JP3313920B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3313920B2
JP3313920B2 JP32745294A JP32745294A JP3313920B2 JP 3313920 B2 JP3313920 B2 JP 3313920B2 JP 32745294 A JP32745294 A JP 32745294A JP 32745294 A JP32745294 A JP 32745294A JP 3313920 B2 JP3313920 B2 JP 3313920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなど静電転写プロセスを利用する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術と解決すべき課題】図7は本発明を適用する
に適した画像形成装置の一例を示す概略側面図である。
これについて略述すると、紙面に垂直方向に延設されて
図示矢印方向に回転走行する円筒状の像担持体1の表面
感光層が一次帯電手段たる帯電ローラ2によって一様に
帯電され、この帯電面にスキャナユニット101から投
射される画像変調されたレーザビームLがミラー102
を介して前記像担持体1の帯電面に投射されて静電潜像
が形成される。
【0003】この潜像が、像担持体1の回転につれて、
これと現像器6とが対向する現像部位に到来すると、現
像器6に収納されているトナー7が現像スリーブ3を経
て前記潜像に供給されてトナー像が形成される。
【0004】トナー7が磁性トナーの場合には、現像ス
リーブ3内部に配置したマグネットによって現像スリー
ブ3上を帯電しなから搬送されてトナー層を形成し、非
磁性トナーの場合にはマグネット無しで現像スリーブ3
によって帯電されてその上にトナー層を形成してゆき、
像担持体上の潜像に付与されてトナー像が形成されるも
のとする。
【0005】一方、カセット103内の転写材はピック
アップローラ105によって一枚ずつ取り出されTop
センサ106において搬送中の転写材が検出され、これ
に合ったタイミングで静電潜像の形成動作、すなわち画
像データによるレーザビームLの変調が開始される。
【0006】転写材が転写部位に達すると、転写ローラ
107には転写バイアスが印加され、よって形成される
電界の作用で像担持体側のトナー像は転写材に転移す
る。転写後トナー像を担持した転写材は転写部位を離れ
定着部位に至り、トナー像が転写材に定着固定された後
機外に排出されるものとする。
【0007】転写の際、転写材に転移せず像担持体に残
った残留トナーは、像担持体とともにクリーニングブレ
ード5が配置されたクリーニング部位に至って像担持体
から除去されるものとする。
【0008】転写材にトナー像を定着する装置には熱ロ
ーラ方式が広く使われてきた。
【0009】この熱ローラ方式は図8のように、内部に
ハロゲンヒータ等の熱源Hを備え所定の定着温度に温調
管理される金属製の熱ローラ121と、これに圧接する
弾性を有する加圧ローラ122を基本構成とし、この一
対のローラ121・122を回転させて該両ローラ対の
圧接ニップ部(定着ニップ部)Nに記録部Aからの記録
材Pを供給して定着ニップ部Nを挟持搬送通過させるこ
とで、熱ローラ121の熱と定着ニップ部Nの加圧力に
て未定着画像Tを記録材Pに定着させるものである。
【0010】この熱ローラ方式では熱ローラ121の熱
容量が大きいため、熱ローラ121の表面を所定の定着
温度まで上げるのに非常に多くの時間(ウエイトタイム
・ウォーミングタイム)を要していた。またこのため、
画像出力動作を速やかに実行するためには、装置を使用
していないときも熱ローラ表面をある程度の温度に温調
していなければならず電力消費が大きくなるという問題
もあった。
【0011】このような問題のない画像加熱定着装置と
して、本出願人の先の提案に係る例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報等
や、特開昭4−44075〜44083号公報、特開平
4−204980〜204984号公報等で提案してい
るフィルム加熱方式の定着装置(加熱装置)がある。
【0012】図9に該装置の一例を概略構成を示した。
38は横断面略半円狐樋形のフィルム内面ガイド部材で
ある。このガイド部材38の外側下面の略中央部に該部
材の長手に沿って加熱体嵌め込み溝を設け、この溝内に
低熱容量線状加熱体33を嵌め込んで支持させてある。
