JP2854794B2 - 剥離性処理剤 - Google Patents

剥離性処理剤

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JP2854794B2 JP5338997A JP33899793A JP2854794B2 JP 2854794 B2 JP2854794 B2 JP 2854794B2 JP 5338997 A JP5338997 A JP 5338997A JP 33899793 A JP33899793 A JP 33899793A JP 2854794 B2 JP2854794 B2 JP 2854794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剥離性処理剤に関し、更
に詳しくは粘着テープ、粘着ラベル及び粘着シート等の
如く粘着剤を用いた製品において、粘着面に重なって接
するテープ等の基材裏面や剥離紙の表面を剥離性にする
ことが出来る剥離性処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記目的に使用される剥離性処理
剤としては、長鎖アルキル基を結合したアクリル酸系、
ポリエステル系及びポリアミド系等の如き高分子化合物
とオルガノポリシロキサン系化合物が知られており、粘
着テープや粘着シートの背面又は剥離紙の表面に剥離性
を付与し、剥離面を形成する為に使用されている。これ
らの剥離性処理剤のうちでは、オルガノポリシロキサン
系化合物が剥離性及び残留接着性等の特性に優れている
ことは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
従来のオルガノポリシロキサン系化合物は適度な剥離力
を得るのが困難であり、又、基材へ塗工する際に高温焼
付を必要とする為、熱可塑性の基材フィルムには使用出
来ないという問題があった。又、基材によっては基材に
対する密着性が不十分である為に、あらゆる種類の基材
には利用出来ないという欠点があった。
【0004】以上の如き問題を解決する方法として、本
出願人は以前に、シリコーン共重合体を剥離性処理剤と
して使用する事により、低温焼き付けが可能で、且つ基
材に対する接着性及び剥離面への筆記性等を兼ね備えた
優れた剥離性処理剤を得る事を提案した。従って本発明
の目的は、上記従来技術を更に改良し、剥離性処理剤層
の形成工程が簡略化され、且つ優れた性能を有する剥離
性処理剤を提供することである。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち本発明は、シロキサンセグメ
ントを有する樹脂を含有する剥離性処理剤において、上
記樹脂が反応性有機官能基を有するポリシロキサン化合
物と反応性有機官能基を有するシランカップリング剤と
有機ポリイソシアネートとの反応生成物であって、少な
くとも1個の遊離のイソシアネート基を有する樹脂から
なることを特徴とする剥離性処理剤である。
【0006】
【作用】剥離性処理剤層を、反応性有機官能基を有する
ポリシロキサン化合物と反応性有機官能基を有するシラ
ンカップリング剤と有機ポリイソシアネートの反応生成
物であって、少なくとも1個の遊離のイソシアネート基
を有する樹脂から形成することによって、該剥離性処理
剤層が空気中の水分や湿気によって架橋する為、一液硬
化可能となり剥離性処理剤層の形成工程が簡略化され
る。更に遊離のイソシアネート基と加水分解性シリル基
の存在によって、剥離性処理剤層の基材シートへの密着
性が向上し、優れた性能を有する剥離性処理剤層が形成
される。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明で使用する反応性有
機官能基含有ポリシロキサン化合物の好ましい例として
は、例えば下記の如き化合物が挙げられる。
【0008】(1)アミノ変性ポリシロキサン化合物
【0009】
【0010】 (2)エポキシ変性ポリシロキサン化合物
【0011】
【0012】 上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリアミド及びポ
リカルボン酸等と反応させて末端活性水素を有する様に
して使用することが出来る。
【0013】(3)アルコール変性ポリシロキサン化合
【0014】
【0015】
【0016】(4)メルカプト変性ポリシロキサン化合
【0017】 (5)カルボキシル変性ポリシロキサン化合物
【0018】
【0019】以上列記した反応性有機官能基を有するポ
リシロキサン化合物は、本発明において使用する好まし
い化合物の例示であって、本発明はこれらの例示に限定
されるものではない。従って、上述の例示の化合物のみ
ならず、その他現在市販されており、市場から容易に入
手し得る化合物は、いずれも本発明において使用するこ
とが出来る。
【0020】本発明で使用する上記反応性有機官能基を
有するシランカップリング剤としては、例えば、次の如
き化合物が挙げられる。 (1)少なくとも1個の遊離イソシアネート基を有する
シランカップリング剤。
【0021】
【0022】(Rは低級アルキル基、R2は低級アル
キル基又は低級アルコキシ基を、Xは2価の有機基であ
り、好ましいものはC0〜C50の脂肪族、芳香族又は脂
肪芳香族であり、これらの基はその中に連結基として
O、N又はS等の各原子を有するものであってもよい。
又、m=0〜3の整数、n=3−mである)上記遊離イ
ソシアネート基を有するシランカップリング剤の好まし
い具体例は下記の通りである。
