JP2836964B2 - 16員環マクロライド系抗生物質の誘導体 - Google Patents

16員環マクロライド系抗生物質の誘導体

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JP2836964B2
JP2836964B2 JP6504438A JP50443893A JP2836964B2 JP 2836964 B2 JP2836964 B2 JP 2836964B2 JP 6504438 A JP6504438 A JP 6504438A JP 50443893 A JP50443893 A JP 50443893A JP 2836964 B2 JP2836964 B2 JP 2836964B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は新規な抗生物質に関するものである。特に本
発明は、マクロライド系抗生物質ロザラマイシン(rosa
ramicin)、レプロマイシン(repromicin)、5−マイ
カミノシルチロノライド(5−mycaminosyltylonolid
e)、デスマイコシン(desmycosin)、ラクテノシン(l
actenocin)、O−デメチルラクテノシン、シラマイシ
ン(cirramycin)A、および23−デオキシマイカミノシ
ルチロノライドの誘導体である化合物;それらの誘導体
の薬剤学的に受容しうる酸付加塩;それらの誘導体を動
物において細菌性およびマイコプラズマ性病原体により
引き起こされる疾患の治療に使用する方法;ならびにそ
れらに有用な薬剤組成物に関するものである。“動物”
という後には哺乳動物、魚類および鳥類が含まれる。
動物における細菌感染性疾患に対処するために多数の
薬剤が知られているが、多数の特定の疾患について現在
用いられている薬剤には多くの要望が残されている。あ
る場合には薬剤が宿主内で十分に長く持続せず、従って
治療上有効な血液および/または組織水準を維持するた
めには頻繁な投薬を必要とする。食肉生産用動物(ウ
シ、ニワトリ、ヒツジおよびブタ)については、これは
かなりの労働力を要する動物飼育を要求し、これは生産
者にとって経費がかかる。他の場合には療法上有効な用
量では宿主にとって耐溶性に乏しく、または有毒ですら
ある。向上した力価、より長い半減期、向上した療法適
用、およびより広い抗菌活性スペクトルをもつ薬剤、な
らびに高い経口吸収性をもつ薬剤があれば、より効果的
に治療しうる動物疾患の範囲が広がるであろう。従っ
て、改良された新規な抗菌薬および抗マイコプラズマ薬
が依然として要望されている。
特に関心がもたれている疾患は以下のものである:ウ
シ呼吸器系疾患、その主要な細菌性病原体はパスツレラ
・ヘモリチカ(Pasteurella haemolytica)、パスツレ
ラ・マルトシダ(P.mulocida)およびヘモフィルス・ソ
ムナス(Haemophilus somnus)である;ブタ、ヤギ、
ヒツジおよびニワトリにおけるパスツレラ症(パスツレ
ラ・マルトシダ);ブタ胸膜肺炎(アクチノバチルス・
プロイロニューモニア(Actinobacillus pleuropneumo
niae));ブタ連鎖球菌感染症(ストレプトコッカス・
スイス(Streptococcus suis));ならびに上記のす
べての宿主に関してマイコプラズマ亜種(Mycoplasma
spp.)による感染症。
背景技術 タイロシン(tylosin)およびその関連のマクロライ
ド系抗生物質は、ニワトリ、ウシおよびブタにおいて特
定のグラム陽性およびグラム陰性細菌により引き起こさ
れる疾患に対して有効であることが示されている:キル
ストら、米国特許第4,920,103号明細書;タオら、米国
特許第4,921,947号明細書;キルストら、英国特許出願G
B2135670A号明細書。
発明の開示 本発明は、マクロライド系抗生物質、ロザラマイシ
ン、レプロマイシン、5−マイカミノシルチロノライ
ド、デスマイコシン、ラクテノシン、O−デメチルラク
テノシン、シラマイシンA、および23−デオキシマイカ
ミノシルチロノライドの誘導体、ならびにそれらの誘導
体の酸付加塩である新規な抗生物質に関するものであ
る。これらの新規な抗生物質は細菌性病原体に対して母
体化合物より向上した力価をもち、マイコプラズマ系病
原体に対して有効である。
本発明の化合物およびその薬剤学的に受容しうる塩類
は次式IまたはII または およびその薬剤学的に受容しうる塩類であり、 式中のmは0または1であり; X1はIIまたはCNであり; ZはHまたはOHであり; Qは、H、OH、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、OX
2、SX2アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリ
ジン−1−イル、3,3−ジメチルピペリジン−1−イ
ル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル、オクタヒドロア
ゾシン−1−イル、オクタヒドロインドール−1−イ
ル、1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2
−イル、デカヒドロキノル−1−イル、デカヒドロイソ
キノル−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノル
−2−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イ
ル、アルキル部分に1−4個の炭素原子を有する4−ア
ルキルピペラジン−1−イル、モルホリノ、2,6−ジメ
チルモルホリン−4−イル、チオモルホリノ、および であり; ここでR3およびR4は独立して、H、1−4個の炭素原子
を有するアルキル、2−4個の炭素原子を有するヒドロ
キシアルキル、3−8個の炭素原子を有するシクロアル
キル、3または4個の炭素原子を有するアルケニル、ア
ルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有し、かつアルキ
ル部分に2−4個の炭素原子を有するアルコキシアルキ
ル、および各アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有
し、かつアルキル部分に2−4個の炭素原子を有するア
ルコキシアルコキシアルキルよりなる群から選ばれ; X2は、所望により置換された1−4個の炭素原子を有す
るアルキル、所望により置換された4−8個の炭素原子
を有するシクロアルキル、および所望により置換された
アリール、アルアルキルまたはヘテロアリール基(フェ
ニル、ベンジル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリ
ニル、キナゾリニル、ピリミジニル、イミダゾリル、オ
キサゾリル、チアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インド
リル、ベンゾオキサゾリル、およびベンゾチアゾリルよ
りなる群から選ばれる)よりなる群から選ばれ; これらにおいて、所望により置換されたアルキル、およ
び所望により置換されたシクロアルキルは、ヒドロキ
シ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキル
アミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N−ジアル
キルアミノ、および1−4個の炭素原子を有するアルコ
キシよりなる群から独立して選ばれる1または2個の置
換基で置換されていてもよく;所望により置換されたア
リール、アルアルキルおよびヘテロアリール基は、1−
4個の炭素原子を有するアルキル、フルオロ、クロロ、
ブロモ、アセチル、アミノ、ニトロ、シアノ、トリフル
オロメチル、1−4個の炭素原子を有するN−アルキル
アミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N−ジアル
キルアミノ、カルボキシ、1−4個の炭素原子を有する
カルボアルコキシ、カルボキシアミド、スルホンアミ
ド、1−4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、
1−4個の炭素原子を有するアミノアルキル、各アルキ
ル部分に1−4個の炭素原子を有するN−アルキルアミ
ノアルキル、およびジアルキルアミノ部分に合計2−6
個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に1−4個の炭
素原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルキルよりな
る群から独立して選ばれる1または2個の置換基で置換
されていてもよく; R1は、H、1−4個の炭素原子を有するアルキル、2−
4個の炭素原子を有するアミノアルキル、2−4個の炭
素原子を有するヒドロキシアルキル、アルキルアミノ部
分に1−4個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に2
−4個の炭素原子を有するN−アルキルアミノアルキ
ル、ベンジル、アルキル部分に2−4個の炭素原子を有
し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有する
アルコキシアルキル、ジアルキルアミノ部分に合計2−
6個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に2−4個の
炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルキル、モ
ルホリノ−(C2−C4)アルキル、ピペリジノ−(C2
C4)アルキル、ピロリジノ−(C2−C4)アルキル、アゼ
チジニル−(C2−C4)アルキル、およびX3よりなる群か
ら選ばれ; R2は、所望により置換された1−6個の炭素原子を有す
るアルキル、 所望により置換された3−8個の炭素原子を有するシク
ロアルキル、および よりなる群から選ばれ; ここで、所望により置換されたアルキルは、ヒドロキ
シ、シアノ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−
アルキルアミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N
−ジアルキルアミノ、2−4個の炭素原子を有するN−
(ヒドロキシアルキル)アミノ、各アルキル部分が2−
4個の炭素原子を有するN,N−ビス(ヒドロキシアルキ
ル)アミノ、1−4個の炭素原子を有するアルコキシ、
アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有するアルコキ
シカルボニル、ジアルキルアミノ部分に合計2−6個の
炭素原子を有し、かつアルコキシ部分に2−4個の炭素
原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルコキシ、各ア
ルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有するアルコキシ
アルコキシ、各アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を
有するアルコキシアルコキシアルコキシ、 よりなる群から独立して選ばれる1または2個の置換基
で所望により置換されていてもよく; これらにおいて、R5およびR6は独立して水素、または
1−4個の炭素原子を有するアルキルから独立して選ば
れるか、あるいはR5とR6はそれらが結合している窒素と
一緒になって4−6個の炭素原子を有する飽和もしくは
不飽和の環、モルホリノまたはピペラジノを形成し; AはCH2、NH、O、SまたはN−低級アルキルであり;
ならびに B1、B2およびB3はそれぞれ独立して水素および(C1
C4)アルキルよりなる群から選ばれ; 所望により置換されたシクロアルキルは、ヒドロキシ、
フルオロ、クロロ、1−4個の炭素原子を有するアルコ
キシ、1−4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキ
ル、アルコキシおよびアルキル部分にそれぞれ1−4個
の炭素原子を有するアルコキシアルキル、アミノ、1−
4個の炭素原子を有するN−アルキルアミノ、合計2−
6個の炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミノ、なら
びに (これらの酸素原子はシクロアルキルの隣接炭素原子に
結合している)よりなる群から独立して選ばれる1−5
個の置換基で所望により置換されていてもよく; Gは、所望により(C1−C4)アルキルまたはヒドロキシ
で置換された(C2−C4)アルキレンであり; X4は、水素、メチルおよびエチルよりなる群から選ば
れ; X3およびX5は独立して、所望により置換された1−6個
の炭素原子を有するヒドロキシアルカノイル、アミノア
シル基、およびジペプチジル基よりなる群から選ばれ; ここでアミノアシル基、およびジペプチジル基のアミ
ノアシル基は独立して、D−またはL−形の(適用しう
る場合)アラニル、アルギニル、アスパラギル、アスパ
ルチル酸、システイニル、シスチル、グルタミル酸、グ
ルタミル、グリシル、ヒスチジル、ヒドロキシルリシ
ル、ヒドロキシプロリル、イソロイシル、ロイシル、リ
シル、メチオニル、フェニルアラニル、プロリル、セリ
ル、トレオニル、トリプトフィル、チロシル、バリル、
β−アラニル、β−リシル、N,N−ジメチルグリシル、
α,α−ジメチルグリシル、α−アミノブチリル、4−
ヒドロキシフェニルグリシル、フェニルグリシル、α,
γ−ジアミノブチリル、オルニチル、ホモセリル、ビシ
ル、N,N−ジエチル−β−アラニル、N,N−ジメチル−γ
−アミノブチリル、およびサルコシルよりなる群から選
ばれ;ならびに 所望により置換されたヒドロキシアルカノイル基は、所
望により置換されたフェニルで所望により置換されても
よく、ここで所望により置換されたフェニルは、(C1
C4)アルキル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、
(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒド
ロキシ、トリフルオロメチル、および1−4個の炭素原
子を有するカルボキシアルコキシよりなる群から選ばれ
る1−5個の置換基で所望により置換されていてもよ
く; またはX4とX5は、それらが結合している窒素と一緒にな
って を形成し; これらにおいて、Y1はC、CH、CH2、NおよびNHより
なる群から選ばれ;Y2はOまたはSであり;nは0、1ま
たは2であり;R7は1−4個の炭素原子を有するアルキ
ルまたは 低級アルキルであり; R6はH、もしくは1−4個の炭素原子を有するアルキル
であり;R9は、H、1−4個の炭素原子を有するアルキ
ル、ヒドロキシ、1−3個の炭素原子を有するアルコキ
シ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキル
アミノ、および合計2−6個の炭素原子を有するN,N−
ジアルキルアミノよりなる群から選ばれ; またはR8とR9は一緒になってオキソ基を形成し;ならび
に X3AとX3は同じ群から独立して選ばれ; またはR1とR2は、それらが結合している窒素と一緒にな
って を形成し; これらにおいてY3はC、CH、CH2、NおよびNHよりな
る群から選ばれ;Y4はOまたはSであり;nは0、1また
は2であり;R10は1−4個の炭素原子を有するアルキル
または 低級アルキルであり; R11はH、もしくは1−4個の炭素原子を有するアルキ
ルであり;R12は、H、1−4個の炭素原子を有するアル
キル、ヒドロキシ、1−3個の炭素原子を有するアルコ
キシ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキ
ルアミノ、および合計2−6個の炭素原子を有するN,N
−ジアルキルアミノよりなる群から選ばれ; またはR11とR12は一緒になってオキソ基を形成し;なら
びに X3は前記に定めたものであり; ただし: (1)式Iにおいてmが0であり、X1がHであり、Zが
HまたはOHであり、R1がH、ベンジル、1−4個の炭素
原子を有するアルキル、2−4個の炭素原子を有するヒ
ドロキシアルキル、またはアルキル部分に2−4個の炭
素原子を有し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原
子を有するアルコキシアルキルであり、かつQがアゼジ
ン−1−イル以外である化合物については、R2は非置換
アルキルまたは非置換シクロアルキルではあり得ず、か
つR1とR2は、それらが結合している窒素と一緒になって を形成することはできず; これらにおいてY3、Y10、bおよびY4は前記に定めたも
のであり; (2)R2が置換シクロアルキルである場合、置換基ヒド
ロキシおよびアミノはその置換シクロアルキルの1位に
結合することはできず; (3)R2が置換シクロプロピルまたは置換シクロブチル
である場合、 は置換基ではあり得ず;かつ (4)式Iにおいてmが0であり、X1がCNであり、Zが
CHであり、Qがヒドロキシまたは であり、かつR1がH、または1−4個の炭素原子を有す
るアルキルである化合物については、R2は非置換アルキ
ルではあり得ない。
“低級アルキル”という語は、1−4個の炭素原子を
有するアルキルを表す。“アルキル”という語は、直鎖
および分枝鎖アルキルの両方を包含するものとする。
ある種の本発明化合物化合物が立体化学中心をもつこ
と当業者には認識されるであろう。立体化学中心が存在
する場合、すべての立体異性体が本発明の範囲に含まれ
ると解される。
当業者の自明のとおり、X2が所望により置換されたヘ
テロアリール基である場合、X2が結合しているOまたは
Sは環の異種原子を通してヘテロアリール基に結合する
ことはできない。
アミノアシル基は対応するアミノ酸の誘導体であり、
当技術分野で周知である。下記のD−またはL−アミノ
酸(適用しうる場合)を用いて本発明のアミノアシル基
を誘導体となしうる:アラニン、アルギニン、アスパラ
ギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタ
ミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキ
シルリシン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイ
シン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリ
ン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、
バリン、β−アラニン、β−リシン、N,N−ジメチルグ
リシン、α,α−ジメチルグリシン、α−アミノ酪酸、
4−ヒドロキシフェニルグリシン、フェニルグリシン、
α,α−ジアミノ酪酸、アルチニン、ホモセリン、ビシ
ン、N,N−ジエチル−β−アラニン、N,N−ジメチル−γ
−アミノ酪酸、およびサルコシン。
ジペプチジル基は、上記アミノ酸の可能な2以上の組
み合わせが当業者に周知のペプチド合成法により結合し
た誘導体からなる。
ヒドロキシアルカノイム基は、対応するアルカン酸の
誘導体であり、当技術分野で周知である。それらの基の
数列はグリコール酸、乳酸およびマンデル酸でるが、こ
れらは説明のために挙げたものであり、この基の範囲を
限定するためのものではない。
好ましい一群の化合物は、mが0である式(I)また
は(II)の化合物である。
他の好ましい一群の化合物は、式(I)においてmが
0であり;ZがHであり;R1が、H、1−4個の炭素原子
を有するアルキル、2−4個の炭素原子を有するヒドロ
キシアルキル、およびアルキル部分に2−4個の炭素原
子を有し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原子を
有するアルコキシアルキルよりなる群から選ばれ;R2
2−5個の炭素原子を有する置換アルキルであり、ここ
で置換基は、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−
アルキルアミノ、および合計2−6個の炭素原子を有す
るN,N−ジアルキルアミノよりなる群から選ばれ;かつ
Qが水素、ホモピペジン−1−イル、ピペリジン−1−
イル、ピロリジン−1−イル、N,N−ジエチルアミノ、
