JPH0528999B2 - - Google Patents

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JPH0528999B2
JPH0528999B2 JP63254760A JP25476088A JPH0528999B2 JP H0528999 B2 JPH0528999 B2 JP H0528999B2 JP 63254760 A JP63254760 A JP 63254760A JP 25476088 A JP25476088 A JP 25476088A JP H0528999 B2 JPH0528999 B2 JP H0528999B2
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JP
Japan
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parts
heat
resin
copolymer
polyurethane resin
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JP63254760A
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Kazuyuki Hanada
Iwao Misaizu
Tadashi Saito
Katsumi Kuryama
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は感熱記録材料に関し、更に詳しくは熱
転写方法や昇華転写方法に於て有用である感熱記
録材料に関する。 (従来の技術) 従来、ポリエステルフイルム等の基材シートの
一方の面に染料又は顔料をバインダー樹脂で担持
させて感熱記録層を形成し、その裏面からパター
ン状に加熱してインクを被転写材に転写する方
法、更には上記の染料として加熱昇華性の染料を
使用し、同様に染料のみを被転写材に昇華転写す
る方法等が公知である。 この様な方法は基材シートの裏面から熱エネル
ギーを賦与する方式である為に、基材シートの裏
面が充分な耐熱性を有し、サーマルヘツドが裏面
に粘着しないことが要求されている。 その為に従来技術に於ては感熱記録材料の基材
シートの裏面に比較的耐熱性に良い、例えば、ポ
リウレタン樹脂、アクリル樹脂、変性セルロース
樹脂或いはこれらの混合物からなる層が形成され
ている。 (発明が解決しようとしている問題点) 上記の如き従来技術の感熱記録材料はその裏面
に上記の如き樹脂からなる耐熱層が形成されてい
るが、これらの樹脂は熱可塑性であり、十分な耐
熱性を有しない為サーマルヘツドと粘着し易く、
サーマルヘツドの感熱記録材料からの離脱が不十
分であるという欠点がある。 これらの欠点を解決すべく上記の如き耐熱層中
にタルクの如き無機質フイラーやフツ素樹脂の粉
末等を添加することが試みられているが、この様
な添加剤を含む耐熱層はその表面にもこれらの粉
末が存在する為にサーマルヘツドを著しく汚染且
つ摩耗し、高価なサーマルヘツドの寿命を著しく
短くするという欠点がある。 この様な種々の欠点は軟化点が非常に高い樹脂
を使用すれば解決されるものであるが、従来公知
のいわゆる耐熱性樹脂には適当な溶剤が無く、基
材シートへの適用が困難であり、又、適用出来た
としても、これら従来の耐熱性樹脂からなる層
は、基材シートに対する接着性が不十分であり、
そのうえ硬く脆いものである為に十分な可撓性の
ある耐熱層を形成し得なかつた。 従つてこの様な問題点を解決する為に、優れた
可撓性と耐熱性とを同時に有する樹脂の開発が要
望されている。 本発明者は上記の如き従来技術の欠点を解決
し、上記の要望に応えるべく鋭意研究の結果、特
定のポリウレタン系樹脂を耐熱層の形成に使用す
ることによつて本発明の目的が達成されることを
知見した。 (問題点を解決する為の手段) すなわち、本発明は、基材シート、該基材シー
トの一方の面に設けた感熱記録層及び上記基材シ
ートの他の面に設けた耐熱層からなり、該耐熱層
が活性水素を有するシロキサン化合物とカプロラ
クトンとの共重合体セグメントを含むポリウレタ
ン系樹脂から形成されていることを特徴とする感
熱記録材料である。 (作用) 耐熱層の形成に特定のセグメントを有するポリ
ウレタン系樹脂を用いることによつて、耐熱性及
び可撓性に優れ且つサーマルヘツドが粘着しない
感熱記録材料が提供される。 (好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
しく説明する。 本発明で使用し本発明を主として特徴づけるポ
リウレタン系樹脂は、ポリオール、ポリイソシア
ネート、必要に応じて鎖伸長剤等を反応させてポ
リウレタン系樹脂を得るに際して、ポリオールの
全部又は1部として、活性水素を有するシロキサ
ン化合物とカプロラクトンとの共重合体を使用し
て得られる。 本発明で使用する活性水素含有シロキサン化合
