JPH10265259A - 溶融シリカ質耐火物およびその製造方法 - Google Patents

溶融シリカ質耐火物およびその製造方法

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JPH10265259A
JPH10265259A JP7107897A JP7107897A JPH10265259A JP H10265259 A JPH10265259 A JP H10265259A JP 7107897 A JP7107897 A JP 7107897A JP 7107897 A JP7107897 A JP 7107897A JP H10265259 A JPH10265259 A JP H10265259A
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metal
fused
fused silica
refractory
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JP7107897A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Iwakawa
和弘 岩川
Isao Imai
功 今井
Kouichi Sueyoshi
耕一 末芳
Hiroyuki Mori
弘之 森
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度、耐熱衝撃性および耐食性のいず
れにおいても優れた溶融シリカ質耐火物を提供する。 【解決手段】 主原料としての溶融シリカ100重量%
に対して、5重量%以下の金属粉末(例えば、金属珪
素、金属アルミニウムの粉末)を添加し、これを成形、
焼成して得られる焼結体により形成する。前記焼結体の
焼成工程において前記金属粉末が酸化し、金属酸化物と
なる。前記焼結体の見掛気孔率と常温曲げ強さは、それ
ぞれ4%以下、20MPa以上である。前記金属粉末
は、酸化によってその体積が酸化前よりも膨張する性質
を持ち、その膨張によって前記焼結体の組織に微細なク
ラックが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶融シリカ質耐
火物およびその製造方法に関し、さらに言えば、緻密か
つ高強度で耐熱衝撃性および耐食性に優れた溶融シリカ
質耐火物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融シリカ(SiO2)は一般に、熱膨
張率が低く耐熱衝撃性に優れているだけでなく、耐化学
薬品性、溶融金属(例えば、溶鋼など)に対する耐食性
においても優れている。このような性質を持つ溶融シリ
カを主原料として製造される溶融シリカ質耐火物は、溶
融シリカと同等の優れた耐熱衝撃性や耐化学薬品性を持
っているが、溶融金属に対する耐食性や耐浸潤性が不十
分であり、使用中に亀裂、剥離などの損傷を受ける場合
が多い。これは、従来の一般的な溶融シリカ質耐火物が
高い見掛気孔率(通常、10%程度)を持つことに起因
する。
【0003】そこで、従来より、溶融シリカ質耐火物の
見掛気孔率を低くして、換言すれば、溶融シリカ質耐火
物を緻密化して、溶融金属に対する耐食性や耐浸潤性を
改善する方法が種々提案されている。
【0004】例えば、特公平1−54301号公報に
は、「粒径10μm以下の粒子を10wt%以上含む溶
融シリカ粉を主骨材とした配合物を鋳込み成形し、得ら
れた成形体を水蒸気雰囲気下で焼成することを特徴とし
た溶融シリカ質焼結体の製造方法」が開示されている。
焼成温度は、好ましくは1050〜1250°Cの範囲
に設定される。この従来方法によれば、見掛気孔率を一
般的な10%程度より低くすることができ、見掛気孔率
が1%以下の緻密な溶融シリカ質焼結体(耐火物)を得
ることも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平1−5
4301号公報に開示された上記従来の溶融シリカ質焼
結体(耐火物)の製造方法では、次のような問題があ
る。すなわち、特公平1−54301号公報に開示され
た従来方法で製造された溶融シリカ質焼結体(耐火物)
は、従来の一般的な溶融シリカ質耐火物と比較して、機
械的強度において大差がない。このため、機械的強度を
増加することが望まれている。
【0006】また、特公平1−54301号公報に開示
された従来方法で製造された溶融シリカ質焼結体(耐火
物)は、従来の一般的な溶融シリカ質耐火物と比較し
て、耐熱衝撃性では劣っている。
【0007】そこで、この発明の目的は、従来の一般的
な溶融シリカ質耐火物と比較して、機械的強度、耐熱衝
撃性および耐食性のいずれにおいても優れている溶融シ
リカ質耐火物およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明の溶融シリカ質耐火物は、主原料とし
ての溶融シリカ100重量%に対して5重量%以下の金
