JP2847172B2 - 自動車用荷物収納網及びこれを備えた自動車 - Google Patents
自動車用荷物収納網及びこれを備えた自動車Info
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- JP2847172B2 JP2847172B2 JP5519432A JP51943293A JP2847172B2 JP 2847172 B2 JP2847172 B2 JP 2847172B2 JP 5519432 A JP5519432 A JP 5519432A JP 51943293 A JP51943293 A JP 51943293A JP 2847172 B2 JP2847172 B2 JP 2847172B2
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R7/00—Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps
- B60R7/02—Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps in separate luggage compartment
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- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R7/00—Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
この発明は、一般的には荷物収納網、特に、自動車の
荷物室に取付けることができる荷物収納網及びこれを備
えた自動車に関する。 バン，乗用車のトランクルーム又は四輪駆動オフロー
ド車のような自動車で積み荷を運ぶために、より効果的
で便利且つ自在な手段が模索されて久しい。従来は、主
として、トランクのスペース、ピックアップタイプのト
ラックの荷台又はバンの後面部座席の後ろ側のスペース
が、荷物を積んで運ぶための手段となっていた。これら
の手段は、それなりの目的を達成してはいたが、幾つか
の欠点があった。 上記した従来例における一つの欠点は、積み荷が荷物
室の中で自由に動き回る可能性があり、急停車したとき
に破損する可能性があることである。更に従来の積み荷
運搬手段は、ただ一つの大きな部屋を有するだけであ
り、重い物とよりデリケートで壊れ易い物を一緒に運ぶ
ことは困難であるという欠点もあった。 而して、この発明の目的は、自動車に積み込まれる荷
物を効果的に且つ安全に運ぶための荷物収納網及びこれ
を備えた自動車を提供することにある。またこの発明の
目的は、十分な量の積み荷を収容して、なおその積み荷
が所定の距離より大きく動き回るのも防止するに十分な
非可伸性を有する収納網を提供することにある。更にこ
の発明の目的は、積み荷が自動車の運転中に意に反して
その収納網から脱離するのを防止することができる収納
網を提供するとにある。また更にこの発明の目的は、単
一の積み荷搬送用収納部を、その積み荷搬送用収納部の
中で一つ以上に別々に区切られた収納部に分割できるよ
うにすることにある。なおまたこの発明の目的は、強靭
で弾力性があり、なお且つ軽量で良好な燃費効率比を維
持できる荷物収納網及びこれを備えた自動車を提供する
ことにある。
荷物室に取付けることができる荷物収納網及びこれを備
えた自動車に関する。 バン，乗用車のトランクルーム又は四輪駆動オフロー
ド車のような自動車で積み荷を運ぶために、より効果的
で便利且つ自在な手段が模索されて久しい。従来は、主
として、トランクのスペース、ピックアップタイプのト
ラックの荷台又はバンの後面部座席の後ろ側のスペース
が、荷物を積んで運ぶための手段となっていた。これら
の手段は、それなりの目的を達成してはいたが、幾つか
の欠点があった。 上記した従来例における一つの欠点は、積み荷が荷物
室の中で自由に動き回る可能性があり、急停車したとき
に破損する可能性があることである。更に従来の積み荷
運搬手段は、ただ一つの大きな部屋を有するだけであ
り、重い物とよりデリケートで壊れ易い物を一緒に運ぶ
ことは困難であるという欠点もあった。 而して、この発明の目的は、自動車に積み込まれる荷
物を効果的に且つ安全に運ぶための荷物収納網及びこれ
を備えた自動車を提供することにある。またこの発明の
目的は、十分な量の積み荷を収容して、なおその積み荷
が所定の距離より大きく動き回るのも防止するに十分な
非可伸性を有する収納網を提供することにある。更にこ
の発明の目的は、積み荷が自動車の運転中に意に反して
その収納網から脱離するのを防止することができる収納
網を提供するとにある。また更にこの発明の目的は、単
一の積み荷搬送用収納部を、その積み荷搬送用収納部の
中で一つ以上に別々に区切られた収納部に分割できるよ
うにすることにある。なおまたこの発明の目的は、強靭
で弾力性があり、なお且つ軽量で良好な燃費効率比を維
持できる荷物収納網及びこれを備えた自動車を提供する
ことにある。
この発明は、自動車の荷物積載部に設けると有用な荷
物収納網及びこれを備えた自動車を提供することによ
