JPH10142997A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10142997A
JPH10142997A JP8302889A JP30288996A JPH10142997A JP H10142997 A JPH10142997 A JP H10142997A JP 8302889 A JP8302889 A JP 8302889A JP 30288996 A JP30288996 A JP 30288996A JP H10142997 A JPH10142997 A JP H10142997A
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JP
Japan
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roller
backup roller
heat
electrophotographic printer
backup
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Withdrawn
Application number
JP8302889A
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English (en)
Inventor
Shinichi Katakura
信一 片倉
Noboru Otaki
登 大瀧
Ryoji Momiyama
良治 籾山
Hisao Ono
尚生 小野
Makoto Yabuki
矢吹  誠
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像品位を向上させ、電子写真プリンタの立上
げに必要な時間を短くし、バックアップローラの寿命を
長くする。 【解決手段】発熱源を内蔵したヒートローラと、該ヒー
トローラと接触させて回転自在に配設されたバックアッ
プローラと、該バックアップローラを回転させる駆動手
段と、電子写真プリンタの電源が投入され、発熱源の発
熱が開始されたときに、前記バックアップローラを間欠
的に回転させ、その後、連続的に回転させる立上駆動手
段とを有する。この場合、電子写真プリンタの電源が投
入され、発熱源の発熱が開始されると、立上駆動手段に
よって前記バックアップローラが間欠的に回転させられ
るので、バックアップローラの円周方向における複数箇
所に挟持部が形成され、各挟持部の表面温度がピーク温
度になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
の定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プリンタにおいては、一
様にかつ均一に帯電させられた感光体ドラムの表面がL
EDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、該
静電潜像が現像ローラによって現像されてトナー像にな
る。そして、感光体ドラム上のトナー像は、転写ローラ
によって用紙に転写され、定着装置によって定着され
る。
【0003】図2は従来の定着装置の概略図である。図
に示すように、定着装置57は、ヒートローラ17a及
びバックアップローラ17bを備え、前記ヒートローラ
17aにヒータ58が内蔵される。なお、60は前記ヒ
ートローラ17aに接触させて配設された温度センサで
ある。そして、ヒートローラ17a及びバックアップロ
ーラ17bは、前記ヒータ58によってあらかじめ設定
温度に維持され、用紙16がヒートローラ17aとバッ
クアップローラ17bとの間に形成された定着部を通過
するときに、トナー像のトナー19が加熱され加圧され
る。このようにして、トナー像が用紙16に定着され
る。
【0004】ところが、電子写真プリンタを起動すると
き、すなわち、図示しない電源を投入してヒータ58を
通電するときには、前記ヒートローラ17a及びバック
アップローラ17bはいずれも周囲の温度と等しい。そ
こで、次の二つの立上方法によって電子写真プリンタを
立ち上げ、ヒートローラ17a及びバックアップローラ
17bの温度を上昇させて設定温度にしている。
【0005】図3は従来の定着装置における第1、第2
の電子写真プリンタの立上方法の比較図、図4は従来の
電子写真プリンタにおけるバックアップローラの表面温
度の分布図である。なお、図3において、横軸に時間
を、縦軸にヒートローラ17a(図2)及びバックアッ
プローラ17bの各表面温度を、図4において、横軸に
バックアップローラ17bの円周方向の位置を、縦軸に
バックアップローラ17bの表面温度をそれぞれ採って
ある。
【0006】図3において、L1は第1の電子写真プリ
ンタの立上方法におけるヒートローラ17aの表面温度
