JP2840783B2 - ロジカルコムフィルタ - Google Patents

ロジカルコムフィルタ

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JP2840783B2
JP2840783B2 JP2057382A JP5738290A JP2840783B2 JP 2840783 B2 JP2840783 B2 JP 2840783B2 JP 2057382 A JP2057382 A JP 2057382A JP 5738290 A JP5738290 A JP 5738290A JP 2840783 B2 JP2840783 B2 JP 2840783B2
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    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/77Circuits for processing the brightness signal and the chrominance signal relative to each other, e.g. adjusting the phase of the brightness signal relative to the colour signal, correcting differential gain or differential phase
    • H04N9/78Circuits for processing the brightness signal and the chrominance signal relative to each other, e.g. adjusting the phase of the brightness signal relative to the colour signal, correcting differential gain or differential phase for separating the brightness signal or the chrominance signal from the colour television signal, e.g. using comb filter
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
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  • Mathematical Physics (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明ロジカルコムフィルタを以下の項目に従って詳
細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第6図、第7図] D.発明が解決しようとする課題[第8図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第5図] a.概要[第1図] b.要部の構成[第1図乃至第5図、第7図] b−1.基本制御ロジック部[第2図、第7図] b−1−a.構成[第2図] b−1−b.動作[第7図] b−2.特殊制御ロジック部[第1図乃至第5図] b−2−a.構成[第2図、第4図、第5図] b−2−b.動作 c.作用 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なロジカルコムフィルタに関する。詳し
くは映像機器において輝度信号(Y)とクロマ(C)信
号分離を行う場合等に用いられるロジカルコムフィルタ
に関する。
(B.発明の概要) 本発明ロジカルコムフィルタは、信号選択に関する論
理判断を行う論理判断系と、論理判断に応じて選択され
る信号を形成する信号形成系とから構成されたロジカル
コムフィルタであって、信号形成系にあっては、複合映
像信号が入力されるとバンドパスフィルタによって色副
搬送波周波数を中心とした信号成分が取り出され、該バ
ンドパスフィルタ後の反転出力としての本信号に関して
水平走査周期の時間を隔てた3ライン信号が第1及び第
2の遅延線によって得られるようにすると共に、第1の
遅延線後の反転出力として得られる第1の遅延信号と本
信号との平均レベルを算出する第1の平均レベル算出手
段と、第2の遅延線後の反転出力として得られる第2の
遅延信号と第1の遅延信号との平均レベルを算出する第
2の平均レベル算出手段が設けられ、これらの出力信号
や第1の遅延信号のうち所定のものが切換手段によって
選択されるように構成されており、論理判断系が、切換
手段による信号の基本的な選択制御を行なう基本制御ロ
ジック部と、該基本制御ロジック部の制御に対する例外
的な処理を行なう特殊制御ロジック部とからなり、か
つ、両者が分離して並設される構成にしたものであり、
クロマ信号出力に関する信号選択の判断と、選択される
信号の形成とを分離して各回路を構成することで、回路
の簡単化を図り、回路変更や追加等を容易に行うことが
できるようにしたものである。
(C.従来技術)[第6図、第7図] 垂直方向のY/C分離には、1H(1水平走査周期)前、
現在、1H後の3ライン信号に関して論理回路によって比
較演算を行ない、垂直相関性の低い信号を用いることに
よる弊害(ドット妨害や色だれ等)を軽減するようにし
た、所謂ロジカルコムフィルタが知られている。
第6図はNTSC方式におけるロジカルコムフィルタの一
例aを示すものである。
図中bはコンポジット信号(以下(Y+C)と記
す。)が入力される入力端子であり、入力信号(Y+
