまたKI溶液中において0.05
2Mであった)を加え、pBrを選定した値において一定に
維持した。
沈殿の終りにおいて、アンモニア、その最終濃度が0.
085Mであるアンモニアに、H2SO4を加えてpH6以下に中和
し、これら乳剤を凝集させて水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、SEMによって測定し、六角形ま
たは欠陵した三角形の形態の厚い小板から成っているこ
とを見出した。各乳剤の平均した均等の円周直径を第2
表に示し、また、この表には粒子の近似的厚さを示し、
かつ前記直径はSEM図に見られる粒子の形態から求め
た。普通のNH3濃度、最初の濃度0.18M、において、pBr
およびNaSCNの濃度を変えても、粒子の直径または厚さ
に対して主な効果を与えない。NaSCNの増加または臭化
物の過剰は、粒子サイズの分布をいくらか広くさせる。
実施例9 pBr2.4におけるAgBrシェルの添加によって、厚い平板状
粒子の生成を促進する異なる濃度におけるアンモニアの
使用を示し、また、ハロゲン化銀溶媒が不存在である比
較例を示す、普通の平板状AgBrコアー領域(全Ag20%)
を有する粒子の成長 最初のpBrが0.85になるようにKBrを含有している55℃
の1.6%水性不活性骨ゼラチンの1.26に、AgNO3の1.0M
溶液を、Agの0.042モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、同時に、KBrの1.25M溶液を、同じ速度
で加えた。次いで、AgNO3の1.11M溶液を、Agの0.335モ
ルを使用して、増加した速度(3.5×最終における速
さ)において、20分間の間に加えた。KBrの1.25M溶液
を、pBr0.85を維持するのに充分な速度において加え
た。次いで、1.11MのAgNO3の添加を、銀の0.188モルを
使用して、10.1分間同じ速度で続けて、pBrを1.4に上
げ、次いで、銀の0.080モルを使用して、6.6分間の間
に、一定速度で加えて、pBrを2.45に上げた。次いで、
沈殿の残りは、3種の乳剤A−Cになるように、NH3
量を加えた後に、またはハロゲン化銀溶媒の不存在にお
いて、生成させた。最初のアンモニア濃度は、約0.05M
または0.10Mのいずれかであった。これらの値は第3表
に示した。2.0MのAgNO3溶液を、Agの2.0モルを使用し
て、60分間の間に、一定の速度で加えた。同時に、KBr
の2.03M溶液を加えて、一定のpBr2.45に維持した。アン
モニア濃度は、この段階の終りにおいて、近似的に半減
した。乳剤を凝集させて水洗した。その間に、酸を用い
て低いpHに調節した。
ハロゲン化銀粒子は、光学式の顕微鏡写真によって測
定した。乳剤AおよびBの例は、本発明が所望の厚い平
板状粒子を生じることを例示しているが、乳剤Cの比較
例においては、シェルの生成は明らかでなく、薄い平板
状粒子および再び核形成した立方体粒子が存在している
だけであった。
実施例10 高いpBrにおいて、銀および臭化物の供給原料を非常に
長くして連続して添加するのにもかかわらず、非ハロゲ
ン化物であるハロゲン化銀溶媒が存在していないとき
に、厚い平板状粒子の生成に関して効果のないことを示
す比較例 最初のpBrが0.85になるようにKBrを含有している55℃
の1.6%水性不活性骨ゼラチンの1.26に、AgNO3の1.0M
溶液を、Agの0.05モルを使用して、8分間の間に、一定
の速度で加え、同時に、KBrの1.25Mを、同じ速度で加え
た。次いで、AgNO3の1.11M溶液を、Agの0.40モルを使用
して、増加した速度(3.5×最終における速さ)におい
て、20分間の間に加えた。KBrの1.25M溶液を、pBr0.85
を維持するのに充分な速度において加えた。次いで、1.
