JP2853297B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオーブントースタ,オーブン,ロースタなど
の電気調理器に関する。
従来の技術 従来よりオーブントースタ,オーブン,ロースタなど
一般家庭で使用される電気調理器の内筐体としては、ア
ルミメッキ鋼板やステンレス鋼板などが主に使用されて
いる。これらの表面は一般には素地のままであったり、
通称SC塗装と呼ばれる触媒機能を付加した被覆処理が施
されている。
一方、電子レンジなどでは、内筐体内面の汚れを簡単
に除去できるように、フッ素樹脂やシリコン樹脂にフッ
素樹脂を添加した塗料組成物で被覆処理している。
発明が解決しようとする課題 このように従来のオーブントースタ,オーブン,ロー
スタなどの電気調理器で、内筐体内面がアルミメッキ鋼
板やステンレス鋼板などの金属素地そのままのもので
は、パンや魚肉などを調理するとパンくず,肉汁,魚油
などの汚れが付着したり、炭化しこびり付く。この汚れ
はふきんなどで拭く程度の簡単な方法ではなかなか除去
できないという問題があった。また、触媒機能を付加し
た被覆処理したものにおいても上述した現象がみられ、
同様に問題があった。
一方、電子レンジなどで用いられているフッ素樹脂や
シリコン樹脂にフッ素樹脂を添加した塗料組成物を被覆
処理したものでは、この塗料組成物の耐熱性が250〜300
℃と低いため、オーブントースタ,オーブン,ロースタ
など電気調理器に応用した場合問題があり、これらに替
わる耐熱性に優れた汚れ防止用塗料組成物が望まれてい
た。
本発明は上記課題を解決し、内筐体の内面に汚れが付
着しても容易に除去できる使い勝手のよい電気調理器を
提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、ポリチタノカル
ボシラン樹脂またはポリボロシロキサン樹脂を主成分と
する有機ケイ素重合体に、フッ素樹脂と、耐熱性充填剤
と、チタン酸アルミニウム繊維とを添加した塗料組成物
で内筐体内面を被覆処理した電気調理器とする。
作用 本発明で用いるポリチタノカルボキシラン樹脂やポリ
ボロシロキサン樹脂などの有機ケイ素重合体は、室温領
域では有機高分子と同様の特性を示し、塗料化などの操
作性の面で優れている。また、有機ケイ素重合体の耐熱
性は約400℃と極めて高い。さらにフッ素樹脂は非粘着
性に優れている。
このようにそれぞれの特徴を有する樹脂を複合化して
いるので、耐熱性に優れるとともに非粘着性に優れた塗
料組成物を得ることができ、この塗料組成物を内筐体内
面に被覆処理したオーブントースタ,オーブン,ロース
タなど電気調理器はこびり付きなどの汚れが発生しても
軽く濡れふきんで拭く程度で簡単に汚れを除去すること
ができ、使い勝手のよいものになる。
実 施 例 以下、本発明をオーブントースタに応用した具体的な
実施例について添付図面に基づいて説明する。
第1図および第2図において、1はオーブントースタ
の外筐体、2は同内筐体で、前面を開口した調理室3を
形成している。なお、内筐体2はアルミニウム・亜鉛合
金メッキ鋼板からなり、この鋼板の表面にはポリチタノ
カルボシラン樹脂からなる有機ケイ素重合体(100重量
部)にフッ素樹脂(15重量部),酸化マンガン,酸化
鉄,酸化アルミニウムからなる耐熱性充填剤(100重量
部)およびチタン酸アルミニウム繊維(10重量部)を添
加した塗料組成物で被覆処理されている。
上記調理室3の前面を覆う扉4は、下端を枢着して開
閉自在としてあり、ファインダーガラスが組み込んであ
る。前記調理室3の内に設けた調理物載置用の網5は、
手前側に出し入れ自在になるように支持してあり、アー
ム6を介して扉4と連結し、この扉4の開閉に連動して
出入りするようにしてある。調理室3の底板7は、開閉
自在としてある。調理室3に配設されたヒータは上ヒー
タ8と、下ヒータ9とで構成されている。
このような構成を有する本実施例のオーブントースタ
において、その汚れに対する性能を評価するためにフラ
イ用の冷凍食品の調理を100回行ない内筐体2の内面の
汚れ度合について調べた。なお、比較のために内筐体2
の内面に被覆処理してない従来のオーブントースタにつ
いても同様の評価を行なった。
上記評価を行なったところ、従来のオーブントースタ
では汚れが内筐体2の内面に激しくこびり付き濡れタオ
ルでこすっても汚れはほとんど落ちなかった。これに対
して、本実施例のオーブントースタでは、汚れは余り付
着しておらず、またこのわづかの汚れも濡れタオルで簡
単に拭き取ることができた。
このように、内筐体の内面にポリチタノカルボシラン
樹脂からなる有機ケイ素重合体にフッ素樹脂および耐熱
性充填剤を添加した塗料組成物で被覆処理することによ
り、汚れが付着しても容易に除去できる使い勝手のよい
ものになった。