の波形、L2は第2の電子写真プリンタの立上方法にお
けるヒートローラ17aの表面温度の波形、L1MAX
第1の電子写真プリンタの立上方法におけるバックアッ
プローラ17bの最高温度波形、L1MIN は第1の電子
写真プリンタの立上方法におけるバックアップローラ1
7bの最低温度波形、L2MAX は第2の電子写真プリン
タの立上方法におけるバックアップローラ17bの最高
温度波形、L2MIN は第2の電子写真プリンタの立上方
法におけるバックアップローラ17bの最低温度波形で
ある。なお、各最高温度波形L1MAX 、L2MAX はバッ
クアップローラ17bの円周上における前記定着部と対
向する部分、すなわち、挟持部S1の温度を、各最低温
度波形L1MIN 、L2MIN はバックアップローラ17b
の円周上における挟持部S1から最も離れた位置(位相
が180°異なる位置)の温度をそれぞれ示す。
【0007】すなわち、第1の電子写真プリンタの立上
方法においては、ヒートローラ17a及びバックアップ
ローラ17bを停止させた状態で電源を投入してヒータ
58を通電し、ヒートローラ17aに接触させて配設さ
れた温度センサ60が設定温度t0 を検出したときに、
ヒートローラ17a及びバックアップローラ17bを所
定のならし時間だけ回転させるようにしている。なお、
該ならし時間は、バックアップローラ17bの表面温度
が均一になるように、かつ、設定温度を超えるように設
定される。
【0008】また、第2の電子写真プリンタの立上方法
においては、ヒートローラ17a及びバックアップロー
ラ17bを停止させた状態で電源を投入してヒータ58
を通電し、設定時間T1 が経過した後、ヒートローラ1
7a及びバックアップローラ17bを所定のならし時間
だけ回転させるようにしている。なお、該ならし時間に
おけるヒートローラ17a及びバックアップローラ17
bの各回転速度は、電子写真プリンタによる印刷動作中
の回転速度と等しくされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の定着装置においては、第1の電子写真プリンタの立
上方法の場合、温度センサ60が設定温度t0 を検出す
るまで、第2の電子写真プリンタの立上方法の場合、設
定時間T1 が経過するまで、ヒートローラ17a及びバ
ックアップローラ17bが停止させられた状態に置かれ
るので、前記バックアップローラ17bの円周上の挟持
部S1の温度だけが急激に上昇してしまう。
【0010】そこで、前述したように、ヒートローラ1
7a及びバックアップローラ17bを通常の回転速度で
ならし時間だけ回転させるようにしているが、図4に示
すように、挟持部S1の温度と挟持部S1以外の部分の
温度との差は長時間残るので、ならし時間が短いと、バ
ックアップローラ17bの円周方向において表面温度に
むらが生じ、画像品位が低下してしまう。また、挟持部
S1の温度と挟持部S1以外の部分の温度との差が大き
いので、バックアップローラ17bの寿命が短くなって
しまう。
【0011】これに対して、ならし時間を長くすると、
バックアップローラ17bの円周方向における表面温度
の分布は安定するが、その分、電子写真プリンタの立上
げに必要な時間が長くなってしまう。さらに、電子写真
プリンタの電源を投入し、ヒータ58を通電した時点で
ヒートローラ17a及びバックアップローラ17bの回
転を開始する方法も考えられるが、ヒートローラ17a
における熱拡散が大きくなり、ヒートローラ17aの表
面温度が設定温度になるのがその分遅くなる。したがっ
て、電子写真プリンタの立上げに必要な時間が長くなっ
てしまう。
【0012】本発明は、前記従来の定着装置の問題点を
解決して、画像品位を向上させることができ、電子写真
プリンタの立上げに必要な時間を短くすることができ、
バックアップローラの寿命を長くすることができる定着
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の定
着装置においては、発熱源を内蔵したヒートローラと、
該ヒートローラと接触させて回転自在に配設されたバッ
クアップローラと、該バックアップローラを回転させる
駆動手段と、電子写真プリンタの電源が投入され、発熱
源の発熱が開始されたときに、前記バックアップローラ
を間欠的に回転させ、その後、連続的に回転させる立上
駆動手段とを有する。
【0014】本発明の他の定着装置においては、発熱源
を内蔵したヒートローラと、該ヒートローラと接触させ
て回転自在に配設されたバックアップローラと、前記ヒ
ートローラを回転させる駆動手段と、電子写真プタンタ
の電源が投入され、発熱源の発熱が開始されたときに、
前記ヒートローラを繰り返し往復回転させる立上駆動手
段とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるバックアップローラの回転角
