JPH04361026A - 熱定着ローラの製造方法 - Google Patents

熱定着ローラの製造方法

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JPH04361026A
JPH04361026A JP13612091A JP13612091A JPH04361026A JP H04361026 A JPH04361026 A JP H04361026A JP 13612091 A JP13612091 A JP 13612091A JP 13612091 A JP13612091 A JP 13612091A JP H04361026 A JPH04361026 A JP H04361026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluororesin
rubber layer
roller
coated
fixing roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP13612091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Suzuki
祐司 鈴木
Kazuhisa Ishikawa
和久 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP13612091A priority Critical patent/JPH04361026A/ja
Publication of JPH04361026A publication Critical patent/JPH04361026A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機等の熱定着
部に使用される熱定着ローラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子複写機やレーザビームプリン
タなどの熱定着部に使用される熱定着ローラにおいては
、高画質化、低コスト化、長寿命化が強く要求されてい
る。このような中で高画質が得られる熱定着ローラとし
て、アルミ等の金属心軸上にシリコーンゴムなどのゴム
材料を被覆し、このゴム層上にトナーとの離型性の良い
PFA(パーフルオロアルコキシ樹脂)やPTFE(ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂)などのフッ素樹脂層を
形成したものが知られている。
【0003】フッ素樹脂層の形成にあたっては、フッ素
樹脂塗料を塗布し焼成する方法、フッ素樹脂チューブを
被覆し熱融着させる方法などが従来から行われている。
【0004】しかしながら、フッ素樹脂塗料を塗布し焼
成する方法では、焼成温度が一般に高く、しかも温度制
御が難しいために、焼成工程中に基層であるゴム層が高
温にさらされて熱劣化しやすいという問題がある。
【0005】また、フッ素樹脂チューブを用いる方法で
は、厚さ30μm以下の薄肉のチューブの製造が技術的
に困難なため、これより厚いチューブを使用せざるをえ
ず熱応答性に劣り定着性が低下するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来より、
金属心軸上にゴム層を介してフッ素樹脂層を設けた熱定
着ローラが、トナーとの離型性が良く高画質が得られる
ローラとして知られ、その製造方法も種々開発され検討
もされている。
【0007】しかしながら、従来の製造方法では、ゴム
層がフッ素樹脂焼成時の熱で劣化しやすい、熱応答性に
劣り定着性が不良となるなどの難点があり、未だ高画質
で耐久性に優れた高性能の熱定着ローラを低コストで安
定に製造しうる方法がなく、その開発が待たれている。
【0008】本発明はこのような要求に応えるべくなさ
れたもので、高画質で耐久性に優れた高性能の熱定着ロ
ーラを低コストで安定に製造しうる方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属心軸上に
ゴム層を設け、このゴム層上にフッ素樹脂を被覆し、次
いでその表面近傍から近赤外線を照射して前記フッ素樹
脂被覆を加熱焼成するにあたり、前記近赤外線の照射に
より、前記フッ素樹脂被覆の表面温度を 360〜40
0 ℃にまで昇温させ、そのままこの温度を次式0.0
3W≦T≦0.1 W (式中、Wはフッ素樹脂被覆後のローラの重量(g) 
である。)を満足する時間T( 秒)保持してフッ素樹
脂被覆を加熱焼成することを特徴としている。
【0010】本発明に使用されるゴム材料としては、耐
熱性に優れかつ適度な弾性を有するシリコーンゴムやフ
ッ素ゴムなどがあげられる。
【0011】またフッ素樹脂としては、PTFE、PF
A、テトラフルオロエチレンとパーフルオロプロピレン
とのコポリマーであるFEP(フッ化エチレンプロピレ
ン樹脂)などがあげられる。
【0012】本発明においては、このようなフッ素樹脂
を、アルミなどの金属心軸上に常法により上記したよう
なゴム材料を被覆して設けたゴム層上に、たとえばフッ
素樹脂塗料を塗布する方法、フッ素樹脂粉体を静電塗装
する方法などにより被覆した後、たとえば近赤外線照射
装置を備えた加熱炉内に収容してフッ素樹脂被覆に向け
て近赤外線を照射する。近赤外線としては、フッ素樹脂
の吸収帯のピークが1.05μm付近にあることから、
波長0.8 〜1.5 μm領域の近赤外線が適してお
り、より好ましくは波長 1.0〜1.3 μm領域の
ものである。このような近赤外線を照射することにより
、ローラ表面のフッ素樹脂被覆は照射された近赤外線を
吸収して選択的に加熱される。一方、内側のゴム層は不
必要に加熱されることがなく、ゴムの熱劣化が防止され
る。
【0013】なお、近赤外線照射装置を備えた加熱炉と
しては、金メッキなどにより高反射均一曲面が形成され
た複数本の近赤外線ランプが内周面に添って等配され、
収容した未焼成のフッ素樹脂被覆を有するローラの表面
全体に、所定の近赤外線が均一かつ効率よく照射される
ようにしたものが適しており、市販品を例示すると、た
とえば真空理工社製の赤外線イメージ炉などがある。
【0014】本発明においては、近赤外線照射によりフ
ッ素樹脂被覆を選択的に加熱して表面温度を、好ましく
は 2〜8 ℃/秒の昇温速度で 360〜400 ℃
にまで昇温させ、そのままこの温度を次式 0.03W≦T≦0.1 W (式中、Wはフッ素樹脂被覆後のローラの重量(g) 
である。)を満足する時間T( 秒)保持することによ
