JP2571713B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2571713B2
JP2571713B2 JP1060792A JP6079289A JP2571713B2 JP 2571713 B2 JP2571713 B2 JP 2571713B2 JP 1060792 A JP1060792 A JP 1060792A JP 6079289 A JP6079289 A JP 6079289A JP 2571713 B2 JP2571713 B2 JP 2571713B2
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岩雄 美細津
匡史 斎藤
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Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers
    • B41M5/44Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感熱記録材料に関し、更に詳しくは熱転写方
法や昇華転写方法に於て有用である感熱記録材料に関す
る。
(従来の技術) 従来、ポリエステルフイルム等の基材シートの一方の
面に染料又は顔料をバインダー樹脂で担持させて感熱記
録層を形成し、その裏面からパターン状に加熱してイン
クを被転写材に転写する方法、更には上記の染料として
加熱昇華性の染料を使用し、同様に染料のみを被転写材
に昇華転写する方法等が公知である。
この様な方法は基材シートの裏面から熱エネルギーを
賦与する方式である為に、基材シートの裏面が充分なス
リップ性、剥離性、非粘着性等を有し、サーマルヘッド
が裏面に粘着しないことが要求されている。
その為に従来技術に於ては感熱記録材料の基材シート
の裏面に比較的耐熱性に良い、例えば、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、変性セルロース樹脂或いはこれらの
混合物からなる層が形成されている。
(発明を解決しようとしている問題点) 上記の如き従来技術の感熱記録材料はその裏面に上記
の如き樹脂からなる背面層が形成されているが、これら
の樹脂は熱可塑性であり、十分な耐熱性を有しない為サ
ーマルヘッドと粘着し易く、サーマルヘッドの走行性や
感熱記録材料からの離脱が不十分であるという欠点があ
る。
これらの欠点を解決すべく上記の如き背面層中にタル
クの如き無機質フィラーや弗素樹脂の粉末等を添加する
ことが試みられているが、この様な添加剤を含む背面層
はその表面にもこれらの粉末が存在する為にサーマルヘ
ッドを著しく汚染且つ摩耗し、高価なサーマルヘッドの
寿命を著しく短くするという欠点がある。
この様な種々の欠点は軟化点が非常に高い樹脂を使用
すれば或る程度は解決されるが、従来公知のいわゆる耐
熱性樹脂には適当な溶剤が無く、基材シートへの適用が
困難であり、又、適用出来たとしても、これら従来の耐
熱性樹脂からなる層は、基材シートに対する接着性が不
十分であり、そのうえ硬く脆いものである為に十分な可
撓性のある背面層を形成し得なかった。
従ってこの様な問題点を解決する為に、優れた可撓
性、スリップ性、剥離性、非粘着性等を同時に有する樹
脂の開発が要望されている。
本発明者は上記の如き従来技術の欠点を解決し、上記
の要望に応えるべく鋭意研究の結果、特定のポリエステ
ル系樹脂を背面層の形成に使用することによって本発明
の目的が達成されることを知見した。
(問題点を解決する為の手段) 即ち、本発明は、基材シート、該基材シートの一方の
面に設けた感熱記録層及び上記基材シートの他の面に設
けた背面層からなり、該背面層が活性水素基を有するシ
ロキサン化合物とラクトン化合物とを共重合してなるシ
ロキサン変性ポリエステル系樹脂から形成されているこ
とを特徴とする感熱記録材料である。
(作用) 背面層の形成に特定のセグメントを有するポリエステ
ル系樹脂を用いることによって、スリップ性、剥離性、
非粘着性等に優れ且つサーマルヘッドが粘着しない感熱
記録材料が提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明で使用するポリエステル系樹脂は、活性水素基
を有するシロキサン化合物とラクトン化合物とを共重合
させることによって得られる。
本発明で使用する活性水素基含有シロキサン化合物の
好ましい例としては、例えば、下記の如き化合物が挙げ
られる。
(1)アミノ変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又はOCH3(m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又はOCH3