属粉末を添加して原料粉末を生成し、この原料粉末を所
定形状に成形した後、焼成して得られる焼結体より形成
され、前記焼結体は前記焼成工程において前記金属粉末
が酸化して生成された金属酸化物を含んでおり、さら
に、前記焼結体の見掛気孔率と常温曲げ強さがそれぞれ
4%以下、20MPa以上であることを特徴とする。
【0009】(2) この発明の溶融シリカ質耐火物
は、それを形成する焼結体が、主原料としての溶融シリ
カ100重量%に対して5重量%以下の金属粉末を添加
して得られる原料粉末を成形、焼成して生成される。前
記金属粉末は、前記焼成工程において酸化されて金属酸
化物となる。このため、前記金属酸化物は、前記溶融シ
リカと強く結合すると共に、酸化による体積膨張により
前記焼結体の組織に微細なクラックを生成する。
【0010】前記金属酸化物の前記溶融シリカとの結合
により、前記焼結体の機械的強度が増加し、20MPa
以上の常温曲げ強さが得られる。他方、前記金属粉末の
添加量が溶融シリカ100重量%に対して5重量%以下
に制限されているので、前記焼結体に生成される微細ク
ラックによりその焼結体の弾性率を効果的に低下させる
ことができる。その結果、見掛気孔率が4%以下という
緻密性の高い焼結体であっても、耐熱衝撃性が向上す
る。
【0011】さらに、前記焼結体は、耐食性に優れた溶
融シリカ質耐火物を主原料として形成されているので、
この焼結体も優れた耐食性を有する。
【0012】よって、この発明の溶融シリカ質耐火物
は、従来の一般的な溶融シリカ質耐火物と比較して、機
械的強度、耐熱衝撃性および耐食性のいずれにおいても
優れているものとなる。
【0013】(3) この発明の溶融シリカ質耐火物に
おいて、前記金属粉末の添加量を溶融シリカ100重量
%に対して5重量%以下としたのは、5重量%を超える
と、前記金属酸化物の体積膨張が大きくなりすぎ、前記
焼結体の組織が破壊されてその機械的強度がかえって低
下するからである。
【0014】(4) 前記金属粉末は、酸化によってそ
の体積が酸化前よりも膨張する性質を持ち、その膨張に
よって前記焼結体の組織に微細なクラックが生成される
ようなものであるのが好ましい。前記焼結体の弾性率を
効果的に低下させることができるからである。
【0015】前記金属粉末は、金属珪素粉末および金属
アルミニウム粉末よりなる群より選ばれる少なくとも一
種であるのが好ましい。金属珪素と金属アルミニウムは
それぞれ、酸化によりシリカ(SiO2)などの珪素酸
化物とアルミナ(Al23)などのアルミニウム酸化物
となり、酸化前よりも体積が膨張するからである。
【0016】前記金属酸化物は、珪素酸化物およびアル
ミニウム酸化物よりなる群より選ばれる少なくとも一種
であるのが好ましい。珪素酸化物およびアルミニウム酸
化物は、焼成工程において主原料としての溶融シリカと
結合しやすいからである。
【0017】前記金属酸化物は、シリカおよびアルミナ
よりなる群より選ばれる少なくとも一種であるのが好ま
しい。シリカとアルミナはそれぞれ、金属珪素と金属ア
ルミニウムの最も典型的な酸化物であるからである。
【0018】前記金属粉末の添加量の好ましい範囲は、
0.2〜2.0重量%である。0.2重量%未満であれ
ば、前記金属酸化物によって生成する前記焼結体の機械
的強度向上効果が十分に得られないからである。2.0
重量%を超えると、前記金属酸化物の体積膨張が大きく
なりすぎて、前記焼結体の機械的強度がかえって低下す
るからである。
【0019】(5) この発明の溶融シリカ質耐火物の
製造方法は、上記(1)に記載の溶融シリカ質耐火物の
製造方法であって、粒度調整された溶融シリカ粉末10
0重量%に、粒径100μm以下の金属粉末を5重量%
以下の割合で添加し、さらに適当な成形助剤を混合して
成形用混合物を生成する第1工程と、その成形用混合物
を所望形状に成形して成形体を得る第2工程と、その成
形体を50容量%以上の水蒸気を含む雰囲気下で焼成す
る第3工程とを備えてなり、前記金属粉末は、前記第3
工程において酸化されて金属酸化物となることを特徴と
する。
【0020】(6) この発明の溶融シリカ質耐火物の
製造方法では、適当に粒度調整された溶融シリカ粉末1
00重量%に、粒径100μm以下の金属粉末を5重量
%以下の割合で添加し、さらに適当な成形助剤を混合し
て成形用混合物を生成した後、その成形用混合物を所望
形状に成形して成形体を得る。そして、その成形体を5
0容量%以上の水蒸気を含む雰囲気下で焼成し、前記焼
結体を得ている。前記金属粉末は、前記第3工程におい
て酸化されて金属酸化物となっている。
【0021】このため、上記(2)で述べたのと同じ理
由により、この発明の方法によれば、機械的強度、耐熱
衝撃性および耐食性のいずれにおいても優れている上記
(1)の溶融シリカ質耐火物を製造することができる。
【0022】(7) 前記溶融シリカ粉末は、必要とす
る溶融シリカ質耐火物の物性に応じて、任意に粒度調整
されたものを使用できる。例えば、粒径100μm以下