11MのAgNO3の添加を、銀の0.223モルを使用して、10.1
分間同じ速度で続けて、pBrを1.4に上げ、次いで、銀の
0.095モルを使用して、6.6分間の間に、一定速度で加え
て、pBrを2.45に上げた。次いで、AgNO3の2M溶液を、銀
の5.0モルを使用して、300分間に亘って加えた。同時
に、KBrの2.03M溶液を加えて、pBr2.45を維持した。最
終の銀を添加する間に60分間隔で、試料を採取し、SEM
により測定した。銀の添加を続けたとき、薄い平板状粒
子が主たる粒子であることが見出された。これらは直径
における増加はなく、かつ終りにおいて厚さが僅かだけ
増加し、最終のアスペクト比は10:1の範囲であった。小
さい異性体粒子のだんだんと大きくなっている母集団が
同時に生成しており、最終直径は約0.3ミクロンであ
り、沈殿生成の終りにおいて、これらが乳剤を支配して
いた。
実施例11 27.5%の銀を加えた後に、0.25Mアンモニアによる熟成
を行い、次いで、このアンモニア添加を中和した後に、
ダブリュジェット法による沈殿生成を完成させることに
よって造った、望ましくない広範囲の粒子サイズ分布の
乳剤を示す比較例 最初のpBrが0.85になるようにKBrを含有している55℃
の2.0%水性不活性骨ゼラチンの1.51に、AgNO3の2.0M
溶液を、Agの0.096モルを使用して、8分間の間に、一
定の速度で加え、同時に、KBrの2.2M溶液を、同じ速度
で加えた。次いで、AgNO3の2.0M溶液を、Agの0.115モル
を使用して、増加した速度(1.95×最終における速さ)
において、6.5分間の間に加えて、pBrを1.17に上げた。
次いで、AgNO3の2.0M溶液を、Agの0.698モルを使用し
て、増加した速度(3.4×最終における速さ)におい
て、13.5分間の間に加え、同時に、KBrの2.2M溶液を同
じ速度で加えた。アンモニアの12M溶液を、NH3中におい
て乳剤0.25Mになるように、同時に、pBrを1.12を有する
ように加えた。この乳剤を、これらの条件で10分間連続
して撹拌しながら熟成させ、その後、pHが5.5になるま
で、5MのH2SO4を加えて、添加したNH3を中和した。次い
で、AgNO3の2.0M溶液を、Agの2.4モルを使用して、増加
した速度(1.5×最終における速さ)において、20分間
の間に加え、同時に、2.2MのKBrを、同じ速度で加え
た。最後に、Agの0.30モルを、15分間において更に加え
て、pBrを1.6に上げ、次いで、乳剤を凝集し、水洗し
た。
ハロゲン化銀粒子は、SEMによって測定し、平均1.25
ミクロンおよび標準偏差0.74ミクロンを有する広範囲の
粒子サイズ分布を有していることが見出された。分布の
モード(mode)は、0.5ミクロン以下であり、直径が殆
んど4ミクロンまでの長い尾を含有している粒子を有し
ていた。従って、この方法で造った乳剤は、本発明の乳
剤が示した狭いサイズ分布の有利性をもっていなかっ
た。
実施例12 実施例6よりも高いアスペクト比において、最大の均質
性を得るような条件下で成長させた、AgBrの厚い平板状
粒子 最初のpBrが0.82になるようにKBrを含有し、かつチオ
シアン酸ナトリウムの4.3ミリモル濃度を含有している5
5℃の0.87%水性不活性骨ゼラチンの3.11に、AgNO3
2.0M溶液を、Agの0.086モルを使用して、8分間の間
に、一定の速度で加え、pBrを0.92に上げた。次いで、A
gNO3溶液を、Agの1.33モルを使用して、増加した速度
(8.7×最初〜最終)において、25.5分間の間に加え
た。同時に、KBrの2.02M溶液を、同じ速度で加え、添加
の終りまでにpBrを1.05に上げた。次いで、AgNO3の2.0M
溶液を、Agの0.145モルを使用して、2分間一定の速度
で加えて、pBrを1.27に上げ、次いで、Agの0.145モルを
使用して、8分間一定の速度で加えて、pBrを1.64に上
げた。アンモニアの12M溶液を加えて、NH3中における乳
剤0.115Mを造った。2.0MのAgNO3溶液を、Agの0.59モル
を使用して、30分間の間に、一定の速度で加えた。同時
に、KBrの2.02M溶液を、ケットル中おける臭化物が急速
に過剰に達するようにするのに充分な速度で加え、次い
で、pBr2.0に維持した。アンモニア(最終濃度0.10M)
を、H2SO4を加えてpH6以下に中和し、乳剤を水洗した。
ハロゲン化銀粒子は、走査型電子顕微鏡(SEM)によ
って測定し、僅かに丸みのある六角形または欠陵した三
角形の形態の厚い小板から成っていることを見出され
た。異性体粒子は、非常に低い量で存在していることが
見出された。全ての粒子の平均の均等な円周直径は、1.
