JP2844011B2 - 導電性微粉末およびその製造方法 - Google Patents

導電性微粉末およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、優れた導電性と優れた透明性を示すアンチ
モン含有酸化スズ微粉末およびその製造方法に関する。
本発明の導電性微粉末は、比表面積が40m2/g以上の非常
に微細な粉末であり、プラスチック、ゴム、塗料などの
媒体に混入、配合されても可視光線を透過させるので、
これらの媒体の色調、透明性を損なうことなく導電性を
付与することができる。本発明の導電性微粉末は、前記
特性を利用して、化学繊維、プラスチックフィルムなど
への透明性を有した帯電防止剤として、また静電記録
紙、導電性塗料などへの導電性および透明性付与剤とし
て利用される。特に本発明の導電性微粉末は、水性媒体
における分散安定性が優れ、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、水溶性アクリル樹脂などを媒体とする水系塗料
用の導電性微粉末として有用である。
〔従来の技術〕
導電性付与剤としてはカーボンブラックに替えて最近
ではアンチモンを含有した酸化スズ粉末が使用されるよ
うになってきた。
このような粉末の製造方法としては、例えば、加熱水
中に、アルコール、塩酸水溶液およびアセトンのうちの
1種または2種以上の混合液に塩化スズおよび塩化アン
チモンを溶解した溶液を加えて加水分解する方法(特開
昭56−156606号)、この特開昭56−156606号の方法にお
いて、アルカリを加えてpH8以上に維持して反応させる
方法(特開昭57−71822号)などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記従来法で得られるアンチモンを含有した導電性酸
化スズ微粉末は、プラスチック、ゴム、塗料などの媒体
に混入、配合されても可視光線を透過させるので、これ
らの媒体の色調、透明性を損なうことなく導電性を付与
することができるものであるが、ゼラチン、ポリビニル
アルコール、水溶性アクリル樹脂などの水性媒体におけ
る分散性およびその安定性については著しく劣り、塗料
化時に該微粉末の凝集が発生し易く、経時的安定性も劣
る。従って、水性媒体に配合して塗料化する場合は、ピ
ロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなど
の分散剤を多量添加して分散させる必要があるが、その
結果、塗膜の導電性を著しく低下させたり、造膜性を低
下させたりし、また経時的分散安定性についてもその効
果は十分でないという問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、アンチモンを含有した導電性酸化スズ
微粉末の水性媒体における分散性およびその安定性を改
良すべく、塩化スズおよび塩化アンチモンの溶液の加水
分解反応、中和反応などの条件、酸化スズおよび酸化ア
ンチモンの水和物の共沈物の焼成条件、水性媒体に配合
して塗料化する際の分散剤の添加などについて幅広く検
討したが、所望の効果を得ることができなかった。その
後、更に検討した結果、意外にもアンチモン含有導電性
酸化スズ微粉末にケイ素化合物を特定量混入させるとい
う簡単な手段により、上記問題がことごとく解決される
ことを見出して本発明に到達したのである。
すなわち本発明は、次の通りである。
(1) 酸化スズを主成分として、酸化アンチモンおよ
び酸化ケイ素を含有し、比表面積が40m2/g以上である導
電性微粉末。
(2) 酸化アンチモンを3〜30重量%、酸化ケイ素を
0.3〜6重量%含有し、残りが実質的に酸化スズからな
る組成である請求項(1)記載の導電性微粉末。
(3) 酸化スズを主成分とし、酸化アンチモンおよび
酸化ケイ素を含有し、酸化アンチモンおよび酸化ケイ素
の少なくとも一部が酸化スズに固溶されている請求項
(1)記載の導電性微粉末。
(4) 塩化スズ、塩化アンチモンおよびケイ素化合物
の溶液をアルカリで中和して酸化スズ、酸化アンチモン
および酸化ケイ素の水和物の共沈物を生成させ、このも
のを分別し、焼成することを特徴とする導電性微粉末の
製造方法。
(5) アルコール、塩酸水溶液およびアセトンのうち
の1種または2種以上の溶液に塩化スズ、塩化アンチモ
ンおよびケイ素化合物を溶解した溶液とアルカリ水溶液
とを中和反応液のpHを3以上に保持するように熱水中に
加えることを特徴とする請求項(4)記載の導電性微粉
末の製造方法。
(6) (a)アルコール、塩酸水溶液およびアセトン
のうちの1種または2種以上の溶液に塩化スズおよび塩
