JP2844190B2 - キャビネット - Google Patents

キャビネット

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JP2844190B2
JP2844190B2 JP8356551A JP35655196A JP2844190B2 JP 2844190 B2 JP2844190 B2 JP 2844190B2 JP 8356551 A JP8356551 A JP 8356551A JP 35655196 A JP35655196 A JP 35655196A JP 2844190 B2 JP2844190 B2 JP 2844190B2
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伊都雄 阿部
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SANUEEBU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レール部材を介
して引き出し自在な収納庫を有する流し台や洗面台或は
各種家具等のキャビネットに係り、特に、上記収納庫に
収納されたものの取り出し又は収納を効率よく行うこと
ができる使い勝手に優れたキャビネットに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】流し台や洗面台或は各種家具等
のキャビネットの収納部を開閉する方式としては、図5
に示す引き出し方式のものと、図6と図7に示すヒンジ
式扉で開閉する方式のものが一般的である。
【0003】この図5に示す引き出し方式のものは、前
方側が開口してなるキャビネット本体10と、このキャ
ビネット本体10にレール部材11を介して引き出し自
在に配設されてなる収納庫12と、から構成されてお
り、収納庫12の前面側には、キャビネット本体10の
開口部を覆う大きさの鏡板13が固着されており、この
鏡板13の前面側上部に配設された把手14を把持して
手前側に引くことで収納庫12をキャビネットの前方へ
と引き出すことができるように構成されている。
【0004】しかしながら、このような従来の引き出し
方式のキャビネットにあっては、収納庫12の手前側或
は奥行側に収納されたものの如何に拘らず、必ず収納庫
12をキャビネットの前方側へと引き出さなければ物品
の取り出し、或は、収納を行うことができないため、非
能率的であり、使い勝手が悪い、という問題を有してい
た。
【0005】一方、図6に示すヒンジ式扉21を有する
キャビネットの場合には、該扉21がキャビネット本体
20の前方開口部22の側部に配設されたヒンジ23,
23に固着されて、水平方向に開閉自在に取り付けられ
ており、また、図7に示すヒンジ扉31を有するキャビ
ネットの場合には、該扉31がキャビネット本体30の
前方開口部32の下辺に配設されたヒンジ(図示せず)
に固着されて、前後方向に回動自在に取り付けられてい
る。
【0006】しかしながら、これら従来のヒンジ式扉2
1または31を有するキャビネットにあっては、キャビ
ネット本体20又は30の手前側に収納された物品を取
り出す場合や手前側に物品を収納する場合には、その作
業が非常に楽ではあるが、キャビネット本体20または
30の奥行側に物品を収納し、或は、奥行側に収納され
た物品を取り出す場合には、ヒンジ式扉21または31
を開閉操作した後、手をキャビネット本体20または3
0の奥行側へと出し入れしなければならないため、非能
率的であり、使い勝手が悪い、という問題を有してい
た。
【0007】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、レール部材を
介して引き出し自在な収納庫に、従来にはないヒンジ式
扉を新たに取り付けると共に、引き出し操作性を容易に
するため、上記ヒンジ式扉の上方に手掛かりを有する鏡
板を固着することで、物品を収納庫の手前側で出し入れ
する場合にはヒンジ式扉を開閉させ、物品を収納庫の奥
行側で出し入れする場合には、鏡板の手掛かりを介して
収納庫を手前側に引き出すように構成することで、物品
の出し入れを物品の収納位置に対応させて能率的に、か
つ、楽に行うことができる使い勝手に優れたキャビネッ
トを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にあっては、前方側が開口してなるキャビ
ネット本体と、このキャビネット本体にレール部材を介
して引き出し自在に配設されてなる収納庫と、から構成
されてなるキャビネットを技術的前提とし、上記収納庫
の前面側上部に手掛かりを有する鏡板を固着すると共
に、上記収納庫の前面側下部であって上記鏡板の下方に
は、ヒンジを介して開閉自在な扉体を配設したことを特
徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施の一形態例を詳細に説明する。