N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジプロピルアミノ、 よりなる群から選ばれる化合物である。
さらに他の好ましい一群の化合物は、式(II)におい
てmが0であり;ZがHであり;R1がH、1−4個の炭素
原子を有するアルキル、およびアルキル部分に2−4個
の炭素原子を有し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭
素原子を有するアルコキシアルキルよりなる群から選ば
れ;R2がH、1−4個の炭素原子を有するアルキル、お
よび2−5個の炭素原子を有する置換アルキルよりなる
群から選ばれ、ここで置換基はアミノ、1−4個の炭素
原子を有するN−アルキルアミノ、ヒドロキシ、1−4
個の炭素原子を有するアルコキシ、および合計2−6個
の炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミノよりなる群
から選ばれ;またはR1とR2が、それらが結合している窒
素と一緒になって、アゼチジニル、ピロリジノ、ピペリ
ジノ、ヘキサヒドロアゼピニル、およびホモホリノより
なる群から選ばれる複素環式基を形成し;かつQが水素
である化合物である。
さらに他の好ましい一群の化合物は、式(I)におい
てmが0であり;R1がX3であり;X1がHであり;R2が3−
(ジメチルアミノ)プロピルであり;かつQ、Zおよび
X3が上記において式(I)に関して定めたものである化
合物である。この群の化合物のうちより好ましい一群の
化合物は、X3−アラニル、−アラニル、グリシ
ル、−バリル、N,N−ジメチルグリシル、N,N−ジメチ
ル−γ−アミノブチリル、N,N−ジエチル−β−アラニ
ル、サルコシル、α,α−ジメチルグリシル、およびα
−アミノブチリルよりなる群から選ばれるアミノアシル
基である化合物である。このより好ましい一群の化合物
のうち最も好ましい2種の化合物は、QがHであり、Z
がHであり;かつX3がグリシルである化合物、およびQ
がHであり;ZがHであり;かつX3−アラニルである
化合物である。
さらに他の好ましい一群の化合物は、式(I)におい
てmが0であり;R1が水素またはメチルであり;R2であり;かつ Q、Z、X4およびX5が上記において式(I)に関して定
めたものである化合物である。この一群の化合物のうち
より好ましい一群の化合物は、Gがプロピレンまたは2,
2−ジメチルプロピレンであり、X4が水素またはメチル
であり、かつX5−アラニル、−アラニル、グリシ
ル、−バリル、N,N−ジメチルグリシル、サルコシ
ル、α,α−ジメチルグリシル、およびα−アミノブチ
リルよりなる群から選ばれるアミノアシル基である化合
物である。このより好ましい一群の化合物のうち最も好
ましい2種の化合物は、QがHであり;ZがHであり;X4
がHであり;R1がHであり;Gが2,2−ジメチルプロピレン
であり;かつX5−アラニルである化合物;およびQ
がHであり;ZがHであり;X4がメチルであり;R1がメチル
であり;Gがプロピレンであり;かつX5がグリシルである
化合物である。
本発明化合物を製造するための母体マクロライド系抗
生物質は、一般にC−20位において特定の置換アミノ基
により誘導体化される。これらの誘導体は、還元剤、た
とえば蟻酸、水素化ホウ素ナトリウム、ナトリウムシア
ノボロヒドリド、またはナトリウムトリアセトキシボロ
ヒドリドを用いる、C−20アルデヒド基の還元アミノ化
により形成される。ナトリウムシアノボロヒドリドを用
いる反応の場合、本来は還元アミノ化生成物のシアノ誘
導体が非シアノ−還元アミノ化生成物と共に生成する。
下記の反応経路Iは、mが1である本発明化合物の中間
体を得る方法を示す。下記の反応経路IIおよびIIIは、
本発明化合物を得るために用いられる一般的な還元アミ
ノ化法を示す。反応経路I−IIIにおいて、Xはそれぞ
れ一般式(I)および(II)に対応して 前記式(I)または(II)の本発明化合物は、適宜な
マクロライド系抗生物質ロザラマイシン、レプロマイシ
ン、5−マイカミノシルチロノライド、デスマイコシ
ン、ラクテノシン、O−デメチルラクテノシン、シラマ
イシンA、または23−デオキシマイカミノシルチロノラ
イドをアミンと還元アミノ化反応させ、次いで所望によ
り後記に詳述するように酸付加塩に変換することによっ
て、容易に、かつ全般的に製造される。
C−23位における母体マクロライド系抗生物質の誘導
体化は、J.Antibiotics.40(6),p.823−842,1987に記
載される、当業者に周知の方法で実施される。その内容
を本明細書に参考として引用する。
式(I)または(II)の本発明化合物をC−20位にお
いて誘導体化するために用いられる個々の反応条件およ
び試薬は、反応に用いられるアミンの種類により支配さ
れる。還元アミノ化に第二アミンを用いる場合、下記の
方法が採用される。マクロライド系抗生物質、たとえば
レプロマイシンの溶液を過剰の、通常は約1.5モル当量
の第二アミン、たとえばアゼチジンと反応不活性溶剤、
たとえば酢酸エチル中で混合する。この反応混合物を撹
拌しながら約60−80℃、好ましくは約70℃に加熱する。
わずかに過剰の、通常は約1.1モル当量の蟻酸を反応混
合物に滴加し、反応混合物の温度を約5℃低下させる。
反応物をさらに4−7時間、通常は約5時間撹拌する。
室温に冷却することにより反応を停止し、目的とするマ
クロライド系抗生物質のC−20アミノ誘導体を、当業者
に周知の標準法、たとえばカラムクロマトグラフィーま
たは結晶化により単離する。
還元アミノ化に用いるアミンの種類が第一アミンであ
る場合、下記の方法が採用される。ナトリウムシアノボ
ロヒドリドおよび第一アミンの溶液を反応不活性溶剤、
たとえばメタノール中に調製する。ナトリウムシアノボ
ロヒドリドはマクロライド系抗生物質の約4モル当量で
存在し、アミンは約1モル当量で存在する。マクロライ
ド系抗生物質のメタノール溶液をナトリウムシアノボロ
ヒドリドおよび第一アミンの溶液に滴加し、混合物をを
約3−6時間、好ましくは約4時間撹拌する。目的とす
るマクロライド系抗生物質のC−20アミノ誘導体を、当
業者に周知の標準法により単離する。X1がCNであるシア
ノ誘導体もこの反応に際して生成し、当業者に周知の標
準法により単離しうる。
シアノ誘導体は下記の反応により別個に合成すること
もできる。ヨウ化亜鉛および適宜なマクロライド系抗生
物質の溶液をメタノール中に調製する。シアン化トリメ
チルシリルをこのメタノール溶液に添加し、約15分間撹
拌し、次いで適宜なアミンを添加し、溶液を約40℃に約
2時間加熱する。目的とするシアノ誘導体を当技術分野
で周知の標準法により単離する。
上記の方法で製造したマクロライド系抗生物質のC−
20第一アミノ誘導体は、C−20位の第二アミノ基をN−
メチル化することによりさらに誘導体化しうる。この合
成はマクロライド系抗生物質のC−20第二アミノ誘導体
を水に懸濁し、次いで蟻酸を添加することにより実施さ
れる。撹拌された溶液にホルムアルデヒドの38%水溶液
を添加し、反応混合物を還流温度に加熱する。反応混合
物を約4−6時間、好ましくは約5時間、還流下に撹拌
する。次いでこれを室温に冷却し、目的化合物を単離す
る。
官能化されたアミン、たとえばN,N−ジメチル−1,3−
プロパンジアミンを還元アミノ化に用いる場合、還元ア
ミノ化を実施する方法は下記のものである。マクロライ
ド系抗生物質のメタノール溶液を適宜なアミンと混合
し、室温で約30分間撹拌する。次いで反応混合物を室温
ないし約0℃に冷却し、混合物に等モル量の氷酢酸を添
加し、反応物を撹拌する。約10分間の撹拌ののち、ナト
リウムシアノボロヒドリドのメタノール溶液を反応混合
物に添加し、得られた溶液を約0℃に約1時間撹拌す
る。室温にまで昇温させることにより反応を停止し、反
応混合物を濃縮し、次いで目的とするマクロライド系抗
生物質誘導体を単離する。同じ種類の反応を実施するた
めの好ましい方法は下記のとおりである。メタノール中
のマクロライド系抗生物質の溶液に撹拌下に適宜なアミ
ンを添加し、約30分間撹拌する。次いで溶液を約0℃に
冷却し、それにナトリウムボロヒドリドを添加する。約
2時間撹拌したのち、溶液をほぼ乾固するまで濃縮し、
目的化合物を当技術分野で周知の標準法により単離す
る。
C−20位の第二アミノ基を、下記の方法でアミノアシ
ル基によりさらに官能化しうる。N−保護されたアミノ
酸もしくはN−保護されたジペプチド(t−BOCが好ま
しい保護基の1つである)、またはO−保護されたヒド
ロキシアルカン酸(アセテートが好ましい保護基の1つ
である)、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよびヒド
ロキシベンゾトリアゾール(これらはすべて等モル量で
存在する)のジクロロメタン溶液を約0℃に冷却する。
この冷溶液に式IまたはIIのC−20第二アミノ化合物
(式中のR1は水素であり、R2は前記に定めたものであ
る)を添加する。この溶液を室温までに昇温させ、撹拌
を約48−72時間続ける。粗生成物を常法、たとえばクロ
マトグラフィーにより単離する。N−保護されたアミノ
アシル、N−保護されたジペプチジル、またはO−保護
されたヒドロキシアルカノイル誘導体を常法により脱保
護して、目的生成物を得る。
C−20位がアミノアルキルアミノである式IまたはII
の化合物を、下記の方法で末端アミンにおいてアミノア
シル基によりさらに誘導体化しうる。C−20位にアミノ
アルキルアミノ基をもつ式IまたはIIの化合物の、ジメ
チルホルムアミド中における溶液に撹拌下に、N−保護
された(t−BOCが好ましい保護基である)アミノ酸ヒ
ドロキシスクシンイミドエステルを添加し、混合物を約
6時間撹拌する。粗生成物を常法、たとえばシリカゲル
クロマトグラフィーにより単離する。N−保護されたア
ミノアシル誘導体を常法により脱保護して、目的生成物
を得る。
C−20アミノ−マクロライド系抗生物質誘導体の薬剤
学的に受容しうる酸付加塩は下記の一般法により得られ
る。たとえばHC1塩は、C−20アミノ−マクロライド系
抗生物質誘導体をHC1のメタノール溶液に溶解し、次い
で揮発性成分を蒸発させることにより単離して、目的と
する塩を得ることができる。HC1のメタノール溶液は、
アセチルクロリドをメタノールと混合することにより調
