JP2018035224A - 熱硬化性離型コーティング剤、離型フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
撹拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素導入管を備えた反応容器に、タケネートD−110N(三井化学(株)製;キシリレンジイソシアネートのアダクト体)(固形分濃度75%、イソシアネート基濃度3.22×10−3mol/g)を200.0部、サイラプレーンFM−0411(JNC社製;カルビノール変性ポリジメチルシロキサン)(固形分濃度100%)を57.5部、メチルエチルケトンを153.6部、トルエンを70.0部、オクチル酸第一錫0.2部を仕込み、65℃で2時間ウレタン化反応を実施した。その後室温に冷却することによって、反応性シリコーン変性ポリイソシアネート(以下、「変性ポリイソシアネートA」という。固形分43%、固形分イソシアネート基濃度2.3×10−3mol/g)を得た。
製造例1と同様の反応容器に、タケネートD−110Nを200.0部、サイラプレーンFM−DA11(JNC社製;カルビノール変性ポリジメチルシロキサン)(固形分濃度100%)を28.7部、メチルエチルケトンを118.4部、トルエンを50.0部、オクチル酸第一錫0.18部を仕込み、65℃で2時間ウレタン化反応を実施した。その後室温に冷却することによって、反応性シリコーン変性ポリイソシアネート(以下、「変性ポリイソシアネートB」という。固形分45%、固形分イソシアネート基濃度2.7×10−3mol/g)を得た。
実施例1
(A)成分としてクラレポリオールF−510((株)クラレ製;3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸及びトリメチロールプロパンからなる、数平均分子量500でかつ水酸基価340mgKOH/gのポリエステルポリオール)を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートAを2.6部、(B2)成分としてタケネートD110Nを21.2部、(C)成分としてジオクチルスズジラウレート(固形分濃度100%)(以下、DOTDL)を0.08部、(D)成分としてメチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトンの重量比率が1対1となる混合溶剤(以下、MEK/MIBK混合溶剤)を94.8部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
(A)成分としてプラクセル303((株)ダイセル製;数平均分子量300でかつ水酸基価560mgKOH/gのポリカプロラクトントリオール)を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートAを4.35部、(B2)成分としてタケネートD110Nを34.8部、(C)成分としてDOTDLを0.1部、(D)成分としてMEK/MIBK混合溶剤を131.7部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
クラレポリオールF−510を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートBを5.0部、タケネートD110Nを19.9部、DOTDLを0.08部、MEK/MIBK混合溶剤を94.6部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
(A)成分としてプラクセル303を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートBを8.1部、タケネートD110Nを32.4部、DOTDLを0.1部、MEK/MIBK混合溶剤を130.1部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
クラレポリオールF−510を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートBを3.8部、(B2)成分としてコロネートHX(東ソー(株)製;ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体)(固形分濃度100%)を11.3部、DOTDLを0.07部、MEK/MIBK混合溶剤を84.4部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
プラクセル303を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートBを6.5部、デユラネートMHG−80B(旭化成(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネートの多官能体)(固形分濃度80%)を25.8部、DOTDLを0.1部、MEK/MIBK混合溶剤を117.5部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
プラクセル410((株)ダイセル製;数平均分子量1000でかつ水酸基価220mgKOH/gのポリカプロラクトンテトラオール)を10.00部、(B1)成分として変性ポリイソシアネートBを2.5部、デユラネートMHG−80Bを10.1部、DOTDLを0.05部、MEK/MIBK混合溶剤を68.9部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
