JP2847142B2 - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用エンジンのスロットル弁をバイパス
する通路に介装されたアイドル制御弁によりアイドル回
転数を制御するエンジンのアイドル回転数制御装置に関
し、詳しくは、エンジンのオイル温度に伴うフリクショ
ンの影響を補償してアイドル制御弁の開度を制御するエ
ンジンのアイドル回転数制御装置に関する。
【従来の技術】
この種のエンジンのアイドル回転数制御装置は、スロ
ットル弁に対しバイパスしてアイドル制御弁(ISCV)が
設けられ、アイドル時に、アイドル制御弁の開度を制御
して、所定の目標回転数を得るようにアイドル回転数制
御している。 そして、この種のアイドル回転数制御装置として、エ
ンジン暖機完了状態のアイドル時には、エンジン回転数
と目標回転数との比較結果に応じエンジン回転数が目標
回転数に収束するように、スロットル弁をバイパスする
通路に介装されたアイドル制御弁の開度をフィードバッ
ク制御すると共に、この時のアイドル制御弁の開度を学
習開度として記憶する。そして、エンジン冷態状態のア
イドル時、或いは、減速や変速等に伴う車両走行中のス
ロットル弁全閉時には、上記学習開度に基づいてアイド
ル制御弁の開度を制御するものが知られている。 ここで、アイドル回転数制御装置は、エンジン暖機完
了後のフィードバック制御時においては、燃費やエンジ
ン騒音の観点から極低速(例えば、800rpm)の目標回転
数を設定し、アイドル回転数がこの目標回転数に一致す
るようにアイドル制御弁の開度を制御している。 従って、このとき記憶した学習開度をそのまま用い
て、エンジン冷態状態のアイドル時、或いは、車両走行
中の減速や変速等に伴うスロットル弁全閉時に、アイド
ル制御弁の開度を設定すると、アイドル制御弁の開度を
学習開度として記憶した時点との、エンジンのオイル温
度、すなわちオイルの粘度の相違により、フリクション
の影響を受けて、アイドル回転数を適切に制御すること
ができない。 すなわち、アイドル制御弁の開度を学習開度として記
憶するエンジン暖機完了状態においては、オイル温度が
高いためオイルの粘度が低く、このためオイルによるフ
リクションが小さい。これに対し、エンジン温度が低い
冷態時には、オイルの温度が低くオイルの粘度が高いた
め、オイルによるフリクションが大きい。従って、エン
ジン暖機完了状態でのアイドル時において記憶した学習
開度をそのまま用いてアイドル制御弁の開度を制御する
と、エンストやエンジン回転数の異常低下を生じる。特
に、エンジンのオイル温度が未だ十分上昇しておらず、
オイルによるフリクションが大きい状態で車両走行し、
減速や変速に伴いスロットル弁が全閉されたときに、そ
の影響が著しい。 そこで、アイドル回転数制御の冷態時補正に関して
は、例えば特開昭55−5441号公報の先行例があり、エン
ジンの冷却水温が低いときには、アイドル制御弁の開度
を増加補正し、冷却水温の上昇に応じアイドル制御弁の
開度を減少させることで、アイドル回転数を所定の回転
数に制御することが開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先行例においては、エンジンの冷
却水温により、直接、アイドル制御弁の開度を補正して
いるため、オイルによるフリクションの影響を適切に解
消することができない不都合が有る。 すなわち、エンジン冷態状態から暖機が進行するに際
して、冷却水温の上昇に対し、オイル温度の上昇は相対
的に遅く、従って、エンジン冷却水温の上昇に応じてア
イドル制御弁の開度を減少させると、開度を減じるのが
早すぎてエンジン回転数の低下やエンストを生じること
がある。 このため、オイル温度と共にオイルの粘度を適切に判
断し、これに応じてアイドル制御弁の開度を制御する必
要がある。これに対処するに、オイル温度センサを取付
けることが考えられるが、コスト高を招き、且つ、オイ
ル温度の正確な検出も難しい。 本発明は、上記事情に鑑み、オイル温度に直接影響を
与える冷却水温によってオイル温度すなわちオイルの粘
度によるフリクションを推定し、この場合にオイル温度
は所定冷却水温以上の累積時間と相関関係があることに
着目してなされたもので、エンジン冷態状態のアイドル
時、或いは、車両走行中のスロットル弁全閉時に、エン
ジン回転数の低下やエンストを的確に防止してアイドル
回転数を適正に制御することが可能なエンジンのアイド
ル回転数制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、エ
ンジン暖機完了状態のアイドル時に、エンジン回転数と
目標回転数との比較結果に応じエンジン回転数が目標回