製しうる。HC1塩のほか、他の好ましい薬剤学的に受容
しうる酸付加塩には、クエン酸塩、リン酸塩、硫酸塩、
メタンスルホ酸塩、パルミチン酸塩、コハク酸塩、乳酸
塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、フマル酸塩、およびステアリン酸塩が含ま
れる。これらの塩はすべてHC1塩の調製に用いた方法と
同様な方法で、すなわち当量の適宜な酸を塩基に添加す
ることにより調製される。
出発原料であるマクロライド系抗生物質ロザラマイシ
ンは、ワーグマン(Wagman)ら,Journal of Antibiotic
s,Vol.XXV,No.11,p.641−646,1972年11月に記載の方法
により生成および単離される。レプロマイシンは、ロザ
ラマイシンからガングリーらの米国特許第3,975,372号
明細書により教示される方法で合成される。デスマイコ
シン、ラクテノシン、O−デメチルラクテノシン、およ
び23−デオキシマイカミノシルチロノライドは、Journa
l of Antibiotics.35(12),p.1675−1682,1982に記載
の方法により生成および単離される。シラマイシンA
は、Journal of Antibiotics,22,p.61,1969に記載の方
法により生成および単離される。以上の参考文献の内容
を本明細書に参考として引用する。本発明化合物の合成
に必要な他のすべての出発原料および試薬は既に市販さ
れているか、または文献中に知られている方法に従て製
造することができる。
細菌性病原体に対する本発明化合物の抗菌活性は、化
合物がパスツレル・マルトシダおよびパスツレラ・ヘモ
リチカの増殖を阻害する効力により証明される。下記の
方法が代表的なアッセイ法である。アッセイIはパスツ
レラ・マルトシダに対する活性を試験するために用いら
れ、アッセイIIはパスツレラ・ヘモリチカに対する活性
を試験するために用いられる。
アッセイI(パスツレラ・マルトシダ) このアッセイ法はマイクロリットル方式の液体希釈法
に基づく。パスツレラ・マルトシダ(菌株59A067)の単
一コロニーを5mlのブレインハートインフュージョン(B
HI)ブロスに接種する。被験化合物は、1mgの化合物を1
25μlのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解すること
により調製される。被験化合物の希釈液は、接種されて
いないBHIブロスを用いて調製される。使用した被験化
合物の濃度は、2倍系列希釈法により200μg/mlから0.0
98μg/mlに及ぶ。パスツレラ・マルトシダ接種BHIを非
接種BHIブロスで希釈して、200μl当たり104の細胞懸
濁液を調製する。BHI細胞懸濁液を被験化合物の系列希
釈液それぞれと混合し、37℃で18時間インキュベートす
る。最小発育阻止濃度(MIC)は、非接種対照との比較
により測定された100%のパツレラ・マルトシダ増殖阻
害を示す化合物濃度に等しい。
アッセイ法II(パスツレラ・ヘモリチカ) このアッセイ法はスティールズ・レプリケーター(St
eers Replicator)を用いる寒天希釈法に基づく。寒天
平板から単離した2−5コロニーをBHIブロスに接種
し、37℃で振盪しながら(200rpm)一夜インキュベート
する。翌朝300μlの完全増殖したパスツレラ・ヘモリ
チカ前培養物を3mlの新鮮なBHIブロスに接種し、37℃で
振盪しながら(200rpm)インキュベートする。適量の被
験化合物をエタノールに溶解し、一連の2倍系列希釈液
を調製する。それぞれの系列希釈液2mlを溶融BHI寒天18
mlと混合し、凝固させる。接種されたパスツレラ・ヘモ
リチカ培養物が0.5マクファーランド標準密度に達した
時点で、約5μlのパスツレラ・ヘモリチカ培養物を、
種々の濃度の被験化合物を含有するBHI寒天平板にステ
ィールズ・レプリケーターを用いて接種し、37℃で18時
間インキュベートする。被験化合物の初期濃度は100−2
00μg/mlである。MICは、非接種対照との比較により測
定された100%のパスツレラ・ヘモリチカ増殖阻害を示
す化合物濃度に等しい。
式IまたはIIの化合物のインビボ活性は、通常はマウ
スにおいて実施される、当業者に周知の一般的な動物防
御試験により測定しうる。
マウスが到着すると、ケージに収容し(ケージ当たり
10匹)、使用前に最低48時間順応させる。動物に0.5ml
の3×103CFU/ml細菌懸濁液(パスツレラ・マルトシダ
菌株59A006)を腹腔内接種する。各実験に0.1×攻撃用
量で感染させた1匹および1×攻撃用量で感染させた2
匹を含む少なくとも3匹の非投薬対照群を使用する;10
×攻撃データ群も採用しうる。特に、反復注射器(たと
えばコーンフォール(Cornwall、登録商標)注射器)を
用いる場合、一般にその試験におけるすべてのマウスを
30−90分以内に攻撃することができる。攻撃開始の30分
間後に1回目の化合物処置を行う。30分間の終了時にす
べての動物が攻撃されていない場合は、化合物投薬を開
始するために2人目が必要であろう。投与経路は皮下ま
たは経口である。皮下用量は首の後のたるんだ皮膚内に
投与され、これに対し経口用量は給餌用注射針により投
与される。両方の場合とも、マウス当たり0.2mlの容量
を用いる。化合物は攻撃後30分、4時間、および24時間
目に投与される。同一経路で投与された既知の効力をも
つ対照化合物を各試験に含める。動物を毎日観察し、各
群の生存匹数を与えられた形式で記録する。このパスツ
レラ・マルトシダのモデル監視を攻撃後96時間(4日
間)続ける。生存マウスを試験終了時に二酸化炭素で窒
息させる。
PD50は、被験化合物がその群のマウスの50%を、薬物
処置なしでは致命的であろう細菌感染による死から保護
する計算用量である。
本発明方法を実施するためには、有効量の式Iまたは
IIの化合物を感受性または感染動物に非経口(静脈内、
筋肉内、または皮下)、経口または局所経路により投与
する。有効量は動物の疾病の程度、年齢、体重および状
態に応じて異なるであろう。しかし用量は通常約0.25−
約150mg/kg、好ましくは約0.25−約25mg/kgであろう。
用量を非経口投与するために適したビヒクルは、無菌
水中の化合物溶液、または少なくとも50%の水および薬
剤学的に受容しうる補助溶剤(1種類または2種類以
上)、たとえばメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、プロピレングリコール、グリセリン、炭酸
エステル、たとえば炭酸ジエチル、ジメチルスルホキ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、1−メチル−2−ピロリジノンなどからなる溶
剤中の化合物の溶液である。懸濁液も本発明化合物を投
与するために適したビヒクルである。懸濁媒質は、たと
えばカルボキシメチルセルロース水溶液、不活性な油、
たとえば落花生油、高度に精製した鉱油、ポリビニルピ
ロリドン水溶液などである。化合物を懸濁状態に保持す
るためには、適切な生理学的に受容しうる佐剤が必要な
場合がある。これらの佐剤は増粘剤、たとえばカルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン
およびアルギナートから選ぶことができる。界面活性剤
も懸濁化剤として有用である。これらの界面活性剤に
は、レシチン、アルキルフェノール−ポリエチレンオキ
シド付加物、ナフタリンスルホネート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、およびポリエチレンソルビタンエステ
ルが含まれる。表面張力に作用する物質も有用な懸濁液
を調製する際に役立つ。これらの物質にはシリコーン消
泡剤、ソルビトールおよび糖類が含まれる。静脈内投与
としては、薬剤を等張にするために溶質の全濃度を調節
すべきである。
従って他の観点においては本発明は、式(I)もしく
は(II)の化合物またはその薬剤学的に受容しうる塩
類、および薬剤学的に受容しうるキャリヤーまたは希釈
剤を含む組成物を提供する。
本発明は、細菌感染症またはマイコプラズマ感染症の
治療を必要とする動物においてそれを治療する方法であ
って、その動物の細菌またはマイコプラズマを治療する
量の式(I)もしくは(II)の化合物またはその薬剤学
的に受容しうる塩類を投与することよりなる方法をも提
供する。
本発明は以下の実施例により説明されるが、その詳細
事項に限定されない。本発明の生成物の高性能液体クロ
マトグラフィー(HPLC)保持時間は、デュポンからのソ
ルバックスRX(Zorbax RX、登録商標)、5ミクロンC8
カラム(内径4.6mm×長さ15cm)(マックモード・アニ
リティカル・インコーポレーテッド,127コモンズ・コー
ト,チャッズ・フォード,ペンシルベニア19317 1−800
−441−7508から入手される)により測定される。アセ
トニトリル:5mM酢酸アンモニウム水溶液の45:55(vol:v
ol)混合物を溶離剤として用いる。カラム温度を40℃に
保持し、流速は1.0ml/分である。試料を溶離剤に溶解し
(2mg/ml)、ヒューレット−パッカード1090高性能液体
クロマトグラフィー測定器に注入する;試料インプレッ
トに対応するピークを254または280nmにおける紫外線ス
ペクトル分析により検出する。
実施例1 (方法A) 20−(アゼチジン−1−イル)−20−デオキソレプロマ
イシン・二塩酸塩 レプロマイシン(6.61g,11.69mmol)、アゼチジン
(1.00g,17.51mmol)、および225mlの酢酸エチルの溶液
を撹拌しながら70℃に加熱した。蟻酸(0.591g,12.8mmo
l)を溶液に適加し、温度を65℃に低下させた。撹拌お
よび加熱を5時間続けた。室温に冷却したのち、反応混
合物を250mlずつの飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回
洗浄し、次いで200mlの飽和塩化ナトリウム水溶液で1
回洗浄した。水性洗液を合わせて、100mlずつの酢酸エ
チルで4回抽出した。有機抽出液を合わせて無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、次いで減圧下に蒸発させて、6.
