JP2823479B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JP2823479B2 JP5123073A JP12307393A JP2823479B2 JP 2823479 B2 JP2823479 B2 JP 2823479B2 JP 5123073 A JP5123073 A JP 5123073A JP 12307393 A JP12307393 A JP 12307393A JP 2823479 B2 JP2823479 B2 JP 2823479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワックス型熱転写材や
昇華型熱転写材の背面層の形成に有用な塗料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルフィルム等の基材シ
ートの一方の面に染料又は顔料をバインダー樹脂で担持
させて感熱記録層を形成し、その裏面からパターン状に
加熱してインクを被転写材に転写する熱転写方法や、更
には上記の染料として加熱昇華性の染料を使用し、同様
に染料のみを被転写材に昇華熱転写する昇華型熱転写方
法が公知である。
【0003】この様な方法は、いずれも基材シートの裏
面から熱エネルギーを付与する方式である為に、使用す
る感熱転写材の基材シートの裏面が充分な滑り性、剥離
性、非粘着性等を有し、且つサーマルヘッドが裏面に粘
着(スティッキング現像)しないことが要求されてい
る。その為に、従来技術においては、感熱記録材料の基
材シートの裏面に、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、変性セ
ルロース樹脂或いはこれらの混合物からなる層が形成さ
れている(特開昭58−13359号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
これらの樹脂は殆ど各種の硬化剤を使用した熱硬化性樹
脂である為、感熱記録材料の背面層形成時に硬化の為の
加熱工程を要し、煩雑であるという問題がある。更に、
形成されたこれらの背面層の融点は高いものの、膜自体
が脆く接着性に劣る為、印字の際に剥離し、サーマルヘ
ッドに滓となって溜り、印字に支障をきたすという問題
がある。
【0005】これに対し、アクリル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン樹脂等の熱可
塑性樹脂にイソシアネート等を添加して、これらの樹脂
を硬化させて背面層を設け、更にサーマルヘッドの滑り
性を持たせる為に、その背面層中に滑剤等を添加するこ
とが提案されている(特開昭59−225994号公報
参照)。
【0006】かかる公報の中では、イソシアネートによ
る硬化は常温で進行するとされているが、実際には可使
時間(ポットライフ)の問題、或いは水分や他の不純物
とイソシアネートとの反応による硬化不良等の問題が生
じ易い。又、滑り性付与の為に添加される滑剤は、使用
が長期にわたる場合には、背面層の表面に滑剤がブリー
ドアウトしたり、印字の際にヘッド滓となったりして印
字に支障をきたすという問題がある。
【0007】本発明者は、以前に以上の様な樹脂を使用
する代わりに、背面層の形成にシリコーン共重合樹脂を
使用することにより、感熱記録材が耐熱性、滑り性、非
粘着性等を兼ね備えた優れた性能となることを提案して
いる(特開昭61−227087号公報及び特開昭62
−202786号公報参照)。
【0008】従って、本発明の目的は、従来技術を更に
一歩進め、背面層の形成工程が簡略化され、且つ優れた
性能を有する背面層を形成することが出来る背面層用の
塗料組成物を提供することである。
【0009】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、有機官能基を有
するポリシロキサン化合物と有機官能基を有するシラン
カップリング剤と有機ポリイソシアネートとの反応生成
物であって、少なくとも1個の遊離イソシアネート基を
有する樹脂を液媒体中に含むことを特徴とする感熱記録
材料の背面塗料組成物である。
【0010】
【作用】感熱記録材料の背面層を、有機官能基を有する
ポリシロキサン化合物と有機官能基を有するシランカッ
プリング剤と有機ポリイソシアネートとの反応生成物で
形成することにより、該背面層が加水分解性シリル基と
遊離のイソシアネート基を有することにより、空気中の
水分や湿気によって架橋する為、塗膜の一液型硬化が可
能となり、背面層の形成工程を簡略化することが出来
る。更に遊離イソシアネート基と加水分解性シリル基の
存在により、背面層の基材シートへの密着性が向上し、
優れた性能を有する感熱記録材料が提供される。
【0011】
【好ましい実施態様】本発明の塗料組成物における被膜
形成成分を構成する有機官能基を有するポリシロキサン
化合物の好ましい例としては、例えば、次の如き化合物
が挙げられる。
【0012】(1)アミノ変性ポリシロキサン化合物
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】(2)エポキシ変性ポリシロキサン化合物
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリ
アミド、ポリカルボン酸等と反応させ末端活性水素を有
する様にして使用することが出来る。
【0025】(3)アルコール変性ポリシロキサン化合
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】(4)メルカプト変性ポリシロキサン化合