り、フッ素樹脂被覆を焼成させる。表面温度が 360
〜400 ℃の範囲を外れても、あるいは保持時間が上
記範囲を外れても、焼成の過不足や、内側のゴム層の熱
劣化などの不都合を招くおそれがある。しかして、この
結果、ゴム層の熱劣化がなく、しかも、過不足なく良好
に焼成された薄肉のフッ素樹脂層を有する、耐久性に優
れた高品質、高性能の熱定着ローラを得ることができる
【0015】
【作用】このように、本発明においては、金属心軸上に
ゴム層を介して被覆したフッ素樹脂は、その表面近傍か
ら照射した近赤外線によって選択的に加熱されるため、
ゴムの熱劣化が抑えられる。しかもその際の条件を、フ
ッ素樹脂焼成の過不足や、内側のゴム層の熱劣化などの
不都合を招くことのないように特定したので、フッ素樹
脂の焼成は好ましい条件、すなわち焼成が十分で、ゴム
層の熱劣化を最小限に抑えることのできる条件で行われ
る結果、高画質で耐久性に優れた高品質、高性能の熱定
着ローラを低コストで安定して製造することができる。
【0016】さらに、上記好ましい焼成条件は、ローラ
重量を求めるだけで簡単に知ることができるので、サイ
ズの異なる各種ローラの製造にも容易に適用可能である
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を記載する。
【0018】実施例1 アルミ心軸(外径49mm、肉厚 5mm、胴長 33
0mm)上にプライマーを介してシリコーンゴムを加硫
接着し、その表面を研削して外径50mmのシリコーン
ゴムローラを作成した。次いで、このシリコーンゴムロ
ーラの表面に、PTFEディスパージョンとしてAD−
1(旭硝子社製  商品名)をスプレー塗装し乾燥させ
てPTFE塗膜を形成した後、このローラ(重さ700
g)を真空理工社製の赤外線イメージ炉内に収容して通
電し、 3〜7 ℃/秒の速度でローラ表面温度 37
0℃にまで昇温させ、この温度を42秒間[T(秒)=
0.06W(ローラ重量g )より算出]保持するとに
より、PTFE塗膜(厚さ20μm)を焼成して熱定着
ローラを製造した。なお、近赤外線はピーク波長 1.
0〜1.3 μmのものを照射した。
【0019】実施例2 外径59mm、肉厚 5mm、胴長 330mmのアル
ミ心軸を用いた点を除いて、実施例1と同様にして外径
60mmのシリコーンゴムローラを作成し、次いで、P
TFE塗膜を形成した後、このローラ(重さ1000g
)を実施例1で用いた赤外線イメージ炉内に収容して通
電し、実施例1と同一波長の近赤外線を照射して 3〜
7 ℃/秒の速度でローラ表面温度 390℃にまで昇
温させ、この温度を60秒間[T(秒)=0.06W(
ローラ重量g )より算出]保持することによりPTF
E塗膜を焼成して熱定着ローラを製造した。
【0020】比較例 実施例1と同じ材料、同じ方法で、外径50mmのシリ
コーンゴムローラを作成し、次いで、PTFE塗膜を形
成して得られたローラ(重さ700g)を、400 ℃
の恒温層内に15分間保持することによりPTFE塗膜
を焼成して熱定着ローラを製造した。
【0021】以上の各実施例および比較例において、P
TFE塗膜焼成にともなうシリコーンゴムの熱劣化の有
無を調べた。結果を表1に示す。
【0022】なお、評価は、PTFE塗膜焼成前後のシ
リコーンゴムの物性(引張り強度、伸び、硬さ)の変化
で行い、引張り強度および伸びは焼成前を100%とし
たときの焼成後の残率で、硬さは変化量で示した。
【0023】
【表1】
【0024】表からも明らかなように本発明により得ら
れた熱定着ローラは、従来法である比較例で得られたも
のに比べて、焼成によるシリコーンゴム層の劣化が非常
に小さくなっている。
【0025】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明方法は、ゴム層上に被覆したフッ素樹脂を近赤外線の
照射により選択的に加熱する上、その際の条件を、フッ
素樹脂焼成の過不足や、内側のゴム層の熱劣化などの不
都合を招くことのない好ましい条件に特定したので、フ
ッ素樹脂が良好に焼成され、かつゴム層の熱劣化がほと
んどない高画質で耐久性に優れた高品質、高性能の熱定
着ローラを低コストで安定して製造することができる。
【0026】しかも、最適な加熱条件はローラ重量を求
めるだけで数式より簡単に求めることができるので、サ
イズの異なる各種ローラの製造にも容易に対応すること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属心軸上にゴム層を設け、このゴム
    層上にフッ素樹脂を被覆し、次いでその表面近傍から近
    赤外線を照射して前記フッ素樹脂被覆を加熱焼成するに
    あたり、前記近赤外線の照射により、前記フッ素樹脂被
    覆の表面温度を 360〜400 ℃にまで昇温させ、
    そのままこの温度を次式 0.03W≦T≦0.1 W (式中、Wはフッ素樹脂被覆後のローラの重量(g) 
    である。)を満足する時間T( 秒)保持してフッ素樹
    脂被覆を加熱焼成することを特徴とする熱定着ローラの
    製造方法。
JP13612091A 1991-06-07 1991-06-07 熱定着ローラの製造方法 Pending JPH04361026A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5549946A (en) * 1992-04-16 1996-08-27 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Varnish-coated heat-resistant roll for copying machine, and method of producing the same
US5744241A (en) * 1994-10-04 1998-04-28 W. L. Gore & Associates, Inc. Fluoropolymer coated elastomeric rollers and structures
EP1209542A2 (en) * 2000-11-28 2002-05-29 Xerox Corporation Process for making a multilayer elastomeric coating
JP2005319273A (ja) * 2004-04-09 2005-11-17 Olympus Corp 内視鏡可撓管の製造方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001128