JP2853444B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2853444B2
JP2853444B2 JP9263092A JP9263092A JP2853444B2 JP 2853444 B2 JP2853444 B2 JP 2853444B2 JP 9263092 A JP9263092 A JP 9263092A JP 9263092 A JP9263092 A JP 9263092A JP 2853444 B2 JP2853444 B2 JP 2853444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
polycrystalline silicon
region
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9263092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05291512A (ja
Inventor
和人 庭野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9263092A priority Critical patent/JP2853444B2/ja
Publication of JPH05291512A publication Critical patent/JPH05291512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2853444B2 publication Critical patent/JP2853444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MOS型トランジス
タを含む半導体装置に関し、特にソース・ドレイン領域
上に多結晶シリコン膜を用いたものに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】MOS型トランジスタが高性能化するた
めにはゲート長を縮小するのが最も効果的であり、素子
の集積度が向上するにつれ年々ゲート長が短くなってき
ている。これに伴ってショートチャネル効果防止のため
にソース・ドレイン領域も浅く形成される。このためソ
ース・ドレイン領域の寄生抵抗の増大および電極用配線
層形成のためのコンタクト孔形成のためのエッチングに
起因する電気的コンタクト不良などの問題が発生し、ゲ
ート電極自身の寄生抵抗の増大とともに近年の重要な課
題となっている。
【0003】図29は従来の半導体装置の構造をSelf a
ligned Silicide(以下、サリサイドと称す)を用いた
Pチャネル型MOSトランジスタ(以下PMOSTと称
す)について示した断面図である。図において、1はシ
リコン単結晶等からなる半導体基板(以下、シリコン基
板と称す)、2はシリコン基板1に形成され、素子間を
分離するフィールド絶縁膜、3および4はシリコン基板
1におけるフィールド絶縁膜2の内央側に形成されたソ
ース領域およびドレイン領域である。5はソース領域3
とドレイン領域4との間に位置し、シリコン基板1上に
形成されたゲート絶縁膜、6はゲート絶縁膜5を介して
シリコン基板1上に形成されたゲート電極、7はゲート
電極6側壁に形成されたサイドウォール、8はソース・
ドレイン領域3,4上およびゲート電極6上に形成され
たチタンシリサイド(TiSi2)膜である。9はゲー
ト電極6およびフィールド絶縁膜2を被覆するようにシ
リコン基板1上に形成された層間絶縁膜、10は層間絶
縁膜9に形成されたコンタクト孔、11は層間絶縁膜9
上に形成され、コンタクト孔10を介してそれぞれソー
ス領域3、ドレイン領域4に接続された電極配線層であ
る。なお、この場合シリコン基板1はN型、ソース・ド
レイン領域3,4はP+型にそれぞれ形成されている。
【0004】このように構成されるサリサイドを用いた
PMOSTは次のように製造される。これを図30に基
づいて説明する。まずN型のシリコン基板1に公知の局
所酸化法(LOCOS法)により素子分離用のフィール
ド絶縁膜2を形成する(図30(a))。次にシリコン
基板1上の全面にゲート絶縁膜5となるシリコン酸化膜
5aを形成し、さらにその上の全面に多結晶シリコン膜
6aを堆積後、この多結晶シリコン膜6aに導電性を持
たせるために例えばホウ素(B)イオンを注入する。こ
のホウ素イオン注入は、多結晶シリコン膜6a堆積時
に、ホウ素を含む多結晶シリコン膜を堆積することで行
っても良い(図30(b))。次に多結晶シリコン膜6
a上の全面にホトレジスト膜(図示せず)を形成し、こ
れをホトリソグラフィ技術によりパターン化する。この
レジストパターンをマスクに下地の多結晶シリコン膜6
aをエッチングして除去した後、ホトレジスト膜を除去
する。これにより多結晶シリコン膜6aの一部が残存し
てゲート電極6を形成する。その後シリコン基板1上の
全面にCVD法によりサイドウォール用シリコン酸化膜
7aを形成する(図30(C))。次にシリコン酸化膜
7aを全面エッチバックし、さらに下地のシリコン酸化
膜5aをエッチングしてシリコン基板1表面を露出す
る。これによりゲート電極6側壁にシリコン酸化膜7a
がサイドウォール7となって残存し、ゲート電極6およ
びサイドウォール7の下にシリコン酸化膜5aによるゲ
ート絶縁膜5が形成される(図30(d))。
【0005】次にシリコン基板1上より例えばホウ素イ
オンなどのP型不純物をイオン注入し、その後シリコン
基板1を熱処理することによって、自己整合的にソース
・ドレイン領域3,4を形成する。その後シリコン基板
1上の全面にチタン(Ti)膜8aを堆積する(図30
(e))。次にシリコン基板1を熱処理すると、チタン
膜8aはシリコン酸化膜とは反応しないがシリコンと反
応するため、ゲート電極6上およびソース・ドレイン領
域3,4上にチタンシリサイド(TiSi2)膜8を形
成する。その後フィールド絶縁膜2上およびサイドウォ
ール7上の未反応のチタン膜8aを除去する。その後シ
リコン基板1上の全面にシリコン酸化膜からなる層間絶
縁膜9を堆積し、配線用コンタクト孔10を開口する。
このコンタクト孔10を埋めるように、層間絶縁膜9上
の全面に金属膜を形成し、この金属膜をパターニングし
て、コンタクト孔10を介してソース領域3、ドレイン
領域4にそれぞれ接続される電極配線層11を形成する
(図29参照)。さらにこの後所定の処理が行われるこ
とによりサリサイドを用いたPMOSTは完成する。
【0006】従来のサリサイドを用いたMOSトランジ
スタは、上記のようにゲート電極6上およびソース・ド
