JP2839019B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2839019B2
JP2839019B2 JP8222247A JP22224796A JP2839019B2 JP 2839019 B2 JP2839019 B2 JP 2839019B2 JP 8222247 A JP8222247 A JP 8222247A JP 22224796 A JP22224796 A JP 22224796A JP 2839019 B2 JP2839019 B2 JP 2839019B2
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olb
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leads
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    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/79Apparatus for Tape Automated Bonding [TAB]
    • HELECTRICITY
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にリードフレームやフィルムキャリア半導
体装置を用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路素子(以下IC素子とい
う)の高集積化,多機能化に伴って入出力端子の多端子
化とIC素子の電極の狭ピッチ化が進んでいる。例え
ば、6〜12nm平方のIC素子に約300〜600ピ
ンの入出力端子を有するものもある。一般的なワイヤー
ボンディング法では、使用されるリードフレームのイン
ナーリードピッチが最小でも200μm程度のため、I
C素子が小さくかつ入出力端子の数が多い場合、ボンデ
ィングワイヤーの長さが例えば6〜10nmと長くなっ
てしまい、樹脂封入時のワイヤー流れによる断線やワイ
ヤー間ショートの発生などにより、製造が困難になって
いる。
【0003】そこでフィルムキャリア半導体装置(以下
TAB型半導体装置或いは単にTABという)のアウタ
ーリードボンディングリード(以下OLBリードとい
う)をリードフレームのインナーリードに接着して構成
した半導体装置が注目されている。一般に、このような
TAB型半導体装置は、クアッドフラットパッケージ
(QFP)で構成されるので、以下TABinQFP型
半導体装置と呼ぶ。このTABinQFP型半導体装置
では、TABのOLBリードをリードフレームのインナ
ーリードに接続する、いわゆるアウターリードボンディ
ング(以下OLBという)を一括ボンディング法で行っ
ているので、ワイヤーボンディング法による半導体装置
と比較して生産性が優れている。また、ワイヤーボンデ
ィング法のボンディングワイヤに相当するTABリード
は、テープ上に固定されているための樹脂封入時に問題
は発生しない。
【0004】具体的な従来の製造方法は図9(a)に示
すように、予めIC素子1と接続されたTAB型半導体
装置のOLBリード4をリードフレームのインナーリー
ド11と位置合わせした後、図9(b)に示すように、
IC素子1をボンディングステージ28上に配設し、加
熱した熱圧着ツール27により接続部に熱と圧力を加え
る熱圧着法でメッキ29により接続される。
【0005】また、構造的には同様となるが、その目的
がTAB単体でパッケージを構成したときに生じやすい
アウターリード折損の防止であるという方法が、特開平
2−283043号公報に記載されており、これを図1
0に示す。図10に示されるように、TABのフィルム
5のデバイスホール内に半導体チップ1を位置させ、イ
ンナーリード11と半導体チップ1とを接続する。さら
に、インナーリード11上にリードフレームのアウター
リード12の先端部が一部重なるように整合させた後
で、インナーリード11とアウターリード12とを溶接
又ははんだづけなどの接合手段で接合するというもので
ある。このようにすると、樹脂封止後に、樹脂封止部1
9から突出するアウターリード12を強度を有して曲が
りにくいというものとなり、折損も生じなくなるという
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のTAB
inQFP型半導体装置のアウターリードボンディング
は、熱圧着法や共晶法を利用しているため、TABのア
ウターリードボンディング部には金(Au),すず(S
n),はんだ(Pb/Sn)等のメッキが必要となると
