JP3325954B2 - ハロゲン化銀乳剤 - Google Patents
ハロゲン化銀乳剤Info
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Description
であるハロゲン化銀(以後、「AgX」と記す)乳剤に
関し、特に新規形状のAgX粒子を含有するAgX乳剤
に関する。
用いた場合、非平板状AgX粒子に比べて色増感性、シ
ャープネス、光散乱特性、カバリングパワー、現像進行
性、粒状性等が改良される。この為に、互いに平行な双
晶面を有し、主平面が{111}面である平板状粒子が
多用されるようになった。その詳細に関しては特開昭5
8−113926号、同58−113927号、同58
−113928号、特開平2−838号、同2−286
38号、同2−298935号の記載を参考にすること
ができる。しかし、AgX粒子に増感色素を多量に吸着
させた場合、{100}面を有する粒子の方が通常、色
増感特性がよい。従って主平面が{100}面である平
板状粒子の開発が望まれている。主平面の形状が直角平
行四辺形の該{100}平板状粒子は特開昭51−88
017号、特公昭64−8323号、欧州特許0,53
4,395A1号に記載がある。しかし、これらはいず
れも、主平面の形状が直角平行四辺形で外表面がすべて
{100}面である直方体粒子に関するものであり、現
像銀の色調、感度、粒状性および画質において満足でき
るものではなかった。
の色調がよく、高感度で粒状性の良い高画質の写真性を
与えることが可能なAgX粒子を含むAgX乳剤を提供
することにある。
って達成された。 (1) 少なくとも分散媒とハロゲン化銀粒子を有するハロ
ゲン化銀乳剤において、該ハロゲン化銀粒子の投影面積
の合計の10%以上が、主平面が{100 }面でアスペク
ト比(直径/厚さ)が1.5以上の平板状粒子であり、
該平板状粒子が中心部に不連続なハロゲン組成ギャップ
面を少なくとも1つ有し、該ギャップがCl- 含率もし
くはBr- 含率で10〜100モル%差、またはI- 含
率で5〜100モル%差であり、該ギャップにより前記
平板状粒子の中心部にらせん転位を導入し、これによる
異方成長により作製された、該主平面を構成する4つの
辺の内の少なくとも、相対する2つの辺が外側にその中
央部が、該粒子の直径の18倍以下の半径を有する円の
円弧で近似できる凸の曲線であることを特徴とするハロ
ゲン化銀乳剤。 (2) 該ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の10%以上
が40〜100%であることを特徴とする請求項1に記
載のハロゲン化銀乳剤。
詳述し、次に該粒子を含むAgX乳剤の製法について詳
述する。なお、本発明でいう投影面積とはAgX乳剤粒
子を互いに重ならない状態で、かつ、平板状粒子は主平
面が基板前と平行になる状態で基板上に配置した時の粒
子の投影面積を指す。
(a) 、(b) に示した。従来公知の該平板状粒子の主平面
の形状は、長方形、正方形であったが、本発明の粒子の
場合は、該主平面を構成する4つの辺の内の少なくとも
相対する2つの辺が直線ではなく、外側に凸の曲線であ
る。好ましくは他方の相対する2つの辺も外側に凸の曲
線である。該曲線は粒子の直径の18倍以下、好ましく
は0.2〜9倍、より好ましくは0.4〜4倍の半径を
有する円の円弧で近似できる。該粒子の場合、該曲線辺
の中央部が該円弧で近似できることが特徴である。ここ
で該中央部とは、該最長辺の中心点からP/2.5 までの
領域、好ましくはP/3までの領域、より好ましくはP
/5までの領域を指す。ここでPは該辺の辺長を指す。
該形状は、従来の粒子の角が溶解して丸くなった粒子と
は異なる。その場合は主平面を構成する4つの辺の中央
部は直線である。
辺の相対する辺の辺長は実質的に同じである。ここで実
質的にとは誤差は互いに15%以内、好ましくは10%
以内、より好ましくは5%以内を指す。該主平面の隣接
辺比率〔1つの粒子の(長い方の辺の辺長/短い方の辺
の辺長)〕は1〜10が好ましく、1〜5がより好まし
く、1〜2が更に好ましい。該平板状粒子のアスペクト
比は1.5以上、好ましくは2以上、より好ましくは3
〜25、更に好ましくは3〜7である。ここでアスペク
ト比とは平板状粒子の(直径/厚さ)を指し、直径とは
粒子を電子顕微鏡で観察した時、粒子の投影面積と等し
い面積を有する円の直径を指すものとする。また、厚さ
は、平板状粒子の主平面間の距離を指す。該厚さは0.