【0013】この加熱体33付きのフィルム内面ガイド
部材38に対して円筒型の耐熱性フィルム35をルーズ
に外嵌させてあり、加熱体33との間にフィルム35を
挟ませて加圧ローラ36を圧接させてある。
【0014】該加圧ローラ36を駆動ローラとして駆動
手段Mにより回転駆動させて該ローラ36とフィルム外
面との摩擦力にて円筒型のフィルム35をその内面を加
熱体33の下向き表面に密着摺動させつつフィルム内面
ガイド部材38の回りを回転駆動させる。
【0015】このフィルム回転駆動状態において、フィ
ルム35と加圧ローラ36との間に記録材Pが導入され
て定着ニップ部Nを通過することで、前記図5の装置の
場合と同様に記録材Pが定着ニップ部Nを通過する過程
で加熱体33の熱がフィルム35を介して記録材Pに与
えられて未定着画像Tの加熱定着がなされる。
【0016】加熱体33は例えば図10のように、フィ
ルム35の搬送方向aに対して直角方向を長手とする細
長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性のアルミナ等の基板3
3a、該基板の表面側の短手方向の略中央部に基板長手
に沿って線状又は細帯状にスクリーン印刷等で形成具備
させたAg/Pd等の通電発熱体(抵抗発熱体)33
b、この通電発熱体の長手両端部にスクリーン印刷等で
形成具備させたAg等の給電用電極33c・33c、通
電発熱体を形成した加熱表面を保護させた耐熱ガラス等
のオーバーコート層33d、基板裏面側に具備させた、
加熱体温度を検知するサーミスタ等の検温素子33e等
からなる全体に低熱容量の線状加熱体(セラミツクヒー
タ)である。
【0017】この加熱体33は、通電発熱体33bを形
成具備させた表面側を下向きにして支持体34に固定支
持させてあり、両端部電極33c、33c間に対する給
電により通電発熱体33bが長手全長にわたって発熱す
ることで昇温し、その昇温が検温素子33eで検知さ
れ、その検知温度が温度制御回路(不図示)ヘフィード
バックされて、加熱体33の温度が所定の定着温度に維
持されるように通電発熱体33bへの通電が制御され
る。
【0018】耐熱性フィルム35は、一般的には総厚1
00μm以下、好ましくは40μm以下の耐熱性、離型
性、耐久性等に優れた薄肉フィルムであり、例えばPI
(ポリイミド)、ポリエーテルイミド等のフィルムであ
る。
【0019】このようなフィルム加熱方式の定着装置
は、加熱体33として低熱容量の加熱体を、フィルム3
5として薄膜の低熱容量のものを用いることができるた
め、省電力化・ウエイトタイム短縮化(クイックスター
ト性)が可能になる。クイックスタートができることに
より、非定着動作時の予熱が必要なくなり、総合的な意
味での小電力化を図ることができる、機内昇温を抑える
ことができる、定着点と分離点が別に設定できるためオ
フセットを防止できる等の利点を有している。
【0020】図11はプリントONから画像形成終了ま
でのタイミングチャートであり、図3は画像形成装置模
式的に示す略断面図である。
【0021】従来の画像形成装置では、プリントの信号
(プリントON)を受けた後、レーザを傾向するポリゴ
ンミラーを回転駆動するスキャナモータと定着装置のヒ
ータをONし、各装置の立ち上げを行う。そしてスキャ
ナの単位時間当りの回転数と定着装置の温調温度が規定
の値となる(スキャナレディ、定着レディ)までは、ピ
ックアップローラ105の位置で転写材を給紙せずに待
機させている。スキャナモータの立ち上りに関しては電
源電圧のバラツキや低温環境下でグリスやオイル等の粘
性が上がるために立ち上がりが遅れる可能性があり、ス
キャナモータが立ち上がる前に露光を行うと画像の乱れ
を生じてしまう。
【0022】定着装置に関してはクイックスタートが可
能なフィルム加熱装置を用いた場合、通常環境下では、
給紙を開始してから定着装置に転写材が至るまでの間
に、定着装置(特に加圧ローラ)が充分温まるためプリ
ントON直後に給紙を開始しても定着性には何ら問題は
ないが、例えば、寒冷地での早朝動作等の低温環境下で
は、プリントON直後に給紙を開始した場合定着装置に
転写材が至るまでの間に定着装置の昇温が間に合わず定
着不良が発生する可能性がある。このため従来の画像形
成装置ではスキャナと定着装置が立ち上がるまでは給紙
カセットやピックアップローラ105の位置で転写材を
止めている。
【0023】図11及び図3においてプリントONの時
間をto=0(set)、給紙を開始した時間をt1
(sec)、Topセンサー106に転写材先端が至る