いう問題があり、またリードフレームのインナーリード
の表面にも、これらのメッキ層が必要となる。したがっ
て、他のリードをパッケージの外部に引き出しアウター
リードとして使用する半導体装置、すなわちTAB単体
でパッケージを構成する場合と比較するとインナーリー
ド表面部にメッキが施されたリードフレームや上述のア
ウターリードボンディング工程が追加されるので、製造
コストが約1.5〜2倍に高くなるという問題があっ
た。なお、リードフレームをメッキ処理を施さずに用い
ることにより製造コストは削減されるが、そのためには
新規なOLBプロセスの開発が必要となる。
【0007】また、抵抗溶接法によりOLBを行う場
合、接続の原理は溶接する金属自体が有する電気抵抗お
よび境界部分の接触抵抗を利用して、電流Iを通じたと
きにこれら抵抗で発生するジュール熱で、圧力Pが加え
られた状態の金属同士を溶着させるものである。したが
って、リードフレーム15のインナーリード11の表面
部には銀等のメッキ層を設けなくても一括、いわゆるギ
ャング方式にて、OLB作業を行うことができる。ギャ
ング方式にて微細で多数のOLBリードとインナーリー
ドとを同時に抵抗溶接する場合、各々のOLB部でのリ
ードの接触面積を均一にする必要がある。
【0008】一般に金属製の気密封止パッケージでは、
抵抗溶接の安定性を図るためにキャップに突起が付けら
れているが、このタイプのパッケージのキャップの突起
は、溶接面に線状で一周形成されているものである。ま
た、多点一括接続の場合、リードの接触面積を均一し個
々の点に流れる電流量を均一にし、接続した部分を接続
性を均一にする必要があるためであるが、この接触面積
の均一性が保たれないと接触具合で電流量が異なってし
まい、一括溶接時に溶断している部分と未接続の部分と
が混在するといった不具合が発生する。また、OLB部
のリードの接続面積を均一にするためには、微細なOL
Bリードにメッキ法やエッチング法やプレス加工法等に
より微細な突起を付けることが最も有用である。
【0009】また、図10による溶接によってOLBを
行う製法で、溶接による接合手段を使用する場合は、具
体的な方法が明記されていないので、アウターリード1
2及びインナーリード11の表面処理方法や溶接の種類
・方法が不明であり、実際に適用できる接合手段である
かどうか十分に検討されているとはいえない。
【0010】一方、熱圧着法によってメッキ処理は施さ
れておらず、酸化防止用有機膜で覆われたリードフレー
ムのインナーリードにTABにOLBリードOLBする
場合、非酸化性雰囲気で加熱により有機膜除去しリード
フレーム材の新生面を露出させ、直ち熱圧着により接合
させるため、メッキ処理がなくともイナーリードとOL
Bリード拡散反応により良好な接続が得られる。リード
フレームのインナーリードにメッキ処理されていない場
合、そのままのベアの状態では経時的に酸化膜が発生し
てしまい、この酸化膜は一度発生すると除去処理は困難
であり、そのままではボンディング性を著しく劣化させ
る。また、酸化防止処理として有機膜を形成するとリー
ドフレームの酸化は防げるが、そのままではボンディン
グ性を著しく劣化させかつ接続抵抗を増大させる事とな
る、従って、既存の装置において同一ツールにより酸化
防止用有機膜をOLB直前に熱処理により除去し、熱圧
着によりOLBを行えば設備投資も不要であり、メッキ
処理されていなリードフレームが使用可能となる。
【0011】本発明の目的は、量産的に優れ製造コスト
が安価で、しかも固着強度に優れたフィルムキャリア半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、TAB
型半導体装置のOLBリードをリードフレームのインナ
ーリードにOLBを行う半導体装置の製造方法におい
て、OLBリードに突起部をインナーリードと接触させ
て電気抵抗溶接法によってOLBを行うことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の構成は、TAB型半導体装
置のOLBリードを有機膜で覆ったリードフレームのイ
ンナーリードにOLBを行う半導体装置の製造方法にお
いて、インナーリードの有機膜を除去する工程と、OL
Bリードを熱圧着法によってOLBを行う工程とを含む
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明の第1の実施形態の半導
体装置の製造工程順の平面図であり、図2(a)は図1
(b)のX−X線に沿った製造工程順の断面図である。
TABテープは、一般に2層構造又は3層構造となって
いるが、ここでは3層構造のTABテープの場合につい
て説明する。図1(a)のように、ポリイミドなどのよ
