JP2840132B2 - S(+)−イブプロフェン粒子の製造方法 - Google Patents
S(+)−イブプロフェン粒子の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた流動性を有し、特にカプセル充填ま
たは錠剤成形に適したS(+)−イブプロフェン粒子の
製造方法に関するものである。
たは錠剤成形に適したS(+)−イブプロフェン粒子の
製造方法に関するものである。
よく知られているように、粒子の大きさおよび結晶形
は、ラセミ体のイブプロフェンまたは光学的に純粋なイ
ブプロフェンの製剤技術上の特性にとって決定的なパラ
メータである。また、種々の反応方法によって得られる
イブプロフェンは針状結晶であるので、流動性または注
入適性が極めて劣っている。このような理由で、製剤処
理の際、例えば、錠剤成形またはカプセル剤製造の際
に、種々の困難が生じる。
は、ラセミ体のイブプロフェンまたは光学的に純粋なイ
ブプロフェンの製剤技術上の特性にとって決定的なパラ
メータである。また、種々の反応方法によって得られる
イブプロフェンは針状結晶であるので、流動性または注
入適性が極めて劣っている。このような理由で、製剤処
理の際、例えば、錠剤成形またはカプセル剤製造の際
に、種々の困難が生じる。
ラセミ体イブプロフェンを晶出操作(EP−A120,587,W
O90/03782,WO92/08686)によって処理するか、あるいは
溶融操作(EP−A362,728)によって処理することによ
り、これらの困難を克服しようとする試みが行われた。
最初に挙げた種類の処理は、環境上の理由で問題を起こ
すことの多い有機溶媒を使用する必要がある。実際に、
この欠点は2番目に挙げた種類の処理によって回避され
るが、そこに記載されている方法は多大な設備費を必要
とする。それは、ラセミ混合物を溶融し、次いで接触表
面上で冷却するからである。
O90/03782,WO92/08686)によって処理するか、あるいは
溶融操作(EP−A362,728)によって処理することによ
り、これらの困難を克服しようとする試みが行われた。
最初に挙げた種類の処理は、環境上の理由で問題を起こ
すことの多い有機溶媒を使用する必要がある。実際に、
この欠点は2番目に挙げた種類の処理によって回避され
るが、そこに記載されている方法は多大な設備費を必要
とする。それは、ラセミ混合物を溶融し、次いで接触表
面上で冷却するからである。
これにより、特別な粉砕条件下に粉砕する必要のある
鱗片状組織が得られる。このために必要となる設備費は
極めて多大であるので、経済的な処理ができない。
鱗片状組織が得られる。このために必要となる設備費は
極めて多大であるので、経済的な処理ができない。
さらに、薬剤としての活性がラセミ混合物の薬剤とし
ての活性より著しく大きいS(+)−イブプロフェン
は、ラセミ混合物の融点(75〜78℃)より著しく低い融
点(50〜54℃)を有するほか、完全に異なる物質特性、
例えば、従来の溶媒中で異なる溶解特性を示すので、こ
れらの理由からS(+)−イブプロフェンに対する上述
の方法を実施することができない。
ての活性より著しく大きいS(+)−イブプロフェン
は、ラセミ混合物の融点(75〜78℃)より著しく低い融
点(50〜54℃)を有するほか、完全に異なる物質特性、
例えば、従来の溶媒中で異なる溶解特性を示すので、こ
れらの理由からS(+)−イブプロフェンに対する上述
の方法を実施することができない。
本発明の目的は、優れた流動性を有し、特にカプセル
充填または錠剤成形に適したS(+)−イブプロフェン
粒子の製造方法であって、操作が経済的に行われ、従っ
て大規模においても、多量の有機溶媒を使用せずに、従
って環境に悪い影響を及ぼすことなく、経済的に行うこ
とができ、僅かな設備費を必要とするにすぎず、また連
続的に実施することができる製造方法を提供することに
ある。
充填または錠剤成形に適したS(+)−イブプロフェン
粒子の製造方法であって、操作が経済的に行われ、従っ
て大規模においても、多量の有機溶媒を使用せずに、従
って環境に悪い影響を及ぼすことなく、経済的に行うこ
とができ、僅かな設備費を必要とするにすぎず、また連
続的に実施することができる製造方法を提供することに
ある。
本発明においては、粗粒の結晶質S(+)−イブプロ
フェンを溶融し、次いで溶融状態のまま非溶媒、好まし
くは冷水中に微細に分散させ、急冷して細粒の結晶質一
次組織を生成し、その後、二次組織として凝集粒子の形
態で得られた生成物を濾別し、乾燥することを特徴とす
るS(+)−イブプロフェン粒子の製造方法によって、
上述の目的を達成する。溶融したS(+)−イブプロフ
ェンに対する非溶媒の作用によって生じる急激な温度低
下は、溶融した有効物質を固化させ、顆粒形状に驚く程
極めて類似している粒子形状で晶出させる。この際、長
さ対幅の比が約1:2以下である不規則な形状をしたクリ
スタリットの形態の一次組織が生成するのは全く驚くべ
きことである。これらのクリスタリットは、全般的に1m
m未満の直径を有し、ほぼスフェロイド(spheroid)の
形をしており、従って良好な注入適性を有する粒子の形
態の二次組織に凝集する。このような粒子は、従来の助
剤を使用して直接錠剤に成形することができ、また錠
剤、カプセル剤または他の形態の薬剤を製造するために
正確に分配することができる。一般的に、得られた粒子
を粉砕することはもはや必要でなく、ほぼ均一な大きさ
の粒子を得るのが望ましい場合にのみ、所要に応じて、
分粒工程を、例えば、ふるい分けることにより行うこと
ができる。
フェンを溶融し、次いで溶融状態のまま非溶媒、好まし
くは冷水中に微細に分散させ、急冷して細粒の結晶質一
次組織を生成し、その後、二次組織として凝集粒子の形
態で得られた生成物を濾別し、乾燥することを特徴とす
るS(+)−イブプロフェン粒子の製造方法によって、
上述の目的を達成する。溶融したS(+)−イブプロフ
ェンに対する非溶媒の作用によって生じる急激な温度低
下は、溶融した有効物質を固化させ、顆粒形状に驚く程
極めて類似している粒子形状で晶出させる。この際、長
さ対幅の比が約1:2以下である不規則な形状をしたクリ
スタリットの形態の一次組織が生成するのは全く驚くべ
きことである。これらのクリスタリットは、全般的に1m
m未満の直径を有し、ほぼスフェロイド(spheroid)の
形をしており、従って良好な注入適性を有する粒子の形
態の二次組織に凝集する。このような粒子は、従来の助
剤を使用して直接錠剤に成形することができ、また錠
剤、カプセル剤または他の形態の薬剤を製造するために
正確に分配することができる。一般的に、得られた粒子