次に本発明をロースタに応用した他の実施例について
第3図および第4図にもとづき説明する。
図において11は上面中央部に凹部11aを有する内筐体
Aであり、前記凹部11aには酸化触媒体12が保持金具13
を介して取り付けられている。また内筐体A11の内部に
はシーズヒータからなる熱源14が、さらに側面には透視
窓15がそれぞれ取り付けられている。内筐体B16の底部
には受皿17が、この受皿17の上部には焼網18が設置され
ている。そして内筐体A11およびB16の内面にはポリボロ
シロキサン樹脂からなる有機ケイ素重合体(100重量
部)にフッ素樹脂(20重量部),酸化マンガン,酸化
鉄,酸化アルミニウムからなる耐熱性充填剤(100重量
部)およびチタン酸アルミニウム繊維(5重量部)を添
加した塗料組成物で被覆処理されている。
このような構成を有する本実施例のロースタにおいて
その汚れに対する性能を評価するために焼き魚(さん
ま)の調理を100回行ない、内筐体A11およびB16の内面
の汚れ度合について調べた。なお、比較のために内筐体
A11およびB16の内面に被覆処理してない従来のロースタ
およびフッ素樹脂で内筐体A11およびB16の内面に被覆処
理したロースタについても同様の評価を行なった。
上記評価を行なったところ従来のロースタでは汚れが
内筐体A11およびB16の内面に激しくこびり付き、濡れタ
オルでこすっても汚れはほとんど落ちなかった。またフ
ッ素樹脂で内筐体A11およびB16の内面に被覆処理したロ
ースタではフッ素樹脂が熱により著しく劣化し、使用不
可能となった。
これに対して、本実施例のロースタでは、汚れは余り
付着しておらず、またこのわづかの汚れも濡れタオルで
簡単に拭き取ることができた。
このように、内筐体A11およびB16の内面にポリボロシ
ロキサン樹脂からなる有機ケイ素重合体にフッ素樹脂お
よび耐熱性充填剤を添加した塗料組成物で被覆処理する
ことにより、汚れが付着しても容易に除去できる使い勝
手のよいものになった。
本発明の実施例としてオーブントースタおよびロース
タについて示したが特にこれらに限定されるものではな
く、他のオーブンなど調理をすることにより汚れが生じ
やすい電気調理器においても同様に適用することができ
るものである。
なお、フッ素樹脂を含有するにも係わらず約400℃近
い耐熱性が得られるのはフッ素樹脂が軟化してもポリチ
タノカルボシラン樹脂やポリボロシロキサン樹脂を主成
分とする有機ケイ素合体の骨格が強固であり、急激な熱
分解が進行しないためと考えられる。また本発明でフッ
素樹脂の含有量は多い程非粘着性に優れ、汚れ防止に効
果が得られるが30重量%以下が良い。これ以上では塗料
化が極めて困難になると共に耐熱性が著しく低下する。
また、耐熱性充填剤として、汚れが目立たなくする目
的で黒色系の顔料を用いたり、遠赤外線放射率を高める
目的で酸化ニッケル,酸化マンガン,酸化鉄,酸化アル
ミニウム,酸化チタン,酸化ジルコニウム,酸化ケイ素
およびこれらの複合酸化物、さらに各種炭化物,窒化物
などを用いてもよい。さらに、塗膜の強度を高めるため
にチタン酸アルミなどの繊維質のものを添加してもよ
い。
また、ポリチタノカルボシラン樹脂またはポリボロシ
ロキサン樹脂を主成分とする有機ケイ素重合体に添加す
るフッ素樹脂および耐熱性充填剤の種類および添加量は
特に限定されるものではないがフッ素樹脂は耐熱性およ
び非粘着性に優れる4フッ化エチレン系のものがよい。
発明の効果 以上の実施例の説明から明らかなように、本発明の電
気調理器によればポリチタノカルボシラン樹脂またはポ
リポロシロキサン樹脂を主成分とする有機ケイ素重合体
に、フッ素樹脂と、耐熱性充填剤と、チタン酸アルミニ
ウム繊維とを添加した塗料組成物で内筐体内面を被覆処
理することにより、汚れが付着しても容易に除去できる
使い勝手のよい電気調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気調理器の一実施例を示すオーブン
トースタの外観斜視図、第2図は同断面図、第3図は本
発明の他の実施例を示すロースタの外観斜視図、第4図
は同断面図である。 2……内筐体。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 37/08 A47J 37/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリチタノカルボシラン樹脂またはポリボ
    ロシロキサン樹脂を主成分とする有機ケイ素重合体に、
    フッ素樹脂と、耐熱性充填剤と、チタン酸アルミニウム
    繊維とを添加した塗料組成物で内筐体内面を被覆処理し
    た電気調理器。
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