JP2836722B2 - 車両情報収集装置 - Google Patents

車両情報収集装置

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JP2836722B2
JP2836722B2 JP18250693A JP18250693A JP2836722B2 JP 2836722 B2 JP2836722 B2 JP 2836722B2 JP 18250693 A JP18250693 A JP 18250693A JP 18250693 A JP18250693 A JP 18250693A JP 2836722 B2 JP2836722 B2 JP 2836722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に関する情報を収
集する車両情報収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両情報収集装置は、走行センサ
よりの単位距離走行する毎に出力されるパルスやエンジ
ン回転センサよりの回転する毎に出力されるパルスによ
って、例えば積算走行距離,速度,エンジン回転数,ス
ピードオーバー時間等の情報を収集していた。
【0003】また、上記情報の収集の他に、例えば、ド
アの開閉信号や乗車下車する毎に出力されるパルス等を
外部入力チャネルより入力して、ドアが開いている時間
やその時の乗車下車人数等の情報も収集するようにして
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を、図7を参照して、バスの停留所におけるド
ア開時間および乗(降)者数を収集する場合を例として
説明する。この場合、車両情報収集層の外部入力チャネ
ル1および3にはドアの開閉によってオンオフされるス
イッチより信号が入力され、外部入力チャネル2には乗
(降)者が横切ったことを検知してオンオフするスイッ
チから信号が入力される。
【0005】外部入力チャネル1に信号が入力される
と、入力されたパルス信号がオフとなっている時間が計
測される。外部入力チャネル2に信号が入力されると、
入力されたパルスの数をカウントする。外部入力チャネ
ル3に信号が入力されると、入力された信号がオフより
オンに変化した時点における車両情報として出力する出
力データを作成する。
【0006】そこで、図7に示すように、停留所でバス
が停止し、時間t1 でドアを開けて人を乗せ、時間t2
でドアを閉めたがまだ乗車する人が走って来たので時間
3でドアを開けて乗車させ、時間t4 でドアを閉めた
が、スイッチにチャタリングが発生して時間t5 でドア
開となり、時間t6 でドア閉となった場合を考える。
【0007】このような場合は、時間t2 ,t4 および
5 で車両情報として出力するための出力データが作成
される。したがって、時間t6 で作成されたデータは完
全に不必要なデータであり、このようなデータが車両情
報として混入されると、その後のデータ処理に長時間を
要したり、また手間がかかるといった問題が発生する。
本発明は、不必要な出力データが作成されないように改
良した車両情報収集装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明が採用した手段を説明する。走行センサやエ
ンジンの回転センサおよび複数の外部入力チャネルより
入力される信号に基づいて車両情報を収集する車両情報
収集装置において、前記外部入力チャネルより入力され
た信号がデータを収集,出力するためのトリガであった
場合、(a)前記外部入力チャネルに信号が入力された
時点での収集データを記録する収集データ記録部と、
(b)前記外部入力チャネルに信号が入力された時点よ
り車両がXm走行したことを検出するXm走行検出部
と、(c)前記Xm走行検出部で車両がXm走行したと
検出されたとき、前記収集データ記録部に記録されてい
るデータを読出して出力データを作成する出力データ作
成部と、を備える。
【0009】
【作用】収集データ記録部には、外部入力チャネルにト
リガ信号が入力された時点の収集データのデータ値を記
録する。Xm走行検出部では、外部入力チャネルにトリ
ガ信号が入力された時点以後に車両が走行した距離を算
出し、算出した結果がXmとなったとき信号を送出す
る。
【0010】出力データ作成部では、Xm走行検出部で
車両がXm走行したと検出されたとき、収集データ記録
部に記録しているデータを読出して出力データを作成す