度のタイムチャート、図5は本発明の第1の実施の形態
における電子写真プリンタの概略図、図6は本発明の第
1の実施の形態におけるバックアップローラの表面温度
の分布図である。なお、図1において、横軸に時間を、
縦軸にバックアップローラ17bの回転角度を、図6に
おいて、横軸にバックアップローラ17bの円周方向の
位置を、縦軸にバックアップローラ17bの表面温度を
それぞれ採ってある。
【0016】図5において、11は感光体ドラム、12
は該感光体ドラム11の表面を一様にかつ均一に帯電さ
せる帯電ローラ、13は前記感光体ドラム11の表面を
露光し、該感光体ドラム11上に静電潜像を形成するL
EDヘッド、14は前記感光体ドラム11上の静電潜像
を現像してトナー像にする現像ローラ、15は前記トナ
ー像を用紙16に転写する転写ローラである。そして、
前記現像ローラ14と感光体ドラム11との間に現像部
が、転写ローラ15と感光体ドラム11との間に転写部
がそれぞれ形成される。
【0017】また、17は、発熱源としての図示しない
ヒータを内蔵するヒートローラ17a、及び該ヒートロ
ーラ17aと接触させて回転自在に配設されたバックア
ップローラ17bから成り、前記用紙16に転写された
トナー像を定着する定着装置、18はクリーニングロー
ラ、20は現像ブレード、21は用紙搬送路における前
記転写部より上流側に配設された入口センサ、22は用
紙搬送路における前記定着装置17より下流側に配設さ
れた出口センサである。
【0018】前記構成の電子写真プリンタにおいて、前
記感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ1
4、転写ローラ15、定着装置17及びクリーニングロ
ーラ18をそれぞれ図に示す矢印方向に回転させ、LE
Dヘッド13の図示しない発光素子、例えば、LED素
子が選択的に発光すると、帯電ローラ12によって帯電
させられた感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、
該静電潜像に対応してトナー19が現像ローラ14から
感光体ドラム11の表面に付着し、静電潜像がトナー像
になる。
【0019】一方、図示しない用紙カセットから矢印M
方向に給紙された用紙16が転写部を通過すると、感光
体ドラム11上のトナー像が転写ローラ15によって用
紙16に転写され、転写されたトナー像は定着装置17
によって定着される。なお、転写後の感光体ドラム11
上に残留したトナー19は、クリーニングローラ18に
よって除去される。
【0020】ところで、用紙カセットから給紙された用
紙16が前記入口センサ21によって検出されると、検
出信号が図示しない制御部に送られ、該制御部によって
図示しない高圧電源回路が作動させられ、感光体ドラム
11、帯電ローラ12、現像ローラ14、転写ローラ1
5、クリーニングローラ18等に高電圧がそれぞれ印加
され、用紙16の搬送速度、及び入口センサ21と転写
部との間の距離に基づいて感光体ドラム11、帯電ロー
ラ12、LEDヘッド13、現像ローラ14、転写ロー
ラ15、クリーニングローラ18等が作動させられる。
また、トナー像が定着された後の用紙16が出口センサ
22によって検出されると、検出信号が前記制御部に送
られ、前記高圧電源回路の作動が停止させられる。
【0021】ところで、前記定着装置17のヒートロー
ラ17a及びバックアップローラ17bの一方は、図示
しない駆動手段としての駆動モータと接続され、該駆動
モータを駆動することによってヒートローラ17a及び
バックアップローラ17bを回転させることができるよ
うになっている。次に、電子写真プリンタの立上げ時に
おけるバックアップローラ17bの回転角度の変化につ
いて説明する。
【0022】図1において、L11は従来の電子写真プ
リンタの立上方法におけるバックアップローラ17b
(図2参照)の回転角度の波形、L12は本発明の電子
写真プリンタの立上方法におけるバックアップローラ1
7bの回転角度の波形、T0 は、従来の第1の電子写真
プリンタの立上方法において、温度センサ60が設定温
度t0 (図3参照)を検出するまでの時間、T1 は、従
来の第2の電子写真プリンタの立上方法における設定時
間、T2 は、本発明の電子写真プリンタの立上方法にお
いて、バックアップローラ17bが1回転させられるま
での時間である。
【0023】本発明の電子写真プリンタの場合、電子写
真プリンタの図示しない電源が投入され、前記ヒータが
通電されて発熱が開始されると、前記制御部の図示しな
い立上駆動手段が、前記駆動モータを制御して、設定時
間Δtごとに設定角度Δθだけバックアップローラ17
bを間欠的に回転させる。その結果、前記バックアップ
ローラ17bの回転角度は、波形L12に示すように段
階的に大きくされる。本実施の形態において、バックア