C)は1H遅延線cを介して減算器dに送出されると共
に、中心周波数がfSC(色副搬送波周波数)とされたバ
ンドパスフィルタeに送出される。
バンドパスフィルタeによって取り出されるfSC近辺
の信号は、反転回路fを介して(反転回路fの出力信号
を「」と記す。尚、「 ̄」はバンドパスフィルタe
の出力信号に対する位相反転を意味している。)1H遅延
線gに送出された後反転回路hに送出され、これによっ
て信号「より1H遅れた信号(これを「」と記
す。)が得られる。
そして、さらに1H遅延線i及びその後段の反転回路j
によって、信号A1より1H遅れた信号(これを「」と
記す。)が得られる。
こうして1Hずつの時間間隔をおいて得られた3ライン
信号、A1、▲▼は、論理演算部k、l(これら
は、信号レベルが最大のものを取り出すMAX回路や、信
号レベルが最小のものを取り出すMIN回路から構成され
ている。)によって処理される。
即ち、論理演算部kにおいては、信号、A1がMIN
回路mに入力され、信号A1がMIN回路nに入力さ
れるようになっており、これらMIN回路m、nの出力がM
AX回路oに送られ、該MAX回路oの出力が加算器pに送
出される。
また、論理演算部lにおいては、信号、A1がMAX
回路qに入力され、信号A1がMAX回路rに入力さ
れるようになっており、これらMAX回路q、rの出力がM
IN回路sに送られた後該MIN回路sの出力が加算器pに
送出される。
加算器pの出力はその後、係数1/2の乗算器tを介し
てC(クロマ)信号(以下、「CO」と記す。)として出
力されると共に、減算器dに送出され、ここで、入力信
号(Y+C)の1H遅延信号からこの信号COが差し引か
れて輝度信号(以下、「YO」と記す。)が得られるよう
になっている。
しかして、このロジカルコムフィルタaにあっては、
3ライン信号、A1に関して次のような2種類
のアルゴリズムに従った処理が行なわれる。
(1)A1のレベルがのレベルとのレベルとの
間の値であるときには、信号A1を信号COとして採用す
る。
即ち、信号、A1のレベルを各々V0、V1、V2
としたとき、V0<V1<V2又はV0>V1>V2の場合には中間
レベルの信号A1がCOとして出力されるということであ
る。
例えば、第7図(A)に概念的に示すようにV0<V1
V2の場合を考える。尚、第7図は横軸に遅延時間τをと
り、縦軸に信号レベルVをとって、V0、V1、V2を記号
「○」で表わしたものである。
この場合、論理演算部kでは、MIN回路mによって得
られた信号と、MIN回路nによって得られた信号A1
のうち、信号レベルの大きい方の信号A1がMAX回路oに
よって選ばれ、加算器pに送られる。また、論理演算部
lでは、MAX回路qによって得られた信号A1と、MAX回路
rによって得られた信号のうち、信号レベルの小さ
い方A1がMIN回路sによって選ばれ、加算器pに送られ
る。よって、加算器p及び乗算器tによる平均出力レベ
ルは結局V1であり、信号A1を採用したことと同等であ
る。
もう1つの処理とは次のようなものである。
(2)信号A1のレベルが信号のレベルと信号
レベルとの間の値でない場合には信号A1のレベルに近い
方の信号のレベルとの平均レベルを信号COの出力レベル
とする。
即ち、V0<V2におけるV1>V2又はV1<V0の場合や、こ
の逆のV0>V2におけるV1<V2又はV1>V0の場合には|V1
−V0|と|V1−V2|とを比べて、小さい方の信号レベル(V
0又はV2)とV1との平均レベルが採用されるということ
である。
例えば、第7図(B)に示すように、V0<V2<V1の場
合には、論理演算部kでは、MIN回路mによって得られ
た信号と、MIN回路nによって得られた信号
のうち、信号レベルの大きいがMAX回路oによって
選ばれて加算器pに送られる。また、論理演算部lで
は、MAX回路q、rではともに信号A1が得られるので、
この遅延信号A1がMIN回路sから加算器pに送出され
る。よって、加算器p及び乗算器tによって得られるレ
ベル(V1+V2)/2の信号が採用される。つまり信号レベ
ルV1に近い方のV2との平均出力が信号COとして用いられ
る。
こうして、上記ロジカルコムフィルタ1にあっては信
号A1を中心に考えたときに(1)のように3ライン信号
間における垂直相関性が高い場合と、(2)のように垂
直相関性が低い場合に応じた信号処理が行なわれる。
(D.発明が解決しようとする課題)[第8図] ところで、上記したようなロジカルコムフィルタaに
あっては、論理演算部k、lを構成する素子数が多く、
また、回路の変更が容易でないという問題がある。
つまり、論理演算部k、lを構成するMIN回路やMAX回
路にはコンパレータが多用される結果、ゲート数が増大
し、コスト上昇等を招くことになってしまう。
また、回路変更につていの困難性の問題は、論理演算
部k、lにおける信号選択の判断と、実際の選択処理と
が分離されておらず、両方の処理が論理演算部k、lに
おいて混在した形で行なわれていることに起因してい
る。
即ち、上記ロジカルコムフィルタaではアルゴリズム
の変更や、追加に際しては、論理演算部の構成に関する
大幅な変更を余儀なくされることになってしまう。しか
も、この際、回路構成の改変についての見通しが立ちに
くく、既存の回路構成が回路変更にあたっての指針とな
りにくい。
例えば、前述したアルゴリズム(1)、(2)によれ
ば、クロマ信号の有る部分からクロマ信号の無い部分に
移行する垂直方向のエッジ部ではY/C分離をきれいに行
なうことができるが、例えば、第8図(A)に示すよう
にモニタ画面u上にfSC成分をもったY信号の縦方向の
ストライプ状パターンvが映し出される場合には、その