転数に収束するように、スロットル弁をバイパスする通
路に介装されたアイドル制御弁の開度をフィードバック
制御すると共に、この時のアイドル制御弁の開度を学習
開度として記憶し、一方、エンジン冷態状態のアイドル
時、或いは、車両走行中のスロットル弁全閉時には、上
記学習開度に基づいてアイドル制御弁の開度を制御する
エンジンのアイドル回転数制御装置において、エンジン
冷却水温を、エンジン暖機完了と判断される所定水温と
比較し、エンジン冷却水温が所定水温以上のとき、その
累積時間を算出する累積時間算出手段と、上記累積時間
に基づいてオイルによるフリクションの影響を補償する
ための補正開度を設定し、エンジン冷却水温度が所定水
温に達した後の累積時間が零のときには該補正開度を大
きい値に設定して、その後、累積時間が増大するに従い
補正開度を減少設定する補正開度設定手段と、エンジン
冷態状態のアイドル時、或いは、車両走行中のスロット
ル弁全閉時に、上記学習開度を上記補正開度により補正
してアイドル制御弁の開度を設定する固定開度制御手段
とを備えたことを特徴とする。 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明におい
て、上記固定開度制御手段は、上記学習開度に上記補正
開度を加算して、エンジン冷態状態のアイドル時、或い
は、車両走行中のスロットル弁全閉時におけるアイドル
制御弁の開度を設定し、更に、エンジン暖機完了状態の
アイドル時に、フィードバック制御により設定されたア
イドル制御弁の開度変化が無い定常状態のとき、該アイ
ドル制御弁の開度と学習開度とを比較して、学習開度が
アイドル制御弁の開度以上のときには、学習開度を現在
設定されているアイドル制御弁の開度によって更新する
と共に、上記補正開度を零に設定し、学習開度がアイド
ル制御弁の開度よりも小さい時は、上記学習開度と補正
開度との加算値を、上記アイドル制御弁の開度と比較し
て、該加算値がアイドル制御弁の開度よりも小さいと
き、アイドル制御弁の開度から補正開度を減算した値に
よって学習開度を更新し、一方、上記加算値がアイドル
制御弁の開度以上のときには、アイドル制御弁の開度か
ら学習を減算した値によって補正開度を更新する開度学
習手段を備えたことを特徴とする。
【作用】
請求項1記載の発明では、エンジン冷却水温を、エン
ジン暖機完了と判断される所定水温と比較し、エンジン
冷却水温が所定水温以上のとき、その累積時間を算出す
る。そして、エンジン暖機完了状態のアイドル時は、エ
ンジン回転数と目標回転数との比較結果に応じエンジン
回転数が目標回転数に収束するように、スロットル弁を
バイパスする通路に介装されたアイドル制御弁の開度を
フィードバック制御すると共に、この時のアイドル制御
弁の開度を学習開度として記憶する。そして、エンジン
冷態状態のアイドル時、或いは、車両走行中のスロット
ル弁全閉時には、上記累積時間に基づいてオイルによる
フリクションの影響を補償するための補正開度を設定す
る。すなわち、上記累積時間が零であり、エンジン冷却
水温度が所定水温に達するまでの間は、該補正開度を大
きい値に設定し、その後、エンジン冷却水温度が所定水
温に達した後の累積時間が増大するに従い補正開度を減
少設定して、エンジン冷態状態のアイドル時、或いは、
車両走行中のスロットル弁全閉時は、この補正開度によ
り上記学習開度を補正してアイドル制御弁の開度を設定
する。 請求項2記載の発明では、エンジン冷態状態のアイド
ル時、或いは、車両走行中のスロットル弁全閉時に、補
正開度により学習開度を補正してアイドル制御弁の開度
を設定するに際し、上記学習開度に上記補正開度を加算
してアイドル制御弁の開度を設定する。そして、学習開
度の更新に際しては、エンジン暖機完了状態のアイドル
時に、フィードバック制御により設定されたアイドル制
御弁の開度変化が無い定常状態のときに、アイドル制御
弁の開度と学習開度とを比較して、学習開度がアイドル
制御弁の開度以上のときには、学習開度を現在設定され
ているアイドル制御弁の開度によって更新すると共に、
上記補正開度を零に設定する。また、学習開度がアイド
ル制御弁の開度よりも小さい時は、上記学習開度と補正
開度との加算値を、上記アイドル制御弁の開度と比較す
る。そして、加算値がアイドル制御弁の開度よりも小さ
いときには、アイドル制御弁の開度から補正開度を減算
した値によって学習開度を更新し、一方、加算値がアイ
ドル制御弁の開度以上のときには、アイドル制御弁の開
度から学習開度を減算した値によって補正開度を更新す
る。
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 第1図において、符号1はエンジン吸気系のスロット
ルボディであり、内部にスロットル弁2を有する。ま