る。以上のように、外部入力チャネルにデータを収集,
出力するためのトリガ信号が入力された時点におけるデ
ータを記録し、トリガ信号が入力されてから車両がXm
走行した後で記録しているデータを読出して出力データ
を作成するようにしたので、不必要なデータが作成され
ることがなくなり、外出されたデータの処理時間を短縮
することが出来、手間をかけずに処理を行なうことがで
きる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図6を参照して説
明する。図1は本発明の実施例の構成図、図2は同実施
例の動作フローチャート、図3は同実施例の処理番号3
の動作フローチャート、図4は車両データ算出の動作フ
ローチャート、図5は出力情報記録部および外部入力処
理記録部の具体例、図6は入力部の具体例である。
【0012】図1において、11は車両データを算出す
る車両データ算出部、12は車両データ算出部で算出さ
れたデータを記録する車両データ記録部、13は車両デ
ータ記録部に記録されているどの情報を出力させるのか
を記録する出力情報記録部、14は出力情報記録部に記
録されている情報に基づいて出力データを作成する出力
データ作成部、15は入力パルス積算するカウンタ部、
16は入力パルスのオン時間を計測する時間計測部、1
7は時計部、18は外部入力チャネルに信号が入力され
たときの処理を記録する外部入力処理記録部、19は外
部入力チャネルに信号が入力されたとき処理を起動させ
る外部入力処理起動部、20は外部入力チャネルに信号
が入力された時点での収集データ値を記録する収集デー
タ記録部、21は車両がXm走行したことを検出するX
m走行検出部、22は入力部、23は車両情報をカード
より読出および書込を行なうカード読出書込器(カード
R/W)、24および25はインタフェース(I/
O)、26は処理を行なうプロセッサ(CPU)であ
る。
【0013】先ず最初に、出力情報記録部13および外
部入力処理記録部18のデータ記録について説明する。
記録データの入力は入力部22より行なわれる。入力部
22は、図6に示すように、数値「0〜9」、車両が空
車であるか実車であるかを入力する「実/空」、高速道
路走行か一般道路走行かを入力する「高/−」、データ
のメモリの書込であることを入力する「書込」等の他に
機能キーとして「f1 〜f8 」より構成される。
【0014】また、出力情報記録部13および外部入力
処理記録部18は、例えばEEPROMなどの不揮発性
メモリで構成され、図5で示すように、二次元メモリで
構成される。図5において、行アドレス13〜1Cおよ
び列アドレスF9〜FDに対応するメモリは外部入力処
理記録部18を構成し、その他のメモリは出力情報記録
部13を構成している。
【0015】図5の行は、車両情報として収集する項目
に対応して、車両コード、積算走行距離、実車で一般道
路の走行距離、実車で高速道路の走行距離、空車で一般
道路の走行距離の他、空車高速道路走行距離、実車およ
び空車一般道路走行時間、実車及び空車高速道路走行時
間、一般および高速道路最高速度、エンジン回転時間、
エンジンオーバー回転時間、エンジン回転数、一般およ
び高速道路スピードオーバ時間等の項目を各アドレスに
対応させてある。
【0016】また、列は、カードR/W21を介して出
力するデータの種類に対応させ、例えば出庫時には
「0」で示した項目である「車両コード」、「積算走行
距離」および「出庫時時刻」を、また入庫時は全ての項
目のデータ等、収集データを出力するときの出力項目が
記録される。
【0017】また、外部入力チャネルの項目に対して
は、「1」が記録されると外部入力チャネルにより入力
した信号の数の積算を、「2」が記録されると外部入力
チャネルより入力したパルスのオン時間を、また「3」
が記録されると入力チャネルより入力された信号をトリ
ガとして外部イベントデータとして出力する。
【0018】すなわち、図5に示すように、「外部入力
CH3」にパルスが入力すると、「外部イベントデータ
1」として「実車一般走行距離」、「外部入力CH1よ
り入力したパルス数」および「外部入力CH2より入力
したパルスオン時間」のデータを収集してカードR/W
23を介して図示しない記録カードに出力する。
【0019】また、「ワンタッチイベントデータA」
は、図6で示した入力部22の「A」キーを押したと
き、キーを押した時点の出力するデータ項目を示してい
る。図5で示した不揮発性メモリへの書込は入力部22
より行なわれ、図6で示す「書込」キーを押し、書込み
