JPH0313580Y2 - - Google Patents
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- JPH0313580Y2 JPH0313580Y2 JP1984193079U JP19307984U JPH0313580Y2 JP H0313580 Y2 JPH0313580 Y2 JP H0313580Y2 JP 1984193079 U JP1984193079 U JP 1984193079U JP 19307984 U JP19307984 U JP 19307984U JP H0313580 Y2 JPH0313580 Y2 JP H0313580Y2
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- Japan
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- cylinder
- pressure
- cylinders
- supercharging
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 45
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 12
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 7
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 8
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 6
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 230000000979 retarding effect Effects 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、複数の気筒のうち一部の気筒を、他
の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成した多
気筒内燃機関において、その点火時期を過給圧に
応じて制御するための装置に関するものである。
の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成した多
気筒内燃機関において、その点火時期を過給圧に
応じて制御するための装置に関するものである。
複数の気筒のうち一部の気筒を、他の燃焼用気
筒に対する過給用の気筒に構成した多気筒内燃機
関は、例えば、先行技術としての特開昭52−
76517号公報等によつて提案されている。
筒に対する過給用の気筒に構成した多気筒内燃機
関は、例えば、先行技術としての特開昭52−
76517号公報等によつて提案されている。
このように燃焼用気筒に対する過給は、機関の
出力の向上には効果的であるが、過給によつてノ
ツキングが発生し易くなるから、過給機付きの内
燃機関では、過給によるノツキングの発生を防止
するために、点火時期を過給圧の上昇に応じて遅
角させるようにすることが行なわれている。
出力の向上には効果的であるが、過給によつてノ
ツキングが発生し易くなるから、過給機付きの内
燃機関では、過給によるノツキングの発生を防止
するために、点火時期を過給圧の上昇に応じて遅
角させるようにすることが行なわれている。
この場合、燃焼用気筒に対する過給機が、排気
ターボ過給機等のような回転式のものであると、
その燃焼用気筒への吸気通路内の過給圧は、常に
正圧(大気圧以上の圧力)側であるから、この過
給圧を、例えば特開昭57−10769号公報に開示さ
れているように、内燃機関におけるデイストリビ
ユータの点火時期制御用圧力室に圧力伝達通路を
介して導入することにより、機関の点火時期を過
給圧の上昇に応じて遅角制御することができる。
ターボ過給機等のような回転式のものであると、
その燃焼用気筒への吸気通路内の過給圧は、常に
正圧(大気圧以上の圧力)側であるから、この過
給圧を、例えば特開昭57−10769号公報に開示さ
れているように、内燃機関におけるデイストリビ
ユータの点火時期制御用圧力室に圧力伝達通路を
介して導入することにより、機関の点火時期を過
給圧の上昇に応じて遅角制御することができる。
しかし、内燃機関が前記特開昭52−76517号公
報等に記載されているように、複数の気筒のうち
一部の気筒を、他の燃焼用気筒に対する過給用の