化アンチモンを溶解した溶液と(b)ケイ素化合物の溶
液と(c)アルカリ水溶液とを中和反応液のpHを3以上
に保持するように熱水中に加えることを特徴とする請求
項(4)記載の導電性微粉末の製造方法。
(7) アルコール、塩酸水溶液およびアセトンのうち
の1種または2種以上の溶液に塩化スズおよび塩化アン
チモンを溶解した溶液とアルカリ水溶液にケイ素化合物
を溶解した溶液とを加えることを特徴とする請求項
(4)記載の導電性微粉末の製造方法。
(8) 酸化スズを主成分とし、酸化アンチモンおよび
酸化ケイ素を含有し、比表面積が40m2/g以上である導電
性微粉末を水溶性樹脂に配合した導電性塗料組成物。
(9) 水溶性樹脂100重量部に対し10〜900重量部の導
電性微粉末を配合した請求項(8)記載の導電性塗料組
成物。
本発明の導電性微粉末は、酸化スズを主成分とし、酸
化アンチモンおよび酸化ケイ素を含有し、40m2/g以上の
比表面積を有するものであり、また、酸化アンチモンお
よび酸化ケイ素の少なくとも一部が酸化スズに固溶され
ているものである。更に本発明の導電性微粉末は、酸化
ケイ素をSiO2として0.3〜6重量%、望ましくは0.5〜4
重量%、酸化アンチモンをSb2O3として3〜30重量%望
ましくは5〜20重量%含有し、残りが実質的に酸化スズ
(SnO2)から成る組成を有し、比表面積が40m2/g以上、
望ましくは50〜200m2/gのものである。酸化アンチモン
の量が上記範囲より少なすぎると所望の導電性が得られ
難くなり、また多すぎると酸化アンチモンによる着色が
強くなるので好ましくない。また、酸化ケイ素の量が上
記範囲より少なすぎると所望の分散安定性が得られ難く
なり、また多すぎると導電性が著しく低下する。
本発明方法においてはまず、塩化スズ、塩化アンチモ
ンおよびケイ素化合物の溶液をアルカリで中和して酸化
スズ、酸化アンチモンおよび酸化ケイ素の水和物の共沈
物を生成させる。
塩化スズ、塩化アンチモンおよびケイ素化合物の溶液
の中和反応は例えば、(a)塩化スズ、塩化アンチモン
およびケイ素化合物の溶液とアルカリ水溶液とを熱水中
に並行的に添加して中和する、(b)塩化スズ、塩化ア
ンチモンおよびケイ素化合物の溶液中にアルカリ水溶液
を添加して中和する、(c)アルカリ水溶液中に塩化ス
ズ、塩化アンチモンおよびケイ素化合物の溶液を添加し
て中和する、などの方法が挙げられる。このような方法
の中でも特に(a)の方法が工業的には望ましく、この
場合中和反応液のpHを3以上、望ましくは5〜10に保持
するように行うのがよい。
本発明方法においては、中和反応を加熱下に或いは熱
水中で行うことが望ましいが、加熱することなく室温下
に実施することもできる。
塩化スズおよび塩化アンチモンの溶液としては、アル
コール、塩酸水溶液およびアセトンのうちの1種または
2種以上の溶液または混合液に塩化スズおよび塩化アン
チモンを溶解した溶液を使用するのが望ましく、普通10
0〜2000g/の塩化スズ、1〜500g/の塩化アンチモン
を溶解した溶液とする。ケイ素化合物としては、塩化ケ
イ素の他にケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムなどの可
溶性ケイ酸塩を使用することができる。塩化ケイ素を使
用する場合は、塩化スズおよび塩化アンチモンと同様に
アルコール、塩酸水溶液およびアセトンのうちの1種ま
たは2種以上の溶液または混合液に0.1〜100g/の塩化
ケイ素を溶解した溶液として使用するのが望ましく、ま
た可溶性ケイ酸塩の場合はそれらの水溶液を使用するの
が良い。塩化ケイ素の代わりにシリカゾルを使用するこ
ともできる。
本発明の前記(a)の方法において、ケイ素化合物と
して塩化ケイ素を使用する場合は、塩化スズおよび塩化
アンチモンの溶液と混合して或いは混合せずに単独の溶
液で添加することができる。またケイ素化合物として可
溶性ケイ酸塩を使用する場合は、単独の溶液として或い
はアルカリ溶液に溶解した溶液として添加することがで
きる。
中和剤として使用するアルカリ水溶液としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩やアン
モニアなどが挙げられる。
本発明方法においては、次に、中和反応終了後の反応
液から共沈物を濾過し、必要に応じて洗浄して回収す
る。この場合、中和反応終了後の反応液に酸を加えて反
応液のpHを5以下、望ましくは2〜4に調整した後、共
沈物を濾過するようにするのが望ましい。中和剤として
アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩を使用する場合は、洗