た、スロットルボディ1にはアイドル制御弁3を有する
通路4がスロットル2をバイパスして連設され、制御ユ
ニット10からの制御信号によりアイドル制御弁3の開度
を制御することで、バイパス空気量を制御しアイドル回
転数を制御するように構成されている。 制御系について説明すると、運転状態を検出するた
め、エンジン回転数センサ5、車速センサ6、スロット
ル弁2の全閉でONするアイドルスイッチ7、エンジン冷
却水温を検出する水温センサ8を備え、制御ユニット10
は、条件判定手段11、全開制御手段12、フィードバック
制御手段13、開度学習手段14、学習開度記憶手段15、累
積時間算出手段16、補正開度設定手段17、補正開度記憶
手段18、及び、固定開度制御手段19の各機能手段を備え
る。 条件判定手段11は、アイドルスイッチ7がONしている
か否かによりスロットル弁2の全閉を判断し、更に、車
速センサ6により検出される車速に基づいて車両停止か
走行中かを判断すると共に、水温センサ8により検出さ
れるエンジンの冷却水温を、エンジン暖機完了状態を判
断するために所定水温(例えば、70℃)と比較する。 そして、上記条件判定手段11による判定の結果、スロ
ットル弁2が開かれている加速状態或いは車両定常走行
等のとき、全開制御手段12は、アイドル制御弁3に対す
る開度DIを全開に設定し(DI=100%)、これに相応す
る制御信号を駆動信号9を介してアイドル制御弁3に出
力することで、アイドル制御弁3を全開制御する。 フィードバック制御手段13は、上記条件判定手段11に
よる判定の結果、スロットル弁2が全開、且つ車両停
止、且つエンジン冷却水温が所定水温以上で、エンジン
暖機完了状態のアイドル時に、エンジン回転数センサ5
により検出されるエンジン回転数Neを、目標回転数の許
容範囲を定める目標上限回転数NIH、目標下限回転数NIL
と比較し、この比較結果に応じエンジン回転数Neが目標
上限回転数NIHと目標下限回転数NILとにより定められる
目標回転数に収束するように、アイドル制御弁3の開度
DIとを設定し、駆動回路9を介してアイドル制御弁3に
制御信号を出力することで、アイドル制御弁3の開度を
フィードバック制御する。 また、このとき、開度学習手段14は、上記フィードバ
ック制御手段13によるフィードバック制御時、すなわ
ち、エンジン暖機完了状態のアイドル時において設定さ
れたアイドル制御弁3に対する上記開度DIを、学習開度
DLとして学習開度記憶手段15に記憶する。 尚、本実施例においては、後述するように、エンジン
暖機完了状態でのアイドル回転数のフィードバック制御
時において、アイドル制御弁3に対する開度DIの変化が
無い状態が所定時間継続し、定常状態と判断される時、
現在記憶されている学習開度DLと、アイドル制御弁3に
対し設定されている開度DIとを比較して、DL≧DIのと
き、アイドル制御弁3に対する開度DIによって学習開度
DLを更新すると共に(DL←DI)、補正開度Hを零に設定
する。 また、DL<DIで学習開度がアイドル制御弁の開度より
も小さい時は、後述のように、エンジン冷却水温が所定
水温以上の累積時間に基づいてオイルによるフリクショ
ンの影響を補償するために設定された補正開度Hとの関
係で、DL+DH<DIのとき、学習開度DLを、アイドル制御
弁3に対する開度DIから補正開度Hを減算した値によっ
て更新する(DL←DI−H)。一方、DL+H≧DIのときに
は、アイドル制御弁の開度DIから学習開度DLを減算した
値によって補正開度Hを更新する(H←DI−DL)。 一方、累積時間算出手段16は、水温センサ8により検
出されるエンジン冷却水温を、エンジン暖機完了と判断
される所定水温(例えば、70℃)と比較し、エンジン冷
却水温が所定水温以上のとき、その累積時間Tを算出す
る。 そして、補正開度設定手段17は、この累積時間Tに基
づいて、エンジン冷態状態のアイドル時、或いは、車両
走行中の減速や変速等に伴うスロットル弁全閉時に、上
記学習開度DLに対し加算項で与えオイルによるフリクシ
ョンの影響を補償してアイドル制御弁3の開度を設定す
るための補正開度Hを、マップ参照により設定する。 ここで、オイル温度に直接影響を与える冷却水温によ
ってオイル温度すなわちオイルの粘度によるフリクショ
ンを推定し、この場合にオイル温度は所定冷却水温以上
の累積時間Tと相関関係がある。すなわち、上記累積時
間Tが短い場合はエンジンのオイル温度が低いためオイ
ルによるフリクションの影響が大きく、アイドル制御弁
3の開度を増加させるために補正開度Hを増大する必要
があり、累積時間Tが長くなるとオイル温度の上昇が判
断されて、補正開度Hを減少させればよく、このことか
ら、マップには、累積時間Tに対して補正開度Hが第2