クラレポリオールF−510を10.00部、BYK−377(ビックケミー社製;ポリエーテル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン)(固形分濃度100%)を0.27部、タケネートD−120Nを22.91部、DOTDLを0.03部、MEK/MIBK混合溶剤を97.56部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
プラクセル410を10.00部、サイラプレーンFM0411(固形分濃度100%)を0.2部、デユラネートMHG−80Bを13.0部、DOTDLを0.01部、MEK/MIBK混合溶剤を74.9部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
プラクセル410を10.00部、サイラプレーンFMDA11(固形分濃度100%)を0.2部、デユラネートMHG−80Bを13.0部、DOTDLを0.01部、MEK/MIBK混合溶剤を74.9部、良く混合することによって、固形分濃度21%の熱硬化性離型コーティング剤を調製した。
実施例1のコーティング剤を、市販のポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラーT60、50μm厚)に、乾燥後の塗膜厚が1μmになるように塗工し、120℃で1分間乾燥させることによって、該コーティング剤からなる硬化皮膜を備える離型フィルムを作製した。他の実施例及び比較例のコーティング剤についても同様にして離型フィルムを作製した。
実施例1に係る離型フィルムを一晩放置した後、その硬化皮膜を、メチルエチルケトンを含浸させた綿棒で擦ったところ、100往復を超えても硬化皮膜は溶解しなかった。また、該離型フィルムを23℃で一日放置した後、同様にして硬化皮膜の耐溶剤性を評価したが、溶解は認められなかった。他の実施例に係る離型フィルムについても同様にして耐溶剤性を評価したが、やはり100往復を超えても硬化皮膜は溶解しなかった。一方、比較例1に係る離型フィルムについて同様に評価したところ、2回目で基材フィルムが露出した。そのため、該離型フィルムは後述の離型性評価に付さなかった。他方、比較例2に係るフィルムについては、100往復を超えても硬化皮膜は溶解しなかった。結果を表1に示す。
実施例1に係る離型フィルムを一晩放置した後、その硬化皮膜表面に、ポリエステル粘着テープ(日東電工(株)製31Bテープ:20mm幅)を2kgのローラーで圧着させながら貼り合わせ、23℃で1時間放置した。次いで、テンシロン万能試験機(製品名RTC−1250A、(株)オリエンテック製)を用い、前記粘着テープを180℃の角度で水平方向に引っ張り(0.3m/min)、剥離に要した力(N/20mm)を測定した。また、他の実施例及び比較例の離型フィルムについても同様にして剥離力を測定した。結果を表1に示す。
実施例1に係る離型フィルムを一晩放置した後、その硬化皮膜表面に、ポリエステル粘着テープ(日東電工(株)製31Bテープ:20mm幅)を2kgのローラーで圧着させながら貼り合わせ、23℃で1時間放置した。次いで、ポリエステル粘着テープを剥がし、再度ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラーT60、50μm厚)に貼りあわせた際の粘着力について官能評価を実施した。粘着力を維持しているものを○、粘着力が低下し、シリコーン成分の脱落が疑われるものを△、粘着力が消失しているものを×とした。
Claims (9)
- (A)分子内に水酸基を少なくとも3個有し、数平均分子量が200〜5000であり、かつ、水酸基価が30〜840mgKOH/gであるポリオールと、
(B)(B1)活性水素含有官能基を含むオルガノ変性シリコーン(b1−1)とポリイソシアネート(b1−2)の反応物であってイソシアネート残基を有する変性ポリイソシアネートと、
を含む熱硬化性離型コーティング剤。 - (A)成分が、開環重合型ポリエステルポリオール(a−1)、及び/又は、重縮合型ポリエステルポリオール(a−2)を含む、請求項1の熱硬化性離型コーティング剤。
- (B1)成分のオルガノ変性部位が、アクリルポリマー部位、ポリエステル部位、(ポリ)エーテル部位及びカルビノール部位からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1又は2の熱硬化性離型コーティング剤。
- 前記(b1−1)成分が、水酸基含有オルガノ変性シリコーンを含む、請求項1〜3のいずれかの熱硬化性離型コーティング剤。
- (B)成分が更に(B2)非変性ポリイソシアネートを含む、請求項1〜4のいずれかの熱硬化性離型コーティング剤。
- 更に(C)硬化触媒を含む、請求項1〜5のいずれかの熱硬化性離型コーティング剤。
- 更に(D)有機溶剤を含む、請求項1〜6のいずれかの熱硬化性離型コーティング剤。
- 請求項1〜7のいずれかの熱硬化性離型コーティング剤をプラスチックフィルムの少なくとも片面に塗工し、加熱処理することを特徴とする、離型フィルムの製造方法。
- プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項8の離型フィルムの製造方法。
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