R′=脂肪族の2価の基又は脂肪族エーテル基) (m=0乃至200) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、1=2乃至
200、m=2乃至200、n=2乃至200) (m=1乃至200、R=低級アルキル基) (2)エポキシ変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、1=2乃至
200、m=2乃至200、n=2乃至200) (n=1乃至10) (m=1乃至10、n=2乃至10) 上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリアミン、ポ
リカルボン酸等と反応させ末端に活性水素基を有する様
にして使用出来る。
(3)アルコール変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10、R=脂肪族の2価の基
又は脂肪族エーテル基) (n=0乃至200) (l=1乃至10、m=10乃至200、n=1乃至5) (n=1乃至200、R=低級アルキル) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アルキル基、
K=1乃至250、l=0乃至5、m=0乃至50、n=1
乃至5) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アルキル基、
k=1乃至250、l=0乃至5、m=0乃至50、n=2
乃至5) (4)メルカプト変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、l=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (5)カルボキシル変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、l=2乃至200、m=2乃至200、
n=2乃至200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) 以上の如き活性水素基を有するシロキサン化合物は、
本発明において好ましいシロキサン化合物の例示であっ
て、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、
上述の例示の化合物及びその他のシロキサン化合物は、
現在市販されており、市場から容易に入手し得るもので
あり、いずれも本発明において使用出来るものである。
本発明において活性水素基を有するシロキサン化合物
と反応せしめるラクトン化合物とは、ε−カプロラクト
ン、δ−バレロラクトン等の如く、従来のラクトン開環
重合によってポリエステルを形成し得るラクトン化合物
であって、これらのアルキル、ハロゲン、ハロアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキル等のモノ又はジ置
換誘導体も同様に使用することが出来る。特に好適なラ
クトン化合物としては、ε−カプロラクトン及びそれら
の誘導体である。
前記シロキサン化合物と上記ラクトン化合物との反応
は、両者を混合し、好ましくは窒素気流下で適当な触媒
を使用し、150乃至200℃の温度で数時間乃至十数時間反
応させることによって行われ、所望のシロキサン変性ポ
リエステル共重合体が得られる。
両者は任意の反応比で反応させることが出来るが、本
発明の目的には、得られる共重合体中においてシロキサ
ンセグメントが10乃至80重量%を占める様になる比率で
反応させることが好ましい。シロキサン化合物の使用量
が少なすぎると、最終的に得られるシロキサン変性ポリ
エステル系樹脂のスリップ性、走行性、剥離性、非粘着
性等が不十分となり、一方、多すぎると得られるシロキ
サン変性ポリエステル系樹脂の被膜形成性や被膜強度が
低下するので好ましくない。
以上の如きポリエステル系樹脂は、優れたスリップ
性、走行性、非粘着性等を有するにも係わらず、各種有
機溶剤に易溶性であり、優れた可撓性の背面層を形成す
ることが出来る。
しかしながら、上記共重合体は、使用したシロキサン
化合物に含まれていた非反応性のシロキサン化合物をそ
のまま含有しており、使用したシロキサン化合物や共重
合比によって変化するが、通常は共重合体の約1.0乃至1
0重量%を占める割合で不純物として含有しているの
で、これらの不純物を除去するのが好ましい。これらの
不純物が存在していても本発明の目的は達成出来るが、
これらの不純物は背面層形成後に被膜表面にブリードア
ウトして問題を生じる場合があり、又、被膜形成時に架
橋剤を使用しても、不純物が非反応性である為、架橋剤
と反応せず、架橋被膜であってもブリードアウトの問題
は解消されない。
以上の如き不純物は原料段階では分離困難であるが、
本発明においては、上記共重合後に引続き又はその後に
約100乃至250℃の温度で、好ましくは窒素ガス等の不活
性雰囲気下で10mmHg、好ましくは5mmHg以下の条件で減