図に示すように設定されている。このマップは、例え
ば、予め実験等により累積時間Tに対する最適な補正開
度Hを求め、メモリに記憶されている。 すなわち、上記累積時間Tが零であり(T=0)、エ
ンジン冷却水温度がエンジン暖機完了と判断される所定
水温(例えば、70℃)に達するまでの間は、オイル温度
が十分上昇しておらずオイルの粘度が高くオイルによる
フリクションの影響が大きいため、補正開度Hを大きい
値に設定する。その後、エンジン冷却水温度が所定水温
に達した後の累積時間Tが増大してオイルの温度が上昇
してオイルの粘度が低下するに従い補正開度Hを減少設
定し、やがて、累積時間Tの増加によりオイル温度が上
昇してフリクションによる影響が無視できる状態となっ
たときに(T=T1)、補正時間Hが零に設定される(H
=0)。 そこで、上記マップを参照して補正開度Hが設定され
るのであり、この補正開度Hは種々の条件に関係なく累
積時間Tに基づいてマップ参照により設定され、補正開
度記憶手段18に記憶される。 そして、固定制御手段19は、上記条件判定手段11によ
る判定の結果、スロットル弁2が全閉、且つ車両停止、
且つエンジン冷却水温が所定水温未満で、エンジン冷態
状態のアイドル時、或いは、車両走行中の減速や変速等
に伴うスロットル弁全閉時に、上記学習値DLに上記補正
開度Hを加算することで、学習開度DLを補正してアイド
ル制御弁3の開度DIを設定し(DI=DL+H)、駆動回路
9を介してアイドル制御弁3に制御信号を出力すること
で、オイルによるフリクションの影響を補償してアイド
ル制御弁3の開度を制御する。 次に、本発明に係る制御ユニット10による制御処理
を、第3図(a)〜第3図(f)に示すフローチャート
に従って説明する。 第3図(a)はアイドル回転数制御ルーチンであり、
一定時間毎に実行され、先ず、ステップS101で、水温セ
ンサ8により検出されるエンジン冷却水温を、エンジン
暖機完了と判断される所定水温(70℃)と比較し、エン
ジン冷却水温が所定水温以上のとき、ステップS102へ進
み、その累積時間がインクリメントされ(T←T+
1)、これにより所定水温以上の累積時間が算出され、
ステップS103で、第3図(b)に示す補正開度計算ルー
チンが実行されて、エンジン冷態状態のアイドル時、或
いは、車両走行中のスロットル弁全閉時に、アイドル制
御弁3の開度を設定する際に適用される補正開度Hが設
定される。 また、上記ステップS101において、冷却水温が所定水
温未満のときには、そのままステップS103へジャンプし
て補正開度計算ルーチンが実行される。 この補正開度計算ルーチンについて第3図(b)に基
づいて説明すると、ステップS201で、上記累積時間Tを
パラメータとして、上述の予め設定された第2図の補正
係数Hの一次元マップから補間計算により補正開度H1を
求める。 次いで、ステップS202で、マップから求めた補正開度
H1と現在の補正開度Hとを比較する。そして、H1<Hの
とき、ステップS203へ進み、補正開度Hをマップから求
めた補正開度H1によって更新し(H←H1)、アイドル回
転数制御ルーチン(第3図(a))のステップS104へ進
み、H1≧Hのときには、現在の補正開度Hをそのまま保
持して、アイドル回転数制御ルーチンのステップS104へ
進む。 尚、補正開度Hは、最初のイグニッションスイッチの
ONにより、所定値に初期化される。こうして、エンジン
始動後に暖機状態になっても、初期の累積時間Tが短い
段階では補正開度Hが大きく設定され、その後、累積時
間Tが長くなってオイル温度の上昇によりオイル粘度が
低下し、オイルによるフリクションの影響が低下するに
伴って、補正開度Hは漸次小さくなる。そして、所定の
累積時間T1以降では、オイル温度が十分に高くオイル粘
度の低下によりオイルによるフリクションの影響が無視
できるため、補正開度Hは、H=0となる。 係る補正開度Hの計算は、アイドル時のみならず、車
両走行中においても継続され、補正開度Hが小さくなる
に従い、このとき、学習開度DLに該補正開度Hを加算し
て設定されるアイドル制御弁3の開度DIが減少補正さ
れ、エンジン回転数が高くなり過ぎるのが防止される。 次いで、第3図(a)のステップS104〜S106で、運転
状態が判断され、アイドルスイッチ7がOFFでスロット
ル弁2が開かれている加速状態或いは車両定常走行等の
とき、ステップS104からステップS110へ進み、第3図
(f)に示す全開制御ルーチンを実行して、アイドル制
御弁3に対する開度DIを全開に設定し(DI=100%)、
これに相応する制御信号を駆動回路9を介してアイドル
制御弁3に出力することで、アイドル制御弁3を全開制
御する。 この全開制御ルーチンは、ステップS601で、現在設定
