JP2846930B2 - セラミック材の焼成方法 - Google Patents

セラミック材の焼成方法

Info

Publication number
JP2846930B2
JP2846930B2 JP2166035A JP16603590A JP2846930B2 JP 2846930 B2 JP2846930 B2 JP 2846930B2 JP 2166035 A JP2166035 A JP 2166035A JP 16603590 A JP16603590 A JP 16603590A JP 2846930 B2 JP2846930 B2 JP 2846930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
firing
ceramic material
sintered body
present
oxygen concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2166035A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0455372A (ja
Inventor
晃 角谷
治 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENU JII KEI ADORETSUKU KK
NIPPON GAISHI KK
Original Assignee
ENU JII KEI ADORETSUKU KK
NIPPON GAISHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENU JII KEI ADORETSUKU KK, NIPPON GAISHI KK filed Critical ENU JII KEI ADORETSUKU KK
Priority to JP2166035A priority Critical patent/JP2846930B2/ja
Publication of JPH0455372A publication Critical patent/JPH0455372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2846930B2 publication Critical patent/JP2846930B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミック材の焼成方法に関し、特に酸化ボ
ロンを結合材組成として含むセラミック材の焼成方法に
関する。
〔従来の技術〕
従来、セラミックスは、通常、アルミナ等酸化物や炭
化珪素等の非酸化物の原料粉末と無機質または有機質結
合材とを調合して得られるセラミック材を、混練、成
形、乾燥等した後焼成して製造されている。
この場合の焼成は原料粉末の種類及びその組成比や焼
成方法等により異なるが、一般には1000〜1600℃で行わ
れている。例えば、金属溶湯用濾材に使用される多孔質
チューブをアルミナ(Al2O3)質原料を骨材とし、シリ
カ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、カルシア(CaO)、マ
グネシア(MgO)及び酸化ボロン(B2O3)等の組成を有
する結合材を用いて製造する場合においては、1200〜14
00℃で2.0vol%未満という低酸素濃度雰囲気下で焼成さ
れていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような低酸素濃度雰囲気での焼成によっ
て得られるセラミック焼結体は、その表面が脆くなりそ
の取扱に際して焼結体から骨材粒子が脱粒する等の都合
が生ずる場合もあった。
本発明は、セラミック材を焼成して得られる焼結体表
面の脆さを防止することを目的とし、脆さの原因につい
て鋭意検討した結果、特にその組成にB2O3を含む結合材
を用いた場合に焼成雰囲気中の酸素濃度により表面性状
が変化することを見出し、本発明に至った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、その組成として少なくとも酸化ボロ
ンを含む結合材とアルミナ質またはムライト質からなる
セラミック材の焼成方法において、温度約1000℃〜1600
℃で、雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上に保持して
焼成することを特徴とするセラミック材の焼成方法が提
供される。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のセラミック材は、アルミナ(Al2O3)または
アルミノケイ酸塩であるムライト(3Al2O3・2SiO2)を
主成分原料とするものである。これら主成分原料の純度
は、特に制限はなくセラミック材の使用目的によって、
適宜選択することができる。
また、上記主成分原料は通常微粉状で用い、平均粒径
が約0.3〜3.0mmのものを一般に用いることでき、市販の
ものや微粒形状のものを更に粉砕して用いることができ
る。
本発明で用いられる結合材としては、その組成として
B2O3を含む結合材が用いられ、例えばSiO2、B2O3、Al2O
3、CaO、MgO等酸化物からなる結合材が用いられる。
特に、B2O3を含む結合材は、例えばアルミニウム溶湯
等の金属溶湯に対する耐食性に優れており、結合材とし
て好ましいものである。
本発明の焼成は、通常のセラミックの焼成において一
般的に行われている焼成温度約1000℃〜1600℃で行い、
焼成時の雰囲気中の酸素濃度を少なくとも約2.0vol%以
上に保持するように制御して行う。
一般に、焼成スケジュールは、昇温過程、定温過程及
び降温過程から構成され、本発明においては、この全過
程を通じて雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上、好ま
しくは6vol%以上、より好ましくは10vol%以上とす
る。
本発明において、焼成時の雰囲気中の酸素濃度が約2.
0vol%より低い場合には、得られる焼結体の表面が脆く
なる。焼結体表面が脆くなる理由は明らかでないが、B2
O3成分が焼成中のセラミック材料表面から飛散するた
め、焼結体表面が脆くなり、セラミック焼結体自体の強
度も低下するものと考えられる。
本発明のセラミック材においては、上記主成分原料及
び無機質結合材の他に、ポリビニルアルコール等の有機
バインダー等通常のセラミック材に用いられる補助材を
添加することもできる。
本発明により得られるセラミック焼結体は、焼成後に
おいても表面脆さが生じることなく、各種用途に十分な
強度を有し、幅広く利用できる。特に金属溶湯用フィル
ターに応用した場合に、主成分原料粒子の脱落が極めて
少なく溶湯金属への汚染がなく、好適に使用できる。
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明
は下記実施例に制限されるものでない。
実施例1 平均粒径約1.1mmの純度99%のAl2O3粗粒100重量部に
対し、B2O340重量%、Al2O330重量%、CaO20重量%、Mg