56gの粗生成物を黄色の泡状物として得た。この物質を1
00mlの熱ジエチルエーテルに装入し;不溶性物質を濾過
し、保存した。濾液を300mlの熱ヘキサンで処理し、こ
の場合も得られた不溶性物質を濾過し、保存した。過剰
の溶剤を沸騰除去することにより濾液を約75mlに濃縮し
た。得られた溶液を室温にまで放冷し、次いでさらに5
℃に数時間冷却した。20−(アゼチジン−1−イル)−
20−デオキソレプロマイシンの無色沈殿が生じた。収量
2.58g(36%);m/e607.4(理論値607);HPLC保存時間
(RT):12.91分。最初の生成物からの濾液を保存した不
溶性物質と混和し、次いで混合物を450ccのシリカゲル
上でクロマトグラフィー処理した。1%水酸化アンモニ
ウムを含有する1:9メタノール/ジクロロメタンで溶離
して、1.88g(27%)の追加生成物を得た。遊離塩基の
全収量63%。アセチルクロリド(1.15g,14.66mmol)を7
5mlのメタノールに滴加し、溶液を室温に75分間放置し
た。このHC1メタノール溶液に4.45g(7.33mmol)の20−
(アゼチジン−1−イル)−20−デオキソレプロマイシ
ンを添加した。得られた淡黄色溶液を室温に2時間放置
した。揮発性成分を蒸発させ、残渣を減圧下に乾燥させ
て、5.24gの表題化合物を得た。
実施例2 (方法B) 20−(3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−2
0−デオキソロザラマイシン・二塩酸塩 窒素雰囲気下に室温で磁気撹拌しながらナトリウムシ
アノボロヒドリド(0.888g,14.1mmol)、3−アザビシ
クロ[3.2.2]ノナン(0.398g、3.52mmol)、および40m
lのメタノールの溶液を、メタノール20ml中のロザラマ
イシン(2.05g,3.53mmol)の溶液で滴加処理した。得ら
れた溶液を4時間撹拌し、次いで減圧下に蒸発させた。
残渣をシリカゲル上で、1%水酸化アンモニウムを含有
する1:9メタノール/ジクロロメタンを溶離剤として用
いてクロマトグラフィー処理した。単離により0.910g
(41%)の表題化合物の遊離塩基を得た。m/e691.3;HPL
CRT:23.36分。アセチルクロリド(0.24ml,0.265g,3.38m
mol)を15mlのメタノールに滴加し、溶液を室温に45分
間放置した。このHC1メタノール溶液に0.825g(1.21mmo
l)の20−(3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イ
ル)−20−デオキソロザラマイシンを添加した。得られ
た淡黄色溶液を室温に2時間放置した。揮発性成分を蒸
発させ、残渣を減圧下に乾燥させて、0.786gの表題化合
物を得た。
実施例3 (方法C) 20−[N−メチル−N−(3−モルホリノ)プロピル)
アミノ]−20−デオキソレプロマイシン塩酸塩 20−[3−(モルホリノ)プロピル)アミノ]−20−
デオキソレプロマイシンを、レプロマイシンおよび3−
(モルホリノ)プロピルアミンから方法Bにより製造し
た(HC1塩形成工程を除く)。水1.25ml中の20−[3−
(モルホリノ)プロピル)アミノ]−20−デオキソレプ
ロマイシン(200mg,0.290mmol)の懸濁液に、517mgの蟻
酸を添加した。得られた溶液を84μl(1.15mmol)の38
%ホルムアルデヒド水溶液で処理し、次いで撹拌下に5
時間、加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、次い
で5℃に一夜貯蔵した。揮発性成分を真空蒸留し、残渣
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液とジエチルエーテルとの
間で分配した。水層をエーテルで抽出した。有機層を合
わせて無水炭酸カリウムで乾燥させ、減圧下に蒸発させ
た。残渣にジクロロメタンを添加し、揮発性成分を減圧
下に蒸発させ、170mgの表題化合物をその遊離塩基とし
て得た。m/e709.0;HPLC RT:16.38分。新たに調製し
た、メタノール3.0ml中のアセチルクロリド(30mg,0.38
7mmol)の溶液を室温に90分間放置した。遊離塩基(120
mg,0.169mmol)を添加し、得られた溶液を窒素下に2時
間撹拌した。次いで揮発性成分を減圧下に蒸発させて、
136mgの表題化合物を灰白色固体として得た。
実施例4 (方法D) 20−[3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]−20−
デオキソレプロマイシン レプロマイシン(18.00g,31.82mmol)を300mlのメタ
ノールに溶解した。次いで3−(ジメチルアミノ)プロ
ピルアミン(8.00ml,63.63mmol)をレプロマイシン溶液
に添加し、得られた反応混合物を室温で30分間撹拌し
た。次いで反応混合物を0℃に冷却し、氷酢酸(1.80m
l,31.82mmol)を添加した。10分後にナトリウムシアノ
ボロヒドリド(2.00g,31.82mmol)を、0℃でメタノー
ル15ml中の溶液として添加した。得られた反応混合物を
0℃で1時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。残渣を
150mlの酢酸エチルおよび150mlの飽和NaHCO3に装入し
た。2層を分離し、水層を酢酸エチル150mlで2回抽出
した。有機層に合わせて150mlのブラインで洗浄し、無
水Na2SO4で乾燥させ、減圧下に濃縮した。粗生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製し(濃度勾配溶
離、9:1 CH2Cl2/MeOH、次いで1%Et3Nを含む9:1 CH2
Cl2/MeOH)、10.90gの目的生成物(収率36%)を得た。
m/e653.0;HPLC RT:28.63分。
あるいはレプロマイシン(10.0g,17.7mmol)の、メタ
ノール(88ml)中における溶液に、室温で3−ジメチル
アミノプロピルアミン(2.2ml,17.7mmol)を添加した。
30分後に溶液を約0℃に冷却し、ナトリウムボロヒドリ
ロ(267mg,7.1mmol)を添加した。約0℃で約2時間撹
拌したのち、混合物を濃縮してほぼ乾固させ、クロロホ
ルムに装入し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで
洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過および濃縮した。粗
生成物をシリカゲル上で1%NH4OH/10%MeOH/CHCl3によ
り溶離するカラムクロマトグラフィーにより処理して、
5.75g(50%)の目的生成物を得た。m/e653.0;HPLC R
T:28.63分。
実施例5 (方法E) 20−[3−(ジメチルアミノ)プロピル(L−アラニ
ル)アミノ]−20−デオキソレプロマイシン N−t−BOC−L−アラニン(4.1g,21.8mmol)、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(4.5g,21.8mmol)、およ
びヒドロキシベンゾトリアゾール(2.95g,21.8mmol)
の、ジクロロメタン(109ml)における溶液に、約0℃
で20−[3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]−20
−デオキソレプロマイシン(14.2、21.8mmol)を添加し
た。混合物を室温にまで昇温させ、約3日間撹拌した。
混合物を濾過し、溶剤を回転蒸発器により除去した。粗
生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー
により精製し(濃度勾配溶離、クロロホルム中2%MeOH
/0.25%NH4OHからクロロホルム中4%MeOH/0.5%NH4O
H)、BOC−保護された表題化合物10.02g(53%)を得
た。
BOC−保護された物質を、トリフルオロ酢酸およびジ
クロロメタンの混合物(1.1,100ml)に溶解し、約0℃
で約20分間撹拌した。溶剤を回転蒸発器により除去し、
残渣をジエチルエーテルで摩砕処理し、乾燥させた。こ
の物質を水に溶解し、1N NaOHを添加して溶液をpH10に
した。得れらた水層をクロロホルムで抽出し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濃縮して8.59g(97%)の目的生成
物を得た。m/e724.0;HPLC RT:2.16分。
実施例6 (方法F) 20−N−[3−(L−アラニル)アミノ−2,2−ジメチ
ルプロピルアミノ]−20−デオキソレプロマイシン・ト
リフルオロアセテート 20−N−(3−アミノ−2,2−ジメチルプロピルアミ
ノ)−20−デオキソレプロマイシン(1.05g,1.60mmol)
の、DMF(8ml)における溶液に、室温で撹拌しながらN
−t−BOC−−アラニン・ヒドロキシスクシンイミド
エステル(553mg,1.9mmol)を添加した。約6時間後に
溶剤を回転蒸発器により除去し、残渣をクロロホルムに
溶解し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濃縮した。粗生成物をシリカゲル上でフラッシュク
ロマトグラフィー処理し(CH2Cl2中2%MeOH/0.25%NH4
OH)、BOC−保護された表題生成物471mg(36%)を得
た。
BOC−保護された中間体(453mg,0.55mmol)をジクロ
ロメタンおよびトリフルオロ酢酸の混合物(1.1,10ml)
に溶解し、約0℃で約15分間撹拌した。溶剤を回転蒸発
器により除去し、残渣をジエチルエーテルで摩砕処理
し、乾燥させて、目的生成物をトリフルオロ酢酸塩とし
て低量的収率で得た。m/e724.0。
実施例7 (方法G) 20−シアノ−20−ジメチルアミノ−20−デオキソロザラ
マイシン塩酸塩 ロザラマイシン(1.0g,1.72mmol)および54mgのヨウ
化亜鉛を1口丸底フラスコに添加した。混合物を容易に
撹拌しうるのに十分な無水メタノールを添加した。シア
ン化トリメチルシリル(0.3ml,2.15mmol)を一度に添加
し;得られた溶液を室温で約15分間撹拌した。メタノー
ル中の0.75Mジメチルアミン溶液(12ml,9.0mmol)を添
加した。得られた溶液を約40℃に約2時間加熱し、次い
で室温にまで放冷した。揮発性成分を減圧下で蒸発させ
て、1.0gの黄色残渣を得た。次いでこの物質をクロマト
グラフィーにより精製して、表題化合物の遊離塩基を無
色固体として得た388mg(35%):HPLC RT:10.16分;m/e
636。
塩酸塩は、表題化合物の遊離塩基を、予め当量のアセ
チルクロリドで処理したメタノールに溶解することによ
り調製された。この溶液を蒸発乾固して固体を得た。融
点112−120℃。
実施例8 (方法H) 20−シアノ−20−[3−(ジメチルアミノ)プロピルア