【0023】
【0024】(2)遊離イソシアネート基以外の反応性
有機官能基を有するシランカップリング剤としては、
下記一般式のものが挙げられる。
【0025】(Yは、例えば、アミノ基、エポキシ基、
水酸基、チオール基等の如くイソシアネート基と反応し
得る基、特に好ましくはアミノ基、チオール基及び水酸
基である。R、R2、X、m及びnは前記定義の通り
である。)上記反応性有機官能基を有するシランカップ
リング剤の好ましい具体例は下記の通りである。
【0026】
【0027】以上列記したシランカップリング剤は、本
発明において使用する好ましい化合物の例示であって、
本発明はこれらの例示に限定されるものではない。従っ
て、上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販さ
れており市場から容易に入手し得る化合物は、いずれも
本発明において使用することが出来る。
【0028】本発明で使用する上記ポリシロキサン化合
物及び上記シランカップリング剤と反応させる有機ポリ
イソシアネートとしては、従来公知のいずれのものも使
用することが出来るが、例えば好ましいものとしては、 トルエン−2,4−ジイソシアネート 4−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート 4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト 4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート 4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート 2,4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル メチレンジイソシアネート 4,4−メチレンビス(フェニルイソシアネート) ジュリレンジイソシアネート
【0029】1,5−ナフタレンジイソシアネート ベンジジンジイソシアネート o−ニトロベンジジンジイソシアネート 4,4−ジイソシアネートジベンジル 1,4−テトラメチレンジイソシアネート 1,6−テトラメチレンジイソシアネート 1,10−デカメチレンジイソシアネート 1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート キシリレンジイソシアネート 4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト) 1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート 等が挙げられる。
【0030】更に、これらの有機ポリイソシアネートと
他の化合物との付加体、例えば下記構造式のものが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】 又、これらの有機ポリイソシアネートと低分子量のポリ
オールやポリアミンとを末端イソシアネートとなる様に
反応させて得られるウレタンプレポリマー等も、本発明
に当然使用することが出来る。
【0037】本発明で使用される反応生成物は、前記の
如き有機官能基を有するポリシロキサン化合物1〜3モ
ル、反応性有機官能基を有するシランカップリング剤1
〜3モル及び上記の如き有機ポリイソシアネート1〜2
モルとを、それらの反応性有機官能基とイソシアネート
基とが、1分子中でイソシアネート基が1個以上過剰に
なる官能基比で、無溶剤下又は有機溶剤下で、通常のウ
レタン触媒の存在又は不存在下で、約0〜150℃、好
ましくは20〜80℃の温度で約10〜4時間反応させ
ることによって容易に得ることが出来る。
【0038】本発明の剥離性処理剤で使用される反応生
成物は単独で使用することが出来るが、基材シート等に
対するコーティング適性や、成膜性等を向上させる為
に、従来公知の各種樹脂を混合して使用することも出来
る。
【0039】これらの樹脂としては、アクリル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン樹
脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、アルキッド樹脂、変性セル
ロース樹脂、フッ素樹脂或いはポリアミド樹脂等を使用
することが出来る。又、各種樹脂をシリコーンやフッ素
で変性した樹脂等も使用することが出来る。これらの各
種樹脂を併用する場合、その使用量は上記の反応生成物
に対し、固型分比で0.1重量%〜100重量%であ
る。
【0040】本発明の剥離性処理剤はは、空気中の水
分、水或いはスチーム等に接触させることにより、反応
生成物中の加水分解性シリル基が架橋反応を起こして硬
化するとともに、遊離イソシアネートも反応して硬化す
る為、硬化の為の特別な加熱装置や加熱処理は必要とし
ない。
【0041】本発明ではこのシラノール縮合を促進させ
る為に、剥離性処理剤中に触媒を添加することが好まし
い。かかる触媒としては、一般にアルキルチタン酸塩、
オクチル酸錫塩、ジブチルチンジラウレート等の如きカ
ルボン酸塩、ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート
等のアミノ塩、並びに他の酸性触媒及び塩基性触媒が好
ましい。その使用量としては、本発明の反応生成物の
0.0001重量%〜10重量%の範囲が好ましい。
【0042】又、一部の遊離イソシアネート基及びシリ