されているアイドル制御弁3の開度DIに所定値KDを加算
して開度DIを設定し(DI←DI+KD)、続くステップS602
で、開度DIの値がオーバーフローしているか否かを判断
し、オーバーフローしているときには、ステップS603へ
進み、アイドル制御弁3に対する開度DIを全開に対応す
る100%に設定して、ルーチンを抜け、一方、オーバー
フローを生じていないときには、ステップS602から、そ
のままルーチンを抜ける。 従って、後述のエンジン暖機完了状態におけるアイド
ル時のフィードバック制御から、或いは、エンジン冷態
状態のアイドル時、又は、車両走行中のスロットル弁全
閉時の固定制御から、スロットル弁2が開かれている加
速状態或いは車両定常走行等に移行した場合、アイドル
制御弁3の開度DIが、全開を示すDI=100%になるま
で、所定値KDづつ漸次的に増加されることで、アイドル
制御弁3が全開するまで漸次的に増加し、スロットル弁
2が開かれている間、以後、アイドル制御弁3が全開に
保持され、スロットル弁2を通過する吸入空気に加えて
バイパス通路4を介しての吸入空気を最大限にエンジン
に供給して、エンジン出力性能を向上する。 また、第3図(a)のステップS104において、アイド
ルスイッチ7がONでスロットル弁2が全閉のときには、
ステップS105へ進み、車速センサ6により検出される車
速に基づき車両停止か車両走行中かを判断し、車両停止
のときには、更にステップS106で、冷却水温をエンジン
暖機完了と判断される所定水温(70℃)と比較する。 そして、車両走行中の減速や変速等に伴うスロットル
弁全閉時、或いは、スロットル弁2が全閉且つ車両停止
且つエンジン冷却水温が所定水温未満で、エンジン冷態
状態のアイドル時に、ステップS105或いはS106からステ
ップS109へ進み、第3図(e)に示す固定制御ルーチン
を実行し、エンジン暖機完了状態のアイドル時において
アイドル制御弁3の開度DIを学習して記憶した学習開度
DLに、上述の補正開度算出ルーチンにより設定した補正
開度Hを加算して学習開度を補正し、オイルによるフリ
クションの影響を補償してアイドル制御弁3に対する開
度DIを設定する。 第3図(e)の固定制御ルーチンにおいては、先ずス
テップS501で、後述の定常開度学習ルーチンによって、
エンジン暖機完了状態のアイドル時においてアイドル制
御弁3の開度DIを学習して記憶した学習開度DLに、上記
補正開度Hを加算してオイルによるフリクションの影響
を補償すると共に、所定値KFを加算して、目標開度DIS
を算出する。 次いでステップS502で、現在設定されているアイドル
制御弁3の開度DIと、上記目標開度DISとを比較する。 そして、DI=DISのときには、現在設定されているア
イドル制御弁3の開度をそのまま保持してルーチンを抜
ける。また、DI≠DISのときには、ステップS503へ進
み、現在設定されているアイドル制御弁3の開度DIの目
標開度DISとの大小関係を判断する。 そして、DI<DISのときには、ステップS504へ進み、
現在の開度DIに所定値KFIを加算して、スロットル弁3
に対する開度DIを増加して(DI←DI+KFI)、ルーチン
を抜け、また、DI>DISのときには、ステップS506へ進
み、現在の開度DIから所定値KFIを減算して、スロット
ル弁3に対する開度DIを減少して(DI←DI−KFI)、ル
ーチンを抜ける。 その結果、アイドル制御弁3の開度DIが目標開度DIS
に一致して収束するように制御される。 ここで、上述のように、累積時間Tによりオイル温度
が推定されて、これに対応して補正開度Hの値が変化す
ると、目標開度DISが変わるのであり(ステップS501参
照)、こうして既に述べたように、エンジン冷態状態の
アイドル時、或いは、車両走行中の減速や変速等に伴う
スロットル弁全閉時のアイドル制御弁3の開度DIは、オ
イルによるフリクションの影響を補償して設定され、エ
ンジン回転数の低下やエンストが防止される。そして、
アイドル制御弁3の開度DIは、エンジンのオイル温度が
上昇しオイルの粘度が低下して、オイルによるフリクシ
ョンの影響が減少するに従い、小さくなって、この時の
エンジン回転数が適正に制御される。 一方、第3図(a)の上記ステップS106において、冷
却水温が所定水温以下のとき、すなわち、スロットル弁
2が全閉、且つ車両停止、且つエンジン冷却水温が所定
水温以上で、エンジン暖機完了状態のアイドル時には、
ステップS107へ進む。 そして、ステップS107で、第3図(c)に示す回転フ
ィードバックルーチンを実行して、エンジン回転数セン
サ5により検出されるエンジン回転数Neを、目標回転数
の許容範囲を定める目標上限回転数NIH、目標下限回転