までの時間をt1 (sec)感光体1と転写ローラ10
7とのニップ部(転写部)に転写材が至るまでの時間を
3 (sec)定着装置のニップ部(定着部)に転写材
が至るまでの時間をt4 (sec)、給紙部からTop
センサー106までの搬送路をl1 (mm)、Topセ
ンサー106から転写部までの搬送路をl2 (mm)、
転写部から定着部までの搬送路をl3 (mm)、感光体
1が帯電部から露光部まで回転するのに要する時間をT
a(sec)露光部から現像部まで回転するのに要する
時間をTb(sec)、現像部から転写部まで回転する
のに要する時間をTc(sec)、転写材搬送スピード
(プロセススピード)をVp (mm/sec)とする。
【0024】図11及び図3においてプリントON後に
スキャナレディー、定着レディーとなると、メインモー
タON、帯電バイアスONとなり、給紙を開始する。通
常の画像形成装置ではt2 −t1 ≧Taであり、感光体
1面上はこの間にすでに帯電を行われている。転写材が
Topセンサー106に至ると、これに同期を取り、レ
ーザによる露光が行われる。その後露光面が現像部に達
するTb(sec)後に現像バイアスをONし現像を行
う。次に現像面が転写部に達するTc(sec)後に転
写バイアスをONし転写材上にトナー像を転写する転写
材上の適正な位置にトナー像を転写するためにTopセ
ンサ106で同期を取り、通常はt3 −t2 ≧Tb+T
cとしている。トナー像を転写された転写材は定着装置
に至り加熱定着を行い排紙される。
【0025】Topセンサ106により転写材後端が検
知された時間をt5 (sec)とすると、レーザ、現像
バイアス転写バイアスはそれぞれ転写材通過時間t5
2(sec)後にOFFとなり、次回のプリント待機
状態となる。メインモータ、帯電バイアス、ヒータ、ス
キャナは転写材が定着装置より排紙される時間t4 −t
3 (sec)分遅れてOFFし、次回のプリントの待機
状態となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のような装置ではフィルム加熱装置を用いてクイッ
クスタートを目的としているにもかかわらず、すべての
環境すべての装置のバラツキを保証するために立ち上り
時間を長く待っていた。このためファーストプリントタ
イムが遅くなる様に設定されていた。つまり、通常の使
用状態であれば、上記の立ち上り時間はそれほど長くは
ないが、そのような使用状態に合わせてファーストプリ
ントタイムを設定すると、低温環境下や電源電圧の低下
した場合は、特にスキャナモータや定着装置等の立ち上
り時間が長くなる可能性があり、画像不良、定着不良を
生じるという問題があった。
【0027】また、スキャナモータや定着装置等の立ち
上り時間を予測する方法も考えられるが、予測通りに立
ち上るかどうかという問題があるし、たとえ予測通りに
立ち上ったとしても立ち上り時間の予測のためには、複
雑な構成、ソフトウエアが不可欠であり、装置のコスト
アップを招来する。
【0028】本発明は係る課題を鑑みてなされたもので
あって、露光手段の立ち上りを待たずして転写材の給送
を開始することによって極力スループットをあげる一
方、画像形成装置が形成可能状態にならなかった場合
に、トナー浪費を防止することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、画像情報に基づいて光ビームを露光することによっ
て感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光
体上に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像
手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を転写
材に転写する転写手段を有する画像形成装置において、
前記露光手段の立ち上りを待たずに外部装置からの印字
要求に対して転写材を給送させる給送制御手段と、給送
される前記転写材が通過することを検知する検知手段
と、前記検知手段による検知に同期して、前記露光手段
による露光を開始させる露光制御手段と、前記給送制御
手段により前記露光手段の立ち上りを待たずに転写材を
給紙させた後に、前記露光手段が立ち上らないことを判
断する判断手段と、前記露光手段が立ち上らないと前記
判断手段が判断した場合、画像形成を行わずに転写材を
排出させる排出制御手段とを有することを特徴とする。
【0030】
【実施例】
