JP2836845B2 - 弾性ローラの製造方法 - Google Patents

弾性ローラの製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は弾性ローラの製造方法に関し、特に電子複写
機等の定着部に使用される熱定着ローラの最外周にトナ
ーとの離型性向上のために形成されるオフセット防止層
の製造方法に係る。
[従来の技術及び発明が解決すべき課題] 従来から電子複写機やレーザープリンターの開発は高
級機と普及機に二極化しつつあり、高級機の開発で熱定
着部に使用される定着ローラ、加圧ローラ等の弾性ロー
ラに関しては高速化、高級化、高画質化、自動両面化、
省エネ化、低価格化、長寿命化等の問題があり、特に自
動両面化により安定した通紙性が要求されトナーとの離
型性や長寿命化が要求されている。
これらの定着ローラ、加圧ローラ等は第5図に図示の
断面図に示すように芯金1を脱脂し、プライマー塗布し
た後フッ素ゴムやシリコーンゴム等を被覆し、加硫接着
して弾性体層2を積層しゴムロールを形成する。その後
表面を研削し、最外層にプライマーを介してフッ素樹脂
を接着してトナーとの離型性のよいオフセット防止層3
を形成し、多層弾性ローラとして製造される。そしてこ
れらの弾性ローラは電子複写機の熱定着部に於て芯金内
にヒータを設けるか、あるいは弾性体2に抵抗層4を設
けてこの抵抗層4の導通による発熱で、180〜190゜に温
調されてトナーの供紙への定着を行っている。
しかし、このような弾性ローラは従来は静電粉体塗装
でゴムロール上に電気的に吸着させたフッ素樹脂を例え
ば320℃、30分から1時間焼成してオフセット防止層を
形成していた。しかし高温で長時間の加熱はシリコーン
ゴム等から成る弾性体層が劣化してしまうという欠点が
あった。また、フッ素樹脂の分散系にゴムロールを浸漬
してフッ素樹脂塗布後乾燥して分散系を輝発させ、予備
加熱を行った後、焼成炉で焼成してオフセット防止層を
形成する方法もあった。しかし、この浸漬ではフッ素樹
脂分散系が高粘度であって切れが悪く、均一な塗布が困
難であると共に、ゴムロールと塗布液槽の浸漬のための
移動に時間を要し、さらには液面が下ってゴムロールが
塗布液に一部浸漬されないということもしばしば起こり
うることであった。また、乾燥、予備加熱焼成時には弾
性ローラの温度を赤外線検出器等で測定しながら行って
おり、乾燥と焼成時はコンピュータで自動的に恒温層の
温度制御を行っているが、予備加熱においては抵抗層に
導通させて加熱を行い温度が必要以上に上昇した時点で
手動で導通を停止させ温度の下降を持つような状態であ
った。
このような状況にあっては制御方法に問題があり、均
一な条件での製造が困難であった。
本発明は以上のような欠点を解消するためなされたも
ので、弾性ローラの最外層のフッ素樹脂から成るオフセ
ット層を均一な膜厚に塗布し、しかもその後の乾燥、予
備加熱、焼成の一連の加熱を温度センサで測定しながら
自動制御で成形する弾性ローラの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決すべき手段] 上記の目的を達成するため本発明の弾性ローラの製造
方法は、フッ素樹脂塗布液を充たした浸漬槽の上方に弾
性ローラを設置し、浸漬槽中のフッ素樹脂塗布液の液面
の高さを液面センサにより測定し、測定値に従って浸漬
槽を移動距離を調整して移動させ弾性ローラの長手方向
の下部の全長をフッ素樹脂塗布液に浸漬した後、弾性ロ
ーラを回転させて弾性ローラ円周方向の外周にフッ素樹
脂液を塗布した後、乾燥、予備加熱、焼成、急冷を行う
ものであり、好ましくは、予備加熱は温度センサにより
弾性ローラの温度を測定し、測定値により予備加熱時間
を自動制御するものである。
[作用] 本発明の弾性ローラの製造方法では芯金に弾性体層を
積層したゴムロールにオフセット防止層を形成する一工
程であるフッ素樹脂の分散系にゴムロールを浸漬して塗
布する工程においては浸漬槽中の塗布液の液面をセンサ
で検知し、測定値により浸漬槽の移動距離を調整するこ