ップローラ17bは、電子写真プリンタの電源が投入さ
れた後、設定時間Δtが経過して各タイミングt1〜t
10になるたびに、設定角度Δθずつ回転させられ、タ
イミングt11において1回転させられると、その後、
連続的に回転させられる。
【0024】その結果、図6に示すように、まず、タイ
ミングt1において、バックアップローラ17bの円周
上の挟持部S1の表面温度がピーク温度になり、その
後、各タイミングt2〜t10において、前記バックア
ップローラ17bの回転に伴って挟持部S1が移動し、
当初の挟持部S1以外の部分に9個の挟持部S2〜S1
0が形成され、該各挟持部S2〜S10の表面温度がそ
れぞれピーク温度になる。そして、タイミングt11に
おいてバックアップローラ17bの連続的な回転が開始
されると、該バックアップローラ17bの表面温度は各
タイミングt11〜t13において平滑化され、タイミ
ングt14において均一になる。
【0025】なお、前記設定時間Δt及び設定角度Δθ
は、ピーク温度、及び挟持部S1〜S10に隣接する部
分における温度勾配(こうばい)に基づいて設定され
る。このように、バックアップローラ17bは、設定時
間Δtが経過するたびに設定角度Δθずつ回転させら
れ、バックアップローラ17bの円周方向における複数
箇所にピーク温度が形成される。そして、このようにし
て1回転させられた後に、バックアップローラ17bの
連続的な回転が開始されて、前記各ピーク温度が平滑化
される。したがって、電子写真プリンタの電源が投入さ
れた後の1枚目の印刷においても、バックアップローラ
17bの円周方向において表面温度にむらが生じるのを
防止することができ、画像品位を向上させることができ
る。
【0026】また、複数の挟持部S1〜S10が形成さ
れるので、該挟持部S1〜S10の温度と挟持部S1〜
S10以外の部分の温度との差が小さくなる。したがっ
て、バックアップローラ17bの寿命を長くすることが
できる。図7は本発明の第1の実施の形態における電子
写真プリンタの立上方法と従来の電子写真プリンタの立
上方法との比較図である。
【0027】図において、L1MIN は従来の第1の電子
写真プリンタの立上方法におけるバックアップローラ1
7b(図2参照)の最低温度波形、L3MIN は本発明の
電子写真プリンタの立上方法におけるバックアップロー
ラ17b(図5)の最低温度波形、T0 は、従来の第1
の電子写真プリンタの立上方法において、温度センサ6
0が設定温度t0 (図3参照)を検出するまでの時間、
2 は、本発明の電子写真プリンタの立上方法におい
て、バックアップローラ17bが1回転させられるまで
の時間である。
【0028】図から分かるように、従来の第1の電子写
真プリンタの立上方法においては、時間T0 が経過する
まではバックアップローラ17bが停止させられるの
で、円周上における挟持部S1(図6)から最も離れた
位置の温度は、挟持部S1の熱がバックアップローラ1
7b自体を介して伝達されることによって徐々に上昇さ
せられる。
【0029】これに対して、本発明の電子写真プリンタ
の立上方法においては、時間T2 が経過するまではバッ
クアップローラ17bが逐次回転させられるので、円周
上における当初の挟持部S1から最も離れた位置の温度
は、挟持部S1の熱がバックアップローラ17b自体を
介して伝達されるのに加えて、バックアップローラ17
bの回転に伴って挟持部S1が近づくので、比較的早く
上昇させられる。
【0030】したがって、本発明の電子写真プリンタの
立上方法におけるバックアップローラ17bの最低温度
波形L3MIN は、従来の第1の電子写真プリンタの立上
方法におけるバックアップローラ17bの最低温度波形
L1MIN より傾きが大きくなり、その分、バックアップ
ローラ17bの円周方向において表面温度にむらが生じ
るのを防止することができ、画像品位を向上させること
ができる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図8は本発明の第2の実施の形態における定
着装置の概略図である。図において、16はトナー像が
転写された用紙、19はトナー、27はヒートローラ2
7a及びバックアップローラ27bから成る定着装置で
あり、前記バックアップローラ27bの外径はヒートロ
ーラ27aの外径より小さくされる。該ヒートローラ2
7aは、アルミニウム等の心金の表面にフッ素樹脂等を
被覆して形成され、前記バックアップローラ27bはア
ルミニウム等の心金の表面にシリコーンゴム系の樹脂を
被覆して形成される。
【0032】また、28は前記ヒートローラ27aに内
蔵されたハロゲンランプ等から成る発熱源としてのヒー
タ、29は前記ヒートローラ27aに接触させて配設さ
れ、該ヒートローラ27aの表面温度を検出するサーミ
スタ等から成る温度センサ、30は前記ヒートローラ2