レイン領域3、4上にチタンシリサイド膜8が形成され
ているため、ゲート電極6およびソース・ドレイン領域
3,4の寄生抵抗を減少することができる。しかし、層
間絶縁膜9にコンタクト孔10を形成する際、エッチン
グ時にソース・ドレイン領域3,4を形成したシリコン
基板1が削られてしまい、最悪の場合、電極配線層11
がソース・ドレイン領域3,4を突き抜けて電気的なシ
ョートが発生するという問題は解決できないものであっ
た。
【0007】上記コンタクト孔10形成時の問題を解消
するために、従来から、ソース・ドレイン領域上に多結
晶シリコン膜を形成したものがあった。図31は従来の
別例による半導体装置の構造をPMOSTについて示し
た断面図である。図において、1,2,および9〜11
は図29に示したものと同じもの、12,13はソース
・ドレイン領域、14はソース領域12,ドレイン領域
13上からそれぞれフィールド絶縁膜2上にわたって形
成されたソース・ドレイン用導電層としての多結晶シリ
コン膜(以下、PSD(ポリシリコン ソース・ドレイ
ン)と称す)、15はゲート絶縁膜、16はゲート絶縁
膜15を介してシリコン基板1上に形成されたゲート電
極である。17はゲート電極16とPSD14との分離
用サイドウォール、18は同じくゲート電極16とPS
D14との分離用で、PSD14上に形成されたシリコ
ン酸化膜、19はゲート電極16およびPSD14表面
に形成されたチタンシリサイド膜である。なお、この場
合もシリコン基板1はN型、ソース・ドレイン領域1
2,13はP+に形成されている。
【0008】以下、製造方法を図32に基づいて示す。
まず、N型のシリコン基板1にLOCOS法により素子
分離用のフィールド絶縁膜2を形成する。次にシリコン
基板1上の全面にPSD14となる多結晶シリコン膜1
4aを堆積し、導電性を持たせるためにP型の例えばホ
ウ素イオンを注入する。その後多結晶シリコン膜14上
の全面にシリコン酸化膜18を形成する(図32
(a))。次に、シリコン酸化膜18上の全面にホトレ
ジスト膜(図示せず)を形成し、これをホトリソグラフ
ィ技術によりパターン化する。このレジストパターンを
マスクに下地のシリコン酸化膜18さらに多結晶シリコ
ン膜14aをエッチングにより除去する。この後ホトレ
ジスト膜を除去すると、PSD14がパターニングされ
て、後工程でゲート電極16が形成される領域にシリコ
ン酸化膜18およびPSD14の開口部20が形成され
る(図32(b))。
【0009】次にシリコン基板1上の全面にシリコン酸
化膜を形成して全面エッチバックを行って、開口部20
側壁にサイドウォール17を形成する(図32
(c))。次にシリコン基板1上の全面にゲート絶縁膜
15となるシリコン酸化膜を形成し、その上の全面に多
結晶シリコン膜16aを堆積する。その後、多結晶シリ
コン膜16aに例えばホウ素イオンを注入し、続いてシ
リコン基板1をアニール処理する。これによりPSD1
4内のP型不純物イオンがシリコン基板1に拡散、活性
化されてソース・ドレイン領域12,13が形成され、
同時にゲート電極16となる多結晶シリコン膜16aに
導電性を与える(図32(d))。次に多結晶シリコン
膜16a上の全面にホトレジスト膜(図示せず)を形成
し、これをホトリソグラフィ技術によりパターン化す
る。このレジストパターンをマスクに下地の多結晶シリ
コン膜16aさらにシリコン酸化膜18をエッチングに
より除去する。この後ホトレジスト膜を除去すると、シ
リコン酸化膜18およびサイドウォール17によってP
SD14と電気的に分離されたゲート電極16が形成さ
れる。この後シリコン基板1上の全面にチタン膜19a
を堆積する(図32(e))。
【0010】次にシリコン基板1を熱処理するとチタン
膜19aはシリコン酸化膜18とは反応しないがシリコ
ンと反応するため、ゲート電極16表面およびPSD1
4上のチタン膜19aがチタンシリサイド膜19に変成
される。その後、未反応のチタン膜19aを除去し、さ
らに図30に示す従来の別例と同様に層間絶縁膜9,コ
ンタクト孔10,および電極配線層11を形成する(図
31参照)。
【0011】このように構成されるPSDを用いたMO
Sトランジスタは、ソース・ドレイン領域12,13上
にPSD14が形成されているため、電極配線層11形
成のためのコンタクト孔10形成のためのエッチングに
起因する電気的接続の不良を防ぐことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記M
OSトランジスタは製造工程において、PSD14をパ
ターニングする際のエッチング時にMOSトランジスタ
のチャネルとなるシリコン面を露出させるため、チャネ
ルとなるシリコン面にダメージを与えることがあった
(図32(b)参照)。またゲート電極16の形成を、
PSD14およびソース・ドレイン領域12,13の形
成の後に行っているため、ゲート長が間接的に決定され
ることになり、ゲート長寸法の制御性が悪いものになる
という問題点があった。
【0013】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、電極配線層との確実なコンタ
クトを行える半導体装置で、その製造工程において、チ
ャネルとなるシリコン面にダメージを与えることなくま
たゲート長の寸法の制御性の良い半導体装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】の発明の請求項に係
る半導体装置の製造方法は、同一半導体基板上にMOS
型トランジスタとBIP型トランジスタとを含む半導体
装置の製造方法において、半導体基板上に素子分離用絶
縁膜を形成する工程と、次に上記半導体基板上にゲート
絶縁膜およびエミッタ用絶縁膜となる絶縁膜を形成した
後、この絶縁膜下のシリコン基板のBIP型トランジス
タ活性領域に注入によりベース領域を形成する工程と、
その後上記BIP型トランジスタ活性領域の上記絶縁膜
の所定領域を開口する工程と、次に上記絶縁膜上に第1
の多結晶シリコン膜、シリコン窒化膜を順次堆積した
後、この第1の多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜をパ
ターニングして、ゲート電極の下層部とエミッタ用導電
層の下層部とを同時に形成する工程と、この第1の多結
晶シリコン膜とシリコン窒化膜とのパターンに側壁絶縁
膜を形成して、上記ゲート電極とエミッタ用導電層の側
壁絶縁膜を同時に形成し、さらにMOS型トランジスタ
の上記ゲート絶縁膜およびBIP型トランジスタの開口
部を持つ上記エミッタ用絶縁膜を同時にパターニングし
た後、上記シリコン窒化膜を除去する工程と、その後選