エッジ部w、w′において弊害が発生する。
この状況を概念的に示したものが第8図(B)であ
り、ストライプ状パターンvの下側エッジ部w′につい
て、第n、n+1、n+2次の3ラインだけを取り出し
て部分的に示している。
(a)はエッジ部w′における明るさの状況を示して
おり、「H」は明るい部分、「L」は暗い部分を表わし
ている。
(b)はバンドパスフィルタeを経た後の状況を示し
ており、輝度変化の大きい(つまり、周波数が高い)第
n、n+1次のラインについてのみ信号がフィルタを通
過し、第n+2次走査線については信号が阻止される
(これを「φ」で表わす)。
(c)は位相反転後の状況を示しており、第(n+
1)次ライン上の信号を中心にして考えた場合に、その
位相が第n次ライン上の信号の位相と反相の関係になっ
ている。
(d)はロジカルフィルタaにおけるアルゴリズム
(2)に従って処理された状況を示しており、図中「H/
2」や「L/2」は明るさが「H」部や「L」部の半分程度
になっていることを意味している。
即ち、(c)において第(n+1)次ラインの信号は
アルゴリズム(2)によって位相が反転した第n次ライ
ンの信号よりも第(n+2)次ラインの信号に近いと判
断されてしまうためである。
例えば、(b)において破線で囲まれた部分xについ
て考えると、バンドパスフィルタeを経た後では、第8
図(C)の上段のグラフ図に示すように第n次ラインの
信号レベルV0や第(n+1)次ラインの信号レベルV1
ほぼVHとなっており、第(n+2)次ラインの信号レベ
ルV2はゼロ近辺の値である。
バンドパスフィルタeの出力は、その後の反転回路f
や1H遅延線g、iの後の反転回路h、jによって、1H遅
延する毎に位相が反転するようになっているため、第n
次ラインの信号レベルは−V0となる(信号レベルV2につ
いてはV2≒0である位相反転後もほぼゼロである)。
よって、アルゴリズム(2)に従って信号レベルV1
信号レベルV2に近いと判断され、その平均値V12=(V1
+V2)/2V1/2が信号COとして採用されることになる。
つまり、アルゴリズム(2)に従いV1について信号レ
ベルの近い方との平均値をとるということは、信号のf
SC成分についてはクロマ信号の処理に重点を置いている
ということであり、よって、Y信号のfSC成分がC信号
と見なされて処理されることになる。
このような不都合を避けるためには、3ライン信号の
レベルが所定の関係になっているときにはこれをY信号
のfSC成分であると判断して信号COとして出力されない
ような処置を施せば良く、例えば、信号レベルの離れた
もの同士の平均をとれば良い。
上述した例においては第8図(C)の下段のグラフ図
に示すように、信号レベルV1から遠い方の信号レベル−
V0との平均化を行なえばV12=(−V0+V1)/20とな
り、このような場合にはクロマ信号と見なされないので
信号YOのレベルとしてはVHがそのままとり出されること
になる。
今の例では、明るい部分xについて考えたが、その隣
りの暗い部分から明るい部分に変化するときも同様であ
る(単に信号レベルが異なるにすぎない)。
以上のように、3ライン信号のレベル関係からY信号
のfSC成分であると考えられる場合には、新たなアルゴ
リズム(3)として次のような規定を採用する。
(3)信号A1のレベルが信号のレベルと信号
のレベルとの間の値でない場合であってもY信号と見な
して処理する必要がある場合には信号A1のレベルから離
れた方の信号レベルとV1との平均レベルを信号COの出力
レベルとする。
さて、このようなアルゴリズム(3)をロジカルフィ
ルタaにおいて実現するために論理演算部k、lの構成
について如何なる改良を施せば良いものか、容易には見
当を付けかねるというのが正直なところであろう。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明は上記した課題を解決するために、信
号選択に関する論理判断を行う論理判断系と、論理判断
に応じて選択される信号を形成する信号形成系とから構
成されたロジカルコムフィルタであって、下記(イ)乃
至(ト)に示す構成を有するものである。
(イ)信号形成系は、複合映像信号が入力されると色副
搬送波周波数を中心とした信号成分を取り出すバンドパ
スフィルタと、該バンドパスフィルタの後段においてそ
の反転出力が入力され、かつ水平走査周期の遅延時間を
有する第1の遅延線と、該第1の遅延線の後段において
その反転出力が入力され、かつ水平走査周期の遅延時間
を有する第2の遅延線と、バンドパスフィルタ後の反転
出力として得られる本信号と第1の遅延線後の反転出力
として得られる第1の遅延信号との平均レベルを算出す
る第1の平均レベル算出手段と、第2の遅延線後の反転
出力として得られる第2の遅延信号と第1の遅延信号と
の平均レベルを算出する第2の平均レベル算出手段と、
第1の遅延信号や第1、第2の平均レベル算出手段の出
力信号を択一的に切換えて信号出力端子に送出する切換
手段とを備えていること。
(ロ)論理判断系が、切換手段による信号の基本的な選
択制御を行なう基本制御ロジック部と、該基本制御ロジ
ック部の制御に対する例外的な処理を行なう特殊制御ロ
ジック部とからなり、かつ、両者が分離して並設されて
いること。
(ハ)切換手段は、第1又は第2の平均レベル算出手段
の出力信号を択一的に切り換えるための第1の切換手段
と、該第1の切換手段において選択された信号又は上記
第1の遅延信号を択一的に切り換えるための第2の切換
手段と、基本制御ロジック部から第1の切換手段に送出
される切換信号又は当該信号の反転信号を択一的に切り
換えるための第3の切換手段とを有していること。