圧処理することによって容易に除去することが出来、実
質上未反応のシロキサン化合物を含有しないポリエステ
ル樹脂が得られる。本発明において実質上含まないと
は、未反応シロキサン化合物の含有量が1.0%未満のも
のを指す。
以上の如き本発明で使用するポリエステル樹脂は、任
意の分子量のものでよいが、使用性を考慮すると約1,00
0乃至30,000程度の分子量のものが好ましく、分子量の
調整は公知の技術をそのまま使用すればよい。又、該ポ
リエステル樹脂は、末端に反応性の水酸基を有してお
り、種々の架橋剤(硬化剤)により架橋(硬化)させる
ことが可能である。
又、更に背面層形成に際しては種々の架橋剤によって
架橋させることによって、一層物性に優れた背面層とす
ることが可能である。
架橋剤としては、上記ポリエステル樹脂の末端水酸基
と反応し得る官能基を2個以上含有する化合物、例え
ば、ポリイソシアネート化合物やポリエポキシ化合物等
がいずれも使用出来、更に末端水酸基を他の官能基で変
性すれば、水酸基、アミノ基、アルデヒド基等を有する
架橋剤によっても架橋させることが出来る。特に好まし
い架橋剤はポリイソシアネート化合物である。
ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれのも
のも使用出来るが、例えば、好ましいものとして、 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、 水添化MDI、 イソホロンジイソシアネート、 1,3−キシリレンジイソシアネート、 1,4−キシリレンジイソシアネート、 2,4−トリレンジイソシアネート、 2,6−トリレンジイソシアネート、 1,5−ナフタリンジイソシアネート、 m−フェニレンジイソシアネート、 p−フェニレンジイソシアネート等があり、 或いはこれらのポリイソシアネートと低分子量のポリ
オールやポリアミンとを末端イソシアネートとなる様に
反応させて得られるウレタンプレポリマー等も当然使用
することが出来る。
上記の如き架橋剤で架橋させた背面層は、スリップ
性、走行性、非粘着性等の他に、耐移行性及び耐ブリー
ド性等に優れ強靭な背面層となる。
次に感熱転写フイルム等の如き本発明の感熱記録材料
の背面層の形成を説明する。
感熱記録材料とは、ポリエステルフイルムの如き基材
シートの一方の表面に転写インキ層や昇華転写染料層を
設け、背面からサーマルヘッドにより画像状に加熱して
インキ層又は染料を被転写材に転写してモノカラー又は
多色カラー画像を形成するものであり、サーマルヘッド
による転写時にはサーマルヘッドが背面に粘着して種々
のトラブルを生じるものである。
本発明で使用するポリエステル系樹脂は、優れた可撓
性を有するとともに、特に昇温下での、スリップ性、剥
離性、非粘着性等に優れている為、この様な目的に最適
である。
背面層の形成に当っては前記ポリエステル系樹脂は単
独でも使用出来、又、従来の一般的な樹脂と混合して使
用することも出来る。
上記一般的樹脂としては従来公知の各種の被膜形成樹
脂であり、これらの従来公知のものはいずれも使用で
き、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合
系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロ
ニトリル−ブタジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リウレア系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリブチラ
ール系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド
系樹脂等が挙げられ、特に好ましいものはその構造中に
尿素結合やウレタン結合等を有する樹脂である。
背面層の形成は前記のポリエステル系樹脂(又は他の
樹脂との混合物)を適当な有機溶媒中に溶解又は分散さ
せて形成した塗料を使用するのが好ましい。塗料中にお
けるポリエステル系樹脂の濃度は約10乃至55重量%程度
が好適である。
この様な有機溶剤として好ましいものは、メチルエチ
ルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチ
ル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等であり、又、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、ブタノール、トルエン、キシレ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パ
ークロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等も使
用出来る。
背面層形成用塗料は、上記の成分を必須成分とする限