数NILと比較し、この比較結果に応じエンジン回転数Ne
が目標上限回転数NIHと目標下限回転数NILとにより定め
られる目標回転数に収束するように、アイドル制御弁3
の開度DIを設定し、駆動回路9を介してアイドル制御弁
3に制御信号を出力することで、アイドル制御弁3の開
度をフィードバック制御する。 その後、更に、ステップS108で、第3図(d)に示す
定常開度学習ルーチンを実行して、エンジン暖機完了状
態のアイドル時にフィードバック制御によって設定され
たアイドル制御弁3の開度DIを学習開度DLとして記憶
し、ルーチンを抜ける。 先ず、第3図(c)の回転フィードバックルーチンに
ついて説明すると、ステップS301で、エンジン回転数セ
ンサ5により検出されるエンジン回転数Neと、アイドル
回転数の目標上限回転数NIHとを比較し、Ne>NIHのとき
には、ステップS304へ進み、現在の開度DIから所定値DI
Mを減算して、スロットル弁3に対する開度DIを減少し
て(DI←DI−DIM)、ルーチンを抜ける。 また、Ne≦NIHのときには、ステップS302へ進み、更
に、エンジン回転数Neと、アイドル回転数の目標下限回
転数NILとを比較する。 そして、Ne<NILのときには、ステップS303へ進み、
現在の開度DIに所定値DIMを加算して、スロットル弁3
に対する開度DIを増加して(DI←DI+DIM)、ルーチン
を抜け、一方、Ne≧NILのとき、すなわち、NIH≧Ne≧NI
Lで、エンジン回転数が目標回転数に収束しているとき
には、現在設定されているアイドル制御弁3の開度をそ
のまま保持して、ルーチンを抜ける。 その結果、エンジン暖機完了状態のアイドル時には、
オイル温度によるフリクションの影響に関係なく、エン
ジン回転数Neが目標上限回転数NIHと目標下限回転数NIL
との間に収束するように、アイドル制御弁3の開度がフ
ィードバック制御される。 その後、第3図(d)の定常開度学習ルーチンが実行
され、上述のフィードバック制御の定常時におけるアイ
ドル制御弁3の開度を学習する。 定常開度学習ルーチンでは、先ず、ステップS401で、
現在設定されているアイドル制御弁3の開度DIを前回の
値DIOと比較する。 そして、DI≠DIOで、現在のアイドル制御弁3の開度D
Iと前回設定した開度DIOとが相違し、フィードバック制
御によって設定されるアイドル制御弁3の開度が変化し
ているときには、ステップS409へジャンプして、アイド
ル制御弁3の開度変化が悪い状態をカウントするための
カウント値Cをクリアして(C←0)、ルーチンを抜け
る。 また、上記ステップS401においてDI=DIOで、現在の
アイドル制御弁3の開度DIと前回設定した開度DIOとが
等しいときには、ステップS402へ進み、カウント値Cを
インクリメントして、続くステップS403で、カウント値
Cを設定値(例えば、5)と比較する。 そして、カウント値Cが設定値に達していないときに
は、そのままルーチンを抜け、カウント値Cが設定値に
達したとき、すなわち、エンジン暖機完了状態のアイド
ル時においてアイドル回転数をフィードバック制御し、
ルーチン実行周期と上記設定値とにより定まる所定時間
の間、アイドル制御弁3の開度変化が無いとき、定常状
態と判断して、ステップS404へ進み、ステップS404以下
で学習開度DLの更新処理を行う。 ステップS404では、現在の学習開度DLと現在設定され
ているアイドル制御弁3の開度DIとを比較し、DL≧DIの
ときには(第4図のC点)、ステップS408へ進み、補正
開度Hを、H=0に設定すると共に、現在設定されてい
るアイドル制御弁3の開度DIによって学習開度DLを更新
し(DL←DI)、上記ステップS409を経てルーチンを抜け
る。 また、上記ステップS404においてDL<DIのときには、
ステップS405へ進み、現在の学習開度DLと補正開度Hと
の加算値(DL+H)を、現在設定されているアイドル制
御弁3の開度DIと比較する。 エンジン冷却水温が所定水温以上の累積時間Tに基づ
いてオイルによるフリクションの影響を補償するために
設定された補正開度Hとの関係で、DL+H<DIのとき
(第4図のA点)、ステップS407へ進み、学習開度DL
を、アイドル制御弁3に対する開度DIから補正開度Hを
減算した減算値によって更新し(DL←DI−H)、上記ス
テップS409を介してルーチンを抜ける、従って、この時
には、補正開度Hの更新は行なわず、学習開度DLと補正
開度Hとの和が現在設定されているアイドル制御弁3の
開度DIと一致するように該学習開度DLを更新する。 一方、上記ステップS405で、DL+H≧DIのときには
(第4図のB点)、ステップS406へ進み、補正開度H
を、現在設定されているアイドル制御弁3の開度DIから