ル基は、基材シートの表面との相互作用により、基材シ
ートに対する剥離性処理剤層の接着性を向上させると共
に、反応生成物中のポリシロキサン部分が表面に配向す
るので、本発明によれば優れた性能を兼ね備えた剥離性
処理剤層を提供することが出来る。
【0043】
【実施例】次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中「部」又は「%」
とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
【0065】参考例1 ヘキサメチレンジイソシアネートと水との付加体[ジュ
ラネート24A−100、旭化成(株)製、NCO%=
23.5%]150部と酢酸エチル100部とを80℃
でよく撹拌しながら、この中に上記の構造を有する末端
水酸基のポリジメチルシロキサン(分子量2,200)
12部を徐々に滴下して4時間反応させた。その後40
℃まで冷却し、よく撹拌しながらこの中に3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン56部を徐々に滴下して反応
させて反応生成物(1)を得た。
【0044】得られた反応生成物(1)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(1)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が11.1%であるのに対して、
実測値は10.3%であった(純分として)。最終的に
酢酸エチルを加えて、固型分50%の参考例の樹脂溶液
(A)とした。
【0045】参考例2
【0046】トリメチロールプロパン1モルと3モルの
トルエン−2,4−ジイソシアネートとの付加体(コロ
ネートL、日本ポリウレタン社製、NCO%=13.0
%、固型分75%)200部と酢酸エチル100部とを
80℃でよく撹拌しながら、この中に上記の構造を有す
る両末端水酸基のポリジメチルシロキサン(分子量3,
200)12部を徐々に滴下して反応させた。その後4
0℃まで冷却し、よく撹拌しながら、この中にN−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン62部を
徐々に滴下して反応させて反応生成物(2)を得た。
【0047】得られた反応生成物(2)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(2)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が6.9%であるのに対して、実
測値は5.1%であった(純分として)。最終的に酢酸
エチルを加えて、固型分50%の参考例の樹脂溶液
(B)とした。
【0048】参考例3
【0049】ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体
(コロネートEH、日本ポリウレタン社製、NCO%=
21.3%)150部と酢酸エチル100部とを80℃
でよく撹拌しながら、この中に参考例1の構造を有する
ポリジメチルシロキサン(分子量2,200)10部を
徐々に滴下して反応させた。
【0050】次いで、50℃でよく撹拌しながら上記構
造を有する両末端アミノ基のポリジメチルシロキサン
(分子量1,800)7部を徐々に滴下し、更にγ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン72部を徐々に滴
下して反応させ反応生成物(3)を得た。
【0051】得られた反応生成物(3)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(3)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が6.6%であるのに対して、実
測値は5.7%であった(純分として)。最終的に酢酸
エチルを加えて、固型分50%の参考例の樹脂溶液
(C)とした。
【0052】実施例1 参考例1の樹脂溶液(A)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、よく撹拌して本発明の剥離性処理剤を得た。
【0053】実施例2 参考例1の樹脂溶液(A)100部、ニトロセルロース
樹脂[固型分20%、ダイセル化学(株)製]20部、
メチルエチルケトン312部、水0.5部及びオクチル
酸錫0.01部を配合し、よく撹拌して本発明の剥離性
処理剤を得た。
【0054】実施例3 参考例2の樹脂溶液(B)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、よく撹拌して本発明の剥離性処理剤を得た。
【0055】実施例4 参考例2の樹脂溶液(B)100部、シリコーン−ポリ
ウレタン樹脂〔固型分20%、大日精化工業(株)製
(ダイアロマー)〕15部、メチルエチルケトン309
部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を配合し、
よく撹拌して本発明の剥離性処理剤を得た。
【0056】実施例5 参考例3の樹脂溶液(C)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、よく撹拌して本発明の剥離性処理剤を得た。
【0057】実施例6 参考例3の樹脂溶液(C)100部、ポリビニルブチラ
ール樹脂[固型分20%、積水化学工業(株)製]10
部、メチルエチルケトン306部、水0.5部及びオク