り、上記問題を解決することを意図するものである。そ
の荷物収納網は、荷物の収納部と、この収納部に一定範
囲の長手方向への弾性伸縮特性を付与するための手段
と、前記収納部の上部にある前縁部と後縁部とを引っ張
る手段と、前記弾性伸縮特性を制限する伸び制限手段と
を備えてなるものである。 前記収納部は、前面部と後面部と二つの側部とを有
し、前記前面部と後面部とは、互いに接続する方向と離
れる方向に開閉動できるように両端の側部で接続されて
いて、前記前面部と後面部のそれぞれに、前記両側部の
間の上部に縁部を有しており、前記前縁部と前記後縁部
とが、前記二つの側部の間の長さを有している。 前記弾性伸縮特性を付与する手段は、二本の弾性部材
で構成されていて、その一本の弾性部材が前記前縁部
に、他の弾性部材が後縁部に取付けられており、前記前
縁部と後縁部とが相互に隣接状態でしっかりと弾性接合
して前記収納部に収納された荷物が該格納部から逃げ出
さないようにするものである。 前記引っ張る手段は、前記収納部に収納された荷物が
意に反して前縁部と後縁部との間から逃げ出すのを防止
するのに十分な程度に前記前縁部と前記後縁部とを前記
収納網の長手方向へ引っ張る。 前記伸び制限手段は、前記弾性部材が過度に伸びるの
を防止するために長手方向への弾性伸縮特性を制限する
ものである。 かくして、前記収納部内に収納された荷物があらゆる
方向に所定範囲を越えた距離で移動することを防止する
ようになっている。
物収納網及びこれを備えた自動車を提供することによ
り、上記問題を解決することを意図するものである。そ
の荷物収納網は、荷物の収納部と、この収納部に一定範
囲の長手方向への弾性伸縮特性を付与するための手段
と、前記収納部の上部にある前縁部と後縁部とを引っ張
る手段と、前記弾性伸縮特性を制限する伸び制限手段と
を備えてなるものである。 前記収納部は、前面部と後面部と二つの側部とを有
し、前記前面部と後面部とは、互いに接続する方向と離
れる方向に開閉動できるように両端の側部で接続されて
いて、前記前面部と後面部のそれぞれに、前記両側部の
間の上部に縁部を有しており、前記前縁部と前記後縁部
とが、前記二つの側部の間の長さを有している。 前記弾性伸縮特性を付与する手段は、二本の弾性部材
で構成されていて、その一本の弾性部材が前記前縁部
に、他の弾性部材が後縁部に取付けられており、前記前
縁部と後縁部とが相互に隣接状態でしっかりと弾性接合
して前記収納部に収納された荷物が該格納部から逃げ出
さないようにするものである。 前記引っ張る手段は、前記収納部に収納された荷物が
意に反して前縁部と後縁部との間から逃げ出すのを防止
するのに十分な程度に前記前縁部と前記後縁部とを前記
収納網の長手方向へ引っ張る。 前記伸び制限手段は、前記弾性部材が過度に伸びるの
を防止するために長手方向への弾性伸縮特性を制限する
ものである。 かくして、前記収納部内に収納された荷物があらゆる
方向に所定範囲を越えた距離で移動することを防止する
ようになっている。
この発明の他の目的，特徴そして効果は以下の詳細な
説明と図面とによって明らかになるが、 図１は、自動車のトランクに設けられた収納網の破断
斜視図であり、 図２は、一つの実施例としての収納網の拡大破断斜視
図であり、オプションのスペーサを設け、且つユーザの
手がオプションの把手に掛かっている状態を示してい
る。また、 図３は、図２で示したスペーサの拡大平面図であり、 図４は、収納網の別な実施例の拡大破断斜視図であ
り、その収納網の下端部で対応するフックとループを示
している。そして、 図５は、収納網のまた別な実施例の拡大破断斜視図で
あり、 図６は、ピックアップトラックの荷台部分に収納網を
設けた更にまた別な実施例の破断斜視図であり、 図７は、図６に示した収納網の拡大破断斜視図であ
る。
説明と図面とによって明らかになるが、 図１は、自動車のトランクに設けられた収納網の破断
斜視図であり、 図２は、一つの実施例としての収納網の拡大破断斜視
図であり、オプションのスペーサを設け、且つユーザの
手がオプションの把手に掛かっている状態を示してい
る。また、 図３は、図２で示したスペーサの拡大平面図であり、 図４は、収納網の別な実施例の拡大破断斜視図であ
り、その収納網の下端部で対応するフックとループを示
している。そして、 図５は、収納網のまた別な実施例の拡大破断斜視図で
あり、 図６は、ピックアップトラックの荷台部分に収納網を
設けた更にまた別な実施例の破断斜視図であり、 図７は、図６に示した収納網の拡大破断斜視図であ
る。
図１によれば、この発明の荷物を保持するための収納
網は、全体を10で示してある。図１において、収納網10
は、自動車14のトランクルーム12の中に着脱自在に取り
つけられた状態で示されている。収納網10は、種々の荷
物16を収容担持している状態で示されている。 図２によれば、収納網10は、前面部20と後面部22と二
箇所の側部24とを有している収納部18を構成している。
前面部20と後面部22とは、一端部でピボット回動、すな
わち、前面部20と後面部22が互いに接する方向と離れる
方向に開閉動できるように連結してある。 この収納網10は、更にその収納部18が長手方向に弾力