を行なう。
【0020】次に車両データ算出部11の動作を図4を
参照して説明する。動作は時分割割込で行なわれ、I/
O24を介して走行センサおよびエンジン回転検出セン
サよりのパルスが入力される毎に開始される。処理S4
1では、車両データ算出部11は、入力パルスが走行セ
ンサよりのものであれば、入力パルスを基にして、「積
算走行距離」、「実車/空車・一般/高速走行距離」、
「実車/空車・一般/高速走行時間」、「一般/高速最
高速度」および「一般/高速スピードオーバ時間」等を
算出する。
【0021】また、入力パルスがエンジン回転センサよ
りのものであれば、「エンジン回転時間」、「エンジン
オーバ回転時間」および「エンジン回転数」等を算出す
る。処理S42では、処理S41で算出された結果を車
両データ記録部12に記録して処理を終了する。
【0022】つぎに、図2を参照して、実施例の動作を
説明する。処理S11では、車両の出庫準備が完了し、
カードR/W23に記録カードを挿入すると動作が開始
し、出力データ作成部14は、外部入力処理記録部18
の「出庫データ」に記録され項目を読出す。すなわち、
図5の場合は「車両コード」、「積算走行距離」および
「イベント発生時刻」を読出す。
【0023】処理S12では、出力データ作成部14
は、処理S11で読出した項目に対応するデータを車庫
データ記録部12および時計部17より読出してカード
R/W23を介して出力する。処理S13では、出力デ
ータ作成部14は、予め指定された時刻であるか否かを
時計部17の時刻と比較して判定し、判定結果がNOの
場合は処理S16に、YESの場合は処理S14に移
る。
【0024】処理S14では、出力データ作成部14
は、図5の「定時刻データ」に記録されている出力項目
を読出し、処理S15では読出された項目に対応するデ
ータを車両データ記録部12より読出してカードR/W
23を介して出力する。処理S16では、外部入力処理
起動部19は、I/O25を介して外部入力チャネルよ
り信号パルスが入力されたか否かを判定し、NOの場合
は処理S23に、YESの場合は処理S17に移る。
【0025】処理S17では、外部入力処理起動部19
は、信号パルスの入力した外部入力チャネルに対応する
外部入力処理記録部18の記録を読出して、読出した記
録が「1」ならば処理S18に、「2」ならば処理S1
9に、また「3」ならば処理S21に移る。なお、処理
S21の処理番号3の処理については、後で図3を参照
して詳細に説明する。
【0026】処理S18では、カウント部15はカウン
ト値を+1して車両データ記録部12に記録する。処理
S19では、時間計測部16は入力パルスのオン時間を
計測し、処理S20で車両データ記録部12に記録す
る。
【0027】処理S23では、出力データ作成部は入庫
データ出力か否かを判定し、NOの場合は処理S13に
移って処理S13〜S23を繰返し、YESの場合は処
理S24に移る。入庫データの出力か否かの判定は、車
両が入庫し、その日の作業が終了したとき、運転者によ
って入力部20の入庫データ出力キーを押した場合にパ
ルスが送出され、このパルスが出力されたか否かで判定
を行なわす。
【0028】処理S24では、出力データ作成部14
は、出力情報記録部13および外部入力処理記録部18
に記録されている記録を参照して、記録に対応するデー
タを車両データ記録部12より読出してカードR/W2
3を介して出力し処理を終了する。
【0029】次に、図3を参照して、処理S21の処理
番号3の処理を説明する。処理S21は、処理S16で
処理番号3であると判定される毎に開始される。処理S
21aでは、出力データ作成部14は、図示しないフラ
グメモリのデータ値が0であるか否かを判定し、0であ
るならば処理S21bに、1であるならば図2で説明し
た処理に戻る。
【0030】処理S21bではフラグメモリに1を書込
む。処理S21cでは、出力データ作成部14は、図5
で説明したように、出力情報記録部13および外部入力
処理記録部18に記録されている出力項目を読出して、
処理S21dにおいて、処理S21cで読出した項目に
対応する収集データ記録部20に記録する。
【0031】すなわち、図5で示される場合は、外部入
力チャネル3にパルスが入力されると、処理S21c
で、出力項目として、「実車一般走行距離」、「外部入
力CH1の積算パルス数」、「外部入力CH2のパルス
入力時間」及び「イベント発生時刻」が読出され、処理
S21dで対応するデータを収集データ記録部20に記