うな絶縁フィルムキャリアテープ6に、搬送及び位置決
め用のスプロケットホール7,IC素子1が入るデバイ
スホール8,及びデバイスホール8の周囲に4つのアウ
ターリードボンディングホール9(以下OLBホール9
という)をそれぞれ形成する。デバイスホール8とOL
Bホール9との間の絶縁フィルムキャリアテープ6はサ
スペンダ5となる。さらに、絶縁フィルム6上に銅など
の金属箔を接着し、これをエッチングして所望の形状の
複数のリードを形成する。
【0015】ここでは、フィルムキャリアテープに形成
されたこのリードをTABのリードと呼ぶことにする。
このTABのリードの表面には、金,すずなどのメッキ
層が形成されるが、メッキ層を形成しないで、例えば、
銅などの素材のままでもよい。また、これらリードのう
ちサスペンダ5に接着されている部分より外側の部分
を、OLBリード4とし、サスペンダ5に接着されてい
る部分よりデバイスホール8側に突き出している方をI
LBリード3とし、ILBリード3の先端部分をインナ
ーリードボンディング(ILB)部16としている。こ
のOLBリード4の先端には、電気選別のためのパッド
10が形成されている。
【0016】このILB部16は、IC素子1に形成さ
れている電極2に接続される。電極2が、IC素子1の
金属電極表面に形成された金などのバンプの場合は、ギ
ャング方式の熱圧着法などで接続される。電極2がアル
ミなどのパッドで形成されている場合は、例えば、超音
波併用のシングルポイントインナーリードボンディング
法などを使用する。このようにして、TABのリードの
ILB部16とIC素子1の電極2とを接続する、いわ
ゆるインナーリードボンディングを行う。
【0017】この後、パッド10に外部から電気接続を
行って、絶縁フィルムキャリアテープ6に形成されたI
C素子1に対して、それぞれ電気選別やBT試験が行わ
れる。その後金型を用いて、OLBホール9の位置でO
LBリード4が切断され、隣接するOLBホール9間の
キャリアテープ6が切断され、IC素子1,TABのリ
ード及びサスペンダ5などからなるTAB型半導体装置
がキャリアテープ6から分離される。リードの数が多い
多数ピンの場合、複数のリードに接着されたサスペンダ
5を残すことによって、リードのばらけを防止すること
ができる。
【0018】次に、TABのリードは、折り曲げられ成
形され、図2(a)のように、リードのうちサスペンダ
5に接着されている部分とILBリード3との間、IL
Bリード3とILB部16との間、及びリードのうちサ
スペンダ5に接着されている部分とOLBリード4との
間がそれぞれ折り曲げられている。OLBリード4はそ
の先端部分も折り曲げられ、アウターリードボンディン
グ(OLB)部14が形成される。この成形を行うこと
によって、ILB部16とOLB部14とは、実質的に
同じ高さに維持され、サスペンダ5に接着している部分
のTABのリードは、ILB部16とOLB部14より
も情報に維持された形状となる。封止樹脂の熱膨張係数
は、リードの熱膨張係数より大きいため、封止樹脂とリ
ードとの間に経時変化によって隙間が生じやすくなる。
リードを上述したように曲げ、リードに余裕を持たせた
状態で樹脂封止を行うことによって、この問題を解決す
ることができる。
【0019】また、OLB部14にはリードフレーム1
5との接触面積を均一にするよう本発明の特徴である突
起部17が設けられている。この突起部17は、OLB
リード4が切断される前であれば、メッキ法やエッチン
グ法で形成される。このメッキ法で突起部17を形成す
る場合を、図3に示す。まず、OLBリード4(図3
(a))にレジスタ23を塗布し、露光・現像すること
により突起形成部分を開孔する(図3(b))。このよ
うに処理されたOLBリード4に銅や金などで部分的に
メッキ処理を行う(図3(c))。この後、レジスト2
3を除去し(図3(d))、図3(e))のように折り
曲げる処理により突起部17を形成できる。
【0020】なお、エッチング法で形成する場合には、
図4(a)に示され先端部に、レジスト24を用い、部
分的にOLBリード4をエッチングすることにより図4
(b)突起部17を形成し、レジスト23を除去し(図
4(c))、先端部を形成する。さらに、OLBリード
切断後であれば、図5のようなプレス加工法で形成され
る。予めOLBリード4の所望の部分に突起部17が形
成されるように、図5(a)のようなOLBリード4の
辺毎に凸凹加工された成形金型25,26を用いれば、
図5(b)のような突起部17が形成できる。
【0021】この突起部17の望ましい形状は、図6
(a)のような場合は、突起部17の高さt2がOLB
部14の高さt1以上あり、突起部17の直径φが0.