浄不足でアルカリ金属が該共沈物に吸着し、残存すると
後記の焼成工程でアルカリ金属が、SbのSnO2結晶中への
固溶を妨害するので、アルカリ金属が残存しないように
十分な洗浄を行う必要がある。
回収した共沈物は、その後必要に応じて乾燥した後40
0〜800℃、望ましくは500〜700℃の温度で焼成する。本
発明方法においては、共沈物中に酸化ケイ素(含水物)
が含まれているので、焼成時に、このケイ素化合物が粒
子の焼結を抑制し、着色のない、より微細な粒子が得ら
れる。なお、本発明方法においては、該焼成をアンモニ
ウム塩の存在下に行うことにより、粒子の微細化を容易
にし、より導電性の高い微粉末とすることができる。こ
の場合、焼成後必要により水、酸、アルカリの水溶液で
焼成物を洗浄して残存するアンモニウム塩を除去するの
が良い。焼成時間は30分〜5時間が適当である。焼成後
常法に従って乾燥、粉砕処理を施し、この後必要に応じ
て焼成物のpHを調整したり、焼成物中の不純物を除去し
たりして導電性微粉末とする。
本発明の導電性微粉末は、特に水性媒体における分散
安定性が優れているので、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール、水溶性アクリル樹脂などに配合して導電性塗料組
成物とすることができる。導電性微粉末は、該樹脂100
重量部(固形分基準)に対し10〜900重量部を配合する
のが適当である。
実施例1 90℃の水5中に、塩化スズ(SnCl4・5H2O)234.5g
および塩化アンチモン(SbCl3)15.6gを5N塩酸500ccに
溶解した溶液とケイ酸ナトリウムをSiO2として1.0g/l.
を溶解した3N水酸化ナトリウム水溶液とを系のpHを6.0
〜7.0に維持するように30分間にわたって並行添加して
酸化スズと酸化アンチモンと酸化ケイ素の水和物の共沈
物を生成させた。次に、塩酸を加えて系のpHを3に調整
した後、該共沈物を濾過し、その後、濾液の比抵抗が10
000Ωcmになるまで洗浄した。得られたケーキを電気炉
で600℃にて4時間焼成し、パルペライザーで粉砕し
て、比表面積76.2m2/gの導電性微粉末を得た。
実施例2 実施例1において、ケイ酸ナトリウムをSiO2として3.
0g/lを溶解した3N水酸化ナトリウム水溶液を用いる以外
は同様にして比表面積80.4m2/gの導電性微粉末を得た。
実施例3 実施例2において、700℃にて焼成する以外は同様に
して比表面積75.6m2/gの導電性微粉末を得た。
実施例4 実施例2において、60℃の水を用い、中和時のpHを4
〜5に維持すること以外は同様にして比表面積85.1m2/g
の導電性微粉末を得た。
実施例5 実施例2において、中和時間を90分とする以外は同様
にして比表面積74.8m2/gの導電性微粉末を得た。
実施例6 90℃の水5中に、塩化スズ(SnCl4・5H2O)234.5
g、塩化アンチモン(SbCl3)17.4gおよび塩化ケイ素(S
iCl4)8.5gを12N塩酸200ccに溶解した溶液と3N水酸化ナ
トリウム水溶液とを系のpHを6.0〜7.0に維持するように
30分間にわたって並行添加して酸化スズと酸化アンチモ
ンと酸化ケイ素の水和物の共沈物を生成させた。次に、
塩酸を加えて系のpHを3に調整した後、該共沈物を濾過
し、その後、濾液の比抵抗が10000Ωcmになるまで洗浄
した。得られたケーキを電気炉で600℃にて4時間焼成
し、パルペライザーで粉砕して、比表面積81.1m2/gの導
電性微粉末を得た。
実施例7 実施例6において、焼成温度を500℃に変えること以
外は同様にして比表面積86.3m2/gの導電性微粉末を得
た。
実施例8 実施例6において、塩化ケイ素(SiCl4)の代わりにS
iO2として3.0gの二酸化ケイ素の酸性ゾル(触媒化成工
業製)を添加すること以外は同様にして比表面積69.1m2
/gの導電性微粉末を得た。
比較例1〜4 実施例1、実施例3、実施例4及び実施例5におい
て、それぞれケイ酸ナトリウムを溶解した3N水酸化ナト
リウム水溶液に代えてケイ酸ナトリウムを溶解しない3N
水酸化ナトリウム水溶液を添加すること以外は同様にし
て導電性微粉末を得た。
比較例5 実施例7において、塩化ケイ素を添加しないこと以外
は同様にして導電性微粉末を得た。
試験例 前記実施例および比較例で得られた導電性微粉末につ
いて、その粉体抵抗、比表面積および水性媒体に配合し
て塗料化する際の凝集粒子の有無を次の方法で測定し、
第1表の結果を得た。
(粉体抵抗の評価) 試料粉末を100Kg/cm2の圧力で成型して円柱状圧粉体