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】(5)カルボキシル変性ポリシロキサン化
合物
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】以上列記した有機官能基を有するポリシロ
キサン化合物は、本発明において使用する好ましい化合
物の例示であって、本発明はこれらの例示に限定される
ものではない。従って、上述の例示の化合物のみなら
ず、その他現在市販されており市場から容易に入手し得
る化合物は、いずれも本発明において使用することが出
来る。
【0041】本発明で使用する少なくとも反応性官能基
を有するシランカップリング剤としては、例えば、次の
如き化合物が挙げられる。 (1)少なくとも1個の遊離イソシアネート基を有する
シランカップリング剤。
【0042】
【0043】(Rは低級アルキル基、R2は低級アル
キル基又は低級アルコキシ基を、Xは2価の有機基であ
り、好ましいものははC0〜C50の脂肪族、芳香族又は
脂肪芳香族であり、これらの基はその中に連結基として
O、N又はS等の各種の原子又は原子団を有するもので
あってもよい。又、m=0〜3の整数、n=3−mであ
る) 上記遊離イソシアネート基を有するシランカップリング
剤の好ましい具体例は下記の通りである。
【0044】
【0045】(2)遊離イソシアネート基以外の反応性
官能基を有するシランカップリング剤。
【0046】(Yは、例えば、アミノ基、エポキシ基、
水酸基、チオール基等の如くイソシアネート基と反応し
得る基、特に好ましくはアミノ基、チオール基及び水酸
基である。R、R2、X、m及びnは前記定義の通り
である。)上記反応性官能基を有するシランカップリン
グ剤の好ましい具体例は下記の通りである。
【0047】
【0048】以上列記したシランカップリング剤は、本
発明において使用する好ましい化合物の例示であって、
本発明はこれらの例示に限定されるものではない。従っ
て、上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販さ
れており市場から容易に入手し得る化合物は、いずれも
本発明において使用することが出来る。
【0049】本発明で使用する上記ポリシロキサン化合
物及び上記シランカップリング剤と反応させる有機ポリ
イソシアネートとしては、従来公知のいずれのものも使
用することが出来るが、例えば、好ましいものとして
は、 トルエン−2,4−ジイソシアネート 4−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート 4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト 4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート 4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート 2,4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル メチレンジイソシアネート 4,4−メチレンビス(フェニルイソシアネート) ジュリレンジイソシアネート
【0050】1,5−ナフタレンジイソシアネート ベンジシンジイソシアネート o−ニトロベンジジンジイソシアネート 4,4−ジイソシアネートジベンジル 1,4−テトラメチレンジイソシアネート 1,6−テトラメチレンジイソシアネート 1,10−デカメチレンジイソシアネート 1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート キシリレンジイソシアネート 4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト) 1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート等が
挙げられる。
【0051】更に、これらの有機ポリイソシアネートと
他の化合物との付加体、例えば、下記構造式のものが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】 又、これらの有機ポリイソシアネートと低分子量のポリ
オールやポリアミンとを末端イソシアネートとなる様に
反応させて得られるウレタンプレポリマー等も、本発明
に当然使用することが出来る。
【0058】本発明で使用される反応生成物は、前記の
如き有機官能基を有するポリシロキサン化合物1〜3モ
ル及び有機官能基を有するシランカップリング剤1〜3
モルと上記の如き有機ポリイソシアネート1−2モルと
を、それらの有機官能基とイソシアネート基とが、1分
子中でイソシアネート基が1個以上過剰になる官能基比
で、無溶剤下又は有機溶剤下で、通常のウレタン触媒の
存在又は不存在下で、約0〜150℃、好ましくは20
〜80℃の温度で約10〜4時間反応させることによっ
て容易に得ることが出来る。
【0059】本発明において背面層の形成に使用される
上記反応生成物は単独で使用することが出来るが、基材
シート等に対するコーティング適性や、成膜性等を向上
させる為に、従来公知の各種樹脂を混合して使用するこ
とが出来る。これらの各種樹脂は、本発明の反応生成物
の遊離イソシアネートと化学的に反応し得るものが好ま
しいが、反応性を有しないものでも本発明では使用する
ことが出来る。
【0060】これらの樹脂としては、アクリル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタンジエン
樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキッド樹脂、変性
セルロース樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂等を使用
することが出来る。又、各種樹脂をシリコーンやフッ素
で変性した樹脂等も使用することが出来る。これらの各
種樹脂を併用する場合、その使用量は上記の反応生成物
に対し、固型分比で0.1重量%〜100重量%であ
る。
【0061】本発明の塗料組成物により形成する背面層
は、空気中の水分、水或はスチーム等に接触させること
により、反応生成物中の加水分解性シリル基が架橋反応
を起こして硬化するとともに、遊離イソシアネートも反
応して硬化する為、硬化の為の特別の加熱装置や加熱処
理は必要としない。
【0062】本発明ではこのシラノール縮合を促進させ
る為に、背面層用塗料中に触媒を添加することが好まし
い。かかる触媒としては、一般にアルキルチタン酸塩、
オクチル酸錫塩、ジブチルチンジラウレート等の如きカ
ルボン酸塩、ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート
等のアミノ塩、並びに他の酸性触媒及び塩基性触媒が好
ましい。
【0063】又、一部の遊離イソシアネート基及びシリ
ル基は、基材シートの表面との相互作用により、背面層
の接着性を向上させると共に、反応生成物中のポリシロ
キサン部分が背面層の表面に配向するので、本発明によ
れば、耐熱性、滑り性、ヘッド滓の発生が少ない等の優
れた性能を兼ね備えた感熱記録材料を提供することが出
来る。
【0064】
【実施例】次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるの
は特に断りのない限り重量基準である。
【0065】参考例1 ヘキサメチレンジイソシアネートと水との付加体(ジュ
ラネート24A−100、旭化成製、NCO%23.5
%)150部と酢酸エチル100部とを80℃で良く撹
拌しながら、この中に上記の構造を有する末端水酸基の
ポリジメチルシロキサン(分子量2,200)12部を
徐々に滴下して4時間反応させた。その後40℃まで冷
却し、良く撹拌しながら、この中に3−アミノプロピル
トリエトキシシラン56部を徐々に滴下して反応させ反
応生成物(1)を得た。
【0066】得られた反応生成物(1)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(1)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が11.1%であるのに対して、
実測値は10.3%であった(純分として)。最終的に
酢酸エチルを加えて、固型分50%の樹脂溶液(A)と
した。
【0067】参考例2
【0068】トリメチロールプロパン1モルと3モルの
トルエン−2,4−ジイソシアネートとの付加体(コロ
ネートL、日本ポリウレタン製、NCO%=13.0
%、固型分75%)200部と酢酸エチル100部とを
80℃で良く撹拌しながら、この中に上記の構造を有す
る両末端水酸基のポリジメチルシロキサン(分子量3,
200)12部を徐々に滴下して反応させた。その後4
0℃まで冷却し、良く撹拌しながら、この中にN−エチ
ル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン62部を徐
々に滴下して反応させ反応生成物(2)を得た。
【0069】得られた反応生成物(2)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(2)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が6.9%であるのに対して、実
測値は5.1%であった(純分として)。最終的に酢酸
エチルを加えて、固型分50%の樹脂溶液(B)とし
た。
【0070】参考例3
【0067】ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体
(コロネートEH、日本ポリウレタン製、NCO%=2
1.3%)150部と酢酸エチル100部とを80℃で
良く撹拌しながら、この中に参考例1の構造を有するポ
リジメチルシロキサン(分子量2,200)10部を徐
々に滴下して反応させた。
【0071】次いで、50℃で良く撹拌しながら上記構
造を有する両末端アミノ基のポリジメチルシロキサン
(分子量1,800)7部を徐々に滴下し、更にγ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン72部を徐々に滴
下して反応させ反応生成物(3)を得た。
【0072】得られた反応生成物(3)は、赤外吸収ス
ペクトルによれば、2,270cm−1に遊離イソシア
ネート基による吸収が認められ、又、1,090cm
−1に−SiO−基に基づく吸収帯を示していた。又、
この反応生成物(2)のフリーのイソシアネート基を定
量したところ、理論値が6.6%であるのに対して、実
測値は5.7%であった(純分として)。最終的に酢酸
エチルを加えて、固型分50%の樹脂溶液(C)とし
た。
【0073】実施例1 参考例1の樹脂溶液(A)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、良く撹拌して感熱記録材料の背面層形成用の本
発明の塗料組成物を得た。
【0074】実施例2 参考例1の樹脂溶液(A)100部、ニトロセルロース
樹脂(固型分20%、ダイセル化学製)20部、メチル
エチルケトン312部、水0.5部及びオクチル酸錫
0.01部を配合し、良く撹拌して感熱記録材料の背面
層形成用の本発明の塗料組成物を得た。