り、その他上記以外の副成分、例えば、顔料、体質顔
料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、架橋剤、
老化防止剤、安定剤、発泡剤、消泡剤等任意の添加剤を
包含し得るものである。
背面層の形成方法自体はいずれも従来公知の方法と同
様でよく、約0.1乃至10μmの厚みに形成するのが好ま
しい。
又、使用する基材シートとしては従来公知のものはい
ずれも使用出来、例えば、厚さ5乃至50μmのポリエス
テルフイルム、ポリプロピレンフイルム、セルロースト
リアセテートフイルム、セルロースジアセテートフイル
ム、ポリカーボネートフイルム等が任意に使用すること
が出来る。
感熱記録材料は、上記の如きポリエステル系樹脂を背
面層の形成に使用する以外は、すべて公知の方法でよ
く、例えば、感熱記録層は、従来公知のバインダー樹
脂、染料又は顔料、有機溶剤及び必要な各種添加剤か
ら、従来公知の方法に準じて形成出来るものである。
例えば、バインダー樹脂としては、前記の被膜形成樹
脂の如き樹脂が使用出来、有機溶剤も前記の如き有機溶
剤が使用出来、添加剤も前記の如き添加剤が使用出来、
染料又は顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシアニ
ン系、キナクリドン系、多環式顔料等の有機顔料、カー
ボンブラック、酸化鉄、黄鉛、硫化カドミウム等の無機
顔料が使用出来、又、染料としては従来公知の各種染料
及び昇華性染料、分散染料等が使用出来る。
(効果) 以上の如くして得られた本発明の感熱記録材料は、そ
の背面層が種々の特性、例えば、可撓性、強度、電気
的、化学的、物理的特性を保持したまま、従来技術では
達成し得ない程度の高いスリップ性、走行性、非粘着性
を有する。
従って本発明の感熱記録材料は、従来技術の感熱記録
材料に比してサーマルヘッドの熱によって背面層が粘着
化することが無く、極めて安定的に使用出来、従来技術
の欠点を解決したものである。
又、本発明の感熱記録材料の背面層は、上記の如きポ
リエステル系樹脂から形成されている為、従来技術の如
く経時的にシリコーン成分が背面層の表面にブリードし
て、サーマルヘッドを汚染するという欠点が解決されて
いる。
(実施例) 次に、参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは重
量基準である。
参考例1 (m及びnはアミン当量が3,800になる値である) 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却器を備
えた反応器に、ε−カプロラクトン240部、上記構造
(1)を有しているアミノ変性シロキサンオイル100部
及びテトラブチルチタネート0.05部を装入し、窒素気流
下180℃の温度で10時間反応させた。反応の進行ととも
に反応物の粘度が上昇してくる。
その後180℃で5mmHgの減圧下で1時間反応を続け、反
応を完了させるとともに、原料のシロキサン化合物に含
まれていた非反応性シロキサン化合物及び未反応物を完
全に除去した。除去された未反応シロキサン化合物は15
部であった。得られた生成物は水酸基価16で融点72℃の
蝋状のポリシロキサン−ポリエステル共重合体である。
該共重合体をメチルエチルケトンに溶解して30%溶液と
した。
参考例2 (m及びnはアミン当量が3,500になる値である) 参考例1と同様にして、ε−カプロラクトン160部、
上記構造(2)を有しているアミノ変性シロキサンオイ
ル140部及びテトラブチルチタネート0.04部を装入し、
窒素気流下180℃の温度で10時間反応させた。反応の進
行とともに反応物の粘度が上昇してくる。
その後180℃で5mmHgの減圧下で1時間反応を続け、反
応を完了させるとともに、原料のシロキサン化合物に含
まれていた非反応性シロキサン化合物及び未反応物を完
全に除去した。除去された未反応シロキサン化合物は18
部であった。得られた生成物は水酸基価18で融点76℃の
蝋状のポリシロキサン−ポリエステル共重合体である。
該共重合体をメチルエチルケトンに溶解して30%溶液と
した。
参考例3 (m及びnは水酸基価が25になる値である) 参考例1と同様にして、ε−カプロラクトン200部、
上記構造(3)を有しているアルコール変性シロキサン
オイル160部及びテトラブチルチタネート0.05部を装入
し、窒素気流下180℃の温度で10時間反応させた。反応
の進行とともに反応物の粘度が上昇してくる。
その後180℃で4mmHgの減圧下で1時間反応を続け、反
応を完了させるとともに、原料のシロキサン化合物に含
まれていた非反応性シロキサン化合物及び未反応物を完
全に除去した。除去された未反応シロキサン化合物は18
部であった。得られた生成物は水酸基価12で融点78℃の
蝋状のポリシロキサン−ポリエステル共重合体である。
該共重合体をメチルエチルケトンに溶解して30%溶液と
した。