択性多結晶シリコン成長により第2の多結晶シリコン膜
を形成して、MOS型トランジスタ活性領域に、第1の
多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜とからなる
上記ゲート電極および第2の多結晶シリコン膜からなる
ソース・ドレイン用導電層を形成し、同時にBIP型ト
ランジスタ活性領域に、第1の多結晶シリコン膜と第2
の多結晶シリコン膜とからなる上記エミッタ用導電層お
よび第2の多結晶シリコン膜からなるベース用導電層を
形成する工程と、その後、上記ソース・ドレイン用導電
層下のソース・ドレイン領域と上記ベース用導電層下の
外部ベース領域とを同時に形成しさらに、上記エミッタ
用導電層下の半導体基板に、上記エミッタ用絶縁膜の開
口部を介してエミッタ領域を形成する工程とを含むこと
を特徴としたものである。
【0015】また、この発明の請求項に係る半導体装
置の製造方法は、同一半導体基板にMOS型トランジス
タとBIP型トランジスタとを含む半導体装置の製造方
法において、半導体基板上に素子分離用絶縁膜を形成す
る工程と、次に上記半導体基板上の全面に、ゲート絶縁
膜となる絶縁膜、第1の多結晶シリコン膜、シリコン窒
化膜を順次堆積した後、この第1の多結晶シリコン膜と
シリコン窒化膜をパターニングする工程と、この第1の
多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜とのパターンに側壁
絶縁膜を形成し、さらに上記ゲート絶縁膜をパターニン
グした後、上記シリコン窒化膜を除去する工程と、その
後、選択性多結晶シリコン膜成長により第2の多結晶シ
リコン膜を形成して、第1の多結晶シリコン膜と第2の
多結晶シリコン膜とからなるゲート電極および第1の多
結晶シリコン膜からなるソース・ドレイン領域用導電
層、ベース用導電層を同時に形成する工程と、次に上記
半導体基板上の全面にエミッタ・ベース分離用絶縁膜を
形成した後、この絶縁膜と下地のベース用導電層の所定
領域に開口部を形成し、この開口部を介して上記半導体
基板にベース領域を形成する工程と、その後上記開口部
内側に側壁絶縁膜を形成してエミッタ・ベース間の分離
とエミッタ拡散用の開口形成とを同時に行った後、全面
に第3の多結晶シリコン膜を堆積してパターニングして
エミッタ用導電層を形成する工程と、次に上記エミッタ
・ベース分離用絶縁膜をパターニングした後、ソース・
ドレイン領域と外部ベース領域を同時に形成し、さらに
エミッタ領域を形成する工程とを、含むことを特徴とし
たものである。
【0016】また、この発明の請求項に係る半導体装
置の製造方法は、上記請求項2または3に係る製造方法
において、上記MOS型トランジスタのドレイン領域と
上記BIP型トランジスタの外部ベース領域とを、同一
拡散層で形成し、上記両トランジスタを同一活性領域に
形成したものである。
【0017】
【作用】この発明による半導体装置の製造方法では、
OS型トランジスタにおいて、ゲート電極の下層部を構
成する第1の多結晶シリコン膜およびゲート電極の側壁
絶縁膜を形成してゲート長寸法を決定後に、選択性多結
晶シリコン成長により、ゲート電極の上層部およびソー
ス・ドレイン用導電層となる第2の多結晶シリコン膜を
形成する。このためゲート長寸法の制御性が良く、ま
た、チャネルとなる半導体基板のシリコン面がダメージ
を受けることもない。また、ソース・ドレイン用導電層
とゲート電極との表面の段差が従来のものより低減でき
るので、半導体装置の集積度が効果的に向上でき、特に
ゲートアレイ構造に有効である。さらに、MOS型トラ
ンジスタとBIP型トランジスタを同一基板上に製造す
るのに、ゲート絶縁膜とエミッタ用絶縁膜、ゲート電極
とエミッタ用導電層、ゲート電極用側壁絶縁膜とエミッ
タ用導電層用側壁絶縁膜、およびソース・ドレイン領域
と外部ベース領域をそれぞれ同時に形成しているため製
造が簡略化される。
【0018】また、請求項記載の製造方法において
は、BIP型トランジスタのエミッタ領域とベース領域
の形成が、ホトリソグラフィ工程の不要な自己整合プロ
セスであるため、製造が簡略化されるとともに、トラン
ジスタサイズが縮小でき集積度が向上できる。
【0019】さらに、請求項記載の製造方法において
は、MOS型トランジスタのドレイン領域とBIP型ト
ランジスタの外部ベース領域を同一拡散層で形成したた
め、素子面積の低減を図れる。
【0020】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。な
お、従来の技術の説明と重複する部分は、適宜その説明
を省略する。図1はこの発明の実施例1によって製造さ
れたPMOSTの構造を示した断面図である。図におい
て1、2および9〜11は従来のものと同じもの、2
1,22はソース・ドレイン領域、23はソース・ドレ
イン領域21,22上に形成されたソース・ドレイン用
導電層としてのPSD、24はゲート絶縁膜、25はゲ
ート電極、26はゲート電極25の側壁絶縁膜としての
シリコン酸化膜からなるサイドウォール、27はPSD
23およびゲート電極25上に形成されたチタンシリサ
イド膜である。なお、この場合、シリコン基板1はN
型、ソース・ドレイン領域21,22はP+型にそれぞ
れ形成されている。
【0021】次に製造方法を図2〜図7に基づいて説明
する。まず従来のものと同様に、N型のシリコン基板1
に素子分離用フィールド絶縁膜2を形成する(図2)。
次にシリコン基板1上の全面にゲート絶縁膜24となる
シリコン酸化膜24aを形成した後、その上の全面に第
1の多結晶シリコン膜28を例えば約0.1μmの膜厚
に形成し、さらにその上の全面にシリコン窒化膜29を
堆積する(図3)。次にシリコン窒化膜29上の全面に
ホトレジスト膜(図示せず)を形成し、こりをホトリソ
グラフィ技術によりパターン化する。このレジストパタ
ーンをマスクとし、シリコン酸化膜24aをエッチング
の終点検出として、シリコン窒化膜29と第1の多結晶
シリコン膜28を順次エッチングして除去する。これに
よりフィールド絶縁膜2の内央部に、後工程でゲート電
極25の一部となる第1の多結晶シリコン膜28とその
上のシリコン窒化膜29がパターニングされる。さらに
シリコン基板1上の全面にシリコン酸化膜26aを形成
する(図4)。
【0022】次にシリコン酸化膜26aを全面エッチバ
ックすることにより、第1の多結晶シリコン膜28およ
びその上のシリコン窒化膜29のパターン側壁にサイド
ウォール26を形成し、さらにエッチングを進めて下地
のシリコン酸化膜24aをエッチング除去して、ゲート
絶縁膜24をパターニングする。これにより後工程でソ
ース・ドレイン領域21,22となるシリコン基板1の