7μm 以下が好ましく、0.03〜0.3μm がより好
ましく、0.05〜0.2μm が更に好ましい。以後、
該平板状粒子を平板粒子1とよぶ。
影面積の合計の10%以上、好ましくは20〜100
%、より好ましくは40〜100%、最も好ましくは6
0〜100%が該平板状粒子で占められている。更には
該平板状粒子以外の粒子の投影面積の合計の20%以
上、好ましくは50〜100%、より好ましくは80〜
100%が次の平板状粒子で占められている。即ち、主
平面が{100}面で、アスペクト比が1.5以上、好
ましくは2以上、より好ましくは4〜25、更に好まし
くは4〜7の平板状粒子であり、かつ、主平面の形状が
実質的に直角平行四辺形である粒子。ここで実質的に直
角平行四辺形とは前記規定外の平板状粒子を指す。即
ち、該主平面を構成する4つの辺が実質的に直線であ
る。ここで実質的にとは、該粒子の直径の18倍より
大、好ましくは30倍より大の半径を有する円の円弧で
近似できる直線を指す。該平板状粒子の厚さは0.7μ
m 以下が好ましく、0.03〜0.3μm がより好まし
く、0.05〜0.2μm が更に好ましい。該隣接辺比
率は1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜
2が更に好ましい。以後、該平板状粒子を平板粒子2と
記す。
μm 以下であり、好ましくは0.15〜5μm 、より好
ましくは0.2〜3μm である。(平板粒子1+平板粒
子2)の粒子サイズ分布は単分散であることが好まし
く、粒子サイズ分布の変動係数は40%以下が好まし
く、30%以下がより好ましく、20%以下が更に好ま
しい。ここで変動係数は、粒子の投影面積と等面積の円
の直径(円相当投影粒径)で表わされる粒子サイズのバ
ラツキ(標準偏差σ)を平均粒子サイズで割った値の%
表示である。平板粒子1および平板粒子2の粒子表面領
域の平均ハロゲン組成は、Cl- 含率が好ましくは20
モル%以上、より好ましくは50モル%以上、更に好ま
しくは75モル%以上である。ここで粒子表面領域と
は、粒子表面から0.05μm の深さまで、好ましくは
0.1μm の深さまでの領域を指す。平板粒子1および
平板粒子2の粒子全体のハロゲン組成はAgCl、Ag
Br、AgBrIおよびその2種以上の混晶であるが、
好ましくはCl- 含率が20モル%以上、より好ましく
は50モル%以上、更に好ましくは75モル%以上であ
る。I- 含率は10モル%以下が好ましく、5モル%以
下がより好ましい。
ロゲン組成gap面を有している。ハロゲン組成gap
面を1つ以上、好ましくは2〜4、より好ましくは2つ
有していることが好ましい。ハロゲン組成のgapの種
類としてはCl- 含率gap、Br- 含率gap、I-
含率gap、およびその2種以上の含率gapを挙げる
ことができる。具体例として次のものが挙げられる。
具体例。 AgBr該の上にAgClを積層させた(AgBr/A
gCl)、AgClIの上にAgClを積層させた(A
gClI/AgCl)、AgBrIの上にAgClを積
層させた(AgBrI/AgCl)、AgBrClの上
にAgClを積層させた(AgBrCl/AgCl)等
であり、より一般的に書けば(AgX1/AgX2)であ
る。ここでX1 とX2 はCl- 含率もしくはBr- 含率
が10〜100モル%、好ましくは30〜100モル
%、より好ましくは50〜100モル%、更に好ましく
は70〜100モル%だけ異なる。更に/またはI- 含
率が5〜100モル%、好ましくは10〜100モル
%、より好ましくは30〜100モル%、更に好ましく
は50〜100モル%だけ異なる。
具体例。 前記記載法に従って記すと、(AgCl/AgBr/A
gCl)、(AgCl/AgClI/AgCl)、(A
gCl/AgBrI/AgCl)等であり、より一般的
に書けば(AgX1 /AgX2 /AgX3)であり、X1
とX3 は等しくてもよい。各隣接層間のハロゲン組成g
apは前記規定に従う。該gap面は不連続なハロゲン
組成差を有し、具体的には該形成時に添加するハロゲン
塩溶液(以後「X- 塩溶液」とよぶ)のハロゲン組成
が、該gap面の所で前記規定に従って不連続に変化さ
せることを指す。該ハロゲン組成gapはBr- 含率で
異なっていることがより好ましく、Br- 含率gap面
を2つ有していることがより好ましい。ここで該核の円
相当投影粒子直径は0.15μm 以下が好ましく、0.