物の好ましい例としては、例えば、下記の如き化
合物が挙げられる。 (1) アミノ変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又は
OCH3 (m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又は
OCH3 (m=0乃至200) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至
200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (2) エポキシ変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至
200) (n=1乃至10) (m=1乃至10、n=2乃至10) 上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリアミ
ン、ポリカルボン酸等と反応させ末端に活性水素
を有する様にして使用出来る。 (3) アルコール変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=0乃至200) (l=1乃至10、m=10乃至200、n=1乃至
5) (n=1乃至200、R=低級アルキル) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アル キル基、K=1乃至250、l=0乃至5、m
=0乃至 50、n=1乃至3) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アル キル基、k=1乃至250、l=0乃至5、m
=0乃至 50、n=2乃至3) (4) メルカプト変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至
200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (5) カルボキシル変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至
200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) 以上の如き活性水素を有するシロキサン化合物
は、本発明に於て好ましいシロキサン化合物の例
示であつて、本発明はこれらの例示に限定される
ものではなく、上述の例示の化合物及びその他の
シロキサン化合物は、現在市販されており、市場
から容易に入手し得るものであり、いずれも本発
明に於て使用出来るものである。尚、上記シロキ
サン化合物に於て1官能の化合物はカプロラクト
ンと共重合後、末端NCOのポリウレタンと反応
させてポリウレタン中に組込むことが出来る。 本発明に於て活性水素を有するシロキサン化合
物と反応せしめるε−カプロラクトンとは、次の
一般式で表される。 本発明の目的に最も好適なものは、ε−カプロ
ラクトン、モノメチル−ε−カプロラクトン、モ
ノエチル−ε−カプロラクトン、モノプロピル−
ε−カプロラクトン及びモノドデシル−ε−カプ
ロラクトンの様な種々のモノアルキル−ε−カプ
ロラクトン類或いは2個のアルキル基の双方がε
−位置の炭素原子に結合せずして同様な別個の炭
素原子に夫々置換しているジアルキル−ε−カプ
ロラクトン類或いはラクトン環のε−位置の炭素
原子はジ−置換されていないので他の2個又は3
個の炭素原子が3個のアルキル基によつて置換さ
れているトリアルキル−ε−カプロラクトン及び
エトキシ−ε−カプロラクトンの様なアルコキシ
−ε−カプロラクトン類或いはシクロヘキシル、
フエニル−及びベンジル−ε−カプロラクトンの
様なシクロアルキル−ε−カプロラクトン、アリ
ール−ε−カプロラクトン及びアラルキル−ε−
カプロラクトン等である。 前記シロキサン化合物と上記カプロラクトンと
の反応は、両者を混合し、好ましくは窒素気流下
で適当な触媒を使用し、150乃至200℃の温度で数
時間乃至十数時間反応させることによつて、シロ
キサン変性ポリカプロラクトン共重合体が得られ
る。両者は任意の反応比で反応させることが出来
るが、本発明の目的には共重合体中でシロキサン
セグメントが10乃至80重量%を占める様になる割
合で反応させることが好ましい。シロキサン化合
物の使用量が少なすぎると、最終的に得られるポ
リウレタン系樹脂の非粘着性、耐ブロツキング性
等が不十分となり、一方、多すぎると得られるポ
リウレタン系樹脂の光学的透明性が低下するので
好ましくない。 更に上記の如き共重合体と後述する如きポリイ
ソシアネートとを、共重合体の水酸基又はポリイ
ソシアネート基のイソシアネート基の少なくとも
一方が残る様に反応させて得られる中間体、例え
ば、2官能の共重合体と多官能のポリイソシアネ
ートをイソシアネート基リツチで反応させたもの
或いは逆に共重合体の反応性基をリツチにして反