を粉砕することはもはや必要でなく、ほぼ均一な大きさ
の粒子を得るのが望ましい場合にのみ、所要に応じて、
分粒工程を、例えば、ふるい分けることにより行うこと
ができる。
本発明方法は有機溶媒を使用せずに実施することがで
きるので、環境問題を回避することができる。本発明方
法は高収率であり、収率を99%より大きくすることがで
き、有機溶媒を使用する方法より生産量を多くすること
ができる。設備費および所要時間は上述のすべての方法
より著しく小さくすることができる。さらに、プロセス
パラメータを変えることにより得られる生成物の粒子の
大きさに影響を及ぼすことができ、この点については後
で詳述する。本発明方法は、回分式ででも連続式ででも
実施することができ、ラセミ混合物から光学的に純粋な
S(+)−イブプロフェンを従来法によって製造した直
後、またはヘキサンからの晶出による従来の最終精製工
程の直後に実施することができる。一般的に、商業的に
入手できるS(+)−イブプロフェンは、少くとも98%
の含有量を有し、含有量の小さいR(−)−イブプロフ
ェンは本発明方法に悪い影響を及ぼさない。本発明方法
およびこの方法で得られる生成物の利点は、出発原料が
純粋であればある程明瞭である。
きるので、環境問題を回避することができる。本発明方
法は高収率であり、収率を99%より大きくすることがで
き、有機溶媒を使用する方法より生産量を多くすること
ができる。設備費および所要時間は上述のすべての方法
より著しく小さくすることができる。さらに、プロセス
パラメータを変えることにより得られる生成物の粒子の
大きさに影響を及ぼすことができ、この点については後
で詳述する。本発明方法は、回分式ででも連続式ででも
実施することができ、ラセミ混合物から光学的に純粋な
S(+)−イブプロフェンを従来法によって製造した直
後、またはヘキサンからの晶出による従来の最終精製工
程の直後に実施することができる。一般的に、商業的に
入手できるS(+)−イブプロフェンは、少くとも98%
の含有量を有し、含有量の小さいR(−)−イブプロフ
ェンは本発明方法に悪い影響を及ぼさない。本発明方法
およびこの方法で得られる生成物の利点は、出発原料が
純粋であればある程明瞭である。
さらに、本発明方法には、この方法で得られる生成物
には、製剤加工用助剤の使用量を減少させることができ
るという利点があり、その結果薬剤の利用可能性が増大
する。
には、製剤加工用助剤の使用量を減少させることができ
るという利点があり、その結果薬剤の利用可能性が増大
する。
本発明方法によってクリスタリットからなる粒子の長
さ対幅の比が1:1からほとんど相違していない顆粒状粒
子が得られる理由は、未だ完全には解明されていない。
しかし、非溶媒に作用する大きなせん断力が重要な因子
であると考えられ、その理由は、せん断作用の量が生成
するS(+)−イブプロフェン凝集粒子の粒子の大き
さ、従って溶解速度を決定的に決めるので、せん断作用
の量によってそれぞれの必要なパラメータに対する適合
が可能になり、また添加された溶融S(+)−イブプロ
フェンが一層迅速に分布するよう非溶媒をかきまぜるこ
とができるからである。従って、本発明においては、溶
融S(+)−イブプロフェンが強力なかきまぜ作用下に
非溶媒に添加されるように、実施するのが好ましい。既
に、説明したように、強力なかきまぜ作用およびせん断
作用の量が、生成するS(+)−イブプロフェンの粒子
の大きさに決定的な影響を及ぼす。高速かくはん装置
(例えば、ウルトラ・ツラックス(ultra−turrax)か
きまぜ機またはターボかきまぜ機)を使用するのが好ま
しく、その理由は、これにより粒子の大きさの小さい凝
集粒子を得ることができ、得られた生成物を後で機械粉
砕する操作を省くことができるからである。本発明方法
において、溶融温度は62℃以下である。この温度におい
て、いわゆるかさばった製品(bulkware)であるS
(+)−イブプロフェンは完全に溶融する。
さ対幅の比が1:1からほとんど相違していない顆粒状粒
子が得られる理由は、未だ完全には解明されていない。
しかし、非溶媒に作用する大きなせん断力が重要な因子
であると考えられ、その理由は、せん断作用の量が生成
するS(+)−イブプロフェン凝集粒子の粒子の大き
さ、従って溶解速度を決定的に決めるので、せん断作用
の量によってそれぞれの必要なパラメータに対する適合
が可能になり、また添加された溶融S(+)−イブプロ
フェンが一層迅速に分布するよう非溶媒をかきまぜるこ
とができるからである。従って、本発明においては、溶
融S(+)−イブプロフェンが強力なかきまぜ作用下に
非溶媒に添加されるように、実施するのが好ましい。既
に、説明したように、強力なかきまぜ作用およびせん断
作用の量が、生成するS(+)−イブプロフェンの粒子
の大きさに決定的な影響を及ぼす。高速かくはん装置
(例えば、ウルトラ・ツラックス(ultra−turrax)か
きまぜ機またはターボかきまぜ機)を使用するのが好ま
しく、その理由は、これにより粒子の大きさの小さい凝
集粒子を得ることができ、得られた生成物を後で機械粉
砕する操作を省くことができるからである。本発明方法
において、溶融温度は62℃以下である。この温度におい
て、いわゆるかさばった製品(bulkware)であるS
(+)−イブプロフェンは完全に溶融する。
晶出生成物の最後の乾燥工程を40℃以下で実施して、
S(H)−イブプロフェンが再溶融するのを回避する。
この乾燥工程は棚付き区画室内または真空の作用下に行
うのが適当である。真空乾燥は、生成物の再溶融を容易
に回避できるので、特に有利である。
S(H)−イブプロフェンが再溶融するのを回避する。
この乾燥工程は棚付き区画室内または真空の作用下に行
うのが適当である。真空乾燥は、生成物の再溶融を容易
に回避できるので、特に有利である。
実施した研究の結果を評価した際に、非溶媒の重量%
で表わした使用量を、作用を受けるS(+)−イブプロ
フェンの重量%で表わした使用量の3〜7倍にするのが
適当であり、後者の量の5倍にするのが好ましい。水量
がこの好ましい値を超えて実質的に増加すると、生成物
の性質は改善されない。冷非溶媒のこのような少ない使
用量は、有機溶媒を使用する方法と比較して、処理する
バッチの大きさを大きくすることができる。非溶媒とし
ては冷水を使用するのが最適であるが、急冷工程には、
他の従来使用されている非溶媒、例えば、水と数%のメ
タノール、エタノール等のような有機液体との混合物を
使用することができ、本発明を実施するに当っては、特
に、使用する非溶媒の温度および有効物質の使用量を、
有効物質の実質的な溶解が起らないように選択する必要
があり、これは本発明方法の条件においてイブプロフェ