02〜0.1μm がより好ましく、0.02〜0.06
μm が更に好ましい。また、粒子の中心部とは、核形成
時に該gap面を含む核を形成した核の部分を指す。該
AgX2 層の厚さは、AgX1 層の表面を平均で1格子
層以上覆う量が好ましく、3格子層覆う量〜AgX1 層
の10倍モル量がより好ましく、10格子層覆う量〜A
gX1 層の3倍モル量が更に好ましい。該gap構造は
粒子間で揃っていることが好ましい。(らせん転位数/
粒子)=aの揃った粒子ができ、粒子サイズ分布の狭い
平板粒子ができる為である。
ン組成型(a)、コア層とシェル層のハロゲン組成が異
なる2重構造型(b)、コア層と2層以上のシェル層を
有する多重構造型(c)をあげることができる。
(b)、(c)型の場合、最外層のBr- 含率またはI
- 含率は、それより内側の層より低い態様と高い態様を
あげることができる。それぞれの目的に応じて使い分け
ることができる。粒子表面のBr- 含率またはI- 含率
が高い場合に関しては特開平3−148648号、同2
−123345号、同2−12142号、同1−284
848号の記載を参考にすることができる。(c)型の
場合は、例えば中間層のI- 含率またはBr-含率を最
外層より高くした態様をあげることができる。これに関
しては特開昭60−35726号、同60−25853
6号の記載を参考にすることができる。その他、平板粒
子の上下の主平面上にのみ選択的に異なるハロゲン組成
層を積層させたサンドイッチ構造型(d)、平板粒子の
エッジ方向にのみ異なるハロゲン組成層を積層させた構
造型(e)、(f)、および(b)〜(f)の2種以上
の組み合わせ構造型、例えば(g)を挙げることがてき
る。
型でも、急峻型でもよく、それぞれの目的に応じて選ぶ
ことができる。これに関しては特開昭63−22023
8号号、同59−45438号、同61−245151
号、同60−143331号、同63−92942号の
記載を参考にすることができる。各層間のI- 含率差は
1モル%以上が好ましく、2〜10モル%がより好まし
い。また、各層間のCI- 含率差は1モル%以上が好ま
しく、5〜70モル%がより好ましく、10〜70モル
%がより好ましい。最外層および中間層の厚さは3格子
層以上が好ましく、12格子層〜0.5μm が更に好ま
しい。ここで1格子層はAg+ −X- −Ag+ の両Ag
+ の中心間距離を指す。但し、該粒子構造中には前記中
心部のハロゲン組成gapを含めていない。省略してあ
る。また、該中心部にハロゲン組成gapを有しない態
様も存在する。
て製造される。まず、核形成過程から順に説明する。 (1) 核形成過程 少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液中に攪拌しなが
らAgNO3 溶液とハロゲン化物塩(以後、X- 塩と記
す)溶液を添加して核形成する。この核形成時に異方成
長性の原因となる欠陥を形成する。該欠陥を本発明では
らせん転位とよぶ。らせん転位を形成する為には核形成
雰囲気を{100}面形成雰囲気にし、核に{100}
結晶面が現れるようにする必要がある。AgCl核の場
合、特別な吸着剤と特別な条件を使わない限り、通常の
条件下では{100}結晶面が現れる。従って、通常の
条件下で該らせん転位を形成すればよい。ここで特別な
吸着剤と特別な条件とは双晶面が形成される条件や八面
体AgCl粒子が形成される条件であり、米国特許4,
399,215号、同4,414,306号、同4,4
00,463号、同4,713,323号、同4,80
4,621号、同4,783,398号、同4,95
2,491号、同4,983,508号、Journal of I
maging Science, 33巻、13(1989年)、同34
巻、44(1990年)、Journal of Photographic Sc
ience,36巻、182(1988年)の記載を参考にす
ることができる。
でのみ{100}面が形成される。即ち、立方体または
14面体AgBr粒子が形成される条件として従来知ら
れている条件下である。該条件下でらせん転位を形成す
ればよい。この場合、14面体としては〔{111}面
の面積/{100}面の面積〕=x1 が好ましくは1〜
0、より好ましくは0.3〜0、更に好ましくは0.1
〜0を指す。AgBrCl粒子の場合、その特性はBr
- 含率に比例して変化すると見なせる。従って、Br-
含率が増すに従って、核形成条件は限定される。該面積
比率は例えば、増感色素の{111}面と{100}面
の面選択吸着依存性を利用した測定法〔T.Tani,Jonrnal
of Imaging Science,29巻、165(1985年)〕
を用いて測定することができる。その他、核形成時に
{100}面形成促進剤を共存させ、{100}面形成
を促進することができる。該促進剤の具体的化合物例、
使用法に関しては欧州特許0,534,395A1号の
記載を参考にすることができる。簡単に記すと、共鳴安