的に伸びることができるような手段で構成されている。
この長手方向に弾力伸縮する機能は、その収納部18をし
て双方向矢印28が示す方向に動けるようにしている。こ
の長手方向弾力伸縮特性付与手段は、それなりのあらゆ
る手段で構成することができるし、またその長手方向弾
力伸縮特性の度合いは、所望の用途に合わせて設定でき
るものとを理解すべきである。一つの好適な実施例とし
て、長手方向の弾力伸縮特性付与手段を、その一端縁26
に取付けられた弾性部材30で構成してある。この弾性部
材30は、適当なあらゆる手段で構成することができる
が、好適な実施例としては、収納部18の網体32に通した
弾性コードがよい。 この長手方向弾性伸縮特性付与手段は、更に、あるい
は代わりに、二本の弾性部材34,34′で構成することが
でき、そのうちの一本の弾性部材34は、前記部36に取付
けられており、他の一本の弾性部材34′は、後縁部38に
取付けてある。二本の弾性部材34,34′は、端部におい
て両弾性部材34,34′が互いに接する方向と離れる方向
に開閉動できるように連結してある。図４と図５におい
て、収納網10′,10″は、前縁部36と後縁部38の全長に
わたって延在する弾性部材34,34′を有している。図2,
図4,図５に示された三実施例のそれぞれにおいて、その
弾性部材34,34′は弾性コードで構成してある。この弾
性コードは、適当なあらゆる材料で構成してもよいが、
好適な実施例としては、この弾性コードは緩衝ゴム紐タ
イプのコードで構成されている。 図７によれば、収納網の別な実施例が全体を10で示
されており、それは、バン，ピックアップトラック，四
輪駆動オフロード車のみならず乗用車に特に有用であ
る。この実施例では、その弾性部材の一本だけ又は二本
とも、それぞれ、前後の各縁部36,38の一の全長に延在
している弾性緩衝紐タイプコード40で構成されている。
図７では、その弾性コード40は、前縁部36の全長にわた
って延在して後面部扉に面している。後縁部38に取付け
られた弾性部材は、可撓性があり実質的に非弾性のスト
ラップ44と、このストラップ44における長手方向に間隔
を置いた２個所間に取付けられた弾性帯条42とで構成し
てある。その弾性帯条42は、ストラップ44に縫い込んだ
りあるいは機械的に鋲止めする等の適当な手段によって
非弾性のストラップ44に取付けられている。その弾性帯
条42は、ある程度の範囲で、長手方向に可動であるが、
その非弾性ストラップ44がその長さいっぱいに延長さ
れ、その弾性帯条42が前記非弾性ストラップ44と接続隣
接したときに、非弾性ストラップ44が弾性帯条42の動き
を制限する。帯条42とストラップ44の組合せにおいて
は、その何れか又は両方が、弾性部材で構成されるもの
であってよいと言える。 一つの収納網は、ここに開示された長手方向に弾性伸
縮特性を付与するどのような手段で形成されてもよく、
また何れの組合せにおいても、上記四つの実施例では、
前後の縁部36,38の両方とも、非弾性ストラップ44と弾
性帯条42で成る弾性部材を備えていてもよく、あるい
は、両方とも弾性コードで構成することもできる。 収納網10は側部は、図５に示すように、ハンモックの
形となるように開いてもよい。この実施例では、一般的
に、弾性部材48が両側部24に共に鞘50付きあるいは鞘な
しで用いられる。側部24は、また、これを閉じると、図
1,図2,図4,図６に示すように、封筒形の収納部18が形成
される。 収納網10は、更に収納部18に対して所定範囲での幅方
向弾性伸縮特性を付与する手段で構成されている。この
手段は、双方向矢印46の方向に弾性伸縮するのを許容す
る。この手段には、他に適当ないかなる手段も用いるこ
とができるが、その二つの側部24のそれぞれに取付けら
れた弾性部材48で構成するのが好適である。 図２と図５とに示すように、弾性部材48は弾性のある
緩衝ゴム紐タイプのコードで構成し、鞘50中を自由に動
けるようにするか、図５に示すように網32の中に通して
ある。 図７に示すように、側部24は、また、弾性帯条42と非
弾性ストラップ44と同じようにしてその弾性伸縮移動を
制限される。弾性コード52は、組んだ実質的に非弾性の
コード54に対して間隔を置いた部分の間に取付けられて
いる。このようにすると、幅方向の弾性伸縮特性が組紐
の非弾性伸縮性のコードの所定長によって制限される。 側部の弾性コード52と非弾性コード54の組合せの大部
分の長さ及び前記非弾性コード54の撓んだ部分が鞘50の
中に納まり、前記鞘50から露出している部分には、自動
車の任意の表面に対して収納部を着脱自在に取付けるた
めの手段であるループ56を設け、このループ56を、その
不使用状態では前記鞘50の上下端部近くに位置させてお
き、その使用状態では必要長さだけ弾力的に引き出すこ
とができるようにしている。このようにすることによ
り、弾性コード52や、これと非弾性コード54との連結部
分が鞘50の内部にあって、車体等との接触から保護され
る。 収納網10は、任意の面に収納部18を着脱自在に取付け
るための手段を有する。この収納網10は、種々の部位に
適用することができるが、例えば図１と図６とに示すよ