ンに対する急冷用混合物の非溶解力が保持されている
か、あるいは実質的に低下していないことを意味する。
ここに「非溶媒」とは、少量の有効物質の溶解は許容さ
れる、と理解すべきである。
で表わした使用量を、作用を受けるS(+)−イブプロ
フェンの重量%で表わした使用量の3〜7倍にするのが
適当であり、後者の量の5倍にするのが好ましい。水量
がこの好ましい値を超えて実質的に増加すると、生成物
の性質は改善されない。冷非溶媒のこのような少ない使
用量は、有機溶媒を使用する方法と比較して、処理する
バッチの大きさを大きくすることができる。非溶媒とし
ては冷水を使用するのが最適であるが、急冷工程には、
他の従来使用されている非溶媒、例えば、水と数%のメ
タノール、エタノール等のような有機液体との混合物を
使用することができ、本発明を実施するに当っては、特
に、使用する非溶媒の温度および有効物質の使用量を、
有効物質の実質的な溶解が起らないように選択する必要
があり、これは本発明方法の条件においてイブプロフェ
ンに対する急冷用混合物の非溶解力が保持されている
か、あるいは実質的に低下していないことを意味する。
ここに「非溶媒」とは、少量の有効物質の溶解は許容さ
れる、と理解すべきである。
いくつかの助剤、例えば、崩壊促進助剤または結合剤
を使用することにより、製薬プロセスのパラメータに影
響を及ぼすことができる。検討の結果、驚くべきことに
は、本発明方法によって製造したS(+)−イブプロフ
ェンを使用することにより、迅速な放出を示す錠剤を全
く問題なく直接成形することができるので、費用のかか
る造粒工程が不必要になるほか、有効物質の放出が遅延
されている経口投与形態のもの、例えば、遅延錠剤の製
造が可能になる。得られたクリスタリットは微細な結晶
形を有しているので、これらのクリスタリットが二次構
造のスフェロイド粒子に凝集した場合には、これらの粒
子の充填密度が大きくなり、従って、有効物質粒子の溶
解性は自由表面の減少により低下すると考えられる。従
って、別個のマトリックスを必要とせずに製剤の遅延作
用を達成することができる、という利点がある。また、
これにより薬剤の利用可能性における融通性が増大す
る。
を使用することにより、製薬プロセスのパラメータに影
響を及ぼすことができる。検討の結果、驚くべきことに
は、本発明方法によって製造したS(+)−イブプロフ
ェンを使用することにより、迅速な放出を示す錠剤を全
く問題なく直接成形することができるので、費用のかか
る造粒工程が不必要になるほか、有効物質の放出が遅延
されている経口投与形態のもの、例えば、遅延錠剤の製
造が可能になる。得られたクリスタリットは微細な結晶
形を有しているので、これらのクリスタリットが二次構
造のスフェロイド粒子に凝集した場合には、これらの粒
子の充填密度が大きくなり、従って、有効物質粒子の溶
解性は自由表面の減少により低下すると考えられる。従
って、別個のマトリックスを必要とせずに製剤の遅延作
用を達成することができる、という利点がある。また、
これにより薬剤の利用可能性における融通性が増大す
る。
所要に応じて、崩壊促進助剤、例えば、架橋カルボキ
シメチルセルロース、架橋ポリビニルピロリドンまたは
微晶質セルロースをS(+)−イブプロフェンの溶融物
に添加して、有効物質の溶解を早めてその放出を早める
ことができる。また、従来使用されている結合剤、例え
ば、セルロース誘導体、特にヒドロキシプロピルメチル
セルロースも使用することができる。
シメチルセルロース、架橋ポリビニルピロリドンまたは
微晶質セルロースをS(+)−イブプロフェンの溶融物
に添加して、有効物質の溶解を早めてその放出を早める
ことができる。また、従来使用されている結合剤、例え
ば、セルロース誘導体、特にヒドロキシプロピルメチル
セルロースも使用することができる。
以下に本発明をいくつかの実施例について説明する。
実施例1 100.0gの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンを特
殊鋼容器内で加熱板によって加熱した。生成物の温度が
60℃に達した際に、有効物質であるS(+)−イブプロ
フェンは完全に溶解した。
殊鋼容器内で加熱板によって加熱した。生成物の温度が
60℃に達した際に、有効物質であるS(+)−イブプロ
フェンは完全に溶解した。
5,000gの冷水(室温,約20℃)を適当な容器(ガラス
ビーカー)に注入し、磁気かきまぜ機によってかきまぜ
た。
ビーカー)に注入し、磁気かきまぜ機によってかきまぜ
た。
S(+)−イブプロフェン溶融物を1回の注入操作で
冷水に加えた。短時間の後に、固体の顆粒状生成物が生
成し、次いでこの生成物を適当な濾過手段によって水性
相から分離した。この最終生成物を真空下に40℃で2時
間乾燥し、次いで1.25mmフレウィット(Frewitt)篩に
よってふるい別けた。(溶融物固化後における水の最終
温度は27℃であった)。
冷水に加えた。短時間の後に、固体の顆粒状生成物が生
成し、次いでこの生成物を適当な濾過手段によって水性
相から分離した。この最終生成物を真空下に40℃で2時
間乾燥し、次いで1.25mmフレウィット(Frewitt)篩に
よってふるい別けた。(溶融物固化後における水の最終
温度は27℃であった)。
実施例2 100.0gの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンを、
実施例1と同様にして、500.0gの冷水から晶出させた。
ただし、ターボかきまぜ機の代りに、ウルトラ・ツラッ
クス(ultra−turrax)かきまぜ旗を使用した。得られ
た生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。最終粉砕お
よび実施例1におけるふるい別けはいずれも不必要であ
った。それは、生成した粒子の直径が1.25mmより小さか
ったからである(水の最終温度:27℃)。
実施例1と同様にして、500.0gの冷水から晶出させた。
ただし、ターボかきまぜ機の代りに、ウルトラ・ツラッ
クス(ultra−turrax)かきまぜ旗を使用した。得られ
た生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。最終粉砕お
よび実施例1におけるふるい別けはいずれも不必要であ
った。それは、生成した粒子の直径が1.25mmより小さか
ったからである(水の最終温度:27℃)。
実施例3 120.0gの粗粒のS(+)−イブプロフェンを実施例1
および2と同様にして溶融し、磁気かきまぜ機を使用し
てかきまぜることにより、溶融物中に13.0gのカルボキ
シメチルセルロースカルシウムを分散させた。