定化したπ電子対を有するN原子を含有する吸着剤を1
0-5〜1モル/L、好ましくは10-4〜10-1モル/L
だけ分散媒溶液中に共存させ、かつ、該化合物の(pK
a値−0.5)より大のpH、好ましくは該pKa値よ
り大、より好ましくは(pKa+0.5)以上のpHで
用いる。
1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、pHは
1〜12、好ましくは2〜11、より好ましくは5〜1
0、Br- 濃度は10-2モル/L以下、好ましくは10
-2.5モル/L以下である。温度は90℃以下、好ましく
は15〜80℃である。Cl- 濃度は10-1モル/L以
下がより好ましい。但しLはリットルを表わす。核形成
時に核にらせん転位を導入するが、らせん転位の導入方
法として、主として次の3つの方法を挙げることができ
る。下記1)を必須とし、2)、3)を併用してもよ
い。
る。核内にハロゲン組成gap面を1つ以上、好ましく
は2〜4つ、より好ましくは2つ形成する。具体的に
は、銀塩溶液とX- 塩溶液をダブルジェット添加法で添
加して核を形成する時に、該核形成期間中に該X- 塩溶
液のハロゲン組成を不連続的に変化させる。例えば核形
成期間を2つに分け、最初の核形成期間に添加するX-
塩溶液と、次の核形成期間に添加するX- 塩溶液のハロ
ゲン組成を前記A項記載のハロゲン組成gap量に従っ
て不連続に変化させる。または、該核形成期間を3つに
分け、1番目と2番目と3番目に添加するX- 塩溶液の
ハロゲン組成を前記A項記載のハロゲン組成gap量に
従って変化させる。または、核形成期間をn個に分け、
各隣接添加期間間のX- 塩溶液のハロゲン組成を前記A
項記載のハロゲン組成gap量に従って不連続に変化さ
せる。
ばゼラチン濃度を1.5重量%以下、好ましくは0.1
〜1.0重量%にし、核形成する。該溶液のpHは1〜
12、好ましくは3〜10、より好ましくは6〜10で
ある。即ち、低分散媒濃度、高pH雰囲気下で核形成す
ると、該欠陥形成が促進される。特にCl- 含率の高い
AgXの核形成で、該欠陥形成が促進される。
面を含む平板状粒子を形成する場合は{111}面形成
促進の吸着剤(例えばビス四級アミン、アミノアザイン
デン等の{111}面に選択的に吸着する吸着剤)を存
在させて核形成するが、らせん転位欠陥を含む平板粒子
の場合は逆に、{100}面形成促進の吸着剤を存在さ
せて核形成する。該吸着剤と濃度に関しては前記記載を
参考にすることができる。
前記1)の場合には該ハロゲン組成gap差、各Ag
X1 、AgX2 、AgX3層の厚さ、核形成時のpH、
pAg、温度等に依存する。前記2)および3)の場合に
は、分散媒濃度、pH、pAg、添加速度、温度、吸着
剤の濃度等に依存する。1本のらせん転位を有する棒状
粒子核や双晶粒子核および三次元方向に成長促進欠陥を
有する核の生成頻度が少なく、かつ、該平板粒子核の生
成頻度の高い条件で核形成すればよい。それぞれの場合
に応じて実験計画法的にトライ・アンド・エラー法で最
も好ましい条件で核形成すればよい。双晶粒子の発生を
防ぐ為には{100}面上に選択的に吸着する前記吸着
剤を併用することが好ましい。核形成時には均一な核形
成を可能にする為に添加する銀塩溶液および/もしくは
X- 塩溶液に分散媒を含ませることができる。分散媒濃
度は0.1重量%以上が好ましく、0.1〜2重量%が
より好ましく、0.2〜1重量%が更に好ましい。分子
量3000〜5万の低分子量ゼラチンがより好ましい。
い。従って、次の熟成過程で平板状粒子以外の粒子をオ
ストワルド熟成により消滅させる。該熟成温度は核形成
温度より10℃以上高くすることが好ましく、20℃以
上高くすることがより好ましい。通常は50〜90℃、
好ましくは60〜80℃が用いられる。90℃以上を用
いる場合は大気圧以上、好ましくは大気圧の1.2倍以
上の加圧下で熟成することが好ましい。この加圧熟成法
の詳細に関しては特願平3−343180号の記載を参
考にすることができる。{100}面形成雰囲気下で熟
成することが好ましく、具体的には前記規定の立方体ま
たは14面体形成条件下で熟成することが好ましい。
上、より好ましくは90モル%以上の場合、熟成時の溶
液のAg+ およびBr- の過剰イオン濃度は10-2.3モ
ル/L以下が好ましく、10-2.6モル/L以下がより好
ましい。溶液のpHは2以上が好ましく、2〜11がよ
り好ましく、2〜7が更に好ましい。このpH、pAg
条件の元で熟成すると、主に無欠陥の立方体状微粒子が
消去し、平板状粒子がエッジ方向に優先的に成長する。
この過剰イオン濃度条件から離れるにつれ、エッジの優
先成長性が低下し、非平板状粒子の消失速度が遅くな
る。また粒子の主平面の成長割合が増し、粒子のアスペ
クト比が低下する。該熟成時にAgX溶剤を共存させる
と該熟成が促進される。但し、該条件はAgX粒子のハ
ロゲン組成、pH、pAg、ゼラチン濃度、温度、Ag