ミノ]−20−デオキソ−12,13−デエポキシシラマイシ
ンA 235mg(0.56mmol)のデエポキシシラマイシンAおよ
び70μl(0.56mmol)の3−(ジメチルアミノ)プロピ
ルアミンを5mlのMeOH中に含有する溶液を約0℃に冷却
した。氷酢酸(32μl,0.56mmol)を約0℃で添加し、次
いでNaCNBH3(35mg,0.56mmol)を添加した。得られた反
応混合物を約0℃で約1時間撹拌した。次いでそれを20
mlの飽和NaHCO3水溶液に注入し、酢酸エチルで抽出た。
有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2S
O4)、減圧下に濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマ
トグラフィーにより精製し(90%CH2Cl2,9%MeOH,1%Et
3N)、0.85mgの表題化合物を得た。質量スペクトル69
3。
実施例9 (方法I) 20−デオキソ−20−[N−メチル−N−(L−セリル)
アミノ]レプロマイシン・トリフルオロアセテート 20−デオキソ−20−メチルアミノ−レプロマイシン10
0mg(0.17mmol)およびBOC−L−セリン35mg(0.17mmo
l)を無水DMF2ml中に含有する溶液をを約0℃に冷却し
た。ジエチルシアノホスフェート(0.19mmol,29μl)
を約0℃で添加し、次いで無水トリエチルアミン(0.19
mmol,26μl)を添加した。得られた反応混合物を約0
℃で約20分間撹拌した。次いでそれを15mlの飽和NaHCO3
水溶液に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せてブラインで洗浄し、Na2SO4乾燥させ、減圧下に濃縮
した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより
精製した(CHCl3/MeOH/NH4OH:89:10:1)。精製された生
成物を1mlのCH2Cl2に溶解し、0℃に冷却した。次いで
無水TFA(1ml)を添加し、得られた反応混合物を0℃で
30分間撹拌した。次いでそれを減圧下に濃縮し、Et2Oで
摩砕処理し、濾過し、乾燥させて、53mgの生成物をTFA
塩として得た。
実施例10−20 下記一般式の実施例10−20の化合物を上記に示した方
法により製造した。
実施例21−118 下記一般式の実施例21−118の化合物を上記に示した
方法により製造した。
実施例119−153 下記一般式の実施例119−153の化合物を上記に示した
方法により製造した。
実施例154−188 下記一般式の実施例154−188の化合物を上記に示した
方法により製造した。
実施例189 20−(ジメチルアミノメチル)−20−デオキソレプロマ
イシン カリウムt−ブトキシド(233mg,1.99mmol)を室温で
窒素雰囲気下に、(メトキシメチル)トリフェニルホス
ホニウムクロリド(682mg,1.99mmol)および8mlの無水
1,4−ジオキサンの懸濁液に、一度に添加した。得られ
た反応混合物を20分間撹拌した。次いでレプロマイシン
(450mg,0.795mmol)を6mlの1,4−ジオキサン中に含有
する溶液を、新たに調製したイリード溶液に添加した。
得られた混合物を3時間撹拌し、30mlの水で希釈し、次
いで酢酸エチル30mlずつで3回抽出した。有機層を合わ
せて、飽和塩化ナトリウム水溶液(ブライン)20mlずつ
で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
し、減圧下に濃縮した。得られた残渣を6mlのテトラヒ
ドロフランおよび3mlの1N塩酸の溶液に溶解した。得ら
れた溶液を室温で4時間撹拌した。次いでそれを飽和重
炭酸ナトリウム水溶液10mlで希釈し、酢酸エチル10mlず
つで3回抽出した。抽出液を合わせて20mlのブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下に濃縮し
た。シリカゲル上で溶離剤8:2ジクロロメタン/メタノ
ールを用いるクロマトグラフィーにより200mg(43%)
の20−デオキソ−2−ホルミルレプロマイシンを得た。
HPLC RT13:91分。
酢酸エチル5.0ml中の20−デオキソ−2−ホルミルレ
プロマイシン(300mg,0.517mmol)を、まずメタノール
中の0.5Mジメチルアミン2.07mlで、次いで39μl(1.03
mmol)の蟻酸で処理した。得られた溶液を70−75℃に3
時間加熱した。室温にまで冷却した時点で、反応溶液を
15mlの酢酸エチルで希釈した。次いで有機層を飽和重炭
酸ナトリウム水溶液mlずつで2回、5mlのブラインで1
回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。
残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理した;溶
離剤:8:2ジクロロメタン/メタノールから8:2ジクロロ
メタン/メタノール+1%トリエチルアミン。180mg(5
7%)の表題化合物を得た。HPLCRT:14.36分。
実施例190 20−(アゼチジン−1−イル−メチル)−20−デオキソ
レプロマイシン 実施例189に記載の方法を採用し、ジメチルアミンの
代わりにアゼチジンを用いて表題化合物を得た。HPLC
RT:13.45分。
実施例191 20−シアノ−20−[3−(ジメチルアミノ)プロピルア
ミノ]−20−デオキソ−12,13−デエポキシ−23−(ヘ
キサヒドロアゼピン−1−イル)シラマイシンA1 実施例8、方法Hに記載の方法と同様にして、デエポ
キシシラマイシンA1の代わりに23−(ヘキサヒドロアゼ
ピン−1−イル)デエポキシシラマイシンA1を用いて表
題化合物を製造した:m/e883。
実施例192 20−シアノ−20−デオキソ−20−[2−(ピロリジノ)
エチルアミノ]デスマイコシン 実施例8、方法Hに記載の方法と同様にして、デエポ
キシシラマイシンA1の代わりにデスマイコシンを、また
N,N,N′−トリメチル−1,3−プロパンジアミンの代わり
に2−(ピロリジノ)エチルアミンを用いて、表題化合
物を製造した:m/e895。
実施例193 20−シアノ−20−デオキソ−20−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルアミノ]デスマイコシン 実施例8、方法Hに記載の方法と同様にして、デエポ
キシシラマイシンA1の代わりにデスマイコシンを用いて
表題化合物を製造した:m/e883。
実施例194 20−シアノ−20−デオキソ−20−[2−(ヒドロキシエ
チル)アミノ]デスマイコシン 実施例8、方法Hに記載の方法と同様にして、デエポ
キシシラマイシンA1の代わりにデスマイコシンを、また
N,N,N′−トリメチル−1,3−プロパンジアミンの代わり
に2−アミノエタノールを用いて、表題化合物を製造し
た:m/e842。
実施例195 20−シアノ−20−デオキソ−20−[2−(フルオロエチ
ル)アミノ]デスマイコシン 実施例8、方法Hに記載の方法と同様にして、デエポ
キシシラマイシンA1の代わりにデスマイコシンを、また
N,N,N′−トリメチル−1,3−プロパンジアミンの代わり
に2−フルオロエチルアミンを用いて、表題化合物を製
造した:m/e844。
実施例196 20−[N−メチル−N−(3−ジメチルアミノ)プロピ
ルアミノ]−20−デオキソ−4′−デオキシマイカミノ
シルチロノライド 実施例1、方法Aに記載の方法と同様にして、4′−
デオキシマイカミノシルチロノライドおよびN,N,N′−
トリメチル−1,3−プロパンジアミンを用いて表題化合
物を製造した:m/e681。
実施例197 20−[N−(4−ジメチルアミノブチル)アミノ]−20
−デオキソ−4′−デオキシマイカミノシルチロノライ
ド 実施例2、方法Bに記載の方法と同様にして、4′−
デオキシマイカミノシルチロノライドおよびN−[4−
(ジメチルアミノ)ブチル]アミンを用いて表題化合物
を製造した:m/e681。
実施例198 20−[N−3−(グリシルアミノ)プロピル−N−(2
−ヒドロキシエチル)アミノ]−20−デオキソレプロマ
イシン 20−[N−(3−アミノプロピル)−N−(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ]−20−デオキソレプロマイシン
(150mg,0.23mmol)およびN−t−BOC−グリシン(39m
g,0.23mmol)の、アセトニトリル(2ml)中における溶
液に、周囲温度で2−エトキシ−1−エトキシカルボニ
ル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)を添加した。一夜
撹拌したのち、溶剤を回転蒸発器により除去した。残渣
をCH2Cl2に溶解し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。水層
を2度目のCH2Cl2で抽出した。有機層を合わせてNa2SO4
で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲル
上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(CH2C
l2中、7%MeOH/0.4%NH4OH)、109mg(59%)のBOC−
保護された表題化合物を得た。
このBOC−保護された物質をトリフルオロ酢酸(1ml)
およびCH2Cl2(1.5ml)の溶液に溶解し、約0℃で約1
時間撹拌した。溶剤を回転蒸発器により除去した。得ら
れた油を飽和NaHCO3水溶液および1N NaOHによりpH9
に調整し、次いでCH2Cl2で抽出した(2回)。有機層を
合わせてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、70mg
(82%)の目的生成物を得た。m/e725。
実施例199 20−エドキソ−20−[N−3−(ジメチルアミノ)プロ
ピル−N−(L−ヒスチジニル)アミノ]−レプロマイ
シン・トリフルオロアセテート 20−デオキソ−20−(3−ジメチルアミノ)プロピル
アミノレプロマイシン200mg(0.31mmol)およびN−BOC
−L−ヒスチジン78mg(0.31mmol)を2mlのDMF中に含有
する溶液を約0℃に冷却した。ジフェニルホスホリルア
ジド(73μl,0.34mmol)を約0℃で添加し、次いで無水
トリエチルアミン(51μl,0.37mmol)を添加した。得ら
れた反応混合物を約0℃で約5時間撹拌した。次いでそ
れを室温にまで昇温させ、約30分間撹拌した。この時点
で反応混合物を15mlの飽和NaHCO3水溶液で反応停止し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせてブラインで洗
浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧下に濃縮した。粗生成
物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(CH
Cl3/MeOH/NH4OH:89:10:1)。精製された生成物を2mlのC
H2Cl2に溶解し、約0℃に溶解した。無水THF(2ml)を
添加した。得られた反応混合物を約0℃で約30分間撹拌
した。次いでそれを減圧下に濃縮し、Et2Oで摩砕処理
し、濾過し、乾燥させて、86mgの生成物をTHF塩として
得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフソン,マーティン・アール アメリカ合衆国コネチカット州06378, ストニントン,ベイヴュー・アベニュー 15 (72)発明者 マクファーランド,ジェームズ・ダブリ ュー アメリカ合衆国コネチカット州06371, ライム,バー・ロード 24―2 (56)参考文献 特開 昭59−167598(JP,A) 特開 昭59−73599(JP,A) 特開 昭59−73598(JP,A) 特開 昭62−240681(JP,A) 特開 昭59−181299(JP,A) 特開 昭59−186996(JP,A) 特開 昭59−225199(JP,A) 特開 昭58−146595(JP,A) 特開 昭63−91398(JP,A) 特開 昭59−51299(JP,A) The Journal of An tibiotics,42[11], (1989),p.1673〜1683

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式IまたはIIの化合物: およびその薬剤学的に受容しうる塩類 [式中のmは0または1であり; X1はHまたはCNであり; ZはHまたはOHであり; Qは、H、OH、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、OX
    2、SX2 アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリ
    ジン−1−イル、3,3−ジメチルピペリジノ−1−イ
    ル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル、オクタヒドロア
    ゾシン−1−イル、オクタヒドロインドール−1−イ
    ル、1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2
    −イル、デカヒドロキノル−1−イル、デカヒドロイソ
    キノル−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノル
    −2−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イ
    ル、アルキル部分に1−4個の炭素原子を有する4−ア
    ルキルピペラジン−1−イル、モルホリノ、2,6−ジメ
    チルモルホリン−4−イル、チオモルホリノ、および であり; ここでR3およびR4は独立して、H、1−4個の炭素原子
    を有するアルキル、2−4個の炭素原子を有するヒドロ
    キシアルキル、3−8個の炭素原子を有するシクロアル
    キル、3または4個の炭素原子を有するアルケニル、ア
    ルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有し、かつアルキ
    ル部分に2−4個の炭素原子を有するアルコキシアルキ
    ル、および各アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有
    し、かつアルキル部分に2−4個の炭素原子を有するア
    ルコキシアルコキシアルキルよりなる群から選ばれ; X2は、所望により置換された1−4個の炭素原子を有す
    るアルキル、所望により置換された4−8個の炭素原子
    を有するシクロアルキル、および所望により置換された
    アリール、アルアルキルまたはヘテロアリール基(フェ
    ニル、ベンジル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリ
    ニル、キナゾリニル、ピリミジニル、イミダゾリル、オ
    キサゾリル、チアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インド
    リル、ベンゾオキサゾリル、およびベンゾチアゾリルよ
    りなる群から選ばれる)よりなる群から選ばれ; これらにおいて、所望により置換されたアルキル、およ
    び所望により置換されたシクロアルキルは、ヒドロキ
    シ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキル
    アミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N−ジアル
    キルアミノ、および1−4個の炭素原子を有するアルコ
    キシよりなる群から独立して選ばれる1または2個の置
    換基で置換されていてもよく;所望により置換されたア
    リール、アルアルキルおよびヘテロアリール基は、1−
    4個の炭素原子を有するアルキル、フルオロ、クロロ、
    ブロモ、アセチル、アミノ、ニトロ、シアノ、トリフル
    オロメチル、1−4個の炭素原子を有するN−アルキル
    アミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N−ジアル
    キルアミノ、カルボキシ、1−4個の炭素原子を有する
    カルボアルコキシ、カルボキシアミド、スルホンアミ
    ド、1−4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、
    1−4個の炭素原子を有するアミノアルキル、各アルキ
    ル部分に1−4個の炭素原子を有するN−アルキルアミ
    ノアルキル、およびジアルキルアミノ部分に合計2−6
    個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に1−4個の炭
    素原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルキルよりな
    る群から独立して選ばれる1または2個の置換基で置換
    されていてもよく; R1は、H、1−4個の炭素原子を有するアルキル、2−
    4個の炭素原子を有するアミノアルキル、2−4個の炭
    素原子を有するヒドロキシアルキル、アルキルアミノ部
    分に1−4個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に2
    −4個の炭素原子を有するN−アルキルアミノアルキ
    ル、ベンジル、アルキル部分に2−4個のの炭素原子を
    有し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有す
    るアルコキシアルキル、ジアルキルアミノ部分に合計2
    −6個の炭素原子を有し、かつアルキル部分に2−4個
    の炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルキル、
    モルホリノ−(C2−C4)アルキル、ピペリジノ−(C2
    C4)アルキル、ピロリジノ−(C2−C4)アルキル、アゼ
    チジニル−(C2−C4)アルキル、およびX3よりなる群か
    ら選ばれ; R2は、所望により置換された1−6個の炭素原子を有す
    るアルキル、 所望により置換された3−8個の炭素原子を有するシク
    ロアルキル、および よりなる群から選ばれ; ここで、所望により置換されたアルキルは、ヒドロキ
    シ、シアノ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−
    アルキルアミノ、合計2−6個の炭素原子を有するN,N
    −ジアルキルアミノ、2−4個の炭素原子を有するN−
    (ヒドロキシアルキル)アミノ、各アルキル部分が2−
    4個の炭素原子を有するN,N−ビス(ヒドロキシアルキ
    ル)アミノ、1−4個の炭素原子を有するアルコキシ、
    アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有するアルコキ
    シカルボニル、ジアルキルアミノ部分に合計2−6個の
    炭素原子を有し、かつアルコキシ部分に2−4個の炭素
    原子を有するN,N−ジアルキルアミノアルコキシ、各ア
    ルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有するアルコキシ
    アルコキシ、各アルコキシ部分に1−4個の炭素原子を
    有するアルコキシアルコキシアルコキシ、 よりなる群から独立して選ばれる1または2個の置換基
    で所望により置換されていてもよく; これらにおいて、R5およびR6は独立して水素、または1
    −4個の炭素原子を有するアルキルから独立して選ばれ
    るか、あるいはR5とR6はそれらが結合している窒素と一
    緒になって4−6個の炭素原子を有する飽和もしくは不
    飽和の環、モルホリノまたはピペラジノを形成し; AはCH2、NH、O、SまたはN−低級アルキルであり;
    ならびに B1、B2およびB3はそれぞれ独立して水素および(C1
    C4)アルキルよりなる群から選ばれ; 所望により置換されたシクロアルキルは、ヒドロキシ、
    フルオロ、クロロ、1−4個の炭素原子を有するアルコ
    キシ、1−4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキ
    ル、アルコキシおよびアルキル部分にそれぞれ1−4個
    の炭素原子を有するアルコキシアルキル、アミノ、1−
    4個の炭素原子を有するN−アルキルアミノ、合計2−
    6個の炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミノ、なら
    びに (これらの酸素原子はシクロアルキルの隣接炭素原子に
    結合している)よりなる群から独立して選ばれる1−5
    個の置換基で所望により置換されていてもよく; Gは、所望により(C1−C4)アルキルまたはヒドロキシ
    で置換された(C2−C4)アルキレンであり; X4は、水素、メチルおよびエチルよりなる群から選ば
    れ; X3およびX5は独立して、所望により置換された1−6個
    の炭素原子を有するヒドロキシアルカノイル、アミノア
    シル基、およびジペプチジル基よりなる群から選ばれ; ここでアミノアシル基、およびジペプチジル基のアミノ