気筒に構成した多気筒内燃機関の場合には、その
燃焼用気筒への吸気通路内の圧力は、過給用気筒
におけるピストンの往復動によつて大気圧以上の
正圧側になつたり、大気圧以下の負圧側になつた
りするように、正圧側と負圧側との間を往復する
ように変動することになるから、燃焼用気筒への
吸気通路内の圧力をもつて点火時期を遅角制御す
ることはできないのであつた。
報等に記載されているように、複数の気筒のうち
一部の気筒を、他の燃焼用気筒に対する過給用の
気筒に構成した多気筒内燃機関の場合には、その
燃焼用気筒への吸気通路内の圧力は、過給用気筒
におけるピストンの往復動によつて大気圧以上の
正圧側になつたり、大気圧以下の負圧側になつた
りするように、正圧側と負圧側との間を往復する
ように変動することになるから、燃焼用気筒への
吸気通路内の圧力をもつて点火時期を遅角制御す
ることはできないのであつた。
本考案は、前記のように複数の気筒のうち一部
の気筒を、他の燃焼用気筒に対する過給用の気筒
に構成した多気筒内燃機関における点火時期を、
過給圧に応じて確実に制御できるようにすること
を目的とするものである。
の気筒を、他の燃焼用気筒に対する過給用の気筒
に構成した多気筒内燃機関における点火時期を、
過給圧に応じて確実に制御できるようにすること
を目的とするものである。
この目的を達成するため本考案は、クランク軸
を共通にした複数の気筒のうち一部の気筒を、他
の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成し、前
記過給用気筒に吸入した混合気を、当該過給用気
筒で圧縮して前記他の燃焼用気筒に吸気通路を介
して送気するようにした多気筒内燃機関におい
て、該内燃機関におけるデイストリビユータの点
火時期制御用圧力室に、前記燃焼用気筒への吸気
通路内の圧力を、当該圧力の上昇によつて点火時
期を遅角するように圧力伝達通路を介して導入
し、該圧力伝達通路中には、前記圧力室への方向
にのみ開くようにした逆止弁と、適宜内容積のチ
ヤンバーとを、逆止弁を吸気通路側に、チヤンバ
ーを圧力室側に位置するようにして直列状に設け
る一方、前記圧力伝達通路のうち前記逆止弁より
下流側の部位、又は前記チヤンバー或いは前記圧
力室に、大気への連通用のオリフイスを設ける構
成にした。
を共通にした複数の気筒のうち一部の気筒を、他
の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成し、前
記過給用気筒に吸入した混合気を、当該過給用気
筒で圧縮して前記他の燃焼用気筒に吸気通路を介
して送気するようにした多気筒内燃機関におい
て、該内燃機関におけるデイストリビユータの点
火時期制御用圧力室に、前記燃焼用気筒への吸気
通路内の圧力を、当該圧力の上昇によつて点火時
期を遅角するように圧力伝達通路を介して導入
し、該圧力伝達通路中には、前記圧力室への方向
にのみ開くようにした逆止弁と、適宜内容積のチ
ヤンバーとを、逆止弁を吸気通路側に、チヤンバ
ーを圧力室側に位置するようにして直列状に設け
る一方、前記圧力伝達通路のうち前記逆止弁より
下流側の部位、又は前記チヤンバー或いは前記圧
力室に、大気への連通用のオリフイスを設ける構
成にした。
この構成において、燃焼用気筒への吸気通路内
の圧力は、過給用気筒におけるピストンの下降動
による吸入行程のとき大気圧以下の負圧側にな
り、過給用気筒におけるピストンの上昇動による
圧縮行程のとき大気圧以上の正圧側になつて燃焼
用気筒に対する過給を行うと言うように、負圧側
と正圧側との間を往復するように変動するが、デ
イストリビユータの点火時期制御用圧力室への圧
力伝達通路中に設けた逆止弁は、前記吸気通路内
の圧力が負圧側になつたとき閉じ、正圧側になつ
たときに開いて、この正圧をチヤンバーに伝える
ことになるから、チヤンバー内には、正圧のみが
蓄えられることになる。
の圧力は、過給用気筒におけるピストンの下降動
による吸入行程のとき大気圧以下の負圧側にな
り、過給用気筒におけるピストンの上昇動による
圧縮行程のとき大気圧以上の正圧側になつて燃焼
用気筒に対する過給を行うと言うように、負圧側
と正圧側との間を往復するように変動するが、デ
イストリビユータの点火時期制御用圧力室への圧
力伝達通路中に設けた逆止弁は、前記吸気通路内
の圧力が負圧側になつたとき閉じ、正圧側になつ
たときに開いて、この正圧をチヤンバーに伝える
ことになるから、チヤンバー内には、正圧のみが
蓄えられることになる。
このため、デイストリビユータにおける点火時
期制御用圧力室内には、前記吸気通路内における