応させて得られる中間体も同様に使用出来る。 更に共重合体とポリカルボンとを反応させて得
られるポリエステルポリオール等も同様にして使
用することが出来る。 前記のシロキサン変性ポリカプロラクトン共重
合体と併用してもよいポリオールとしては、従来
公知のポリウレタン用ポリオールはいずれも使用
出来、例えば、好ましいものとして末端基が水酸
基であり、分子量が300乃至4000の ポリエチレンアジペート、 ポリエチレンプロピレンアジペート、 ポリエチレンブチレンアジペート、 ポリジエチレンアジペート、 ポリブチレンアジペート、 ポリエチレンサクシネート、 ポリブチレンサクシネート、 ポリエチレンセバケート、 ポリブチレンセバケート、 ポリテトラメチレンエーテルグリコール、 ポリ−ε−カプロラクトンジオール、 ポリヘキサメチレンアジペート、 カーボネートポリオール、 ポリプロピレングリコール等、及び上記ポリオー
ル中に適当な量のポリオキシエチレン鎖を含有す
るものが挙げられる。 有機ポリイソシアネートとしては、従来公知の
いずれのものも使用出来るが、例えば、好ましい
ものとして、 4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート (MDI)、 水添化MDI、 イソホロンジイソシアネート、 1,3−キシリレンジイソシアネート、 1,4−キシリレンジイソシアネート、 2,4−トリレンジイソシアネート、 2,6−トリレンジイソシアネート、 1,5−ナフタリンジイソシアネート、 m−フエニレンジイソシアネート、 p−フエニレンジイソシアネート等があり、 或いはこれらの有機ポリイソシアネートと低分子
量のポリオールやポリアミンとを末端イソシアネ
ートとなる様に反応させて得られるウレタンプレ
ポリマー等も当然使用することが出来る。 鎖伸長剤としては、従来公知のいずれのものも
使用出来るが、例えば、好ましいものとしては、 エチレングリコール、 プロピレングリコール、 ジエチレングリコール、 1,4−ブタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、 エチレンジアミン、 1,2−プロピレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 イソホロンジアミン、 m−キシリレンジアミン、 ヒドラジン、 水等がある。 上述の如き材料から得られるポリウレタン系樹
脂のうち、特に好ましいものは、シロキサン−カ
プロラクトン共重合体セグメントがポリウレタン
系樹脂分子中で約10乃至80重量%を占めるもので
あり、共重合体が約10重量%未満では本発明の所
期の目的である非粘着性、耐ブロツキング性等の
発現が不十分となり、一方、80重量%を越える
と、得られるポリウレタン系樹脂の可撓性が不十
分となるので好ましくない。 又、好ましいものは分子量が2万乃至50万のも
のであり、最も好ましいものは分子量2乃至25万
のものである。 又、本発明に於ては、上記共重合体とポリイソ
シアネートとをイソシアネートリツチの状態で反
応させて、少なくとも1個の遊離のイソシアネー
ト基を有するポリウレタン系樹脂とし、これを他
の被膜形成用樹脂と併用してそれらの変性剤とし
て用いることも出来る。 以上の如きシロキサンカプロラクトン共重合体
のセグメントを含有するポリウレタン系樹脂は、
従来公知の製造方法によつて容易に得ることが出
来る。これらのポリウレタン系樹脂は、無溶剤で
調製してもよいし、有機溶剤中で調製したもので
もよいが、工程的には、有機溶剤中で調製するこ
とにより、得られる溶液がそのまま各種用途に利
用出来るので有利である。 この様な有機溶剤として好ましいものは、メチ
ルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ギ酸
メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル等であり、又、アセ
トン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブタノール、トルエン、キシレ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、パークロルエチレン、トリクロルエチレン、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソル
ブアセテート等も使用出来る。 以上の如きポリウレタン系樹脂は、優れた非粘
着性、耐ブロツキング性を有するにも係わらず、
各種有機溶剤に易溶性であり、優れた可撓性の被
膜を形成することが出来る。 次に感熱転写フイルム等の如き本発明の感熱記
録材料の耐熱層の形成を説明する。 感熱記録材料とは、ポリエステルフイルムの如
き基材シートの一方の表面に転写インキ層や昇華
転写染料層を設け、背面からサーマルヘツドによ
り画像状に加熱してインキ層又は染料を被転写材