現在の学習開度DLを減算した減算値によって更新し(H
←DI−DL)、上記ステップS409を介してルーチンを抜け
る。従って、この時には、逆に、学習開度DLの更新は行
わず、学習開度DLと補正開度Hとの和が現在設定されて
いるアイドル制御弁3の開度DIと一致するように補正開
度Hを更新する。 こうして、エンジン暖機完了状態のアイドル時におい
てアイドル回転数をフィードバック制御して設定される
アイドル制御弁3の開度変化が無い定常状態に、常に学
習開度DLと補正開度Hとの和が、アイドル制御弁3の開
度DIと等しくなるように更新される。 従って、オイル温度が低く補正開度Hが大きい場合は
学習開度DLの値が増大し、最終的にH=0の時点で学習
値DLが、DL=DIに更新される。 そして、学習された学習開度DL及び補正開度Hは記憶
され、次回のエンジン始動時に読み出される。そして、
エンジン冷態状態のアイドル時の固定開度制御における
目標開度DISに、学習開度DL及び補正開度Hが用いられ
てファストアイドル制御され、エンジン暖機完了後に学
習条件が成立した後に、再び学習開度DLとアイドル制御
弁3の開度DIとを比較する。この場合に、学習開度DLと
アイドル制御弁3の開度DIとが不一致で、オイル温度と
共にフリクションの状態が異なっていると、学習が再実
行される。
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、
エンジン冷却水温を、エンジン暖機完了と判断される所
定水温と比較し、エンジン冷却水温が所定水温以上のと
き、その累積時間を算出する。そして、エンジン暖機完
了状態のアイドル時は、エンジン回転数と目標回転数と
の比較結果に応じエンジン回転数が目標回転数に収束す
るように、スロットル弁をバイパスする通路に介装され
たアイドル制御弁の開度をフィードバック制御すると共
に、この時のアイドル制御弁の開度を学習開度として記
憶する。そして、エンジン冷態状態のアイドル時、或い
は、車両走行中のスロットル弁全閉時は、上記累積時間
に基づいて累積時間が零のときにはオイルによるフリク
ションの影響を補償するための補正開度を大きい値に設
定し、その後、累積時間が増大するに従い補正開度を減
少設定し、この補正開度により上記学習開度を補正して
アイドル制御弁の開度を設定するので、オイル温度すな
わちオイルの粘度と相関する冷却水温が所定水温以上の
累積時間によってオイルのフリクションによる影響を補
償するに適正な補正開度を設定することが可能となり、
この補正開度によって学習開度を補正してオイルによる
フリクションの影響を補償してアイドル制御弁の開度を
設定することができる。従って、エンジン冷態状態のア
イドル時、或いは、車両走行中のステッ弁全閉時に、エ
ンジン回転数の低下やエンストを的確に防止してアイド
ル回転数を適正に制御することができる。 請求項2記載の発明によれば、エンジン冷態状態のア
イドル時、或いは、車両走行中のスロットル弁全閉時
に、補正開度により学習開度を補正してアイドル制御弁
の開度を設定するに際し、上記学習開度に上記補正開度
を加算してアイドル制御弁の開度を設定する。そして、
学習開度の更新に際しては、エンジン暖機完了状態のア
イドル時に、フィードバック制御により設定されたアイ
ドル制御弁の開度変化が無い定常状態のときに、アイド
ル制御弁の開度と学習開度とを比較して、学習開度がア
イドル制御弁の開度以上のときには、学習開度を現在設
定されているアイドル制御弁の開度によって更新すると
共に、上記補正開度を零に設定する。また、学習開度が
アイドル制御弁の開度よりも小さい時は、上記学習開度
と補正開度との加算値を、上記アイドル制御弁の開度と
比較する。そして、加算値がアイドル制御弁の開度より
も小さいときには、アイドル制御弁の開度から補正開度
を減算した値によって学習開度を更新し、一方、加算値
がアイドル制御弁の開度以上のときには、アイドル制御
弁の開度から学習開度を減算した値によって補正開度を
更新するので、上記請求項1記載の発明による効果に加
え、エンジン暖機完了状態のアイドル時においてアイド
ル回転数をフィードバック制御して設定されるアイドル
制御弁の開度変化が無い定常状態に、常に学習開度と補
正開度との和が、アイドル制御弁の開度と等しくなるよ
うに更新されて、この学習された学習開度及び補正開度
が次回のエンジン始動時に読み出され、アイドル制御弁
の開度が設定されるため、エンジンオイルの量や始動時
のオイル温度等のばらつきの影響も補償して、エンジン
冷態状態のアイドル時におけるエンジン回転数の低下や
エンストを更に的確に防止してアイドル回転数制御性よ
り向上することができる。 また、車両走行中のスロットル弁全閉時においても、
この学習開度及び補正開度によってアイドル制御弁の開