および2と同様にして溶融し、磁気かきまぜ機を使用し
てかきまぜることにより、溶融物中に13.0gのカルボキ
シメチルセルロースカルシウムを分散させた。
次いで、この分散体を1回の注入工程で、ウルトラ・
ツラックスかきまぜ機によりかきまぜながら、800gの冷
水に加えた。以後の操作は実施例2におけると同様に行
った。また、この実施例では、凝集粒子の大きさが小さ
かったので、さらに粉砕およびふるい別ける工程は不必
要であった。(水の最終温度:23℃)。
ツラックスかきまぜ機によりかきまぜながら、800gの冷
水に加えた。以後の操作は実施例2におけると同様に行
った。また、この実施例では、凝集粒子の大きさが小さ
かったので、さらに粉砕およびふるい別ける工程は不必
要であった。(水の最終温度:23℃)。
実施例4 10kgの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンを特殊
鋼容器内で加熱板によって加熱した。62℃の生成物温度
において、有効物質は完全に溶融した。
鋼容器内で加熱板によって加熱した。62℃の生成物温度
において、有効物質は完全に溶融した。
50kgの水(約20℃)の水を150リットルのステンレス
鋼容器に入れ、ターボかきまぜ機によってかきまぜた。
S(+)−イブプロフェン溶融物を1回の注入工程で上
述の水に添加した。20秒後に生成物が晶出し、これを濾
別し、真空下に40℃で2時間乾燥した。
鋼容器に入れ、ターボかきまぜ機によってかきまぜた。
S(+)−イブプロフェン溶融物を1回の注入工程で上
述の水に添加した。20秒後に生成物が晶出し、これを濾
別し、真空下に40℃で2時間乾燥した。
次いで、1.25mm−フレウィット篩を使用して最終生成
物をふるい別けた。(水の最終温度:26℃)。
物をふるい別けた。(水の最終温度:26℃)。
実施例5 200gの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンを特殊
鋼容器内で加熱板によって加熱した。約60℃の生成物温
度において、有効物質であるS(+)−イブプロフェン
は完全に溶融した。
鋼容器内で加熱板によって加熱した。約60℃の生成物温
度において、有効物質であるS(+)−イブプロフェン
は完全に溶融した。
約20℃の1000gの水をガラスビーカーに入れ、ウルト
ラ・ツラックスかきまぜ機によってかきまぜた。
ラ・ツラックスかきまぜ機によってかきまぜた。
次いで、S(+)−イブプロフェン溶融物を上述の水
に連続的に滴下した。その際に、細粒生成物が生成し
た。この生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。粉砕
は不必要であった。(水の最終温度:28℃)。
に連続的に滴下した。その際に、細粒生成物が生成し
た。この生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。粉砕
は不必要であった。(水の最終温度:28℃)。
実施例6 200gの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンを実施
例5と同様にして溶融し、冷水に添加することにより晶
出させた。非溶媒中への溶融物の導入は、加熱ノズルを
使用して注入することにより行った。
例5と同様にして溶融し、冷水に添加することにより晶
出させた。非溶媒中への溶融物の導入は、加熱ノズルを
使用して注入することにより行った。
得られた細粒生成物を濾別し、真空下に40℃で乾燥し
た。さらに粉砕する必要はなかった。(水の最終温度:2
7℃)。
た。さらに粉砕する必要はなかった。(水の最終温度:2
7℃)。
実施例7 300gの粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンをガラ
スビーカー内で溶融し(生成物温度60℃)、ウルトラ・
ツラックスかきまぜ機によってかきまぜた。次いで、こ
の溶融物に1.5kgの水(20℃)を1回の注入工程で加
え、かきまぜを続けると、細粒生成物が生成した。この
生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。さらに粉砕す
る必要はなかった。(水の最終温度:27℃)。
スビーカー内で溶融し(生成物温度60℃)、ウルトラ・
ツラックスかきまぜ機によってかきまぜた。次いで、こ
の溶融物に1.5kgの水(20℃)を1回の注入工程で加
え、かきまぜを続けると、細粒生成物が生成した。この
生成物を真空下に40℃で2時間乾燥した。さらに粉砕す
る必要はなかった。(水の最終温度:27℃)。
本発明方法によって製造した有効物質を含有するS
(+)−イブプロフェン錠剤の配合例(mg/錠剤で示し
た値) 錠剤を製造するために、次の成分を混合した: 実施例4で得たS(+)−イブプロフェン 300.0 微結晶セルロース 96.0 カルボキシメチルセルロースカルシウム 15.0 タルク 15.0 生成した混合物から直接成形することにより錠剤を製
造した。生成した錠剤は次の測定値を示した: 錠剤重量 426mg 破壊強さ 11kP 形状 丸味のあるかまぼこ形 直径 11mm 水(37℃)中の崩壊時間 最高1:45分 このようにして得た錠剤からの有効物質の放出を試験
した。媒質としてはリン酸緩衝液pH7.2を使用した。こ
の結果を図1に示した。図1において、縦座標には放出
された有効物質を%で示し、横座標には経過時間を分で
示した。
(+)−イブプロフェン錠剤の配合例(mg/錠剤で示し
た値) 錠剤を製造するために、次の成分を混合した: 実施例4で得たS(+)−イブプロフェン 300.0 微結晶セルロース 96.0 カルボキシメチルセルロースカルシウム 15.0 タルク 15.0 生成した混合物から直接成形することにより錠剤を製
造した。生成した錠剤は次の測定値を示した: 錠剤重量 426mg 破壊強さ 11kP 形状 丸味のあるかまぼこ形 直径 11mm 水(37℃)中の崩壊時間 最高1:45分 このようにして得た錠剤からの有効物質の放出を試験
した。媒質としてはリン酸緩衝液pH7.2を使用した。こ
の結果を図1に示した。図1において、縦座標には放出
された有効物質を%で示し、横座標には経過時間を分で
示した。
本発明方法によって製造した有効物質が硬質ゼラチンカ
プセル中に充填されているカプセル剤の配合例(重量:1
05g) 次の成分を混合した: 実施例1で製造したS(+)−イブプロフェン100.0g タルク 5.0g この混合物は優れた流動性を示した。従来の実験室用
装置を使用して、この混合物をカプセルに充填した。
プセル中に充填されているカプセル剤の配合例(重量:1