に転写してモノカラー又は多色カラー画像を形成
するものであり、サーマルヘツドによる転写時に
はサーマルヘツドが背面に粘着して種々のトラブ
ルを生じるものである。 本発明で使用するポリウレタン系樹脂は、優れ
た可撓性を有するとともに、特に昇温下での非粘
着性に優れている為、この様な目的に最適であ
る。 耐熱層の形成は、前記のポリウレタン系樹脂単
独又は他の樹脂との混合物を前記の如き媒体中に
溶解又は分散させて形成した塗料を使用するのが
好ましい。塗料中における全被膜形成樹脂の濃度
は、約10乃至55重量%程度が好適であり、本発明
のポリウレタン系樹脂はこれらの被膜形成樹脂
100重量部あたり約1乃至100重量部の割合で使用
出来る。 被膜形成樹脂として併用し得るものは、従来公
知の各種の被膜形成樹脂であり、これらのものは
いずれも使用出来、例えば、塩化ビニル系樹脂、
塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル/ビニルアルコール共重合系樹脂、アルキツド
系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロニトリル−ブ
タジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレ
ア系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリブチラ
ール系樹脂、ポリエステル系樹脂、フツ素系樹
脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられ、特に本発明
のポリウレタン系樹脂が遊離のイソシアネート基
を有する場合には、その構造中に、イソシアネー
ト基と反応し得る反応性基を有する樹脂が好まし
く使用される。これらの樹脂は、いずれも単独で
も混合物としても使用出来、且つ有機溶剤中の溶
液でも分散液でもよい。 耐熱層形成用塗料は、上記の成分を必須成分と
する限り、その他上記以外の副成分、例えば、顔
料、体質顔料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、滑剤、架橋剤、老化防止剤、安定剤、発泡
剤、消泡剤等任意の添加剤を包含し得るものであ
る。 耐熱層の形成方法自体はいずれも従来公知の方
法と同様でよく、約0.1乃至10μmの厚みに形成す
るのが好ましい。 又、使用する基材シートとしては従来公知のも
のはいずれも使用出来、例えば、厚さ5乃至50μ
mのポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、セルローストリアセテートフイルム、セル
ロースジアセテートフイルム、ポリカーボネート
フイルム等が任意に使用することが出来る。 感熱記録材料は、上記の如きポリウレタン系樹
脂を耐熱層の形成に使用する以外は、すべて公知
の方法でよく、例えば、感熱記録層は、従来公知
のバインダー樹脂、染料又は顔料、有機溶剤及び
必要な各種添加剤から、従来公知の方法に準じて
形成出来るものである。 例えば、バインダー樹脂としては、前記の被膜
形成樹脂の如き樹脂が使用出来、有機溶剤も前記
の如き有機溶剤が使用出来、添加剤も前記の如き
添加剤が使用出来、染料又は顔料としては、例え
ば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、多環式顔料等の有機顔料、カーボンブラツ
ク、酸化鉄、黄鉛、硫化カドミウム等の無機顔料
が使用出来、又、染料としては従来公知の各種染
料及び昇華性染料、分散染料等が使用出来る。 (効果) 以上の如くして得られた本発明の感熱記録材料
は、その耐熱層が種々の特性、例えば、可撓性、
強度、電気的、化学的、物理的特性を保持したま
ま、従来技術では達成し得ない程度の高い耐熱性
及び低い加熱粘着性を有する。 従つて本発明の感熱記録材料は、従来技術の感
熱記録材料に比してサーマルヘツドの熱によつて
耐熱層が軟化したり、粘着化することが無く、極
めて安定的に使用出来従来技術の欠点を解決した
ものである。 更に、本発明で使用するポリウレタン系樹脂の
共重合体セグメントは、被膜形成樹脂の一部を構
成しているので、従来使用されている耐熱性樹脂
とは異なり、被膜形成樹脂の本来有する優れた可
撓性を低下させることがない。 更に本発明で使用するポリウレタン系樹脂は、
単独使用に限定されず、いずれの被膜形成樹脂と
も自由に併用出来、従つて、感熱記録材料の製造
コストを高めることがなく、種々の被膜形成樹脂
からなり、耐熱性が高く加熱粘着性の低い耐熱層
を有する感熱記録材料を提供出来るという利点が
ある。 又、本発明の感熱記録材料の耐熱層は、上記の
如きポリウレタン系樹脂から形成されている為、
従来技術の如く経時的に耐熱性成分が耐熱層の表
面にブリードしたり、サーマルヘツドを汚染、摩
耗させるという欠点が解決されている。 (実施例) 次に、参考例、実施例及び比較例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部又は%