7aに接触させて配設され、オフセット防止液が含浸さ
せられたオイルパッドである。該オイルパッド30は、
ヒートローラ27aの表面にオフセット防止液を塗布
し、トナー19が付着するのを防止するだけでなく、ヒ
ートローラ27aの表面に付着したトナー19を除去す
る。なお、31は分離爪である。
【0033】前記ヒートローラ27a及びバックアップ
ローラ27bの一方は、図示しない駆動手段としての駆
動モータと接続され、該駆動モータを駆動することによ
ってヒートローラ27a及びバックアップローラ27b
をそれぞれ矢印A方向又は矢印B方向に回転させること
ができるようになっている。次に、前記構成の定着装置
27の動作について説明する。
【0034】まず、電子写真プリンタの図示しない電源
が投入されると、ヒータ28が通電され、ヒートローラ
27aの表面温度が設定温度になるまで電子写真プリン
タの立上げが行われる。そして、ヒータ28が通電され
るのと同時に、図示しない制御部の立上駆動手段が、前
記駆動モータを制御して、ヒートローラ27aを矢印A
方向に回転させる。このときの回転速度は、用紙16上
のトナー像を定着するときよりも低くされる。
【0035】そして、ヒートローラ27aが半回転する
前に、前記立上駆動手段が、前記駆動モータを制御し
て、ヒートローラ27aを矢印B方向に回転させる。続
いて、ヒートローラ27aが半回転する前に、前記立上
駆動手段が、前記駆動モータを制御して、ヒートローラ
27aを矢印A方向に回転させる。このようにして、ヒ
ートローラ27aは、矢印A方向及び矢印B方向に繰り
返し往復回転させられる。
【0036】ところで、前記オイルパッド30の表面に
は、除去されたトナー19が固形状態で付着していて、
ヒートローラ27aの温度が十分に上昇していないとき
に、ヒートローラ27aが回転させられると、オイルパ
ッド30の表面に付着しているトナー19が、ヒートロ
ーラ27aによって擦(こす)られてヒートローラ27
aの表面に付着する。さらに、該ヒートローラ27aの
表面に付着したトナー19は、挟持部S1(図6)に到
達すると、バックアップローラ27bに付着する。
【0037】このようにして、バックアップローラ27
bに付着したトナー19は、用紙16が定着部に送られ
たときに、用紙16の裏側(バックアップローラ27b
側)に付着し、用紙16を汚してしまう。ところが、本
実施の形態においては、前述したように、ヒートローラ
27aは半回転する前に逆方向に回転させられるので、
ヒートローラ27aに付着したトナー19は、絶対にバ
ックアップローラ27bに付着することはなく、用紙1
6を汚してしまうことがない。
【0038】そして、ヒートローラ27aの表面温度が
設定温度、例えば、130〔℃〕になるまで、前記立上
駆動手段は、前記ヒートローラ27aの往復回転動作を
繰り返す。続いて、ヒートローラ27aの表面温度が設
定温度になると、前記駆動モータは停止させられ、ヒー
トローラ27a及びバックアップローラ27bの回転も
停止させられ、ウォームアップ動作が終了する。
【0039】なお、このとき、オイルパッド30に付着
したトナー19は溶融させられるので、ヒートローラ2
7aに付着することはなくなる。このように、前記立上
駆動手段が前記ヒートローラ27aの往復回転動作を繰
り返すと、前記バックアップローラ27bの外径はヒー
トローラ27aの外径より小さくされているので、往復
回転動作の繰返しによって、バックアップローラ27b
の表面がヒートローラ27aによって均等に加熱され
る。したがって、バックアップローラ27bの表面温度
にむらが生じることはない。
【0040】また、バックアップローラ27bの表面温
度の温度差が小さくなるので、バックアップローラ27
bの寿命を長くすることができる。そして、ウォームア
ップ動作時において、ヒートローラ27a及びバックア
ップローラ27bは低速で回転させられるので、定着装
置27の耐久性を向上させることができる。
【0041】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、定着装置においては、発熱源を内蔵したヒートロ
ーラと、該ヒートローラと接触させて回転自在に配設さ
れたバックアップローラと、該バックアップローラを回
転させる駆動手段と、電子写真プリンタの電源が投入さ
れ、発熱源の発熱が開始されたときに、前記バックアッ
プローラを間欠的に回転させ、その後、連続的に回転さ
せる立上駆動手段とを有する。
【0043】この場合、電子写真プリンタの電源が投入
され、発熱源の発熱が開始されると、立上駆動手段によ
って前記バックアップローラが間欠的に回転させられる
ので、バックアップローラの円周方向における複数箇所
に挟持部が形成され、該各挟持部の温度がピーク温度に
なる。また、前記ヒートローラの円周上において、ヒー