(直径18mm、厚さ3mm)とし、その直流抵抗を測定し
て、下記の式から粉体抵抗(Ωcm)を求めた。
(比表面積の測定) 試料0.1〜0.2gを採取し、150℃で30分間窒素ガス中で
脱気した。その後、比表面積測定装置(フローソープ23
00形、マイクロメリティック社製)を用い、窒素/ヘリ
ウム混合ガス系でBET法により比表面積を測定した。
(凝集粒子の有無の判定) 2.0重量%の濃度のポリビニルアルコール水溶液4重
量部に対し17.0重量%の濃度の試料粉末のスラリー(pH
6.1に調整)1重量部を混合して塗料化する。この塗料
をプラスチックフィルムに塗布して凝集状態を目視観察
する。
◎……凝集粒子なし ○……凝集粒子が非常に少ない(殆どない) ×……凝集粒子が非常に多い 〔発明の効果〕 第1表の結果からも明らかなように、本発明の導電性
微粉末は、水系媒体における分散安定性が優れているの
で、水系塗料調製時に粒子の凝集を起こさず、しかも比
表面積の大きいものであることが分かる。また、本発明
方法では、共沈物の焼成の際に酸化ケイ素が存在してい
るので、粒子の成長、焼結による粗大化が抑制され、非
常に微細で、透明性かつ導電性に優れた微粉末が工業的
に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 薫 三重県四日市市石原町1番地 石原産業 株式会社四日市工場内 (72)発明者 冨永 和宏 三重県四日市市石原町1番地 石原産業 株式会社四日市工場内 審査官 和田 財太 (56)参考文献 特開 昭60−47940(JP,A) 特開 昭60−251129(JP,A) 特開 昭58−7703(JP,A) 特開 平2−299106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 1/00 - 1/24 C01G 30/00 C08K 3/22 H01B 5/14 H01B 13/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化スズを主成分とし、酸化アンチモンお
    よび酸化ケイ素を含有し、比表面積が40m2/g以上である
    導電性微粉末。
  2. 【請求項2】酸化アンチモンを3〜30重量%、酸化ケイ
    素を0.3〜6重量%含有し、残りが実質的に酸化スズか
    らなる組成である請求項(1)記載の導電性微粉末。
  3. 【請求項3】酸化スズを主成分とし、酸化アンチモンお
    よび酸化ケイ素を含有し、酸化アンチモンおよび酸化ケ
    イ素の少なくとも一部が酸化スズに固溶されている請求
    項(1)記載の導電性微粉末。
  4. 【請求項4】塩化スズ、塩化アンチモンおよびケイ素化
    合物の溶液をアルカリで中和して酸化スズ、酸化アンチ
    モンおよび酸化ケイ素の水和物の共沈物を生成させ、こ
    のものを分別し、焼成することを特徴とする導電性微粉
    末の製造方法。
  5. 【請求項5】アルコール、塩酸水溶液およびアセトンの
    うちの1種または2種以上の溶液に塩化スズ、塩化アン
    チモンおよびケイ素化合物を溶解した溶液とアルカリ水
    溶液とを中和反応液のpHを3以上に保持するように熱水
    中に加えることを特徴とする請求項(4)記載の導電性
    微粉末の製造方法。
  6. 【請求項6】(a)アルコール、塩酸水溶液およびアセ
    トンのうちの1種または2種以上の溶液に塩化スズおよ
    び塩化アンチモンを溶解した溶液と(b)ケイ素化合物
    の溶液と(c)アルカリ水溶液とを中和反応液のpHを3
    以上に保持するように熱水中に加えることを特徴とする
    請求項(4)記載の導電性微粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】アルコール、塩酸水溶液およびアセトンの
    うちの1種または2種以上の溶液に塩化スズおよび塩化
    アンチモンを溶解した溶液とアルカリ水溶液にケイ素化
    合物を溶解した溶液とを加えることを特徴とする請求項
    (4)記載の導電性微粉末の製造方法。
  8. 【請求項8】酸化スズを主成分とし、酸化アンチモンお
    よび酸化ケイ素を含有し、比表面積が40m2/g以上である
    導電性微粉末を水溶性樹脂に配合した導電性塗料組成
    物。
  9. 【請求項9】水溶性樹脂100重量部に対し10〜900重量部
    の導電性微粉末を配合した請求項(8)記載の導電性塗
    料組成物。
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