05g) 次の成分を混合した: 実施例1で製造したS(+)−イブプロフェン100.0g タルク 5.0g この混合物は優れた流動性を示した。従来の実験室用
装置を使用して、この混合物をカプセルに充填した。
1個のカプセル当りの充填量を190.5mgとした。この
量は181.5mgのS(+)−イブプロフェンに相当した。
量は181.5mgのS(+)−イブプロフェンに相当した。
このようにして得たカプセル剤を有効成分の放出につ
いて試験した。この結果を図2に示した。図2におい
て、縦座標には放出された有効物質を%で示し、横座標
には経過時間を分で示した。
いて試験した。この結果を図2に示した。図2におい
て、縦座標には放出された有効物質を%で示し、横座標
には経過時間を分で示した。
本発明方法によって製造した有効物質を含有するS
(+)−イブプロフェン遅延錠剤の配合例(mg/錠剤で
示した量) 次の成分を混合した: 実施例4で製造したS(+)−イブプロフェン 400.0 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 40.0 モンタングリコワックス(montanglycowax) 40.0 微細分散(microdispersed)二酸化ケイ素 2.7 タルク 33.3 生成した混合物から直接成形することにより次の性質
を有する錠剤を得た: 錠剤重量 516.0mg 破壊強さ 9kP 形状 丸味のあるかまぼこ形 直径 11mm このようにして得た錠剤を有効物質の放出について試
験した。媒質としてはリン酸緩衝液pH7.2を使用した。
また、従来方法で製造した粗粒の結晶質有効物質を含有
する同一配合の錠剤を同じ条件下に試験した。その結果
を図3に示した。図3において、縦座標には放出された
有効物質を%で示し、横座標には経過時間を時間で示し
た。本発明方法によって製造した有効物質を含有する錠
剤の場合の放出過程を実線で示し、粗粒の結晶質有効物
質を含有する比較対照の錠剤の場合の放出過程を破線で
示した。本発明方法によって製造した有効物質を含有す
る錠剤の遅延特性が著しく一層好ましいのは明らかであ
る。
(+)−イブプロフェン遅延錠剤の配合例(mg/錠剤で
示した量) 次の成分を混合した: 実施例4で製造したS(+)−イブプロフェン 400.0 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 40.0 モンタングリコワックス(montanglycowax) 40.0 微細分散(microdispersed)二酸化ケイ素 2.7 タルク 33.3 生成した混合物から直接成形することにより次の性質
を有する錠剤を得た: 錠剤重量 516.0mg 破壊強さ 9kP 形状 丸味のあるかまぼこ形 直径 11mm このようにして得た錠剤を有効物質の放出について試
験した。媒質としてはリン酸緩衝液pH7.2を使用した。
また、従来方法で製造した粗粒の結晶質有効物質を含有
する同一配合の錠剤を同じ条件下に試験した。その結果
を図3に示した。図3において、縦座標には放出された
有効物質を%で示し、横座標には経過時間を時間で示し
た。本発明方法によって製造した有効物質を含有する錠
剤の場合の放出過程を実線で示し、粗粒の結晶質有効物
質を含有する比較対照の錠剤の場合の放出過程を破線で
示した。本発明方法によって製造した有効物質を含有す
る錠剤の遅延特性が著しく一層好ましいのは明らかであ
る。
S(+)−イブプロフェンの溶解特性 次の方法を使用した: 400mgのS(+)−イブプロフェンを正確に秤量し、9
00mlの温リン酸緩衝液(37℃)pH7.2に加えた。2,4,6,
8,10および12分経過後に試料を採取し、次いで有効物質
溶解量を測定した。溶解試験は、バドル(Paddle)法を
使用して普通の試験装置により行った(6回測定)。
00mlの温リン酸緩衝液(37℃)pH7.2に加えた。2,4,6,
8,10および12分経過後に試料を採取し、次いで有効物質
溶解量を測定した。溶解試験は、バドル(Paddle)法を
使用して普通の試験装置により行った(6回測定)。
次の結果を得た: 試験結果の解析によって、本発明方法によって製造し
たS(+)−イブプロフェンは初期の数分間では粗粒の
結晶質有効物質よりやや緩やかに媒質中に溶解する、こ
とが判った。約10分経過後に、粗粒の結晶質S(+)−
イブプロフェンおよび本発明方法により製造したS
(+)−イブプロフェンは完全に溶解した。このような
溶解遅延特性の理由は、クリスタリットが凝集して一層
大きい凝集粒子になり、媒質と接触する有効物質の表面
積が比較的小さくなったからである、と考えられる。
たS(+)−イブプロフェンは初期の数分間では粗粒の
結晶質有効物質よりやや緩やかに媒質中に溶解する、こ
とが判った。約10分経過後に、粗粒の結晶質S(+)−
イブプロフェンおよび本発明方法により製造したS
(+)−イブプロフェンは完全に溶解した。このような
溶解遅延特性の理由は、クリスタリットが凝集して一層
大きい凝集粒子になり、媒質と接触する有効物質の表面
積が比較的小さくなったからである、と考えられる。
試験結果を図4に示す。図4において、縦座標には溶
解した有効物質を%で示し、横座標には経過時間を分で
示した。実線で示した過程は本発明方法によって製造し
たS(+)−イブプロフェンのものであり、破線で示し
た過程は従来法によって製造した粗粒の結晶質S(+)
−イブプロフェンのものである。
解した有効物質を%で示し、横座標には経過時間を分で
示した。実線で示した過程は本発明方法によって製造し
たS(+)−イブプロフェンのものであり、破線で示し
た過程は従来法によって製造した粗粒の結晶質S(+)
−イブプロフェンのものである。
S(+)−イブプロフェンの組織特性 本発明方法によって製造したS(+)−イブプロフェ
ンおよび従来法によって製造したS(+)−イブプロフ
ェンの組織を、顕微鏡によって調べた。その結果は図5
〜12に示す通りであって、図5,7,9および11は、いずれ
も倍率約80倍の一次組織を示し、図6,8,10および12は、
いずれも倍率約20倍の二次組織を示す。これは次の結果
を意味する: 1.従来法で製造した粗粒の結晶質S(+)−イブプロフ
ェン: 一次組織(図5)は二次組織(図6)に対応する。平
滑表面を有する柱様形状のガラス状透明結晶が存在して
いた。この物質は比較多量の断片状物質を含有してい
た。単結晶の長さは500μm以下であり、幅は150μm以
下であり、長さ:幅の比は平均約1:3であった。
ンおよび従来法によって製造したS(+)−イブプロフ
ェンの組織を、顕微鏡によって調べた。その結果は図5