X溶剤濃度等により変化する為、それぞれの場合に応じ
て、トライ・アンド・エラー法で最適条件を選ぶことが
できる。
上、より好ましくは60モル%以上、更に好ましくは8
0モル%以上の場合、熟成時の溶液のCl- 過剰イオン
濃度はpCl値が3以下が好ましく、1〜2.5がより
好ましく、1〜2が更に好ましい。pHは2〜11が好
ましく、3〜9がより好ましい。その他、銀塩溶液とX
- 塩溶液をダブルジェット法で低過飽和条件下で添加し
ながら熟成することもできる。低過飽和度下ではらせん
転位を有する成長活性点が優先的に成長し、該欠陥を有
しない微粒子は消失する。それは成長活性点に成長の為
の準安定核が形成されるに要する過飽和度は低いが、無
欠陥面上に該準安定核が形成されるに要する過飽和度は
より高い為である。ここで低過飽和とは、臨界添加時の
好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下を指
す。ここで臨界添加時とは、銀塩溶液とX- 塩溶液をそ
れ以上の添加速度で添加すると、新核が発生する速度で
添加した時の過飽和度を指す。該熟成過程の終了時点で
本発明の乳剤とすることもできるが、AgX粒子の生成
量(モル/L)が少ないこと、および粒子サイズを自由
に選択できないことの為に、通常、次の結晶成長過程を
設ける。
にまで該粒子を成長させる。該粒子を前記規定の{10
0}面が形成される条件下で成長させる。この場合、1)
銀塩溶液とX- 塩溶液を添加して成長させるイオン溶液
添加法、2)予めAgX微粒子を形成し、該微粒子を添加
して成長させる微粒子添加法、3)両者の併用法をあげる
ことができる。該平板状粒子をエッジ方向に優先的に成
長させるには、低過飽和条件下で該粒子を成長させれば
よい。ここで低過飽和条件とは臨界添加時の好ましくは
35%以下、より好ましくは2〜20%を指す。従来、
過飽和度が低くなればなる程、通常、粒子サイズ分布は
広くなる。その原因は次の通りである。より低過飽和度
下では溶質イオンの粒子表面への衝突頻度が少ない為に
成長核形成頻度が少なく、成長核形成過程が成長律速と
なっている。該成長核が形成される確率は均一溶液条件
下では面積に比例する為に、大きな成長面面積を有する
粒子の方が早く成長する。従って大きい粒子は小さい粒
子より早く成長し、粒子サイズ分布はより広くなる。こ
の成長挙動は双晶面を有しない正常晶粒子、平行双晶面
を有する平板状粒子で観察される。即ち、線成長速度
は、該正常晶粒子の場合は表面積に比例し、平行双晶平
板粒子の場合は、エッジの周囲長(即ち、トラフ線の長
さ)に比例する。
の内、らせん転位欠陥部(d1)のみが成長開始点とし
て働らく為、成長核が形成される頻度は、d1の数に比
例する。従って、(d1の数/粒子)を揃えれば、粒子
は低過飽和度下においても均等に成長し、平均粒径の増
大とともに、該変動係数値は小さくなる。核形成時に形
成する核のサイズを揃え、かつハロゲン組成gap面の
粒子間特性を揃えることにより、該(d1の数/粒子)
を揃えることができる。サイズの揃った核を形成するに
は短時間内に新核発生を終了させ、次に該核と新核を発
生させずに高過飽和成長で成長させて揃えればよい。低
温で行えば小さくかつサイズの揃った核を形成すること
ができる。ここで低温とは50℃以下、好ましくは5〜
40℃、更に好ましくは5〜30℃を指す。また、短時
間内とは3分間以下が好ましく、1分間以下がより好ま
しく、1〜20秒が更に好ましい。
せた時、その主平面上に吸着した溶質イオンの単量体
は、2→n量体化せぬ内に脱着し、吸脱着平衡を構成
し、最終的にエッジ部に取り込まれる。即ち、主平面上
と溶液相とエッジ面上間における溶質イオンの化学平衡
をエネルギーダイヤグラムにより考え、Gibbs-Helmholt
z式と化学平衡式(△G0 =−R TLnKp)から得ら
れるファントーホッフの定圧平衡式〔dLnKp/dT
=△H0 /RT2 〕を適用し、主平面とエッジ面の成長
した長さの温度変化データをプロットすることにより、
理解することができる。通常は温度を高くする方が主平
面上に吸着した溶質イオンの脱着が促進され、エッジ面
がより選択的に成長する。Kp=(エッジ面が成長した
長さ/主平面が成長した長さ)とすると、△H≒13KC
al/モル程度となる。
陥面上にも成長核が形成される頻度が多くなる。即ち、
平板粒子は厚さ方向にも成長するようになり、得られる
平板粒子は低アスペクト比化する。これは成長が多核成
長様式になることを示している。更に過飽和度を高くす
ると、更に成長核の形成頻度が増し、拡散律速成長へと
連続的に変化する。本発明の粒子は特に粒子表面領域の
平均ハロゲン組成および粒子全体のハロゲン組成が前記
A項の規定に従う為に、該ハロゲン組成となるように添
加する溶質のハロゲン組成を選ぶ必要がある。また、本
発明の粒子は低過飽和度下で熟成または成長させた時に
得られる。ここで低過飽和とは前記規定に従う。
下、好ましくは0.1μm 径以下、より好ましくは0.