08ミクロンであり、標準偏差は0.38ミクロンであった。
直径0.6ミクロン以下の粒子を無視すれば、平均直径は
1.20ミクロンであった。サイズ分布を第2図に示した。
直接に粒子のエッジ(edges)を示すためにタイル(til
ted)したSEMビュー(views)を使用することにより、
平均厚さは0.157ミクロンであり、直径:厚さの平均比
は7.6:1である、と査定した。
次の第4表は、実施例1〜11の成長条件をまとめたも
のである。
実施例13 緑感性両面塗布(double sided)X線フィルムになるよ
うに沃臭化物の厚い平板状粒子の増感および塗布 純粋なAgBrによって囲まれた10%AgIコアー(成長の1
6%)を有する、実施例3に記載した厚い平板状の沃臭
化物乳剤を、40℃において、pH6.8およびpAg8.75に調節
した。分光増感色素(I)を、750mgの量で加え、そし
てチオ硫酸ナトリウム(0.055ミリモル)および金−チ
オシアネート錯体(0.037ミリモル)から成る化学増感
剤を、銀の各モルについて加え、5−メチル−7−ヒド
ロキシ−トリアザインドリジン(6.9ミリモル)を加え
たときに、乳剤を40℃にて40分間熟成させた。
“ホスタプウァー(Hostapur)”湿潤剤および他の通
常の塗布用添加剤を含有する乳剤を、青色のポリエステ
ルフィルムベースの両面に等しく塗布し、全部の銀の塗
布を4.6g/m2にした。1.5gゼラチン/m2を含有する不活性
のゼラチン保護スーパーコート(supercoat)を塗布し
た(塗布物A)。
この塗布物を、緑色光線の検出のために最適に増感し
た立方体形の沃臭化物乳剤の両面塗布物(3M×Dフィル
ム)と比較して評価した。第4表に、緑色発光性の3Mの
TrimaxT6スクリーンを使用して、0.1秒間に、80kV、25m
AのX線パワー(power)を造って露光させたX線露光か
らの結果、および広帯域の緑色および青色フィルターを
通した白色光に0.1秒間露光した結果、を示した。厚い
平板状粒子の例の塗布物は、545nmにおける増感スクリ
ーンの狭い線の発光に対する感度に関しては、立方体形
粒子の比較例とよく合っているが、しかし、広帯域の緑
色光線に対する感度はより少なく、かつ高帯域の青色光
線に対しては比較例よりも0.4log E少ない感度である。
これらの結果は、化学増感よりむしろ分光がこの例の乳
剤の感度のより大きい割合を説明しており、それは、こ
の点において薄い平板状粒子の乳剤と同じ利益をもって
いることを示している。広帯域の緑色感度とT6スクリー
ン感度との間の特に大きな差は、この例の乳剤における
非常に有効なJ−帯(J−band)を示していることであ
る。
実施例14 緑感性両面塗布X線フィルムになるように臭化物の厚い
平板状粒子の増感および塗布 実施例12に記載した厚い平板状粒子の臭化物乳剤を、
実施例13に記載したように化学的増感および分光増感し
た。湿潤剤および他の通常の塗布用添加剤を含有する乳
剤を、青色のポリエステルフィルムベースの両面に等し
く塗布し、全部の銀の塗布を4.12g/m2にした。1,5gゼラ
チン/m2を含有する不活性ゼラチン保護スーパーコート
を塗布した(塗布物B)。
感光性立方体形粒子の臭沃化銀とゼラチンとの乳剤
(2.3%モルの沃化物を有する)を造った。この乳剤
は、平均直径が約0.7μmおよび平均アスペクト比が約
1:1を有する立方体形粒子から成っていた。この乳剤
を、チオ硫酸ナトリウムおよび金−チオシアネート錯体
を用いて化学増感し、銀の1モルにつき、色素(I)の
750mgおよびKIの400mgを用いて分光増感し、そして安定
化させた。湿潤剤および他の通常の塗布用添加剤を含有
する乳剤を、青色のポリエステルフィルムベースの両面
に等しく塗布し、全部の銀の塗布を4.35g/m2にした。1.