(ニ)第2の切換手段が基本制御ロジック部からの切換
信号によって切り換り、また、第1の切換手段が基本制
御ロジック部から第3の切換手段を経た切換信号によっ
て切り換わること。
(ホ)第3の切換手段が特殊制御ロジック部からの切換
信号によって切り換わること。
(ヘ)基本制御ロジック部は、上記本信号や第1及び第
2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、第1の遅延
信号のレベルが本信号のレベルと第2の遅延信号のレベ
ルとの間にあると判断した場合には切換信号を第2の切
換手段に送出して第1の遅延信号が選択されるように制
御し、また、第1の遅延信号の信号レベルが本信号のレ
ベルと第2の遅延信号の信号レベルとの間にないと判断
した場合には、3者間における信号レベルの関係に応じ
て上記本信号と第2の遅延信号のうち、第1の遅延信号
の信号レベルに近い方の信号と当該第1の遅延信号との
平均レベルを示す信号が選択されるように第3の切換手
段を介して第1の切換手段に切換信号を送出し、かつ第
2の切換手段において第1又は第2の平均レベル算出手
段の出力信号が選択されるように制御を行なうこと。
(ト)特殊制御ロジック部は、上記本信号や第1及び第
2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、3者のレベ
ル関係が特定の関係にあると判断した場合に、第1又は
第2の平均レベル算出手段の出力信号のうち、基本制御
ロジック部の判断により第1の切換手段において選択さ
れるであろう信号でない方の信号が選択されるように第
3の切換手段に切換信号を送出し、上記本信号と第2の
遅延信号のうち、第1の遅延信号の信号レベルから遠い
方の信号と当該第1の遅延信号との平均レベルを示す信
号が第1の切換手段において選択されるように第3の切
換手段の制御を行なうこと。
従って、本発明によれば、信号選択に関する判断を行
う論理判断系と、該論理判断系によって選択される信号
を形成する信号形成系とを分離した形で回路が構成さ
れ、選択される信号は予め決められており、論理判断系
(基本制御ロジック部、特殊制御ロジック部)によって
そのうちのどれを選ぶかという判断のみが行われるの
で、回路が簡単化され、また回路の変更等も容易であ
る。つまり、前述したようにアルゴリズム(3)を新た
に追加するような場合には、論理判断系にアルゴリズム
(3)に対応した論理演算部(特殊制御ロジック部)を
追加し、該論理演算部の出力する切換信号によって所望
の信号が選択されるようにすれば良い。
(F.実施例)[第1図乃至第5図] 以下に、本発明ロジカルコムフィルタの詳細を図示し
た実施例に従って説明する。
(a.概要)[第1図] 第1図はロジカルコムフィルタ1の構成の概要を示し
ている。
2は信号入力端子であり、信号(Y+C)が入力さ
れる。
入力信号(Y+C)は2つに分岐して、その一方が
1H遅延線3を介して減算器4に送出され、他方がバンド
パスフィルタ5に送られる。
バンドパスフィルタ5はfSCを中心とした信号成分を
通過させるためのもので、その出力は反転回路6を介し
て1H遅延線7に送られ、該1H遅延線7はその入力信号
より1H遅れた信号を反転回路8を介して後段の1H遅延
線9に送出する。
1H遅延線9は、入力信号A1よりさらに1H遅れた信号を
反転回路10に出力し、これによって信号が得られる
ようになっている。
11、12は加算器であり、その一方11には反転回路6か
らの信号と反転回路8からの信号A1とが入力され、
その加算出力が係数1/2の乗算器13に送られるようにな
っている。そして、乗算器13の出力(これを「B01」と
記し、この信号B01のレベルは(V0+V1)/2である。)
は切換スイッチ部14に送られる。
他方の加算器12には反転回路8からの信号A1と反転回
路10からの信号とが入力され、その加算出力が係数
1/2の乗算器15に送られるようになっている。そして、
乗算器15の出力(これを「B12」と記すと、この信号B12
のレベルは(V1+V2)/2である。)は切換スイッチ部14
に送出される。
切換スイッチ部14には上記した信号B01やB12が入力さ
れる他、反転回路8からの信号A1が入力される。そし
て、切換スイッチ部14は後述する制御ロジック部からの
信号を受けて、これらの信号B01、B12、A1のうちの所定
のものを選択して出力するようになっている。
制御ロジック部は前述したアルゴリズム(1)、
(2)に従う処理についての判断を行なう基本制御ロジ
ック部16と、アルゴリズム(3)に従う処理についての
判断を行なう特殊制御ロジック部17とからなっている。
各制御ロジック部には3ライン信号、A1が送
られてくるようになっており、各々の判断結果が切換ス
イッチ部14への切換信号として送出されるようになって
いる。
切換スイッチ部14において選択された信号は、信号出
力端子18や減算器4に送出される。
これによって、該信号出力端子18からは出力信号CO
得られ、また、減算器4においては、1H遅延線3によっ
て1H遅れた複合映像信号から信号COが差し引かれ、これ
が出力信号YOとして信号出力端子19から得られることに
なる。
(b.要部の構成)[第1図乃至第5図、第7図] 先ず、基本制御ロジック部16を中心にして説明する。
(b−1.基本制御ロジック部)[第2図、第7図] (b−1−a.構成)[第2図] 20、21は減算器であり、一方の減算器20には信号A1
が入力され、他方の減算器21には信号A1及び
が入力される。そして、これら減算器20、21による差信
号は符号検出部22に送出される。
符号検出部22は減算器20、21の差信号に関する正負を