うに、特に自動車の荷物積載部の中で用いるのに好適で
ある。この収納網は、自動車の客室を含むあらゆる部位
に配置することができる。取付け手段は、適当な手段で
構成される。この手段は、任意の面又は荷台部や荷物収
納部18の一つに取付けてあるループ56と、他の任意の面
や収納部18に取付けてあるフック58又は他の適当な固定
具で構成されている。図２の実施例においては、ループ
56は弾性部材48で構成されており、各側部24の天端部と
底端部とに配置されている。図４では、ループ56は、側
部24の天端部で用いられており、その底端部に用いられ
ている取付け手段は、相対応するフック60・ループ62の
組合せタイプのファスナであり、このような器具は、
「VELCRO」のブランドで市販されている。更に、収納網
10′の中間部が垂れ下がるのを防止するために、センタ
ーループ70が所望により設けられており、特に、客室の
側部やトラックの荷台等に沿って広げて延在させたりす
るときに有用である。図７では、組紐の非弾性コード54
が各側部24の上下端部より延出してループ56に形成して
ある。 この収納網10は、容易に収納部18に荷物を加えたりそ
こから取り出したりすることができるように、更に、収
納部18に取付けられた把手64を有している。 前面部20と後面部22とは、二枚の別部材で形成した
り、又は一体の部材で形成したりすることもできる。前
面部20と後面部22とは、適当なあらゆる部材で構成する
ことができるが、好適な実施例としては、軽い編織網が
よい。その強靭で且つ軽い材料としては、ナイロン材又
はその他の適当な合成樹脂材か天然樹脂材が好適であ
る。鞘50,非弾性ストラップ44,把手64は、布材のような
適当なあらゆる材料で構成することができるが、好適な
実施例としては、これらは、強化マルチフィラメントポ
リプロピレンかポリエステルで構成するのがよい。 収納網10には、更に、図２に示すような前縁部36と後
縁部38とに着脱自在であってそれらの間に延在するスペ
ーサ部材66が構成されてもよい。このスペーサ部材66
は、前縁部36と後縁部38に沿ったあるいかなる位置にも
配置することができるのであるが、とりわけ一の側部24
に近接して配置するのが好適である。図３から最もよく
理解できるのであるが、そのスペーサ部材66は、アーチ
状Ｖ字形を成しており、弾性部材34を受け入れるために
形成したスロット68を有している。そのスロット68の上
部開口は、その幅が弾性部材34より狭くしてあり、而し
て、かかるスペーサ部材のスロット68は、弾性部材34を
その中に押し込むために一時的に変形するものである。
これによって、ユーザがスペーサ部材66を取り外すまで
に、弾性部材34をその中に安定して保持することができ
る。スペーサ部材66は、適当なあらゆる材料で構成する
ことができるが、この材料は、結晶ハイモント（himon
t）ポリプロピレンが好適である。 図2,図4,図５の実施例は、特に多少のＧフォースがか
かるときの軽い物体に有用である。図７の実施例は、大
なるＧフォースがかかるより重い物体に有用である。 この発明の収納網は、これに収納された荷物があらゆ
る方向にも所定距離以外に動くのを制限する。この収納
網の他の利点は、荷物をその中に収納した後に、前縁部
36と後縁部38とが、収納網の上部から荷物が外に落下す
るのを防止するのに十分にしっかりと合致接合すること
である。 特に、請求項１の発明によれば、弾性部材によって引
っ張られることにより前縁部と後縁部とが相互に隣接状
態でしっかりと弾性結合しているため、収納部に収納さ
れた荷物が収納部から逃げ出さない。また、前記弾性部
材は伸び制限手段によって過度に延びるのを防止されて
いるから、自動車の急発進や急停止等によって車体に対
して荷物が慣性により急激に移動しようとして、前記弾
性部材を大きく伸ばす力が作用しても、前記弾性部材は
過度に延びることがなく、したがって前記弾性部材が過
度の伸びにより劣化することが防止される一方、内部の
荷物の移動は所定範囲内に制限される効果がある。 また、請求項２の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、伸び制限手段を、非弾性のストラップと、間
隔を設けて前記ストラップに取付けられた弾性条帯から
なるため、弾性部材を過度に伸ばす力が強い場合であっ
ても、十分にその伸びを制限することができる効果があ
る。 また、請求項３の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、非弾性のストラップと、間隔を設けて前記ス
トラップに取付けられた弾性条帯とからなる伸び制限手
段が、前縁部と後縁部とに設けられるから、荷物収納網
の前後の縁部において、両縁部の各弾性部材の伸びを確
実に防止するから、重い荷物が収納された場合に確実に
各弾性部材の伸びを制限することができる効果がある。 また、請求項４の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、前縁部と後縁部の両弾性部材を弾性コードに
より構成しているから、収納部の荷物が軽いものである