とあるのは重量基準である。 参考例 1 (Kは分子量が980になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷
却器を備えた反応器にε−カプロラクトン310部
及び上記構造(1)を有しているアルコール変性シロ
キサンオイル150部及びテトラブチルチタネート
0.05部を装入し、窒素気流下180℃の温度で10時
間反応させ、水酸基価37、酸価0.40、分子量3030
のポリシロキサン−ポリエステル共重合体を得
た。 上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオー
ル27部を、200部のメチルエチルケトンと100部の
ジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、
60℃でよく攪拌しながら91部の水添化MDIを188
部のジメチルホルムアミドに溶解したものを徐々
に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本
発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。
この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で
35500cps(25℃)の粘度を有していた。 参考例 2 参考例1の共重合体75部、ポリブチレンアジペ
ート(水酸基価56.0、酸価0.40、分子量2000)75
部及び1,4−ブタンジオール27部を、200部の
メチルエチルケトンと150部のジメチルホルムア
ミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌し
ながら90部のMDIを146部のジメチルホルムアミ
ドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80
℃で6時間反応させて本発明で使用するポリウレ
タン系樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性
が高く固形分35%で31200cps(25℃)の粘度を有
していた。 参考例 3 (Kは分子量が1900になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷
却器を備えた反応器にε−カプロラクトン166部
及び上記構造(2)を有しているアルコール変性シロ
キサンオイル150部及びテトラブチルチタネート
0.04部を装入し、窒素気流下で180℃の温度で10
時間反応させ、水酸基価28、酸価0.35、分子量
4010のポリシロキサン−ポリエステル共重合体を
得た。 上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオー
ル27部を、200部のメチルエチルケトンと100部の
ジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、
60℃でよく攪拌しながら88部の水添化MDIを192
部のジメチルホルムアミドに溶解したものを徐々
に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本
発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。
この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で
31200cps(25℃)の粘度を有していた。 参考例 4 参考例3の共重合体75部、ポリエチレンアジペ
ート(水酸基価56.0、酸価0.28、分子量2000)75
部及び1,4−ブタンジオール27部を200部のメ
チルエチルケトンと150部のジメチルホルムアミ
ドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌しな
がら93部のMDIを151部のジメチルホルムアミド
に溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃
で6時間反応させて本発明で使用するポリウレタ
ン系樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が
高く固形分35%で40500cps(25℃)の粘度を有し
ていた。 参考例 5 (mは分子量が1600になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷
却器を備えた反応器にε−カプロラクトン178部
及び上記構造(3)を有しているアミノ変性シロキサ
ンオイル150部及びテトラブチルチタネート0.04
部を挿入し、窒素気流下で180℃の温度で10時間