判別することによって信号レベルV1がレベルV0とV2の間
にあるかどうかを判断するために設けられており、判断
結果に応じた信号(これを「P」と記す。)を発生す
る。
今、ΔV10=V1−V0、ΔV12=V1−V2とした場合、減算
器20の出力する差信号のレベルΔV10の符号と減算器21
の出力する差信号のレベルΔV12の符号とが一致しない
ときには、V0<V1<V2又はV2<V1<V0が成立するのでア
ルゴリズム(1)に従って信号A1を採用し、ΔV10の符
号とΔV12の符号が一致した場合にはアルゴリズム
(2)又は(3)に従った処理を行なえば良いことがわ
かる。
これをまとめると下表1のようになる。
表1中「」は信号レベル差が正であることを示し、
「」は信号レベル差が負であることを示しており、
「(1)」、「(2)」、「(3)」は従うべきアルゴ
リズムの番号を示している。
符号検出部22の出力信号Pは、このような条件判断に
対応した論理レベルを有しており、例えば、アルゴリズ
ム(1)に従う場合には「1」、アルゴリズム(2)又
は(3)に従う場合には「0」とする。
そして、この信号Pが切換スイッチ部14に送出され
る。
第2図では理解を容易にするために、2つのスイッチ
素子23、24を用いて切換スイッチ部14の切換え動作を表
現している。
即ち、スイッチ素子23の入力側端子23a、23bの一方23
aには乗算器13からの信号B01が入力され、他方23bには
乗算器15からの信号B12が入力される。
また、スイッチ素子24の2つの入力側端子24a、24bの
一方24aには反転回路8からの信号A1が入力され、他方2
4bにはスイッチ素子23によって選択された信号(B01
はB12)がその出力側端子23cから送られてくるようにな
っている。
そして、このスイッチ素子24の切換制御が符号検出部
22からの信号Pによって行なわれる。
即ち、信号Pが「1」のときには、接点が24a側にな
り、アルゴリズム(1)に従って信号A1が選択され、信
号Pが「0」のときには接点が24b側に切換えられ、ア
ルゴリズム(2)又は(3)に従って信号B01又はB12
選択される。
25は比較部であり、信号レベルV1がV0とV2のうちどち
らに近いか(あるいは遠いか)を判断するために設けら
れている。この比較部25には減算器20、21からの差信号
が入力され、信号レベル差ΔV10、ΔV12の大小関係に応
じた信号(これを「Q」と記す。)を発生させるように
なっている。信号Qの論理レベルに関しては、例えば、
|ΔV10|>|ΔV12|の場合に「1」、|ΔV10|<|ΔV
12|の場合には「0」とする。
26はスイッチ素子であり、2つの入力側端子26a、26b
の一方26aには上記した信号Qが入力され、他方26bには
NOT回路27を介した信号が入力されるようになってい
る。尚、このスイッチ素子26は特殊制御ロジック部17か
らの信号によって切換制御が行なわれるようになってい
る。
そして、スイッチ素子26の出力側端子26cから得られ
る信号Q又はがスイッチ素子23の切換信号として用い
られる。即ち、信号Q、の論理レベルが「1」のとき
には信号B12が選択され、「0」のときには信号B01が選
択されるようになっている。
(b−1−b.動作)[第7図] しかして、上記した基本制御ブロックの動作は以下の
ようになる。
先ず、アルゴリズム(1)に関しては、符号検出部22
によって、信号レベルV1がV0とV2との間の値であると判
断されて、信号Pが切換スイッチ部14に送出され、これ
によって信号A1が選択される。
例えば、第7図(A)のような場合(V0<V1<V2)に
は符号検出部22によってΔV10>0、ΔV12<0が判断さ
れ、両者の符号が一致しないことから信号Pが「1」と
なる。よって、スイッチ素子24の接点が24a側となり信
号A1が信号COとして出力される。
また、アルゴリズム(2)に関しては、符号検出部22
によって信号レベルV1がV0とV2との間にないと判断され
るため、信号Pが「0」となりスイッチ素子24の接点が
24b側になる。
そして、比較部25によって信号レベルV0、V2のうちど
ちらがV1のレベルに近いかが判断され、信号Qがスイッ
チ素子26を介してスイッチ素子23への切換信号として送
出され、信号B01又はB12のいずれかが選択される。
例えば、第7図(B)に示すような場合(V1>V2
V0)には、符号検出部22によりΔV10>0、ΔV12>0が
検出され、両者の符号が一致すると判断されるので、信
号Pが「0」となり、スイッチ素子24の接点は24b側と
なる。そして、比較部25では|ΔV10|>|ΔV12|からV2
の方がV1に近いと判断され、信号Qが「1」となる。こ
の場合、後述するように特殊制御ロジック部17からの切
換信号によってスイッチ素子26の接点は26a側にあると
考えて良いので、信号Qはスイッチ素子23にそのまま送
られ、その接点が23a側となり信号B12が選択される。
以上のような処理内容を表形式で示したものが下表2
である。
尚、表2中「」、「」については表1に関して説
明した通りであり、「S23」はスイッチ素子23において
選択される信号を意味し、「S24」はスイッチ素子24に
おいて選択される信号(つまり信号CO)を意味してお
り、「−」は不定を意味している。
(b−2.特殊制御ロジック部)[第1図乃至第5図] 次に、特殊制御ロジック部17の説明に移るが、その構
成の説明に先だって、3ライン信号のレベルが如何なる
関係にあるときに特殊ケースと判断し、アルゴリズム
(3)を適用するかについて説明する。
Y信号のfSC成分に関する前述した弊害は、入力信号
のfSC成分を画一的にクロマ信号と判断してしまうこと
に起因している。