(第1の実施例)図13は本実施例に関連する構成を示
す概略ブロック図、図2は本実施例のプリントONから
画像形成終了までのタイミングチャートである。尚、本
実施例の構成は図3、図7〜図10に示したものと同様
であるので、ここではそれらの詳細な説明は省略する。
【0031】図13においてCPU1000は、スキャ
ナ101、サーミスタ33e及びTopセンサ106か
らの出力に基づいてTopセンサ106により検出され
た転写材への画像形成動作を制御する。具体的には、メ
インモータ1007のオン・オフ制御、ドライバ100
4を介して定着ヒータのオン・オフ制御、高圧制御回路
1006への帯電バイアス、現像バイアス及び転写バイ
アスの制御信号の出力、スキャナ101のオン・オフ制
御を行う。
【0032】一般に、プリンタでは、ホストコンピュー
タ1003からのPDL(ページ記述言語)等で記述さ
れたデータはビデオコントローラ1002によってビッ
トマップデータに展開され、ビデオコントローラ100
2は、Topセンサ106からの出力に同期して画像信
号を出力する。
【0033】以下、図2及び図3を用いて本実施例の動
作を説明する。
【0034】ビデオコントローラ1002からのプリン
ト信号ONの時間をt0 =0(sec)とすると、CP
U1000はt1 (sec)で給紙を開始する。Top
センサー106に転写材先端が至るまでの時間をt2
(sec)転写材が感光体1と転写ローラ107とのニ
ップ部(転写部)に至るまでの時間をt3 (sec)、
転写材が定着装置のニップ部(定着部)に至るまでの時
間をt4 (sec)、給紙部からTopセンサー106
までの搬送路をl1 (mm)、Topセンサー106か
ら転写部までの搬送路をl2 (mm)、転写部から定着
部までの搬送路をl3 (mm)、感光体1が帯電部から
露光部まで回転するのに要する時間をTa(sec)、
露光部から現像部まで回転するのに要する時間をTb
(sec)、現像部から転写部まで回転するのに要する
時間をTc(sec)、転写材搬送スピード(プロセス
スピード)をVp (mm/sec)とする。なお図12
に本実施例のシーケンスのフローチャートを示す。
【0035】従来はビデオコントローラ1002からの
プリント信号がONされた後、スキャナレディー及び定
着レディーとなるまで、給紙を行わずに装置は待機状態
となっていたが、本実施例ではスキャナー、定着装置の
立ち上りを待たずにプリント信号のONと同時または直
後に給紙を開始した後所定の時間内にスキャナの単位時
間当りの回転数と定着装置の立ち上り温度が規定の値に
満たない場合は画像形成を行わずに転写材を排出する。
【0036】図2、図3及び図12においてプリントO
N(図12のSTEP1)からt1(sec)後のt1
−t0 (sec)でメインモータON、帯電バイアスO
N、給紙を開始(図12のSETP2)し、転写材先端
がTopセンサ106に至るt2 (sec)までにスキ
ャナレディー(図12のSTEP4)、定着レディー
(図12のSTEP5)となると通常の画像形成のため
の(図12のSTEP6・8・9・10・11)を行
う。本実施例の像形成装置ではt2 −t1 ≧Taであ
り、感光体1面上はこの間にすでに帯電を行われてい
る。転写材がTopセンサー106に至るとこれに同期
を取り、レーザによる露光が行われる。その後露光面が
現像部に達するTb(sec)後に現像バイアスをON
し現像を行う。次に現像面が転写部に達するTc(se
c)後に転写バイアスをONし転写材上にトナー像を転
写する。転写材上の適正な位置にトナー像を転写するた
めに、Topセンサー106で同期を取り、通常はt3
−t2 ≧Tb+Tcとしている。トナー像を転写された
転写材は定着装置に至り加熱定着され排紙される。
【0037】Topセンサ106により転写材後端が検
知された時間をT5 (sec)とすると、レーザ、現像
バイアス、転写バイアスはそれぞれ転写材通過時間t5
−t2 (sec)後にOFFとなり、次のプリントの待
機状態となる。メインモータ、帯電バイアス、ヒータ、
スキャナは転写材が定着装置より排紙される時間t4
3 (sec)分遅れてOFFし次回のプリントの待機
状態となる。
【0038】スキャナレディーの判断に関してはスキャ
ナ1回転毎のパルスを検知し単位時間当りの回転数が規
定の値であるかどうかを判断する等の手法があり、本実
施例ではプリントONからt2 (sec)までにスキャ
ナレディでない場合は、画像形成を行わずに転写材を排
出する(図12のSTEP7、8、9、10、11)。