表面を自己整合的に露出させる。その後シリコン窒化膜
29を除去する(図5)。次にCVD法による選択性多
結晶シリコン成長により、シリコン酸化膜からなるフィ
ールド絶縁膜2およびサイドウォール26上には成長さ
せないで、シリコン基板1の露出面および第1の多結晶
シリコン膜28上には成長させるように第2の多結晶シ
リコン膜30を例えば約0.3μmの膜厚に成長させる
(図6)。
【0023】次にシリコン基板1上より、フィールド絶
縁膜2およびサイドウォール26をマスクにして全面
に、例えばホウ素イオンなどのP型不純物を注入し、そ
の後シリコン基板1を熱処理して第2の多結晶シリコン
膜30に注入されたP型不純物を拡散、活性化させる。
これにより第2の多結晶シリコン膜30からなるPSD
23および第1の多結晶シリコン膜28とその上の第2
の多結晶シリコン膜30からなるゲート電極25に導電
性を与え、さらにソース・ドレイン領域21,22を形
成する。その後、シリコン基板1上の全面にチタン膜2
7aを例えば約0.05μmの膜厚に堆積し、続いてシ
リコン基板1を熱処理する。これにより第2の多結晶シ
リコン膜30上、すなわちゲート電極25上およびPS
D23上にのみチタンシリサイド膜27が形成される。
この後未反応のチタン膜27aをウェットエッチングに
より除去する(図7)。次に従来のものと同様に層間絶
縁膜9,コンタクト孔10,および電極配線層11を形
成する(図1参照)。さらにこの後所定の処理が行われ
ることによりPMOSTは完成する。
【0024】このように製造されるPMOSTは、ゲー
ト電極25の下層部となる第1の多結晶シリコン膜28
およびサイドウォール26の形成後に、選択性多結晶シ
リコン成長によりPSD23およびゲート電極25の上
層部となる第2の多結晶シリコン膜30を形成する。こ
のためゲート長の寸法の制御性が良く、また、チャネル
となるシリコン面がダメージを受けることもない。さら
に、ゲート電極25とPSD23との高さの差が少なく
なるので、トランジスタ表面の段差も低減できる。
【0025】なお、上記実施例では単体のMOSトラン
ジスタについて示したが、トランジスタを多数配列した
ゲートアレイ構造について特に有効である。図8(a)
は上記実施例によるトランジスタをゲートアレイ構造に
配設した半導体装置の構造を示す平面図であり、図8
(b)は図8(a)のA−A線における断面図である。
ゲートアレイにおいて集積度を上げてかつ素子を高性能
化するためには、ゲート長だけでなくゲート電極25同
士の間隔を狭くする必要がある。このためゲート電極2
5とPSD23との表面段差の低減により、信頼性が向
上し効果的に集積化が進められる。また、上記実施例の
チタンシリサイド膜27の替わりに白金、コバルト、タ
ングステンなどのシリサイド膜を用いても良い。
【0026】実施例2. 次に、この発明の実施例2による半導体装置の製造方法
を図について説明する。図9はこの発明の実施例2によ
って製造された半導体装置の構造を、NPN型バイポー
ラトランジスタ(以下NPNTrと称す)とPMOST
とによるBiPMOSトランジスタについて示した断面
図である。図において1,2,9〜11,および21〜
27は図1に示す実施例1のものと同じもの、31はP
MOST活性領域、32はNPNTr活性領域である。
33はNPNTr活性領域32のシリコン基板1に形成
された真性ベース領域、34は外部ベース領域、35は
エミッタ領域である。36は真性ベース領域33上にゲ
ート絶縁膜24と同時に形成され、その中央部にエミッ
タ領域35拡散のための開口部を有するエミッタ用絶縁
膜、37はエミッタ用絶縁膜36の開口部を埋めるよう
にエミッタ領域35と接続して形成されたエミッタ用導
電層としての多結晶シリコン膜(以下ポリシリコン・エ
ミッタと称す)、38はポリシリコン・エミッタ37の
側壁絶縁膜としてのシリコン酸化膜からなるサイドウォ
ールである。39は外部ベース領域34上に形成された
ベース用導電層としての多結晶シリコン膜(以下ポリシ
リコン・ベースと称す)、40はポリシリコン・エミッ
タ37およびポリシリコン・ベース39上に形成された
チタンシリサイド膜である。なお、この場合、シリコン
基板1はNPNTrのコレクタを兼ねておりN型、エミ
ッタ領域35はN+型、真性ベース領域33はP型、外
部ベース領域34およびPMOSTのソース・ドレイン
領域21,22はP+にそれぞれ形成されてる。
【0027】次に製造方法を図10〜図15に基づいて
説明する。まずN型のシリコン基板1のトランジスタ活
性領域31,32以外の領域に、公知のLOCOS法に
よりフィールド絶縁膜2を形成する(図10)。次にシ
リコン基板1上の全面にゲート絶縁膜24およびエミッ
タ用絶縁膜36となるシリコン酸化膜41を形成した
後、NPNTr活性領域32のシリコン基板1中にP型
の不純物イオンを注入し、P型の真性ベース領域33を
形成する。次にNPNTr活性領域32のシリコン酸化
膜41の所定領域を選択的にエッチングして、後工程で
エミッタ領域35を拡散するための開口部を形成する。
その後シリコン基板1上の全面に第1の多結晶シリコン
膜42と、その上の全面にシリコン窒化膜43を順次堆
積する(図11)。
【0028】次にシリコン窒化膜43上の全面にホトレ
ジスト膜(図示せず)を形成し、これをホトリソグラフ
ィ技術によりパターン化する。このレジストパターンを
マスクにし、シリコン酸化膜41をエッチングの終点検
出として、下地のシリコン窒化膜43さらに第1の多結
晶シリコン膜42を順次エッチングして除去する。これ
により、PMOST活性領域31には後工程でゲート電
極25の下層部分となる第1の多結晶シリコン膜42と
その上のシリコン窒化膜43がパターニングされ、NP
NTr活性領域32には後工程でポリシリコンエミッタ
37の下層部分となる第1の多結晶シリコン膜42とそ
の上のシリコン窒化膜43がシリコン酸化膜41の開口
部を埋めるようにパターニングされる。その後、シリコ
ン基板1上の全面にシリコン酸化膜44を堆積する(図
12)。次にシリコン酸化膜44を全面エッチバックす
ることにより、第1の多結晶シリコン膜42およびその
上のシリコン窒化膜43のパターン側壁にサイドウォー
ル26,38を形成し、さらにエッチングを進めて下地
のシリコン酸化膜41をエッチングして除去する。これ
によりシリコン酸化膜41の一部が残存して、PMOS
T活性領域31にはゲート絶縁膜24が、NPNTr活
性領域32にはエミッタ用絶縁膜36がそれぞれ形成さ
れる。その後シリコン窒化膜43を除去する(図1
3)。
【0029】次にCVD法による選択性多結晶シリコン
成長により、シリコン酸化膜からなるフィールド絶縁膜