8×W1(OLB部14の幅)以下であり、図6(b)
のような場合は突起部17の高さt3がt1以上であり
突起部17の幅W2が0.25×W1であればよい。こ
れらの関係を満たすことにより、インナーリード11を
確実に接する突起部17を安価に形成できる。
【0022】次に図1(b)に示されるように、TAB
のIC素子1がリードフレーム15のアイランド1に搭
載される。リードフレーム15の素材は、銅系合金や鉄
−ニッケル系合金などを用いる。リードフレーム15の
アイランド13は、図1(a)のように、予めリードフ
レーム15のリード部分よりも低い位置まで押し上げら
れている。次に、TABのIC素子1及びサスペンダー
5が真空吸着されてこのアイランド13上方に搬送さ
れ、銀ペーストなどの接着剤17が塗布されたアイラン
ド13上に、IC素子1の裏面が接着される。ここでI
C素子1は、TABのリードのOLB部14がそれそれ
リードフレームのインナーリード11の上方にそれぞれ
位置するように、アイランド13に固定される。
【0023】次に、OLBリード4のOLB部14とリ
ードフレームのインナーリード11との接続、いわゆる
アウターリードボンディングを行う。このアウターリー
ドボンディングは、図2(b)に示されるように、ギャ
ング用溶接電極20,21の間に、溶接されるOLBリ
ード4のOLB部11とリードフレーム18のインナー
リード5とが挟まれ固定される。この際、溶接用電極部
20,21はOLB部14に形成された突起部17を挟
み込み、IC素子1,サスペンダ5やアイランド7等は
溶接用電極20,21の内側の中空な部分で保持され
る。溶接用電極部20,21の表面は平坦となってお
り、溶接される部分に対して均等に荷重をかけることが
できるので、リードが荷重集中によって切断されるのを
防止することができる。
【0024】次に、図7(a)に示されるように、溶接
される部分に対して圧力Pを印加後電源22から電流I
を通すことにより、OLBリード4のOLB部11とリ
ードフレーム18のインナーリード5とをジュール熱に
より溶接する。この場合、電極20,21に電流を流す
ことにより生じるジュール熱にて溶接する方法であるの
で、リードフレーム18のインナーリード11の表面部
には銀等のメッキ層を設けなくても、一括いわゆるギャ
ング方式にて、アウターリードボンディング作業を完了
することができる。また、OLB部に形成された均一な
形状の突起部を中心として発熱が起こるので、ギャング
方式でも全てのOLB部14で均一に溶接される。具体
的には、溶接用電極20,21を例えばタングステン
(W)で作製する。例えば、OLBリード4のリード幅
が0.065mm,リードフレームのインナーリード1
1の幅が0.125mmの場合、OLBリード4の数が
240ピンの場合、アウターリードボンディングの条件
はリード1本あたりの圧力P1=1〜2Kg/cm2
電流I=6000〜9000オングストローム,通電時
間t=0.1〜0.2秒の溶接で、良好なアウターリー
ドボンディング接続を得ることができた。
【0025】このツール間への通電による抵抗溶接時
に、IC素子1はTABのリードを介して溶接される部
分に接続されている。しかしながら、溶接用電極20,
21間の電流Iの流路とI素子1への流路とでは、溶接
用電極20,21間の流路の方がはるかに抵抗が少ない
ため、IC素子1の方へは電流が流れないから、抵抗溶
接によるIC素子1への悪影響はない。
【0026】なお、良好なOLB接続を得るためには、
OLB後のOLBリード4の厚みがOLB前の厚みの4
0〜70%の範囲になるように電流値を調整する必要が
ある。これは、OLB後OLBリード4の厚みがOLB
前の70%以上の厚みがある場合、溶融不足で接続強度
が弱く封入時にOLBリードはがれのオープン不良発生
の可能性があるためであり、また、OLB後にOLB前
の40%以下のリード厚の場合は、リードのネック部が
弱くなるため封入時にOLBリード切れのオープン不良
発生の可能性があるためである。