5gゼラチン/m2を含有する不活性ゼラチン保護スーパー
コートを塗布した(塗布物C)。
各塗布物を、2つの緑色発光性の3MのTrimax T8増感
スクリーンの間に挟み、次いで、積層したアルミニウム
段階光学くさび(step wedge)を通して、300mAおよび8
0kVのX線に、0.15秒間露光した。露光後、塗布物を3M
のXP507ローラー輸送写真処理機(roller transport pr
ocessor)で処理した。この処理は、3M XDA/2現像剤で3
5℃において24秒間の現像、次いで、3M XAF/2定着剤で3
0℃において24秒間の定着、水道水中において35℃にお
いて22秒間の水洗、および35℃において22秒間の乾燥、
から成っていた。
センシトメトリーおよび画質の結果は、次の第6表に
示した。パーセントクロス−オーバー(Percent cross
−over)は、次の式を用いて計算した: [式中、δlog Eは、単一のスクリーンで露光したと
き、同じ塗布物の2つの乳剤奏の間の感度の差である
(クロスオーバーの%が低いほど、画質は良くなる)] 実施例15 シアン画像を形成する赤感性カラーネガの早い半層にな
るように、2%AgIの沃臭化物の厚い平板状粒子の増感
および塗布 純粋なAgBrコアー上に2.6%沃化物の外部シェル(全
部のAgの78%)を有し、かつNaSCNの高過剰の条件下で
成長させた実施例8Bに記載した厚い平板状の沃臭化物乳
剤を、40℃において、pH5.5およびpAg8.4に調節した。
それに、分光増感色素III(0.075g)およびIV(0.3g)
を加え、40℃にて30分間、粒子上に吸収させた。この乳
剤を、最適に硫黄増感および金増感し、トリアザインド
リジン安定剤を加えた。
この乳剤に、シアン像形成性カプラー(35g/モル)、
湿潤剤、および硬膜剤を加え、その乳剤を、従来の八面
体形粒子を有する乳剤:400ASAトリパック(tripack)の
高感度一部シアン層のために用いられた乳剤、を有する
参考乳剤のように、ポリエステルフィルムベース上に塗
布した。本実施例の塗布物の銀の塗布量は0.78g/m2であ
り、色素像DMAXは1.83であり、そして参照例の銀の塗布
量は0.88g/m2であり、色素像DMAXは1.54であり、本実施
例のためのカバリングパワー(covering power)が有効
に増加したことを示した。参考例の感度2.75と比較し
て、本実施例の相対的対数感度(カブリ以上の0.2の現
像した色素濃度において測定した)は、2.51であり、DM
INは0.26であった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、実施例6および12の乳剤の相対
頻度に対して粒子の直径をプロットした図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)pBr0.6−1.0の範囲を有する媒質/
    臭化物の分散混合液を造り、 (ii)この混合液に硝酸銀を添加し、更に臭化物の過剰
    を維持するのに必要なハロゲン化物を添加し、それによ
    り平板状の種粒子を生成させ、 (iii)全硝酸銀の少なくとも20重量%を添加した後
    に、前記混合液にアンモニア塩基溶液を添加して塩基の
    少なくとも0.02Nを達成させ、 (iv)アンモニア塩基の濃度を少なくとも0.02Nに維持
    しながら、バランスドダブリュジェット法により更に硝
    酸銀およびハロゲン化物を添加し、それにより厚くなっ
    た平板状の粒子を生成させる ことから成る、アスペクト比が12:1〜3:1の範囲および
    モノモダル(monomodal)の狭いサイズ分布を有する平
    板状のハロゲン化銀粒子を含有する写真乳剤の製造方
    法。
  2. 【請求項2】全硝酸銀の30重量%以上を加えた後に、ア
    ンモニア塩基を加える、請求項(1)の方法。
  3. 【請求項3】混合液のpBrが1.0を越える前に、全硝酸銀
    の少なくとも10重量%を加える、請求項(1)または
    (2)の方法。
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