とによりゴムロールが浸漬槽中のフッ素樹脂分散系に十
分に浸漬され、かつ長短距離の移動により最少限の時間
で浸漬を行う。そして浸漬槽中でゴムロールを回転させ
て塗布液が塗布された後ゴムロールを回転させながら除
々に浸漬槽を離し、完全に塗布液からゴムロールが引き
上げられた後もゴムロールを回転させ均一なフッ素樹脂
分散系の塗布を行う。塗布後乾燥して分散系を輝発した
後、フッ素樹脂を溶融してオフセット防止層を形成する
予備加熱、焼成工程を行う。予備加熱は弾性ローラの抵
抗層に導通して行うがローラの温度を検知し、その温度
に従って予めコンピュータに記憶されている時間を制御
して行う。そのため全工程を自動制御により製造を行う
ことができる。
[実施例] 本発明の弾性ローラの製造方法を実施するために好適
な装置を用いた一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は塗布装置の構成図であり、フッ素樹脂の分散
系である塗布液5が浸漬槽6に充されている。浸漬槽6
の上方には液面センサであるレーザー式変位センサ7が
設けられ、塗布液5の液面の高さを測定する、レーザー
式変位センサ7の測定値はCPUに入力され、CPUに予め記
憶されてい液面の高さと移動距離の関係からCPUは垂直
駆動機構8を動作させゴムロール9の下部が塗布液5に
完全に浸漬するまで浸漬槽6を除々に(例えば1mm/se
c)上昇させる。
この時、上昇速度は非常に低速度であっても浸漬槽6
が最小限の距離の移動で済むようになっているため、時
間の無駄を省くことができる。このような構成の塗布装
置の浸漬槽6は第2図の断面図に示すように塗布液5の
供給槽10からフッ素樹脂分散系がゴムロール9が浸漬さ
れる塗布槽11に供給され、浸漬槽6が上昇してゴムロー
ル9が浸漬されることによりオーバーフローした塗布液
を受ける槽12及び13が設けられる。塗布槽11と槽13を隔
てる壁14には金網15が懸装され、塗布槽11の塗布液5が
毛細管現像で上昇してゴムロール9が浸漬された時に塗
布液がゴムロール9を被包するのを助けている。また、
塗布液5の供給槽10にも例えば600メッシュの金網16が
設けられ、供給槽10中をポンプで循環させても、なおか
つ固ってしまう塗布液の濾過を行っている。
このような構成の塗布装置を用いてゴムロール9のフ
ッ素樹脂分散系の塗布方法を説明する。ゴムロール9は
アルミ等の芯金に弾性体層を形成したものであって第3
図の側面図に示すように塗布槽11の塗布液5の液面に対
して僅かな角度をつけて塗布液5の液切れがなくなるよ
う固定される。そしてゴムロール9の長手方向全てが塗
布液5に浸漬されつまで塗布槽11を上昇させ、ゴムロー
ル9の芯金を1回転させることによりゴムロール9の円
周方向全面に塗布液5を塗布させる。その後、第4図に
示すようにゴムロール9を回転し続けながらゴムロール
9周上の余分な塗布液がゴムロール9の回転(例えば4
回転/分)により塗布槽11の塗布液面に対して45゜を成
して塗布槽11内に戻るような速度で塗布槽11を下降させ
る。この速度は塗布液5の粘度に関係し、液離れの角度
が45゜を成すようにすると好適な膜厚の塗布ができる。
ゴムロール9が完全に塗布槽11から離れた後にもゴムロ
ール9を約1分間回転させることにより塗布膜厚を均一
にすることが可能である。
1つのゴムロールの塗布終了後、順次塗布液の浸漬が
行われるが、塗布液上方に設けられた変位センサにより
液面の高さを測定し、この測定値により予め記憶されて
いる浸漬槽6の移動距離と液面の高さの関係からCPUに
より浸漬槽6の移動距離を決定し垂直駆動機構8を動作
させる。そのため、常に塗布液5が一定距離ゴムロール
9を浸漬することができ、過不足なく塗布液5が塗布さ
れるようになっている。
以上のような方法により、フッ素樹脂分散系の塗布
後、分散系を輝発させるための乾燥を行う。乾燥は600
℃の恒温層に30秒間放置し、温度センサで弾性ローラの
温度を測定しながら80〜100℃に加熱させるようにCPUに
より制御して行う。