参考例4 (m及びnは水酸基価が32になる値である) 参考例1と同様にして、ε−カプロラクトン180部、
上記構造(4)を有しているアルコール変性シロキサン
オイル160部及びテトラブチルチタネート0.04部を装入
し、窒素気流下180℃の温度で10時間反応させた。反応
の進行とともに反応物の粘度が上昇してくる。
その後180℃で3mmHgの減圧下で1時間反応を続け、反
応を完了させるとともに、原料のシロキサン化合物に含
まれていた非反応性シロキサン化合物及び未反応物を完
全に除去した。除去された未反応シロキサン化合物は16
部であった。得られた生成物は水酸基価14で融点75℃の
蝋状のポリシロキサン−ポリエステル共重合体である。
該共重合体をメチルエチルケトンに溶解して30%溶液と
した。
参考例5 参考例1乃至4で得られた各共重合体溶液100部に対
して、トリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソ
シアネート3モルの付加体(コロネートL、日本ポリウ
レタン製、NCO%=13.5)をNCO/OH=1になる量で加え
て背面層形成用塗料とした。
参考例6 参考例1乃至4で得られた各変性シロキサン30部を70
部のメチルエチルケトンに溶解し、各溶液100部に対し
て、トリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシ
アネート3モルの付加体(コロネートL、日本ポリウレ
タン製、NCO%=13.5)をNCO/OH=1になる量で加えて
比較例用の背面層形成用塗料とした。
参考例7 信越化学工業(株)製のシリコーン樹脂(KS−841)1
00部と触媒(PL−7)1部とをトルエン1,000部に溶解
して比較例用の背面層形成用塗料とした。
実施例1乃至4及び比較例1乃至5 参考例5乃至7で調製した塗料を、予め感熱記録層が
形成されている厚さ6.0μmのポリエステルフイルムの
裏面に、夫々乾燥時の厚みが0.5μmになる様に、グラ
ビアコーターで塗布し、乾燥機中で溶剤を乾燥して背面
層を形成した。これを所定の巾に裁断して夫々本発明の
感熱記録材料と比較用の感熱記録材料とを調製し、サー
マルプリンターによる記録を実施し下記第1表の結果を
得た。
尚、上記第1表における摩擦係数は、ポリエチレンテ
レフタレートの未処理表面と本発明又は比較例で形成し
た背面層との間の摩擦係数の測定値を示す。
スティッキング性は、感熱記録の実装試験に供し、サ
ーマルヘッドと感熱記録材料との間の押圧操作時の感熱
記録材料のサーマルヘッドからの離脱性を目視で5段階
に評価して、最も良いものを5とした。
ヘッドの汚れは、感熱記録の実装試験に供し、サーマ
ルヘッドの汚れ状態を観測し、最も汚れの少ないものを
5として5段階で評価した。
背面移行性は50℃で3日間の条件で測定した値であ
り、数値が小さい程移行が少なく良好であることを示し
ている。
以上の結果から、本発明のシロキサン変性ポリエステ
ル系樹脂を用いた感熱記録材料は、その背面層の摩擦係
数は幾分高くなるが、ヘッドの汚染及び背面移行性が著
しく改善されているが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 勝美 埼玉県越谷市下間久里1135―1 (56)参考文献 特開 昭64−1586(JP,A) 特開 昭63−120685(JP,A) 特開 平2−565(JP,A) 特開 昭63−203377(JP,A) 特開 昭62−202786(JP,A) 特開 昭62−220385(JP,A) 特開 昭60−71287(JP,A) 特開 昭60−71288(JP,A) 特開 昭60−85987(JP,A) 特公 平5−28999(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート、該基材シートの一方の面に設
    けた感熱記録層及び上記基材シートの他の面に設けた背
    面層からなり、該背面層が活性水素基を有するシロキサ
    ン化合物とラクトン化合物とを共重合してなるシロキサ
    ン変性ポリエステル系樹脂から形成されていることを特
    徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】シロキサン変性ポリエステル系樹脂の中で
    シロキサンセグメントが10乃至80重量%を占める請求項
    1に記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】シロキサン変性ポリエステル系樹脂が未反
    応のシロキサン化合物を実質上含有しない請求項1に記
    載の感熱記録材料。
JP1060792A 1989-03-15 1989-03-15 感熱記録材料 Expired - Lifetime JP2571713B2 (ja)

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