【0010】図1に示すように、この形態例に係るキャ
ビネット1は、前方側が開口してなるキャビネット本体
2と、このキャビネット本体2にレール部材3を介して
引き出し自在に配設されてなる収納庫4と、から構成さ
れている。
【0011】キャビネット本体2は、断面形状が略コ字
状に形成されており、その両内側壁の下方には、上記レ
ール部材3のレール受け部材3aが開口部2aの手前側
から奥行側方向に沿って取り付けられている。
【0012】レール部材3は、上記レール受け部材3a
と、このレール受け部材3aにスライド自在に嵌合され
るスライドレール3bと、から構成されてなる公知の各
種レール部材を用いることができる。
【0013】収納庫4は、両側に上記レール部材3のス
ライドレール3bが固着された底板4aと、この底板4
aの前端両側部から上方向左右に立設された支持部材4
b,4cと、この支持部材4b,4cの上部に架設され
ビス止め固定された鏡板5と、該鏡板5の下方であって
上記支持部材4bに固着されたフェースフレームヒン
6,6を介して水平方向に開閉自在に取り付けられた扉
体7と、から構成されており、上記鏡板5の表面側と該
扉体7の回転自由端部側表面上部には、把手8,9が取
り付けられている。
【0014】尚、上記扉体7を開閉自在に取り付けるヒ
ンジとしては、上記フェースフレームヒンジ6,6に限
定されるものではなく、図2に示すように、扉体7との
被り代wを確保できるヒンジであれば、他のヒンジを用
いてもよい。
【0015】この形態例に係るキャビネットは、以上説
明したように構成されているので、収納庫4の手前側に
物品を出し入れする場合には、図3に示すように、上記
扉体7を開けることで、収納庫4の手前側が開放され、
従って、容易に物品を出し入れすることができる。
【0016】また、収納庫4の奥行側に物品を出し入れ
する場合には、図4に示すように、扉体7は閉じた状態
のまま鏡板5の把手8を手前側に引くことで、収納庫4
をレール部材3を介して手前側に引き出すことができ、
その結果、収納庫4の上方が開放されるので、楽な姿勢
で物品を収納庫4の奥行側に出し入れすることができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るキ
ャビネットにあっては、レール部材を介して引き出し自
在な収納庫を有するキャビネットのときに、物品を収納
庫の手前側で出し入れする場合には、扉体を開閉させ、
物品を収納庫の奥行側で出し入れする場合には、収納庫
を手前側に引き出すように構成されているので、物品の
出し入れを物品の収納位置に対応させて能率的に、か
つ、楽に行うことができ、使い勝手が非常に良好であ
る、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例に係るキャビネット
を示す構成説明図である。
【図2】回キャビネットの扉体の取り付け状態を示す部
分拡大説明図である。
【図3】同キャビネットの収納庫手前側に物品を出し入
れさせる場合の状態説明図である。
【図4】同キャビネットの収納庫奥行側に物品を出し入
れさせる場合の状態説明図である。
【図5】従来の収納庫方式のキャビネットの構成を示す
部分斜視図である。
【図6】従来の扉開閉型キャビネットの構成を示す部分
斜視図である。
【図7】従来の扉開閉型キャビネットの他の構成例を示
す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 キャビネット本体 3 レール部材 4 収納庫 5 鏡板 6 ヒンジ 7 扉体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方側が開口してなるキャビネット本体
    と、このキャビネット本体にレール部材を介して引き出
    し自在に配設されてなる収納庫と、から構成されてなる
    キャビネットにおいて、上記収納庫の前面側上部に手掛
    かりを有する鏡板を固着すると共に、上記収納庫の前面
    側下部であって上記鏡板の下方には、ヒンジを介して開
    閉自在な扉体を配設したことを特徴とするキャビネッ
    ト。
JP8356551A 1996-12-27 1996-12-27 キャビネット Expired - Fee Related JP2844190B2 (ja)

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JPH10179292A JPH10179292A (ja) 1998-07-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4868632U (ja) * 1971-12-07 1973-08-31
JPH0716342Y2 (ja) * 1988-11-30 1995-04-19 東陶機器株式会社 キッチン用キャビネット

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