その後、弾性ローラの抵抗層に90A160〜180秒の導通
して誘導加熱により弾性ローラが270〜280℃に達するよ
うに予備加熱を行うが、この時赤外線式カメラ等の温度
センサ(図示せず)で弾性ローラの温度を測定し、測定
値とCPUに予め記憶されている温度と誘導加熱時間とを
比較して誘導加熱時間を選択して自動的に誘導加熱を制
御する。予備加熱終了後、600℃の恒温槽で90秒、弾性
ローラが340〜360℃の温度範囲になるよう同様に温度セ
ンサで弾性ローラの温度を測定しながらCPU制御で焼成
し、フッ素樹脂の溶融を行う。予備加熱も焼成も短時間
で行うため、弾性体層を形成するシリコーンゴム等の劣
化は全く問題にならずに実施することができる。焼成後
急冷し、オフセット防止層を形成する。
以上の説明は本発明の一実施例の説明であって本発明
は上記の一実施例に限定されない、即ちオフセット防止
層もフッ素樹脂に限定するものでもなく、弾性体層もシ
リコーンゴムに限定するものではない。
[発明の効果] 以上の説明からも明らかなように、本発明の弾性ロー
ラの製造方法によれば、液面センサにより塗布液の液面
を検知し、ゴムロールの長手方向の下部の全長が塗布液
に浸漬するように浸漬槽を必要最少限の距離を移動さ
せ、ゴムロールを回転させてフッ素樹脂分散系の塗布液
を塗布することができるため、均一な塗布膜を短時間で
塗布することができる。また、誘導加熱による予備加熱
も温度センサで弾性ローラの温度を測定しながらCPUに
より温度と加熱時間を自動的に制御でき、均一な製品を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の弾性ローラの製造方法の一実施例に使
用される好適な塗布装置の構成図、第2図は一実施例の
部分断面図、第3図は一実施例の部分側面図、第4図は
一実施例の部分断面図、第5図は従来例の弾性ローラの
断面図である。 5……塗布液(フッ素樹脂塗布液) 6……浸漬槽 7……変位センサ(液面センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 昌章 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 深堀 純一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−113483(JP,A) 特開 昭62−153978(JP,A) 特開 昭58−159862(JP,A) 特開 平2−218484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/18 - 1/24 B05C 3/02 - 3/109 G03G 15/20 103 F16C 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素樹脂塗布液を充たした浸漬槽の上方
    に弾性ローラを設置し、前記浸漬槽中の前記フッ素樹脂
    塗布液の液面の高さを液面センサにより測定し、該測定
    値に従って前記浸漬槽を移動距離を調整して移動させ前
    記弾性ローラの長手方向の下部の全長を前記フッ素樹脂
    塗布液に浸漬した後、前記弾性ローラを回転させて前記
    弾性ローラ円周方向の外周に前記フッ素樹脂液を塗布し
    た後、乾燥、予備加熱、焼成、急冷を行うことを特徴と
    する弾性ローラの製造方法。
  2. 【請求項2】前記予備加熱は温度センサにより前記弾性
    ローラの温度を測定し、該測定値により前記予備加熱時
    間を自動制御することを特徴とする第1項記載の弾性ロ
    ーラの製造方法。
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JP5105768B2 (ja) * 2006-04-28 2012-12-26 シャープ株式会社 多孔質前駆体製造装置

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