06〜0.006μm 径のAgX微粒子乳剤を添加し、
オストワルド熟成により該平板状粒子を成長させる。該
微粒子乳剤は連続的に添加することもできるし、断続的
に添加することもできる。該微粒子乳剤は反応容器の近
傍に設けた混合器でAgNO3 溶液とX- 塩溶液を供給
して連続的に調製し、ただちに反応容器に連続的に添加
することもできるし、予め別の容器でバッチ式に調製し
た後に連続的もしくは断続的に添加することもできる。
該微粒子乳剤は液状で添加することもできるし、乾燥し
た粉末として添加することもできる。該微粒子は多重双
晶粒子を実質的に含まないことが好ましい。ここで多重
双晶粒子とは、1粒子あたり、双晶面を2枚以上有する
粒子を指す。実質的に含まないとは、多重双晶粒子数比
率が5%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは
0.1%以下を指す。更には1重双晶粒子をも実質的に
含まないことが好ましい。更にはらせん転位を実質的に
含まないことが好ましい。ここで実質的に含まないとは
前記規定に従う。
Br、AgBrI(I- 含率は10モル%以下が好まし
く、5モル%以下がより好ましい)およびそれらの2種
以上の混晶である。その他の詳細は特願平4−2141
09の記載を参考にすることができる。図2の(a)〜
(g)の構造を有する粒子の調製法および本発明のAg
X乳剤調製時のその他の条件に関しては特願平4−77
261号、同4−145031号、同4−214109
号および後述の文献の記載を参考にすることができる。
得られた粒子をホスト粒子とし、エピタキシャル粒子を
形成して用いてもよい。また、該粒子をコアとして内部
に転位線を有する粒子を形成してもよい。その他、該粒
子をサブストレートとして、サブストレートと異なるハ
ロゲン組成のAgX層を積層させ、種々の既知のあらゆ
る粒子構造の粒子を作ることもできる。これらに関して
は後述の文献の記載を参考にすることができる。また、
得られた乳剤粒子に対し、通常、化学増感核が付与され
る。
cm2 が制御されていることが好ましい。これに関しては
特開平2−838号、同2−146033号、同1−2
01651号、同3−121445号、特開昭64−7
4540号、特願平3−73266号、同3−1407
12号、同3−115872号の記載を参考にすること
ができる。
剤を形成して用いてもよい。また、コア/シェル型粒子
を形成することもできる。これについては特開昭59−
133542号、同63−151618号、米国特許第
3,206,313号、同3,317,322号、同
3,761,276号、同4,269,927号、同
3,367,778号の記載を参考にすることができ
る。本発明の方法で製造したAgX乳剤粒子を他の1種
以上のAgX乳剤とブレンドして用いることもできる。
ブレンド比率は1.0〜0.01の範囲で適宜、最適比
率を選んで用いることができる。
は通常1〜12、好ましくは2〜11の領域で最も好ま
しい値を選んで用いることができる。これらの乳剤に粒
子形成から塗布工程までの間に添加できる添加剤に特に
制限はなく、従来公知のあらゆる写真用添加剤を添加す
ることができる。例えばAgX溶剤、AgX粒子へのド
ープ剤(例えば第8族貴金属化合物、その他の金属化合
物、カルコゲン化合物、SCN化物等)、分散媒、かぶ
り防止剤、増感色素(青、緑、赤、赤外、パンクロ、オ
ルソ用等)、強色増感剤、化学増感剤(イオウ、セレ
ン、テルル、金および第8族貴金属化合物、リン化合
物、ロダン化合物、還元増感剤の単独およびその2種以
上の併用)、かぶらせ剤、乳剤沈降剤、界面活性剤、硬
膜剤、染料、色像形成剤、カラー写真用添加剤、可溶性
銀塩、潜像安定剤、現像剤(ハイドロキノン系化合物
等)、圧力減感防止剤、マット剤等を挙げることができ
る。
製造したAgX乳剤は従来公知のあらゆる写真感光材料
に用いることができる。例えば、黒白ハロゲン化銀写真
感光材料〔例えば、Xレイ感材、印刷用感材、印画紙、
ネガフィルム、マイクロフィルム、直接ポジ感材、超微
粒子乾板感材(LSIフォトマスク用、シャドーマスク
用、液晶マスク用)〕、カラー写真感光材料(例えばネ
ガフィルム、印画紙、反転フィルム、直接ポジカラー感
材、銀色素漂白法写真など)に用いることができる。更
に拡散転写型感光材料(例えば、カラー拡散転写要素、
銀塩拡散転写要素)、熱現像感光材料(黒白、カラ
ー)、高密度 digital記録感材、ホログラフィー用感材
などをあげることがてきる。
値を選ぶことができる。該写真感光材料の構成(例え
ば、層構成銀/発色材モル比、各層間の銀量比等)、露
光、現像処理および写真感光材料の製造装置、写真用添
加剤の乳化分散等に関しても制限はなく、従来公知のあ
らゆる態様、技術を用いることができる。従来公知の写
真用添加剤、写真感光材料およびその構成、露光と現像
処理、および写真感光材料製造装置等に関しては下記文
献の記載を参考にすることができる。
Disclosure) 、176巻(アイテム17643)(12
月、1978年)、同307巻(アイテム30710
5、11月、1989年)、ダフィン(Duffin) 著、写
真乳剤化学(Photographic Emulsion Chemistry)、Foca
l Press, New York(1966年)、ビル著(E.J.Bir
r)、写真用ハロゲン化銀乳剤の安定化(Stabilization
of Photographic SilverHalide Emulsions) 、フォーカ