第3図はNTSC方式に従う3ライン信号に関して垂直相
関性が高い場合におけるバンドパスフィルタ5の出力信
号レベル(これを「V′」とする。)を示しており、図
中「C」はC信号を表し、「YSC」はY信号のfSC成分を
表しており、「t」は時間、「○」は互いに1H隔った3
ライン信号のレベルを表わしている。
C信号に関しては周波数インターリーブの効果により
走査線毎に位相が反転しているため、垂直相関性が高い
場合には1H毎に位相が反転しているが、Y信号に関して
は位相が同相となっているはずである。
このようにfSC成分に関してC信号かY信号かを区別
する必要があるのに、これを画一的にアルゴリズム
(2)だけで処理しようとしたために、弊害が生じた訳
である。
そこで、第4図に示すように(バンドパスフィルタ5
を経た直後の信号レベル関係であることに注意。)、3
ライン信号の位相が(a)のように同相で、かつ、ゼロ
でない値をもっている場合や、垂直方向のエッジ部に相
当する(b)、(c)、さらにゼロレベルでない1H遅延
信号を基準にして1H前後の信号レベルがゼロ近傍の値と
されているような場合には、これらはC信号と見なさず
前述したアルゴリズム(3)を適用する。
特殊制御ロジック部17は、第4図の(a)乃至(d)
のような状態を検出して信号レベルV0、V2のうち信号レ
ベルV1から遠い方の信号レベルとV1との平均レベルが選
択されるように設けられたものである。
(b−2−a.構成)[第2図、第4図、第5図] 図中28i(i=0、1、2)は符号検出部であり、入
力信号レベルの正負を判断するために設けられ、29
i(i=0、2)はゼロ近傍検出部であり、信号レベル
がゼロ近辺の値かどうかを検出するために設けられてい
る。
即ち、信号に関する信号レベルV0の正負が符号検
出部280によって検出され、検出結果に応じた信号(こ
れを「」と記す。)が論理演算部30に送出される。
そして、レベルV0がゼロ付近の値かどうかがゼロ近傍検
出部290によって判断され、判断結果に応じた信号(こ
れを「Φ」と記す。)が論理演算部30に送出されるよ
うになっている。
信号A1に関しては符号検出部281だけが設けられてお
り、その出力信号(これを「P1」と記す。)が論理演算
部30に送られる。
信号に関しては信号と同様に符号検出部282
及びゼロ近傍検出部292が設けられており、符号検出部2
82の出力信号(これを「」と記す。)やゼロ近傍検
出部292の出力信号(これを「Φ」と記す。)が論理
演算部30に送出される。
尚、信号「」、「」における「 ̄」は反転を
意味している。即ち、第4図で示した3ライン信号はバ
ンドパスフィルタ5を経た後の信号レベルを示している
が、この例では位相反転後の信号を用いて符
号検出を行なっているため、信号に関しては
符号検出結果を逆に解釈する必要が生じるためである。
即ち、信号P1の論理レベルに関してはV1の符号が正の
ときを「1」とし、符号が負のときは「0」とするが、
信号に関しては、V0又はV2の符号が正のとき
を「0」とし、符号が負のときには「1」としている。
また、信号Φ、Φの論理レベルに関してはゼロ近
傍の値のときに「1」、それ以外では「0」とする。
論理演算部30は符号検出部28i(i=0、1、2)か
らの信号、P1やゼロ近傍検出部29i(i=
0、2)からの信号Φ(i=0、2)に基づいて、第
4図に示したような3ライン信号のレベル関係の判断を
行なうものである。
第5図は論理演算部30における処理内容を論理回路を
用いて等価的に表わしたものである。
即ち、符号検出部28i(i=0、1、2)の出力信号
、P1はAND回路31に入力される。AND回路31の
出力信号がH(ハイ)レベルであるということは、位相
反転前の3ライン信号の符号が全て一致することを意味
しており、第4図の(a)の場合に相当している。
また、信号P1、Φが3入力のAND回路32に入
力されるようになっており、その出力信号がHレベルで
あるときは第4図の(b)で示した状態が検出されたこ
とに対応する。
そして、信号、P1、Φが3入力のAND回路33に
入力され、その出力信号がHレベルであるときは第4図
の(c)で示した状態が検出されたことに対応してい
る。
尚、AND回路32、33の出力信号レベルがHレベルにな
ったときが第4図の(d)で示す状態が検出されたこと
を意味している。
これらのAND出力は3入力のOR回路34に送出するよう
になっており、該OR回路34の出力信号(これを「R」と
記す。)がスイッチ素子26への切換信号として送出され
るようになっている。
即ち、論理演算部30によって、第4図に(a)乃至
(d)で示した状態が検出された場合の信号Rの論理レ
ベルを「1」とし、それ以外の場合の論理レベルを
「0」とすると、「1」の場合にはスイッチ素子26の接
点が26b側となり、NOT回路27を経た信号が選択され、
「0」の場合にはスイッチ素子26の接点は26a側に接続
されて信号Qが選択される。
(b−2−b.動作) しかして、特殊制御ロジック部17にあっては、3ライ
ン信号のレベルが第4図(a)乃至(d)で示すような
関係にある事を検出したときに信号Rが「1」となり、
スイッチ素子26において信号が選択される。
よって、基本制御ロジック部16において説明した信号
Qの役割、つまり、V1に近い方の信号レベルとの平均レ
ベルを取り出すこととは正反対の内容をもつ切換信号
がスイッチ素子23に送出される。
つまり、信号はV1から遠い方の信号レベルとの平均
レベルを取り出すための信号である。
また、信号Rが「0」のときには、アルゴリズム
(3)の適用はなされず、スイッチ素子26においては信
号Qが選択される。
以上のような処理内容を表形式で示すと下表3のよう