〜12に示す通りであって、図5,7,9および11は、いずれ
も倍率約80倍の一次組織を示し、図6,8,10および12は、
いずれも倍率約20倍の二次組織を示す。これは次の結果
を意味する: 1.従来法で製造した粗粒の結晶質S(+)−イブプロフ
ェン: 一次組織(図5)は二次組織(図6)に対応する。平
滑表面を有する柱様形状のガラス状透明結晶が存在して
いた。この物質は比較多量の断片状物質を含有してい
た。単結晶の長さは500μm以下であり、幅は150μm以
下であり、長さ:幅の比は平均約1:3であった。
2.磁気かきまぜ機を使用して実施例1記載の本発明方法
により製造したS(+)−イブプロフェン: 一次組織(図7)として、比較的均一な大きさを有す
る不規則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを得
た。これらのクリスタリットの長さは60μm以下であ
り、幅は30μm以下であり、長さ:幅の比は平均して1:
1〜1:2であった。
により製造したS(+)−イブプロフェン: 一次組織(図7)として、比較的均一な大きさを有す
る不規則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを得
た。これらのクリスタリットの長さは60μm以下であ
り、幅は30μm以下であり、長さ:幅の比は平均して1:
1〜1:2であった。
二次組織(図8)として、部分的に平滑表面を有する
クリスタリット凝集粒子を得た。一部に単一クリスタリ
ットを認めることができた。これらの凝集粒子の直径は
可成り変動していたが、約1.5nm以下であった。
クリスタリット凝集粒子を得た。一部に単一クリスタリ
ットを認めることができた。これらの凝集粒子の直径は
可成り変動していたが、約1.5nm以下であった。
3.ウルトラ・ツラックスかきまぜ機を使用して実施例2
記載の本発明方法により製造したS(+)−イブプロフ
ェン: 一次組織(図9)は比較的均一な大きさを有する不規
則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを示した。
これらのクリスタリットの長さは50μm以下であり、幅
は20μm以下であり、長さ:幅の比は平均約1:1であっ
た。
記載の本発明方法により製造したS(+)−イブプロフ
ェン: 一次組織(図9)は比較的均一な大きさを有する不規
則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを示した。
これらのクリスタリットの長さは50μm以下であり、幅
は20μm以下であり、長さ:幅の比は平均約1:1であっ
た。
二次組織(図10)として、凹凸の激しい表面(intens
ively structured surface)を有するクリスタリット凝
集粒子を得た。これらの凝集粒子の直径は比較的僅か変
動しているにすぎず、直径は1.0mm以下であった。
ively structured surface)を有するクリスタリット凝
集粒子を得た。これらの凝集粒子の直径は比較的僅か変
動しているにすぎず、直径は1.0mm以下であった。
4.助剤としてカルボキシメチルセルロースカルシウムを
使用して実施例3記載の本発明方法によって製造したS
(+)−イブプロフェン: 一次構造(図11)として、比較的均一な大きさを有す
る不規則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを得
た。これらのクリスタリットの長さは50μm以下であ
り、幅は30μm以下であり、長さ:幅の比は平均して約
1:1であった。
使用して実施例3記載の本発明方法によって製造したS
(+)−イブプロフェン: 一次構造(図11)として、比較的均一な大きさを有す
る不規則な形状をしたスフェロイドクリスタリットを得
た。これらのクリスタリットの長さは50μm以下であ
り、幅は30μm以下であり、長さ:幅の比は平均して約
1:1であった。
二次組織(図12)として、個々のクリスタリットを多
数含有していて部分的にのみはっきりしたクリスタリッ
ト凝集粒子を得た。輝きを有する平滑な表面が支配的で
あった。凝集粒子の直径は1.5mm以下であった。
数含有していて部分的にのみはっきりしたクリスタリッ
ト凝集粒子を得た。輝きを有する平滑な表面が支配的で
あった。凝集粒子の直径は1.5mm以下であった。
固体薬剤(錠剤、被覆錠剤、カプセル剤)中の本発明方
法によって製造したS(+)−イブプロフェンの同定 従来の粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンと本発
明方法によって得たS(+)−イブプロフェンとの間に
おける結晶形および結晶の大きさの相違は重大であっ
て、(使用した助剤とは無関係に)有効物質の製造方法
の比較的信頼できる同定が可能であった。一般的に、S
(+)−イブプロフェン含有量は常に極めて大きいの
で、薬剤の主成分のみを調べる必要があった。このため
に、錠剤、被覆錠剤またはカプセル剤内容物を、乳鉢お
よび乳棒によって注意深く粉砕し、生成した粉末を顕微
鏡により調べた。
法によって製造したS(+)−イブプロフェンの同定 従来の粗粒の結晶質S(+)−イブプロフェンと本発
明方法によって得たS(+)−イブプロフェンとの間に
おける結晶形および結晶の大きさの相違は重大であっ
て、(使用した助剤とは無関係に)有効物質の製造方法
の比較的信頼できる同定が可能であった。一般的に、S
(+)−イブプロフェン含有量は常に極めて大きいの
で、薬剤の主成分のみを調べる必要があった。このため
に、錠剤、被覆錠剤またはカプセル剤内容物を、乳鉢お
よび乳棒によって注意深く粉砕し、生成した粉末を顕微
鏡により調べた。
図13および図14は、それぞれ、従来法で製造した粗粒
の結晶質有効物質を含有する試料(図13)、および本発
明方法により製造した有効物質を含有する試料(図14)
を、約90倍の倍率で示す。
の結晶質有効物質を含有する試料(図13)、および本発
明方法により製造した有効物質を含有する試料(図14)
を、約90倍の倍率で示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 9/14 C (72)発明者 ヘッセ エルンスト オーストリア国 アー−6391 フィーバ ーブルン ライトリフトウェッハ 18 (56)参考文献 特開 昭59−167536(JP,A) 特開 平2−223537(JP,A) 特開 昭50−142724(JP,A) 特表 平4−500925(JP,A) 特表 平6−502651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/19 A61K 9/14 A61K 47/32 A61K 47/38 C30B 29/54 CA(STN)
