JP2843821B2 - 多気筒エンジンの混合気分配装置 - Google Patents

多気筒エンジンの混合気分配装置

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JP2843821B2
JP2843821B2 JP8453589A JP8453589A JP2843821B2 JP 2843821 B2 JP2843821 B2 JP 2843821B2 JP 8453589 A JP8453589 A JP 8453589A JP 8453589 A JP8453589 A JP 8453589A JP 2843821 B2 JP2843821 B2 JP 2843821B2
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多気筒エンジンの各気筒に混合気を均一に分
配供給するための装置医に関するものである。
〔従来の技術〕 一般に自動車エンジンには四気筒や六気筒などの多気
筒エンジンが用いられており,吸気マニホルドを経て各
気筒に空気が供給される。このような吸気系において,
吸気マニホルドの上流に気化器または噴射弁からなる燃
料供給手段が設置されていると,燃料を混入した空気即
ち混合気が吸気マニホルドに送られることになるが,そ
の際にエンジンの回転速度によって吸気マニホルドのコ
レクタから各ブランチに分配供給される混合気の分配性
が変化し,不均等に分配されて出力低下や排気中の有害
物質の増加などの不都合を招くことは広く知られてい
る。
その対策として吸気マニホルドの各ブランチにそらせ
板や絞りを設ける。コレクタにスリーブを設ける,など
の機械的対策手段によって分配均等性を計ることが提案
されているが(特許庁編「特許から見た内燃機関技術」
昭和56年3月31日初版発行,第88〜89頁参照),これら
はいずれも設置位置に固定されているので特定の回転速
度域で有効であってもそれ以外の回転速度域では効果が
なく混合気が不均等に分配される。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は回転速度によって吸気マニホルドの各ブラン
チに供給される混合気の分配性が変化するという前記課
題を解決するためになされたものであって,前記機械的
対策手段の一つであるスリーブを設置位置に固定するこ
となく可変とすることにより,特に中・高速回転域で混
合気流れの慣性が大きいために或る気筒に供給される混
合気が過濃となり別の或る気筒に供給される混合気が過
薄となる現象を生じるエンジンの分配性改善を計ったも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上流に燃料供給手段が設置されている吸気マ
ニホルドのコレクタにブランチの分岐個所へ向けてスリ
ーブが装入されている多気筒エンジンの混合気分配装置
において,前記スリーブが圧力−位置変換器の変位部に
取付けられているとともにエンジンの吸入負圧を導入す
る負圧通路が前記圧力−位置変換器に接続されており,
吸入負圧が低くなるに伴って前記スリーブが前記分岐個
所へ突出する構成としたことをもって前記課題を解決す
るための手段とした。
圧力−位置変換器はベローズ,ダイヤフラムまたはシ
リンダ・ピストンで構成され,エンジンの吸入負圧に応
じた変位を行なう。
〔作用〕
エンジンのアイドリング時には高い吸入負圧が圧力−
位置変換器に導入されてスリーブは分岐個所から後退し
ている。エンジンの回転速度が上昇して混合気流れの慣
性が大きくなるに従ってスリーブの先端が分岐個所へ次
第に突出し,慣性による特定方向への流れを邪魔して吸
入空気量および燃料流量の不均一を低減し,各気筒への
混合気の流量とその空燃比との均等化を計る。
〔実施例〕
図面を参照して本発明の実施例を説明すると,第2図
において1は気化器,2は吸気マニホルド,5はエンジン,6
は排気マニホルドを示し,気化器1で作られた混合気は
吸気マニホルド2のコレクタ3から各ブランチ4に分配
されてエンジン5の各気筒に供給される。気化器1と吸
気マニホルド2との間には圧力−位置変換器11が設置さ
れており,これにより直線往復動するスリーブ10がコレ
クタ3に同心に装入されコレクタ3からブランチ4への
分岐個所9に出没するようになっている。
第1図を参照して,圧力−位置変換器11は同心に配置
された二つのブローズ12,13の先端間を環状の端板14で
閉塞するとともに基端を環状の取付台15に気密に固定し
てこれらに囲まれた負圧室16にコイル状の押圧ばね17を