正圧のみが伝達され、換言すると圧力室に燃焼用
気筒に対する過給圧を作用することができる。
期制御用圧力室内には、前記吸気通路内における
正圧のみが伝達され、換言すると圧力室に燃焼用
気筒に対する過給圧を作用することができる。
一方、前記圧力伝達通路のうち前記逆止弁より
下流側の部位又は前記チヤンバー或いは圧力室
に、大気への連通用のオリフイスを設けたことに
より、逆止弁からチヤンバー内に流出した空気の
一部が、前記オリフイスを介して少量ずつ放出さ
れることにより、圧力室の圧力は、吸気通路内の
正圧が低くなるとこれに応じて低くなり、吸気通
路の正圧が高くなるとこれに応じて高くなること
になる。
下流側の部位又は前記チヤンバー或いは圧力室
に、大気への連通用のオリフイスを設けたことに
より、逆止弁からチヤンバー内に流出した空気の
一部が、前記オリフイスを介して少量ずつ放出さ
れることにより、圧力室の圧力は、吸気通路内の
正圧が低くなるとこれに応じて低くなり、吸気通
路の正圧が高くなるとこれに応じて高くなること
になる。
この結果、機関の点火時期を、燃焼用気筒に対
する過給圧の上昇に応じて遅角方向に、過給圧の
降下に応じて進角方向に各々制御することができ
るのである。
する過給圧の上昇に応じて遅角方向に、過給圧の
降下に応じて進角方向に各々制御することができ
るのである。
従つて本考案によると、前記特開昭52−76517
号公報等のように複数の気筒のうち一部の気筒
を、他の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成
した多気筒内燃機関における点火時期を、過給圧
に応じて正確に、且つ、確実に制御することがで
き、そのノツキングの発生を的確に防止できる効
果を有する。
号公報等のように複数の気筒のうち一部の気筒
を、他の燃焼用気筒に対する過給用の気筒に構成
した多気筒内燃機関における点火時期を、過給圧
に応じて正確に、且つ、確実に制御することがで
き、そのノツキングの発生を的確に防止できる効
果を有する。
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において、符号1は、第1気筒2及び第3
気筒4を4サイクルの燃焼用気筒とし、第2気筒
3を2サイクルの過給用気筒とした列型3気筒内
燃機関を示し、該内燃機関1における各気筒は一
本のクランク軸(図示せず)で構成されており、
この内燃機関1には、前記第1気筒2及び第3気
筒4の箇所に吸気弁7,8付き吸気ポート5,6
と、排気弁11,12付き排気ポート9,10と
が各々形成されると共に、第2気筒3の箇所に一
つの吸入ポート13が形成されている。
と、図において、符号1は、第1気筒2及び第3
気筒4を4サイクルの燃焼用気筒とし、第2気筒
3を2サイクルの過給用気筒とした列型3気筒内
燃機関を示し、該内燃機関1における各気筒は一
本のクランク軸(図示せず)で構成されており、
この内燃機関1には、前記第1気筒2及び第3気
筒4の箇所に吸気弁7,8付き吸気ポート5,6
と、排気弁11,12付き排気ポート9,10と
が各々形成されると共に、第2気筒3の箇所に一
つの吸入ポート13が形成されている。
前記第1気筒2及び第3気筒4のピストン(図
示せず)は同一位相で上下動するが、第2気筒3
のピストンは、第1気筒2及び第3気筒4のピス
トンとは正反対に上下動するようにクランク角で
180度ずれている一方、第1気筒2と第3気筒4
とは、第1気筒2が爆発行程のとき第3気筒4が
吸気行程となるように点火順序がクランク角で
360度ずれており、且つ、第2気筒3の最初の圧
縮行程のとき第3気筒4が吸気行程で、第2気筒
3の次の圧縮行程のとき第1気筒2が吸気行程に
なるように設定されている。
示せず)は同一位相で上下動するが、第2気筒3
のピストンは、第1気筒2及び第3気筒4のピス
トンとは正反対に上下動するようにクランク角で
180度ずれている一方、第1気筒2と第3気筒4
とは、第1気筒2が爆発行程のとき第3気筒4が
吸気行程となるように点火順序がクランク角で
360度ずれており、且つ、第2気筒3の最初の圧
縮行程のとき第3気筒4が吸気行程で、第2気筒
3の次の圧縮行程のとき第1気筒2が吸気行程に
なるように設定されている。
また、前記第2気筒3における行程容積は、第
1気筒2及び第3気筒4の両方に対して過給を行
うために、第1気筒2又は第3気筒4の行程容積
より大きい値に構成されている。
1気筒2及び第3気筒4の両方に対して過給を行
うために、第1気筒2又は第3気筒4の行程容積
より大きい値に構成されている。
一方、エアクリーナ14からの吸入通路15に