    アシル基は独立して、D−またはL−形の(適用しうる
    場合)アラニル、アルギニル、アスパラギル、アスパル
    チル酸、システイニル、シスチル、グルタミル酸、グル
    タミル、グリシル、ヒスチジル、ヒドロキシルリシル、
    ヒドロキシプロリル、イソロイシル、ロイシル、リシ
    ル、メチオニル、フェニルアラニル、プロリル、セリ
    ル、トレオニル、トリプトフィル、チロシル、バリル、
    β−アラニル、β−リシル、N,N−ジメチルグリシル、
    α,α−ジメチルグリシル、α−アミノブチリル、4−
    ヒドロキシフェニルグリシル、フェニルグリシル、α,
    γ−ジアミノブチリル、オルニチル、ホモセリル、ビシ
    ル、N,N−ジエチル−β−アラニル、N,N−ジメチル−γ
    −アミノブチリル、およびサルコシルよりなる群から選
    ばれ;ならびに 所望により置換されたヒドロキシアルカノイル基は、所
    望により置換されたフェニルで所望により置換されても
    よく、ここで所望により置換されたフェニルは、(C1
    C4)アルキル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、
    (C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒド
    ロキシ、トリフルオロメチル、および1−4個の炭素原
    子を有するカルボキシアルコキシよりなる群から選ばれ
    る1−5個の置換基で所望により置換されていてもよ
    く; またはX4とX5は、それらが結合している窒素と一緒にな
    って を形成し; これらにおいて、Y1はC、CH、CH2、NおよびNHよりな
    る群から選ばれ;Y2はOまたはSであり;nは0、1また
    は2であり;R7は1−4個の炭素原子を有するアルキル
    または 低級アルキルであり;R6はH、もしくは1−4個の炭素
    原子を有するアルキルであり;R9は、H、1−4個の炭
    素原子を有するアルキル、ヒドロキシ、1−3個の炭素
    原子を有するアルコキシ、アミノ、1−4個の炭素原子
    を有するN−アルキルアミノ、および合計2−6個の炭
    素原子を有するN,N−ジアルキルアミノよりなる群から
    選ばれ;またはR8とR9は一緒になってオキソ基を形成
    し;ならびに X3AとX3は同じ群から独立して選ばれ; またはR1とR2は、それらが結合している窒素と一緒にな
    って を形成し; これらにおいてY3はC、CH、CH2、NおよびNHよりなる
    群から選ばれ;Y4はOまたはSであり;bは0、1または
    2であり;R10は1−4個の炭素原子を有するアルキルま
    たは 低級アルキルであり; R11はH、もしくは1−4個の炭素原子を有するアルキ
    ルであり;R12は、H、1−4個の炭素原子を有するアル
    キル、ヒドロキシ、1−3個の炭素原子を有するアルコ
    キシ、アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキ
    ルアミノ、および合計2−6個の炭素原子を有するN,N
    −ジアルキルアミノよりなる群から選ばれ; またはR11とR12は一緒になってオキソ基を形成し;なら
    びに X3は前記に定めたものであり; ただし: (1)式Iにおいてmが0であり、X1がHであり、Zが
    HまたはOHであり、かつQがアゼチジン−1−イル以外
    である化合物については、R1がH、ベンジル、1−4個
    の炭素原子を有するアルキル、2−4個の炭素原子を有
    するヒドロキシアルキル、またはアルキル部分に2−4
    個の炭素原子を有し、かつアルコキシ部分に1−4個の
    炭素原子を有するアルコキシアルキルである場合、R2
    非置換アルキルまたは非置換シクロアルキルではあり得
    ず、かつR1とR2は、それらが結合している窒素と一緒に
    なって を形成することはできず; これらにおいてY3、Y10、bおよびY4は前記に定めたも
    のであり; (2)R2が置換シクロアルキルである場合、置換基ヒド
    ロキシおよびアミノはその置換シクロアルキルの1位に
    結合することはできず; (3)R2が置換シクロプロピルまたは置換シクロブチル
    である場合、 は置換基ではあり得ず;かつ (4)式Iにおいてmが0であり、X1がCNであり、Zが
    CHであり、Qがヒドロキシまたは であり、かつR1がH、または1−4個の炭素原子を有す
    るアルキルである化合物については、R2は非置換アルキ
    ルではあり得ず; (5)式Iにおいてmが0であり、X1がHであり、Qが
    アゼチジン−1−イルであり、R1およびR2がそれらが付
    加している窒素原子と一緒になって を形成する場合は、R11およびR12の1方はHではな
    い]。
  2. 【請求項2】mが0である、請求項1に記載の式Iの化
    合物またはその薬剤学的に受容しうる塩。
  3. 【請求項3】mが1である、請求項1に記載の式Iの化
    合物またはその薬剤学的に受容しうる塩。
  4. 【請求項4】mが0である、請求項1に記載の式IIの化
    合物またはその薬剤学的に受容しうる塩。
  5. 【請求項5】mが1である、請求項1に記載の式IIの化
    合物またはその薬剤学的に受容しうる塩。
  6. 【請求項6】R1が、H、1−4個の炭素原子を有するア
    ルキル、2−4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキ
    ル、およびアルキル部分に2−4個の炭素原子を有し、
    かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有するアル
    コキシアルキルよりなる群から選ばれ;R2が2−5個の
    炭素原子を有する置換アルキルであり、ここで置換基は
    アミノ、1−4個の炭素原子を有するN−アルキルアミ
    ノ、および合計2−6個の炭素原子を有するN,N−ジア
    ルキルアミノよりなる群から選ばれ;かつQが水素、ホ
    モピペリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピロ
    リジン−1−イル、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジメチ
    ルアミノ、N,N−ジプロピルアミノ、 および よりなる群から選ばれる、請求項2に記載の化合物また
    はその薬剤学的に受容しうる塩。
  7. 【請求項7】R1がH、1−4個の炭素原子を有するアル
    キル、およびアルキル部分に2−4個の炭素原子を有
    し、かつアルコキシ部分に1−4個の炭素原子を有する
    アルコキシアルキルよりなる群から選ばれ;R2がH、1
    −4個の炭素原子を有するアルキル、および合計2−5
    個の炭素原子を有する置換アキルよりなる群から選ば
    れ、ここで置換基はヒドロキシ、1−4個の炭素原子を
    有するアルコキシ、アミノ、1−4個の炭素原子を有す
    るN−アルキルアミノ、および合計2−6個の炭素原子
    を有するN,N−ジアルキルアミノよりなる群から選ば
    れ;またはR1とR2が、それらが結合している窒素と一緒
    になって、アゼチジニル、ピロリジノ、ピペリジノ、ヘ
    キサヒドロアゼピニル、およびモルホリノよりなる群か
    ら選ばれる複素環式基を形成し;かつQが水素である、
    請求項4に記載の化合物またはその薬剤学的に受容しう
    る塩。
  8. 【請求項8】X1がHであり;ZがHであり;QがHであり;R
    1がメチルであり;かつR2が3−(ジメチルアミノ)プ
    ロピルである、請求項7に記載の化合物またはその薬剤
    学的に受容しうる塩。
  9. 【請求項9】R1がX3である、請求項2に記載の化合物ま
    たはその薬剤学的に受容しうる塩。
  10. 【請求項10】X1がHであり、かつR2が3−(ジメチル
    アミノ)プロピルである、請求項9に記載の化合物また
    はその薬剤学的に受容しうる塩。
  11. 【請求項11】X3−アラニル、−アラニル、グリ
    シル、−バリル、N,N−ジメチルグリシル、N,N−ジメ
    チル−γ−アミノブチリル、N,N−ジメチル−β−アラ
    ニル、サルコシル、α,α−ジメチルグリシル、および
    α−アミノブチリルよりなる群から選ばれるアミノアシ
    ル基である、請求項10に記載の化合物またはその薬剤学
    的に受容しうる塩。
  12. 【請求項12】QがHであり;ZがHであり;かつX3がグ
    リシルである、請求項11に記載の化合物またはその薬剤
    学的に受容しうる塩。
  13. 【請求項13】QがHであり;ZがHであり;かつX3
    −アラニルである、請求項11に記載の化合物またはその
    薬剤学的に受容しうる塩。
  14. 【請求項14】R1が水素またはメチルであり;かつR2である、請求項2に記載の化合物またはその薬剤学的に
    受容しうる塩。
  15. 【請求項15】Gがプロピレンまたは2,2−ジメチルプ
    ロピレンであり、かつX4が水素またはメチルである、請
    求項14に記載の化合物またはその薬剤学的に受容しうる
    塩。
  16. 【請求項16】X5−アラニル、−アラニル、グリ
    シル、−バリル、N,N−ジメチルグリシル、サルコシ
    ル、α,α−ジメチルグリシル、およびα−アミノブチ
    リルよりなる群から選ばれるアミノアシル基である、請
    求項15に記載の化合物またはその薬剤学的に受容しうる
    塩。
  17. 【請求項17】QがHであり;ZがHであり;R1がHであ
    り;X4がHであり;Gが2,2−ジメチルプロピレンであり;
    かつX5−アラニルである、請求項16に記載の化合物
    またはその薬剤学的に受容しうる塩。
  18. 【請求項18】QがHであり;ZはHであり;R1がメチル
    であり;X4がメチルでありG;がプロピレンであり;かつX
    5がグリシルである、請求項16に記載の化合物またはそ
    の薬剤学的に受容しうる塩。
  19. 【請求項19】QがHであり;ZがHであり;R1がメチル
    であり;X4がメチルであり;Gがプロピレンであり;かつX
    5−アラニルである、請求項16に記載の化合物また
    はその薬剤学的に受容しうる塩。
  20. 【請求項20】QがHであり;ZがHであり;X1がHであ
    り;R1がX3であり;かつR2がメチルである、請求項2に
    記載の化合物またはその薬剤学的に受容しうる塩。
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