度が設定されるので、車両走行中の減速や変速等に伴う
スロットル弁全閉時におけるエンジン回転数の低下やエ
ンストを的確に防止することができるのみならず、エン
ジン回転数の上昇、燃費の悪化を防止することができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はエンジンのア
イドル回転数制御装置を示す構成図、第2図は累積時間
に基づき補正開度を設定するマップの説明図、第3図
(a)はアイドル回転数制御ルーチンのフローチャー
ト、第3図(b)は補正開度計算ルーチンのフローチャ
ート、第3図(c)は回転数フィードバックルーチンの
フローチャート、第3図(d)は定常開度学習ルーチン
のフローチャート、第3図(e)は固定開度制御ルーチ
ンのフローチャート、第3図(f)は全開制御ルーチン
のフローチャート、第4図は学習開度の補正状態を示す
説明図である。 2……スロットル弁 3……アイドル制御弁 4……通路 5……エンジン回転数センサ 6……車速センサ 7……アイドルスイッチ 8……水温センサ 10……制御ユニット 16……累積時間算出手段 17……補正開度設定手段 19……固定開度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−158344(JP,A) 特開 昭60−6040(JP,A) 特開 昭61−145338(JP,A) 特開 昭62−131831(JP,A) 特開 昭62−251447(JP,A) 特開 昭64−336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/16 F02D 45/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン暖機完了状態のアイドル時に、エ
    ンジン回転数と目標回転数との比較結果に応じエンジン
    回転数が目標回転数に収束するように、スロットル弁を
    バイパスする通路に介装されたアイドル制御弁の開度を
    フィードバック制御すると共に、この時のアイドル制御
    弁の開度を学習開度として記憶し、一方、エンジン冷態
    状態のアイドル時、或いは、車両走行中のスロットル弁
    全閉時には、上記学習開度に基づいてアイドル制御弁の
    開度を制御するエンジンのアイドル回転数制御装置にお
    いて、 エンジン冷却水温を、エンジン暖機完了と判断される所
    定水温と比較し、エンジン冷却水温が所定水温以上のと
    き、その累積時間を算出する累積時間算出手段と、 上記累積時間に基づいてオイルによるフリクションの影
    響を補償するための補正開度を設定し、エンジン冷却水
    温度が所定水温に達した後の累積時間が零のときには該
    補正開度を大きい値に設定して、その後、累積時間が増
    大するに従い補正開度を減少設定する補正開度設定手段
    と、 エンジン冷態状態のアイドル時、或いは、車両走行中の
    スロットル弁全閉時に、上記学習開度を上記補正開度に
    より補正してアイドル制御弁の開度を設定する固定開度
    制御手段とを備えたことを特徴とするエンジンのアイド
    ル回転数制御装置。
  2. 【請求項2】上記固定開度制御手段は、上記学習開度に
    上記補正開度を加算して、エンジン冷態状態のアイドル
    時、或いは、車両走行中のスロットル弁全閉時における
    アイドル制御弁の開度を設定し、 更に、エンジン暖機完了状態のアイドル時に、フィード
    バック制御により設定されたアイドル制御弁の開度変化
    が無い定常状態のとき、該アイドル制御弁の開度と学習
    開度とを比較して、学習開度がアイドル制御弁の開度以
    上のときには、学習開度を現在設定されているアイドル
    制御弁の開度によって更新すると共に、上記補正開度を
    零に設定し、学習開度がアイドル制御弁の開度よりも小
    さい時は、上記学習開度と補正開度との加算値を、上記
    アイドル制御弁の開度と比較して、該加算値がアイドル
    制御弁の開度よりも小さいとき、アイドル制御弁の開度
    から補正開度を減算した値によって学習開度を更新し、
    一方、上記加算値がアイドル制御弁の開度以上のときに
    は、アイドル制御弁の開度から学習開度を減算した値に
    よって補正開度を更新する開度学習手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のエンジンのアイドル回転数制
    御装置。
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