の粒子を50重量%以上含むものを好適に使用できる。
【0023】前記金属粉末の粒径を100μm以下とし
たのは、前記焼結体の耐熱衝撃性を向上させるためであ
る。すなわち、前記金属粉末の粒径が100μmを超え
たものを含んでいると、その金属粉末の各粒子の比表面
積が小さくなり、焼成の際に酸化作用が発生しにくい。
このため、前記焼結体の耐熱衝撃性を向上させる効果が
得られにくいからである。
【0024】前記金属粉末の添加量を、溶融シリカ粉末
100重量%に対して5重量%以下としたのは、5重量
%を超えると、前記金属酸化物の体積膨張が大きくなり
すぎ、前記焼結体の組織が破壊されてその機械的強度が
かえって低下するからである。さらに、溶融シリカが本
来的に有している高耐食性、低熱膨張性などの物性をも
低下させるからである。
【0025】前記第3工程において、前記焼成体を50
容量%以上の水蒸気を含む雰囲気下で焼成するのは、前
記焼結体を十分緻密にするためである。雰囲気中に含ま
れる水蒸気は、前記溶融シリカ質の成形体を焼成する際
に、その成形体中の溶融シリカ粒子が拡散するのを促進
する作用を持つ。このため、前記成形体は焼結しやすく
なり、その結果、得られる焼結体は緻密となる。水蒸気
の含有量が50容量%未満では、緻密化作用が不十分と
なる。
【0026】前記金属酸化物が、前記第3工程において
前記金属粉末の酸化によって生成されのは、その金属酸
化物が、前記溶融シリカと強く結合すると共に、酸化に
よる体積膨張により前記焼結体の組織に微細なクラック
を生成するようにするためである。
【0027】(8) 前記成形助剤としては、必要な物
性に応じて任意の液体やバインダーを使用できるが、入
手の容易性やコストなどを考慮すると、水が好ましい。
しかし、例えばポリビニルアルコール(PVA)水溶液
のようなアルコール溶液なども使用可能である。
【0028】前記第2工程における前記成形用混合物の
成形方法は、鋳込み法であるのが好ましい。それは、鋳
込み法では、泥しょう中の溶媒を押し出しながら粒子が
充填されるため、成形体に連続気孔が生成されやすい。
焼成工程では、水蒸気がこの連続気孔を通って内部まで
到達するため、焼結が進行しやすいからである。しか
し、他の成形法(例えば、プレス成形法)も使用可能で
ある。
【0029】前記成形工程の後、必要に応じて、前記成
形体を乾燥させる乾燥工程を設けてもよい。乾燥しない
で焼成すると、焼結体に亀裂などを生じ易いからであ
る。その乾燥工程には任意の乾燥法を使用できる。徐々
に加熱する場合は乾燥工程は不要である。
【0030】(9) 前記金属粉末は、酸化によってそ
の体積が酸化前よりも膨張する性質を持ち、その膨張に
よって前記焼結体の組織に微細なクラックが生成される
のが好ましい。その理由は、上記(4)で述べたのと同
じである。
【0031】前記金属粉末はまた、金属珪素粉末および
金属アルミニウム粉末よりなる群より選ばれる少なくと
も一種であるのが好ましい。その理由は、上記(4)で
述べたのと同じである。
【0032】前記金属酸化物は、珪素酸化物およびアル
ミニウム酸化物よりなる群より選ばれる少なくとも一種
であるのが好ましい。その理由は、上記(4)で述べた
のと同じである。
【0033】前記金属酸化物は、シリカおよびアルミナ
よりなる群より選ばれる少なくとも一種であるのが好ま
しい。その理由は、上記(4)で述べたのと同じであ
る。
【0034】前記金属粉末の添加量の好ましい範囲は、
0.2〜2.0重量%である。その理由は、上記(4)
で述べたのと同じである。
【0035】(10) 前記第3工程における前記成形
体の焼成温度は、1050〜1250°Cであるのが好
ましい。1050°C未満では焼結効果が十分でないか
らであり、1250°Cを超えると、クリストバライト
が生成されて前記焼結体の強度が低下するからである。
【0036】前記焼第3工程における前記成形体の焼成
時間は、0.5〜20時間であるのが好ましい。焼結時
間が0.5時間未満であると、十分な焼結強度が得られ
ず、反面、20時間を超えても、焼結効果にほとんど寄
与しないからである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を具
体的実施例に基づいて説明する。
【0038】(実施例1)粒度48meshF(Fは
「fine」を意味する)(粒径297μm以下)の溶
融シリカ粉末100重量%に、粒度200meshF
(粒径74μm以下)の金属珪素粉末を1重量%、添加
・混合し、その後この混合物に水を16重量%添加・混
練してスリップを得た。次に、このスリップを公知の石
膏型に流し込んで鋳込み成形した。さらに、得られた成
形体を55容量%の濃度の水蒸気を含む空気中で、11
50°Cで10時間焼成し、30mm×30mm×10
0mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得た。
【0039】この溶融シリカ質耐火物の見掛気孔率、か
さ比重、常温曲げ強さをJIS−R1601の規定に従