2およびサイドウォール26,38上には成長させない
で、シリコン基板1の露出面および第1の多結晶シリコ
ン膜42上には成長させるように、第2の多結晶シリコ
ン膜45を成長させる。これにより、第2の多結晶シリ
コン膜45からなるポリシリコン・ベース39とPSD
23、および第1の多結晶シリコン膜42と第2の多結
晶シリコン膜45とからなるポリシリコン・エミッタ3
7とゲート電極25とが形成される。その後シリコン基
板1上の全面にホトレジスト膜46を形成し、これをホ
トリソグラフィ技術によりパターン化する。このレジス
トパターン46をマスクにして、NPNTr活性領域3
2のポリシリコン・エミッタ37に例えば砒素などのN
型不純物イオン47を注入する(図14)。次にホトレ
ジスト膜46を除去し、再びシリコン基板1上の全面に
ホトレジスト膜(図示せず)を形成し、ホトリソグラフ
ィ技術によりパターン化する。このレジストパターンを
マスクにしてシリコン基板1上より例えばホウ素などの
P型不純物イオンを注入する。これによりPSD23、
ゲート電極25およびポリシリコン・ベース39にP型
不純物を導入し、その後シリコン基板1を熱処理して、
既に注入されていたN型およびP型の不純物を拡散・活
性化する。これにより、PMOST活性領域31におい
ては、PSD23およびゲート電極25に導電性を与え
てさらにソース・ドレイン領域21,22を形成する。
またNPNTr活性領域32においては、ポリシリコン
・エミッタ37およびポリシリコン・ベース39に導電
性を与え、さらにエミッタ領域35および外部ベース領
域34を形成する。その後、シリコン基板1上の全面に
チタン膜(図示せず)を堆積し、シリコン基板1を熱処
理することによって、PSD23,ゲート電極25,ポ
リシリコン・エミッタ37およびポリシリコン・ベース
39上にチタンシリサイド膜27,40を形成する。こ
の後未反応のチタン膜をウェットエッチングにより除去
する(図15)。
【0030】次に、シリコン基板1上の全面に層間絶縁
膜9を形成し、コンタクト孔10を開口する。その後こ
のコンタクト孔10を埋めるように層間絶縁膜9上に金
属膜を堆積してパターニングすることにより、コンタク
ト孔10およびチタンシリサイド膜27,40を介し
て、PSD23,ポリシリコン・ベース39およびポリ
シリコン・エミッタ37にそれぞれ接続する電極配線層
11を形成する(図9参照)。その後、所定の処理が行
われることによってBiPMOSトランジスタは完成す
る。
【0031】なお、上記実施例2では、NPNTrとP
MOSTを形成しているが、N型とP型の導電型を入れ
替えることにより、PNPTrとNMOSTを形成する
こともでき、さらに両方を合わせることによりNPNT
r,PNPTr,NMOSTおよびPMOSTを任意に
含む半導体装置であっても同様の効果を奏する。このと
きNPNTrとPMOSTまたはPNPTrとNMOS
Tは各々同一の工程において形成できるので、トランジ
スタの種類に比べて製造工程数が少なくなる。
【0032】実施例3. 次に、この発明の実施例3による半導体装置の製造方法
を図について説明する。図16はこの発明の実施例3に
よっで製造された半導体装置の構造を、NPNTrのベ
ース領域をPMOSTのドレイン領域を同一拡散層で形
成して面積の低減を図った融合型BiPMOSトランジ
スタについて示した平面図であり、図17(a)は図1
6のI−I線における断面図、図17(b)は図16の
II−II線における断面図である。また、図18はこ
の半導体装置の等価回路図である。 図16〜図18に
おいて、1,2,9〜11,21,24〜27,33,
35は前述したものと同じもの、23aはベース用導電
層を兼ねたソース・ドレイン用導電層としてのPSD、
48はNPNTrの外部のベース領域とPMOSTのド
レイン領域とを融合させて形成されたP+型拡散層、4
9はエミッタ領域35拡散のためのエミッタ用導電層と
しての多結晶シリコン膜によるポリシリコン・エミッ
タ、50はPSD23a上に形成され、ポリシリコン・
エミッタ49とPSD23aとを分離するエミッタ・ベ
ース分離用絶縁膜としてのシリコン酸化膜である。51
はPSD23aおよびその上のシリコン酸化膜50に設
けられた開口部、52は開口部内側の側壁に形成され、
ポリシリコン・エミッタ49とPSD23aを分離する
側壁絶縁膜としてのシリコン酸化膜からなるサイドウォ
ールで、ポリシリコン・エミッタ49は、サイドウォー
ル52が設けられた開口部51を埋めるようにシリコン
酸化膜50上に形成されている。53はポリシリコン・
エミッタ49表面に形成された金属シリサイド膜として
のチタンシリサイド膜である。なお、この場合もシリコ
ン基板1はNPNTrのコレクタを兼ねておりN型、ま
た、エミッタ領域35はN+型、真性ベース領域33は
P型、PMOSTのソース領域21はP+型にそれぞれ
形成されている。
【0033】次に製造方法を図19〜図26に基づいて
説明する。なおPMOST部となる図17(a)に示す
部分の製造工程を図19(a)〜図26(a)に、また
NPNTr部となる図17(b)に示す部分の製造工程
を図19(b)〜図26(b)に示すものとする。ま
ず、N型のシリコン基板1のトランジスタ活性領域以外
の領域に、公知のLOCOS法によりフィールド絶縁膜
2を形成する(図19)。次にシリコン基板1上の全面
にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜24aを形成した
後、その上の全面に第1の多結晶シリコン膜28を、さ
らにその上の全面にシリコン窒化膜29を順次堆積する
(図20)。次にシリコン基板1上の全面にホトレジス
ト膜(図示せず)を形成し、これをホトリソグラフィ技
術によりパターン化する。このレジストパターンをマス
クにし、シリコン酸化膜24aをエッチングの終点検出
として、下地のシリコン窒化膜29さらに第1の多結晶
シリコン膜28を順次エッチングにより除去する。これ
により、後工程でゲート電極25の下層部分となる第1
の多結晶シリコン膜28とその上のシリコン窒化膜29
がパターニングされる。その後シリコン基板1上の全面
にシリコン酸化膜26aを堆積する(図21)。次に、
シリコン酸化膜26aを全面エッチバックすることによ
り、第1の多結晶シリコン膜28およびその上のシリコ
ン窒化膜29のパターン側壁にサイドウォール26を形
成する。さらにエッチングを進めて下地のシリコン酸化
膜24aをエッチングして除去すると、その一部が残存
してゲート絶縁膜24を形成する。その後シリコン窒化
膜29を除去する(図22)。ここまでの工程は、実施
例1によるPMOSTの製造方法(図2〜図5参照)と
同様である。