場合に好適である。 また、請求項５の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、収納網の側部に、幅方向に延在する非弾性コ
ードと、この非弾性コードに取付けられてこれを或る位
置と他の位置との間で撓めておく弾性コードとを配置し
たから、側部においても確実に各弾性コードの伸びを防
止することができる。さらに、この発明によれば、前記
弾性コードと非弾性コードとの組合せの大部分の長さ
と、非弾性コードの前記撓んだ部分が鞘の中に納まり、
また収納網の使用状態にあっては必要長さだけ引き出せ
ばよいから、収納網の不使用状態にあってはこれらの大
部分の長さが、また使用状態にあっても弾性コードと、
これの非弾性コードへの取付部分とが、いずれも鞘の中
にある。このため、鞘の中にある前記部分が、車体その
他の部位に接触して棄損されることが防止される効果が
ある。 また、請求項６の発明によれば、請求項１の前記効果
をもつ収納網を備えた自動車とすることができ、また請
求項７の発明によれば、請求項３の前記効果をもつ収納
網を備えた自動車とすることができ、さらに請求項８の
発明によれば、請求項４の前記効果をもつ収納網を備え
た自動車とすることができるという効果がある。 この発明の好適な実施例は前記のように詳しく説明し
てきたが、ここに開示された実施例の変形例があること
は当業者にとって明らかであろう。であるから、以上の
説明は、この発明を限定するものではなく単なる例示で
あり、この発明の真の範囲は、次の特許請求の範囲によ
って定義されるものである。
網は、全体を10で示してある。図１において、収納網10
は、自動車14のトランクルーム12の中に着脱自在に取り
つけられた状態で示されている。収納網10は、種々の荷
物16を収容担持している状態で示されている。 図２によれば、収納網10は、前面部20と後面部22と二
箇所の側部24とを有している収納部18を構成している。
前面部20と後面部22とは、一端部でピボット回動、すな
わち、前面部20と後面部22が互いに接する方向と離れる
方向に開閉動できるように連結してある。 この収納網10は、更にその収納部18が長手方向に弾力
的に伸びることができるような手段で構成されている。
この長手方向に弾力伸縮する機能は、その収納部18をし
て双方向矢印28が示す方向に動けるようにしている。こ
の長手方向弾力伸縮特性付与手段は、それなりのあらゆ
る手段で構成することができるし、またその長手方向弾
力伸縮特性の度合いは、所望の用途に合わせて設定でき
るものとを理解すべきである。一つの好適な実施例とし
て、長手方向の弾力伸縮特性付与手段を、その一端縁26
に取付けられた弾性部材30で構成してある。この弾性部
材30は、適当なあらゆる手段で構成することができる
が、好適な実施例としては、収納部18の網体32に通した
弾性コードがよい。 この長手方向弾性伸縮特性付与手段は、更に、あるい
は代わりに、二本の弾性部材34,34′で構成することが
でき、そのうちの一本の弾性部材34は、前記部36に取付
けられており、他の一本の弾性部材34′は、後縁部38に
取付けてある。二本の弾性部材34,34′は、端部におい
て両弾性部材34,34′が互いに接する方向と離れる方向
に開閉動できるように連結してある。図４と図５におい
て、収納網10′,10″は、前縁部36と後縁部38の全長に
わたって延在する弾性部材34,34′を有している。図2,
図4,図５に示された三実施例のそれぞれにおいて、その
弾性部材34,34′は弾性コードで構成してある。この弾
性コードは、適当なあらゆる材料で構成してもよいが、
好適な実施例としては、この弾性コードは緩衝ゴム紐タ
イプのコードで構成されている。 図７によれば、収納網の別な実施例が全体を10で示
されており、それは、バン，ピックアップトラック，四
輪駆動オフロード車のみならず乗用車に特に有用であ
る。この実施例では、その弾性部材の一本だけ又は二本
とも、それぞれ、前後の各縁部36,38の一の全長に延在
している弾性緩衝紐タイプコード40で構成されている。
図７では、その弾性コード40は、前縁部36の全長にわた
って延在して後面部扉に面している。後縁部38に取付け
られた弾性部材は、可撓性があり実質的に非弾性のスト
ラップ44と、このストラップ44における長手方向に間隔
を置いた２個所間に取付けられた弾性帯条42とで構成し
てある。その弾性帯条42は、ストラップ44に縫い込んだ
りあるいは機械的に鋲止めする等の適当な手段によって
非弾性のストラップ44に取付けられている。その弾性帯
条42は、ある程度の範囲で、長手方向に可動であるが、
その非弾性ストラップ44がその長さいっぱいに延長さ
れ、その弾性帯条42が前記非弾性ストラップ44と接続隣
接したときに、非弾性ストラップ44が弾性帯条42の動き
を制限する。帯条42とストラップ44の組合せにおいて
は、その何れか又は両方が、弾性部材で構成されるもの
であってよいと言える。 一つの収納網は、ここに開示された長手方向に弾性伸
縮特性を付与するどのような手段で形成されてもよく、
また何れの組合せにおいても、上記四つの実施例では、
前後の縁部36,38の両方とも、非弾性ストラップ44と弾
