JPS61178064A - ドラム塗布方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はドラムの塗布方法、特に、ドラムコート層の膜
厚差を極小にしうるドラム塗布方法に関する。

（従来の技術） 第３図に示すように、ドラム１０１にコーティング液１
０２を塗布する装置１００は５例えば、ドラム１０１の
外周面に接して設けられたコーティング液収容容器１０
３に対しこのドラム１０１を軸方向に移動させることに
よりドラム１０１の外周面にコーティング液１０２を塗
布するよう構成されている。コーティング液１０２には
溶剤として１例えば、テトラヒドロフランなどの揮発性
の有機溶剤が使用されているため、収容容器１０３内は
溶剤の蒸気で充満されている。塗布されたドラム１０１
はこの溶剤蒸気層を通って収容容器１０３内から排出さ
れるため、ドラム１０１のコート液層はすぐには乾燥し
ない。また、溶剤には乾燥しにくいシクロヘキサノン−
が微量添加されているため乾燥は徐々に行われる。その
間に、ドラムコート液は液垂れを生じ。

乾燥後のドラムコート層は不均一になる。このようなド
ラム１０１を１例えば、電子写真用感光体として用いた
場合、感光体の帯電極性は不均一になり画像むらが発生
する。さらに、ピンホールによる白抜けやトナー付着に
よる地肌汚れなども生じ。

結局、鮮明な電子写真を供給しえない。

また、装置１００付近の外気の温度は一定ではないため
、コーティング液１０２の温度は絶えず変化している。

それに伴い、コーティング液１０２の粘度が変化し、ド
ラム１０１に塗布されるコーティング液量も変化する。

したがって、ロフト間のコート層厚は不均一になる。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来技術の問題点を解決するものであり、
その目的とするところは、塗布後のドラムコート液に液
垂れが発生するのを防止して、乾燥後のドラムに均一な
コート層を形成しうるドラム塗布方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、ドラムに塗布されるコート
液量を常時一定にして、乾燥後のロフト間のコート層厚
のばらつきを防止しうるドラム塗布方法を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、簡単な構成でなり
、容易に塗布操作を行いうるドラム塗布方法を提供する
ことにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明のドラム塗布方法は、ドラム外周面に接して設け
られたコーティング液収容容器に対し該ドラムを軸方向
に移動させることにより該ドラム外周面にコーティング
液を塗布する方法であって。

該収容容器内の該コーティング液の温度をコーティング
液加熱手段により所定温度に維持することを包含し、そ
のことにより上記目的が達成される。

本発明は、さらに、ドラム加熱手段を該収容容器の上方
部および／もしくは下方部でかつ該収容容器および該ド
ラムに近接して設けることにより。

塗布後のドラムコート液の乾燥がより迅速かつ均一にな
される。それゆえ７　ドラムコート液の液垂れが防止さ
れ、乾燥後のドラムには均一なコート層が形成される。

（実施例） 以下に本発明を実施例について述べる。

本発明のドラム塗布方法を具体化しうる塗布装置は２例
えば、第１図に示すように、塗布すべきドラム２の外周
面に接して配置されるコーティング液収容容器１を有す
る。収容容器１は１例えば。

塗布装置の枠体などの固定部に支持固定されている。収
容容器１内には、ブレードなどの塗布部材１１およびコ
ーティング液１２が収容されている。収容容器１は、さ
らに２例えば、その周壁１６の内部にコーティング液加
熱手段１０を有する。収容容器ｌ内のコーティング液１
２は、この加熱手段１０により溶剤の蒸気の発火点より
低い範囲内の所定温度に維持される。この温度範囲は、
使用される溶剤の種類および目的とする蒸発速度などに
依存して適宜設定される。テトラヒドロフランについて
は。