ル・プレス(Focal Press)、ロンドン(1974年)、
ジェームス編(T.H.James)、写真過程の理論(The Theo
ry of Photographic Process) 第4版、マクミラン(Ma
cmillan)、ニューヨーク(1977年)
と物理(Chimie et Physique Photographiques) 、第5
版、エディション・ダ・リジンヌヴェル(Edition de
I' Usine Nouvelle, パリ(1987年)、同第2版、
ポウル・モンテル、パリ(1957年)、ゼリクマンら
(V.L.Zalikman et al.)、写真乳剤の調製と塗布(Maki
ng and Coating Photographic Emulsion) 、Focal Pres
s(1964年)、ホリスター(K.R.Hollister)ジャーナ
ル・オブ・イメージング・サイエンス(Journalof Imag
ing science) 、第31巻、p.148〜156(198
7年)、マスカスキー(J.E.Maskasky) 、同30巻、p.
247〜254(1986年)、同32巻、160〜1
77(1988年)、同33巻、10〜13(1989
年)
基礎(Die Grundlagen Der Photographischen Prozesse
Mit Silverhalogeniden) 、アカデミッシェ・フェルラ
ークゲゼルシャフト(Akademische Verlaggesellschaf
t) 、フランクフルト(1968年)。日化協月報19
84年、12月号、p.18〜27、日本写真学会誌、4
9巻、7〜12(1986年)、同52巻、144〜1
66(1989年)、同52巻、41〜48(1989
年)、特開昭58−113926〜113928、同5
9−90841号、同58−111936号、同62−
99751号、同60−143331号、同60−14
3332号、同61−14630号、同62−6251
号、同63−220238号、同63−151618
号、同63−281149号、同59−133542
号、同59−45438号、同62−269958号、
同63−305343号、同59−142539号、同
62−253159号、同62−266538号、同6
3−107813号、同64−26839号、同62−
157024号、同62−192036号、
635号、同1−158429号、同2−42号、同2
−24643号、同1−146033号、同2−838
号、同2−28638号、同3−109539号、同3
−175440号、同3−121443号、同2−73
245号、同3−119347号、米国特許第4,63
6,461号、同4,942,120号、同4,26
9,927号、同4,900,652号、同4,97
5,354号、欧州特許第0355568A2号、特願
平2−326222号、同2−415037号、同2−
266615号、同2−43791号、同3−1603
95号、同2−142635号、同3−146503
号、同4−77261号。
るが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 反応容器にゼラチン水溶液〔H2 O 1.2L、脱イオ
ン化アルカリ処理ゼラチン(EA−Gel)20g、N
aCl 0.8gを含み、pH6.0〕を入れ、温度を
55℃にし、攪拌しながらAg−1液とX−1液を50
0ml/分で15秒間、同時混合添加した。ここでAg−
1液は〔100ml中にAgNO3 を20g、平均分子量
2万の低分子量ゼラチン(2MGel)を0.6g、H
NO3(1N)液0.2mlを含む〕、X−1液は〔100
ml中にNaClを7g、2MGelを0.6g含む〕で
ある。次にAg−2〔100ml中にAgNO3 を4gと
2MGelを0.6g、HNO3(1N)液0.2mlを含
む〕とX−2液〔100ml中にKBrを2.8gと2M
Gelを0.6g含む〕を70ml/分で15秒間、同時
混合添加した。次にAg−1液とX−1液を25ml/分
で2分間、同時混合添加した。NaCl(0.1g/m
l)液を15ml加え、温度を70℃に上げ5分間熟成し
た後、Ag−1液とX−1液を10ml/分で15分間、
同時混合添加した。更に15分間熟成をした後、温度を
45℃にしpH2.0とし、15分間攪拌した。次にp
H5.2とし、KBr液(KBr 1g/100ml)を
10-3モルだけ添加し、5分間攪拌した。次に増感色素
1を飽和吸着量の65%添加し、5分間攪拌した。
4.0にし、常法に従って、沈降水洗法で乳剤を水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え40℃にし、乳剤のpHを
6.2、pCl 2.8に調節した。乳剤を採取しTE
M像を観察した。図1(a) 参照。それによると、全Ag
X粒子の投影面積の80%が、本発明の平板状粒子であ
り、その平均粒径は1.0μm 、平均アスペクト比は
5.6であった。次に温度を55℃に昇温させ、ハイポ
水溶液(0.01重量%)を5×10-6モル/モルAg
Xの割合で添加した。5分後に前記金増感剤を金量で
1.2×10-6モル/モルAgXだけ添加し、30分後
に40℃に降温した。かぶり防止剤(1) を2×10-3モ
ル/モルAgXだけ添加した後に、増粘剤、塗布助剤を
加えてTACベース上に保護層とともに塗布した。次に
乾燥し、塗布試料Aとした。
Gel 6g、NaCl 0.7gを含み、pH8.