はスロツトル弁16付きの気化器17を設けて、
この吸入通路15を前記第2気筒3における吸入
ポート13に接続し、この吸入ポート13内に第
2気筒3への方向にのみ開くようにした逆止弁型
の吸入弁19が設けられ、また、前記機関1に
は、第2気筒3と第1気筒2及び第3気筒4にお
ける吸気ポート5,6とを接続するための吸気通
路20,21が形成され、更に、第1気筒2及び
第3気筒4における排気ポート9,10には、排
気マニホールド22が接続されている。
はスロツトル弁16付きの気化器17を設けて、
この吸入通路15を前記第2気筒3における吸入
ポート13に接続し、この吸入ポート13内に第
2気筒3への方向にのみ開くようにした逆止弁型
の吸入弁19が設けられ、また、前記機関1に
は、第2気筒3と第1気筒2及び第3気筒4にお
ける吸気ポート5,6とを接続するための吸気通
路20,21が形成され、更に、第1気筒2及び
第3気筒4における排気ポート9,10には、排
気マニホールド22が接続されている。
そして、図中符号23は、前記第1気筒2及び
第3気筒4に対する従来周知のデイストリビユー
タを示し、該デイストリビユータ23における接
点及びブレーカアーム付きのブレーカプレート2
4には、当該ブレーカプレート24を回転するこ
とによつて点火時期を進角又は遅角制御するため
の圧力作動機構25がロツド26を介して連結さ
れており、この圧力作動機構25には、ダイヤフ
ラム27で区成された圧力室28と、前記ブレー
カプレート24を点火時期の進角方向30に付勢
するためのばね29とを備え、圧力室28内の圧
力が上昇すると、この圧力により前記ブレーカプ
レート24を点火時期の遅角方向31に回転する
ように構成されている。
第3気筒4に対する従来周知のデイストリビユー
タを示し、該デイストリビユータ23における接
点及びブレーカアーム付きのブレーカプレート2
4には、当該ブレーカプレート24を回転するこ
とによつて点火時期を進角又は遅角制御するため
の圧力作動機構25がロツド26を介して連結さ
れており、この圧力作動機構25には、ダイヤフ
ラム27で区成された圧力室28と、前記ブレー
カプレート24を点火時期の進角方向30に付勢
するためのばね29とを備え、圧力室28内の圧
力が上昇すると、この圧力により前記ブレーカプ
レート24を点火時期の遅角方向31に回転する
ように構成されている。
そして、前記第1気筒2への吸気通路20及び
第3気筒4への吸気通路21のうちいずれか一方
の吸気通路と、前記デイストリビユータ23にお
ける圧力作動機構25の圧力室28とを繋ぐ圧力
伝達通路32中には、圧力室28への方向にのみ
開くようにした逆止弁33を設けると共に、この
逆止弁33の下流側に適宜内容積のチヤンバー3
4を設け、該チヤンバー34内を、オリフイス3
5を備えた通路36を介して前記エアクリーナ1
4等の大気連通箇所に連通して成るものである。
第3気筒4への吸気通路21のうちいずれか一方
の吸気通路と、前記デイストリビユータ23にお
ける圧力作動機構25の圧力室28とを繋ぐ圧力
伝達通路32中には、圧力室28への方向にのみ
開くようにした逆止弁33を設けると共に、この
逆止弁33の下流側に適宜内容積のチヤンバー3
4を設け、該チヤンバー34内を、オリフイス3
5を備えた通路36を介して前記エアクリーナ1
4等の大気連通箇所に連通して成るものである。
なお、前記気化器17による燃料供給に代えて
燃料噴射式にするときには、エアクリーナ17の
下流側にエアフローメータを設け、該エアフロー
メータで計測した空気量に対応する量の燃料を、
吸入通路15又は吸入ポート13若しくは第2気
筒3に噴射供給するか、両吸気通路20,21又
は第1気筒2及び第3気筒4に噴射供給するよう
にすれば良い。
燃料噴射式にするときには、エアクリーナ17の
下流側にエアフローメータを設け、該エアフロー
メータで計測した空気量に対応する量の燃料を、
吸入通路15又は吸入ポート13若しくは第2気
筒3に噴射供給するか、両吸気通路20,21又
は第1気筒2及び第3気筒4に噴射供給するよう
にすれば良い。
この構成において、第2気筒3のピストンが下
降する吸入行程のとき、第1気筒2は圧縮行程、
第3気筒4は排気行程で、両気筒2,4における
吸気弁7,8はいずれも閉じているから、第2気
筒3内には、エアクリーナ14からの吸気空気が
これに燃料を供給されたのち吸入される。次いで
第2気筒3がピストンの上昇動による圧縮行程に
なると、第3気筒4が吸気行程になつてその吸気
弁8が開くことにより、第2気筒3で圧縮された
混合気が第3気筒4に吸気通路21を介して送気