反応させ、水酸基価32、酸価0.28、分子量3500の
ポリシロキサン−ポリエステル共重合体を得た。 上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオー
ル27部を、200部のメチルエチルケトンと100部の
ジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、
60℃でよく攪拌しながら85部のMDIを187部のジ
メチルホルムアミドに溶解したものを徐々に滴下
し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本発明で
使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。この溶
液は非常に透明性が高く固形分35%で35600cps
(25℃)の粘度を有していた。 参考例 6 ポリブチレンアジペート(分子量2000)150部
及び1,4−ブタンジオール15部を200部のメチ
ルエチルケトンと50部のジメチルホルムアミドに
溶解し、60℃でよくかきまぜながら62部の水添加
MDIを171部のジメチルホルムアミドに溶解した
ものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反
応させた。 この溶液は固形分35%で32000cps(25℃)の粘
度を有していた。 参考例 7 信越化学工業(株)製シリコーン樹脂(KS−841)
100部と触媒(PL−7)1部とをトルエン1000部
に溶解し、シリコーン樹脂の塗布液とした。 実施例1乃至5及び比較例1乃至3 下記の成分の配合からなる塗料を作成し、予め
感熱記録層が形成されている厚さ15μmのポリエ
ステルフイルムの裏面に、夫々乾燥時の厚みが
0.5μmになる様に、グラビアコーターで塗布し、
乾燥機中で溶剤を乾燥して耐熱層を形成した。こ
れを所定の巾に裁断して夫々本発明のポリウレタ
ン系樹脂を用いた感熱記録材料と比較用の感熱記
録材料を調製した。 実施例 1 参考例1の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 実施例 2 参考例2の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 実施例 3 参考例3の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 実施例 4 参考例4の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 実施例 5 参考例5の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 比較例 1 参考例6の樹脂溶液 100部 メチルエチルケトン 100部 比較実施例 2 参考例7の樹脂溶液 100部 タルク 5部 メチルエチルケトン 120部 比較例 3 参考例7の樹脂液 100部 評 価 実施例1乃至5及び比較例1乃至3で得られた
感熱記録材料の特性は下記第1表の通りであつ
た。
【表】 尚、上記第1表における摩擦係数は、ポリエチ
レンテレフタレートの未処理表面と本発明又は比
較実施例で形成した耐熱層との間の摩擦係数の測
定値を示す。 ステイツキング性は、感熱記録の実装試験に供
し、サーマルヘツドと感熱記録材料との間の押圧
操作時の感熱記録材料のサーマルヘツドからの離
脱性を目視で5段階に評価して、最も良いものを
5とした。 ヘツドの汚れは、感熱記録の実装試験に供し、
サーマルヘツドの汚れ状態を観測し、最も汚れの
少ないものを5として5段階で評価した。 以上の結果から、本発明のポリウレタン系樹脂
を用いた感熱記録材料は、耐熱層の摩擦係数が低
く、粘着性及びヘツドの汚染が少ないことが明ら
かである。
【特許請求の範囲】
1 感熱転写方式により基材シート上に熱転写さ
れたインク像を、その基材シートのインク像転写
側とは反対側の面から加圧することにより任意の
受容体に該インク像を再転写するための乾式転写
剤の再転写シートにおいて、該基材シートの前記
インク像転写側の面に形成される表面処理剤が、
100%以上の伸びを有し、組成中にシリコーンを
含有することを特徴とする再転写シート。 2 請求項1記載の再転写シートにおいて、前記
伸びが、前記表面処理剤の組成中に含まれるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体によつて実現されてい
る再転写シート。 3 請求項1記載の再転写シートにおいて、前記
伸びが、前記表面処理剤の組成中に含まれるポリ
エチレンによつて実現されている再転写シート。 4 請求項1乃至3記載の再転写シートにおい
て、前記表面処理剤の静摩擦係数が0.25以上であ
り、かつ、水との接触角が80〜120°である再転写
シート。
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