チル酸錫0.01部を配合し、よく撹拌して本発明の剥
離性処理剤を得た。
【0058】比較例1 ポリブチレンアジペート(分子量2,000)150部
及び1,3−ブタンジオール15部を、200部のメチ
ルエチルケトンと50部のトルエンに溶解し、60℃で
よく撹拌しながら、171部のメチルエチルケトンに6
2部の水添加MDIを溶解したものを徐々に滴下し、滴
下終了後80℃で6時間反応させた。この溶液は、固型
分が35%であり、24,000cps(20℃)の粘
度を有していた。更に、該樹脂溶液100部、シリコー
ンオイル[SH−200、東レダウコーニング(株)
製]3部及びメチルエチルケトン300部からなる配合
液を比較試験用の剥離性処理剤とした。
【0059】比較例2 比較例1と同様の樹脂溶液100部、テフロンパウダー
[ダイキン工業(株)製]5部及びメチルエチルケトン
/トルエン(=1/1)345部を配合して配合液とし
た。上記配合液にイソシアネート(固形分75%,日本
ポリウレタン社製)を樹脂液:イソシアネート=24:
3(重量比)の配合で添加し、比較試験用の剥離性処理
剤とした。
【0060】比較例3 シリコーン樹脂[信越化学工業(株)製、KS−84
1]100部と触媒(PL−7)1部とをトルエン1,
000部に溶解し、比較試験用のシリコーン樹脂の剥離
性処理剤とした。
【0061】評価 実施例1〜6及び比較例1〜3の剥離性処理剤を夫々用
い、100%モジュラス60Kg/cm2で厚み50μ
mのポリ塩化ビニルフイルムの片面に、乾燥時の厚みが
0.1μmとなる様に均一に塗布し、乾燥機中で溶剤を
蒸発させて剥離性処理剤層を有する試料を作製した。
尚、温度を100℃以上にすると、ポリ塩化ビニルフィ
ルムが軟化フィルムとしての形状を保てなかった。上記
試料を室温(23℃、湿度46%)で2日間放置後各試
験に供した。この様に作製した塗布基材上に幅20mm
のアクリル系粘着テープ[積水化学工業(株)製]を自
重2Kgのゴムローラにて圧着し、室温(23℃、湿度
46%)で1日及び高温(40℃、湿度90%以上)で
3日それぞれ放置後、各試料の剥離力、残留接着力、残
留接着力保持率及び剥離性被膜層の脱落性の各項目につ
いて測定し、表1にその結果を示した。
【0062】剥離力;剥離性被膜層に幅20mmの粘着
テープを貼り付け、40℃で20g/cm2荷重の条件
で24時間保存した後、300mm/分の速度で180
°の角度で引っ張り、剥離するのに要する力(g)を測
定した(20℃)。残留接着力 ;前記剥離性測定後の粘着テープをステンレ
ス板#280に貼着し、2Kgのテープローラーに1往
復かけ、30分後に300mm/分の速度で180°の
角度で引っ張り、剥離するのに要する力(g)を測定し
た(20℃)。残留接着力保持率 ;上記試験に供しなかった清浄な粘着
テープをステンレス板#280に貼着し、ステンレス板
に対する接着力(320g/20mm)を100%とし
た場合の残留接着力の%を示している。脱落性 ;剥離性皮膜層に50g/cm2の荷重でガーゼ
を1往復させた後の試料に対しての剥離性皮膜層の脱落
性テストを行う。
【0063】
【表1】 A:室温1日後(23℃、湿度46%) B:高温3日後(40℃、湿度90%以上) *1:剥離性処理剤層が破壊された。
【0064】
【作用】以上の如き本発明によれば、剥離性処理剤層を
反応性有機官能基を有するポリシロキサン化合物、反応
性有機官能基を有するシランカップリング剤及び有機ポ
リイソシアネートとの反応生成物であって、少なくとも
1個の遊離のイソシアネート基を有する樹脂から形成す
ることによって、剥離力が弱く、残留接着力保持率が高
く、又基材との密着性に優れた性能が得られる。更に剥
離性処理剤層が、加水分解シリル基及び遊離のイソシア
ネート基を有している為、該剥離剤処理層が空気中の水
分や湿気によって架橋する為、一液硬化可能な剥離性処
理剤層が簡便に形成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 27/00 D21H 5/00 B (72)発明者 栗山 勝美 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6 号 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−149883(JP,A) 特開 平3−272847(JP,A) 特開 平1−126389(JP,A) 実開 平3−125043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04 C08G 18/61 C08G 18/65 C09K 3/00 D21H 19/32 D21H 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロキサンセグメントを有する樹脂を含
    有する剥離性処理剤において、上記樹脂が反応性有機官
    能基を有するポリシロキサン化合物と反応性有機官能基
    を有するシランカップリング剤と有機ポリイソシアネー
    トとの反応生成物であって、少なくとも1個の遊離のイ
    ソシアネート基を有する樹脂からなることを特徴とする
    剥離性処理剤。
  2. 【請求項2】 更に他の樹脂を含む請求項1に記載の剥
    離性処理剤。
  3. 【請求項3】 更に硬化剤として水分を使用する請求項
    1〜2に記載の剥離性処理剤。
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