Claims (22)
- 【請求項1】優れた流動性を有するS(+)−イブプロ
フェン粒子を製造するに当り、粗粒の結晶質S(+)−
イブプロフェンを溶融し、次いで溶融状態のまま非溶媒
に微細に分散させ、急冷して細粒の結晶質一次組織を生
成し、その後、二次組織として凝集粒子の形態で得られ
た生成物を濾別し、乾燥することを特徴とするS(+)
−イブプロフェン粒子の製造方法。 - 【請求項2】溶融したS(+)−イブプロフェンを強い
かきまぜ作用下に非溶媒に添加することを特徴とする請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】高速運動する工具を使用してかきまぜを行
うことを特徴とする請求項2記載の方法。 - 【請求項4】溶融したS(+)−イブプロフェンを1回
の注入工程で容器内の非溶媒に添加することを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の方法。 - 【請求項5】溶融したS(+)−イブプロフェンを加熱
ノズルによって非溶媒中に注入することを特徴とする請
求項1〜3のいずれか一つの項に記載の方法。 - 【請求項6】溶融温度を62℃以下とすることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか一つの項に記載の方法。 - 【請求項7】晶出した生成物を最高40℃で乾燥すること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つの項に記載の
方法。 - 【請求項8】晶出した生成物を、真空下または棚付き区
画室内において、乾燥することを特徴とする請求項7記
載の方法。 - 【請求項9】重量%で表わした非溶媒量が、重量%で表
わした溶融したS(+)−イブプロフェン量の3〜7倍
であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つの
項に記載の方法。 - 【請求項10】重量%で表わした非溶媒量が、重量%で
表わした溶融したS(+)−イブプロフェン量の5倍で
あることを特徴とする請求項9記載の方法。 - 【請求項11】少くとも1種の有機液体を少量含有する
水を非溶媒として使用し、使用した非溶媒の温度および
S(+)−イブプロフェン使用量の少くとも一方を有効
物質の溶解が実質的に生じないように選定することを特
徴とする請求項1〜10のいずれか一つの項に記載の方
法。 - 【請求項12】前記少なくとも1種の有機液体が、メタ
ノールおよびエタノールからなる群から選択された少な
くとも1種の有機液体であることを特徴とする請求項11
記載の方法。 - 【請求項13】前記非溶媒が冷水であることを特徴とす
る請求項1〜12のいずれか一つの項に記載の方法。 - 【請求項14】崩壊促進剤および結合剤の少なくとも一
方を、溶融したS(+)−イブプロフェンに添加する請
求項1〜13のいずれか一つの項に記載の方法。 - 【請求項15】前記崩壊促進剤が架橋カルボキシメチル
セルロース、架橋ポリビニルピロリドンおよび微晶質セ
ルロースからなる群から選択された少なくとも1種の物
質であり、前記結合剤がセルロース誘導体であることを
特徴とする請求項14記載の方法。 - 【請求項16】前記セルロース誘導体がヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースであることを特徴とする請求項15
記載の方法。 - 【請求項17】細粒の結晶質一次組織を有し、二次組織
として凝集粒子に凝集しているクリスタリットであるこ
とを特徴とするS(+)−イブプロフェン粒子。 - 【請求項18】請求項1〜16のいずれか一つの項に記載
の方法によって製造された粒子であることを特徴とする
S(+)−イブプロフェン粒子。 - 【請求項19】投与形態の薬剤を製造するに当たり、 請求項18記載のS(+)−イブプロフェン粒子を錠剤に
成形することを特徴とする投与形態の薬剤の製造方法。 - 【請求項20】投与形態の薬剤を製造するに当たり、 請求項18記載のS(+)−イブプロフェン粒子をカプセ
ル内に充填することを特徴とする投与形態の薬剤の製造
方法。 - 【請求項21】投与形態の薬剤を製造するに当たり、 請求項18記載のS(+)−イブプロフェン粒子を助剤お
よび担体物質の少なくとも一方と組み合わせることを特
徴とする投与形態の薬剤の製造方法。 - 【請求項22】前記助剤が錠剤化助剤であって、該錠剤
化助剤によって放出の遅延されている有効物質を含有す
る錠剤を生成することを特徴とする請求項21記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AT158/94 | 1994-01-28 | ||
AT0015894A AT401871B (de) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | Verfahren zur herstellung von s(+)-ibuprofen- partikeln mit verbesserten fliesseigenschaften und deren verwendung zur arzneimittelherstellung |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09503522A JPH09503522A (ja) | 1997-04-08 |
JP2840132B2 true JP2840132B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=3483086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7519783A Expired - Fee Related JP2840132B2 (ja) | 1994-01-28 | 1995-01-26 | S(+)−イブプロフェン粒子の製造方法 |
Country Status (20)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5869101A (ja) |
EP (1) | EP0741565B1 (ja) |
JP (1) | JP2840132B2 (ja) |
AT (2) | AT401871B (ja) |
AU (1) | AU689531B2 (ja) |
CA (1) | CA2181810C (ja) |