例えば、３０℃〜５０℃、好ましくは、３５℃〜４５℃
が採用される。それにより、収容容器１から排出された
被覆ドラムのコート液の乾燥が迅速に行われ。

液垂れを防止する。乾燥後のドラムコート層の上下の膜
厚差は極小化される。また、ドラム２の連続塗布操作を
行う際にも、ロフト間の膜厚差のばらつきが防止され、
常時、所定膜厚の被覆ドラムが得られる。加熱手段１０
としては９例えば、温水循環管や蒸気循環管あるいは赤
外線ヒーターやタングステンヒーターなどが適宜使用さ
れる。この加熱手段１０は、収容容器１内もしくは収容
容器１外近傍に設けられてもよい。その際には、加熱手
段１０を引火性の溶剤蒸気に直接触れないようにシール
を施したり、あるいは９例えば、赤外線ランプなどのよ
うな間接的な加熱手段１０が適宜使用される。加熱手段
１０の外部への放熱を防止するため。

収容容器周壁１６の外周面は断熱材などにより適宜層わ
れる。加熱手段１０には、さらに、外気の温度変化に対
処しうるようセンサーが設けられ、コーティング液１２
の温度制御が自動的に行われうる。

塗布部材１１としては、コーティング液１２に溶融され
ず、かつドラム２に密着してドラム２を挟持しうる程度
の可撓性を有する合成樹脂製もしくはボーム製のブレー
ドなどが適宜採用される。コーティング液１２としては
２例えば、電子写真用感光体に使用される感光液などが
用いられる。この感光液は、光導電性顔料、樹脂および
溶剤などからなる。溶剤としては１例えば、テトラヒド
ロフランやシクロヘキサノンなどの有機溶剤が用いられ
る。

テトラヒドロフランは常温で揮発性を有するため感光液
は速乾性を呈する。シクロヘキサノンは感光体の感度を
上げるため微量添加される。溶剤の蒸気はその比重が空
気よりも大きい。収容容器１の上部には、コーティング
液補給手段１３が適宜膜けられ、これを通じてコーティ
ング液１２が収容容器ｌ内の補給される。また、収容容
器周壁１６には。

オーバーフロー用の排出孔１６１が適宜貫設され。

常時、収容容器１内のコーティング液面が一定の高さに
なるよう構成されている。

上記装置には１例えば、第２図に示すように。

ドラム加熱手段１４が収容容器１の上方部および／もし
くは下方部でかつ収容容器１およびドラム２に近接して
設けられうる。上方部の加熱手段１４により塗布後のド
ラムコート液は迅速かつ均一に乾燥され、液垂れの発生
が、さらに、防止される。

また下方部の加熱手段１４により塗布直前のドラム２が
温められ、同じく塗布後のドラムコート液の乾燥が迅速
かつ均一に行われ、液垂れを防止する。

加熱手段１４としては、安全性などから１例えば。

赤外線ランプや蒸気循環管などが適宜用いられる。

加熱温度は上記コーティング液加熱手段１０による加熱
温度と同じ温度範囲内に設定される。

収容容器１内には、さらに、収容容器１内周面に沿って
ドラム２と同軸に緩衝壁１５が適宜膜けられ、収容容器
１内をコーティング液補給領域１５１とコーティング領
域１５２とに両分している。コーティング液補給領域１
５１は収容容器１内周面側に位置し、上記補給手段１３
を通じてコーティング液１２が供給される。このように
、コーティング液１２は、緩衝壁１５を介してコーティ
ング領域１５２から実質的に隔離されたコーティング液
補給領域１５１に補給されるため、収容容器１内のドラ
ム２側に位置するコーティング領域１５２のコーティン
グ液面の揺動が防止される。その結果、ドラム２が均一
に塗布される。また、上記緩衝壁１５の所定位置には９
周方向に複数の連通孔１５３が適宜膜けられ。

上記コーティング液補給領域１５１を介して収容容器１
外に連通される。それにより、コーティング液１２がコ
ーティング液補給手段１３からコーティング液補給領域
１５１へ円滑に供給される。同時に。

コーティング液補給領域１５１内の溶剤蒸気がこの連通
孔１５３を通じてコーティング領域１５２に供給される
ため、コーティング領域１５２内のコーティング液１２
中の溶剤の蒸発が軽減される。それゆえ。