って測定したところ、見掛け気孔率は2.6%、かさ比
重は2.12、曲げ強さは22.5MPaであった。
【0040】また、耐熱衝撃性を次のようにして調べ
た。すなわち、得られた30mm×30mm×100m
mの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を1200°Cで1
5分間、加熱した後、室温まで冷却して15分間、放置
した。以後、この加熱・冷却工程を繰り返し、この耐火
物に亀裂が発生するまでの回数を調べた。その結果、実
施例1では、加熱・冷却を10回繰り返しても亀裂が発
生せず、良好であった。
【0041】さらに、耐食性を次のようにして調べた。
すなわち、得られた30mm×30mm×100mmの
四角柱形の溶融シリカ質耐火物を1650°Cの溶鋼中
に1時間、浸漬した後、この溶融シリカ質耐火物の溶損
寸法を調べた。その結果、実施例1では4.0mmで、
良好であった。
【0042】(実施例2)焼成雰囲気の水蒸気濃度を1
00容量%にした以外は実施例1と同じ条件で30mm
×30mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火
物を得た。この耐火物について、実施例1と同じ方法で
見掛け気孔率、かさ比重、曲げ強さを測定したところ、
見掛け気孔率は0.8%で、実施例1よりも大幅に低下
していた。換言すれば、緻密性は、実施例1よりも大幅
に向上していた。これは、焼成雰囲気の水蒸気濃度を実
施例1よりも高くしたことに起因すると解される。
【0043】実施例2のかさ比重は2.18であり、実
施例1のそれとほぼ同じであった。実施例2の常温曲げ
強さは28.8MPaであり、実施例1のそれよりも高
かった。
【0044】実施例2の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1と同様に、10回の加熱・冷却を繰り返し
ても亀裂が発生せず、良好であった。実施例2の溶融シ
リカ質耐火物の溶損寸法は2.8mmで、良好であっ
た。
【0045】(実施例3)補強材としての金属珪素粉末
の粒度を400meshF(粒径37μm以下)と小さ
くし、その添加量を0.2重量%と少なくした以外は、
実施例2と同じ条件で30mm×30mm×100mm
の四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得た。この耐火物に
ついて、実施例1と同じ方法で見掛気孔率、かさ比重、
常温曲げ強さを測定したところ、見掛気孔率は0.6%
で、実施例2よりもさらに低下していた。これは、金属
珪素粉末の粒度が実施例1および2よりも低いことに起
因すると解される。
【0046】実施例3のかさ比重は2.17であり、実
施例1および2のそれとほぼ同じであった。実施例3の
曲げ強さは29.0MPaであり、実施例2のそれとほ
ぼ同じであった。これは、見掛け気孔率すなわち緻密性
が向上したことに起因すると解される。
【0047】実施例3の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1および2と同様に、10回の加熱・冷却を
繰り返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例3
の溶融シリカ質耐火物の溶損寸法は3.2mmで、良好
であった。
【0048】(実施例4)補強材としての金属珪素粉末
の添加量を1重量%と多くした以外は、実施例3と同じ
条件で30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶
融シリカ質耐火物を得た。この耐火物について、実施例
1と同じ方法で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを
測定したところ、見掛気孔率は0.7%で、実施例2お
よび3とほぼ同じであった。
【0049】実施例4のかさ比重は2.18であり、実
施例2のそれと同じであった。実施例4の曲げ強さは3
4.5MPaであり、実施例3よりも高かった。これ
は、金属珪素粉末の添加量が実施例3よりも多いことに
起因すると解される。
【0050】実施例4の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜3と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例4の溶
融シリカ質耐火物の溶損寸法は3.0mmで、良好であ
った。
【0051】(実施例5)補強材としての金属珪素粉末
の添加量を5重量%と多くした以外は、実施例4と同じ
条件で30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶
融シリカ質耐火物を得た。この耐火物について、実施例
1と同じ方法で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを
測定したところ、見掛気孔率は1.5%で、実施例1よ
りは低いが、実施例2〜4よりも高くなった。これは、
金属珪素粉末の添加量が実施例4よりも多いことに起因
すると解される。
【0052】実施例5のかさ比重は2.14であり、実
施例2〜4のそれとほぼ同じであった。実施例5の常温
曲げ強さは22.8MPaであり、実施例1のそれとほ
ぼ同じであった。
【0053】実施例5の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜3と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例5の溶
融シリカ質耐火物の溶損寸法は3.8mmで、良好であ
った。
【0054】(実施例6)スリップを構成する液体を3
重量%のポリビニルアルコール(PVA)溶液に変え、
成形法をプレス成形法に変えた以外は、実施例1と同じ
条件で30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶
融シリカ質耐火物を得た。なお、スリップは、プレス成
形型内に充填して成形した後、常温で放置して乾燥した
ものを焼成した。
【0055】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は3.8%で、実施例1よりも高くなっ
た。これは、スリップ用の液体として水に代えてPVA
溶液を使用したことと、鋳込み成形法からプレス成形法
に代えたことに起因すると解される。
【0056】実施例6のかさ比重は2.10であり、実
施例1のそれとほぼ同じであった。実施例6の曲げ強さ
は32.6MPaであり、実施例4のそれとほぼ同じで
あった。
【0057】実施例6の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜5と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例6の溶
融シリカ質耐火物の溶損寸法は5.2mmで、良好であ
った。
【0058】(実施例7)補強材として、金属珪素粉末
に代えて、粒度170meshF(粒径88μm以
下)、添加量0.2重量%の金属アルミニウム粉末を使
用し、また焼成雰囲気の水蒸気濃度を100容量%にし
た以外は、実施例2と同じ条件で30mm×30mm×
100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得た。
【0059】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は1.6%で、実施例5とほぼ同じであ
った。かさ比重は2.16であり、実施例1のそれとほ
ぼ同じであった。常温曲げ強さは32.7MPaであ
り、実施例6のそれとほぼ同じであった。
【0060】実施例7の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜6と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例7の溶
融シリカ質耐火物の溶損寸法は3.5mmで、良好であ
った。
【0061】(実施例8)金属アルミニウム粉末の添加
量を1重量%にした以外は、実施例7と同じ条件で30
mm×30mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質
耐火物を得た。この耐火物について、実施例1と同じ方
法で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したと
ころ、見掛気孔率は1.5%で、実施例5と同じであっ
た。かさ比重は2.17であり、実施例1のそれとほぼ
同じであった。常温曲げ強さは46.0MPaであり、
実施例6よりも高かった。
【0062】実施例8の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜7と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。実施例8の溶
融シリカ質耐火物の溶損寸法は3.3mmで、良好であ
った。
【0063】(実施例9)金属アルミニウム粉末の添加
量を5重量%と多くした以外は、実施例7および8と同
じ条件で30mm×30mm×100mmの四角柱形の
溶融シリカ質耐火物を得た。この耐火物について、実施
例1と同じ方法で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さ
を測定したところ、見掛気孔率は2.5%、かさ比重は
2.13、曲げ強さは25.3MPaであった。
【0064】実施例9の溶融シリカ質耐火物において
も、実施例1〜8と同様に、10回の加熱・冷却を繰り
返しても亀裂が発生せず、良好であった。溶損寸法は
4.6mmで、良好であった。
【0065】(実施例10)補強材として、粒度400
meshF(粒径37μm以下)の金属珪素粉末を0.