になる。
(c.作用) しかして、上記したロジカルコムフィルタ1にあって
は、切換スイッチ部14において選択される信号(A1、B
01、B12)の形成に係る回路系(バンドパスフィルタ
5、遅延線7、9、反転回路6、8、10、加算器11、1
2、乗算器13、15)と、信号選択の判断のみに係る回路
系(基本制御ロジック部16やこれに並設された特殊制御
ロジック部17)とを分離した形で構成することができる
ので、基本制御ロジック部16におけるアルゴリズム
(1)、(2)に従った処理に、新たなアルゴリズム
(3)を容易に追加することができる。
即ち、特殊制御ロジック部17では、例外的な処理を行
なうべき3ライン信号のレベル関係を検出するような論
理判断のみを回路によって構成し、判断結果に応じて切
換スイッチ部14の切換制御を行なうだけで済むからであ
る。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明ロ
ジカルコムフィルタは、信号選択に関する論理判断を行
う論理判断系と、論理判断に応じて選択される信号を形
成する信号形成系とから構成されたロジカルコムフィル
タであっで、下記(イ)乃至(ト)に示す事項を特徴と
する。
(イ)信号形成系は、複合映像信号が入力されると色副
搬送波周波数を中心とした信号成分を取り出すバンドパ
スフィルタと、該バンドパスフィルタの後段においてそ
の反転出力が入力され、かつ水平走査周期の遅延時間を
有する第1の遅延線と、該第1の遅延線の後段において
その反転出力が入力され、かつ水平走査周期の遅延時間
を有する第2の遅延線と、バンドパスフィルタ後の反転
出力として得られる本信号と第1の遅延線後の反転出力
として得られる第1の遅延信号との平均レベルを算出す
る第1の平均レベル算出手段と、第2の遅延線後の反転
出力として得られる第2の遅延信号と第1の遅延信号と
の平均レベルを算出する第2の平均レベル算出手段と、
第1の遅延信号や第1、第2の平均レベル算出手段の出
力信号を択一的に切換えて信号出力端子に送出する切換
手段とを備えていること。
(ロ)論理判断系が、切換手段による信号の基本的な選
択制御を行なう基本制御ロジック部と、該基本制御ロジ
ック部の制御に対する例外的な処理を行なう特殊制御ロ
ジック部とからなり、かつ、両者が分離して並設されて
いること。
(ハ)切換手段は、第1又は第2の平均レベル算出手段
の出力信号を択一的に切り換えるための第1の切換手段
と、該第1の切換手段において選択された信号又は上記
第1の遅延信号を択一的に切り換えるための第2の切換
手段と、基本制御ロジック部から第1の切換手段に送出
される切換信号又は当該信号の反転信号を択一的に切り
換えるための第3の切換手段とを有していること。
(ニ)第2の切換手段が基本制御ロジック部からの切換
信号によって切り換り、また、第1の切換手段が基本制
御ロジック部から第3の切換手段を経た切換信号によっ
て切り換わること。
(ホ)第3の切換手段が特殊制御ロジック部からの切換
信号によって切り換わること。
(ヘ)基本制御ロジック部は、上記本信号や第1及び第
2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、第1の遅延
信号のレベルが本信号のレベルと第2の遅延信号のレベ
ルとの間にあると判断した場合には切換信号を第2の切
換手段に送出して第1の遅延信号が選択されるように制
御し、また、第1の遅延信号の信号レベルが本信号のレ
ベルと第2の遅延信号の信号レベルとの間にないと判断
した場合には、3者間における信号レベルの関係に応じ
て上記本信号と第2の遅延信号のうち、第1の遅延信号
の信号レベルに近い方の信号と当該第1の遅延信号との
平均レベルを示す信号が選択されるように第3の切換手
段を介して第1の切換手段に切換信号を送出し、かつ第
2の切換手段において第1又は第2の平均レベル算出手
段の出力信号が選択されるように制御を行なうこと。
(ト)特殊制御ロジック部は、上記本信号や第1及び第
2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、3者のレベ
ル関係が特定の関係にあると判断した場合に、第1又は
第2の平均レベル算出手段の出力信号のうち、基本制御
ロジック部の判断により第1の切換手段において選択さ
れるであろう信号でない方の信号が選択されるように第
3の切換手段に切換信号を送出し、上記本信号と第2の
遅延信号のうち、第1の遅延信号の信号レベルから遠い
方の信号と当該第1の遅延信号との平均レベルを示す信
号が第1の切換手段において選択されるように第3の切
換手段の制御を行なうこと。
従って、本発明によれば、信号選択に関する判断を行
う論理判断系(基本制御ロジック部、特殊制御ロジック
部)と、該論理判断系によって選択される信号を形成す
る信号形成系とを分離した形で回路が構成され、選択さ
れる信号は予め決められており、論理判断系によってそ
のうちのどれを選ぶかという判断のみが行われるので、
回路が簡単化され、また回路の変更等も容易である。
尚、前記した実施例は本発明ロジカルコムフィルタの
実施の一例を示したものにすぎず、本発明ロジカルコム
フィルタの技術的範囲がこれのみに狭く解釈される訳で
はない。例えば、アルゴリズム(3)に従う場合を第4
図(a)乃至(d)としたが、これらは信号レベルの正
負だけが逆の関係になっている場合を含む形で処理する
等の、本発明の趣旨を逸脱しない限りの各種態様での実
施が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明ロジカルコムフィルタの実施
の一例を示すもので、第1図は概略を示す回路ブロック