O10重量%からなる組成の結合材を15重量部を添加し、
適当量の水と共に混合混練を行った。
得られたアルミナ質セラミック材を用いて厚さ65mmで
115×115(mm)の板状に成形し、105℃にて乾燥し、次
いて最高温度、即ち定温過程温度1350℃で焼成した。
この焼成時における酸素濃度を第1表に示した各濃度
に変化させて、各焼結体を得た。
得られた各焼結体の常温曲げ強度測定と耐摩耗性試験
を行った。その結果を第1表に示した。
なお、常温曲げ強度試験はJIS R2653に準じて、また
耐摩耗性試験はASTM C704−76aに準じ空気圧2kg/cm2
行い、重量変化率(%)を求めた。
実施例2 結合材をB2O310重量%、Al2O325重量%、SiO240重量
%、CaO15重量%、MgO10重量%からなる組成とした以外
は実施例1と全く同様にして、アルミナ質セラミック材
を得た後、同様に成形した成形体を第2表に示した酸素
濃度にて焼成して各焼結体を得た。
得られた各焼結体の常温曲げ強度測定と耐摩耗性試験
を実施例1と同様にして行った。その結果を第2表に示
した。
実施例3 実施例1で得られたNo.1、3、4、6及び8の各焼結
体を、700℃に保持したJIS1050のアルミニウム溶湯中に
浸漬し、その上部から直径10mmφ、長さ21000mmのステ
ンレス棒にて各10回打撃した後、各焼結体を取り出し、
1mm以上の主成分粒子の脱粒数を測定した。
その結果を第1表に示した。
以上、実施例の結果から明らかなように、焼成時の酸
素濃度を2.0vol%以上に保持した場合には、耐摩耗性に
関する重量変化率が−5%以下となり、曲げ強度も50kg
/cm2以上と高くなる。また、溶湯金属中における衝撃に
対しても主成分粒子の脱落が10以下で優れていることが
分かる。
一方、酸素濃度が2.0vol%より低い場合には、曲げ強
度も低下し、耐摩耗性に関する重量変化率も大きくな
る。更に、金属溶湯に対する耐性も劣ることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明は、アルミナまたはムライトを主成分とし、B2
O3を含有する無機質結合材を用いたセラミック材の焼成
を酸素濃度2.0vol%以上に保持して行い、表面脆性を改
良すると共に強度的にも優れる焼結体を得ることができ
る。
従って、本発明の方法により得られる焼結体は、破
損、主成分粒子の脱落等がなく、各種セラミック焼結体
の用途に幅広く利用できる。特に、金属溶湯用フィルタ
ーに好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 35/64 C04B 35/10 - 35/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その組成として少なくとも酸化ボロンを含
    む結合材とアルミナ質またはムライト質からなるセラミ
    ック材の焼成方法において、温度約1000℃〜1600℃で、
    雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上に保持して焼成す
    ることを特徴とするセラミック材の焼成方法。
JP2166035A 1990-06-25 1990-06-25 セラミック材の焼成方法 Expired - Lifetime JP2846930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2166035A JP2846930B2 (ja) 1990-06-25 1990-06-25 セラミック材の焼成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2166035A JP2846930B2 (ja) 1990-06-25 1990-06-25 セラミック材の焼成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0455372A JPH0455372A (ja) 1992-02-24
JP2846930B2 true JP2846930B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=15823741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2166035A Expired - Lifetime JP2846930B2 (ja) 1990-06-25 1990-06-25 セラミック材の焼成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2846930B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0455372A (ja) 1992-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1364930B1 (en) Honeycomb structure and method for preparation thereof
US4895815A (en) Sintered form body
JPS60246268A (ja) サイアロン基セラミツクス
JP4855874B2 (ja) 非酸化性雰囲気用窯道具
JP2846930B2 (ja) セラミック材の焼成方法
JPH10265259A (ja) 溶融シリカ質耐火物およびその製造方法
JPS6119584B2 (ja)
JPH0747507B2 (ja) 窒化物結合SiC耐火物
JP3368960B2 (ja) SiC質耐火物
JP2645894B2 (ja) ジルコニア系セラミックスの製造方法
JP3142402B2 (ja) SiC質耐火物
JP2975849B2 (ja) 製鋼用耐火物
JP3373312B2 (ja) SiC質窯道具とその製造方法
JP3031192B2 (ja) スライディングノズル用プレート耐火物
JP3014775B2 (ja) 流し込み不定形耐火物
JP3176143B2 (ja) 部分安定化ジルコニア焼結体
JP3787688B2 (ja) クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法
JPH05170523A (ja) 燒結耐火材
JP2597889B2 (ja) アルミナ・シリカ系焼結体の製造方法
JPH10194840A (ja) 粉砕機用部材
AU607125B2 (en) Magnesia partially-stabilized zirconia
JP3359965B2 (ja) 珪酸カルシウム焼結体及びその製造方法
JPH07121825B2 (ja) 耐スポーリング性セラミックス及び電子部品焼成用道具材
JPH05194024A (ja) アルミナ基複合焼結体
JPH11130530A (ja) 窒化硼素含有ジルコニア・黒鉛質耐火物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071030

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12