5重量%、粒度325meshF(粒径44μm以下)
の金属アルミニウム粉末を0.5重量%、同時に添加し
た以外は、実施例9と同じ条件で30mm×30mm×
100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得た。
【0066】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は1.1%、かさ比重は2.17、常温
曲げ強さは44.8MPaであった。亀裂は、実施例1
〜9と同様に、10回の加熱・冷却を繰り返しても発生
せず、良好であった。溶損寸法は、4.0mmで良好で
あった。
【0067】(実施例11)補強材として、粒度400
meshF(粒径37μm以下)の金属珪素粉末を1重
量%、粒度325meshF(粒径44μm以下)の金
属アルミニウム粉末を4重量%とそれぞれ多くし、同時
に添加した以外は、実施例9と同じ条件で30mm×3
0mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を
得た。
【0068】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は2.2%、かさ比重は2.14、常温
曲げ強さは23.1MPaであった。亀裂は、実施例1
〜10と同様に、10回の加熱・冷却を繰り返しても発
生せず、良好であった。溶損寸法は、4.6mmで良好
であった。
【0069】(実施例12)補強材として、粒度400
meshF(粒径37μm以下)の金属珪素粉末を0.
5重量%、粒度325meshF(粒径44μm以下)
の金属アルミニウム粉末を0.5重量%、同時に添加し
(これは実施例10と同じ)、さらにプレス成形法で成
形した以外は、実施例1と同じ条件で30mm×30m
m×100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得
た。
【0070】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は3.3%、かさ比重は2.12、常温
曲げ強さは42.5MPaであった。亀裂は、実施例1
〜11と同様に、10回の加熱・冷却を繰り返しても発
生せず、良好であった。溶損寸法は、5.0mmで良好
であった。
【0071】上記実施例1〜12をまとめて示すと、次
の表1および表2のようになる。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】(比較例1)補強材としての金属珪素粉末
をまったく添加しないで、それ以外は実施例1と同じ条
件で、30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶
融シリカ質耐火物を得た。
【0075】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は0.7%で、実施例1〜12に比べて
低かった。かさ比重は2.19であった。曲げ強さは1
1.5MPaであり、実施例1〜12に比べて低かっ
た。亀裂発生は3回目の加熱・冷却工程であり、実施例
1〜12に比べて早かった。溶損寸法は3.1mmであ
り、実施例1〜12と同様に小さかった。
【0076】(比較例2)補強材としての金属珪素粉末
を添加しないで、また、水蒸気を含まない焼成雰囲気で
焼成を行った以外は、実施例1と同じ条件で30mm×
30mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物
を得た。
【0077】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は10.6%、かさ比重は1.93であ
った。常温曲げ強さは10.7MPaであり、実施例1
〜12に比べて低かった。これは、焼成雰囲気中の水蒸
気濃度が40容量%と低いことに起因すると解される。
【0078】亀裂は、10回の加熱・冷却を繰り返して
も発生せず、実施例1〜12と同じであったが、溶損寸
法は10.2mmで非常に大きかった。これは、補強材
をまったく含まず、また水蒸気を含まない焼成雰囲気で
焼成を行ったためと解される。
【0079】(比較例3)補強材として、粒度200m
eshF(粒径74μm以下)の金属珪素粉末を1重量
%の割合で添加・混合し、水蒸気濃度を40容量%とし
た以外は、実施例1と同じ条件で30mm×30mm×
100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐火物を得た。
【0080】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛け気孔率、かさ比重、曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は6.8%、かさ比重は2.05、常温
曲げ強さは14.5MPaであった。曲げ強さは、実施
例1〜12に比べて低かった。
【0081】亀裂は、10回の加熱・冷却を繰り返して
も発生せず、実施例1〜12と同じであったが、溶損寸
法は7.5mmで、実施例1〜12よりも大きかった。
【0082】(比較例4)補強材として、粒度80me
shF(粒径177μm以下)の金属珪素粉末を1重量
%、添加・混合した以外は、実施例1と同じ条件で30
mm×30mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質
耐火物を得た。
【0083】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛け気孔率、かさ比重、曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は1.0%、かさ比重は2.17で、実
施例1〜12と同等であったが、曲げ強さは13.3M
Paで実施例1〜12に比べて非常に低かった。これ
は、添加した金属珪素粉末の粒径が100μmより大き
いことに起因すると解される。
【0084】亀裂発生は6回目の加熱・冷却工程で、実
施例1〜12よりも早く、耐熱衝撃性が実施例1〜12
よりも低かった。溶損寸法は3.1mmで、耐食性は実
施例1〜12とほぼ同じであった。
【0085】(比較例5)補強材として、粒度400m
eshF(粒径37μm以下)の金属珪素粉末を7重量
%と多く添加・混合した以外は、実施例2と同じ条件で
30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶融シリ