録する。
【0032】処理S21eでは、Xm走行検出部21
は、車両が走行するごとにカウントアップされるカウン
タでカウントを開始し、処理S21fでカウント値が車
両の走行距離Xmに対応するカウント値Nになったか否
かを判定し、判定結果がNOの場合は処理S21eに移
って走行距離の加算を続行し、YESの場合は処理S2
1gに移る。
【0033】処理S21gでは、出力データ作成部14
は、処理S21dで収集データ記録部20に記録されて
いるデータを読出して出力データを作成しカードR/W
23を介して出力する。処理S21hではフラグメモリ
に0を書込んで処理番号3の処理を終了する。以上の処
理を図7を参照して説明すると、時刻t2 ,t4 および
6 で図3で説明した処理番号3の処理が開始される。
【0034】時刻t2 では処理S21aの判定はYES
となり、時刻t4 およびt6 ではNOと判定される。出
力データは時刻t2 時点でのデータが収集データ記録部
20に記録され、またこの時点より車両の走行距離の計
測が開始される。時刻t7 でXm走行したと判定される
と、時刻t7 で収集データ記録部に記録されているデー
タを読出して出力データを作成して出力する。
【0035】したがって、チャタリングが発生しても、
不必要なデータは出力されなくなる。なお実施例では、
全ての出力データを収集データ記録部に記録するように
したが、例えば乗(降)者数がドア開毎にリセットされ
ずに積算されるようなものであれば、このようなデータ
については記録値が積算カウンタに記録されているので
収集データに記録部への記録を行なわず、出力時点に積
算カウンタより読出すようにしてもよい。
【0036】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の趣旨に従った各種変形が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。外部入力チャネルにデータを収集す
るためのトリガ信号が入力された時点におけるデータを
記録し、トリガ信号が入力されてから車両がXm走行し
た後で記録しているデータを読出して出力データを作成
するようにしたので、不必要なデータが作成されること
がなくなり、外出されたデータの処理時間を短縮するこ
とが出来、手間をかけずに処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】同実施例の動作フローチャートである。
【図3】同実施例の処理番号3の動作フローチャートで
ある。
【図4】車両データ算出の動作フローチャートである。
【図5】出力情報記録部および外部入力処理記録部の具
体例である。
【図6】入力部の具体例である。
【図7】従来例および実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11 車両データ算出部 12 車両データ記録部 13 出力情報記録部 14 出力データ作成部 15 カウント部 16 時間計測部 17 時計部 18 外部入力処理記録部 19 外部入力処理起動部 20 収集データ記録部 21 Xm走行検出部 22 入力部 23 カード読出書込器(カードR/W) 24,25 インタフェース(I/O) 26 プロセッサ(CPU)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行センサやエンジンの回転センサおよ
    び複数の外部入力チャネルより入力される信号に基づい
    て車両情報を収集する車両情報収集装置において、 前記外部入力チャネルより入力された信号がデータを収
    集,出力するためのトリガであった場合、(a)前記外
    部入力チャネルに信号が入力された時点での収集データ
    を記録する収集データ記録部と、(b)前記外部入力チ
    ャネルに信号が入力された時点より車両がXm走行した
    ことを検出するXm走行検出部と、(c)前記Xm走行
    検出部で車両がXm走行したと検出されたとき、前記収
    集データ記録部に記録されているデータを読出して出力
    データを作成する出力データ作成部と、を備えたことを
    特徴とする車両情報収集装置。
JP18250693A 1993-07-23 1993-07-23 車両情報収集装置 Expired - Lifetime JP2836722B2 (ja)

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