CZ (1) | CZ287998B6 (ja) |
DE (1) | DE59508198D1 (ja) |
DK (1) | DK0741565T3 (ja) |
ES (1) | ES2146744T3 (ja) |
FI (1) | FI112030B (ja) |
GR (1) | GR3033841T3 (ja) |
HU (1) | HU217798B (ja) |
NO (1) | NO313982B1 (ja) |
NZ (1) | NZ278551A (ja) |
PL (1) | PL179095B1 (ja) |
PT (1) | PT741565E (ja) |
SI (1) | SI9520030A (ja) |
SK (1) | SK282433B6 (ja) |
WO (1) | WO1995020382A1 (ja) |
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TWI225402B (en) | 1996-03-13 | 2004-12-21 | Biochemie Gmbh | Auxiliary-free agglomerates |
GB9613470D0 (en) * | 1996-06-27 | 1996-08-28 | Ciba Geigy Ag | Small solid oral dosage form |
IT1301966B1 (it) | 1998-07-30 | 2000-07-20 | Zambon Spa | Composizioni farmaceutiche ad attivita' analgesica |
WO2000041478A2 (en) † | 1999-04-01 | 2000-07-20 | Dsm N.V. | Agglomerates by crystallisation |
CA2393585C (en) * | 1999-12-09 | 2007-07-03 | The Boots Company Plc | Therapeutic agents |
KR100700721B1 (ko) * | 2000-09-08 | 2007-03-27 | 지상철 | 안정성 및 용출율이 향상된 s(+)-이부프로펜의 정제 |
GB0113839D0 (en) * | 2001-06-07 | 2001-08-01 | Boots Co Plc | Therapeutic agents |
US6984403B2 (en) * | 2003-12-04 | 2006-01-10 | Pfizer Inc. | Azithromycin dosage forms with reduced side effects |
WO2005053639A2 (en) * | 2003-12-04 | 2005-06-16 | Pfizer Products Inc. | Controlled release multiparticulates formed with dissolution enhancers |
BRPI0416534A (pt) * | 2003-12-04 | 2007-01-09 | Pfizer Prod Inc | composições multiparticuladas com estabilidade melhorada |
BRPI0417348A (pt) * | 2003-12-04 | 2007-03-13 | Pfizer Prod Inc | processo de gelatinização por spray com utilização de uma extrusora para preparação de composições de droga cristalina multiparticulada contendo preferencialmente um poloxámero e um glicerìdeo |
RU2006119453A (ru) * | 2003-12-04 | 2007-12-20 | Пфайзер Продактс Инк. (Us) | Получение посредством основанных на применении жидкостей способов лекарственные формы азитромицина с большим количеством частиц |
ATE399536T1 (de) * | 2003-12-04 | 2008-07-15 | Pfizer Prod Inc | Verfahren zur herstellung von pharmazeutischen multiteilchenförmigen produkten |
WO2005053652A1 (en) | 2003-12-04 | 2005-06-16 | Pfizer Products Inc. | Multiparticulate crystalline drug compositions containing a poloxamer and a glyceride |
AU2004294813A1 (en) * | 2003-12-04 | 2005-06-16 | Pfizer Products Inc. | Spray-congeal process using an extruder for preparing multiparticulate azithromycin compositions containing preferably a poloxamer and a glyceride |
CZ297830B6 (cs) * | 2005-08-30 | 2007-04-11 | I.Q.A., A. S. | Zpusob výroby jemne krystalické smesi obsahující nesteroidní protizánetlivé lécivo, jemne krystalická smes pripravitelná tímto zpusobem a pevný farmaceutický prostredek tuto smes obsahující |
CN105963259A (zh) * | 2016-05-25 | 2016-09-28 | 山东理工大学 | 一种采用常压过滤制备布洛芬微球的方法 |
CN109956860B (zh) * | 2019-03-08 | 2022-03-01 | 天津大学 | 一种布洛芬球形晶体的制备方法 |
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