カ質耐火物を得た。
【0086】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は2.7%、かさ比重は2.11、常温
曲げ強さは5.5MPaであった。常温曲げ強さは、実
施例1〜12に比べて非常に低かった。これは、金属珪
素粉末の添加量が7重量%と高いことに起因すると解さ
れる。
【0087】亀裂発生は1回目の加熱・冷却工程で、最
も早かった。溶損寸法は6.9mmで、実施例1〜12
よりも大きかった。
【0088】金属珪素粉末の添加量が7重量%と高い
と、機械的強度、耐熱衝撃性、耐食性のいずれについて
も低くなることが分かった。
【0089】(比較例6)補強材として、粒度70me
shF(粒径210μm以下)の金属アルミニウム粉末
を1重量%、添加・混合した以外は、実施例2と同じ条
件で30mm×30mm×100mmの四角柱形の溶融
シリカ質耐火物を得た。
【0090】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は1.6%、かさ比重は2.16、曲げ
強さは12.9MPaであった。
【0091】亀裂発生は5回目の加熱・冷却工程で、実
施例1〜12よりも早かった。溶損寸法は3.6mm
で、実施例1〜12とほぼ同等であった。
【0092】これらの結果より、添加する金属アルミニ
ウム粉末の粒径が100μmより大きいと、機械的強
度、耐熱衝撃性の点で低くなることが分かった。
【0093】(比較例7)補強材として、粒度170m
eshF(粒径88μm以下)の金属アルミニウムを7
重量%と高くした以外は、実施例2と同じ条件で30m
m×30mm×100mmの四角柱形の溶融シリカ質耐
火物を得た。
【0094】この耐火物について、実施例1と同じ方法
で見掛気孔率、かさ比重、常温曲げ強さを測定したとこ
ろ、見掛気孔率は3.3%、かさ比重は2.09、常温
曲げ強さは6.7MPaであった。
【0095】亀裂発生は1回目の加熱・冷却工程で、最
も早かった。溶損寸法は8.3mmで、実施例1〜12
よりも大きかった。
【0096】これらの結果も、金属アルミニウムの添加
量が7重量%と高いと、機械的強度、耐熱衝撃性の点で
低くなることを示している。
【0097】上記比較例1〜7をまとめて示すと表3お
よび表4のようになる。
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明の溶融シリ
カ質耐火物は、従来の一般的な溶融シリカ質耐火物と比
較して、機械的強度、耐熱衝撃性および耐食性のいずれ
においても優れている。また、この発明の溶融シリカ質
耐火物の製造方法によれば、この発明の溶融シリカ質耐
火物が容易に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 弘之 長崎県東彼杵郡川棚町百津郷296番地 川 棚東芝セラミックス株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料としての溶融シリカ100重量%
    に対して5重量%以下の金属粉末を添加して原料粉末を
    生成し、この原料粉末を所定形状に成形した後、焼成し
    て得られる焼結体より形成され、前記焼結体は前記焼成
    工程において前記金属粉末が酸化して生成された金属酸
    化物を含んでおり、さらに、前記焼結体の見掛気孔率と
    常温曲げ強さがそれぞれ4%以下、20MPa以上であ
    ることを特徴とする溶融シリカ質耐火物。
  2. 【請求項2】 前記金属粉末が、酸化によってその体積
    が酸化前よりも膨張する性質を持ち、その膨張によって
    前記焼結体の組織に微細なクラックが生成される請求項
    1に記載の溶融シリカ質耐火物。
  3. 【請求項3】 前記金属粉末が、金属珪素粉末および金
    属アルミニウム粉末よりなる群より選ばれる少なくとも
    一種である請求項1または2に記載の溶融シリカ質耐火
    物。
  4. 【請求項4】 前記金属酸化物が、珪素酸化物およびア
    ルミニウム酸化物よりなる群より選ばれる少なくとも一
    種である請求項1〜3のいずれかに記載の溶融シリカ質
    耐火物。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物が、シリカおよびアルミ
    ナよりなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項
    1〜4のいずれかに記載の溶融シリカ質耐火物。
  6. 【請求項6】 前記金属粉末の添加量が0.2〜2.0
    重量%である請求項1〜5のいずれかに記載の溶融シリ
    カ質耐火物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の溶融シリカ質耐火物の
    製造方法であって、粒度調整された溶融シリカ粉末10
    0重量%に、粒径100μm以下の金属粉末を5重量%
    以下の割合で添加し、さらに適当な成形助剤を混合して
    成形用混合物を生成する第1工程と、 その成形用混合物を所望形状に成形して成形体を得る第
    2工程と、 その成形体を50容量%以上の水蒸気を含む雰囲気下で
    焼成する第3工程とを備えてなり、 前記金属酸化物は、前記第3工程において前記金属粉末
    の酸化によって生成されることを特徴とする溶融シリカ
    質耐火物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属粉末が、酸化によってその体積
    が酸化前よりも膨張する性質を持ち、その膨張によって
    前記焼結体の組織に微細なクラックが生成される請求項
    7に記載の溶融シリカ質耐火物の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記金属粉末が、金属珪素粉末および金
    属アルミニウム粉末よりなる群より選ばれる少なくとも
    一種である請求項7または8に記載の溶融シリカ質耐火
    物の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属酸化物が、珪素酸化物および
    アルミニウム酸化物よりなる群より選ばれる少なくとも
    一種である請求項7〜9のいずれかに記載の溶融シリカ