され、第3気筒4に対しての過給が行なわれ、ま
た、第2気筒3における次の圧縮行程によつて同
様に第1気筒2に対して過給が行なわれるのであ
る。
降する吸入行程のとき、第1気筒2は圧縮行程、
第3気筒4は排気行程で、両気筒2,4における
吸気弁7,8はいずれも閉じているから、第2気
筒3内には、エアクリーナ14からの吸気空気が
これに燃料を供給されたのち吸入される。次いで
第2気筒3がピストンの上昇動による圧縮行程に
なると、第3気筒4が吸気行程になつてその吸気
弁8が開くことにより、第2気筒3で圧縮された
混合気が第3気筒4に吸気通路21を介して送気
され、第3気筒4に対しての過給が行なわれ、ま
た、第2気筒3における次の圧縮行程によつて同
様に第1気筒2に対して過給が行なわれるのであ
る。
この場合、第1気筒2及び第3気筒4への吸気
通路20,21内の圧力は、第2気筒3における
ピストンの下降動による吸入行程のとき大気以下
の負圧側で、第2気筒3におけるピストンの上昇
動による圧縮行程のとき大気圧以上の正圧側にな
つて第1気筒2及び第3気筒4の各々に過給を行
うと言うように、負圧と正圧との間を往復するよ
うに変動するが、両吸気通路20,21のうち一
方の吸気通路からデイストリビユータ23におけ
る圧力作動機構25の圧力室28への圧力伝達通
路32中に設けた逆止弁33は、前記吸気通路内
の圧力が正圧側になつたときのみ開いて、この正
圧をチヤンバー34に蓄えるから、圧力室28内
には、前記吸気通路内における正圧のみが伝達さ
れ、換言すると圧力室28に第1気筒2及び第3
気筒4に対する正圧つまり過給圧を作用すること
ができる。
通路20,21内の圧力は、第2気筒3における
ピストンの下降動による吸入行程のとき大気以下
の負圧側で、第2気筒3におけるピストンの上昇
動による圧縮行程のとき大気圧以上の正圧側にな
つて第1気筒2及び第3気筒4の各々に過給を行
うと言うように、負圧と正圧との間を往復するよ
うに変動するが、両吸気通路20,21のうち一
方の吸気通路からデイストリビユータ23におけ
る圧力作動機構25の圧力室28への圧力伝達通
路32中に設けた逆止弁33は、前記吸気通路内
の圧力が正圧側になつたときのみ開いて、この正
圧をチヤンバー34に蓄えるから、圧力室28内
には、前記吸気通路内における正圧のみが伝達さ
れ、換言すると圧力室28に第1気筒2及び第3
気筒4に対する正圧つまり過給圧を作用すること
ができる。
一方、前記逆止弁33より下流側のチヤンバー
34を、オリフイス35を備えた通路36を介し
て前記エアクリーナ14等の大気連通箇所に連通
したことにより、逆止弁33からチヤンバー34
内に流入した空気の一部は、前記オリフイス35
を介して少量ずつ放出されるから、圧力室28の
圧力は、吸気通路20,21内の正圧が低くなる
とこれに応じて低くなることになり、吸気通路2
0,21内の正圧が高くなるとこれに応じて高く
なることになる。
34を、オリフイス35を備えた通路36を介し
て前記エアクリーナ14等の大気連通箇所に連通
したことにより、逆止弁33からチヤンバー34
内に流入した空気の一部は、前記オリフイス35
を介して少量ずつ放出されるから、圧力室28の
圧力は、吸気通路20,21内の正圧が低くなる
とこれに応じて低くなることになり、吸気通路2
0,21内の正圧が高くなるとこれに応じて高く
なることになる。
従つて、機関の点火時期を、燃焼用気筒に対す
る過給圧の上昇に応じて遅角方向に、過給圧の降
下に応じて進角方向に各々制御することができる
のである。
る過給圧の上昇に応じて遅角方向に、過給圧の降
下に応じて進角方向に各々制御することができる
のである。
なお、前記実施例は3気筒内燃機関における中
央の第2気筒を過給用気筒にした場合であつた
が、第1気筒2又は第3気筒4を過給用気筒と
し、他の気筒を燃焼用気筒にしても良く、4気筒
又は6気筒等の他の多気筒内燃機関に対しても同
様に適用できることは言うまでもない。また、前
記実施例における大気連通用のオリフイス35
は、チヤンバー34に設けることに代えて圧力伝
達通路32又は圧力室28に設けても良い。
央の第2気筒を過給用気筒にした場合であつた
が、第1気筒2又は第3気筒4を過給用気筒と
し、他の気筒を燃焼用気筒にしても良く、4気筒
又は6気筒等の他の多気筒内燃機関に対しても同
様に適用できることは言うまでもない。また、前
記実施例における大気連通用のオリフイス35
は、チヤンバー34に設けることに代えて圧力伝
達通路32又は圧力室28に設けても良い。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は内燃機
