JP2846930B2 - セラミック材の焼成方法 - Google Patents
セラミック材の焼成方法Info
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Description
ロンを結合材組成として含むセラミック材の焼成方法に
関する。
化珪素等の非酸化物の原料粉末と無機質または有機質結
合材とを調合して得られるセラミック材を、混練、成
形、乾燥等した後焼成して製造されている。
成方法等により異なるが、一般には1000〜1600℃で行わ
れている。例えば、金属溶湯用濾材に使用される多孔質
チューブをアルミナ(Al2O3)質原料を骨材とし、シリ
カ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、カルシア(CaO)、マ
グネシア(MgO)及び酸化ボロン(B2O3)等の組成を有
する結合材を用いて製造する場合においては、1200〜14
00℃で2.0vol%未満という低酸素濃度雰囲気下で焼成さ
れていた。
て得られるセラミック焼結体は、その表面が脆くなりそ
の取扱に際して焼結体から骨材粒子が脱粒する等の都合
が生ずる場合もあった。
面の脆さを防止することを目的とし、脆さの原因につい
て鋭意検討した結果、特にその組成にB2O3を含む結合材
を用いた場合に焼成雰囲気中の酸素濃度により表面性状
が変化することを見出し、本発明に至った。
ンを含む結合材とアルミナ質またはムライト質からなる
セラミック材の焼成方法において、温度約1000℃〜1600
℃で、雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上に保持して
焼成することを特徴とするセラミック材の焼成方法が提
供される。
アルミノケイ酸塩であるムライト(3Al2O3・2SiO2)を
主成分原料とするものである。これら主成分原料の純度
は、特に制限はなくセラミック材の使用目的によって、
適宜選択することができる。
が約0.3〜3.0mmのものを一般に用いることでき、市販の
ものや微粒形状のものを更に粉砕して用いることができ
る。
B2O3を含む結合材が用いられ、例えばSiO2、B2O3、Al2O
3、CaO、MgO等酸化物からなる結合材が用いられる。
等の金属溶湯に対する耐食性に優れており、結合材とし
て好ましいものである。
般的に行われている焼成温度約1000℃〜1600℃で行い、
焼成時の雰囲気中の酸素濃度を少なくとも約2.0vol%以
上に保持するように制御して行う。
び降温過程から構成され、本発明においては、この全過
程を通じて雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上、好ま
しくは6vol%以上、より好ましくは10vol%以上とす
る。
0vol%より低い場合には、得られる焼結体の表面が脆く
なる。焼結体表面が脆くなる理由は明らかでないが、B2
O3成分が焼成中のセラミック材料表面から飛散するた
め、焼結体表面が脆くなり、セラミック焼結体自体の強
度も低下するものと考えられる。
び無機質結合材の他に、ポリビニルアルコール等の有機
バインダー等通常のセラミック材に用いられる補助材を
添加することもできる。
おいても表面脆さが生じることなく、各種用途に十分な
強度を有し、幅広く利用できる。特に金属溶湯用フィル
ターに応用した場合に、主成分原料粒子の脱落が極めて
少なく溶湯金属への汚染がなく、好適に使用できる。
は下記実施例に制限されるものでない。
対し、B2O340重量%、Al2O330重量%、CaO20重量%、Mg
O10重量%からなる組成の結合材を15重量部を添加し、
適当量の水と共に混合混練を行った。
115×115(mm)の板状に成形し、105℃にて乾燥し、次
いて最高温度、即ち定温過程温度1350℃で焼成した。
に変化させて、各焼結体を得た。
を行った。その結果を第1表に示した。
耐摩耗性試験はASTM C704−76aに準じ空気圧2kg/cm2で
行い、重量変化率(%)を求めた。
%、CaO15重量%、MgO10重量%からなる組成とした以外
は実施例1と全く同様にして、アルミナ質セラミック材
を得た後、同様に成形した成形体を第2表に示した酸素
濃度にて焼成して各焼結体を得た。
を実施例1と同様にして行った。その結果を第2表に示
した。
体を、700℃に保持したJIS1050のアルミニウム溶湯中に
浸漬し、その上部から直径10mmφ、長さ21000mmのステ
ンレス棒にて各10回打撃した後、各焼結体を取り出し、
1mm以上の主成分粒子の脱粒数を測定した。
素濃度を2.0vol%以上に保持した場合には、耐摩耗性に
関する重量変化率が−5%以下となり、曲げ強度も50kg
/cm2以上と高くなる。また、溶湯金属中における衝撃に
対しても主成分粒子の脱落が10以下で優れていることが
分かる。
度も低下し、耐摩耗性に関する重量変化率も大きくな
る。更に、金属溶湯に対する耐性も劣ることがわかる。
O3を含有する無機質結合材を用いたセラミック材の焼成
を酸素濃度2.0vol%以上に保持して行い、表面脆性を改
良すると共に強度的にも優れる焼結体を得ることができ
る。
損、主成分粒子の脱落等がなく、各種セラミック焼結体
の用途に幅広く利用できる。特に、金属溶湯用フィルタ
ーに好適に使用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】その組成として少なくとも酸化ボロンを含
む結合材とアルミナ質またはムライト質からなるセラミ
ック材の焼成方法において、温度約1000℃〜1600℃で、
雰囲気中の酸素濃度を約2.0vol%以上に保持して焼成す
ることを特徴とするセラミック材の焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2166035A JP2846930B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | セラミック材の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2166035A JP2846930B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | セラミック材の焼成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455372A JPH0455372A (ja) | 1992-02-24 |
JP2846930B2 true JP2846930B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=15823741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2166035A Expired - Lifetime JP2846930B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | セラミック材の焼成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2846930B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-25 JP JP2166035A patent/JP2846930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455372A (ja) | 1992-02-24 |
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