性帯条42で成る弾性部材を備えていてもよく、あるい
は、両方とも弾性コードで構成することもできる。 収納網10は側部は、図５に示すように、ハンモックの
形となるように開いてもよい。この実施例では、一般的
に、弾性部材48が両側部24に共に鞘50付きあるいは鞘な
しで用いられる。側部24は、また、これを閉じると、図
1,図2,図4,図６に示すように、封筒形の収納部18が形成
される。 収納網10は、更に収納部18に対して所定範囲での幅方
向弾性伸縮特性を付与する手段で構成されている。この
手段は、双方向矢印46の方向に弾性伸縮するのを許容す
る。この手段には、他に適当ないかなる手段も用いるこ
とができるが、その二つの側部24のそれぞれに取付けら
れた弾性部材48で構成するのが好適である。 図２と図５とに示すように、弾性部材48は弾性のある
緩衝ゴム紐タイプのコードで構成し、鞘50中を自由に動
けるようにするか、図５に示すように網32の中に通して
ある。 図７に示すように、側部24は、また、弾性帯条42と非
弾性ストラップ44と同じようにしてその弾性伸縮移動を
制限される。弾性コード52は、組んだ実質的に非弾性の
コード54に対して間隔を置いた部分の間に取付けられて
いる。このようにすると、幅方向の弾性伸縮特性が組紐
の非弾性伸縮性のコードの所定長によって制限される。 側部の弾性コード52と非弾性コード54の組合せの大部
分の長さ及び前記非弾性コード54の撓んだ部分が鞘50の
中に納まり、前記鞘50から露出している部分には、自動
車の任意の表面に対して収納部を着脱自在に取付けるた
めの手段であるループ56を設け、このループ56を、その
不使用状態では前記鞘50の上下端部近くに位置させてお
き、その使用状態では必要長さだけ弾力的に引き出すこ
とができるようにしている。このようにすることによ
り、弾性コード52や、これと非弾性コード54との連結部
分が鞘50の内部にあって、車体等との接触から保護され
る。 収納網10は、任意の面に収納部18を着脱自在に取付け
るための手段を有する。この収納網10は、種々の部位に
適用することができるが、例えば図１と図６とに示すよ
うに、特に自動車の荷物積載部の中で用いるのに好適で
ある。この収納網は、自動車の客室を含むあらゆる部位
に配置することができる。取付け手段は、適当な手段で
構成される。この手段は、任意の面又は荷台部や荷物収
納部18の一つに取付けてあるループ56と、他の任意の面
や収納部18に取付けてあるフック58又は他の適当な固定
具で構成されている。図２の実施例においては、ループ
56は弾性部材48で構成されており、各側部24の天端部と
底端部とに配置されている。図４では、ループ56は、側
部24の天端部で用いられており、その底端部に用いられ
ている取付け手段は、相対応するフック60・ループ62の
組合せタイプのファスナであり、このような器具は、
「VELCRO」のブランドで市販されている。更に、収納網
10′の中間部が垂れ下がるのを防止するために、センタ
ーループ70が所望により設けられており、特に、客室の
側部やトラックの荷台等に沿って広げて延在させたりす
るときに有用である。図７では、組紐の非弾性コード54
が各側部24の上下端部より延出してループ56に形成して
ある。 この収納網10は、容易に収納部18に荷物を加えたりそ
こから取り出したりすることができるように、更に、収
納部18に取付けられた把手64を有している。 前面部20と後面部22とは、二枚の別部材で形成した
り、又は一体の部材で形成したりすることもできる。前
面部20と後面部22とは、適当なあらゆる部材で構成する
ことができるが、好適な実施例としては、軽い編織網が
よい。その強靭で且つ軽い材料としては、ナイロン材又
はその他の適当な合成樹脂材か天然樹脂材が好適であ
る。鞘50,非弾性ストラップ44,把手64は、布材のような
適当なあらゆる材料で構成することができるが、好適な
実施例としては、これらは、強化マルチフィラメントポ
リプロピレンかポリエステルで構成するのがよい。 収納網10には、更に、図２に示すような前縁部36と後
縁部38とに着脱自在であってそれらの間に延在するスペ
ーサ部材66が構成されてもよい。このスペーサ部材66
は、前縁部36と後縁部38に沿ったあるいかなる位置にも
配置することができるのであるが、とりわけ一の側部24
に近接して配置するのが好適である。図３から最もよく
理解できるのであるが、そのスペーサ部材66は、アーチ
状Ｖ字形を成しており、弾性部材34を受け入れるために
形成したスロット68を有している。そのスロット68の上
部開口は、その幅が弾性部材34より狭くしてあり、而し
て、かかるスペーサ部材のスロット68は、弾性部材34を
その中に押し込むために一時的に変形するものである。
これによって、ユーザがスペーサ部材66を取り外すまで
に、弾性部材34をその中に安定して保持することができ
る。スペーサ部材66は、適当なあらゆる材料で構成する
ことができるが、この材料は、結晶ハイモント（himon
t）ポリプロピレンが好適である。 図2,図4,図５の実施例は、特に多少のＧフォースがか
かるときの軽い物体に有用である。図７の実施例は、大