【0027】次に、図7(b)のように、エポキシ樹脂
のような熱硬化性樹脂19によって、樹脂封止を行な
う。その後、リードフレーム15のアウターリード12
へのはんだなどのメッキ処理,アウターリード部のリー
ドフレーム15からの切断,パッケージの外部リード形
状に応じたL字状(ガルウィング状),J字状への成形
などを行う。このようにして、TABのリードから形成
されたインナーリード部の先端部とリードフレーム15
から形成されたアウターリード部の先端部が溶接されて
接続されたリードを有するTABinQFP型半導体装
置が完成する。
【0028】以上説明したTABinQFP型半導体装
置の製造方法では、リードフレーム15のインナーリー
ド11表面のメッキ処理が必要でなくなるため、例えば
240ピンのリードフレームでは、リードフレームを2
0〜30%コストダウンすることができるようになり、
低コストで製造することができる。さらに、接続箇所へ
のメッキを必要としなくなるので、銀のマイグレーショ
ンなどのメッキ起因の不良の発生の心配が全くなくな
り、信頼性の高いパッケージ構造が得られる。
【0029】図8は本発明の第2の実施形態を説明する
ための製造工程順の断面図である。まず、図1に示され
る工程と同様な工程を経て、IC素子1,TABのリー
ド及びサスペンダ5などから構成されるTAB型半導体
装置を形成する。次に本実施形態では、まず図8(a)
のようにリードフレームのインナーリード11のみをボ
ンディングステージ28にのせて熱圧着用ツール27を
押し合て熱を加える。これによりメッキの酸化を防止し
ていた有機膜を熱分解させ取り除く。次に、図8(b)
のように、TABのIC素子1をリードフレーム15の
アイランド13上に接着剤17で固定する。このIC素
子1は、TABのリードのOLB部14がそれぞれリー
ドフレームのインナーリード11の上方にそれぞれ位置
するように、アイランド13に固定される。そして、リ
ードフレーム15のインナーリード11とTABのOL
B部14とをそれぞれ一括してボンディングステージ2
8と熱圧着ツール27とで、インナーリード11とOL
B部14とを挟み込み、図示のように圧力Pと温度を印
加する。この圧力Pと温度の印加によってインナーリー
ド11とOLB部14とが一括してそれぞれ圧着され接
着される。
【0030】この熱圧着用ツール26を用いてリードフ
レームのインナーリード11の酸化防止用の有機膜を取
り除き、直ちにインナーリード11とOLB部14とを
熱圧着により接着を行う方法は、従来の搬送系,認識系
を有するOLBボンダを流用することができる。
【0031】例えば、OLBリード4のリードピッチが
0.35mm,OLBリード4のリード幅が0.065
mm,OLBリード4の数が240ピン、リードフレー
ム15のインナーリード11の表面にポリ塩化ビニルの
有機膜0.003mmある場合、有機膜を取り除く時、
圧力P=10〜20Kg,ツール温度400〜500
℃,時間0.5〜1.0秒,の条件で有機膜は熱分解し
てしまう。
【0032】この熱接着のアウターリードボンディング
の条件は、圧力P=30〜40Kg,熱圧着ツールの温
度400〜500℃,ボンディング時間0.5〜1.0
秒で行う。この有機膜を取り除いた後、アウターリード
ボンディングまでの間にインナーリード11の表面の酸
化が進まないよう、インナーリード部に窒素ガスを10
NL/minで吹きかける。
【0033】なお、本発明はTABinQFP型の半導
体装置以外にも適用が可能であり、例えば液晶駆動用I
Cに使用されることが多いデュアルテープキャリアパッ
ケージ(DTCP)おように、リードがパッケージの二
つの側面だけからでているフィルムキャリア型半導体装
置にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、T
ABのリードとリードフレームのリードとは抵抗溶接法
により溶融接続して強固に固着しているから、いわゆる