【0034】次にCVD法による選択性多結晶シリコン
成長によりシリコン基板1の露出面および第1の多結晶
シリコン膜28上に第2の多結晶シリコン膜30を形成
して、第1の多結晶シリコン膜28と第2の多結晶シリ
コン膜30とからなるゲート電極25および第2の多結
晶シリコン膜30からなるPSD23aを形成する。そ
の後シリコン基板1上の全面にシリコン酸化膜50を堆
積する(図23)。次に、シリコン酸化膜50上の全面
にホトレジスト膜(図示せず)を形成し、これをホトリ
ソグラフィ技術によりパターン化する。このレジスト・
パターンをマスクに下地のシリコン酸化膜50、さらに
第2の多結晶シリコン膜30をエッチングにより除去す
る。これにより後工程でベース兼ドレイン用のP+型拡
散層48が形成される領域のPSD23aとその上のシ
リコン酸化膜50に開口部51が形成されシリコン基板
1表面が露出される。次にシリコン酸化膜50をマスク
にしてシリコン基板1上より全面に例えばホウ素などの
P型不純物イオンを注入し、その後シリコン基板1を熱
処理すると、開口部51からシリコン基板1に導入され
たP型不純物が拡散活性化して真性ベース領域33を形
成する。その後シリコン基板1上の全面にシリコン酸化
膜(図示せず)を堆積し、全面をエッチバックすること
により、開口部51側壁にサイドウォール52を形成す
る(図24)。
【0035】次に開口部51を埋めるようにシリコン酸
化膜50上の全面に、第3の多結晶シリコン膜49aを
堆積し、この第3の多結晶シリコン膜49aに例えば砒
素などのN型不純物を導入する。次に第3の多結晶シリ
コン膜49a上の全面にホトレジスト膜54を形成し、
これをホトリソグラフィ技術によりパターン化する(図
25)。次にレジスト・パターン54をマスクにして、
下地の第3の多結晶シリコン膜49a、さらにシリコン
酸化膜50を順次エッチングにより除去する。これによ
り第3の多結晶シリコン膜49aの一部が残存して、開
口部51を介して真性ベース領域33と接続されるポリ
シリコン・エミッタ49が形成され、ポリシリコン・エ
ミッタ49形成領域以外のシリコン酸化膜50は除去さ
れる。続いてレジスト・パターン54をマスクに、シリ
コン基板1上から例えばホウ素などのP型不純物イオン
を注入し、その後ホトレジスト膜54を除去した後、シ
リコン基板1を熱処理する。これによって既に導入され
ていたN型およびP型の不純物を拡散・活性化して、P
SD23a,ゲート電極25およびポリシリコン・エミ
ッタ49に導電性を与え、さらにソース領域21,ベー
ス兼ドレイン用P+型拡散層48およびN+型エミッタ領
域35を形成する。その後、シリコン基板1上の全面に
チタン膜(図示せず)を堆積して、シリコン基板1を熱
処理することにより、多結晶シリコン膜からなるPSD
23a,ゲート電極25およびポリシリコン・エミッタ
49の露出している表面にチタンシリサイド膜27,5
3を形成する(図26)。次に、シリコン基板1上の全
面に層間絶縁膜9を形成し、コンタクト孔10を開口す
る。その後このコンタクト孔10を埋めるように層間絶
縁膜9上に金属膜を堆積してパターニングすることによ
り、電極配線層11を形成する(図17参照)。その
後、所定の処理が行われることにより融合型BiPMO
Sはトランジスタは完成する。
【0036】このように、上記実施例3ではBIP型ト
ランジスタのエミッタ領域35およびベース領域となる
+型拡散層48の形成が、ホトリソグラフィ工程の不
要な自己整合プロセスであるため製造が簡略化されると
ともに、マスク合わせ余裕が少なくて済み、集積度が向
上できる。このため、実施例2におけるBIPトランジ
スタに比べトランジスタサイズを縮小でき、寄生容量の
低減、素子動作の高速化などの効果が得られる。このた
め、上記実施例3で示すBIP型トランジスタを、融合
型でない単体のトランジスタとして同一シリコン基板1
上の別の領域に形成しても良い。また上記実施例3にお
いても、実施例2と同様にN型とP型の導電型を入れ替
えることができ、NPNTr,PNPTr,NMOS
T,PMOSTを任意に含む半導体装置が形成できる。
このときNPNTrとPMOSTまたはPNPTrとN
MOSTは各々同一工程で形成できる。
【0037】実施例4. また、上記実施例3による融合型半導体装置では、MO
SトランジスタとBiPトランジスタを多数配列したB
iCMOS型などのゲートアレイ構造において、特に効
果的に集積度が向上できる。ゲートアレイ構造にした例
として、平面図を図27に、また図27のIII−II
I線およびIV−IV線における断面図を図28(a)
および図28(b)に示す。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、MO
S型トランジスタのゲート絶縁膜上にゲート電極の下層
部となる第1の多結晶シリコン膜および側壁絶縁膜を形
成し、しかる後選択性多結晶シリコン成長によってソー
ス・ドレイン用導電層を形成し、その下方にソース・ド
レイン領域を形成するようにしたので、ソース・ドレイ
ン用導電層を設けたにもかかわらずゲート長寸法の制御
性が良く、チャネル領域のシリコン面もダメージを受け
ることがない。また上記トランジスタ表面の段差も低減
できる。また、MOS型トランジスタとBIP型トラン
ジスタを同一基板上に製造するのに、ゲート絶縁膜とエ
ミッタ用絶縁膜、ゲート電極とエミッタ用導電層、ゲー
ト電極用側壁絶縁膜とエミッタ用導電層用側壁絶縁膜、
およびソース・ドレイン領域と外部ベース領域をそれぞ
れ同時に形成しているため製造が簡略化される。
【0039】また、請求項記載の製造方法において
は、BIP型トランジスタのエミッタ領域とベース領域
の形成が、ホトリソグラフィ工程の不要な自己整合プロ
セスであるため、製造が簡略化されるとともに、トラン
ジスタサイズが縮小でき集積度が向上できる。
【0040】さらに、請求項記載の製造方法において
は、MOS型トランジスタのドレイン領域とBIP型ト
ランジスタの外部ベース領域を同一拡散層で形成したた
め、素子面積の低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による半導体装置の構造
を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施例1による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施例1の応用例による半導体装
置の構造を示す平面図および断面図である。
【図9】 この発明の実施例2による半導体装置の構造