なるＧフォースがかかるより重い物体に有用である。 この発明の収納網は、これに収納された荷物があらゆ
る方向にも所定距離以外に動くのを制限する。この収納
網の他の利点は、荷物をその中に収納した後に、前縁部
36と後縁部38とが、収納網の上部から荷物が外に落下す
るのを防止するのに十分にしっかりと合致接合すること
である。 特に、請求項１の発明によれば、弾性部材によって引
っ張られることにより前縁部と後縁部とが相互に隣接状
態でしっかりと弾性結合しているため、収納部に収納さ
れた荷物が収納部から逃げ出さない。また、前記弾性部
材は伸び制限手段によって過度に延びるのを防止されて
いるから、自動車の急発進や急停止等によって車体に対
して荷物が慣性により急激に移動しようとして、前記弾
性部材を大きく伸ばす力が作用しても、前記弾性部材は
過度に延びることがなく、したがって前記弾性部材が過
度の伸びにより劣化することが防止される一方、内部の
荷物の移動は所定範囲内に制限される効果がある。 また、請求項２の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、伸び制限手段を、非弾性のストラップと、間
隔を設けて前記ストラップに取付けられた弾性条帯から
なるため、弾性部材を過度に伸ばす力が強い場合であっ
ても、十分にその伸びを制限することができる効果があ
る。 また、請求項３の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、非弾性のストラップと、間隔を設けて前記ス
トラップに取付けられた弾性条帯とからなる伸び制限手
段が、前縁部と後縁部とに設けられるから、荷物収納網
の前後の縁部において、両縁部の各弾性部材の伸びを確
実に防止するから、重い荷物が収納された場合に確実に
各弾性部材の伸びを制限することができる効果がある。 また、請求項４の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、前縁部と後縁部の両弾性部材を弾性コードに
より構成しているから、収納部の荷物が軽いものである
場合に好適である。 また、請求項５の発明によれば、請求項１の前記効果
に加えて、収納網の側部に、幅方向に延在する非弾性コ
ードと、この非弾性コードに取付けられてこれを或る位
置と他の位置との間で撓めておく弾性コードとを配置し
たから、側部においても確実に各弾性コードの伸びを防
止することができる。さらに、この発明によれば、前記
弾性コードと非弾性コードとの組合せの大部分の長さ
と、非弾性コードの前記撓んだ部分が鞘の中に納まり、
また収納網の使用状態にあっては必要長さだけ引き出せ
ばよいから、収納網の不使用状態にあってはこれらの大
部分の長さが、また使用状態にあっても弾性コードと、
これの非弾性コードへの取付部分とが、いずれも鞘の中
にある。このため、鞘の中にある前記部分が、車体その
他の部位に接触して棄損されることが防止される効果が
ある。 また、請求項６の発明によれば、請求項１の前記効果
をもつ収納網を備えた自動車とすることができ、また請
求項７の発明によれば、請求項３の前記効果をもつ収納
網を備えた自動車とすることができ、さらに請求項８の
発明によれば、請求項４の前記効果をもつ収納網を備え
た自動車とすることができるという効果がある。 この発明の好適な実施例は前記のように詳しく説明し
てきたが、ここに開示された実施例の変形例があること
は当業者にとって明らかであろう。であるから、以上の
説明は、この発明を限定するものではなく単なる例示で
あり、この発明の真の範囲は、次の特許請求の範囲によ
って定義されるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−121545（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−72142（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−101458（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−105853（ＪＰ，Ｕ) 米国特許5040711（ＵＳ，Ａ) 米国特許5012963（ＵＳ，Ａ)
Claims (8)
- 【請求項１】前面部と後面部と二つの側部とを有し、前
記前面部と後面部とは、互いに接する方向と離れる方向
に開閉動できるように両端の側部で接続されていて、前
記前面部と後面部のそれぞれに、前記両側部の間の上部
に縁部を有しており、前記前縁部と前記後縁部とが、前
記二つの側部の間の長さを有してなる収納部と、 二本の弾性部材で構成されていて、その一本の弾性部材
が前記前縁部に、他の弾性部材が後縁部に取付けられて
おり、前記前縁部と後縁部とが相互に隣接状態でしっか
りと弾性接合して前記収納部に収納された荷物が該収納
部から逃げ出さないようにするために、前記収納部に一
定範囲の長手方向へ弾性伸縮特性を付与するための手段
と、 収納部に収納された荷物が意に反して前縁部と後縁部と
の間から逃げ出すのを防止するのに十分な程度に前記前
縁部と前記後縁部とを引っ張る手段と、 前記弾性部材が過度に伸びるのを防止するために長手方