装入し,また吸気マニホルド2のブランチ5と負圧室16
とを負圧通路18によって接続し,更にベローズ12,13を
取付台12に固定した環状の箱体19に収装してこの箱体19
内の大気室20を通孔21によって外気と連通させた構成と
した。
気化器1のフランジ,取付台15,吸気マニホルド2の
フランジは互いに重ねられてボルト締めにより固定さ
れ,気化器1の吸気路7,取付台15,箱体19,コレクタ3は
同心に配置されている。
スリーブ10は基端部が箱体19の先端面に設けた環状の
溝孔22をほぼ気密に貫通して大気室20に差込まれ端板14
に固定されているとともに,先端部がコレクタ3に同心
に配置されて分岐個所9に出没するようになっている。
このように構成した本実施例において,エンジン5の
停止時に負圧室16が大気圧であるためにベローズ12,13
は押圧ばね17のばね荷重によって最大限に伸長し,スリ
ーブ10を分岐個所9に最も大きく突出させている。ま
た,アイドリング時に負圧室16が高負圧であるためにベ
ローズ12,13は押圧ばね17のばね荷重に抗して大きく収
縮し,スリーブ10を分岐個所9からコレクタ3に後退さ
せている。尚,アイドリング時における分配不均一は吸
気マニホルド2を加熱して燃料液滴の気化を促進するな
ど,既知の手段を併用することによって解決することが
できる。
気化器1の絞り弁8がアイドル位置から次第に大きく
開かれ,エンジン5が中速乃至高速回転に移行するに従
って吸入負圧が次第に低くなり,ベローズ12,13は負圧
力と押圧ばね17のばね荷重とが平衡した位置に伸長して
スリーブ10を分岐個所9へ回転速度に応じた長さだけ突
出させ,混合気の特定方向への流れを邪魔して各気筒へ
の混合気の流量,空燃比を均等化するのである。
スリーブ10は標準的な大きさの自動車エンジン用吸気
マニホルドの場合,絞り弁8の全開時に分岐個所9へ10
mm程度突出させればよい。また,スリーブ10を直線往復
動させる圧力−位置変換器11はベローズの代りにダイヤ
フラムやシリンダ・ピストンで構成することもできる
が,その場合にスリーブ10が取付けられる変位部はダイ
ヤフラムの中心またはピストンである。更に,圧力−位
置変換器11に導入する吸入負圧は絞り弁8の下流側の任
意の個所から採り入れることができる。
〔発明の効果〕
本発明によると,吸気マニホルドのコレクタからブラ
ンチの分岐個所へスリーブをエンジンの吸入負圧が低く
なるに伴って突出させる構成とされているので,中・高
速回転域で混合気の分配不均一が顕著になる特性をもっ
たエンジンに対して分配均等化を全運転域に亘って計る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図,第2図は本発
明の装置を具えた吸気系の説明図である。 2……吸気マニホルド,3……コレクタ,4……ブランチ,5
……エンジン,9……分岐個所,10……スリーブ,11……圧
力−位置変換器,18……負圧通路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流に燃料供給手段が設置されている吸気
    マニホルドのコレクタにブランチの分岐個所へ向けてス
    リーブが装入されている多気筒エンジンの混合気分配装
    置において,前記スリーブが圧力−位置変換器の変位部
    に取付けられているとともにエンジンの吸入負圧を導入
    する負圧通路が前記圧力−位置変換器に接続されてお
    り,吸入負圧が低くなるに伴って前記スリーブが前記分
    岐個所へ突出する構成とされていることを特徴とする混
    合気分配装置。
JP8453589A 1989-04-03 1989-04-03 多気筒エンジンの混合気分配装置 Expired - Lifetime JP2843821B2 (ja)

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KR100513456B1 (ko) * 2002-11-30 2005-09-09 현대자동차주식회사 엔진 부압을 이용한 에어크리너의 가변 흡기 장치
JP4520318B2 (ja) * 2005-01-26 2010-08-04 本田技研工業株式会社 多気筒エンジンの吸気装置
KR101371477B1 (ko) * 2012-09-19 2014-03-10 현대자동차주식회사 펌핑 손실 저감 장치를 포함하는 2기통 엔진

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