また定着レディーの判断に関しては定着装置のヒータに
当接されたサーミスタにより温度を検知しプリントON
からt2 (sec)までに規定の温度T1 (℃)に達す
るかどうかを判断すればよい。
【0039】図4は定着装置の朝立ち上げ時のサーミス
タの温度上昇を示すグラフである。プリントON時(t
o(sec)でヒータONとなり、ついでt1 (se
c)でモインモータONで給紙を開始する。t0 、t1
についてはt0 =t1 であっても良いが、本実施例の定
着装置では、フィルムの周動性向上のためにフィルム内
面に耐熱性のフッ素グリスを塗布してある。このため特
に低温環境下での最初の印刷動作ではこのグリスをヒー
タの熱により軟化させてから回転を行う方が好ましくt
1 −t0 ≦0.5(sec)としている。t1 で回転を
始めたフィルム、加圧ローラによりサーミスタの検知す
る温度上昇率はおよそA(℃/sec)となる。t2
(sec)部での温度をT1 (℃)、t4 (sec)部
での温調温度をT2 (℃)とすると、 t4 −t2 ≧1/A(t2 −t1 ) となりT1 (℃)が、 T1 ≧T2 −A(t4 −T2 ) であれば、定着レディーとして通常の画像形成を行い
(図2のSTEP6、8、9、10、11)、 T1 <T2 −A(t4 −t2 ) の場合は画像形成を行わずに転写材を排出する(図12
のSTEP7、8、9、10、11)。
【0040】本実施例では前述した様に、図1、図2の
0 のプリントON(図12のSTEP1)直後のt1
で給紙を開始し(図12のSTEP2)、t0 からt2
までの間にスキャナレディー(図12のSTEP4)、
定着レディー(図12のSTEP5)となると、通常の
画像形成(図12のSTEP6、8、9、10、11)
を開始する。
【0041】画像形成装置ではt2 −t1 ≧Taであ
り、感光体1面上は、この間にすでに帯電を行われてい
る。転写材がTopセンサ106に至ると、これに同期
を取り、レーザによる露光が行われる。その後露光面が
現像部に達するTb(sec)後に現像バイアスをON
し現像を行う。次に現像面が転写部に達するTc(se
c)後に転写バイアスをONし転写材上にトナー像を転
写する。転写材上の適正な位置にトナー像を転写するた
めにTopセンサ106で同期を取り、通常はt3 −t
2 ≧Tb+Tcとしている。トナー像を転写された転写
材は定着装置に至り加熱定着を行い排紙される。
【0042】Topセンサ106により転写材後端が検
知された時間をt5 (sec)とすると、レーザ、現像
バイアス、転写バイアスはそれぞれ転写材通過時間t5
−t2 (sec)後にOFFとなり、次回のプリント待
機状態となる。メインモータ、帯電バイアス、ヒータ、
スキャナは転写材が定着装置より排紙される時間t4
3 (sec)分遅れてOFFし、次回のプリントの待
機状態となる。
【0043】また図1、図3のプリントON(t0 )直
後のt1 で給紙を開始し、t0 からt2 までの間にスキ
ャナが定着装置の少なくともどちらか一方の立ち上りが
間に合わずレディーとならなかった場合は、画像形成を
行わずに転写材を排出とする(図12のSTEP7、
8、9、10、11)。この場合はレーザによる露光を
行わず(図12のSTEP7、8、9、10、11)、
白紙を排紙することとした。これは、スキャナの立ち上
りが不充分な場合は画像が乱れてしまうこと、定着装置
の立ち上りが不充分な場合は、定着不良が生じてしまう
ことを防止するためである。レーザ以外の制御は通常の
画像形成時と同一とした(図12のSTEP8、9、1
0、11)。
【0044】本実施例の制御を行うことによりスキャ
ナ、定着装置の立ち上りを待たない時間分、ファースト
プリントタイムを短縮することができ、フィルム加熱装
置を用いる本来の目的であるクイックスタートが可能と
なる。また、低温環境下や電源電圧の低下が起きるよう
な場合であっても、スキャナ定着装置が立ち上がるまで
にはt2 −t0 (sec)の搬送時間があるため、立ち
上りが間に合わない可能性は少ない。
【0045】スキャナ又は定着装置の立ち上りが間に合
わなかった場合に、画像形成を禁止する方法としては、
CPU1000がAND回路1005(図13)への信
号をオフすることにより、レーザ発光を禁止する。この
とき、ライン1008を介して、ミスプリントエラーの
ステータスをビデオコントローラ1002に送る。これ
によりビデオコントローラ1002は、送出した画像信
号が正常にプリントされなかったことを認識するので、