向への弾性伸縮特性を制限する伸び制限手段と、 でなり、前記収納部内に収納された荷物があらゆる方向
に所定範囲を越えた距離で移動することを防止するよう
にした、自動車用荷物収納網。 - 【請求項２】請求項１に記載の自動車用荷物収納網にお
いて、前記弾性部材の一方は、前縁部と後縁部の一方の
長さにわたって延在しており、その弾性部材は弾性コー
ドでなり、前記伸び制限手段は、可撓性があって実質的
に非弾性のストラップに間隔を設けて弾性帯条を取付け
て前記弾性部材の他方を構成し、且つ前記前縁部と後縁
部の他方の長さにわたって延在している、自動車用荷物
収納網。 - 【請求項３】請求項１に記載の自動車用荷物収納網にお
いて、前記弾性部材の一つは前縁部の長さにわたって延
在しており、他の弾性部材は後縁部の長さにわたって延
在しており、前記伸び制限手段は、可撓性があって実質
的に非弾性のストラップに間隔を設けて弾性帯条を取付
けて前記両弾性部材を構成して、いずれもが前記前縁部
と後縁部の長さにわたって延在している、自動車用荷物
収納網。 - 【請求項４】請求項１に記載の自動車用荷物収納網にお
いて、前記弾性部材の一つは前縁部の長さにわたって延
在しており、他の弾性部材は後縁部の長さにわたって延
在しており、これらの弾性部材は弾性コードでなり、前
記伸び制限手段は、実質的に非弾性に近い弾性部材でな
る、自動車用荷物収納網。 - 【請求項５】それぞれ幅方向に延在している二つの側部
と、前記二つの側部間にわたる長さを有し且つ互いに接
する方向と離れる方向に開閉動できるように両端で接続
されている前縁部及び後縁部と、を有している収納部
と、 前記前縁部と後縁部とが相互に隣接状態でしっかりと弾
性接合して前記収納部に収納された荷物が該収納部から
逃げ出さないようにするために、その収納部に対して一
定の範囲の長手方向弾性伸縮特性を付与する手段と、 二つの側部のそれぞれに上下にわたって取付けられ、上
下端において車体側に取付けられる実質的に非弾性のコ
ードと、 前記非弾性コードとその非弾性コードの或る位置と他の
位置とに連絡して当該コードに引張力が入力されないと
きには当該コードの前記両位置の間を撓めておく弾性コ
ードとで構成されていて、収納部に対して所定範囲での
幅方向弾性伸縮特性を付与する手段と、 前記非弾性コードの前記上下端に設けられて車体に対し
て収納部を着脱自在に取付けるための手段と、 でなり、その収納部に収納された荷物があらゆる方向に
一定の距離以上には動かないように規制してある自動車
用荷物収納網であって、 前記二つの側部の弾性コードと非弾性コードの組合せの
大部分の長さ及び前記非弾性コードの撓んだ部分が鞘の
中に納まり、前記鞘から露出している部分には、前記任
意の表面に対して収納部を着脱自在に取付けるための手
段を設け、前記任意の表面に対して収納部を着脱自在に
取付けるための手段を、その不使用状態では前記鞘の上
下端部近くに位置させておき、その使用状態では必要長
さだけ弾力的に引き出すことができるようにしたことを
特徴とする、自動車用荷物収納網。 - 【請求項６】荷物積載部とその荷物積載部の中に配置さ
れた荷物収納網とを有する自動車において、その収納網
は、 前面部と後面部と二つの側部とを有し、前記前面部と後
面部とは、互いに接する方向と離れる方向に開閉動でき
るように両端の側部で接続されていて、前記前面部と後
面部のそれぞれに、前記両側部の間の上部に縁部を有し
ており、それらの前縁部と後縁部とが、前記二つの側部
の間の長さを有してなる収納部と、 二本の弾性部材で構成されていて、その一本の弾性部材
が前記前縁部に、他の弾性部材が後縁部にそれぞれ取付
けられており、前記前縁部と後縁部とが相互に隣接状態
でしっかりと弾性接合して前記収納部に収納された荷物
が該収納部から逃げ出さないようにするために、前記収
納部に一定範囲の長手方向への弾性伸縮特性を付与する
ための手段と、 収納部に収納された荷物が意に反して前縁部と後縁部と
の間から逃げ出すのを防止するのに十分な程度に前記前
縁部と前記後縁部とを引っ張る手段と、 前記弾性部材が過度に伸びるのを防止するために長手方
向への弾性伸縮特性を制限する伸び制限手段と、 でなり、前記収納部内に収納された荷物があらゆる方向
に所定範囲を越えた距離で移動することを防止するよう
にした、自動車。 - 【請求項７】請求項６に記載の自動車において、 前記収納網を構成する前記弾性部材の一つは前縁部の長
さにわたって延在しており、他の弾性部材は後縁部の長
さにわたって延在しており、 前記伸び制限手段は、可撓性があって実質的に非弾性の
ストラップに間隔を設けて弾性帯条を取付けて前記両弾
性部材を構成して、いずれもが前記前縁部と後縁部の長
さにわたって延在している、自動車。 - 【請求項８】請求項６に記載の自動車において、 前記収納網を構成する前記弾性部材の一つは前縁部の長
さにわたって延在しており、他の弾性部材は後縁部の長
さにわたって延在しており、これらの弾性部材は弾性コ
ードでなり、前記伸び制限手段は、実質的に非弾性に近
い弾性部材でなる、自動車。
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