関の平面図、第2図は第1図の−視拡大断面
図である。 1……内燃機関、2……第1気筒、3……第2
気筒、4……第3気筒、5,6……吸気ポート、
7,8……吸気弁、13……吸入ポート、14…
…エアクリーナ、15……吸入通路、16……ス
ロツトル弁、17……気化器、19……吸入弁、
20,21……吸気通路、23……デイストリビ
ユータ、25……圧力作動機構、28……圧力
室、32……圧力伝達通路、33……逆止弁、3
4……チヤンバー、35……オリフイス。
関の平面図、第2図は第1図の−視拡大断面
図である。 1……内燃機関、2……第1気筒、3……第2
気筒、4……第3気筒、5,6……吸気ポート、
7,8……吸気弁、13……吸入ポート、14…
…エアクリーナ、15……吸入通路、16……ス
ロツトル弁、17……気化器、19……吸入弁、
20,21……吸気通路、23……デイストリビ
ユータ、25……圧力作動機構、28……圧力
室、32……圧力伝達通路、33……逆止弁、3
4……チヤンバー、35……オリフイス。
Claims (1)
- クランク軸を共通にした複数の気筒のうち一部
の気筒を、他の燃焼用気筒に対する過給用の気筒
に構成し、前記過給用気筒に吸入した混合気を、
当該過給用気筒で圧縮して前記他の燃焼用気筒に
吸気通路を介して送気するようにした多気筒内燃
機関において、該内燃機関におけるデイストリビ
ユータの点火時期制御用圧力室に、前記燃焼用気
筒への吸気通路内の圧力を、当該圧力の上昇によ
つて点火時期を遅角するように圧力伝達通路を介
して導入し、該圧力伝達通路中には、前記圧力室
への方向にのみ開くようにした逆止弁と、適宜内
容積のチヤンバーとを、逆止弁を吸気通路側に、
チヤンバーを圧力室側に位置するようにして直列
状に設ける一方、前記圧力伝達通路のうち前記逆
止弁より下流側の部位、又は前記チヤンバー或い
は前記圧力室に、大気への連通用のオリフイスを
設けたことを特徴とする過給式多気筒内燃機関に
おける点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984193079U JPH0313580Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984193079U JPH0313580Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61107979U JPS61107979U (ja) | 1986-07-09 |
JPH0313580Y2 true JPH0313580Y2 (ja) | 1991-03-27 |
Family
ID=30750497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984193079U Expired JPH0313580Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0313580Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5276517A (en) * | 1975-12-20 | 1977-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 4 cycle multi-cylinder internal conbustion engine |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5655772U (ja) * | 1979-10-05 | 1981-05-14 |
-
1984
- 1984-12-19 JP JP1984193079U patent/JPH0313580Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5276517A (en) * | 1975-12-20 | 1977-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 4 cycle multi-cylinder internal conbustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61107979U (ja) | 1986-07-09 |
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