【0075】実施例3 参考例2の樹脂溶液(B)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、良く撹拌して感熱記録材料の背面層形成用の本
発明の塗料組成物を得た。
【0076】実施例4 参考例2の樹脂溶液(B)100部、シリコーン−ポリ
ウレタン樹脂〔固型分20%、大日精化工業製(ダイア
ロマー)〕30部、メチルエチルケトン318部、水
0.5部及びオクチル酸錫0.01部を配合し、良く撹
拌して感熱記録材料の背面層形成用の本発明の塗料組成
物を得た。
【0077】実施例5 参考例3の樹脂溶液(C)100部、メチルエチルケト
ン300部、水0.5部及びオクチル酸錫0.01部を
配合し、良く撹拌して感熱記録材料の背面層形成用の本
発明の塗料組成物を得た。
【0078】実施例6 参考例3の樹脂溶液(C)100部、ポリビニルブチラ
ール樹脂(固型分20%、積水化学工業製)60部、メ
チルエチルケトン336部、水0.5部及びオクチル酸
錫0.01部を配合し、良く撹拌して感熱記録材料の背
面層形成用の本発明の塗料組成物を得た。
【0079】比較例1 ポリブチレンアジペート(分子量2,000)150部
及び1,3−ブタンジオール15部を、200部のメチ
ルエチルケトンと50部のトルエンに溶解し、60℃で
良く撹拌しながら、171部のメチルエチルケトンに6
2部の水添加MDIを溶解したものを徐々に滴下し、滴
下終了後80℃で6時間反応させた。この溶液は、固型
分が40%であり、24,000cps(20℃)の粘
度を有していた。更に、この溶液をメチルエチルケトン
で固型分濃度12.5%に調整して比較試験用の塗料組
成物とした。
【0080】比較例2 比較例1と同様の樹脂溶液100部、テフロンパウダー
(ダイキン工業)3部、ポリエチレンワックス2部及び
メチルエチルケトン/トルエン(=1/1)255部を
配合して配合液とした。上記配合液にイソシアネート
(固形分75%,日本ポリウレタン製)を樹脂液:イソ
シアネート=24:3(重量比)の配合で添加し、比較
試験用の塗料組成物とした。
【0081】比較例3 シリコーン樹脂(信越化学製、KS−841)100部
と触媒(PL−7)1部とをトルエン1,000部に溶
解し、比較試験用のシリコーン樹脂の塗料組成物とし
た。
【0082】評価 実施例1〜6及び比較例1〜3で調製した塗料組成物を
それぞれ用い、グラビア印刷により、厚み6μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ製)の表面に、
乾燥後の厚みが0.3μmになる様に塗布した後、乾燥
機中で溶剤を乾燥して基材表面に比較試験用の耐熱滑性
背面層を形成した。
【0083】次に、以上の様にして形成した背面層の反
対側の基材フイルム面に、下記の組成のインキ組成物
を、100℃に加熱して、ホットメルトによるロールコ
ート法にて塗布厚みが5μmになる様に塗布して、転写
インキ層を形成し、実施例1〜6及び比較例1〜3の塗
料組成物を用いた感熱転写材料を得た。
【0084】 インキ組成物 パラフィンワックス 10部 カルナバワックス 10部 ポリブテン(日本石油製) 1部 カーボンブラック 2部
【0085】以上の様にして得られた感熱記録材料のサ
ンプルをそれぞれ用い、薄膜型サーマルヘッドで、印字
エネルギー:1mJ/ドット(4×10−4cm)の
条件で印字を行った。この時のスティッキング性、ヘッ
ド汚染性、接着性及び静止摩擦係数を観察及び測定して
評価を行った。尚、これらの物性試験は上記の各々の感
熱記録材料を室温(23℃、46%湿度)で3日間放置
後行った。その結果を下記表1に示した。
【0086】ここで、スティッキング性は、感熱記録の
実装試験に供した場合のサーマルヘッドと感熱記録材料
との間の押圧操作時における、感熱記録材料のサーマル
ヘッドからの離脱性を目視で5段階評価した。尚、最も
離脱性の良いものを5とした。
【0087】又、サーマルヘッドの汚れは、感熱記録の
実装試験に供した場合のサーマルヘッドの汚れ状態を観
測し、最も汚れの少ないものを5として5段階評価し
た。接着性試験は、背面層の基盤目セロテープ剥離試験
を行って評価した。又、静止摩擦係数は耐熱滑性層の静
止摩擦係数を表面性試験機(新東科学製)で評価した。
【0088】
【表1】
【0089】
【効果】以上の表1からも明らかな様に、本発明の塗料
組成物によれば、背面層の摩擦係数が低く、粘着性及び
ヘッドの汚染が少ない為、優れた性能の感熱記録材料が
提供される。又、感熱記録材料の背面層が、加水分解性
シリル基及び遊離イソイシアネートを有している為、該
背面層が空気中の水分や湿気によって架橋し、一液硬化
可能となり、背面層の形成工程を著しく簡略化すること
が出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 175/04 B41M 5/38 B41M 5/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機官能基を有するポリシロキサン化合
    物と有機官能基を有するシランカップリング剤と有機ポ
    リイソシアネートとの反応生成物であって、少なくとも
    1個の遊離イソシアネート基を有する樹脂を液媒体中に
    含むことを特徴とする感熱記録材料の背面塗料組成物。
  2. 【請求項2】 他のバインダー樹脂を含む請求項1に記
    載の背面塗料組成物。
  3. 【請求項3】 硬化剤として水分を使用する請求項1に
    記載の背面塗料組成物。
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