を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施例2による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施例3による半導体装置の構
造を示す平面図である。
【図17】 この発明の実施例3による半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図18】 この発明の実施例3による半導体装置の等
価回路図である。
【図19】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図20】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図21】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図22】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図23】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図24】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図25】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図26】 この発明の実施例3による半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図27】 この発明の実施例4による半導体装置の構
造を示す平面図である。
【図28】 この発明の実施例4による半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図29】 従来例による半導体装置の構造を示す断面
図である。
【図30】 従来例による半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図31】 従来の別例による半導体装置の構造を示す
断面図である。
【図32】 従来の別例による半導体装置の製造方法を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 分離用絶縁膜としてのフィールド
絶縁膜、21 ソース領域、22 ドレイン領域、23
ソース・ドレイン用導電層としてのポリシリコン・ソ
ース・ドレイン(PSD)、23a ベース用導電層を
兼ねたソース・ドレイン用導電層としてのPSD、24
ゲート絶縁膜、24a ゲート絶縁膜となる絶縁膜、
25 ゲート電極、26 側壁絶縁膜としてのサイドウ
ォール、28 第1の多結晶シリコン膜、29 シリコ
ン窒化膜、30 第2の多結晶シリコン膜、31 MO
S型トランジスタ活性領域、32 BIP型トランジス
タ活性領域、33 真性ベース領域、34 外部ベース
領域、35 エミッタ領域、36 エミッタ用絶縁膜、
37 エミッタ用導電層としてのポリシリコン・エミッ
タ、38 側壁絶縁膜としてのサイドウォール、39
ベース用導電層としてのポリシリコン・ベース、41
ゲート絶縁膜となる絶縁膜、42 第1の多結晶シリコ
ン膜、43 シリコン窒化膜、45 第2の多結晶シリ
コン膜、48 外部ベース領域およびドレイン領域とし
てのP+型拡散層、49 エミッタ用導電層としてのポ
リシリコン・エミッタ、49a 第3の多結晶シリコン
膜、50 エミッタ・ベース分離用絶縁膜としてのシリ
コン酸化膜、51 開口部、52 側壁絶縁膜としての
サイドウォール。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体基板上にMOS型トランジス
    タとBIP型トランジスタとを含む半導体装置の製造方
    法において、半導体基板上に素子分離用絶縁膜を形成す
    る工程と、次に上記半導体基板上にゲート絶縁膜および
    エミッタ用絶縁膜となる絶縁膜を形成した後、この絶縁
    膜下のシリコン基板のBIP型トランジスタ活性領域に
    注入によりベース領域を形成する工程と、その後上記B
    IP型トランジスタ活性領域の上記絶縁膜の所定領域を
    開口する工程と、次に上記絶縁膜上に第1の多結晶シリ
    コン膜、シリコン窒化膜を順次堆積した後、この第1の
    多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜をパターニングし
    て、ゲート電極の下層部とエミッタ用導電層の下層部と
    を同時に形成する工程と、この第1の多結晶シリコン膜
    とシリコン窒化膜とのパターンに側壁絶縁膜を形成して
    上記ゲート電極とエミッタ用導電層の側壁絶縁膜を同時
    に形成し、さらにMOS型トランジスタの上記ゲート絶
    縁膜およびBIP型トランジスタの開口部を持つ上記エ
    ミッタ用絶縁膜を同時にパターニングした後、上記シリ
    コン窒化膜を除去する工程と、その後選択的多結晶シリ
    コン成長により第2の多結晶シリコン膜を形成して、M
    OS型トランジスタ活性領域に、第1の多結晶シリコン
    膜と第2の多結晶シリコン膜とからなる上記ゲート電極
    および第2の多結晶シリコン膜からなるソース・ドレイ
    ン用導電層を形成し、同時にBIP型トランジスタ活性
    領域に、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコ
    ン膜とからなる上記エミッタ用導電層および第2の多結
    晶シリコン膜からなるベース用導電層を形成する工程
    と、その後、上記ソース・ドレイン用導電層下のソース
    ・ドレイン領域と、上記ベース用導電層下の外部ベース
    領域とを同時に形成しさらに、上記エミッタ用導電層下
    の半導体基板に、上記エミッタ用絶縁膜の開口部を介し
    てエミッタ領域を形成する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 同一半導体基板上にMOS型トランジス
    タとBIP型トランジスタとを含む半導体装置製造方法
    において、半導体基板上に素子分離用絶縁膜を形成する
    工程と、次に上記半導体基板上の全面に、ゲート絶縁膜
    となる絶縁膜 、第1の多結晶シリコン膜、シリコン窒化
    膜を順次堆積した後、この第1の多結晶シリコン膜とシ
    リコン窒化膜をパターニングする工程と、この第1の多
    結晶シリコン膜とシリコン窒化膜とのパターンに側壁絶
    縁膜を形成し、さらに上記ゲート絶縁膜をパターニング
    した後、上記シリコン窒化膜を除去する工程と、その後