    質耐火物の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化物が、シリカおよびアル
    ミナよりなる群より選ばれる少なくとも一種である請求
    項7〜10のいずれかに記載の溶融シリカ質耐火物の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記金属粉末の添加量が0.2〜2.
    0重量%である請求項7〜11のいずれかに記載の溶融
    シリカ質耐火物の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2工程における前記成形体の成
    形方法が鋳込み法である請求項7〜12のいずれかに記
    載の溶融シリカ質耐火物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第3工程における前記成形体の焼
    成温度が1050〜1250°Cである請求項7〜13
    のいずれかに記載の溶融シリカ質耐火物の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記焼第3工程における前記成形体の
    焼成時間が0.5〜20時間である請求項7〜14のい
    ずれかに記載の溶融シリカ質耐火物の製造方法。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10618833B2 (en) 2015-12-18 2020-04-14 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of a synthetic quartz glass grain
US10676388B2 (en) 2015-12-18 2020-06-09 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Glass fibers and pre-forms made of homogeneous quartz glass
US10730780B2 (en) 2015-12-18 2020-08-04 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of a quartz glass body in a multi-chamber oven
US11053152B2 (en) 2015-12-18 2021-07-06 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Spray granulation of silicon dioxide in the preparation of quartz glass
US11236002B2 (en) 2015-12-18 2022-02-01 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of an opaque quartz glass body
US11299417B2 (en) 2015-12-18 2022-04-12 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of a quartz glass body in a melting crucible of refractory metal
US11339076B2 (en) 2015-12-18 2022-05-24 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of carbon-doped silicon dioxide granulate as an intermediate in the preparation of quartz glass
US11492285B2 (en) 2015-12-18 2022-11-08 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of quartz glass bodies from silicon dioxide granulate
US11492282B2 (en) 2015-12-18 2022-11-08 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of quartz glass bodies with dew point monitoring in the melting oven
US11952303B2 (en) 2015-12-18 2024-04-09 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Increase in silicon content in the preparation of quartz glass

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US11492285B2 (en) 2015-12-18 2022-11-08 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of quartz glass bodies from silicon dioxide granulate
US11492282B2 (en) 2015-12-18 2022-11-08 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of quartz glass bodies with dew point monitoring in the melting oven
US11708290B2 (en) 2015-12-18 2023-07-25 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Preparation of a quartz glass body in a multi-chamber oven
US11952303B2 (en) 2015-12-18 2024-04-09 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Increase in silicon content in the preparation of quartz glass

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