ドラム２に塗布されるコーティング液１２の濃度変化や
粘度変化が極小化される。

塗布されるドラム２は筒状あるいは柱状であればよく、
その長さ、径、厚みおよび材質などには。

′特に制限はない。例えば、電子写真用感光体に用いら
れるドラムの場合１円筒形状のアルミニウムなどが採用
される。

上記塗布装置は２次のように機能する。まず。

モーターなどの駆動源により上下方向に駆動される載置
台５上に１例えば、ドラム２と同一外径を有しドラム２
の一端に同軸に連結されるスペーサー３を載置する。ス
ペーサー３の上端に、さらにコーティング液１２を塗布
すべきドラム２を連結させる。他方、載置台５の上方に
は、コーティング液収容容器１が上記スペーサー３と同
一形状を有する他のスペーサー４を保持した状態で待機
中である。収容容器１内のコーティング液１２は、加熱
手段１０により溶剤蒸気の発火点よりも低い所定温度に
維持されている。次いで、スペーサー３を介してドラム
２を搭載した載置台５を上昇させ、上方に待機中のスペ
ーサー４に連結させる。そして。

スペーサー４が待機していた位置までスペーサー３を上
昇させるように載置台５を２例えば、約４．５ｍｍ／ｓ
ｅｃの速度で上昇させる。この間にドラム２はコーティ
ング液収容容器１によりその外周面が塗布される。収容
容器１から排出された被覆ドラムは、そのコート液が溶
剤の蒸発に適した所定温度に維持されているため、短時
間に乾燥する。この間に、コート液の液垂れも生じない
。次いで、スペーサ−４およびドラム２を順次スペーサ
ー３から分離してコート液被覆ドラムが得られる。次い
で、載置台５が下降する。このとき、スペーサー３は塗
布部材１１によりその位置に保持されている。

このようにして得られたドラム２には均一なコート層が
形成されている。上記工程を繰り返すことにより、ドラ
ム２の連続塗布が行われうる。その際、コーティングＷ
１．１２の温度が常時一定に保たれているため、ドラム
２に塗布されるコート液量は常時一定である。したがっ
て、乾燥後のロット間のコート層厚のばらつきが防止さ
れる。

被覆ドラムには、その後、約１００℃で１時間の乾燥処
理が施され、乾燥後の層厚が１０μｍ〜１５μｍの均一
な感光体ドラムが得られる。

（発明の効果） 本発明によれば、このように、コーティング液を溶剤の
蒸発に適した所定温度に維持す条ことにより、塗布後の
ドラムコート液が迅速に乾燥される。その結果、乾燥後
のドラムコート層は均一に形成される。ドラムに塗布さ
れるコート液量−が一定となるため、乾燥後のロット間
のコート層厚のばらつきも防止される。その結果、製品
化された被覆ドラムは安定した性能を発揮しうる。それ
に必要な装置は簡単な構成でなり、かつ塗布操作も格別
ではないため、安価に塗布が行われる。連続操作も可能
である。

４、ズ　の、単な説■ 第１図は本発明塗布方法を具体化しうる塗布装置の一実
施例を示す要部正面断面図、第２図は本発明の他の実施
例を示す要部正面断面図、第３図は従来技術の一例を示
す要部正面断面図である。

１・・・コーティング液収容容器、２・・・ドラム、１
０・・・コーティング液加熱手段、１２・・・コーティ
ング液。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドラム外周面に接して設けられたコーティング液収
   容容器に対し該ドラムを軸方向に移動させることにより
   該ドラム外周面にコーティング液を塗布する方法におい
   て、 該収容容器内の該コーティング液の温度をコーティング
   液加熱手段により所定温度に維持することを包含するド
   ラム塗布方法。 ２、前記コーティング液の温度が該コーティング液中の
   溶剤の蒸気の発火点より低い温度である特許請求の範囲
   第１項に記載のドラム塗布方法。 ３、前記コーティング液加熱手段が前記収容容器に設け
   られた特許請求の範囲第１項に記載のドラム塗布方法。 ４、前記収容容器の上方部および／もしくは下方部には
   、ドラム加熱手段が該収容容器および前記ドラムに近接
   して設けられた特許請求の範囲第１項に記載のドラム塗
   布方法。