白紙の排出後、次のプリントシーケンスで同じ画像信号
を再送することができる。
【0046】また、他の方法として、TOPセンサ10
6からの出力を直接ビデオコントローラ1002に送る
のではなく、CPU1000で受信し、これに同期して
CPU1000が垂直同期信号をビデオコントローラ1
002に送るようにしてもよい。この場合には、スキャ
ナ又は定着装置の立ち上りが間に合わなかった場合、C
PU1000はTopセンサ106から紙先端出力を受
けても垂直同期信号をビデオコントローラ1002に送
らない。この場合、CPU1000は、白紙を排出した
後、再び、図12のステップ2から動作を行う。これに
よりビデオコントローラ1002が正常動作の場合と同
様に動作しても画像不良や定着不良のない印刷結果が得
られる。
【0047】(第2の実施例)本実施例ではプリントO
Nから転写材先端を検知するまでの間にスキャナ定着装
置のどちらか一方でも立ち上りが間に合わなかった場合
は、レーザの露光とヒータへの給電を行わずに転写材を
排出する制御を行う。レーザの露光を行わなくすること
は第1の実施例と同様に、スキャナの立ち上りが間に合
わない場合の画像の乱れと定着装置の立ち上りが間に合
わない場合の定着不良を防ぐためである。ヒータへの給
電を行わなくするのは排出された転写材を再度プリント
した場合の搬送性や画質を向上させるためである。ヒー
タに給電を行ったまま転写材を排紙すると、定着装置の
立ち上りが間に合わなかった場合であっても、転写材か
定着装置に至るまでには100℃以上の温度となってい
る。このため若干のカールや転写材の乾燥を生じユーザ
が白紙の状態で排紙された転写材を再度プリントした場
合に搬送性の悪化による印字精度の低下や転写材の乾燥
により転写時の画質低下が生じる可能性がある。特に低
湿環境下や再プリントの2面目印字では紙の抵抗が高く
なっているため転写時の画質低下が起こりやすい。この
ため本実施例では図5に示すようにt0 からt2 の間に
スキャナ定着装置のどちらか一方でもレディとならない
場合はレーザヒータをOFFし転写材を排出する。図1
4に本実施例のシーケンスのフローチャートを示す。
【0048】第1の実施例との相違は、スキャナ又は定
着装置の立ち上りが間に合わなかった場合に、STEP
12で定着ヒータをOFFして転写材が高温にならない
様にした点である。その他の制御は第1の実施例と同様
である。
【0049】図14のフローチャートでは、スキャナ又
は定着装置の立ち上りが間に合わなかった場合でも、現
像器、転写帯電器をオンさせているが、これらの装置は
必ずしもオンさせる必要はない。
【0050】また転写材が定着装置を通過させた後、次
のプリントに備えて定着ヒータをオンさせてもよい。
【0051】本実施例の制御を行うことにより、スキャ
ナ、定着装置の立ち上りを持たない時間分、ファースト
プリントタイムを短縮することができ、フィルム加熱装
置を用いる本来の目的であるクイックスタートが可能と
なる。
【0052】また、白紙の状態で排紙された転写材をユ
−ザが再度プリントした場合の印字精度や画質の低下を
防ぐことができる。
【0053】(第3の実施例)本実施例では第2の実施
例と同様にプリントONから転写材先端を検知するまで
の間にスキャナ定着装置のどちらか一方でも立ち上りが
間に合わなかった場合は(レーザ露光とヒータへの給電
を行わずに転写材を排出する。本実施例では、転写材排
出後は立ち上りが間に合わなかった素子(スキャナ又は
定着ヒータ)を動作させ(STEP13〜16)次回の
プリントに備える制御を行う。図15に本実施例のシー
ケンスを示すフローチャートを示す。
【0054】図6は本実施例の制御を示すタイミングチ
ャートである。本実施例では、正常時においては転写材
排出t6 まで第1、第2の実施例と同一の制御である。
本実施例でt0 からt2 までの間にスキャナ定着装置の
どちらか一方でも立ち上りが間に合わなかった場合は、
定着装置から転写材が排出されたt6 の時点で、立ち上
りの間に合わなかった装置をON(又はON状態を継
続)し、次回のプリントに備える。立ち上りの間に合わ
なかった装置が定着装置の場合は温調温度の熱による加
圧ローラやフィルム等の劣化を防ぐためメインモータを
作動させ、定着装置の回転を行う。
【0055】本実施例の制御を行うことにより、スキャ
ナ、定着装置の立ち上りを待たない時間分、ファースト
プリントタイムを短縮することができ、フィルム加熱装
置を用いる本来の目的であるクイックスタートが可能と
なる。また、白紙の状態で排紙された転写材をユーザが