図、第2図は要部を示す回路ブロック図、第3図乃至第
5図は特殊制御ロジック部の処理に関する説明のための
図であり、第3図は垂直相関性が高い場合におけるクロ
マ信号や輝度信号のfsc成分のレベル関係を示す説明
図、第4図は特殊制御ロジック部によって例外的な処理
を行なう特殊ケースを(a)乃至(d)に亘って示す説
明図、第5図は要部構成の等価回路図、第6図は従来の
ロジカルコムフィルタの一例を示す回路ブロック図、第
7図は信号処理に関する説明図、第8図は輝度信号のf
SC成分に関して、垂直エッジ部で生じる弊害について説
明するための図であり、(A)は現象の説明、(B)は
現象に関する概念的な説明図、(C)は弊害の発生原因
に関する説明図である。 符号の説明 1……ロジカルコムフィルタ、 5……バンドパスフィルタ、 7……第1の遅延線、 9……第2の遅延線、 11、13……第1の平均レベル算出手段、 12、15……第2の平均レベル算出手段、 14……切換手段、 16、17……論理判断系、16……基本制御ロジック部、17
……特殊制御ロジック部、 18……信号出力端子、23……第1の切換手段、24……第
2の切換手段、26……第3の切換手段 ……本信号、 A1……第1の遅延信号 ……第2の遅延信号、 P、Q、R……切換信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号選択に関する論理判断を行う論理判断
    系と、論理判断に応じて選択される信号を形成する信号
    形成系とから構成されたロジカルコムフィルタであっ
    て、 (イ)信号形成系は、 複合映像信号が入力されると色副搬送波周波数を中心と
    した信号成分を取り出すバンドパスフィルタと、 該バンドパスフィルタの後段においてその反転出力が入
    力され、かつ水平走査周期の遅延時間を有する第1の遅
    延線と、 該第1の遅延線の後段においてその反転出力が入力さ
    れ、かつ水平走査周期の遅延時間を有する第2の遅延線
    と、 バンドパスフィルタ後の反転出力として得られる本信号
    と第1の遅延線後の反転出力として得られる第1の遅延
    信号との平均レベルを算出する第1の平均レベル算出手
    段と、 第2の遅延線後の反転出力として得られる第2の遅延信
    号と第1の遅延信号との平均レベルを算出する第2の平
    均レベル算出手段と、 第1の遅延信号や第1、第2の平均レベル算出手段の出
    力信号を択一的に切換えて信号出力端子に送出する切換
    手段とを備えていること、 (ロ)論理判断系が、上記切換手段による信号の基本的
    な選択制御を行なう基本制御ロジック部と、該基本制御
    ロジック部の制御に対する例外的な処理を行なう特殊制
    御ロジック部とからなり、かつ、両者が分離して並設さ
    れていること、 (ハ)上記切換手段は、上記第1又は第2の平均レベル
    算出手段の出力信号を択一的に切り換えるための第1の
    切換手段と、該第1の切換手段において選択された信号
    又は上記第1の遅延信号を択一的に切り換えるための第
    2の切換手段と、上記基本制御ロジック部から第1の切
    換手段に送出される切換信号又は当該信号の反転信号を
    択一的に切り換えるための第3の切換手段とを有してい
    ること、 (ニ)上記第2の切換手段が上記基本制御ロジック部か
    らの切換信号によって切り換り、また、上記第1の切換
    手段が基本制御ロジック部から上記第3の切換手段を経
    た切換信号によって切り換わること、 (ホ)上記第3の切換手段が上記特殊制御ロジック部か
    らの切換信号によって切り換わること、 (ヘ)上記基本制御ロジック部は、上記本信号や第1及
    び第2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、第1の
    遅延信号のレベルが本信号のレベルと第2の遅延信号の
    レベルとの間にあると判断した場合には切換信号を上記
    第2の切換手段に送出して第1の遅延信号が選択される
    ように制御し、また、第1の遅延信号の信号レベルが本
    信号のレベルと第2の遅延信号の信号レベルとの間にな
    いと判断した場合には、3者間における信号レベルの関
    係に応じて上記本信号と第2の遅延信号のうち、第1の
    遅延信号の信号レベルに近い方の信号と当該第1の遅延
    信号との平均レベルを示す信号が選択されるように上記
    第3の切換手段を介して上記第1の切換手段に切換信号
    を送出し、かつ上記第2の切換手段において第1又は第
    2の平均レベル算出手段の出力信号が選択されるように
    制御を行なうこと、 (ト)上記特殊制御ロジック部は、上記本信号や第1及
    び第2の遅延信号に関する信号レベルを比較し、3者の
    レベル関係が特定の関係にあると判断した場合に、第1
    又は第2の平均レベル算出手段の出力信号のうち、上記
    基本制御ロジック部の判断により上記第1の切換手段に
    おいて選択されるであろう信号でない方の信号が選択さ
    れるように上記第3の切換手段に切換信号を送出し、上
    記本信号と第2の遅延信号のうち、第1の遅延信号の信
    号レベルから遠い方の信号と当該第1の遅延信号との平
    均レベルを示す信号が上記第1の切換手段において選択
    されるように上記第3の切換手段の制御を行なうこと、 を特徴とするロジカルコムフィルタ。
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