オープン不良が発生しにくくなり、電気的機械的に安定
したパッケージ構造を得ることができる。さらに、TA
Bのリードとリードフレームのリードの固着される部分
へのメッキ処理をなくすことができるので、低コストの
半導体装置を得ることができる。
【0035】また本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、リードフレームのリードの酸化防止用の有機膜をT
ABのリードとの接続の直前に加熱処理により取り除く
ことにより、従来の設備を用いても、TABのリードと
リードフレームのリードの固着される部分へのメッキ処
理をなくすことができるので、低コストの半導体装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の製造工程順の平面図
である。
【図2】図1の実施形態の製造工程順の断面図である。
【図3】図2の突起部17の製造工程順の断面図であ
る。
【図4】図2の突起部17の他の製造工程順断面図であ
る。
【図5】図2の突起部のさらに他の製造工程順の断面図
である。
【図6】図2の突起部17の形状の説明する斜視図であ
る。
【図7】図1の実施形態の製造工程順の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の製造工程順の断面図
である。
【図9】従来例の半導体装置の製造工程順の断面図であ
る。
【図10】従来例の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 IC素子 2 電極 3 ILBリード 4 OLBリード 5 サスペンダ 6 フィルムキャリアテープ 7 スプロケットホール 8 デバイスホール 9 OLBホール 10 パッド 11 インナーリード 12 アウターリード 13 アイランド 14 OLB部 15 リードフレーム 16 ILB部 17 突起部 18 接着剤 19 樹脂 20,21 溶接用電極 22 電源 23,24 レジスト 25,26 成形金型 27 熱圧着ツール 28 ボンディングステージ 29 メッキ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムキャリア半導体装置のアウター
    リードボンディングリードをリードフレームのインナー
    リードにボンディングを行う半導体装置の製造方法にお
    いて、前記アウターリードボンディングリードに突起部
    を形成し、この突起部を前記インナーリードと接触させ
    て電気抵抗溶接法によってボンディングを行うことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 アウターリードボンディングリードの突
    起部を、電気メッキ法、化学エッチング法またはプレス
    加工法により形成する請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 フィルムキャリア半導体装置のアウター
    リードボンディングリードを有機膜で覆ったリードフレ
    ームのインナーリードにアウターリードボンディングを
    行う半導体装置の製造方法において、前記インナーリー
    ドの有機膜を除去する工程と、前記アウターリードボン
    ディングリードを熱圧着法によってボンディングを行う
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 有機膜で覆ったリードフレームのインナ
    ーリードを、加熱したツールに押し当てて前記有機膜を
    除去する請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 リードフレームのインナーリードにメッ
    キ処理を不要とした請求項1または3記載の半導体装置
    の製造方法。
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