再度プリントした場合の印字精度や画質の低下を防ぐこ
とができる。
【0056】さらに、転写材排出後立ち上りの間に合わ
なかった装置を動作させ次回のプリントに備えるため、
プリント1枚目以後は必ず通常の画像形成を行うことが
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、露
光手段の立ち上りを待たずして転写材の給送を開始する
ことによって極力スループットをあげる一方、画像形成
装置が形成可能状態にならなかった場合に、トナー浪費
を防止することができる。
【0058】
【0059】
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例で画像形成を行わない場合のタイ
ミングチャートである。
【図2】第1の実施例で画像形成を行う場合のタイミン
グチャートである。
【図3】本発明の実施例を表す画像形成装置の略断面図
である。
【図4】定着装置の温度上昇を示すグラフである。
【図5】第2の実施例のタイミングチャートである。
【図6】第3の実施例のタイミングチャートである。
【図7】図像形成装置の略断面図である。
【図8】熱ローラ定着装置の略断面図である。
【図9】フィルム加熱装置の略断面図である。
【図10】フィルム加熱装置のヒータの略図である。
【図11】従来例のタイミングチャートである。
【図12】第1の実施例のフローチャートである。
【図13】画像形成装置の概略ブロック図である。
【図14】第2の実施例のフローチャートである。
【図15】第3の実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 現像スリーブ 5 クリーニング手段 6 トナーユニット 7 トナー n 転写ニップ部 11 定着装置 33 加熱体 35 耐熱性フィルム(定着フィルム) 36 加圧ローラ N 圧接ニップ部(定着ニップ部) P 記録材 T トナー画像 101 スキャナ 102 折り返しミラー 103 紙カセット 104 転写材 105 給紙ローラ 106 Topセンサ 107 転写帯電器 109 定着器 1000 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/00 303 G03G 15/20 - 15/20 302 G03G 15/00 510 - 534 B41J 29/00 - 29/70

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて光ビームを露光する
    ことによって感光体上に静電潜像を形成する露光手段
    と、 前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像
    する現像手段と、 前記現像手段により形成されたトナー像を転写材に転写
    する転写手段を有する画像形成装置において、 前記露光手段の立ち上りを待たずに外部装置からの印字
    要求に対して転写材を給送させる給送制御手段と、 給送される前記転写材が通過することを検知する検知手
    段と、 前記検知手段による検知に同期して、前記露光手段によ
    る露光を開始させる露光制御手段と、 前記給送制御手段により前記露光手段の立ち上りを待た
    ずに転写材を給紙させた後に、前記露光手段が立ち上ら
    ないことを判断する判断手段と、 前記露光手段が立ち上らないと前記判断手段が判断した
    場合、画像形成を行わずに転写材を排出させる排出制御
    手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記排出制御手段により画像形成を行わずに転写材を排
    出させる場合、前記露光手段は光ビームによる露光を行
    わないことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、前記排出制御手段により画像形成を行わずに転写材
    を排出させる場合、前記露光手段及び定着手段への給電
    を行わずに転写材を排出することを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の画像形成装置において、前記露光手段は、前記光ビー
    ムを偏向する偏向手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
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