    選択性多結晶シリコン膜成長により第2の多結晶シリコ
    ン膜を形成して、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結
    晶シリコン膜とからなるゲート電極および第1の多結晶
    シリコン膜からなるソース・ドレイン領域用導電層、ベ
    ース用導電層を同時に形成する工程と、次に上記半導体
    基板上の全面にエミッタ・ベース分離用絶縁膜を形成し
    た後、この絶縁膜と下地のベース用導電層の所定領域に
    開口部を形成し、この開口部を介して上記半導体基板に
    ベース領域を形成する工程と、その後上記開口部内側に
    側壁絶縁膜を形成して、エミッタ・ベース間の分離とエ
    ミッタ拡散用の開口形成とを同時に行った後、全面に第
    3の多結晶シリコン膜を堆積してパターニングしてエミ
    ッタ用導電層を形成する工程と、次に上記エミッタ・ベ
    ース分離用絶縁膜をパターニングした後、ソース・ドレ
    イン領域と外部ベース領域を同時に形成し、さらにエミ
    ッタ領域を形成する工程とを含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 MOS型トランジスタのドレイン領域と
    BIP型トランジスタの外部ベース領域とを同一拡散層
    で形成し、上記両トランジスタを同一活性領域に形成し
    たことを特徴とする請求項2または3記載の半導体装置
    の製造方法。
JP9263092A 1992-04-13 1992-04-13 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP2853444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263092A JP2853444B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263092A JP2853444B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05291512A JPH05291512A (ja) 1993-11-05
JP2853444B2 true JP2853444B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=14059765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9263092A Expired - Lifetime JP2853444B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2853444B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3329640B2 (ja) * 1995-10-10 2002-09-30 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
KR100607817B1 (ko) * 2002-12-12 2006-08-02 매그나칩 반도체 유한회사 반도체 소자의 제조 방법
CN103855023A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 半导体器件的形成方法及半导体器件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05291512A (ja) 1993-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0210741A (ja) Mosトランジスタにおいてセルフアラインソース/ドレインコンタクトを形成する方法
US5061646A (en) Method for forming a self-aligned bipolar transistor
JPH0644603B2 (ja) 半導体装置とその製法
US5340751A (en) Method of manufacturing a BiMOS device
US5196356A (en) Method for manufacturing BICMOS devices
JPH0564456B2 (ja)
JP2587444B2 (ja) Cmos技術を用いたバイポーラ・トランジスタとその製造方法
JPH05275546A (ja) 半導体デバイス及びその新規な埋込み相互接続構造並びにそれぞれを形成する方法
JP2853444B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3006825B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH06232351A (ja) BiCMOS型半導体装置及びその製造方法
JPH10335344A (ja) 自己整合型ダブルポリシリコンバイポーラトランジスタ及びその製造方法
JP2985246B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3163694B2 (ja) 半導体装置及びその製法
JP2000012714A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3055781B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPS61220454A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2830089B2 (ja) 半導体集積回路の製造方法
JPH10284438A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法
JPH04368171A (ja) Bi−CMOS集積回路の製造方法
JP2919333B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2596341B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP3099333B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3400326B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3241363B2 (ja) BiCMOS集積回路装置の製造方法