8〕を入れ、温度を70℃にし、攪拌しながらAg−1
液とX−1液を20ml/分で3分間、同時混合添加し
た。次にHNO3(3N)液を入れ、容器溶液のpHを
5.5にした後、更に20ml/分で10分間、該添加を
続けた。次にゼラチン溶液〔H2 O 100ml、EA−
Gel 19g、NaCl 1.4gを含む〕を加え、
平均粒径0.07μm で、双晶、らせん転位を含む粒子
の比率が0.1%以下のAgCl微粒子乳剤を0.1モ
ル添加し、pH5.5にし、更に25分間熟成した。温
度を45℃にし、pHを2.0とし、15分間攪拌し
た。次にpH5.2とし、KBr液(KBr 1g/1
00ml)を10-3モルだけ添加し、5分間攪拌した。次
に増感色素1を飽和吸着量の65%添加し、5分間攪拌
した。
4.0にし、常法に従って、沈降水洗法で乳剤を水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え、40℃にし、乳剤のpHを
6.2、pCl 2.8に調節した。乳剤を採取し、T
EM像を観察した。(図1(b) 参照)それによると全A
gX粒子の投影面積の75%が、本発明の平板状粒子で
あり、その平均粒径は1.05μm 、平均アスペクト比
は5.9であった。次に温度を55℃に昇温させ、チオ
硫酸ナトリウム水溶液(0.01重量%)を5×10-6
モル/モルAgXの割合で添加した。2分後に塩化金酸
水溶液を全量で1.2×10-6モル/モルAgXだけ添
加し、30分後に40℃に降温した。かぶり防止剤(1)
を2×10-3モル/モルAgXだけ添加した後に、増粘
剤、塗布助剤を加えてTACベース上に保護層とともに
塗布した。乾燥し、塗布試料Bとした。
にした。添加した微粒子がAgX粒子の全投影面積の2
%以下になった時点で温度を45℃に下げた。pHを
5.2とし、あとは実施例2と同じ処理をし、塗布試料
Cとした。該乳剤のTEM像を観察した所、全AgX粒
子の投影面積の74%が、直角平行四辺形型の平板状粒
子であり、その平均粒径は1.15μm 、平均アスペク
ト比は6.3であった。塗布試料A〜Cをウェッジを通
して1/10秒間の青露光をした後、現像処理した。現
像はMAA−1現像液のKBrを等モル濃度のNaCl
に置き換えた現像液(Journal of Photographic Scienc
e,23巻、249〜256、1975年参照)で、20
℃で5分間現像した。次に停止液、定着液を通し、水洗
し、乾燥した。結果は次の通りであった。現像銀の色
調、粒状性、感度の序列はいずれも次の通りであった。
試料A>試料B>試料C。従って本発明のAgX乳剤の
効果が確認された。
べて、現像銀の色調がよく、高感度で粒状性の良い高画
質の写真性を与える。
を示す粒子写真である。倍率はいずれも9,000倍で
ある。
す。斜線部と白地部でハロゲン組成が互いに異なること
を表わす。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも分散媒とハロゲン化銀粒子を
有するハロゲン化銀乳剤において、該ハロゲン化銀粒子
の投影面積の合計の10%以上が、主平面が{100 }面
でアスペクト比(直径/厚さ)が1.5以上の平板状粒
子であり、該平板状粒子が中心部に不連続なハロゲン組
成ギャップ面を少なくとも1つ有し、該ギャップがCl
- 含率もしくはBr- 含率で10〜100モル%差、ま
たはI- 含率で5〜100モル%差であり、該ギャップ
により前記平板状粒子の中心部にらせん転位を導入し、
これによる異方成長により作製された、該主平面を構成
する4つの辺の内の少なくとも、相対する2つの辺が外
側にその中央部が、該粒子の直径の18倍以下の半径を
有する円の円弧で近似できる凸の曲線であることを特徴
とするハロゲン化銀乳剤。 - 【請求項2】 該ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の
10%以上が40〜100%であることを特徴とする請
求項1に記載のハロゲン化銀乳剤。
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---|---|---|---|
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JPH06308649A JPH06308649A (ja) | 1994-11-04 |
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