トローラとバックアップローラとの間の当初の挟持部か
ら最も離れた位置の温度は、前記挟持部の熱がバックア
ップローラ自体を介して伝達されるのに加えて、バック
アップローラの回転に伴って挟持部が近づくので、比較
的早く上昇させられる。
【0044】したがって、バックアップローラの円周方
向において表面温度にむらが生じるのを防止することが
でき、画像品位を向上させることができる。また、複数
の挟持部が形成されるので、該挟持部の温度と挟持部以
外の部分の温度との差が小さくなる。したがって、バッ
クアップローラの寿命を長くすることができる。
【0045】本発明の他の定着装置においては、発熱源
を内蔵したヒートローラと、該ヒートローラと接触させ
て回転自在に配設されたバックアップローラと、前記ヒ
ートローラを回転させる駆動手段と、電子写真プリンタ
の電源が投入され、発熱源の発熱が開始されたときに、
前記ヒートローラを繰り返し往復回転させる立上駆動手
段とを有する。
【0046】この場合、電子写真プリンタの電源が投入
され、発熱源の発熱が開始されると、立上駆動手段は、
前記ヒートローラを繰り返し往復回転させるので、バッ
クアップローラの表面がヒートローラによって均等に加
熱される。したがって、バックアップローラの表面温度
にむらが生じることはない。また、バックアップローラ
の表面温度の温度差が小さくなるので、バックアップロ
ーラの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるバックアッ
プローラの回転角度のタイムチャートである。
【図2】従来の定着装置の概略図である。
【図3】従来の定着装置における第1、第2の電子写真
プリンタの立上方法の比較図である。
【図4】従来の電子写真プリンタにおけるバックアップ
ローラの表面温度の分布図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における電子写真プ
リンタの概略図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるバックアッ
プローラの表面温度の分布図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における電子写真プ
リンタの立上方法と従来の電子写真プリンタの立上方法
との比較図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における定着装置の
概略図である。
【符号の説明】
17、27 定着装置 17a、27a ヒートローラ 17b、27b バックアップローラ 28 ヒータ Δt 設定時間 Δθ 設定角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 尚生 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 矢吹 誠 東京都港区芝浦四丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)発熱源を内蔵したヒートローラ
    と、(b)該ヒートローラと接触させて回転自在に配設
    されたバックアップローラと、(c)該バックアップロ
    ーラを回転させる駆動手段と、(d)電子写真プリンタ
    の電源が投入され、発熱源の発熱が開始されたときに、
    前記バックアップローラを間欠的に回転させ、その後、
    連続的に回転させる立上駆動手段とを有することを特徴
    とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記立上駆動手段は、前記バックアップ
    ローラを、設定時間ごとに設定角度ずつ複数回回転させ
    て、1回転させる請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 (a)発熱源を内蔵したヒートローラ
    と、(b)該ヒートローラと接触させて回転自在に配設
    されたバックアップローラと、(c)前記ヒートローラ
    を回転させる駆動手段と、(d)電子写真プリンタの電
    源が投入され、発熱源の発熱が開始されたときに、前記
    ヒートローラを繰り返し往復回転させる立上駆動手段と
    を有することを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 前記バックアップローラの外径は、ヒー
    トローラの外径より小さくされる請求項3に記載の定着
    装置。
JP8302889A 1996-11-14 1996-11-14 定着装置 Withdrawn JPH10142997A (ja)

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